スイッチ スタックの概要
スイッチ スタックは、StackWise Plus または StackWise ポートを介して接続された最大 9 台のスイッチから構成されます。スタックは、1 つのスイッチ タイプだけで構成することも、Catalyst 3750-X、Catalyst 3750-E、および Catalyst 3750 の混在で構成することもできます。Catalyst 3750-X および Catalyst 3750-E スタック メンバーは StackWise Plus ポートを備え、Catalyst 3750 メンバーは StackWise ポートを備えています。スタックは、次のいずれかの構成にできます。
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同種スタック:Catalyst 3750-E スイッチだけをスタック メンバーにした Catalyst 3750-E 専用スタック。または、Catalyst 3750-X スイッチだけをスタック メンバーにした Catalyst 3750-X 専用スタック。
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混合スタック
(注) 混合スタックは、LAN ベース フィーチャ セットが稼動しているスイッチではサポートされません。
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混合ハードウェア スタック :Catalyst 3750-X、Catalyst 3750-E、および 3750 スイッチが、スタック メンバーとして混在しています。
例として、拡張 IP サービス機能をサポートした、Catalyst 3750-X および 3750 スイッチで構成されたスタックがあります。
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混合ソフトウェア スタック :スタック メンバーとして、各種機能をサポートした Catalyst 3750-X スイッチだけ、Catalyst 3750-E スイッチだけ、または Catalyst 3750 スイッチだけで構成されています。
例として、一部のメンバーでは IP ベース フィーチャ セットが稼動し、別の一部のメンバーでは IP サービス フィーチャ セットが稼動し、残りのメンバーでは拡張 IP サービス フィーチャ セットが稼動しているような Catalyst 3750-X 専用スタックがあります。
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混合ハードウェア/ソフトウェア スタック - 各種機能をサポートしている Catalyst 3750-X、Catalyst 3750-E、および Catalyst 3750 スイッチをスタック メンバーとして構成されています。
例として、IP サービス フィーチャ セットが稼動する Catalyst 3750-X メンバーと、IP サービス ソフトウェア イメージが稼動する Catalyst 3750 メンバーから構成されたスタックがあります。
Catalyst 3750 スイッチの詳細については、『 Catalyst 3750 Switch Software Configuration Guide 』の「Managing Switch Stacks」の章を参照してください。
スイッチのうち 1 台がスタックの動作を制御し、このスイッチは スタック マスター と呼ばれます。スタック内のスタック マスターと他のスイッチは、すべて スタック メンバー です。Catalyst 3750-E スタック メンバーは、Cisco StackWise Plus テクノロジーを使用して、1 つの統合システムとして連携し動作します。レイヤ 2 およびレイヤ 3 プロトコルは、ネットワークに対して、スイッチ スタック全体を単一のエンティティとして提供します。
(注) LAN ベース フィーチャ セットが稼動しているスイッチ スタックでは、レイヤ 3 機能はサポートされません。
スタック マスターは、スタック全体を管理するための単一拠点となります。スタック マスターから、次のものを設定します。
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すべてのスタック メンバーに適用されるシステム レベル(グローバル)の機能
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スタック メンバーごとのインターフェイス レベルの機能
ネットワーク内では、スイッチ スタックは、 ブリッジ ID によって、または、スイッチ スタックがレイヤ 3 デバイスとして動作している場合はルータ MAC アドレスによって識別されます。ブリッジ ID とルータ MAC アドレスは、スタック マスターの MAC アドレスによって決まります。各スタック メンバーは、専用の スタック メンバー番号 によって識別されます。
スタック メンバーはすべて、スタック マスターになる条件を満たしています。スタック マスターが使用不能になると、残りのスタック メンバーの中から新しいスタック マスターが選択されます。最高の スタック メンバー プライオリティ値 を持つスイッチが、新しいスタック マスターになります。
スタック マスターでサポートされているシステム レベルの機能は、スイッチ スタック全体でサポートされます。IP ベース フィーチャ セットまたは IP サービス フィーチャ セットと、暗号化(暗号化をサポートする)ユニバーサル ソフトウェア イメージとが稼動しているスイッチがスタックに存在する場合は、そのスイッチをスタック マスターにすることを推奨します。IP ベース フィーチャ セットまたは IP サービスフィーチャ セットと、非暗号化ソフトウェア イメージとが稼動しているスタック マスターでは、暗号化機能は使用できません。
(注) 混合スタックで、Cisco IOS Release 12.2(53)SE 以前を実行している Catalyst 3750 スイッチまたは Catalyst 3750-E スイッチは、非暗号化イメージを実行している可能性があります。Catalyst 3750-X スイッチおよび 12.2(53)SE 以降のリリースの Cisco IOS を使用している Catalyst 3750 および 3750-E スイッチは、暗号化ソフトウェア イメージだけを実行します。
スタック マスターには、スイッチ スタックの保存済みの実行コンフィギュレーション ファイルが格納されています。コンフィギュレーション ファイルには、スイッチ スタックのシステム レベルの設定と、スタック メンバーごとのインターフェイス レベルの設定が含まれます。各スタック メンバーは、バックアップ目的で、これらのファイルの現在のコピーを保持します。
スイッチ スタックは、単一の IP アドレスを使用して管理します。IP アドレスは、システム レベルの設定値で、スタック マスターや他のスタック メンバー固有の設定ではありません。スタックからスタック マスターや他のスタック メンバーを削除しても、同じ IP アドレスを使用してスタックを管理できます。
次の方法を用いて、スイッチ スタックを管理できます。
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Network Assistant(Cisco.com から入手できます)
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スタック メンバーのコンソール ポートまたはスタック メンバーのイーサネット管理ポートにシリアル接続したうえでの Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)
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Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)を介したネットワーク管理アプリケーション
SNMP を使用して、サポートされる MIB によって定義されるスイッチ スタック全体のネットワーク機能を管理します。スイッチは、スタック メンバシップや選択などのスタック固有の機能を管理するための MIB をサポートしません。
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CiscoWorks ネットワーク管理ソフトウェア
スイッチ スタックを管理するには、次のことを理解している必要があります。
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スイッチ スタックの形成に関する概念:
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「スイッチ スタックのメンバシップ」
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「スタック マスターの選択と再選択」
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スイッチ スタックとスタック メンバーの設定方法に関する概念:
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「スイッチ スタック ブリッジ ID とルータ MAC アドレス」
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「スタック メンバー番号」
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「スタック メンバーのプライオリティ値」
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「スイッチ スタックのオフライン設定」
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「スイッチ スタックのハードウェア互換性と SDM 不一致モード」
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「スイッチ スタックのソフトウェア互換性に関する推奨事項」
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「スタック プロトコル バージョンの互換性」
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「スイッチ間のメジャー バージョン番号の非互換性」
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「スイッチ間のマイナー バージョン番号の非互換性」
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「互換性のないソフトウェアおよびスタック メンバー イメージのアップグレード」
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「スイッチ スタックのコンフィギュレーション ファイル」
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「スイッチ スタックのシステム全体の設定に関する補足考慮事項」
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「スイッチ スタックの管理接続」
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「スイッチ スタックの設定のシナリオ」
(注) スイッチ スタックは、スイッチ クラスタとは別物です。スイッチ クラスタは、10/100/1000 ポートなどのスイッチ自身の LAN ポートを使用して接続されたスイッチのセットです。スイッチ スタックとスイッチ クラスタの違いの詳細については、Cisco.com の『Getting Started with Cisco Network Assistant』の「Planning and Creating Clusters」の章を参照してください。
スイッチ スタックのメンバシップ
スイッチ スタックは、StackWise Plus ポートを使用して接続された最大 9 台のスタック メンバーから構成されます。スイッチ スタックには、常に 1 台のスタック マスターが存在します。
スタンドアロン スイッチは、スタック マスターとしても動作するスタック メンバーを 1 つだけ持つスイッチ スタックです。スタンドアロン スイッチを別のスイッチと接続して(図 5-1を参照)、2 つのスタック メンバー(一方がスタック マスター)から構成されたスイッチ スタックを構築できます。スタンドアロン スイッチを既存のスイッチ スタックに接続して(図 5-2を参照)、スタック メンバシップを増やすこともできます。
スタック メンバーを同一のモデルと交換した場合、新たなスイッチは交換されたスイッチと同じメンバー番号を使用すると、交換されたスイッチとまったく同じ設定で機能します。スイッチ スタックを割り当てる利点については、「スイッチ スタックのオフライン設定」を参照してください。障害の発生したスイッチの交換については、ハードウェア インストレーション ガイドの「Troubleshooting」の章を参照してください。
スタック マスターを削除したり、電源の入ったスタンドアロン スイッチまたはスイッチ スタックを追加したりしないかぎり、メンバシップの変更中も、スイッチ スタックの動作は間断なく継続されます。
(注) スイッチ スタックに追加または削除するスイッチの電源がオフであることを確認します。
スタック メンバーを追加または削除したあとで、スイッチ スタックがすべての帯域幅(64 Gb/s)で動作していることを確認します。スタック モード LED が点灯するまで、スタック メンバーの Mode ボタンを押します。スタック内のすべてのスイッチでは、右側の最後の 2 つのポート LED がグリーンに点灯します。スイッチ モデルに応じて、右側の最後の 2 つのポートは 10 ギガビット イーサネット ポートまたは 着脱可能小型フォーム ファクタ(SFP)モジュール ポート(10/100/1000 ポート)になります。スイッチの一方または両方の LED がグリーンでない場合、スタックは全帯域幅で稼動していません。
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電源が入っているスイッチを追加すると(マージ)、マージ中のスイッチ スタックの各スタック マスターは、自分達の中から 1 台のスタック マスターを選択します。再選択されたスタック マスターは、マスターの役割と設定を保持し、スタック メンバーもメンバーの役割と設定を保持します。それ以前のスタック マスターを含め残りのすべてのスイッチは、リロードされ、スタック メンバーとしてスイッチ スタックに参加します。それらは、スタック メンバー番号を使用可能な最小の番号に変更し、再選択されたスタック マスターのスタック設定を使用します。
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電源がオンの状態のスタック メンバーを取り外すと、スイッチ スタックがそれぞれ同じ設定を持つ複数のスイッチ スタックに分割(パーティション化)されます。そのため、ネットワーク内で IP アドレス設定が競合してしまうことがあります。スイッチ スタックを分割状態のまま使用する場合は、新規に作成されたスイッチ スタックの IP アドレス(1 つまたは複数)を変更します。スイッチ スタックを分割しない場合は、次の手順を実行します。
a.
新規に作成されたスイッチ スタックのスイッチの電源をオフにします。
b.
新しいスイッチ スタックを、StackWise Plus ポートを介して元のスイッチ スタックに再度接続します。
c.
スイッチの電源をオンにします。
スイッチ スタックの配線方法および電源の投入方法の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドの「Switch Installation」の章を参照してください。
図 5-1 2 台のスタンドアロン スイッチから構成されたスイッチ スタックの作成
図 5-2 スタンドアロン スイッチのスイッチ スタックへの追加
スタック マスターの選択と再選択
スタック マスターは、次にリストした順番で、いずれかのファクタに基づいて選択または再選択されます。
1.
現在スタック マスターであるスイッチ
2.
最高のスタック メンバー プライオリティ値を持つスイッチ
(注) スタック マスターにしたいスイッチには、最高のプライオリティ値を割り当てることを推奨します。これによって、再選択の実行時には、必ずそのスイッチがスタック マスターとして選択されます。
3.
デフォルトのインターフェイス レベルの設定を使用していないスイッチ
4.
高いプライオリティ フィーチャ セットおよびソフトウェア イメージを組み合せたスイッチ。この組み合せは、高いプライオリティから低いプライオリティへ順番にリストされています。
(注) 非暗号化イメージは、Cisco IOS Release 12.2(53)SE 以前を実行している Catalyst 3750-E または 3750 スイッチが含まれる混合スタックにだけ適用されます。Catalyst 3750-X スイッチおよびこれ以降のリリースを実行している Catalyst 3750-E または 3750 スイッチは、暗号化イメージだけをサポートします。
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IP サービス フィーチャ セットおよび暗号化ソフトウェアイメージ
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IP サービス フィーチャ セットおよび非暗号化ソフトウェアイメージ
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IP ベース フィーチャ セットおよび暗号化ソフトウェアイメージ
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IP ベース フィーチャ セットおよび非暗号化ソフトウェア イメージ
(注) LAN ベース フィーチャ セットが稼動しているスイッチ スタックでは、スタックのすべてのスイッチで LAN ベース フィーチャ セットが稼動している必要があります。
スタック マスター スイッチ選定においては、フィーチャ セットごとの起動時刻の違いによって、スタック マスターが決められます。起動時刻が近い方のスイッチが、スタック マスターになります。
たとえば、IP サービス フィーチャ セットが稼動しているスイッチが、IP ベース フィーチャ セットが稼動しているスイッチよりも高いプライオリティを持っている場合でも、起動に 10 秒長くかかった場合は、IP ベース フィーチャ セットが稼動しているスイッチの方がスタック マスターになります。この問題を回避するには、IP ベース フィーチャ セットを稼動させるスイッチをアップグレードして、他方のスイッチと同じフィーチャ セットとソフトウェア イメージにするか、またはマスター スイッチを手動で起動し、最低 8 秒間待機してから、IP ベース フィーチャ セットを搭載した新しいメンバー スイッチを起動します。
5.
MAC アドレスが最小のスイッチ
スタック マスターは、次のイベントのいずれかが発生しないかぎり、役割を維持します。
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スイッチ スタックがリセットされた。 *
•
スタック マスターがスイッチ スタックから削除された。
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スタック マスターがリセットされたか、電源が切れた。
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スタック マスターに障害が発生した。
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電源の入ったスタンドアロン スイッチまたはスイッチ スタックが追加され、スイッチ スタック メンバシップが増えた。 *
アスタリスク(*)がマークされたイベントでは、リストされたファクタに基づいて現在のスタック マスターが再選択される 可能性があります 。
スイッチ スタック全体に電源を入れるかリセットすると、一部のスタック メンバーがスタック マスター選択に参加 しない場合があります 。同じ 20 秒の間に電源が投入されたスタック メンバーは、スタック マスターの選択に参加し、スタック マスターとして選択される可能性があります。20 秒間経過後に電源が投入されたスタック メンバーは、この初回の選択には参加しないで、スタック メンバーになります。再選択には、すべてのスタック メンバーが参加します。スイッチ マスターの選択に影響する電源投入の考慮事項の詳細については、ハードウェア インストレーション ガイドの「Switch Installation」の章を参照してください。
数秒後、新たなスタック マスターが使用可能になります。その間、スイッチ スタックはメモリ内の転送テーブルを使用して、ネットワークの中断を最小限に抑えます。新たなスタック マスターが選択され、リセットされている間、他の使用可能なスタック メンバーの物理インターフェイスには何も影響はありません。
新たなスタック マスターが選択され、以前のスタック マスターが使用可能になっても、以前のスタック マスターはスタック マスターとしての役割は再開 しません 。
ハードウェア インストレーション ガイドに記載されているとおり、スイッチの Master LED を使用して、そのスイッチがスタック マスターかどうかを確認できます。
スイッチ スタック ブリッジ ID とルータ MAC アドレス
ネットワーク内のスイッチ スタックは、ブリッジ ID とルータ MAC アドレスによって識別されます。スイッチ スタックが初期化すると、スタック マスターの MAC アドレスによってブリッジ ID とルータ MAC アドレスが決定します。
スタック マスターが変わると、新たなスタック マスターの MAC アドレスによって、新たなブリッジ ID とルータ MAC アドレスが決定します。ただし、固定 MAC アドレス機能がイネーブルの場合、スタック MAC アドレスは約 4 分で変更されます。この期間、前のスタック マスターがスタックに復帰すると、スイッチがスタック メンバーであってスタック マスターではない場合でも、スタックはその MAC アドレスをスタック MAC アドレスとして使用し続けます。前のスタック マスターがこの期間にスタックに復帰しない場合、スイッチ スタックは新しいスタック マスターの MAC アドレスをスタック MAC アドレスとして取得します。詳細については、「固定 MAC アドレスのイネーブル化」を参照してください。
スタック メンバー番号
スタック メンバー番号(1 ~ 9)は、スイッチ スタック内の各メンバーを識別します。また、メンバー番号によって、スタック メンバーが使用するインターフェイス レベルの設定が決定します。 show switch ユーザ EXEC コマンドを使用すると、スタック メンバー番号を表示できます。
新しい(つまり、スイッチ スタックに参加していない、またはスタック メンバー番号が手動で割り当てられていない)スイッチには、デフォルト スタック メンバー番号(1)が割り当てられた状態で出荷されます。このスイッチがスイッチ スタックに参加すると、デフォルト スタック メンバー番号は、スタック内で使用可能な、一番小さいメンバー番号に変更されます。
同じスイッチ スタック内のスタック メンバーは、同じスタック メンバー番号を持つことはできません。スタンドアロン スイッチを含む各スタック メンバーは、番号を手動で変更するか、番号がスタック内の別のメンバーによってすでに使用されていないかぎり、自分のメンバー番号を保持します。
•
switch current-stack-member-number renumber new-stack-member-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して手動でスタック メンバー番号を変更した場合は、その番号がスタック内の他のメンバーに未割り当てなときにだけ、そのスタック メンバーのリセット後(または、 reload slot stack-member-number 特権 EXEC コマンドの使用後)に、新たな番号が有効となります。詳細については、「スタック メンバー番号の割り当て」を参照してください。スタック メンバー番号を変更するもう 1 つの方法は、「環境変数の制御」に記載されているとおりに、SWITCH_NUMBER 環境変数を変更することです。
その番号がスタック内の別のメンバーによって使用されている場合、スイッチはスタック内で使用可能な最小の番号を選択します。
手動でスタック メンバーの番号を変更し、新たなメンバー番号にインターフェイス レベルの設定が関連付けられていない場合は、スタック メンバーをデフォルト設定にリセットします。スタック メンバー番号と設定の詳細については、「スイッチ スタックのコンフィギュレーション ファイル」を参照してください。
割り当てられたスイッチでは、 switch current-stack-member-number renumber new-stack-member-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用できません。このコマンドを使用した場合、コマンドは拒否されます。
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スタック メンバーを別のスイッチ スタックへ移動した場合、スタック メンバーは、自分の番号がスタック内の別のメンバーによって使用されていないときにだけ、その番号を保持します。この番号が使用されている場合、スイッチはスタック内で使用可能な最小の番号を選択します。
•
スイッチ スタックをマージした場合、新たなスタック マスターのスイッチ スタックに参加したスイッチは、スタック内で使用可能な最小の番号を選択します。スイッチ スタックのマージの詳細については、「スイッチ スタックのメンバシップ」を参照してください。
ハードウェア インストレーション ガイドに記載されているとおり、Stack モードのスイッチ ポート LED を使用して、各スタック メンバーのスタック メンバー番号を目で見て確認できます。
スタック メンバーのプライオリティ値
スタック メンバーのプライオリティ値が高いほど、スタック マスターとして選択され、自分のスタック メンバー番号を保持できる可能性が高くなります。指定できる値は 1 ~ 15 です。デフォルトのプライオリティ値は 1 です。 show switch ユーザ EXEC コマンドを使用すると、スタック メンバーのプライオリティ値を表示できます。
(注) スタック マスターにしたいスイッチには、最高のプライオリティ値を割り当てることを推奨します。これによって、そのスイッチがスタック マスターとして必ず選択されます。
switch stack-member-number priority new-p riority-value グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、スタック メンバーのプライオリティ値を変更できます。詳細については、「スタック メンバー プライオリティ値の設定」を参照してください。メンバー プライオリティ値を変更するもう 1 つの方法は、「環境変数の制御」に記載されているとおりに、SWITCH_PRIORITY 環境変数を変更することです。
新しいプライオリティ値はすぐに有効となりますが、現在のスタック マスターには影響しません。新たなプライオリティ値は、現在のスタック マスターまたはスイッチ スタックのリセット時に、どのスタック メンバーが新たなスタック マスターとして選択されるかを決定する場合に影響を及ぼします。
スイッチ スタックのオフライン設定
オフライン設定機能を使用すると、新しいスイッチがスイッチ スタックに参加する前に、スイッチに 割り当て (設定を割り当て)できます。現在、スタックに属していないスイッチに関連したスタック メンバー番号、スイッチ タイプ、インターフェイスを事前に設定できます。スイッチ スタックで作成した設定を 割り当てられた設定 と呼びます。スイッチ スタックに追加され、この設定を受信するスイッチを 割り当てられたスイッチ と呼びます。
switch stack-member-number provision type グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、割り当てられた設定を手動で作成します。スイッチ スタックにスイッチを追加する場合に、割り当てられた設定が存在しないときは、割り当てられる設定が自動的に作成されます。
割り当てられたスイッチと関連する(たとえば、VLAN の一部として)インターフェイスを設定する場合、スイッチ スタックは設定を受け入れ、その情報が実行コンフィギュレーションに表示されます。割り当てられたスイッチと関連するインターフェイスがアクティブでない場合、インターフェイスは管理上のシャットダウンをされたかのように動作し、 no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドはインターフェイスをアクティブ サービスに戻しません。割り当てられたスイッチと関連するインターフェイスは特定機能のディスプレイに表示されません。たとえば、インターフェイスは show vlan ユーザ EXEC コマンドの出力に表示されません。
スイッチ スタックは、割り当てられたスイッチがスタックに属するかどうかに関係なく、実行コンフィギュレーションに割り当てられた設定を保持します。 copy running-config startup-config 特権 EXEC コマンドを使用すると、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルに割り当てられた設定を保存できます。スタートアップ コンフィギュレーション ファイルでは、割り当てられたスイッチがスタックに属するかどうかに関係なく、スイッチ スタックは保存した情報をリロードして使用できます。
割り当てられたスイッチのスイッチ スタックへの追加による影響
割り当てられたスイッチをスイッチ スタックに追加すると、スタックは、割り当てられた設定かデフォルト設定のどちらかを適用します。 表 5-1 に、スイッチ スタックが割り当てられた設定と割り当てられたスイッチを比較したときのイベントをまとめます。
表 5-1 割り当てられた設定と割り当てられたスイッチとの比較結果
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スタック メンバー番号およびスイッチ タイプが適合する |
1. 割り当てられたスイッチのスタック メンバー番号と、スタック上で割り当てられた設定のスタック メンバー番号が一致する場合で、 2. 割り当てられたスイッチのスイッチ タイプと、スタック上で割り当てられた設定のスイッチ タイプが一致する場合 |
スイッチ スタックは、割り当てられた設定を割り当てられたスイッチに適用し、スタックに追加します。 |
スタック メンバー番号は一致するが、スイッチ タイプが一致しない |
1. 割り当てられたスイッチのスタック メンバー番号と、スタック上で割り当てられた設定のスタック メンバー番号が一致する場合で、 2. 割り当てられたスイッチのスイッチ タイプと、スタック上で割り当てられた設定のスイッチ タイプが一致しない場合 |
スイッチ スタックは、デフォルト設定を割り当てられたスイッチに適用し、スタックに追加します。 割り当てられた設定は、新しい情報を反映するために変更されます。 |
割り当てられた設定でスタック メンバー番号が検出されない |
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スイッチ スタックは、デフォルト設定を割り当てられたスイッチに適用し、スタックに追加します。 割り当てられた設定は、新しい情報を反映するために変更されます。 |
割り当てられたスイッチでスタック メンバー番号が既存のスタック メンバーと競合する |
スタック マスターは、新しいスタック メンバーを割り当てられたスイッチに割り当てます。 スタック メンバー番号およびスイッチ タイプが次のように適合します。 1. 割り当てられたスイッチの新しいスタック メンバー番号と、スタック上の割り当てられた設定のスタック メンバー番号が一致する場合で、 2. 割り当てられたスイッチのスイッチ タイプと、スタック上で割り当てられた設定のスイッチ タイプが一致する場合 |
スイッチ スタックは、割り当てられた設定を割り当てられたスイッチに適用し、スタックに追加します。 割り当てられた設定は、新しい情報を反映するために変更されます。 |
スタック メンバー番号は一致するものの、スイッチ タイプが一致しません。 1. 割り当てられたスイッチのスタック メンバー番号と、スタック上で割り当てられた設定のスタック メンバー番号が一致する場合で、 2. 割り当てられたスイッチのスイッチ タイプと、スタック上で割り当てられた設定のスイッチ タイプが一致しない場合 |
スイッチ スタックは、デフォルト設定を割り当てられたスイッチに適用し、スタックに追加します。 割り当てられた設定は、新しい情報を反映するために変更されます。 |
割り当てられたスイッチのスタック メンバー番号が、割り当てられた設定で検出されない |
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スイッチ スタックは、デフォルト設定を割り当てられたスイッチに適用し、スタックに追加します。 |
割り当てられた設定で指定したスイッチ タイプとは異なるスイッチを、電源が切られたスイッチ スタックに追加して電力供給すると、スイッチ スタックはスタートアップ コンフィギュレーション ファイルの switch stack-member-number provision type グローバル コンフィギュレーション コマンド(現在は不正コマンド)を拒否します。ただし、スタックの初期化中は、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルのデフォルトでないインターフェイス コンフィギュレーション情報が、(間違ったタイプである可能性がある)割り当てられたインターフェイス向けに実行されます。実際のスイッチ タイプと前述の割り当てられたスイッチ タイプの違いによって、拒否されるコマンドと、受け入れられるコマンドがあります。
たとえば、Power over Ethernet(PoE)を装備した 48 ポート スイッチ用にスイッチ スタックが割り当てられる場合、コンフィギュレーションを保存すると、スタックの電源がオフになります。それから、PoE を装備していない 24 ポート スイッチはスイッチ スタックに接続され、スタックの電源がオンになります。この状況では、ポート 25 ~ 48 の設定は拒否され、エラー メッセージが初期化中に表示されます。さらに、PoE 対応インターフェイスで有効な、設定済み PoE 関連コマンドは、ポート 1 ~ 24 に対しても拒否されます。
(注) 新しいスイッチ用の割り当てられた設定がスイッチ スタックに存在しない場合、スイッチがデフォルトのインターフェイス設定でスタックに参加します。スイッチ スタックは、新しいスイッチと一致する switch stack-member-number provision type グローバル コンフィギュレーション コマンドを実行コンフィギュレーションに追加します。
設定情報については、「スイッチ スタックへの新しいメンバーの割り当て」を参照してください。
スイッチ スタックの割り当てられたスイッチの交換による影響
スイッチ スタック内で割り当てられたスイッチが故障し、スタックから取り外され、別のスイッチと交換する場合、スタックは割り当てられた設定、またはデフォルト設定をこのスイッチに適用します。スイッチ スタックが、割り当てられた設定と割り当てられたスイッチを比較するときに発生したイベントは、「割り当てられたスイッチのスイッチ スタックへの追加による影響」に記載のイベントと同じです。
割り当てられたスイッチのスイッチ スタックからの削除による影響
割り当てられたスイッチをスイッチ スタックから削除すると、削除されたスタック メンバーに関連付けられた設定は、割り当てられた情報として実行コンフィギュレーション内に残ります。設定を完全に削除するには、 no switch stack-member-number provision グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
スイッチ スタックのハードウェア互換性と SDM 不一致モード
Catalyst 3750-X スイッチは、デスクトップ Switch Database Management(SDM; スイッチ データベース管理)テンプレートだけをサポートしています。
スタック メンバーはすべて、スタック マスターに設定された SDM テンプレートを使用します。
Version-mismatch(VM; バージョン不一致)モードは、SDM 不一致モードより優先されます。VM モード条件と SDM 不一致モードが存在する場合、スイッチ スタックは先に VM モード条件を解決しようとします。
show switch 特権 EXEC コマンドを使用すると、スタック メンバーが SDM 不一致モードになっているかどうかを確認できます。
SDM テンプレートと SDM 不一致モードの詳細については、「SDM テンプレートの設定」を参照してください。
混合ハードウェア スタックの詳細については、Cisco.com の『 Cisco IOS Software Installation 』マニュアルを参照してください。
スイッチ スタックのソフトウェア互換性に関する推奨事項
スタック メンバー間の完全な互換性を確保するには、このセクションと「スイッチ スタックのハードウェア互換性と SDM 不一致モード」に記載された情報を使用します。
スタック メンバー間で互換性を確保するには、すべてのスタック メンバーが同じ Cisco IOS ソフトウェア イメージおよびフィーチャ セットを稼動している必要があります。たとえば、すべてのスタック メンバーでユニバーサル ソフトウェア イメージを実行し、Cisco IOS Release 12.2(53)SE2 以降の IP サービス フィーチャ セットがイネーブルになっている必要があります。
詳細については、「スタック プロトコル バージョンの互換性」および Cisco.com の『 Cisco IOS Software Installation 』マニュアルを参照してください。
混合ハードウェア/ソフトウェア スタックの詳細については、Cisco.com の『 Cisco IOS Software Activation 』マニュアルを参照してください。
スタック プロトコル バージョンの互換性
各ソフトウェア イメージには、 スタック プロトコル バージョン が含まれます。スタック プロトコル バージョンには、 メジャー バージョン番号と マイナー バージョン番号があります(たとえば 1.4 の場合は、1 がメジャー バージョン番号で、4 がマイナー バージョン番号になります)。両方のバージョン番号によって、スタック メンバー間の互換性レベルが決定します。 show platform stack-manager all 特権 EXEC コマンドを使用すると、スタック プロトコル バージョンを表示できます。
Cisco IOS ソフトウェアのバージョンが同じスイッチは、スタック プロトコルのバージョンも同じです。このようなスイッチは完全に互換可能で、すべての機能がスイッチ スタック全体にわたって適切に動作します。スタック マスターと Cisco IOS ソフトウェア バージョンが同じスイッチは、すぐにスイッチ スタックに参加します。
非互換性が混合する場合は、完全な機能を備えたスタック メンバーが、特定のスタック メンバーとの非互換が生じていることを示すシステム メッセージを生成します。スタック マスターは、すべてのスタック メンバーに対してメッセージを送信します。詳細については、「スイッチ間のメジャー バージョン番号の非互換性」および「スイッチ間のマイナー バージョン番号の非互換性」を参照してください。
スイッチ間のメジャー バージョン番号の非互換性
多くの場合、異なる Cisco IOS ソフトウェア バージョンのスイッチは、スタック プロトコル バージョンも異なります。メジャー バージョン番号が異なるスイッチは非互換で、同じスイッチ スタック内には存在できません。
スイッチ間のマイナー バージョン番号の非互換性
メジャー バージョン番号は同じだがマイナー バージョン番号が異なるスイッチは、部分的に互換可能であると見なされます。スイッチ スタックに接続されている場合、部分的に互換可能なスイッチはバージョン不一致(VM)モードになり、完全な機能を備えたメンバーとしてはスタックに参加できません。ソフトウェアは不一致ソフトウェアを検出すると、スイッチ スタック イメージまたはスイッチ スタック フラッシュ メモリの tar ファイル イメージを使用して、VM モードのスイッチをアップグレード(またはダウングレード)しようとします。ソフトウェアでは、自動的なアップグレード(自動アップグレード)または自動的なアドバイス(自動アドバイス)機能を使用します。詳細については、「自動アップグレードおよび自動アドバイスの概要」を参照してください。
VM モードのスイッチの有無を確認するには、 show switch ユーザ EXEC コマンドを使用します。VM モードのスイッチ上のポート LED はオフのままです。Mode ボタンを押しても、LED モードは変更されません。
バージョン不一致の場合にマスター スイッチがイメージを取得するために使用する URL パス名を指定するには、 boot auto-download-sw グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
自動アップグレードおよび自動アドバイスの概要
ソフトウェアが不一致ソフトウェアを検出し、VM モードのスイッチをアップグレードしようとする場合は、自動アップグレードと、自動アドバイスの 2 つのソフトウェア処理を行います。
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自動的なアップグレード(auto-upgrade)処理には、auto-copy 処理と auto-extract 処理が含まれています。デフォルトでは、自動アップグレードはイネーブル( boot auto-copy-sw グローバル コンフィギュレーション コマンドがイネーブル)です。自動アップグレードをディセーブルにするには、スタック マスター上で no boot auto-copy-sw グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 show boot 特権 EXEC コマンドを使用して、表示される Auto upgrade 行を確認することにより、自動アップグレードのステータスを確認できます。
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自動コピーでは、スタック メンバー上で稼動しているソフトウェア イメージを、VM モードで、アップグレード(自動アップグレード)対象のスイッチに自動的にコピーします。自動コピーが実行されるのは、自動アップグレードがイネーブルの場合、VM モードのスイッチに十分なフラッシュ メモリがある場合、およびスイッチ スタックで稼動しているソフトウェア イメージが VM モードのスイッチに適している場合です。
(注) VM モードのスイッチでは、すべてのリリース済みのソフトウェアが稼動するとは限りません。たとえば、新しいスイッチ ハードウェアは以前のソフトウェア バージョンでは認識されません。
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自動的な抽出(自動抽出)は、 自動アップグレード プロセスが、VM モードでスイッチにコピーするソフトウェアをスタックから見つけられない場合に実行されます。この場合、自動抽出プロセスは、VM モードでスイッチ スタックまたはスイッチをアップグレードするために、VM モードにあるかどうかに関係なく、 スタック内のすべてのスイッチを検索して必要な tar ファイルを探します 。tar ファイルは、スタック内のどのフラッシュ ファイル システムにあってもかまいません(VM モードのスイッチを含む)。VM モードのスイッチに適した tar ファイルが見つかると、 このプロセスはこのファイルを抽出し、スイッチを自動的にアップグレードします。
自動アップグレード(自動コピーおよび自動抽出)プロセスは、不一致ソフトウェアが検出されると数分間待機してから起動します。
自動アップグレード処理が完了すると、VM モードであったスイッチはリロードされ、完全な機能を備えたメンバーとしてスタックに参加します。リロード中に両方の StackWise Plus ケーブルが接続されている場合、スイッチ スタックは 2 つのリング上で動作するため、ネットワーク ダウンタイムが発生しません。
(注) 自動アップグレードでは、2 つのフィーチャ セットが同じタイプの場合にだけアップグレードを実行します。たとえば、VM モードのスイッチで IP サービス フィーチャ セットから IP ベース フィーチャ セットに(またはその逆)、自動的にアップグレードすることはありません。
•
自動的なアドバイス(自動アドバイス)は、 自動アップグレード プロセスが、VM モードのスイッチにコピーするスタック メンバー ソフトウェアを見つけられない場合に実行されます。このプロセスによって、VM モードのスイッチ スタックまたはスイッチを手動でアップグレードするために必要な コマンド( archive copy-sw または archive download-sw 特権 EXEC コマンド)およびイメージ名(tar ファイル名)が伝えられます 。推奨されるイメージは実行中のスイッチ スタック イメージ、またはスイッチ スタック(VM モードのスイッチを含む)内のいずれかのフラッシュ ファイル システムの tar ファイルです。スタックのフラッシュ ファイル システムで適切なイメージが見つからない場合、自動アドバイス プロセスによって、スイッチ スタックに新規ソフトウェアをインストールするように伝えられます。自動アドバイスは、ディセーブルにはできません。また、この機能のステータスを確認するコマンドはありません。
スイッチ スタック ソフトウェアおよび VM モードのスイッチのソフトウェアに同じフィーチャ セットが含まれない場合は、自動アドバイス ソフトウェアからの指示も ありません 。たとえば、IP ベース イメージが稼動するスイッチ スタックに、IP サービス イメージが稼動するスイッチを追加した場合、自動アドバイス ソフトウェアは推奨ソフトウェアを提示しません。
別のソフトウェア イメージのインストールを許可するには、 archive-download-sw /allow-feature-upgrade 特権 EXEC コマンドを使用します。
自動アップグレードおよび自動アドバイスのメッセージ例
マイナー バージョン番号が異なるスイッチをスイッチ スタックに追加すると、メッセージが連続して表示されます(スイッチがその他のシステム メッセージを生成しない場合)。
次に、スイッチ スタックが、スイッチ スタックと異なるマイナー バージョン番号を実行する新しいスイッチを検出した例を示します。自動コピーが起動し、スタック メンバーから VM モードのスイッチにコピーするのに適したソフトウェアを検出し、VM モードのスイッチをアップグレードして、リロードします。
*Mar 11 20:31:19.247:%STACKMGR-6-STACK_LINK_CHANGE:Stack Port 2 Switch 2 has changed to state UP
*Mar 11 20:31:23.232:%STACKMGR-6-SWITCH_ADDED_VM:Switch 1 has been ADDED to the stack (VERSION_MISMATCH)
*Mar 11 20:31:23.291:%STACKMGR-6-SWITCH_ADDED_VM:Switch 1 has been ADDED to the stack (VERSION_MISMATCH) (Stack_1-3)
*Mar 11 20:33:23.248:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW_INITIATED:Auto-copy-software process initiated for switch number(s) 1
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Searching for stack member to act
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:as software donor...
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Found donor (system #2) for
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:member(s) 1
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:System software to be uploaded:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:System Type: 0x00000000
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:archiving c3750e-universal-mz.122-35.SE2(directory)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:archiving c3750e-universal-mz.122-35.SE2/c3750e-universal-mz.122-35.SE2.bin (4945851 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:archiving c3750e-universal-mz.122-35.SE2/info (450 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:archiving info (104 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:examining image...
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:extracting info (104 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:extracting c3750e-universal-mz.122-35.SE2/info (450 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:extracting info (104 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Stacking Version Number:1.4
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:System Type: 0x00000000
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: Ios Image File Size: 0x004BA200
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: Total Image File Size:0x00818A00
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: Minimum Dram required:0x08000000
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: Image Suffix:ipservices-122-35.SE2
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: Image Directory:c3750e-universal-mz.122-35.SE2
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: Image Name:c3750e-universal-mz.122-35.SE2
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: Image
Feature:IP|LAYER_3|PLUS|MIN_DRAM_MEG=128
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Old image for switch 1:flash1:c3750e-universal-mz.122-35.SE2
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: Old image will be deleted after download.
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Extracting images from archive into flash on switch 1...
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:c3750e-universal-mz.122-0.0.313.SE (directory)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:extracting c3750e-universal-mz.122-0.0.313.SE/c3750e-universal-mz.122-35.SE2 (4945851 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:extracting c3750e-universal-mz.122-35.SE2/info (450 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:extracting info (104 bytes)
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Installing (renaming):`flash1:update/c3750e-universal-mz.122-0.0.313.SE2' ->
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW: `flash1:c3750e-universal-mz.122-35.SE2'
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:New software image installed in flash1:c3750e-i5-mz.122-35.SE2
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Removing old image:flash1:c3750e-universal-mz.122-35.SE2
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:All software images installed.
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Requested system reload in progress...
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Software successfully copied to
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:system(s) 1
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Done copying software
*Mar 11 20:36:15.038:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Reloading system(s) 1
次に、スイッチ スタックが、スイッチ スタックと異なるマイナー バージョン番号を実行する新しいスイッチを検出した例を示します。自動コピーは起動しますが、スイッチ スタックと互換可能にするための、VM モードのスイッチにコピーするソフトウェアをスイッチ スタック内で検出できません。自動アドバイス プロセスが起動し、ネットワークから VM モードのスイッチに tar ファイルをダウンロードするように推奨されます。
*Mar 1 00:01:11.319:%STACKMGR-6-STACK_LINK_CHANGE:Stack Port 2 Switch 2 has changed to state UP
*Mar 1 00:01:15.547:%STACKMGR-6-SWITCH_ADDED_VM:Switch 1 has been ADDED to the stack (VERSION_MISMATCH)
*Mar 1 00:03:15.554:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW_INITIATED:Auto-copy-software process initiated for switch number(s) 1
*Mar 1 00:03:15.554:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:
*Mar 1 00:03:15.554:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Searching for stack member to act
*Mar 1 00:03:15.554:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:as software donor...
*Mar 1 00:03:15.554:%IMAGEMGR-6-AUTO_COPY_SW:Software was not copied
*Mar 1 00:03:15.562:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW_INITIATED:Auto-advise-software process initiated for switch number(s) 1
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:Systems with incompatible software
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:have been added to the stack. The
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:storage devices on all of the stack
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:members have been scanned, and it has
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:been determined that the stack can be
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:repaired by issuing the following
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:command(s):
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW: archive download-sw /force-reload /overwrite /dest 1 flash1:c3750e-universal-mz.122-35.SE2.tar
*Mar 1 00:04:22.537:%IMAGEMGR-6-AUTO_ADVISE_SW:
archive download-sw 特権 EXEC コマンドの使用の詳細については、「ソフトウェア イメージの操作」を参照してください。
(注) 自動アドバイスおよび自動コピーでは、スイッチ スタック上の info ファイルの調査およびディレクトリ構造の検索により、実行中のイメージを識別します。archive download-sw 特権 EXEC コマンドではなく、copy fttp: ブート ローダー コマンドを使用してイメージをダウンロードすると、正しいディレクトリ構造が作成されません。info ファイルの詳細については、「サーバまたは Cisco.com 上のイメージのファイル形式」を参照してください。
互換性のないソフトウェアおよびスタック メンバー イメージのアップグレード
archive copy-sw 特権 EXEC コマンドを使用すると、互換性のないユニバーサル ソフトウェア イメージのあるスイッチをアップグレードできます。コマンドを使用すると、既存のスタック メンバーのソフトウェア イメージを、互換性のないソフトウェアを稼動しているメンバーにコピーできます。このスイッチは自動的に再起動され、完全な機能を備えたメンバーとしてスタックに参加します。詳細については、「スタック メンバー間のイメージ ファイルのコピー」を参照してください。
スイッチ スタックのコンフィギュレーション ファイル
コンフィギュレーション ファイルには、次の設定情報が格納されています。
•
すべてのスタック メンバーに適用されるシステム レベル(グローバル)コンフィギュレーション設定:IP、STP、VLAN、SNMP 設定など
•
スタック メンバーのインターフェイス固有のコンフィギュレーション設定:各スタック メンバーに固有
スタック マスターには、スイッチ スタックの保存済みの実行コンフィギュレーション ファイルが格納されています。すべてのスタック メンバーは、定期的に、スタック マスターからコンフィギュレーション ファイルの同期化されたコピーを受け取ります。スタック マスターが使用不能になると、スタック マスターの役割を引き受けたスタック メンバーが最新のコンフィギュレーション ファイルを保持します。
(注) 実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存しないでスタック マスターが交換されても、スタック マスターのインターフェイス固有設定は保存されます。
新規のスイッチがスイッチ スタックに参加した場合、そのスイッチはスイッチ スタックのシステム レベルの設定を使用します。スイッチが別のスイッチ スタックに移動された場合、そのスイッチは保存済みのコンフィギュレーション ファイルを失い、新たなスイッチ スタックのシステム レベルの設定を使用します。
各スタック メンバーのインターフェイス固有のコンフィギュレーションには、スタック メンバー番号が関連付けられます。「スタック メンバー番号」に記載されているとおり、スタック メンバーは、番号が手動で変更されるか、同じスイッチ スタック内の別のメンバーによってすでに使用されているかしないかぎり、自分の番号を保持します。
•
そのメンバー番号に対応するインターフェイス固有のコンフィギュレーションが存在しない場合は、スタック メンバーはデフォルトのインターフェイス固有のコンフィギュレーションを使用します。
•
そのメンバー番号に対応するインターフェイス固有のコンフィギュレーションが存在する場合は、スタック メンバーはそのメンバー番号に関連付けられたインターフェイス固有のコンフィギュレーションを使用します。
スタック メンバーに障害が生じ、それを同一のモデルと交換した場合、交換後のスイッチは自動的に、障害の生じたスイッチと同じインターフェイス固有のコンフィギュレーションを使用します。そのため、インターフェイス設定を再設定する必要はありません。交換後のスイッチは、障害の生じたスイッチと同じスタック メンバー番号を持つ必要があります。スイッチ スタックを割り当てる利点については、「スイッチ スタックのオフライン設定」を参照してください。
スタンドアロン スイッチのコンフィギュレーションの場合と同じ方法で、スタック コンフィギュレーションをバックアップし復元します。ファイル システムとコンフィギュレーション ファイルの詳細については、 付録 B「Cisco IOS ファイル システム、コンフィギュレーション ファイル、およびソフトウェア イメージの操作」 を参照してください。
IP アドレスによるスイッチ スタックへの接続
スイッチ スタックは単一の IP アドレスを使用して管理されます。IP アドレスは、システム レベルの設定値で、スタック マスターや他のスタック メンバー固有の設定ではありません。スタックからスタック マスターや他のスタック メンバーを削除しても、IP 接続は存続していれば、引き続き同じ IP アドレスを使用してスタックを管理できます。
(注) スイッチ スタックからスタック メンバーを削除した場合、各スタック メンバーは自身の IP アドレスを保持します。したがって、ネットワーク内で同じ IP アドレスを持つ 2 つのデバイスが競合するのを避けるため、スイッチ スタックから削除したスイッチの IP アドレスを変更しておきます。
スイッチ スタックの設定に関する情報は、「スイッチ スタックのコンフィギュレーション ファイル」を参照してください。
SSH セッションによるスイッチ スタックへの接続
混合スタックで、暗号化ソフトウェア イメージと IP ベース フィーチャ セットまたは IP サービス フィーチャ セットとが稼動するスタック マスターに障害が発生し、このスタック マスターが交換されて、非暗号化ソフトウェア イメージと IP ベース フィーチャ セットまたは IP サービス フィーチャ セットとが稼動するスイッチになった場合、スイッチ スタックへの Secure Shell(SSH; セキュア シェル)接続が失われることがあります。暗号化ソフトウェア イメージと、IP ベースまたは IP サービス フィーチャ セットとが稼動しているスイッチをスタック マスターにすることを推奨します。スタック マスターで非暗号化ソフトウェア イメージが稼動していると、暗号化機能は利用できません。
(注) 非暗号化ソフトウェア イメージは、Cisco IOS Release 12.2(53)SE 以前を実行している Catalyst 3750 スイッチまたは Catalyst 3750-E スイッチでだけ使用可能です。Catalyst 3750-X スイッチは、暗号化ソフトウェア イメージだけを実行します。
コンソール ポートまたはイーサネット管理ポートによるスイッチ スタックへの接続
スタック マスターに接続するには、次のいずれかの方法を使用します。
•
1 つまたは複数のスタック メンバーのコンソール ポートを経由して、ターミナルまたは PC をスタック マスターに接続できます。
•
1 つまたは複数の Catalyst 3750-X スタック メンバーのイーサネット管理ポートを経由して、PC をスタック マスターに接続できます。イーサネット管理ポートを経由してスイッチ スタックに接続する方法については、「イーサネット管理ポートの使用」を参照してください。
スタック マスターに複数の CLI セッションを使用する場合は、慎重に行ってください。特定のセッションで入力したコマンドは、他のセッションに表示されません。したがって、コマンドを入力したセッションを識別できなくなることがあります。
スイッチ スタックを管理する場合は、CLI セッションを 1 つだけ使用することを推奨します。
特定のスタック メンバーへの接続
特定のスタック メンバー ポートを設定する場合は、CLI コマンドのインターフェイス指定部分にスタック メンバー番号を指定する必要があります。詳細については、「インターフェイス コンフィギュレーション モードの使用方法」を参照してください。
特定のスタック メンバーをデバッグするために、 session stack-member-number 特権 EXEC コマンドを使用して、スタック マスターからスタック メンバーへアクセスできます。スタック メンバー番号は、システム プロンプトに付加されます。たとえば、 Switch-2#
はスタック メンバー 2 の特権 EXEC モードのプロンプトです。 Switch
は、スタック マスターのシステム プロンプトです。特定のスタック メンバーへの CLI セッションでは、 show コマンドと debug コマンドだけを使用できます。
スイッチ スタックの設定のシナリオ
表 5-2 では、スイッチ スタック コンフィギュレーションのシナリオを示します。大半のシナリオは、少なくとも 2 台のスイッチが StackWise Plus ポートを使用して接続されていることを前提にしています。
表 5-2 スイッチ スタックの設定のシナリオ
|
|
既存のスタック マスターによって、明確に決定されるスタック マスター選択 |
StackWise Plus ポートを使用して 2 つの電源の入ったスイッチ スタックを接続します。 |
2 つのスタック マスターの一方だけが、新たなスタック マスターになります。その他のスタック メンバーはどれも、スタック マスターにはなりません。 |
スタック メンバーのプライオリティ値によって、明確に決定されるスタック マスター選択 |
1. StackWise Plus ポートを使用して、2 台のスイッチを接続します。 2. switch stack-member-number priority new- priority-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、1 つのスタック メンバーに、より高いメンバー プライオリティ値を設定します。 3. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。 |
より高いプライオリティ値を持つスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。 |
コンフィギュレーション ファイルによって、明確に決定されるスタック マスター選択 |
両方のスタック メンバーが同じプライオリティ値を持つものと仮定します。 1. 一方のスタック メンバーがデフォルトのコンフィギュレーションを持ち、他方のスタック メンバーが保存済み(デフォルトでない)のコンフィギュレーション ファイルを持つことを確認します。 2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。 |
保存済みのコンフィギュレーション ファイルを持つスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。 |
暗号化ソフトウェア イメージと IP サービス フィーチャ セットによって明確に決定されるスタック マスターの選択 |
すべてのスタック メンバーが同じプライオリティ値を持つものと仮定します。 1. 一方のスタック メンバーに暗号化イメージがインストールされて IP サービス フィーチャ セットがイネーブルになっており、他方のスタック メンバーに非暗号化イメージがインストールされて IP サービス フィーチャ セットがイネーブルになっていることを確認します。 2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。 |
暗号化ソフトウェア イメージと IP サービス フィーチャ セットを備えたスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。 (注) Cisco IOS Release 12.2(53)SE 以前を実行している Catalyst 3650-E スイッチまたは 3750 スイッチだけが、非暗号化イメージを実行している可能性があります。 |
暗号化ソフトウェア イメージと IP ベース フィーチャ セットによって明確に決定されるスタック マスター選択 |
すべてのスタック メンバーが同じプライオリティ値を持つものと仮定します。 1. 一方のスタック メンバーに暗号化イメージがインストールされて IP ベース フィーチャ セットがイネーブルになっており、他方のスタック メンバーに非暗号化イメージがインストールされて IP ベース フィーチャ セットがイネーブルになっていることを確認します。 2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。 |
暗号化イメージと IP ベース フィーチャ セットを備えたスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。 (注) Cisco IOS Release 12.2(53)SE 以前を実行している Catalyst 3650-E スイッチまたは 3750 スイッチだけが、非暗号化イメージを実行している可能性があります。 |
MAC アドレスによって、明確に決定されるスタック マスター選択 |
両方のスタック メンバーが同じプライオリティ値、コンフィギュレーション ファイル、フィーチャ セットを持つものと仮定し、両方のスタック メンバーを同時に再起動します。 |
より小さい MAC アドレスを持つスタック メンバーがスタック マスターとして選択されます。 |
スタック メンバー番号の競合 |
一方のスタック メンバーが他方のスタック メンバーより高いプライオリティ値を持つものと仮定します。 1. 両方のスタック メンバーが同じスタック メンバー番号を持つように確認します。必要に応じて、 switch current-stack-member-number renumber new-stack-member-number グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。 2. 両方のスタック メンバーを同時に再起動します。 |
より高いプライオリティ値を持つスタック メンバーが、自分のスタック メンバー番号を保持します。もう一方のスタック メンバーは、新たなスタック メンバー番号を持ちます。 |
スタック メンバーの追加 |
1. 新しいスイッチの電源を切ります。 2. StackWise Plus ポートを使用して、新たなスイッチを電源の入ったスイッチ スタックに接続します。 3. 新しいスイッチに電源を入れます。 |
スタック マスターはそのままです。新たなスイッチがスイッチ スタックに追加されます。 |
スタック マスターの障害 |
スタック マスターを削除します(または、電源を切ります)。 |
「スタック マスターの選択と再選択」に記載されたファクタに基づき、残りのスタック メンバーのいずれかが新たなスタック マスターになります。スタック内の他のすべてのスタック メンバーは、スタック メンバーのままで、再起動はされません。 |
9 台を超えるスタック メンバーの追加 |
1. StackWise Plus ポートを使用して、10 台のスイッチを接続します。 2. すべてのスイッチに電源を入れます。 |
2 台のスイッチがスタック マスターになります。一方のスタック マスターが 9 つのスタック メンバーを制御します。もう一方のスタック マスターは、スタンドアロン スイッチとして維持されます。 Mode ボタンとスイッチのポート LED を使用して、どのスイッチがスタック マスターで、各スイッチ マスターにはどのスイッチが属しているかを識別できます。Mode ボタンと LED の使用方法については、ハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。 |
スタックのトラブルシューティング
•
「スタック ポートの手動ディセーブル」
•
「別のメンバーがスタート中のスタック ポートの再イネーブル化」
•
「show switch stack-ports summary の出力の概要」
•
「ループバックの問題について」
•
「切断されたスタック ケーブルの特定」
•
「スタック ポート間の不安定な接続の修正」
スタック ポートの手動ディセーブル
スタック ポートがフラッピングしていることが原因で、スタック リングが不安定になるためにポートをディセーブルにするには 、 switch stack-member-number stack port port-number disable 特権 EXEC コマンドを入力します。ポートを再度イネーブルにするには、 switch stack-member-number stack port port-number enable コマンドを入力します。
(注) switch stack-member-number stack port port-number disable コマンドを使用するときは、注意が必要です。スタック ポートをディセーブルにすると、スタックは半分の帯域幅で稼動します。
•
スタック ポートを通じてすべてのメンバーが接続されており、準備完了状態であれば、スタックは フルリング 状態です。
•
次のようなときは、スタックは パーシャルリング 状態です。
–
すべてのメンバーがスタック ポートを通じて接続されているが、一部またはすべてのメンバーが準備完了状態ではない。
–
スタック ポートを通じて接続されていないメンバーがある。
switch stack-member-number stack port port-number disable 特権 EXEC コマンドを入力し、かつ
•
スタックがフルリング状態であれば、ディセーブルできるスタック ポートは 1 つだけです。次のメッセージが表示されます。
Enabling/disabling a stack port may cause undesired stack changes. Continue?[confirm]
•
スタックがパーシャルリング状態であれば、ポートをディセーブルにできません。次のメッセージが表示されます。
Disabling stack port not allowed with current stack configuration.
別のメンバーがスタート中のスタック ポートの再イネーブル化
スイッチ 1 のポート 1 がスイッチ 4 のポート 2 に接続されています。ポート 1 がフラッピングしている場合は、switch 1 stack port 1 disable 特権EXEC コマンド を使用し、ポート 1 をディセーブルにします。
スイッチ 1 のポート 1 がディセーブルになっており、スイッチ 1 の電源がオンになっているときに、次の手順を実行します。
1.
スイッチ 1 のポート 1 とスイッチ 4 のポート 2 を接続するスタック ケーブルを切断します。
2.
スタックからスイッチ 4 を削除します。
3.
スイッチ 4 の代わりのスイッチを追加し、switch-number 4 を割り当てます。
4.
スイッチ 1 のポート 1 とスイッチ 4(交換したスイッチ)のポート 2 を、ケーブルで再接続します。
5.
スイッチ間のリンクを再度イネーブルにします。スイッチ 1 のポート 1 をイネーブルにするには、 switch 1 stack port 1 enable 特権 EXEC コマンドを実行します。
6.
スイッチ 4 の電源を入れます。
注意 スイッチ 1 のポート 1 をイネーブルにする前にスイッチ 4 の電源を入れると、スイッチがリロードすることがあります。
スイッチ 4 の電源を先に入れた場合は、
switch 1 stack port 1 enable および
switch 4 stack port 2 enable 特権 EXEC コマンドを入力し、リンクをアップにしなければならないことがあります。
show switch stack-ports summary の出力の概要
スタック メンバー 2 のポート 1 だけがディセーブルになっています。
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No
1/2 Down None 3 m Yes No Yes 1 No
2/1 Down None 3 m Yes No Yes 1 No
2/2 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No
3/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
3/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 1 No
表 5-5 show switch stack-ports summary コマンドの出力
|
|
Switch#/Port# |
メンバー番号と、そのスタック ポート番号 |
Stack Port Status |
• Absent:スタック ポートにケーブルが検出されません。 • Down:ケーブルは検出されましたが、接続されたネイバーがアップになっていないか、スタック ポートがディセーブルになっています。 • OK:ケーブルが検出されており、接続されたネイバーがアップになっています。 |
Neighbor |
スタック ケーブルの接続先の、アクティブなメンバーのスイッチの数。 |
Cable Length |
有効な長さは 50 cm、1 m、または 3 m です。 スイッチがケーブル長を検出できなければ、値は no cable になります。その場合は、ケーブルが接続されていないか、リンクが不安定の可能性があります。 |
Link OK |
リンクが安定しています。 リンク パートナー は、ネイバー スイッチ上のスタック ポートのことです。 • No:リンク パートナーが、ポートから無効なプロトコル メッセージを受信します。 • Yes:リンク パートナーが、ポートから有効なプロトコル メッセージを受信します。 |
Link Active |
スタック ポートが、リンク パートナーと同じ状態であることを意味します。 • No:ポートからリンク パートナーにトラフィックを送信できません。 • Yes:ポートからリンク パートナーにトラフィックを送信できます。 |
Sync OK |
• No:リンク パートナーからスタック ポートに有効なプロトコル メッセージが送信されません。 • Yes:リンク パートナーからポートに有効なプロトコル メッセージが送信されます。 |
# Changes to LinkOK |
リンクの相対的な安定性を示します。 短時間に何回も変更されている場合は、リンク フラッピングの原因となることがあります。 |
In Loopback |
• No:メンバーの 1 つ以上のスタック ポートに、スタック ケーブルが接続されています。 • Yes:メンバーのどのスタック ポートにも、スタック ケーブルが接続されていません。 |
ソフトウェア ループバック
3 つのメンバーで構成されるスタックで、すべてのメンバーがスタック ケーブルで接続されています。
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No
1/2 OK 2 3 m Yes Yes Yes 1 No
2/1 OK 1 3 m Yes Yes Yes 1 No
2/2 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No
3/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
3/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 1 No
スイッチ 1 のポート 1 からスタック ケーブルを切断すると、次のメッセージが表示されます。
01:09:55: %STACKMGR-4-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 2 Switch 3 has changed to state DOWN
01:09:56: %STACKMGR-4-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 1 Switch 1 has changed to state DOWN
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 Absent None No cable No No No 1 No
1/2 OK 2 3 m Yes Yes Yes 1 No
2/1 OK 1 3 m Yes Yes Yes 1 No
2/2 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No
3/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
3/2 Down None 50 cm No No No 1 No
スイッチ 1 のポート 2 からスタック ケーブルを切断すると、スタックが分割されます。
スイッチ 2 とスイッチ 3 が、スタック ケーブルで接続された 2 メンバー スタックのメンバーになります。
Switch# show sw stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
2/1 Down None 3 m No No No 1 No
2/2 OK 3 50 cm Yes Yes Yes 1 No
3/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
3/2 Down None 50 cm No No No 1 No
スイッチ 1 はスタンドアロン スイッチです。
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 Absent None No cable No No No 1 Yes
1/2 Absent None No cable No No No 1 Yes
ソフトウェア ループバックの例:スタック ケーブルが接続されていない
Catalyst 3750 スイッチ ポートのステータス:
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 Absent None No cable Yes No Yes 1 Yes
1/2 Absent None No cable Yes No Yes 1 Yes
Catalyst 3750-E または 3750-X スイッチ ポートのステータス:
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 Absent None No cable No No No 1 Yes
1/2 Absent None No cable No No No 1 Yes
ソフトウェア ループバックの例:スタック ケーブルが接続されている
•
スイッチ 1 のポート 1 のポート ステータスが Down で、ケーブルが接続されています。
スイッチ 1 のポート 2 のポート ステータスが Absent で、ケーブルが接続されていません。
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 Down None 50 Cm No No No 1 No
1/2 Absent None No cable No No No 1 No
•
物理ループバック では、ケーブルはスタック ポートとスイッチの両方に接続されています。この設定を使用して、次のテストを行えます。
–
正常に稼動しているスイッチのケーブル
–
正常なケーブルを使用したスタック ポート
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
2/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
2/2 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
ポート ステータスを見ると、次のことがわかります。
–
スイッチ 2 はスタンドアロン スイッチである。
–
ポートはトラフィックを送受信できる。
ハードウェア ループバック
show platform stack ports buffer 特権 EXEC コマンドの出力は、ハードウェア ループバックの値を示します。
Switch# show platform stack ports buffer
Stack Debug Event Data Trace
==============================================================
Event type LINK: Link status change
Event type RAC: RAC changes to Not OK
Event type SYNC: Sync changes to Not OK
==============================================================
Event Stack Stack PCS Info Ctrl-Status Loopback Cable
Count Port IOS / HW length
========= ===== =================================== =========== ======== ========
Event type: LINK OK Stack Port 1
0000000011 1 FF08FF00 860302A5 AA55FFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
0000000011 2 FF08FF00 86031805 55AAFFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
Event type: LINK OK Stack Port 2
0000000012 1 FF08FF00 860302A5 AA55FFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
0000000012 2 FF08FF00 86031805 55AAFFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
0000000013 1 FF08FF00 860302A5 AA55FFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
0000000013 2 FF08FF00 86031805 55AAFFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
Catalyst 3750 メンバーで、
•
少なくとも 1 つのポートにスタック ケーブルが接続されている場合は、両方のスタック ポートの Loopback HW 値は No になります。
•
どちらのスタック ポートにもスタック ケーブルが接続されていない場合は、両方のスタック ポートの Loopback HW 値は Yes になります。
Catalyst 3750-E または Catalyst 3750-X メンバーで、
•
スタック ポートにスタック ケーブルが接続されている場合は、スタック ポートの Loopback HW 値は No になります。
•
スタック ポートにスタック ケーブルが接続されていない場合は、スタック ポートの Loopback HW 値は Yes になります。
ハードウェア ループバックの例:LINK OK イベント
Catalyst 3750 スイッチの場合:
Switch# show platform stack ports buffer
Stack Debug Event Data Trace ==============================================================
Event type LINK: Link status change
Event type RAC: RAC changes to Not OK
Event type SYNC: Sync changes to Not OK
==============================================================
Event Stack Stack PCS Info Ctrl-Status Loopback Cable
Count Port IOS / HW length
========= ===== =================================== =========== ======== ======== Event type: LINK OK Stack Port 1
0000000008 1 FF08FF00 8603F083 55AAFFFF FFFFFFFF 0CE60C10 No /No 50 cm
0000000008 2 FF08FF00 0001DBDF 01000B00 FFFFFFFF 0CE60C10 No /No No cable
0000000009 1 FF08FF00 8603F083 55AAFFFF FFFFFFFF 0CE60C10 No /No 50 cm
0000000009 2 FF08FF00 0001DC1F 02000100 FFFFFFFF 0CE60C10 No /No No cable
Catalyst 3750-E または 3750-X スイッチの場合:
Switch# show platform stack ports buffer
Stack Debug Event Data Trace ==============================================================
Event type LINK: Link status change
Event type RAC: RAC changes to Not OK
Event type SYNC: Sync changes to Not OK
==============================================================
Event Stack Stack PCS Info Ctrl-Status Loopback Cable
Count Port IOS / HW length
========= ===== =================================== =========== ======== ======== Event type: LINK OK Stack Port 1
0000000153 1 FF01FF00 860351A5 55A5FFFF FFFFFFFF 0CE60C10 No /No 50 cm
0000000153 2 FF01FF00 00017C07 00000000 0000FFFF 0CE60C10 No /No 3 m
0000000154 1 FF01FF00 860351A5 55A5FFFF FFFFFFFF 0CE60C10 No /No 50 cm
0000000154 2 FF01FF00 00017C85 00000000 0000FFFF 0CE60C10 No /No 3 m
ハードウェア ループバックの例:LINK NOT OK イベント
Catalyst 3750 スイッチの場合:
Switch# show platform stack ports buffer
Stack Debug Event Data Trace ==============================================================
Event type LINK: Link status change
Event type RAC: RAC changes to Not OK
Event type SYNC: Sync changes to Not OK
==============================================================
Event Stack Stack PCS Info Ctrl-Status Loopback Cable
Count Port IOS / HW length
========= ===== =================================== =========== ======== ======== Event type: LINK OK Stack Port 2
0000000005 1 FF08FF00 0001FBD3 0801080B EFFFFFFF 0C100CE6 No /No No cable
0000000005 2 FF08FF00 8603E4A9 5555FFFF FFFFFFFF 0C100CE6 No /No 50 cm
0000000006 1 FF08FF00 0001FC14 08050204 EFFFFFFF 0C100CE6 No /No No cable
0000000006 2 FF08FF00 8603E4A9 5555FFFF FFFFFFFF 0C100CE6 No /No 50 cm
Event type: LINK NOT OK Stack Port 2
0000000939 1 FF08FF00 00016879 00010000 EFFFFFFF 0C100C14 No /No No cable
0000000939 2 FF08FF00 0001901F 00000000 FFFFFFFF 0C100C14 No /No No cable
0000000940 1 FF08FF00 000168BA 00010001 EFFFFFFF 0C100C14 No /No No cable
0000000940 2 FF08FF00 0001905F 00000000 FFFFFFFF 0C100C14 No /No No cable
Event type: LINK OK Stack Port 1
0000000956 1 FF08FF00 86034DAC 5555FFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
0000000956 2 FF08FF00 86033431 55AAFFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
Event type: LINK OK Stack Port 2
0000000957 1 FF08FF00 86034DAC 5555FFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
0000000957 2 FF08FF00 86033431 55AAFFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
0000000958 1 FF08FF00 86034DAC 5555FFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
0000000958 2 FF08FF00 86033431 55AAFFFF FFFFFFFF 1CE61CE6 Yes/Yes No cable
Catalyst 3750-E または 3750-X スイッチの場合:
Switch# show platform stack ports buffer
Stack Debug Event Data Trace ==============================================================
Event type LINK: Link status change
Event type RAC: RAC changes to Not OK
Event type SYNC: Sync changes to Not OK
==============================================================
Event Stack Stack PCS Info Ctrl-Status Loopback Cable
Count Port IOS / HW length
========= ===== =================================== =========== ======== ======== Event type: LINK OK Stack Port 1
0000000014 1 FF01FF00 860204A7 5555FFFF 00000000 0CE60CA6 No /No 50 cm
0000000014 2 FF01FF00 85020823 AAAAFFFF 00000000 0CE60CA6 No /No 3 m
0000000015 1 FF01FF00 860204A7 5555FFFF 00000000 0CE60CA6 No /No 50 cm
0000000015 2 FF01FF00 85020823 AAAAFFFF 00000000 0CE60CA6 No /No 3 m
Event type: LINK OK Stack Port 2
0000000029 1 FF01FF00 860204A7 5555FFFF 00000000 1CE61CE6 No /No 50 cm
0000000029 2 FF01FF00 86020823 AAAAFFFF 00000000 1CE61CE6 No /No 3 m
0000000030 1 FF01FF00 860204A7 5555FFFF 00000000 1CE61CE6 No /No 50 cm
0000000030 2 FF01FF00 86020823 AAAAFFFF 00000000 1CE61CE6 No /No 3 m
Event type: LINK NOT OK Stack Port 1
0000009732 1 FF01FF00 00015B12 5555FFFF A49CFFFF 0C140CE4 No /No 50 cm
0000009732 2 FF01FF00 86020823 AAAAFFFF 00000000 0C140CE4 No /No 3 m
0000009733 1 FF01FF00 00015B4A 5555FFFF A49CFFFF 0C140CE4 No /No 50 cm
0000009733 2 FF01FF00 86020823 AAAAFFFF 00000000 0C140CE4 No /No 3 m
Event type: LINK NOT OK Stack Port 2
0000010119 1 FF01FF00 00010E69 25953FFF FFFFFFFF 0C140C14 No /Yes No cable
0000010119 2 FF01FF00 0001D98C 81AAC7FF 0300FFFF 0C140C14 No /No 3 m
0000010120 1 FF01FF00 00010EEA 25953FFF FFFFFFFF 0C140C14 No /Yes No cable
0000010120 2 FF01FF00 0001DA0C 81AAC7FF 0300FFFF 0C140C14 No /No 3 m
切断されたスタック ケーブルの特定
すべてのスタック メンバーは、スタック ケーブルで接続されます。スイッチ 1 のポート 2 と、スイッチ 2 のポート 1 が接続されます。
次に、メンバーのポート ステータスを示します。
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 0 No
1/2 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 0 No
2/1 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 0 No
2/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 0 No
スイッチ 1 のポート 2 からケーブルを切断すると、次のメッセージが表示されます。
%STACKMGR-4-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 1 Switch 2 has changed to state DOWN
%STACKMGR-4-STACK_LINK_CHANGE: Stack Port 2 Switch 1 has changed to state DOWN
ポート ステータスは次のようになります。
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
1/2 Absent None No cable No No No 2 No
2/1 Down None 50 cm No No No 2 No
2/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 1 No
ケーブルの片方だけが、スタック ポート(スイッチ 2 のポート 1)に接続されます。
•
スイッチ 1 のポート 2 の Stack Port Status 値は Absent で、スイッチ 2 のポート 1 の値は Down です。
•
Cable Length 値は No cable です。
問題の診断
•
スイッチ 1 のポート 2 のケーブル接続を確認します。
•
スイッチ 1 のポート 2 が次の状態であれば、ポートまたはケーブルに問題があります。
–
In Loopback 値が Yes である。
または
–
Link OK 、 Link Active 、または Sync OK 値が No である。
スタック ポート間の不安定な接続の修正
すべてのメンバーは、スタック ケーブルで接続されます。スイッチ 1 のポート 2 と、スイッチ 2 のポート 1 が接続されます。
ポート ステータスは次のとおりです。
Switch# show switch stack-ports summary
Switch#/ Stack Neighbor Cable Link Link Sync # In
Port# Port Length OK Active OK Changes Loopback
-------- ------ -------- -------- ---- ------ ---- --------- --------
1/1 OK 2 50 cm Yes Yes Yes 1 No
1/2 Down None 50 cm No No No 2 No
2/1 Down None 50 cm No No No 2 No
2/2 OK 1 50 cm Yes Yes Yes 1 No
問題の診断
•
Stack Port Status 値が Down になっています。
•
Link OK 、 Link Active 、および Sync OK 値が No です。
•
Cable Length 値が 50 cm です。スイッチがケーブルを検出し、正しく識別しています。
スイッチ 1 のポート 2 と、スイッチ 2 のポート 1 との接続は、少なくとも 1 つのコネクタ ピンで不安定になっています。