この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この付録では、スタンドアロン スイッチまたはスイッチ スタックを CLI ベースでセットアップする手順について説明します。スイッチを電源に接続する前に、「スイッチの設置」を参照して安全に関する注意事項を確認してください。
(注) スイッチのラック設置、スイッチのスタック、Small Form-factor Pluggable(SFP)モジュールまたは XENPAK モジュールへの接続に関する詳細な取り付け手順については、「スイッチの設置」を参照してください。製品の概要情報については、「製品概要」を参照してください。
1. 「CLI のアクセス」
6. 「電源の接続」
7. 「初期設定情報の入力」
未設定のスイッチの場合、Express Setup またはコンソール ポートを経由して CLI にアクセスできます。
(注) Express Setup は、Cisco IOS Release 12.1(14)EA1 以降を実行するスイッチでサポートされます。新しいスイッチを設置する場合、スイッチの背面パネルにある Cisco IOS リリースのラベルでリリース番号を確認します。
Cisco IOS Release 12.1(14)EA1 よりも前のリリースを実行するスイッチの場合、「必要なコンポーネントの準備」を参照してください。
未設定のスイッチ上で CLI にアクセスするには、スイッチを Express Setup モードにしたあと、スイッチのイーサネット ポートを PC またはワークステーションのイーサネット ポートに接続します。スイッチを Express Setup モードにするには、『Catalyst 3750 Switch Getting Started Guide』に記載された手順に従って、スイッチの電源を投入し、Express Setup を使用できる状態にします。
スイッチが Express Setup モードになった後、Telnet で IP アドレス 10.0.0.1 を使用してスイッチに接続し、 setup ユーザ EXEC コマンドを入力します。次のセクションを参照して、CLI でスイッチを設定します。
スイッチの設定情報を入力した後、 write memory 特権 EXEC コマンドを使用して、フラッシュ メモリに設定を保存します。
(注) Express Setup モードでは、write memory コマンドを入力するまで、スイッチ上で IP アドレス 10.0.0.1 が有効です。write memory コマンドを入力すると、Telnet 接続が切断されます。
スイッチのコンソール ポートを PC またはワークステーションのシリアル ポートに接続し、Telnet セッションを通じてスイッチにアクセスすることにより、設定済みスイッチ、または未設定のスイッチ上で CLI にアクセスできます。
次の手順に従って、コンソール ポートを通じてスイッチにアクセスします。
• 「電源の接続」
製品の箱から 図 D-1 の品目を取り出します。
図 D-1 Catalyst 3750 スイッチ、アダプタ ケーブル、AC 電源コード、および StackWise ケーブル
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(注) DC スイッチ用には、DC 電源端子ブロックを用意します。
スイッチ ポートを他のイーサネット装置に接続するには、カテゴリ 5 以上のストレート ケーブルが必要です。
CLI で mdix auto インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用すると、Automatic Medium-Dependent Interface crossover(auto-MDIX)機能をイネーブルにすることができます。auto-MDIX 機能がイネーブルになっている場合、スイッチで銅線イーサネット接続に必要なケーブル タイプが検出され、それに応じてインターフェイスが設定されます。したがって、スイッチ上の 10/100、10/100/1000、または 1000BASE-T の銅線 SFP モジュール ポートには、接続先装置のタイプに関係なく、クロス ケーブルとストレート ケーブルのいずれも使用できます。
Cisco IOS Release 12.2(18)SE 以上が作動するスイッチでは、デフォルトで auto-MDIX 機能がイネーブルに設定されます。Cisco IOS Release 12.1(14)EA1 ~ 12.2(18)SE のリリースでは、auto-MDIX 機能がデフォルトの設定でディセーブルになります。この機能の設定については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドまたはスイッチのコマンド リファレンスを参照してください 。
StackWise ケーブルとポートを使用してスイッチを接続することで、最大 9 台のスイッチをスタックできます(図 D-2 を参照)。「スタックの計画」を読んでから、スイッチをスタックしてください。
ステップ 1 StackWise ケーブルの一端をスイッチ背面の StackWise ポートに差し込みます。 図 D-3 を参照してください。
(注) スイッチの相互接続には必ずシスコ認定の StackWise ケーブルを使用してください。
ステップ 2 StackWise ケーブルの窓を使用して、コネクタを正しい位置に合わせます。ネジをしっかり締めて固定してください。
ステップ 3 ケーブルの反対側を接続先スイッチのコネクタに差し込み、ネジを締めて固定します。
スタック内のスイッチを接続する際の詳細な設置手順については、「StackWise ポートへの StackWise ケーブルの接続」を参照してください。
図 D-3 StackWise ケーブルの StackWise ポートへの接続
コンソール ポートを使用して初期設定を実行できます。PC にスイッチ コンソール ポートを接続するには、付属の RJ-45/DB-9 アダプタ ケーブルを使用します。
(注) スイッチをスタックしている場合は、スタック内の 1 つのスイッチのコンソール ポートに接続します。スタック全体の初期設定は、スタック内の任意のスイッチで実行できます。
スイッチに PC または端末を接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 付属の RJ-45/DB-9 アダプタ ケーブルを使用して、RJ-45 コネクタをスイッチの背面のコンソール ポートに差し込みます(図 D-4 を参照)。
ステップ 2 アダプタ ケーブルの DB-9 メス DTE を PC のシリアル ポートに接続するか、該当するアダプタを端末に接続します。
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スイッチの電源を入れる前に、ターミナル エミュレーション セッションを起動して、Power-on Self-Test(POST; 電源投入時自己診断テスト)からの出力が表示されるようにします。
端末エミュレーション ソフトウェア(その多くは、ハイパーターミナルや Procomm Plus などの PC アプリケーション)によって、スイッチと PC または端末間の通信が可能になります。
ステップ 1 PC または端末を使用している場合、端末エミュレーション プログラムを起動します。
ステップ 2 ターミナル エミュレーション セッションを開始します。
ステップ 3 PC または端末のボー レートおよびキャラクタ フォーマットを、以下に示すコンソール ポートのデフォルト特性に合わせて設定します。
ステップ 1 付属の AC 電源コードの一端をスイッチの背面パネルにある AC 電源コネクタに接続します。図 D-4 を参照してください。
ステップ 2 電源コードのもう一方の端をアース付きの AC 電源コンセントに接続します。
ステップ 3 (任意)スタックがある場合、スタック内のすべてのスイッチの電源を入れます。
(注) スイッチをスタックした場合、詳細については「電源に関する注意事項」を参照してください。
(注) スイッチをシスコ製 Redundant Power System(RPS; 冗長電源システム)に接続している場合は、RPS に付属のマニュアルを参照してください。
スイッチに電源を投入すると、スイッチは POST を開始します。POST は自動的に実行される一連のテストで、スイッチが正常に機能していることを確認します。POST は約 1 分で終了します。
スイッチが POST を開始すると、System、RPS、Master、Status、Duplex、Speed、および Stack の LED がグリーンに点灯します。Power over Ethernet(PoE)スイッチの場合、POST の開始時に PoE LED もグリーンに点灯します)。システム LED はグリーンに点滅し、その他の LED はグリーンに点灯したままです。
POST が正常に終了すると、システム LED がグリーンに点灯したままになります。RPS LED はしばらくの間グリーンに点灯したままになり、その後動作状態に戻ります。他の LED は消灯し、動作状態に戻ります。
(注) POST エラーは通常、修復不能です。スイッチが POST に成功しない場合、購入された代理店にお問い合わせください。
スタック内のすべてのスイッチに電源を入れると、いずれかのスイッチがスタック マスターとして選択されます。スタック マスター スイッチのマスター LED はグリーンになります。
スイッチの電源を入れる前に端末エミュレーション プログラムを起動すると、PC または端末にはブートローダ シーケンスが表示されます。セットアップ プログラムのプロンプトを表示するには、 Enter キーを押す必要があります。
スイッチを設定するには、セットアップ プログラムを完了する必要があります。このプログラムは、スイッチの電源が入ると自動的に実行されます。スイッチがローカル ルータやインターネットと通信するのに必要な IP アドレスやその他の設定情報を割り当てる必要があります。この情報は、Network Assistant を使用してスイッチを設定および管理する場合にも必要です。
(注) スイッチをスタックしていて、スタック内の各スイッチに複数のコンソールが接続してある場合は、最初に Enter を押したコンソールに初期設定ダイアログが表示されます。
セットアップ プログラムを完了し、スイッチの初期設定を作成する手順は次のとおりです。
ステップ 1 次の 2 つのプロンプトで Yes を入力します。
ステップ 2 スイッチのホスト名を入力し、Return を押します。
ホスト名は、コマンド スイッチでは 28 文字以内、メンバ スイッチでは 31 文字以内に制限されています。どのスイッチのホスト名でも、最後の文字には -n (n は数字)を使用しないでください。
ステップ 3 イネーブル シークレット パスワードを入力し、Return を押します。
このパスワードは 1 ~ 25 文字の英数字で指定できます。先頭の文字を数字にしてもかまいません。大文字と小文字が区別されます。スペースも使えますが、先頭のスペースは無視されます。シークレット パスワードは暗号化されますが、イネーブル パスワードはプレーン テキストです。
ステップ 4 イネーブル パスワードを入力し、Return を押します。
ステップ 5 仮想端末(Telnet)パスワードを入力し、Return を押します。
このパスワードは 1 ~ 25 文字の英数字で指定できます。大文字と小文字が区別されます。スペースも使えますが、先頭のスペースは無視されます。
ステップ 6 (任意)プロンプトに従って、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)を設定します。後から、CLI、デバイス マネージャ、または Network Assistant アプリケーションを使用して SNMP を設定することもできます。SNMP をあとで設定する場合は、 no を入力します。
ステップ 7 管理ネットワークに接続するインターフェイスのインターフェイス名(物理的なインターフェイスまたは VLAN(仮想 LAN)の名前)を入力して、Return を押します。このリリースでは、インターフェイス名には必ず vlan1 を使用してください。
ステップ 8 インターフェイスを設定するために、スイッチの IP アドレスとサブネット マスクを入力し、Return を押します。下に示す IP アドレスとサブネット マスクは一例です。
ステップ 9 Y を入力して、スイッチをクラスタ コマンド スイッチとして設定します。N を入力すると、メンバ スイッチまたはスタンドアロン スイッチとして設定されます。
N を入力した場合は、Network Assistant GUI に候補スイッチとして表示されます。後から、CLI、デバイス マネージャ、または Network Assistant アプリケーションを使用して、スイッチをコマンド スイッチとして設定することもできます。後で設定する場合は、 no と入力します。
以上でスイッチの初期設定が完了しました。スイッチに初期設定が表示されます。以下に出力例を示します。
コンフィギュレーションを保存して、次回スイッチを再起動するときに使用したい場合はオプション 2 を選択し、不揮発性RAM(NVRAM)に保存します。
セットアップ プログラムが完了すると、スイッチは作成されたデフォルト設定を実行できます。次のいずれかのツールを使用すれば、この設定の変更や他の管理タスクを実行できます。
• Network Assistant(1 つまたは複数のスイッチの場合)
CLI を使用するには、ターミナル プログラムを使用してコンソール ポートから、または Telnet を使用してネットワークから、 Switch > プロンプトにコマンドを入力します。設定情報については、スイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドまたはスイッチのコマンド リファレンスを参照してください。
Network Assistant を使用する場合は、Cisco.com で『 Getting Started with Cisco Network Assistant 』を参照してください。