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この章では、仮想サービス ブレード (VSB) を Cisco Nexus 1010 シリーズから Cisco Nexus 1110 シリーズ に移動または移行する方法について説明します。内容は次のとおりです。
• 「Cisco Nexus 1110 シリーズ への VSB の移行」
• 「Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリへの OVA の移行」
• 「移行の確認」
Cisco Nexus Cloud Services Platform をインストールしたら、VSB を Cisco Nexus 1010 シリーズから Cisco Nexus 1110 シリーズ に移動または移行できます。VSB の詳細については、「仮想サービス ブレードに関する情報」の項を参照してください。
Cisco Nexus Cloud Services Platform には Cisco Nexus 1010 シリーズから Cisco Nexus 1110 シリーズ へ VSB を移行するうえで次のガイドラインと制約事項があります。
• HA ペアは Cisco Nexus 1110-S と Cisco Nexus 1110-X では形成できません。HA ペアは同じハードウェアでのみ形成できます。
• Cisco Nexus 1010 シリーズと Cisco Nexus 1110 シリーズ の両方で、同じ管理 VLAN を使用する必要があります。
• Cisco Nexus Cloud Services Platform の新しい VSB に対して、Cisco Nexus 1110 シリーズ で VSB を移行したときと同じ RAM サイズ、ディスク サイズを使用する必要があります。
ステップ 1 Cisco Nexus 1110 シリーズ に移行する必要がある場合、Cisco Nexus 1010 シリーズで VSB が設定されていることを確認します。
ステップ 2 冗長 HA ペアで Cisco Nexus 1110 シリーズ を設定します。『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Software Installation and Upgrade Guide 』を参照してください。
ステップ 3 VSM や Cisco VSG などの HA VSB を Cisco Nexus 1110 シリーズ に移行します。「Cisco Nexus 1110 シリーズ への HA VSB の移行」を参照してください。
ステップ 4 NAM や Cisco DCNM などの HA VSB を Cisco Nexus 1110 シリーズ に移行します。「Cisco Nexus 1110 シリーズ への非 HA VSB の移行」 を参照してください。
この手順を開始する前に、次のことを確認または実行する必要があります。
• プライマリおよびセカンダリ Cisco Nexus 1110 シリーズ を HA モードでインストールしていること。
• Cisco Nexus 1110 シリーズ の CLI に EXEC モードでログインします。
• Cisco Nexus 1010 シリーズから移動または移行する VSB の名前を知っていること。
• セカンダリ仮想サービスを作成する場合は、プライマリ VSB に使用したのと同じ次の情報を使用します。
(注) Cisco Nexus 1110 シリーズ との不一致の原因となる値を使用すると、Cisco Nexus 1110 シリーズ と Cisco Nexus 1010 シリーズ間の同期により Cisco Nexus 1010 シリーズでの設定が上書きされます。
• セカンダリ仮想サービスを作成する場合は、VSB に使用したのと同じ次の情報を使用します。
• セカンダリ VSM をアクティブとして指定します。プライマリ VSM がアクティブの場合、セカンダリ VSM をアクティブに変更します。
ステップ 1 Cisco Nexus 1010 のプライマリ VSB の CLI から、手動スイッチオーバーを開始し、プライマリ VSB をシャット ダウンします。
login virtual-service-blade name primary
VSB にログインしてから、 system switchover コマンドを使用して手動スイッチオーバーを開始します。
スイッチオーバーが完了し、CLI が Cisco Nexus 1010 に戻ったら、shut primary コマンドを使用してプライマリ VSB を閉じます。
ステップ 2 アクティブ Cisco Nexus 1110 シリーズ の CLI で次のコマンドを使用して移行する VSB のプライマリ仮想サービスを作成します。Cisco Nexus 1010 で VSB を作成したのと同じ情報を使用します。
プライマリ Cisco Nexus 1110 シリーズ で仮想サービスを作成すると、Cisco Nexus 1010 シリーズのセカンダリ VSB と Cisco Nexus 1110 シリーズ のプライマリ仮想サービスとの間で HA ペアが形成されます。
ステップ 4 Cisco Nexus 1110 シリーズ のプライマリ VSB の CLI で、次のコマンドを使用して VSB の冗長ステータスを確認します。
出力が次のことを示す場合は、システム スイッチオーバーを続行できます。
• HA スタンバイ冗長ステータスのスタンバイ VSB の存在
Redundancy mode
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administrative: HA
operational: HA
ステップ 5 Cisco Nexus 1010 上のセカンダリ VSB の CLI で、Cisco Nexus 1110 シリーズ 上のスタンバイ仮想サービスへの手動スイッチオーバーを開始します。
VSB にログインしてから、 system switchover コマンドを使用して手動スイッチオーバーを開始します。
スイッチオーバーが完了し、CLI が Cisco Nexus 1010 に戻ったら、shut secondary コマンドを使用してセカンダリ VSB を閉じます。
次のステップに進む前に、スイッチオーバーが完了し、スタンバイ スーパーバイザがアクティブになるまで待機します。スイッチオーバーが完了すると、次のことが起こります。
• Cisco Nexus 1010 上の VSB がリブートします。
• Cisco Nexus 1110 シリーズ 上の仮想サービス設定が Cisco Nexus 1010 上の VSB のものと一致するよう上書きされます。
• この時点で Cisco Nexus Cloud Services Platform 上のプライマリ仮想サービスはアクティブ VSB になります。
ステップ 6 アクティブ Cisco Nexus 1110 シリーズ の CLI で次のコマンドを使用して新しいセカンダリ仮想サービスを作成します。プライマリ仮想サービスを作成するために使用したのと同じ情報を使用します。
これらのコマンドの入力後に、Cisco Nexus 1110 シリーズ により追加情報を入力するよう求められます。アクティブ Cisco Nexus 1110 シリーズ でセカンダリ仮想サービスを作成すると、Cisco Nexus 1110 シリーズ 上のプライマリ仮想サービスとセカンダリ仮想サービスとの間で HA ペアが形成されます。
VSB が Cisco Nexus 1010 シリーズから Cisco Nexus 1110 シリーズ に移行されました。
ステップ 1 Cisco Nexus Cloud Services Platform の CLI から、次のコマンドを使用して Cisco Nexus Cloud Services Platform の非 HA VSB の電源をオフにします。
ステップ 2 Cisco Nexus Cloud Services Platform への非 HA VSB のエクスポート 「VSB のバックアップ ファイルの作成」を参照してください。
ステップ 3 外部ストレージ位置に VSB のコンフィギュレーション ファイルをコピーします。「VSB バックアップ ファイルの外部ストレージ場所へのコピー」を参照してください。
ステップ 4 Cisco Nexus 1110 シリーズ への非 HA VSB のインポート 「VSB のバックアップ ファイルのインポート」を参照してください。
ステップ 5 Cisco Nexus 1110 シリーズ の CLI から、Cisco Nexus 1110 シリーズ にインポートされた非 HA VSB の電源をオンにします。
ESX から OVA をエクスポートし、Cisco Nexus Cloud Services Platform製品ファミリに VSB としてインポートします。OVA で移行ツールのスクリプトを実行して、生成された tar ファイルを Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリへのインポートに使用する必要があります。
ステップ 1 VSB を ESX にエクスポートし、 esx_migration_tool/ ディレクトリに、エクスポートされた OVA をコピーします。
ステップ 2 OVA で移行ツールのスクリプトを実行します。
VSB のバージョン番号が移行ツールでサポートされる場合は、次のコマンドを使用して移行スクリプトを実行します。
./migration.sh <OVA file name > <vsb_type ><cookie > <ha-role > <vmware-vdiskmanager_location> [-v vsb_version]
• OVA ファイル名:ESX からエクスポートされた OVA ファイルの名前
• VSB タイプ:VSM、VSG、NAM、DCNM などの Cisco VSG タイプ
• Cookie:スロットごとに一意の正の整数。プライマリとセカンダリの Cisco Nexus Cloud Services Platform の cookie 値は同じである必要があります。
• HA ロール:プライマリまたはセカンダリのいずれかで、Cisco Nexus Cloud Services Platform へ同じ HA ロールでインポートされます。
• Vmware-vdiskmanager の位置:vmware-vdiskmanager バイナリがあるパス。
• VSB のバージョン:特定の VSB のバージョン番号。
• Vbtype_xml_file_path:VSB の XML テンプレート ファイルを保存する完全なファイル パス。
VSB のバージョン番号が移行ツールでサポートされない場合は、次のコマンドを使用して移行スクリプトを実行します。
./migration.sh <OVA file name > <vsb_type> <cookie> <ha-role> <vmware-vdiskmanager_location> [-f vbtype_xml_file_path]
ステップ 3 スクリプトが実行された後、 esx_migration_tool/ ディレクトリで分割 tar ファイルを探します。
ステップ 4 tar ファイルを使用して Cisco Nexus Cloud Services Platform へ VSB をインポートします。「VSB のバックアップ ファイルのインポート」を参照してください。
ステップ 5 インターフェイス VLAN 値を設定し、VSB の電源をオンにします。
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各仮想サービスの冗長ステート(アクティブまたはスタンバイ)と冗長ロール(プライマリまたはセカンダリ)を表示します。 例 7-2(P.7-8) を参照してください。 |
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Cisco Nexus Cloud Services Platform の冗長ステート(アクティブまたはスタンバイ)と冗長ロール(プライマリまたはセカンダリ)を表示します。 例 7-2(P.7-8) を参照してください。 |
Redundancy mode
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administrative: HA
operational: HA
Cisco Nexus 1110 シリーズへの VSB の移行に関する追加情報については、次の各セクションを参照してください。
• 「関連資料」
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『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Software Installation and Upgrade Guide 』 |
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『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Hardware Installation Guide 』 |
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