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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、トラブルシューティングに関する問題として、次の内容について説明します。
スイッチの LED は、スイッチに関するトラブルシューティング情報を提供します。これにより、ブート エラー、ポート接続の問題、およびスイッチ全体のパフォーマンスを把握できます。また、Device Manager、CLI、SNMP ワークステーションから統計情報を取得することもできます。詳細については、『Cisco IE 5000 Switch Software Configuration Guide』または SNMP アプリケーションに付属しているドキュメントを参照してください。
注: スイッチのブートが正常に完了しなかった場合は、シスコ TAC の担当者にお問い合わせください。
注: ブート ファストを無効にして POST を実行するには、Cisco IOS CLI を使用します。詳細については、『Cisco IE 5000 Switch Software Configuration Guide』を参照してください。
スイッチのトラブルシューティングを行う際は、LED を確認します。LED の色とその意味については、LEDを参照してください。
ケーブルにわずかでも傷や破損がないか必ず確認してください。物理層の接続に問題がないように見えるケーブルでも、配線やコネクタのごくわずかな損傷が原因でパケットが破損することがあります。ポートでパケット エラーが多く発生したり、ポートがフラッピング(リンクの切断および接続)を頻繁に繰り返したりする場合は、ケーブルにこのような破損がある場合があります。
■銅線ケーブルまたは光ファイバ ケーブルを問題がないことがわかっているケーブルに交換します。
■ケーブル コネクタで破損または欠落したピンがないか確認します。
■発信元と宛先の間のパッチ パネルの接続やメディア コンバータに問題がないことを確認します。可能な場合は、パッチ パネルをバイパスするか、メディア コンバータ(光ファイバ/銅線)を除去します。
■イーサネットの場合、10 Mb/s UTP 接続にはカテゴリ 3 以上の銅線ケーブルを使用します。10/100/1000 Mb/s および PoE 接続には、カテゴリ 5、カテゴリ 5e、またはカテゴリ 6 の UTP を使用します。
■距離やポート タイプに適した光ファイバ ケーブルであることを確認します。接続先の装置のポートが一致しており、同じタイプの符号化、光周波数、およびファイバ タイプを使用していることを確認します。
■銅線のストレート ケーブルを使用すべきところにクロス ケーブルが使用されていたり、クロス ケーブルを使用すべきところにストレート ケーブルが使用されていたりしないかを確認します。スイッチの Auto-MDIX を有効にするか、ケーブルを交換します。
両側でリンクが確立されていることを確認します。配線が切れていたり、ポートがシャットダウンしていたりすると、片側ではリンクが表示されても反対側では表示されない可能性があります。
ポート LED が点灯していても、ケーブルが正常なことを示しているわけではありません。物理的な圧力がかかっている場合は、限界レベルで動作している可能性があります。ポート LED が点灯しない場合は、次のことを確認します。
■ケーブルをスイッチから外して、問題のない装置に接続します。
■ケーブルの両端が正しいポートに接続されていることを確認します。
■正しいケーブル タイプが使用されていることを確認します。詳細については、ケーブルおよびコネクタを参照してください。
■接触不良がないか確認します。完全に接続されているように見えても、そうでないことがあります。ケーブルをいったん外して、接続し直してください。
■LED を調べて、すべてのポートのステータスを確認します。詳細については、スイッチ LEDを参照してください。
■show interfaces コマンドを使用して、ポートのステータスが error-disabled、disabled、または shutdown になっていないか確認します。必要に応じて、ポートを再び有効化します。
■ケーブル タイプを確認します。ケーブルおよびコネクタを参照してください。
Cisco SFP モジュール以外は使用しないでください。各シスコ製モジュールには、セキュリティ情報が符号化されたシリアル EEPROM が組み込まれています。この符号化によって、モジュールがスイッチの要件を満たしていることが確認されます。
■SFP モジュールを調査します。疑わしい SFP モジュールを故障していないことがわかっているモジュールに交換します。
■モジュールが使用するプラットフォームでサポートされていることを確認します。(Cisco.com にあるスイッチのリリース ノートに、スイッチがサポートする SFP モジュールの一覧が示されています)。
■ show interfaces コマンドを使用して、ポートまたはモジュールが error-disabled、disabled、または shutdown の状態になっていないかどうかを確認します。必要に応じて、ポートを再度有効にします。
インターフェイスが無効になっていないか、電源がオフになっていないかを確認してください。リンクの片側でインターフェイスを手動でシャットダウンした場合は、そのインターフェイスが再度有効にされるまで復活しません。 show interfaces コマンドを使用して、インターフェイスのステータスが error-disabled、disabled、または shutdown になっていないか確認します。必要に応じて、インターフェイスを再び有効化します。
ping を使用して、最初は直接接続されているスイッチから始めて、接続できない原因となっている箇所を突き止めるまで、ポートごと、インターフェイスごと、トランクごとに段階的にさかのぼって調べます。各スイッチの連想メモリ(CAM)テーブル内に、エンド デバイスの MAC アドレスが存在していることを確認します。
スパニングツリー プロトコル(STP)にループが発生すると、重大なパフォーマンス上の問題が引き起こされ、その状況がポートやインターフェイスの問題のように見えることがあります。
ループは、単方向リンクによって引き起こされることがあります。つまり、スイッチから送信されたトラフィックがネイバーで受信されるが、ネイバーからのトラフィックがスイッチで受信されない場合に発生します。破損したケーブル、その他のケーブル配線の問題、またはポートの問題によって、この単方向通信が引き起こされる可能性があります。
スイッチで単方向リンク検出(UDLD)を有効にすると、単方向リンク問題の特定に役立ちます。スイッチで UDLD を有効にする方法の詳細については、Cisco.com にあるスイッチ ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドの「UDLD の概要」の項を参照してください。
ポートの統計情報に、アライメント エラー、フレーム チェック シーケンス(FCS)、またはレイト コリジョン エラーが大量に表示される場合は、速度またはデュプレックスが一致していない可能性があります。
2 台のスイッチ間、スイッチとルータ間、またはスイッチとワークステーション/サーバー間でデュプレックスと速度の設定が一致しない場合は、共通の問題が発生します。この不一致は、速度およびデュプレックスを手動で設定した場合や、2 台の装置間における自動ネゴシエーションの問題が原因となることがあります。
スイッチの性能を最大限に引き出してリンクを保証するには、次のいずれかのガイドラインに従ってデュプレックスまたは速度の設定を変更してください。
■両方のポートで、速度とデュプレックスの両方を自動ネゴシエーションします。
■接続の両端でインターフェイスの速度とデュプレックスのパラメータを手動で設定します。
■リモート デバイスが自動ネゴシエートしない場合は、2 つのポートのデュプレックス設定を同じにします。速度パラメータは、接続先ポートが自動ネゴシエーションを実行しない場合でも自動的に調整されます。
スイッチとサードパーティ製ネットワーク インターフェイス カード(NIC)間で問題が発生する場合があります。デフォルトで、スイッチ ポートとインターフェイスは自動ネゴシエートします。一般的にはラップトップ コンピュータやその他の装置も自動ネゴシエーションに設定されていますが、それでも問題が発生することがあります。
自動ネゴシエーションの問題をトラブルシューティングする場合は、接続の両側で手動設定を試してください。それでも問題が解決しない場合は、NIC 上のファームウェアまたはソフトウェアに問題がある可能性があります。その場合は、NIC ドライバを最新バージョンにアップグレードして問題を解決してください。
ポート統計情報に、過剰な FCS、レイト コリジョン、またはアライメント エラーが示されている場合は、スイッチから接続先の装置までのケーブル長が推奨ガイドラインに従っていることを確認してください。ケーブルおよびコネクタを参照してください。
次の場合、スイッチを工場出荷時設定にリセットすることをお勧めします。
■スイッチをネットワークに設置したが、誤った IP アドレスを割り当てたため、スイッチに接続できない。
注: スイッチをリセットすると、設定が削除されてスイッチが再起動されます。
注意: 電源を入れる際に Express Setup ボタンを押した場合、自動ブート シーケンスは停止し、スイッチはブートローダ モードに入ります。
1. ペーパークリップまたは類似のもので [Express Setup] ボタン(前面プレートの小さな穴の後ろに埋め込み)を 15 秒以上押し続けます。スイッチがリブートします。スイッチのリブートが完了すると、システム LED が緑色に点灯します。
2. もう一度 [Express Setup] ボタンを 3 秒間押します。スイッチの 10/100/1000 イーサネット ポートが緑色に点滅します。
これで、このスイッチは未設定のスイッチと同様に動作します。スイッチの設定は、CLI セットアップ プログラムによるスイッチの設定に説明されている CLI セットアップ手順に従って行うことができます。
システム管理者は、パスワード回復機能を有効または無効にできます。パスワード回復機能を無効にした場合、紛失したパスワードや忘れたパスワードを回復するには、スイッチの設定を完全にクリアする以外に方法がありません。この手順については、パスワードの回復方法を参照してください。
パスワード回復機能のイネーブル化およびディセーブル化と、パスワードを回復するための手順の詳細については、『Cisco IE 5000 Switch Software Configuration Guide』を参照してください。
シスコのテクニカル サポートに連絡する場合は、スイッチのシリアル番号が必要です。シリアル番号はスイッチの上部にあります。または、show version コマンドを使用して、スイッチのシリアル番号を取得することもできます。