DHCP サーバ オンデマンド アドレス プール マネージャについて
ODAP を設定するには、その前に以下の概念を理解する必要があります。
• 「ODAP マネージャの動作」
• 「サブネット割り当てサーバの動作」
• 「ODAP を使用する利点」
ODAP マネージャの動作
ODAP を使用すると、アドレスの利用水準に応じて、IP アドレスのプールのサイズをダイナミックに増減できます。 設定の終わった ODAP には、ソース サーバからリースされた 1 つ以上のサブネットが読み込まれ、DHCP クライアントまたは PPP セッションからのアドレス要求に応じる準備ができます。ソース サーバにすることができるのは、リモート DHCP サーバまたは RADIUS サーバ(AAA に基づく)です。現在、ODAP に対応しているのは、Cisco Access Registrar RADIUS サーバのみです。特定の利用水準(高利用水準)に達した場合は、サブネットをプールに追加できます。利用水準が特定の水準(低利用水準)未満になった場合は、リース元のサーバにサブネットを返却できます。ODAP に対するサブネットの追加または削除のたびに、リースした各サブネットの集約ルートを、関連する VRF に対して挿入または削除する必要があります。
ODAP では、MPLS VPN などプライベート アドレスを利用するカスタマーに対し、DHCP を使用してアドレスを割り当てることができます。VPN を利用すると、別々のネットワークにあり、プライベート ネットワーク アドレスを含んでいる 2 つのプールが、同じ DHCP サーバによってサービスされて、同じアドレス空間を持つ可能性が生じます。それらの IP アドレスは、クライアントが属している VPN を選択するために利用される VPN ID によって区別できます。
各 ODAP には、特定の MPLS VPN が設定および関連付けされます。Cisco IOS ソフトウェアでは、 peer default ip address dhcp-pool pool-name コマンドにプール名サポートを追加することによって、非 MPLS VPN のアドレス プールもサポートしています。
MPLS VPN の場合は、各 VPN に 1 つ以上の VRF が関連付けられます。VRF は、カスタマー VPN サイトを定義するルーティング情報を保持するため、VPN テクノロジーの主要要素です。このカスタマー サイトが Provider Edge(PE; プロバイダー エッジ)ルータに付加されます。VRF は、IP ルーティング テーブル、取得された Cisco Express Forwarding テーブル、転送テーブルを使用する一連のインターフェイス、およびルーティング テーブルに格納されている情報を制御するための一連のルールおよびルーティング プロトコル パラメータで構成されています。
特定の VPN に属している PPP セッションには、その VPN に関連付けられている ODAP からだけアドレスが割り当てられます。それらの PPP セッションは、その ODAP が設定されている Virtual Home Gateway(VHG; バーチャル ホーム ゲートウェイ)/PE ルータで終了されます。VHG/PE ルータは、リモート ユーザを対応する MPLS VPN にマップします。
PPP セッションの場合 、 ODAP からの個々のアドレス割り当ては、 F irst L eased subnet F irst (FLF) ポリシーに従って行われます。FLF では、まず、最初にリースされたサブネットからフリー アドレスが検索され、使用可能なフリー アドレスがこの最初のサブネットにない場合に 2 番めにリースされたサブネットなどが検索されます。このポリシーによって、一定期間にリースされたアドレスを一連のサブネットにまとめることによる利点が生かされます。それにより、サブネットのリリースとルート集約を効率化できます。
一方、FLF ポリシーは、通常の DHCP アドレス選択ポリシーと異なります。通常の DHCP アドレス選択では、受信インターフェイスの IP アドレスまたはゼロでないゲートウェイ アドレスが考慮されます。これらのポリシーをいずれもサポートするには、DHCP サーバで通常の DHCP アドレス要求と PPP クライアント用のアドレス要求を区別できる必要があります。 ODAP マネージャ では、DHCP サーバで通常の DHCP アドレス要求と PPP クライアント用のアドレス要求を区別できる PPP 用の IP アドレス プーリング メカニズムを使用しています。
ODAP からのサブネットのリリースは、Last Leased subnet First ( LLF ) ポリシーに従って行われます。このポリシーでは、最後にリースされたサブネットが最初にリリースされます。LLF ポリシーでは、リリース可能なサブネット(その時点でリースされているアドレスがないサブネット)の検索は、最後にリースされたサブネットから開始されます。リリース可能なサブネット(候補サブネット)が見つかると、そのサブネットがリリースされ、そのサブネットの集約ルートが削除されます。その時点でリリース可能なサブネットが複数存在していても、最後に割り当てられたサブネットのみがリリースされます。リリース可能なサブネットがない場合は、何も行われません。候補サブネットをリリースすることによって高利用水準に達する場合、そのサブネットはリリースされません。最初にリースされたサブネットは、ODAP がディセーブルにされない限り、リリースされません(瞬間的な利用水準を問わない)。
DHCP プールが 1 台のアップストリーム DHCP サーバから複数のサブネットを受け取った場合は、クライアントが接続されているインターフェイスに各サブネットのアドレスが自動で設定されることによって、そのサブネットに属しているアドレスを DHCP クライアントが要求できるようになります。
最初のサブネットの先頭アドレスが、インターフェイスのプライマリ アドレスに自動で割り当てられます。後続する各サブネットの先頭アドレスが、インターフェイスのセカンダリ アドレスに割り当てられます。また、クライアント アドレスが返却されると、そのサブネットのリース アドレス数が減算されます。サブネットのリース カウンタがゼロになった場合(つまりリースが終了)、そのサブネットはプールに返却されます。インターフェイスのそれまでのアドレスは削除され、インターフェイスの最初のセカンダリ アドレスがインターフェイスのプライマリ アドレスに昇格されます。
図 1 に、Cisco IOS DHCP サーバに設定されている ODAP マネージャを示します。この ODAP は、AAA サーバからの初期プールを要求します。クライアントが DHCP 要求を出すと、DHCP サーバは、このプールを使用して要求に応じます。利用率が 90 % に達すると、ODAP マネージャが拡張を要求し、AAA サーバは別のサブネットを割り当て、ODAP マネージャではそのサブネットからアドレスを割り当てることができます。
図 1 MPLS VPN のための ODAP アドレス プールの管理
サブネット割り当てサーバの動作
個々の IP アドレスの代わりにサブネットを割り当てるように ODAP マネージャを設定できます。
この機能により、ネットワーク オペレータは、Cisco IOS ルータをサブネット割り当てサーバとして設定できます。サブネット割り当てサーバの動作は DHCP サーバの動作と類似していますが、IP アドレスのプールの代わりにサブネットのプールが作成される点が異なります。サブネット割り当てプールの作成および設定は、DHCP プール コンフィギュレーション モードで subnet prefix-length コマンドを使用して行います。割り当てられる各サブネットのサイズは、 prefix-length 引数によって設定され、標準の Common Interdomain Routing(CIDR)ビット カウント記法を使用して各サブネット リースに設定されるアドレスの数が決まります。
DHCP サーバがサブネット割り当てサーバとして設定されている場合、その DHCP サーバが ODAP マネージャ割り当てのためのサブネット割り当てプールを提供します。図 2 では、ルータ B がサブネット割り当てサーバで、IP アドレスの需要とサブネットのアベイラビリティに基づいてサブネットを ODAP マネージャに割り当てます。ルータ B は、サブネットの形式で初期アドレス空間の量を ODAP マネージャに割り当てるように設定されています。ODAP マネージャによって割り当てられるサブネットのサイズは、サブネット割り当てサーバに設定されているサブネット サイズによって決まります。ODAP マネージャは、次に、これらのサブネットからクライアントにアドレスを割り当て、アドレス空間の需要の増加に従って、サブネットをさらに割り当てます。
図 2 サブネット割り当てサーバ トポロジ
ODAP マネージャがサブネットを割り当てるときは、サブネット割り当てサーバによってサブネット バインディングが作成されます。このバインディングは、ODAP マネージャでアドレス空間を必要とする間 DHCP データベースに保存されています。バインディングが削除されてサブネットがサブネット プールに返却されるのは、アドレス空間の利用率が下がって ODAP マネージャがサブネットをリリースする場合に限られます。
サブネット割り当てサーバは、VRF に関連付けることもできます。VRF は、IP ルーティング テーブル、取得された Cisco Express Forwarding(CEF)テーブル、転送テーブルを使用する一連のインターフェイス、およびルーティング テーブルに格納されている情報を制御するための一連のルールおよびルーティング プロトコル パラメータで構成されています。
ODAP を使用する利点
効率的なアドレス管理
カスタマーは ODAP マネージャを使用することによって、IP アドレスの使用を最適化でき、その結果、アドレス空間を節約できます。
効率的なルートの集約と更新
サブネットが ODAP に追加される場合、ODAP マネージャは集約ルートを挿入します。
複数 VRF および独立プライベート アドレッシングのサポート
ODAP マネージャによって、適切な VRF にサブネット ルーティング情報が自動で挿入されます。
DHCP サーバ オンデマンド アドレス プール マネージャの設定方法
この手順では、次の作業について説明します。
• 「DHCP ODAP をグローバル デフォルト メカニズムとして指定する」
• 「インターフェイスへの DHCP ODAP の定義」
• 「DHCP プールを ODAP として設定する」
• 「IPCP ネゴシエーションを通じてサブネットを取得するための ODAP の設定」
• 「AAA の設定」
• 「RADIUS の設定」
• 「ODAP のディセーブル化」
• 「ODAP 処理の確認」
• 「ODAP のモニタリングおよびメンテナンス」
DHCP ODAP をグローバル デフォルト メカニズムとして指定する
使用するグローバル デフォルト メカニズムとしてオンデマンド アドレス プーリングを指定するには、次のタスクを実行します。
IP アドレッシングによって、グローバル デフォルト アドレス プーリング メカニズムの設定が可能になります。 DHCP サーバでは、通常の DHCP アドレス要求と PPP クライアント用のアドレス要求を区別できる必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip address-pool dhcp-pool
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip address-pool dhcp-pool
Router(config)# ip address-pool dhcp-pool |
オンデマンド アドレス プーリングをグローバル デフォルト IP アドレス メカニズムとして指定します。 • MPLS VPN へのリモート アクセス(PPP)セッションの場合、IP アドレスは、ローカルに設定された VRF-associated DHCP プールから取得されます。 (注) グローバル コンフィギュレーション モード用と VRF モード用に別々の 2 つの DHCP アドレス プールを使用する必要があります。グローバル コンフィギュレーション プールを VRF モードに変更すると、グローバル プールのすべての IP アドレスが失われます。したがって、VRF を使用するインターフェイスを追加するには、インターフェイス用の VRF プールが必要です。 |
インターフェイスへの DHCP ODAP の定義
インターフェイスにオンデマンド アドレス プールを定義するには、次のタスクを実行します。
インターフェイス オンデマンド アドレス プーリング コンフィギュレーションは、そのインターフェイスのデフォルト メカニズムより優先されます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. interface type number
4. peer default ip address dhcp-pool [ pool-name ]
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface type number
Router(config)# interface Virtual-Template 1 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
peer default ip address dhcp-pool [ pool - name ]
Router(config)# peer default ip address dhcp-pool mypool |
オンデマンド アドレス プールからこのインターフェイスに接続しているリモート ピアに返却される IP アドレスを指定します。 • pool-name 引数は、非 MPLS VPN に対応する引数で、セッションがいずれの VRF にも関連付けられない場合に必須です。複数のプール名が許容されますが、空白スペースで区切る必要があります。 |
DHCP プールを ODAP として設定する
この作業は、DHCP アドレス プールを ODAP プールとして設定するために実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip dhcp pool pool-name
4. vrf name
5. origin { dhcp | aaa | ipcp } [ subnet size initial size [ autogrow size ]]
6. utilization mark low percentage-number
7. utilization mark high percentage-number
8. end
9. show ip dhcp pool [ pool-name ]
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip dhcp pool pool-name
Router(config)# ip dhcp pool pool1 |
Cisco IOS DHCP サーバに DHCP アドレス プールを設定し、DHCP プール コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
vrf name
Router(dhcp-config)# vrf vrf1 |
(任意)アドレス プールに VRF 名を関連付けます。 • このコマンドは MPLS VPN にだけ使用してください。 |
ステップ 5 |
origin { dhcp | aaa | ipcp } [ subnet size initial size [ autogrow size ]]
Router(dhcp-config)# origin dhcp subnet size initial /16 autogrow /16 |
アドレス プールをオンデマンド アドレス プールとして設定します。 • プールを自動拡張プールとして設定していない場合にそのプールにサブネットがすでに 1 つ存在していれば、そのプールで追加のサブネットを要求することはありません。 • サイズは、サブネット マスク( nnnn.nnnn.nnnn.nnnn )またはプレフィクス サイズ(/ nn )のいずれかで入力できます。有効な値は、/0 および/4 から/30 です。 • DHCP プールが 1 台のアップストリーム DHCP サーバから複数のサブネットを受け取った場合は、クライアントが接続されているインターフェイスに各サブネットのアドレスが自動で設定されることによって、そのサブネットに属しているアドレスを DHCP クライアントが要求できるようになります。最初のサブネットの先頭アドレスが、インターフェイスのプライマリ アドレスに自動で割り当てられます。後続する各サブネットの先頭アドレスが、インターフェイスのセカンダリ アドレスに割り当てられます。また、クライアント アドレスが返却されると、そのサブネットのリース アドレス数が減算されます。サブネットのリース カウンタがゼロになった場合(つまりリースが終了)、そのサブネットはプールに返却されます。インターフェイスのそれまでのアドレスは削除され、インターフェイスの最初のセカンダリ アドレスがインターフェイスのプライマリ アドレスに昇格されます。 • origin aaa オプションが設定されている場合は、AAA を設定する必要があります。 |
ステップ 6 |
utilization mark low percentage-number
Router(dhcp-config)# utilization mark low 40 |
プール サイズの低利用水準を設定します。 • このコマンドは、 origin コマンドの autogrow size オプションが設定されている場合にだけ使用できます。 • デフォルト値は、0 % です。 |
ステップ 7 |
utilization mark high percentage-number
Router(dhcp-config)# utilization mark high 60 |
プール サイズの高利用水準を設定します。 • このコマンドは、 origin コマンドの autogrow size オプションが設定されている場合にだけ使用できます。 • デフォルト値は 100 % です。 |
ステップ 8 |
end
Router(dhcp-config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 9 |
show ip dhcp pool [ pool-name ]
Router# show ip dhcp pool |
(任意)DHCP アドレス プールに関する情報を表示します。 • プライマリおよびセカンダリのインターフェイス アドレス割り当てに関する情報も表示されます。 |
IPCP ネゴシエーションを通じてサブネットを取得するための ODAP の設定
この作業は、IP Control Protocol(IPCP; IP コントロール プロトコル)ネゴシエーションを通じて取得したサブネットを使用するように、ODAP を設定するために実行します。
Customer Premises Equipment(CPE; 加入者宅内機器)デバイスに対して IP アドレス プールを割り当てることができます。その結果、CPE および DHCP プールに対して IP アドレスが割り当てられます。この機能には、3 つの要件があります。
• Cisco IOS CPE デバイスはサブネットを要求でき、使用できる必要があります。
• RADIUS サーバ(AAA に基づく)は、そのサブネットを提供できる必要があり、そのフレーム化されたルートを適切な VRF テーブルに挿入できる必要があります。
• PE ルータは、IPCP ネゴシエーションを通じたサブネットの提供を促進できる必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip dhcp pool pool-name
4. import all
5. origin ipcp
6. exit
7. interface type number
8. ip address pool pool-name
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip dhcp pool pool-name
Router(config)# ip dhcp pool red-pool |
Cisco IOS DHCP サーバに DHCP アドレス プールを設定し、DHCP プール コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
import all
Router(dhcp-config)# import all |
Cisco IOS DHCP サーバ データベースにオプション パラメータをインポートします。 |
ステップ 5 |
origin ipcp
Router(dhcp-config)# origin ipcp |
IPCP をサブネット割り当てプロトコルとして使用して、アドレス プールをオンデマンド アドレス プールとして設定します。 |
ステップ 6 |
exit
Router(dhcp-config)# exit |
DHCP プール コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 7 |
interface type number
Router(config)# interface ethernet 0 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 8 |
ip address pool pool-name
Router(config-if)# ip address pool red-pool |
IPCP からプールにサブネットが読み込まれるときに、指定したプールからインターフェイス IP アドレスが自動設定されることを指定します。 |
AAA の設定
AAA を設定するには、次のタスクを実行します。
ODAP で AAA サーバからサブネットを取得できるようにするには、AAA クライアントを VHG/PE ルータに設定する必要があります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. aaa new-model
4. aaa authorization configuration default group radius
5. aaa accounting network default start-stop group radius
または
aaa accounting network default stop-only group radius
6. aaa session-id common
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
aaa new-model
Router(config)# aaa new-model |
AAA アクセス コントロールをイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
aaa authorization configuration default group radius
Router(config)# aaa authorization configuration default group radius |
RADIUS を使用して、スタティック ルート設定情報を AAA サーバからダウンロードします。 |
ステップ 5 |
aaa accounting network default start-stop group radius または aaa accounting network default stop-only group radius
Router(config)# aaa accounting network default start-stop group radius または
Router(config)# aaa accounting network default stop-only group radius |
RADIUS を使用する場合、課金またはセキュリティのために、要求されたサービスの AAA アカウンティングをイネーブルにし、プロセスの最初にアカウンティング「開始」通知を送信します。 または RADIUS を使用する場合、課金またはセキュリティのために、要求されたサービスの AAA アカウンティングをイネーブルにし、要求されたユーザ プロセスの終わりにアカウンティング「終了」通知を送信します。 |
ステップ 6 |
aaa session-id common
Router(config)# aaa session-id common |
単一コールの各 AAA アカウンティング サービス タイプで、必ず同じセッション ID が使用されるようにします。 |
RADIUS の設定
RADIUS を設定するには、次のタスクを実行します。
ODAP AAA プロファイル
AAA サーバは、RADIUS Cisco Attribute Value(AV; アトリビュート値)ペア アトリビュートの「pool-addr」および「pool-mask」を、アクセス要求およびアクセス許可に入れて Cisco IOS DHCP サーバに送信します。pool-addr アトリビュートは IP アドレスで、pool-mask アトリビュートはネットワーク マスクです(たとえば、 pool-addr=192.168.1.0 および pool-mask=255.255.0.0)。これらのアトリビュートの組み合わせが、AAA サーバによって Cisco IOS DHCP サーバに割り当てられるネットワーク アドレス(アドレス/マスク)になります。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip radius source-interface subinterface-name
4. radius-server host ip-address auth-port port-number acct-port port-number
5. radius server attribute 32 include-in-access-req
6. radius server attribute 44 include-in-access-req
7. radius-server vsa send accounting
8. radius-server vsa send authentication
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip radius source-interface subinterface-name
Router(config)# ip radius source-interface Ethernet1/1 |
すべての発信 RADIUS パケットに対して、指定されたインターフェイスの IP アドレスを使用するよう、RADIUS を強制します。 |
ステップ 4 |
radius-server host ip-address auth-port port-number acct-port port-number
Router(config)# radius-server host 172.16.1.1 auth-port 1645 acct-port 1646 |
RADIUS サーバ ホストを指定します。 • ip-address 引数は、RADIUS サーバ ホストの IP アドレスを指定します。 |
ステップ 5 |
radius server attribute 32 include-in-access-req
Router(config)# radius server attribute 32 include-in-access-req |
アクセス要求またはアカウンティング要求に含めて RADIUS アトリビュート 32(NAS-Identifier)を送信します。 |
ステップ 6 |
radius server attribute 44 include-in-access-req
Router(config)# radius server attribute 44 include-in-access-req |
アクセス要求またはアカウンティング要求に含めて RADIUS アトリビュート 44(Accounting Session ID)を送信します。 |
ステップ 7 |
radius-server vsa send accounting
Router(config)# radius-server vsa send accounting |
ベンダー固有のアカウンティング アトリビュートを認識および使用するように Network Access Server(NAS; ネットワーク アクセス サーバ)を設定します。 |
ステップ 8 |
radius-server vsa send authentication
Router(config)# radius-server vsa send authentication |
ベンダー固有の認証アトリビュートを認識および使用するように NAS を設定します。 |
ODAP のディセーブル化
この作業では、DHCP プールからの ODAP をディセーブルにする方法を示します。
ODAP をディセーブルにすると、リースされていたすべてのサブネットがリリースされます。リリースされるサブネットのアドレスを使用しているアクティブ PPP セッションがある場合、それらのセッションはリセットされます。リリースされるサブネットからアドレスをリースしている DHCP クライアントでは、リースを更新できません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip dhcp pool pool-name
4. no origin { dhcp | aaa | ipcp }
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip dhcp pool pool-name
Router(config)# ip dhcp pool pool1 |
Cisco IOS DHCP サーバに DHCP アドレス プールを設定し、DHCP プール コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
no origin { dhcp | aaa | ipcp }
Router(dhcp-config)# no origin dhcp |
ODAP をディセーブルにします。 |
ODAP 処理の確認
ODAP 処理を確認するには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. show ip dhcp pool [ pool-name ]
3. show ip dhcp binding
手順の詳細
ステップ 1 enable
特権 EXEC モードをイネーブルにします。プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。
show ip dhcp pool [ pool-name ]
次に示すのは、Green と Global の 2 つの DHCP プールに対する出力です。プール Green は、高利用水準 50 および低利用水準 30 で設定されています。このプールは、高利用水準に達したときに追加のサブネットを取得する設定も行われています(自動拡張)。Subnet size フィールドは、プール Green が要求する初期および増分のサブネット サイズとして origin コマンドで設定される値を示します。Total addresses フィールドは、プールにある全使用可能アドレスの数です。Leased addresses フィールドは、プールから作成されたバインディングの総数です。Pending event フィールドには、サブネット要求が表示されます。これは、そのプールに対するサブネット要求が保留中であることを意味します。そのサブネット要求は、Leased addresses 数がプールの高利用水準を超えたためにスケジューリングされました。プール Green に現在追加されているサブネットが、順に表示されます。Current index カラムには、このサブネットから次回割り当てられるアドレスが表示されます。IP address range カラムには、このサブネットで使用可能なアドレスの範囲が表示されます。Leased addresses カラムには、各サブネットから作成されたバインディングの数が個別に表示されます。プール Green に現在追加されているサブネットは 3 個です。最初の 2 個のサブネットは、すべてのアドレスが使用されているため、Current index には「0.0.0.0」が表示されています。
プール Green とプール Global は、同じサブネット(172.16.0.1 ~ 172.16.0.6)を持つことができます。これは、プール Green は VRF Green に含まれるように設定されており、プール Global はグローバル アドレス空間に含まれるように設定されているためです。
Router# show ip dhcp pool
Utilization mark (high/low) : 50 / 30
Subnet size (first/next) : 24 / 24 (autogrow)
Pending event : subnet request
3 subnets are currently in the pool :
Current index IP address range Leased addresses
0.0.0.0 172.16.0.1 - 172.16.0.6 6
0.0.0.0 172.16.0.9 - 172.16.0.14 6
172.16.0.18 172.16.0.17 - 172.16.0.22 1
Utilization mark (high/low) : 100 / 0
Subnet size (first/next) : 24 / 24 (autogrow)
1 subnet is currently in the pool :
Current index IP address range Leased addresses
172.16.0.1 172.16.0.1 - 172.16.0.6 0
ステップ 2 show ip dhcp binding
次に示すのは、プール Green からのバインディングの出力です。Type フィールドには「On-demand」が示されています。これは、そのアドレス バインディングが PPP セッション用に作成されたことを示します。Lease expiration フィールドには、「Infinite」が示されています。これは、セッションが続行されている間、バインディングが有効であることを意味します。セッションの続行中にサブネットをリリースしてリース元サーバにリリースする必要がある場合は、新規 IP アドレスを強制的に取得させるために、セッションがリセットされます。オンデマンド エントリの Hardware address カラムには、PPP によって検出されたセッションの ID が表示されます。Global プールには、割り当てられたアドレスがないため、Bindings from all pools not associated with VRF フィールドの下に表示されているバインディングはありません。
Router# show ip dhcp binding
Bindings from all pools not associated with VRF:
IP address Hardware address Lease expiration Type
Bindings from VRF pool Green:
IP address Hardware address Lease expiration Type
172.16.0.1 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.2 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.3 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.4 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.5 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.6 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.9 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.10 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.11 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.12 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.13 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.14 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.17 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
172.16.0.18 5674.312d.7465.7374. Infinite On-demand
トラブルシューティングのヒント
ODAP マネージャの基礎にある Cisco IOS DHCP サーバは、デフォルトでは、アドレスに対して ping 動作を実行することにより、アドレスのアベイラビリティ確認を試行してから割り当てを行います。デフォルトの DHCP ping 設定では、Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)エコー応答を 2 秒間待機します。このデフォルト設定の場合、DHCP サーバは、2 秒ごとに 1 つのアドレス要求に応じます。送信される ping パケットの数および ping タイムアウトは設定可能です。したがって、アドレス割り当て時間を短くするために、タイムアウトまたは送信 ping パケット数を小さくすることができます。タイムアウトまたは送信 ping パケット数を小さくすると、重複アドレスが検出できにくくなることと引き換えに、アドレス割り当て時間を向上できます。
各 ODAP では、DHCP または AAA からのサブネットの取得を、限定された回数試行します(リトライ 4 回まで)。これらの試行が成功しなかった場合にそのプールに対する別の個別アドレス要求(たとえば、新しく起動された PPP セッション)が存在していれば、プールからのサブネット要求が自動で開始されます。プールにサブネットがまだ割り当てられていない場合は、 clear ip dhcp pool pool-name subnet * コマンドを使用して、そのサブネット要求の処理を強制的に再開できます。
ODAP のモニタリングおよびメンテナンス
この作業では、ODAP をモニタリングおよびメンテナンスする方法を示します。これらのコマンドは、特定の順序で入力する必要はありません。
clear ip dhcp binding コマンド、 clear ip dhcp conflict コマンド、および clear ip dhcp subnet コマンドの以下の動作に注意してください。
• pool pool- name オプションを指定せず、IP アドレスを指定した場合、その IP アドレスは、グローバル アドレス空間にあるアドレスであると見なされ、指定したバインディング、競合、サブネットがすべての非 VRF DHCP プールから検索されます。
• pool pool- name オプションを指定せず、 * オプションを指定した場合は、すべての VRF プールおよび非 VRF プールからすべての自動またはオンデマンドのバインディング、競合、サブネットを削除するものと見なされます。
• pool pool- name オプションおよび * オプションをいずれも指定した場合は、指定したプールの自動またはオンデマンドのすべてのバインディング、競合、サブネットのみがクリアされます。
• pool pool- name オプションと IP アドレスを指定した場合は、指定したバインディング、競合、または指定した IP アドレスを含むサブネットが、指定したプールから削除されます。
手順の概要
1. enable
2. clear ip dhcp [ pool pool-name ] binding { * | address }
3. clear ip dhcp [ pool pool-name ] conflict { * | address }
4. clear ip dhcp [ pool pool-name ] subnet { * | address }
5. debug dhcp details
6. debug ip dhcp server events
7. show ip dhcp import
8. show ip interface [ type number ]
9. show ip dhcp pool pool-name
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
clear ip dhcp [ pool pool-name ] binding { * | address }
Router# clear ip dhcp binding * |
DHCP サーバ データベースから特定のプールからの自動アドレス バインディングまたはオブジェクトをクリアします。 |
ステップ 3 |
clear ip dhcp [ pool pool-name ] conflict { * | address }
Router# clear ip dhcp conflict * |
DHCP サーバ データベースから特定のプールからの 1 つ以上のアドレスの競合をクリアします。 |
ステップ 4 |
clear ip dhcp [ pool pool-name ] subnet { * | address }
Router# clear ip dhcp subnet * |
指定されている DHCP プールまたは pool-name が指定されていない場合のすべての DHCP プールから、現在リースされているすべてのサブネットをクリアします。 |
ステップ 5 |
debug dhcp details
Router# debug dhcp details |
オンデマンド アドレス プールのサブネットの割り当てとリリースをモニタリングします。 |
ステップ 6 |
debug ip dhcp server events
Router# debug ip dhcp server events |
アドレス割り当てやデータベース更新などの DHCP サーバ イベントを報告します。 |
ステップ 7 |
show ip dhcp import
Router# show ip dhcp import |
DHCP サーバ データベースにインポートされたオプション パラメータを表示します。 |
ステップ 8 |
show ip interface [ type number ]
Router# show ip interface |
IP 用に設定されたインターフェイスのユーザビリティ ステータスを表示します。 |
ステップ 9 |
show ip dhcp pool pool-name
Router# show ip dhcp pool green |
DHCP アドレス プール情報を表示します。 |
サブネット割り当てサーバでのグローバル サブネット プールの設定
サブネット割り当てサーバにグローバル サブネット プールを設定するには、次のタスクを実行します。
グローバル サブネット プール
グローバル サブネット プールは、中央集中型のネットワークに作成されます。ODAP マネージャは、サブネットのアベイラビリティに基づいてサブネット割り当てサーバからサブネットを割り当てます。ODAP マネージャがサブネットを割り当てるときは、サブネット割り当てサーバによってサブネット バインディングが作成されます。このバインディングは、ODAP マネージャでアドレス空間を必要とする間 DHCP データベースに保存されています。バインディングが破棄されてサブネットがサブネット プールに返却されるのは、アドレス空間の利用率が下がって ODAP マネージャがサブネットをリリースする場合に限られます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip dhcp pool pool-name
4. network network-number [ mask | / prefix-length ]
5. subnet prefix-length prefix-length
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip dhcp pool pool-name
Router(config)# ip dhcp pool GLOBAL-POOL |
DHCP プール コンフィギュレーション モードを開始し、サブネット プール名を指定します。 |
ステップ 4 |
network network-number [ mask | / prefix-length ]
Router(dhcp-config)# network 10.0.0.0 255.255.255.0 |
Cisco IOS DHCP サーバの DHCP アドレス プールに、サブネットの番号およびマスクを設定します。 • サブネット マスクまたはプレフィクスの長さをこの手順で設定できます。 prefix-length 引数には、CIDR ビット カウント記法に従う値を設定できます。prefix-length 引数を設定するときはスラッシュ文字を使用する必要があります。 |
ステップ 5 |
subnet prefix-length prefix-length
Router(dhcp-config)# subnet prefix-length 8 |
サブネット プレフィクスの長さを設定します。 prefix-length 引数の範囲は、1 ~ 31 です。 • このコマンドでは、各サブネットに設定される、サブネット プールから割り当てる IP アドレスの数を設定します。 prefix-length 引数には、CIDR ビット カウント記法フォーマットに従う値を設定できます。 |
サブネット割り当てサーバでの VRF サブネット プールの設定
この作業では、サブネット割り当てサーバで VRF サブネット プールを設定する方法を示します。
VRF サブネット プール
MPLS VPN クライアント用に VRF サブネット割り当てプールからサブネットを割り当てるようにサブネット割り当てサーバを設定できます。ODAP マネージャとサブネット割り当てサーバの間の VPN ルートは、VRF 名または VPN ID の設定に基づいて設定されます。VRF および VPN ID は、カスタマー VPN サイトを定義するルーティング情報を維持するために設定されます。VPN カスタマー サイト(または Customer Equipment(CE; カスタマー装置))は、PE ルータに接続されます。VRF は、VPN を指定するために使用され、IP ルーティング テーブル、取得された Cisco Express Forwarding(CEF)テーブル、転送テーブルを使用する一連のインターフェイス、およびルーティング テーブルに格納されている情報を制御するための一連のルールおよびルーティング プロトコル パラメータで構成されています。
前提条件
サブネット割り当てプールを設定する前に、VRF 名および VPN ID を ODAP マネージャおよびサブネット割り当てサーバで設定できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip dhcp pool pool-name
4. vrf vrf-name
5. network network-number [ mask | / prefix-length ]
6. subnet prefix-length prefix-length
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip dhcp pool pool-name
Router(config)# ip dhcp pool VRF-POOL |
DHCP プール コンフィギュレーション モードを開始し、サブネット プール名を指定します。 |
ステップ 4 |
vrf vrf-name
Router(dhcp-config)# vrf vrf1 |
オンデマンド アドレス プールを VRF インスタンス名(またはタグ)と関連付けます。 • vrf コマンドおよび vrf-name 引数は、VRF プールの VPN を指定するために使用されます。 vrf-name 引数は、クライアントに対して設定されている VRF 名(またはタグ)と一致する必要があります。 |
ステップ 5 |
network network-number [ mask | / prefix-length ]
Router(dhcp-config)# network 10.1.1.0 /24 |
Cisco IOS DHCP サーバの DHCP アドレス プールに、サブネットの番号およびマスクを設定します。 • サブネット マスクまたはプレフィクスの長さをこの手順で設定できます。 prefix-length 引数には、CIDR ビット カウント記法に従う値を設定できます。 prefix-length 引数を設定するときはスラッシュ文字を使用する必要があります。 |
ステップ 6 |
subnet prefix-length prefix-length
Router(dhcp-config)# subnet prefix-length 16 |
サブネット プレフィクスの長さを設定します。 • prefix-length 引数の範囲は、1 ~ 31 です。 • このコマンドでは、各サブネットに設定される、サブネット プールから割り当てる IP アドレスの数を設定します。 prefix-length 引数には、CIDR ビット カウント記法フォーマットに従う値を設定できます。 |
VPN ID を使用するサブネット割り当てサーバでの VRF サブネット プールの割り当て
VPN ID を使用してサブネット割り当てサーバに VRF サブネット プールを設定するには、次のタスクを実行します。
VRF プールおよび VPN ID
クライアントの VPN ID に基づいて VPN サブネット割り当てプールからサブネットを割り当てるようにサブネット割り当てサーバを設定できます。VPN ID(または Organizational Unique Identifier(OUI; 組織固有識別子))は、IEEE によって割り当てられる一意の ID です。
前提条件
サブネット割り当てプールを設定する前に、VRF 名および VPN ID を ODAP マネージャおよびサブネット割り当てサーバで設定できます。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ip vrf vrf-name
4. rd route-distinguisher
5. route-target both route-target-number
6. vpn id vpn-id
7. exit
8. ip dhcp pool pool-name
9. vrf vrf-name
10. network network-number [ mask | / prefix-length ]
11. subnet prefix-length prefix-length
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip vrf vrf-name
Router(config)# ip vrf vrf1 |
VRF ルーティング テーブルを作成し、VRF の名前(またはタグ)を指定します。 • vrf-name 引数は、ステップ 9 でクライアントおよび VRF プールに対して設定する VRF 名と一致する必要があります。 |
ステップ 4 |
rd route-distinguisher
Router(config-vrf)# rd 100:1 |
ステップ 3 で作成される VRF インスタンス用のルーティング テーブルおよび転送テーブルを作成します。 • ルート識別子の引数を設定するには、2 つの形式があります。例で示されているような as-number:network number(ASN:nn)の形式、または IP address:network number(IP-address:nn)の形式で設定できます。 |
ステップ 5 |
route-target both route-target-number
Router(config-vrf)# route-target both 100:1 |
ステップ 3 で作成した VRF インスタンスのルート ターゲット拡張コミュニティを作成します。 • both キーワードは、ターゲット VPN 拡張コミュニティ(またはこの設定に含まれる ODAP マネージャ)に対してインポートまたはエクスポートするルートを指定するために使用されます。 • route-target-number 引数は、ステップ 4 の route-distinguisher 引数と同じフォーマットに従います。この 2 つの引数は一致している必要があります。 |
ステップ 6 |
vpn id vpn-id
Router(config-vrf)# vpn id 1234:123456 |
VPN ID を設定します。 • このコマンドは、クライアント(ODAP マネージャ)に VPN ID の設定または割り当てがある場合にだけ使用されます。 |
ステップ 7 |
exit
Router(config-vrf)# exit |
VRF コンフィギュレーション モードを終了して、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 8 |
ip dhcp pool pool-name
Router(config)# ip dhcp pool VPN-POOL |
DHCP プール コンフィギュレーション モードを開始し、サブネット プール名を指定します。 • vrf キーワードおよび vrf-name 引数は、VRF プールの VPN を指定するために使用されます。 vrf-name 引数は、クライアントに対して設定されている VRF 名(またはタグ)と一致する必要があります。 |
ステップ 9 |
vrf vrf-name
Router(dhcp-config)#vrf RED |
オンデマンド アドレス プールを VRF インスタンス名と関連付けます。 • vrf-name 引数は、ステップ 3 で設定した vrf-name 引数と一致している必要があります。 |
ステップ 10 |
network network-number [ mask | / prefix-length ]
Router(dhcp-config)# network 192.168.0.0 /24 |
Cisco IOS DHCP サーバの DHCP アドレス プールに、サブネットの番号およびマスクを設定します。 • サブネット マスクまたはプレフィクスの長さをこの手順で設定できます。 prefix-length 引数には、CIDR ビット カウント記法に従う値を設定できます。 prefix-length 引数を設定するときはスラッシュ文字を使用する必要があります。 |
ステップ 11 |
subnet prefix-length prefix-length
Router(dhcp-config)# subnet prefix-length 16 |
サブネット プレフィクスの長さを設定します。 • prefix-length 引数の範囲は、1 ~ 31 です。 • このコマンドでは、各サブネットに設定される、サブネット プールから割り当てる IP アドレスの数を設定します。 prefix-length 引数には、CIDR ビット カウント記法フォーマットに従う値を設定できます。 |
サブネット割り当ておよび DHCP バインディングの確認
サブネット割り当ておよび DHCP バインディングを確認するには、次のタスクを実行します。 show コマンドは、特定の順序で入力する必要はありません。
show ip dhcp pool コマンドと show ip dhcp binding コマンドは、一緒に発行する必要がなく、同じセッションで発行する必要もありません。これは、提示される情報が違うためです。ただし、これらのコマンドは、サブネット割り当ておよび DHCP バインディングの確認に使用できます。 show running-config | begin dhcp コマンドは、DHCP のローカルな設定および subnet prefix-length コマンドの設定を表示するために使用されます。
手順の概要
1. enable
2. show running-config | begin dhcp
3. show ip dhcp pool [ pool-name ]
4. show ip dhcp binding
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
show running-config | begin dhcp
Router# show running-config | begin dhcp |
ルータのローカル設定を表示します。 • subnet prefix-length コマンドの設定が、DHCP プールの下に表示されます。この DHCP プールにサブネット リース割り当てが設定されています。このコマンドに続いて、サブネット割り当てサイズが CIDR ビット カウント記法で表示されます。 • この出力例は、 begin キーワードを使用してフィルタリングされており、実行コンフィギュレーションの DHCP セクションからの出力が表示されています。 |
ステップ 3 |
show ip dhcp pool [ pool-name ]
Router# show ip dhcp pool |
DHCP プールに関する情報を表示します。 • このコマンドは、サブネット割り当てサーバと ODAP マネージャの両方のサブネット割り当てプール コンフィギュレーションを確認するために使用できます。 • このコマンドの出力には、プールの名前、アドレス空間の利用率、サブネット サイズ、アドレスの総数、リースされているアドレスの数、および保留中イベントを含む、具体的なアドレス プール情報が表示されます。 |
ステップ 4 |
show ip dhcp binding [ ip-address ]
Router# show ip dhcp binding |
DHCP バインディングに関する情報を表示します。 • このコマンドは、サブネット割り当てから DHCP バインディングへのマッピング情報を表示するために使用できます。 • このコマンドの出力には、個々の IP アドレス割り当てのバインディング情報および割り当てられたサブネットが表示されます。生成される出力は、DHCP IP アドレスの割り当ての場合とサブネットの割り当ての場合でほぼ同一ですが、サブネット リースでは IP アドレスに続いてサブネット マスク(割り当てられたサブネットのサイズを表示)が表示されます。個々の IP アドレスのバインディングでは、IP アドレスだけが表示され、サブネット マスクは続きません。 |
DHCP ODAP サブネット割り当てサーバのトラブルシューティング
DHCP ODAP サブネット割り当てサーバをトラブルシューティングするには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. enable
2. debug dhcp [ detail ]
3. debug ip dhcp server { events | packets | linkage }
手順の詳細
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ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
debug dhcp [ detail ]
Router# debug dhcp detail |
DHCP クライアント アクティビティに関するデバッグ情報を表示し、DHCP パケットのステータスをモニタリングします。 • この例は、ODAP マネージャで detail キーワードを指定して発行されています。 detail キーワードは、クライアントのリース エントリ構造およびリース エントリの状態遷移を表示およびモニタリングするために使用されます。このコマンドでは、オプション フィールドの長さに加えて表示される、DHCP パケットの op、htype、hlen、hops、server identifier オプション、xid、secs、flags、ciaddr、yiaddr、siaddr、および giaddr フィールドの値も表示されます。 |
ステップ 3 |
debug ip dhcp server { events | packets | linkage }
Router# debug ip dhcp server packets
|
DHCP サーバのデバッグをイネーブルにします。 • この例は、サブネット割り当てサーバで packets キーワードを指定して発行されています。出力には、リースの遷移、受信、およびデータベース情報が表示されています。 |
DHCP サーバ オンデマンド アドレス プール マネージャの設定例
ここでは、次の設定例について説明します。
• 「DHCP ODAP をグローバル デフォルト メカニズムとして指定:例」
• 「インターフェイスへの DHCP ODAP の定義:例」
• 「DHCP プールを ODAP として設定:例」
• 「DHCP プールを非 MPLS VPN に対する ODAP として設定:例」
• 「IPCP サブネット マスク配信:例」
• 「AAA および RADIUS の設定:例」
• 「サブネット割り当てサーバでのグローバル プールの設定:例」
• 「サブネット割り当てサーバでの VRF プールの設定:例」
• 「VPN ID の使用によるサブネット割り当てサーバでの VRF プールの割り当て:例」
• 「サブネット割り当てサーバでのローカルな設定の確認:例」
• 「アドレス プール割り当て情報の確認:例」
• 「サブネット割り当ておよび DHCP バインディングの確認:例」
DHCP ODAP をグローバル デフォルト メカニズムとして指定:例
次の例に、PPP クライアントからのアドレス要求を処理するために使用する、オンデマンド アドレス プーリング メカニズムを設定する方法を示します。
ip address-pool dhcp-pool
インターフェイスへの DHCP ODAP の定義:例
次の例に、オンデマンド アドレス プールから IP アドレスを取得するようにインターフェイスを設定する方法を示します。
interface Virtual-Template 1
peer default ip address dhcp-pool
DHCP プールを ODAP として設定:例
次の例に、外部 DHCP サーバからサブネットを取得するように設定された 2 つの ODAP を示します。
Router# show running-config
Building configuration...
Current configuration : 3943 bytes
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
username vpn_green_net1 password 0 lab
username vpn_red_net1 password 0 lab
origin dhcp subnet size initial /24 autogrow /24
route-target export 200:1
route-target import 200:1
route-target export 300:1
route-target import 300:1
ip address-pool dhcp-pool
no voice hpi capture buffer
no voice hpi capture destination
ip address 192.0.2.1 255.255.255.255
ip address 192.0.2.2 255.255.255.255
ip address 192.0.2.3 255.255.255.255
ip address 192.0.2.4 255.255.255.224
ip address 192.0.2.5 255.255.255.0
ip address 192.0.2.6 255.255.255.0
interface Virtual-Template1
interface Virtual-Template2
interface Virtual-Template3
interface Virtual-Template4
interface Virtual-Template5
interface Virtual-Template6
network 209.165.200.225 255.255.255.224 area 0
network 209.165.200.226 255.255.255.224 area 0
network 209.165.200.227 255.255.255.224 area 0
neighbor 192.0.2.1 remote-as 100
neighbor 192.0.2.2 update-source Loopback0
address-family ipv4 vrf Red
address-family ipv4 vrf Green
neighbor 3.3.3.3 activate
neighbor 3.3.3.3 send-community extended
ip route 172.19.0.0 255.255.0.0 10.0.105.1
DHCP プールを非 MPLS VPN に対する ODAP として設定:例
次の例に、オンデマンド アドレス プールから IP アドレスを取得するようにインターフェイスを設定する方法を示します。この例では、非 VRF ODAP を 2 つ設定します。仮想テンプレート 2 つと、usergroup1 および usergroup2 の 2 つの DHCP アドレス プールがあります。各仮想テンプレート インターフェイスは、関連付けられているアドレス プールからピアの IP アドレスを取得するように設定されています。
origin dhcp subnet size initial /24 autogrow /24
origin dhcp subnet size initial /24 autogrow /24
interface virtual-template1
peer default ip address dhcp-pool usergroup1
interface virtual-template2
peer default ip address dhcp-pool usergroup2
IPCP サブネット マスク配信:例
次の例に、IPCP サブネット マスクを使用するように設定されている Cisco 827 ルータを示します。
Router# show running-config
Building configuration...
Current configuration :1479 bytes
no service single-slot-reload-enable
service timestamps debug datetime msec
service timestamps log uptime
no service password-encryption
logging rate-limit console 10 except errors
username 6400-nrp2 password 0 lab
no ip dhcp-client network-discovery
ip address pool IPPOOLTEST
ip verify unicast reverse-path
interface ATM0.1 point-to-point
encapsulation aal5mux ppp dialer
ip verify unicast reverse-path
ppp authentication chap callin
ppp chap password 7 12150415
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 Dialer0
dialer-list 1 protocol ip permit
scheduler max-task-time 5000
AAA および RADIUS の設定:例
次の例に、IP アドレス 172.16.1.1 にある AAA(RADIUS)サーバからサブネットを取得するように設定された「Green」というプールを示します。
aaa authorization configuration default group radius
aaa accounting network default start-stop group radius
origin aaa subnet size initial /28 autogrow /28
route-target export 300:1
route-target import 300:1
ip address 172.16.1.12 255.255.255.0
interface Virtual-Template1
ip radius source-interface Ethernet1/1
!IP address of the RADIUS server host
radius-server host 172.16.1.1 auth-port 1645 acct-port 1646
radius-server retransmit 3
radius-server attribute 32 include-in-access-req
radius-server attribute 44 include-in-access-req
radius-server vsa send accounting
radius-server vsa send authentication
サブネット割り当てサーバでのグローバル プールの設定:例
次の例に、サブネット割り当てサーバとしてルータを設定し、ネットワーク 10.0.0.0/24 からサブネットを割り当てる「GLOBAL-POOL」というグローバル サブネット割り当てプールを作成する方法を示します。この例で使用している subnet prefix-length コマンドでは、このサブネット プールから割り当てられる各サブネットのサイズは、254 個のホスト IP アドレスをサポートするように設定されます。
network 10.0.0.0 255.255.255.0
サブネット割り当てサーバでの VRF プールの設定:例
次の例に、サブネット割り当てサーバとしてルータを設定し、ネットワーク 172.16.0.0/16 からサブネットを割り当てる「VRF-POOL」という VRF サブネット割り当てプールを作成し、「RED」という VRF に合わせて VPN を設定する方法を示します。この例で使用している subnet prefix-length コマンドでは、このサブネット プールから割り当てられる各サブネットのサイズは、62 個のホスト IP アドレスをサポートするように設定されます。
VPN ID の使用によるサブネット割り当てサーバでの VRF プールの割り当て:例
次の例に、サブネット割り当てサーバとしてルータを設定し、ネットワーク 192.168.0.0/24 からサブネットを割り当てる「VRF-POOL」という VRF サブネット割り当てプールを作成し、「RED」という VRF を設定する方法を示します。VPN ID は、クライアント サイトに割り当てられている固有識別情報と一致している必要があります。ルート ターゲットおよびルート識別子は as-number:network-number フォーマットで設定されています。ルート ターゲットおよびルート識別子は一致している必要があります。この例で設定している subnet prefix-length コマンドでは、このサブネット プールから割り当てられる各サブネットのサイズは、30 個のホスト IP アドレスをサポートするように設定されます。
サブネット割り当てサーバでのローカルな設定の確認:例
次に、 show running-config コマンドからの出力例を示します。このコマンドは、サブネット割り当てサーバでのローカルな設定を確認するために使用できます。このコマンドの出力には、「GLOBAL-POOL」という DHCP プールの下に subnet prefix-length コマンドの設定が表示されています。このサブネット割り当てプールの合計サイズには、 network コマンドによってアドレス 254 個が設定されています。ここで使用している subnet prefix-length コマンドでは、254 個のホスト IP アドレスをサポートするサブネットを割り当てるようにこのプールが設定されます。合計プール サイズでサポートするアドレスは 254 個だけであるため、このプールから割り当てることができるサブネットは 1 つだけです。
Router# show running-config | begin dhcp
network 10.0.0.0 255.255.255.0
アドレス プール割り当て情報の確認:例
次に、 show ip dhcp pool コマンドの出力例を示します。このコマンドは、サブネット割り当てサーバと ODAP マネージャのサブネット割り当てプール コンフィギュレーションを確認するために使用できます。このコマンドの出力には、アドレス プール名、利用水準、設定されているサブネット サイズ、アドレスの総数(サブネットからのアドレス)、保留中イベント、および具体的なサブネット リース情報に関する情報が表示されます。
次の出力例では、設定されているサブネット割り当てサイズが/24(IP アドレス 254 個)であること、保留中のサブネット割り当て要求が存在していること、およびプールにサブネットがないことが表示されています。
Router# show ip dhcp pool ISP-1
Utilization mark (high/low) :100 / 0
Subnet size (first/next) :24 / 24 (autogrow)
Pending event :subnet request
0 subnet is currently in the pool
次の例では、設定されているサブネット割り当てサイズが/24(IP アドレス 254 個)であること、設定されている VRF 名が「RED」であること、および 254 個の IP アドレスを含むサブネットが割り当てられている一方でそのサブネットからリースされている IP アドレスがないことが示されています。
Router# show ip dhcp pool SUBNET-ALLOC
Utilization mark (high/low) :100 / 0
Subnet size (first/next) :24 / 24 (autogrow)
1 subnet is currently in the pool :
Current index IP address range Leased addresses
10.0.0.1 10.0.0.1 - 10.0.0.254 0
サブネット割り当ておよび DHCP バインディングの確認:例
次に、 show ip dhcp binding コマンドの出力例を示します。このコマンドは、サブネット割り当てから DHCP バインディングへのマッピング情報を表示するために使用できます。このコマンドの出力には、サブネットから MAC アドレスへのマッピング、リース期限、およびリース タイプ(サブネット リース バインディングは、デフォルトで自動作成および自動リリースされるよう設定)が示されています。生成される出力は、DHCP IP アドレスの割り当ての場合とサブネットの割り当ての場合でほぼ同一ですが、サブネット リースでは IP アドレスに続いてサブネット マスク(割り当てられたサブネットのサイズを表示)が CIDR ビット カウント記法で表示されます。個々の IP アドレスのバインディングでは、IP アドレスだけが表示され、サブネット マスクは続きません。
Router# show ip dhcp binding
Bindings from all pools not associated with VRF:
IP address Client-ID/ Lease expiration Type
10.0.0.0/26 0063.6973.636f.2d64. Mar 29 2003 04:36 AM Automatic
用語集
AAA :Authentication, Authorization, and Accounting(認証、認可、およびアカウンティング)。Cisco ルータまたはアクセス サーバにアクセス コントロールを設定するために使用できるプライマリ フレームワークを提供する一連のネットワーク セキュリティ サービス。
Cisco Access Registrar :AAA 情報の集中管理とプロビジョニングおよび管理の簡素化によってアクセス サービスのサービス プロバイダー配置をサポートする RADIUS サーバ。
DHCP :Dynamic Host Configuration Protocol。
IPCP :IP Control Protocol(IP コントロール プロトコル)。PPP を介して IP を確立および設定するプロトコルです。
MPLS :Multiprotocol Label Switching(マルチプロトコル ラベル スイッチング)。タグ スイッチングの基礎となる新しい業界標準です。
ODAP :On-Demand Address Pool(オンデマンド アドレス プール)。
PE ルータ :Provider Edge(プロバイダー エッジ)ルータ。
PPP :Point-to-Point Protocol(ポイントツーポイント プロトコル)。
RADIUS :Remote Authentication Dial-In User Service。モデムおよび ISDN 接続の認証、および接続時間のトラッキングのためのデータベースです。
VHG :Virtual Home Gateway(バーチャル ホーム ゲートウェイ)。Cisco IOS ソフトウェア コンポーネントの 1 つで、PPP セッションを終了させます。カスタマーのネットワークにリモート ユーザがアクセスできるようにするために、サービス プロバイダーがカスタマーに代わって所有および管理します。単一のサービス プロバイダー デバイス(ルータ)でさまざまなカスタマーの複数の VHG をホストできます。VHG はリモート ユーザのアクセス パターンに基づいてダイナミックに開始および停止できます。VHG と呼ばれる単一の Cisco IOS 機能はないことに注意してください。VHG は複数の機能を集めたものです。
VHG/PE ルータ :PPP セッションを終了させ、対応する MPLS VPN にリモート ユーザをマッピングするデバイス。
VPN :Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク)。トンネリングを使用してパブリック TCP/IP ネットワーク経由で IP トラフィックをセキュアに転送できるようにします。
VRF :VPN Routing and Forwarding(VPN ルーティングおよび転送)インスタンス。VRF は、IP ルーティング テーブル、取得された転送テーブル、その転送テーブルを使用する一連のインターフェイス、転送テーブルに登録されるものを決定する一連のルールおよびルーティング プロトコルで構成されています。一般に、VRF には、PE ルータに付加されるカスタマー VPN サイトが定義されたルーティング情報が格納されています。PE ルータでインスタンス化された各 VPN は独自の VRF を持ちます。
クライアント :DHCP プロトコルまたは BOOTP プロトコルを使用して、インターフェイスの設定(IP アドレスの取得)を試行しているホスト。
サーバ :DHCP サーバまたは BOOTP サーバ。
初期サブネット サイズ :1 つのオンデマンド プールに対して要求される最初のサブネットの望ましいサイズ。
増分サブネット サイズ :1 つのオンデマンド プールに対して要求される 2 番め以降のサブネットの望ましいサイズ。
リリース可能なサブネット :そのサブネットからリースされているアドレスがない、リースされたサブネット。
リレー エージェント :異なるサブネット上のサーバとクライアント間で DHCP メッセージおよび BOOTP メッセージを転送するルータ。
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このマニュアルで使用している IP アドレスは、実際のアドレスを示すものではありません。マニュアル内の例、コマンド出力、および図は、説明のみを目的として使用されています。説明の中に実際のアドレスが使用されていたとしても、それは意図的なものではなく、偶然の一致によるものです。
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