この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Digital Signs インストレーションでフェールオーバーを設定する方法について説明します。新規インストレーションおよび既存のインストレーションへのフェールオーバーの追加の両方を取り上げます。
Cisco Digital Signs インストレーションに Cisco Show and Share が含まれている場合は、「Cisco Show and Share フェールオーバー コンフィギュレーション」で説明する手順を実行する必要があります。
• 「前提条件」
フェールオーバーを設定するには、事前に次の要件を満たす必要があります。
• 「設定要件」
フェールオーバー クラスタのライセンスを受ける場合は、プライマリ Cisco DMM アプライアンスに機能、作成者、フェールオーバーの各ライセンスをインストールする必要があります。セカンダリ アプライアンス ペアには、アプライアンスに付属の基本ライセンスのみが必要です。これらのアプライアンスは、フェールオーバー アクティブ化プロセスの中で、オプションの機能、デバイス、作成者の各ライセンスを継承します。
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フェールオーバー コンフィギュレーションをアクティブ化するには、プライマリ Cisco DMM アプライアンスにフェールオーバー ライセンスをインストールしておく必要があります。フェールオーバーの設定はライセンスがなくても入力できますが、ライセンスをインストールするまでフェールオーバーをアクティブ化することはできません。ライセンスのインストールについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/video/digital_media_systems/5_x/5_2/dmm/user/guide/admin/licenses.html
フェールオーバー コンフィギュレーションは、次の DMS ハードウェア プラットフォームでサポートされています。
次の DMS ハードウェア プラットフォームではフェールオーバーを設定できません。
フェールオーバー ペアのプライマリ アプライアンスとセカンダリ アプライアンスは、同一でなければなりません。 表 2-1 は、プライマリ アプライアンスに対応するフェールオーバー アプライアンス部品番号を示しています。
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コンフィギュレーションを完成させるには、次の表の情報が必要となります。作業を始める前に、この表を印刷して情報を記入することを推奨します。
DMS インストレーションに対してフェールオーバーを設定するには、次の手順を上から順に実行します。
3. 「プライマリおよびセカンダリ アプライアンスの複製インターフェイスの接続」
4. 「セカンダリ Cisco DMM アプライアンスの設定」
既存の DMM アプライアンスがある場合は、既存の FQDN と IP アドレスがフェールオーバー コンフィギュレーションの仮想 FQDN および仮想 IP アドレスになります。ユーザがブックマークを変更する必要はありません。
新しい Cisco DMM アプライアンスをセットアップする場合は、スタンドアロン システムと同じようにプライマリ DMM をセットアップします。アプライアンスのセットアップについては、『 Quick Start Guide for Cisco Digital Media Suite 5.3.x 』を参照してください。
アプライアンスをセットアップする際には、アプライアンスのプライマリ FQDN および IP アドレスを使用します。これらは、フェールオーバー コンフィギュレーション プロセスで仮想 FQDN および仮想 IP アドレスになります。ここで使用したプライマリ FQDN と IP アドレスは、後から代替の専用 FQDN および IP アドレスで置き換えます。
• DMM にフェールオーバー ライセンスをインストールします。『 User Guide for Cisco Digital Media Manager 5.3.x 』の「 Licenses 」の章を参照してください。
• アプライアンスにサードパーティ証明書(使用する場合)をインストールします。『 Administration Guide for Cisco Digital Media Suite 5.3.x Appliances 』の「 Manage Digital Certificates 」の章を参照してください。
• アプライアンスで NTP を有効にします。『 Administration Guide for Cisco Digital Media Suite 5.3.x Appliances 』の「 Configure System Time 」の章を参照してください。
セカンダリ DMM アプライアンスは、スタンドアロン システムと同じようにセットアップします。システムのセットアップについては、『 Quick Start Guide for Cisco Digital Media Suite 5.3.x 』を参照してください。
このアプライアンスには、セカンダリ アプライアンスの専用 FQDN および IP アドレスを使用します。
どちらの DMM アプライアンスのアプリケーション インターフェイスも、プライマリ DMM アプライアンスと同じサブネット上にある必要があります。
アプライアンスに付属の基本ライセンスをインストールします。セカンダリ DMM アプライアンスには、機能ライセンスやデバイス ライセンスを追加でインストールする必要はありません。
プライマリおよびセカンダリ アプライアンスの複製インターフェイスを接続するには、2 つのオプションがあります。
複製インターフェイス間にスイッチを使用する場合は、両方の複製インターフェイスが、アプリケーション インターフェイスとは別のサブネット上にあることが必要です。
ギガビット イーサネット 2 が複製インターフェイスです。図 2-1 は、Cisco DMM-SVR-C210-K9 アプライアンスでの複製インターフェイスの場所を示しています(1 のラベルが付いた矢印)。
図 2-1 DMM-SVR-C210-K9 アプライアンスの複製インターフェイス
プライマリ Cisco DMM アプライアンスをクラスタ マスターとして認識するようにセカンダリ アプライアンスを設定します。
ステップ 1 セカンダリ FQDN を使用してセカンダリ DMM インターフェイスにアクセスし、スーパーユーザまたは管理者のアカウントを使用して DMM にログインします。
ステップ 2 ホームページで [Administration] を選択します。
[Failover Configuration] ページが表示されます。
ステップ 4 [Digital Media Suite Cluster Settings] 領域で [Master FQDN] が選択されていることを確認し、[Master FQDN] フィールドに プライマリ アプライアンスの FQDN を入力します。代替 FQDN は使用しないでください。
ステップ 1 プライマリ FQDN を使用してプライマリ DMM インターフェイスにアクセスし、スーパーユーザまたは管理者のアカウントを使用して DMM にログインします。
ステップ 2 ホームページで [Administration] を選択します。
[Failover Configuration] ページが表示されます。
ステップ 4 プライマリ DMM をクラスタ マスターとして設定します。
a. [Digital Media Suite Cluster Settings] で、[Set as Master] を選択します。
b. (オプション)[Name] フィールドにクラスタの名前を入力します。デフォルトでは、「DMS Cluster」がクラスタ名として割り当てられます。
(注) [Virtual FQDN] フィールドに、元のプライマリ DMM FQDN が自動的に入力されます。[Virtual FQDN] の値は変更できません。
a. [Primary FQDN] フィールドで、表示されている FQDN を代替のプライマリ FQDN で置き換えます。
b. [Secondary FQDN] フィールドにセカンダリ FQDN を入力します。
ステップ 6 次のいずれかを行って、DMM 複製インターフェイスを設定します。
• デバイス間にクロス ケーブルを使用する場合は、[Crossover] が選択されていることを確認します。
• デバイス間にスイッチを使用する場合は、[Switched] が選択されていることを確認し、次の情報を入力します。
次に、「フェールオーバー クラスタのアクティブ化」を参照してください。
DMM クラスタをアクティブ化すると、プライマリ DMM によってフェールオーバー クラスタ内の他のアプライアンスが設定され、アクティブ化されます。アクティブ化には、最大で 20 分かかる場合があります。アクティブ化が完了すると、プライマリ アプライアンスがセカンダリ アプライアンスに複製されます。複製プロセスには、最大で 15 時間かかる場合があります。ただし、プライマリ アプライアンスは複製中も使用可能であり、ユーザは通常どおりにファイルの表示とアップロードを行うことができます。
ダイアログにフェールオーバー クラスタ設定の要約が表示されます。
アクティブ化が開始されます。アクティブ化の進行状況を示す一連のダイアログが表示されます。
アクティブ化が進行している間は、インターフェイス内をクリックしてこのページから離れることはできません。ブラウザを閉じるか、またはブラウザのナビゲーション機能を使用してこのページをいったん離れた後に戻ると、[Activate] ボタンが有効であるように見えます。ただし、再びアクティブ化を試みると、「 [FailoverConfig]: Another request already in progress 」というメッセージが表示されます。
アクティブ化には、最大で 20 分かかる場合があります。アクティブ化が完了すると、複製が行われます。複製の進行状況は、[Failover Status] ページでモニタできます。複製には、最大で 15 時間かかる場合があります。
複製の進行状況をモニタし、コンフィギュレーションを確認します。「複製ステータスのモニタ」を参照してください。
[Failover Status] ページに移動します([Administration] > [Failover] > [Failover Status])。
複製が進行している間は、プライマリ アプライアンスが「Up/Active」状態、セカンダリ アプライアンスが「Down」状態になります。これは正常です。複製の完了率を示すステータス バーが表示されます。
(注) このページには、アクティブ化が完了して複製が開始されるまで情報が何も表示されません。
ユーザは、複製中に Cisco DMM GUI インターフェイスにアクセスして使用することができます。ただし、パフォーマンスは低下します。
複製が完了すると、プライマリ アプライアンスが「Up/Active」状態になり、セカンダリ アプライアンスが「Up/Standby」状態になったことが表示されます。
複製完了時にセカンダリ システムが「Down」状態である場合は、システムの AAI インターフェイスにアクセスしてシステムをリブートしてください。AAI の使用方法については、Cisco.com で『 Administration Guide for Cisco Digital Media Suite 5.3.x Appliances 』を参照してください。
スタンドアロンの Cisco DMM アプライアンスから作成したバックアップを、フェールオーバー コンフィギュレーション内の Cisco DMM アプライアンス上で復元することはできません。アクティブ化と複製が完了したら、ただちにアクティブ アプライアンスをバックアップする必要があります。
『 Administration Guide for Cisco Digital Media Suite 5.3.x Appliances 』の「 Backup and Restore Appliance Configurations 」の章を参照してください。