この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
マイナー障害イベントとは、フェールオーバーを発生させ、かつハードウェアの交換やアプライアンスの再イメージ化を行わなくても解除できるイベントです。次に例を示します。
• アクティブなユニットでモニタ対象サービスの障害が 6 回以上発生。
• 1 つのディスクで発生した障害はマイナー障害です。そのディスクを交換し、アプライアンスをリブートします。複数のディスクで障害が発生した場合は、メジャー障害イベントの回復を実行する必要があります。
フェールオーバーが発生した場合は、フェールオーバーの原因を解消し、障害の発生したアプライアンスをリブートします。このアプライアンスはブートされてスタンバイ状態になり、アクティブなユニットからデータを受信します。アプライアンスをリブートすると、モニタ対象サービスの障害カウンタがクリアされます。
メジャー障害イベントは、アプライアンスを使用可能な状態に戻すために、アプライアンスの再イメージ化または交換が必要となるイベントです。
ハードウェアを交換する必要がある場合は、回復プロセスを開始する前に交換用ハードウェアを入手します。アプライアンスを交換する必要がある場合は、アプライアンスの新しいライセンスを入手してインストールする必要があります。
(注) 1 つのディスクで発生した障害は、マイナー障害イベントです。複数のディスクで発生した障害は、メジャー障害イベントです。
障害が発生したアプライアンスの種類に応じた、2 つの主要な回復手順があります。
• セカンダリ アプライアンスで障害が発生した場合は、「セカンダリ アプライアンスの障害回復」を参照してください。
• プライマリ アプライアンスで障害が発生した場合は、「プライマリ アプライアンスの障害回復」を参照してください。
この手順は、アプライアンス コンソールから実行する必要があります。SSH セッションを通じてこの手順を実行することはできません。
メジャー障害イベントから回復するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 障害が発生していないアプライアンスのペアで、プライマリ アプライアンスをアクティブ アプライアンスにします。
ステップ 2 フェールオーバー クラスタ内のアクティブ アプライアンスをバックアップします。
ステップ 3 アクティブ アプライアンスをスタンドアロン モードに戻します。
b. [FAIL_OVER] > [REVERT] を選択します。
ステップ 4 スタンバイ アプライアンスをスタンドアロン モードに戻します。
b. [FAIL_OVER] > [REVERT] を選択します。
ステップ 5 仮想 FQDN および IP アドレスを、プライマリ アプライアンスに適用します。これにより、これらのアプライアンスはフェールオーバー前のコンフィギュレーションに戻ります。
ステップ 6 プライマリ アプライアンス同士をペアにします。
ペアになったアプライアンスは、標準のスタンドアロン コンフィギュレーションとして動作します。
ステップ 7 セカンダリ アプライアンスを再イメージ化します。
ステップ 8 フェールオーバーを再設定します。コンフィギュレーションに応じて、「Cisco Digital Signs フェールオーバー コンフィギュレーション」または「Cisco Show and Share フェールオーバー コンフィギュレーション」でフェールオーバー コンフィギュレーション プロセスを参照してください。
障害が発生したプライマリ アプライアンスを回復する場合は、セカンダリ アプライアンスをプライマリ アプライアンスとして使用できないため、追加の手順が必要となります。フェールオーバー クラスタをスタンドアロン モードに変換した後に、セカンダリ アプライアンスを再イメージ化する必要があります。
ステップ 1 障害が発生していないアプライアンスのペアで、プライマリ アプライアンスをアクティブ アプライアンスにします。
ステップ 2 フェールオーバー クラスタ内のアクティブ アプライアンスをバックアップします。
ステップ 3 スタンバイ アプライアンスをスタンドアロン モードに戻します。
b. [FAIL_OVER] > [REVERT] を選択します。
ステップ 4 アクティブ アプライアンスをスタンドアロン モードに戻します。
b. [FAIL_OVER] > [REVERT] を選択します。
ステップ 5 障害が発生したプライマリ アプライアンスおよび 2 台のスタンバイ アプライアンスを再イメージ化します。
ステップ 6 仮想 FQDN および IP アドレスを、プライマリ アプライアンスに適用します。これにより、これらのアプライアンスはフェールオーバー前のコンフィギュレーションに戻ります。
ステップ 7 プライマリ アプライアンス同士をペアにします。
ステップ 8 アプライアンス上でクラスタ バックアップを復元します。
ステップ 9 フェールオーバーを再設定します。コンフィギュレーションに応じて、「Cisco Digital Signs フェールオーバー コンフィギュレーション」または「Cisco Show and Share フェールオーバー コンフィギュレーション」でフェールオーバー コンフィギュレーション プロセスを参照してください。
スプリット ブレーンは、両方のノードがアクティブになったとき、または各ノードのデータが他のノードと同期しなくなったときに発生します。回復するには、保持しておくデータ セットを決定する必要があります。それ以外のデータ セットは、回復プロセスで上書きされます。
ステップ 1 データ ソースとして使用するデバイスを決定します。これは、クラスタに読み込むデータを保持しているアプライアンスです。
ステップ 2 データを受け取るアプライアンス上で、次の手順を実行します。
b. [FAIL_OVER] > [RECOVER] を選択します。
スプリット ブレーンが発生していない場合は、スプリット ブレーンが検出されなかったことを伝えるメッセージが表示されます。スプリット ブレーン回復プロセスをキャンセルします。
スプリット ブレーンが発生している場合は、データ選択ページが表示されます。
d. 続行を確認するプロンプトが表示されたら、[Yes] を選択します。
ステップ 3 データ ソースとして使用するアプライアンスで、次の手順を実行します。
b. [FAIL_OVER] > [RECOVER] を選択します。
スプリット ブレーンが発生していない場合は、スプリット ブレーンが検出されなかったことを伝えるメッセージが表示されます。スプリット ブレーン回復プロセスをキャンセルします。
スプリット ブレーンが発生している場合は、データ選択ページが表示されます。
d. 続行を確認するプロンプトが表示されたら、[Yes] を選択します。