この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
履歴レポートのスケジュール設定とは、Cisco CRS 履歴レポート クライアントに、以後のレポートの自動生成を指定することをいいます。レポートを 1 回だけ生成するためのスケジュールも設定できますが、レポートのスケジュール機能は定期的に必要なレポートを準備するときに特に役立ちます。たとえば、エージェント(詳細)レポートを毎月曜日の夜 12 時に生成し、エージェント(要約)レポートを各月の第 1 日曜日の正午に生成するように、スケジュールを設定できます。
レポートのスケジュールを設定するには、通常、次の操作を行います。
1. レポートの一般設定を選択します。この設定には、レポートの名前、チャートを挿入するかどうかの指定、およびレポートを保存(エクスポート)するか印刷するかの選択が含まれます。
2. 必要に応じて、ソート方法とフィルタ パラメータを含めた詳細レポート設定を選択します。
3. スケジュール設定(レポートが生成される頻度と時間を含む)を選択します。
• 「スケジューラ」
表5-1 に、履歴レポートで指定可能なスケジュールのタイプと、各タイプのレポートに含まれる情報を示します。
スケジュールされているレポートに含まれるデータの時刻と日付は、常に Cisco CRS サーバの時刻と日付になります。
スケジュールされているレポートの生成には、Cisco CRS サーバのリソースが大量に必要になる場合があります。サーバのパフォーマンスを常に最大限に保つには、深夜や早朝など、Cisco CRS サーバの使用率が低いときにレポートが生成されるようスケジュールを設定します。
CRS 履歴レポート クライアントには、スケジューラというプログラムが含まれています。スケジューラは各クライアント コンピュータに存在し、次の機能を実行します。
• 各スケジュールの実行時期や、スケジュールされているレポートに出力される情報の種類など、各スケジュールに関する情報を保持します。
• CRS 履歴レポート クライアント コンピュータの時刻と日付に基づいて設定された日時にスケジュールを実行します。
スケジューラは、Cisco CRS 履歴レポート クライアント コンピュータのバックグラウンドで、自動および不在モードで実行されます。同一のクライアント コンピュータで実行される他のアクティビティに影響を及ぼすことはありません。CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウを終了した場合にも、スケジューラは常に実行中の状態にしておく必要があります。スケジュールの実行が必要なときにスケジューラが実行されていないと、スケジュールを実行できなくなります。
スケジューラが実行中でないためにスケジュールが実行されなかったときは、次にスケジューラを起動したときに、実行されなかったことを知らせるダイアログボックスが表示されます。詳細については、「実行されなかったスケジュールの処理」を参照してください。
スケジューラは、[スケジューラ]アイコン(図 5-1)を使用して制御できます。このアイコンは、Windows タスクバーのステータス領域に表示されます。
スケジューラが実行されているかどうかを確認するには、[スケジューラ]アイコンを右クリックし、[スケジューラ]メニューの[スケジューラの実行]コマンドを見ます。[スケジューラの実行]が淡色表示(選択不可)になっていると、スケジューラは実行されています。
(注) [スケジューラ]アイコンは、ターミナル サービスのセッションでは Windows のステータス バーに表示されません。[スケジューラ]アイコンから機能にアクセスする必要がある場合は、スケジューラがインストールされているコンピュータからアクセスする必要があります。
スケジューラを起動するには、[スケジューラ]アイコンを右クリックして、 [スケジューラを実行] を選択します。または、 [スタート]>[プログラム]>[Cisco CRS 履歴レポート]>[Cisco CRS 履歴レポート スケジューラ] の順に選択します。
スケジューラを停止するには、[スケジューラ]アイコンを右クリックして、 [スケジューラを停止] を選択します。スケジューラはロードされたままになっていますが、スケジュールは実行されなくなります。
スケジューラを終了するには、[スケジューラ]アイコンを右クリックして、 [終了] を選択します。スケジューラがアンロードされ、スケジュールが実行されなくなります。
(注) Cisco CRS 履歴レポート クライアント コンピュータのシステム時刻を変更する場合は、そのコンピュータで実行されているスケジューラをいったん停止してから再起動します。
スケジュールされているレポートの一般設定には、次の項目が含まれます。
CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウにある [リセット] をクリックすると、スケジュールされているレポートのレポート設定を、いつでもデフォルト値に戻すことができます。
レポート設定をレポート設定ファイルに保存している場合は、そのレポート設定ファイルをロードして、スケジュールされているレポートの土台として使用できます。レポート設定ファイルの保存とロードについては、「レポート設定の保存とロード」を参照してください。
レポートの設定を Cisco CRS 履歴レポートの現在のセッションですでに行っている場合は、そのレポートで一般または詳細のフィールドに入力した情報が、レポートのスケジュール設定時に対応するフィールドに表示されます。また、1 回だけ実行されるようにレポートを設定した場合は、レポートの設定時に入力した日付と時刻の情報が Cisco CRS 履歴レポートの[スケジュール]メニューに表示されます。一般と詳細の各フィールド、および[スケジュール]メニューに表示される情報を、スケジュールされているレポートの土台として使用できます。また、 [リセット] をクリックして、レポート設定をデフォルト値に戻すこともできます。
• 「スケジュールされているレポートを印刷するかエクスポートするかの選択」
スケジュールを設定するレポートを選択するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Cisco CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウで、 [繰り返しレポートを含む、将来のレポートをスケジュールします] オプション ボタンをクリックします。
ステップ 2 [一般] タブが選択されていない場合はクリックします。
ステップ 3 [レポート タイプ]ドロップダウン矢印をクリックして使用可能なレポートのリストを表示し、生成するレポートを選択します。
これでレポートにチャートを挿入するかどうかの指定、レポートを印刷するかエクスポートするかの選択、および詳細レポート設定の選択を行うことができます。スケジュールを実行する前に、スケジュール設定も選択する必要があります。
各履歴レポートには、レポートの情報を要約するためのチャートが 1 つ以上含まれています。スケジュールされているレポートにチャートを含めるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウで、 [繰り返しレポートを含む、将来のレポートをスケジュールします] オプション ボタンをクリックします。
ステップ 2 [一般] タブが選択されていない場合はクリックします。
ステップ 3 [レポートにチャートを含める] チェックボックスをオンにします。
チャートを含めない場合は、このチェックボックスをオフにします。
これでレポートを印刷するかエクスポートするかの選択、および詳細レポート設定の選択を行うことができます。スケジュールを実行する前に、スケジュール設定も選択する必要があります。
Cisco CRS 履歴レポート クライアントでは、スケジュールの実行時に、レポートが印刷またはエクスポート(ファイルに保存)されます。この設定を選択した後で、詳細レポート設定を選択できます。スケジュールを実行する前に、スケジュール設定も選択する必要があります。
スケジュールされているレポートの印刷には、コンピュータで「通常使うプリンタ」として設定されているプリンタが使用されます。スケジュールされているレポートを生成と同時に印刷するには、CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウにある[エクスポートのタイプ]ドロップダウン矢印をクリックして、[プリンタにエクスポート]を選択します。
Cisco CRS 履歴レポート クライアントでは、スケジュールされているレポートがファイルに保存されます。ファイルのデータは別のプログラムで表示、印刷、および編集できます。Cisco CRS 履歴レポート クライアントでは、hrcConfig.ini ファイルの defaultExportPath パラメータを変更しない限り、これらのファイルはクライアント コンピュータの Cisco CRS Historical Reports\Reports ディレクトリに格納されます。このディレクトリは、Cisco CRS システムのインストール ディレクトリ下にあります(デフォルトでは、システムは Program Files ディレクトリにインストールされます)。デフォルトでは、スケジュールされているレポートは PDF ファイルに保存されます。また、デフォルトでは、保存されたレポートに説明的なファイル名が自動的に付けられます。このファイル名によって、レポートの名前、言語、作成日時、スケジュールを設定したユーザのログイン ID、繰り返しのスケジュール、日付の範囲、およびファイルの形式が識別できます。必要に応じて、ファイルの形式、場所、および名前を変更できます(ファイル名を変更すると、ファイルの作成時に、新しいファイル名に説明的な情報が自動的に追加されます)。
生成されたレポートを保存するよう指定する場合は、 表5-2 に示す任意のファイル形式を指定できます。
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Adobe Acrobat Reader で読み取りが可能な Portable Document Format ファイル |
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スケジュールされているレポートを実行時に保存するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Cisco CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウにある[エクスポートのタイプ]フィールドに、[ファイルへエクスポート]が表示されていることを確認します。[ファイルへエクスポート]が表示されていない場合は、[エクスポートのタイプ]ドロップダウン矢印をクリックして、表示されたリストから[ファイルへエクスポート]を選択します。
ステップ 2 エクスポートするファイルの形式、場所、またはファイル名をデフォルト値から変更する場合は、 [エクスポート場所] をクリックします。
ウィンドウでは、 [エクスポート場所] ボタンは「 ... 」として表示されます。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。レポートの生成時に、[ファイル名]フィールドに表示されているデフォルトのファイル名に情報が追加されます。
ステップ 3 必要に応じて、[名前を付けて保存]ダイアログボックスで次の操作を行います。
• 場所を変更するには、[保存する場所]ドロップダウン矢印、[フォルダ名]ペイン、または[保存する場所]ツールを使用して、エクスポートするレポートの保存先ディレクトリを指定します。
• ファイル名を変更するには、[ファイル名]フィールドに新しい名前を入力するか、ドロップダウン矢印をクリックして、既存の名前のリストから選択します。 表5-2 に示されている拡張子が含まれるファイル名を指定すると、[名前を付けて保存]フィールドで選択した形式に関係なく、ファイルは自動的にその形式で作成されます。
• ファイル形式を変更するには、[ファイルの種類]ドロップダウン矢印をクリックして、レポートを保存する形式を選択します。
これで詳細レポート設定を選択できます。スケジュールを実行する前に、スケジュール設定も選択する必要があります。
詳細レポート設定を使用すると、スケジュールされているレポートに特定の情報だけを含めることや、情報を特定の順序で表示することができます。詳細レポート設定には、ソート方法とフィルタ パラメータがあります。
詳細設定はオプションです。詳細設定を選択しなかった場合は、これらに対応するすべての情報がデフォルトの順序で表示されます。
スケジュールされているレポートのソート方法とフィルタ パラメータを指定するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Cisco CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウで、 [履歴レポートを生成して表示します] オプション ボタンをクリックします。
ステップ 3 レポートの生成時と同様の手順で詳細設定を選択します。詳細については、「詳細レポート設定」を参照してください。
これらの設定を選択したら、スケジュールを実行する前に、スケジュール設定を選択する必要があります。
レポートの一般および詳細の設定が終了したら、スケジュール設定を選択できます。レポート設定はすべて、後で必要に応じて変更できます。
• スケジュールを繰り返す日時の範囲(スケジュールが 2 回以上実行される場合)
ステップ 1 Cisco CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウで、 [繰り返しレポートを含む、将来のレポートをスケジュールします] オプション ボタンをクリックします。
ステップ 2 [一般] タブが選択されていない場合はクリックします。
Cisco CRS 履歴レポートの[スケジュール]ウィンドウ(図 5-2)が表示されます。
図 5-2 Cisco CRS 履歴レポートの[スケジュール]ウィンドウ
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ステップ 4 [実行頻度]領域で、 表5-3 で説明されているように、スケジュールを実行する頻度を選択します。
ステップ 5 [繰り返しの期間]のオプションを次のように設定します。
実行頻度を 1 回に設定したスケジュールについては、[繰り返しの期間]領域で次の設定を行います。
• [開始日]フィールドで、スケジュールを実行する日付を指定します。
• [開始時間]フィールドで、スケジュールを実行する時刻を指定します。
実行頻度を毎日、毎週、または毎月に設定したスケジュールについては、[繰り返しの期間]領域で次の設定を行います。
• [開始日]フィールドで、スケジュールの生成を開始する日付を指定します。
• [開始時間]フィールドで、開始日にスケジュールを実行する時刻を指定します。
–スケジュールを無期限に繰り返す場合は、 [終了日なし] オプション ボタンをクリックします。
–スケジュールを特定の回数だけ繰り返す場合は、 [実行回数] オプション ボタンをクリックし、[実行回数]フィールドにその回数を入力します。
–スケジュールを実行する期間の最終日を指定する場合は、 [終了日] オプション ボタンをクリックし、[終了日]フィールドにその日付を入力します。
ステップ 6 [OK] をクリックして、スケジュール設定を保存します。
一般、詳細、およびスケジュールの設定を終了したら、スケジュール情報を保存できます。スケジュール情報を保存すると、指定した情報がスケジューラ データベースのスケジュールとして格納されます。
ステップ 1 Cisco CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウで、 [スケジュール] をクリックします。
[レポートをスケジュールしました]ダイアログボックスが表示されます。
スケジューラに格納されている作成済みスケジュールのリストを表示するには、Cisco CRS 履歴レポートのメイン ウィンドウで [設定] > [スケジューラ] を選択するか、 [スケジューラ] ツールをクリックします。[スケジュールされているレポート]ウィンドウが表示されます。
[スケジュールされているレポート]ウィンドウを終了するには、 [閉じる] をクリックします。
[スケジュールされているレポート]ウィンドウには、現在のログイン情報を使用して Cisco CRS 履歴レポート システムにログインしたときに作成した、格納済みの各スケジュールが一覧表示されます。このウィンドウには、各スケジュールが行別に表示され、各スケジュールに関する情報が 表5-4 に示されているカラムに配列されます。
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内容全体が見えない場合にカラムを広げるには、カラム名の左右にある枠線をドラッグします。
[スケジュールされているレポート]ウィンドウを開くと、スケジュールが[レポート名]フィールドの内容に従って表示されます。任意のカラムの情報に基づいてスケジュールを昇順または降順に配列することによって、表示順序を変更できます。
スケジュールの表示順序を変更するには、目的のカラム名をクリックします。そのカラムの情報に従って、スケジュールが昇順で表示されます。同じカラムを再度クリックすると、情報が降順で表示されます。
たとえば、スケジュールのリストを作成日の古い順に表示するには、[作成日]のカラム名をクリックします。同様に、スケジュールを繰り返しタイプに従って表示するには、[繰り返しタイプ]のカラム名をクリックします。
スケジュールを削除すると、そのスケジュールはスケジューラから完全に削除され、実行されなくなります。
ステップ 1 [スケジュールされているレポート]ウィンドウで、削除するスケジュールが含まれている行をクリックします。
レポート名の左側に、スケジュールが選択されていることを示す矢印が表示されます。
ステップ 3 [OK] をクリックして、スケジュールを完全に削除します。
このスケジュールの削除を中止する場合は、代わりに [キャンセル] をクリックします。
• Cisco CRS サーバまたはスタンバイ サーバ(配置している場合)が動作している。
• データベース コンポーネントがインストールされているサーバが、少なくとも 1 台動作している。
• Cisco CRS 履歴レポート クライアント コンピュータ上で、スケジューラが動作している。
サーバが動作していないためにスケジュールが実行されない場合は、サーバが再び起動されたときに、レポートを手動で生成できます。
スケジューラが実行中でないためにスケジュールが実行されなかった場合は、実行されなかったスケジュールがスケジューラによって検出されます。次にスケジューラを起動すると、クライアント コンピュータには、実行されなかったスケジュールの数を示すダイアログボックスが表示されます。また、実行されなかったスケジュールを実行するかどうかが確認されます。実行されなかったスケジュールを実行するには、 [はい] をクリックします。スケジュールを実行せずに続行する場合は、 [いいえ] をクリックします。 [はい] をクリックすると、生成されるレポートは、Sch.ini 設定ファイルで指定されているパラメータおよびレポートのスケジュール設定オプションに従います。
たとえば、毎日実行するようスケジュールを設定し、スケジュールの終了日を設定していないとします。さらに、これらのスケジュールのうち 5 つが実行されず、Sch.ini ファイルには、毎日のスケジュールのうち実行されなかったものが 3 つまで実行するように指定されているとします。実行されなかったスケジュールを実行すると、毎日のレポートのうち最新のものから 3 つが生成されます。
別の例として、毎週実行するスケジュールを 4 回繰り返したあとで終了するよう設定しているとします。さらに、これらのスケジュールのすべてが実行されず、Sch.ini ファイルには、毎週のスケジュールのうち実行されなかったものを 3 つまで実行するように指定されているとします。実行されなかったスケジュールを実行すると、実行されなかった毎週のレポートのうち 3 つが生成されます。最終のレポートとしてスケジュールされていたものが最初のレポートとして生成されます。2 番目と 3 番目のレポートは、それぞれ最終より 1 つ前と 2 つ前のレポートになります。