コンソール アクセス
Cisco IP Phone では、「Aux」または「RS232」というラベルの付いたポートを介してコンソールにアクセスできます。このポートは電話機背面の「10/100 SW」というラベルの付いたポートの隣にあります。Aux ポートまたは RS232 ポートを使用して PC を電話機に接続すると、トラブルシューティングやデバッグに役立てることができます。
この付録は、次の項で構成されています。
• 「コンソール ケーブルの要件」
• 「コンソールの接続」
• 「コンソールを使用したトラブルシューティング」
コンソール ケーブルの要件
PC と電話機との接続には、コネクタ付きシリアル ケーブルを使用します。このケーブルでは、電話機用に RJ-11 コネクタと PC 用に RJ-45-to-DB9 コンバータへの RJ-45 コネクタを使用します。 表 D-1 は、コンソール ケーブルのピン割り当ての要件を示しています。
表 D-1 コンソール ケーブルのピン割り当て
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ピン 2 |
ピン 6 |
ピン 3 |
ピン 4 |
ピン 4 |
ピン 3 |
コンソールの接続
コンソールを電話機に接続するには、まず、次の基準が満たされているかどうかを確認します。
• PC のシリアル ポートが 9600 ボー、8 データビット、パリティなし、ストップ ビット 1、フロー制御なしに設定されている。
• Cisco 7914 拡張モジュールが電話機に接続されていない。拡張モジュールが接続されている場合は除去します。同様に、Cisco CallManager Administration の Device Configuration ページの電話からも拡張モジュールを除去します。
PC から電話機にアクセスするには、PC COM ポートを介して他のデバイスにアクセスするためのプログラムを使用します。Cisco IP Phone にアクセスするためのログイン パスワードは、 cisco です。
コンソールにログインした後に、 Little-App>
というコンソール プロンプトが表示されることを確認してください。 Big-App>
というコンソール プロンプトが表示された場合は、電話機へのコンソール接続を終了し、電話機の電源投入サイクルを実行します。 電話機の始動プロセスが完了したら、再度、コンソールから電話機にアクセスします。
コンソールを使用したトラブルシューティング
時として、TFTP サーバから有効なアプリケーションを電話機にロードできなくなることがあります。この問題は、TFTP サーバにアプリケーションが存在しない、DHCP がネットワークで正しく設定されていない、または TFTP が電話機で正しく設定されていない、などの場合に発生します。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 「コンソールの接続」の説明に従って、コンソールへの接続とアクセスを行います。
ステップ 2 (オプション)コンソール プロンプトで、次のコマンドを入力します。
show network running
電話機の現在のネットワーク設定値がコンソールに表示されます。
ステップ 3 コンソールで、次のコマンドを入力します。
a. set tftp-addr tftp_server_ip_address
ここで、 tftp_server_ip_address は、TFTP サーバの IP アドレスです。
b. set def-rtr default_router_ip_address
ここで、 default_router_ip_address は、デフォルト ゲートウェイ ルータの IP アドレスです。
c. set dchp on または set dhcp off
ネットワークで DCHP が使用されているかどうかによります。
ステップ 4 ステップ 3 で DHCP をオフに設定した場合は、次のコマンドを入力します。オンに設定した場合は、ステップ 5 へ進みます。
a. set ip-addr phone_ip_address
ここで、 phone_ip_address は、電話機の IP アドレスです。
b. set subnet phone_subnet_mask
ここで、 phone_subnet_mask は、電話機のサブネット マスクです。
ステップ 5 save と入力します。
ステップ 6 reset と入力します。
ステップ 7 電話機へのコンソール接続を終了します。