ネットワークの設定メニューの表示
Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 で[ネットワークセッテイ]メニューを表示するには、次の手順を実行します。
(注) Cisco Unified CallManager Administration の Phone Configuration ページから、Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 が[ネットワークセッテイ]メニューにアクセスできるかどうかを制御できます。 Phone Configuration ページの Product Specific Configuration セクションにある Settings Access フィールドを使用します。詳細については、「プロダクト固有の設定オプション」を参照してください。
手順
ステップ 1 [メニュー] ソフトキーを押します。
ステップ 2 [ネットワークセッテイ] を選択します。
図 6-1 に、[ネットワークセッテイ]メニューのトップ レベルのメニュー オプションを示します。
[ネットワークセッテイ]メニューを終了するには、 [モドル] ソフトキーを押してメイン画面に戻ります。
図 6-1 ネットワークセッテイ メニューのオプション
関連項目
• 「現在の設定の確認」
現在の設定の確認
Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 では、電話機の現在のネットワーク設定について詳細な情報を表示できます。 この情報に基づいて、問題のトラブルシューティングを行ったり、設定を変更したりできます。[ネットワークセッテイ]メニューでは、 表6-1 で説明されるネットワーク設定にアクセスできます。
表6-1 現在の設定
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DHCPヲツカウ |
Yes または No が表示され、電話機の IP アドレスを取得するためにダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)が使用されているかどうかが示されます。 |
「DHCP 設定の変更」を参照してください。 |
DHCP サーバ |
電話機が IP アドレスを取得するために使用するダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)サーバの IP アドレスが表示されます。 |
「DHCP 設定の変更」を参照してください。 |
IP アドレス |
電話機のインターネット プロトコル(IP)アドレスが表示されます。 |
「スタティック設定の設定」を参照してください。 |
サブネットマスク |
電話機が使用するサブネット マスクが表示されます。 |
「スタティック設定の設定」を参照してください。 |
ホストメイ |
SEP macaddress の形式で電話機に割り当てられた名前が表示されます。 |
Cisco Unified CallManager によって割り当てられます。 |
プライマリ ゲートウェイ |
電話機が使用するデフォルト ゲートウェイの IP アドレスが表示されます。 |
「スタティック設定の設定」を参照してください。 |
プライマリ TFTP サーバ |
設定ファイルを取得するために電話機が使用する、プライマリ トリビアル ファイル転送プロトコル(TFTP)サーバの IP アドレスが表示されます。 |
「TFTP オプションの設定」を参照してください。 |
プライマリ DNS サーバ セカンダリ DNS サーバ |
TFTP サーバのホスト名、Cisco Unified CallManager システム、および Web サーバのホスト名を解決するために電話機が使用する、ドメイン ネーム システム(DNS)サーバの IP アドレスが表示されます。 |
「スタティック設定の設定」を参照してください。 |
CallManager 1 ~ 5 |
この電話機からのコールを優先順位に従って処理するために用意されたCisco Unified CallManager サーバです。 使用可能なサーバの場合は、オプションに Cisco Unified CallManager サーバの IP アドレスと、次の状態のいずれかが表示されます。 • Active:この Cisco Unified CallManager サーバは、現在電話機にコール処理サービスを提供しています。 • Standby:現在のサーバが停止した場合、電話機はこの Cisco Unified CallManager サーバに切り替えます。 • None:この Cisco Unified CallManager サーバへの TCP 接続はありません。 • SRST:他のすべての Cisco Unified CallManager サーバにアクセスできなくなった場合に、コール処理の制御を開始する Survivable Remote Site Telephony ルータです。 |
(注) SRST Cisco Unified CallManager は、アクティブになっている場合でも、必ずサーバ リストの最後に表示されます。
関連項目
• 「現在の設定の表示」
• 「DHCP 設定の変更」
• 「スタティック設定の設定」
• 「TFTP オプションの設定」
現在の設定の表示
Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 の現在のネットワーク設定値を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [メニュー] > [ネットワークセッテイ]>[ゲンザイノセッテイ] を選択します。
ステップ 2 [センタク] を押してネットワーク設定のリストを表示します。
これらの設定の説明と参照先については、 表6-1 を参照してください。
ステップ 3 [ネットワークセッテイ]画面に戻るには、 [モドル] を押します。
関連項目
• 「現在の設定の確認」
• 「DHCP 設定の変更」
• 「スタティック設定の設定」
• 「サイト調査の確認の実行」
メディア アクセス制御アドレスの表示
すべての電話機には、製造時に割り当てられる固有のメディア アクセス制御(MAC)アドレスがあります。 MAC アドレスは、電話機背面のバッテリ下の記載を見るか、次の手順に従ってメニューを使用して確認することができます。
手順
ステップ 1 [メニュー] > [ネットワークセッテイ]>[MAC アドレス] を選択します。
ステップ 2 [センタク] を押して電話機の MAC アドレスを表示します。
ステップ 3 [モドル] を押して[スタティックセッテイ]のオプションに戻ります。
802.11b メニューで無線ネットワーク設定値を設定する場合については、「プロファイルのワイヤレス設定の設定」を参照してください。
関連項目
• 「現在の設定の表示」
ワイヤレス設定の確認
802.11b サブメニューには、アクセス ポイントでの認証に電話機が使用する設定が表示されます。 これらの設定には、SSID、認証データ、および暗号化データなどがあります。
Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 では、電話機の現在の無線ネットワーク設定を表示して、問題をトラブルシューティングできます。
無線の設定を表示するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [メニュー] >[ ネットワークセッテイ]>[802.11b セッテイ] を選択します。
ステップ 2 目的の 802.11b 設定値までスクロールして、 [センタク] を押します。
設定の詳細については、 表6-2 を参照してください。
ステップ 3 [モドル] を押して[802.11bセッテイ]メニューのオプションに戻ります。
表6-2 802.11b 設定のネットワーク設定
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アソシエートシタ AP ノ MAC |
電話が現在関連付けられているアクセス ポイントの MAC アドレス。 |
アクセス ポイントから受信 |
アソシエートした AP ノ SSID |
電話が現在関連付けられているアクセス ポイントの SSID。 |
ネットワークタイプ |
ネットワークではインフラストラクチャ モードのみを使用。 |
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ゲンザイノユーザプロファイル |
電話機が現在使用しているユーザ プロファイルの名前。 |
「ユーザ プロファイルの設定」を参照してください。 |
ゲンザイノネットワークプロファイル |
電話機が現在使用しているネットワーク プロファイルの名前。 |
「Network Profile の設定」を参照してください。 |
キーカンリホウシキ |
電話機が使用している認証キー管理方式。 使用可能なオプション: • WPA • CCKM • WPA 事前共有キー(WPA-PSK) • なし |
「認証方式と暗号化方式の選択」を参照してください。 |
アンゴウカホウシキ |
暗号化に使用される暗号化方式。 使用可能なオプション: • ユニキャスト:WEP 40、WEP 128、TKIP、ナシ • マルチキャスト:WEP 40、WEP 128、TKIP、ナシ |
「認証方式と暗号化方式の選択」を参照してください。 |
EAP モード |
電話機が現在使用している EAP 設定のタイプ。 |
「EAP モードの設定」を参照してください。 |
ゲンザイノ Tx Power |
ミリワット(mW)単位での無線送信の現行電力レベル。 |
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関連項目
• 「ワイヤレス設定の確認」
• ネットワーク プロファイル設定の設定(P.5-4)
• プロファイルのワイヤレス設定の設定(P.5-11)
サイト調査の確認の実行
WLAN に無線電話機を最初に配置した後は、定期的にサイト調査を実行して、AP のカバレッジが適切であり、無線電話機が音声問題を発生することなく AP から AP にローミングできることを検証することをお勧めします。
無線電話機と Aironet Client Utility(ACU)を使用して、信号範囲と送信電力が最適な無線音声環境の推奨値に適合していることを確認する必要があります。「最適な無線音声環境のための要件」を参照してください。
サイト調査の実行に関する次の情報を参照してください。
• 「サイト調査の確認」
• 「Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 サイト調査ユーティリティの使用」
• 「最適な無線音声環境のための要件」
Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 サイト調査ユーティリティの使用
Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 の[ネットワークセッテイ]メニューには、現在電話機の範囲内にあるアクセス ポイントについての情報を提供するサイト調査ユーティリティが含まれています。
サイト調査ユーティリティを使用するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 AP と同じ SSID および暗号化と認証の設定を使用して、Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 を設定します。
ステップ 2 電話機の電源をオンにして、WLAN との関連付けが行われるようにします。
ステップ 3 [メニュー]>[ネットワークセッテイ]>[サイト サーベイ] を選択します。
SSID とセキュリティ設定が電話機と同じである範囲内のアクセス ポイントのリストが電話機に表示されます。 次のサンプル サイト調査リストを参照してください。
画面には、AP に関する次の情報が表示されます。
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1 |
abcd1234 |
39 |
0 |
6 |
abcd1234 |
51 |
0 |
* |
11 |
abcd1234 |
32 |
0 |
ステップ 4 AP の詳細な情報を表示するには、目的の AP の行までスクロールして、 [ショウサイ] を押します。 特定の AP に関する情報が次のように表示されます。
(注) 画面には、完全な SSID と MAC アドレスが表示されます。 接続中の同じチャネルに複数の AP がある場合は、MAC アドレスの横に(*)を表示することにより、電話機が接続している AP であることが示されます。
ステップ 5 AP 間のローミング機能を確認するには、電話機を使用するすべてのエリア内を歩いて移動し、表示を読みます。 いろいろな方向からエリアに接近して、ローミングが正常に行われることを確証します。
ステップ 6 「最適な無線音声環境のための要件」 で説明する理想的な無線音声環境に適合するように、AP とアンテナの位置、および AP の出力設定を調整します。
Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 のサイト調査ユーティリティに加えて、ラップトップ PC から Cisco Aironet Client Utility Site Survey Utility を使用することもできます。 ご使用のシステムの『ワ イヤレス LAN クライアント アダプタ インストレーション コンフィギュレーション ガイド 』の「サイト調査の実行」の項を参照してください。
関連項目
• 「サイト調査の確認」
最適な無線音声環境のための要件
設置後にサイト調査を実行する場合は、次のガイドラインに従って、Cisco Unified Wireless IP Phone がローミングするために適切なカバレッジが確保されていることを確認します。次のガイドラインは、ご使用の WLAN に良好な無線音声通信を導入するために役立ちます。
(注) 無線音声通信の要件の詳細については、『Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 Design and Deployment Guide』を参照してください。
• 7920 サイト調査ユーティリティに、重ならないチャネルのアクセス ポイントが最低でも 2 つは常に表示されること。
• 受信信号強度表示(RSSI)が 35 未満の重なるチャネルあたりの AP が 1 つだけであること。
• 接続中(C)AP を含む 2 つの AP の RSSI が 35 より大きいこと。その 2 つの AP により、電話機は容易にローミングすることができ、1 つの AP がビジー状態か使用不能のときでも、もう一方をバックアップ AP として使用できるようにする。
• 使用可能なリンク速度が常に 11 Mbps であること。
• AP カバレッジが 20 パーセント重なっていること。
• パケット誤り率(PER)が 1 パーセント以下であること。
• 最低信号対雑音比(SNR)が 25 db であること。
• 送信電力が AP と電話機で同じになっていること。
• すべての AP がダイバシティ アンテナを備え、ダイバシティ設定を使用していること。
• 会議室などの高トラフィックエリアでは、追加の AP を使用して負荷を分散させること。
関連項目
• 「サイト調査の確認」
• 「無線 LAN について」
• 「Cisco Aironet アクセス ポイントとの相互対話」
• 「無線ネットワークでの音声品質」