サイレント機能の使用方法
サイレントは、次のいずれかの方法でアクティブにすることができます。
• ソフトキー
• 機能回線キー
• Cisco Unified Communications Manager ユーザ オプション ページ
DND をアクティブにすると、電話機のステータス行に「 サイレントはアクティブです 」と表示されます。次に、DND 回線ボタン アイコンが中空の円になり、ランプがオレンジ色に点灯します。電話機は、DND がアクティブであることを通知するトーンを定期的に再生します。
DND をアクティブにしても、電話機で着信コールの通知を受信することができます。この動作は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページにある[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)]で指定されたとおりに行われます。ただし、高優先順位のコール(Cisco Emergency Responder コールや MLPP コールなど)が着信した場合を除き、電話機で呼び出し音が鳴ることはありません。
また、電話機で呼び出し音が鳴っているときに DND を有効にすると、呼び出し音は停止します。
サイレントの使用例
この項では、サイレント機能が有効になっている電話機でコールがどのように表示されるかについての例を示します。
非シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている場合の通常優先順位のコール
図26-1 は、非シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている電話機に対して通常優先順位のコールを発信する場合の DND に関連する手順を示しています。
1. 電話機 B が DND をアクティブにします。電話機 B に「 サイレントはアクティブです 」と表示されます。
2. 電話機 A が電話機 B にダイヤルします。
3. 電話機 B でビープ音が鳴り、電話機 A が呼び出し音を受信します。
図26-1 非シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている場合の通常優先順位のコール
シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている場合の通常優先順位のコール
図26-2 は、シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている電話機に対して通常優先順位のコールを発信する場合の DND に関連する手順を示しています。
1. 電話機 B が DND をアクティブにします。電話機 B に「 サイレントはアクティブです 」と表示されます。
2. 電話機 A が電話機 B のシェアドラインにダイヤルします。
3. 電話機 B でビープ音が鳴ります。一方、回線を共有している電話機 B' では通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
4. 電話機 A が呼び出し音を受信します。
図26-2 シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている場合の通常優先順位のコール
シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている場合の高優先順位のコール
図26-3 は、シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている電話機に対して高優先順位のコールを発信する場合の DND に関連する手順を示しています。
1. 電話機 B が DND をアクティブにします。電話機 B に「 サイレントはアクティブです 」と表示されます。
2. 電話機 A が電話機 B のシェアドラインにダイヤルします。
3. 電話機 B でビープ音が鳴ります。一方、回線を共有している電話機 B' では通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
4. 電話機 A が呼び出し音を受信します。
5. 電話機 B が応答し、コールをパークします。
6. パーク復帰が行われ、電話機 B で通常どおりに呼び出し音が鳴ります。
図26-3 シェアドラインで DND の[呼出音オフ]が有効になっている場合の高優先順位のコール
非シェアドラインで DND および Call Forward No Answer が有効になっている場合の通常コール
次の手順は、DND と Call Forward No Answer の両方がアクティブになっている電話機に対して発信するコールのコール フローを示しています。
1. 電話機 B が、電話機 C にコールを転送するように不在転送を設定します。
2. 電話機 B が DND をアクティブにします。
3. 電話機 A が電話機 B にコールします。
4. 電話機 B でビープ音が鳴りますが、コールには応答しません。
5. コールが電話機 C に転送され、電話機 C で通常どおりに呼び出し音が鳴ります。