インポート/エクスポート
Cisco Unified Communications Manager 一括管理ツール(BAT)の[インポート/エクスポート]メニューを使用して、Cisco Unified Communications Manager データベースの一部を別のサーバに、または変更を加えて同じサーバにエクスポートまたはインポートできます。この方法で、事前に設定したデータベースをインストール済みの Cisco Unified Communications Manager サーバにインポートすることによって設定に要する時間が短縮されます。
(注) 現時点では、[インポート/エクスポート]は CallManager データベースのすべての項目には対応していません。すべての項目に対応した機能は、まもなく提供される予定です。
次のトピックでは、これらのタスクを行う手順について説明します。
• 「設定のエクスポート」
• 「.tar ファイルの編集」
• 「設定のインポート」
設定のエクスポート
Cisco Unified Communications Manager から設定データをエクスポートする手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [一括管理]>[インポート/エクスポート]>[エクスポート] の順に選択します。
[データのエクスポート(Export Data)]ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [ジョブ情報(Job Information)]セクションの[Tarファイル名(Tar File Name)]フィールドに、.tar ファイル名を拡張子なしで入力します。
BPS は、このファイル名を使用して設定の詳細をエクスポートします。
(注) 一度にエクスポートされたすべてのファイルは、1 つ(.tar)にまとめられ、サーバからダウンロードできます。
ステップ 3 [エクスポートする項目の選択(Select items to Export)]セクションの[システムデータ(System Data)]で、適切なチェックボックスをオンにします。次のオプションがあります。
• [Cisco Unified CM]
• [Cisco Unified CMグループ(Cisco Unified CM Group)]
• [電話用NTP(Phone NTP Reference)]
• [日時グループ(Date/Time Group)]
• [リージョン(Region)]
• [デバイスプール(Device Pool)]
• [デバイスモビリティグループ(Device Mobility group)]
• [ロケーション(Location)]
• [物理ロケーション(Physical Location)]
• [SRST]
• [エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameter)]
• [サービスパラメータ(Service Parameter)]
• [セキュリティプロファイル(Security Profile、電話およびSIPトランク)]
ステップ 4 [コールルーティングデータ(Call Routing Data)]で、適切なチェックボックスをオンにします。次のオプションがあります。
• [AARグループ(AAR Group)]
• [アプリケーションダイヤルルール(Application Dial Rules)]
• [ルートフィルタ(Route Filter)]
• [ルートグループ(Route Group)]
• [ルートリスト(Route List)]
• [ルートパターン(Route Pattern)]
• [回線グループ(Line Group)]
• [ハントリスト(Hunt List)]
• [時間帯(Time Period、コントロールのクラス)]
• [スケジュール(Time Schedule、コントロールのクラス)]
• [パーティション(Partitions、コントロールのクラス)]
• [CSS(コントロールのクラス)]
• [トランスレーションパターン(Translation Pattern)]
ステップ 5 [メディアリソース(Media Resources)]で、適切なチェックボックスをオンにします。次のオプションがあります。
• [アナンシエータ]
• [会議ブリッジ(Conference Bridge)]
• [メディアリソースグループ(Media Resource Group)]
• [メディアリソースグループリスト(Media Resource Group List)]
• [メディアターミネーションポイント(Media Termination Point)]
• [トランスコーダ(Transcoder)]
ステップ 6 [すべてを選択]ボタンを使用すると、すべてのチェックボックスを一度にオンにでき、[すべてをクリア]ボタンを使用すると、すべてのチェックボックスをオフにできます。
ステップ 7 [ジョブ説明(Job Description)]フィールドに、ジョブの説明を入力します。デフォルトの説明は、「Export Configuration」です。
ステップ 8 対応するオプション ボタンを選択して、ジョブをすぐに実行するか、後で実行するかを選択できます。
ステップ 9 関連レコードもエクスポートするために、テーブルの相互依存関係を確認するには、[依存関係の確認]をクリックします。
(注) 依存関係を確認した後、任意のチェックボックスをオフにできます。依存関係の確認を省略することもできます。
ステップ 10 [送信]をクリックして、選択したデータをエクスポートするジョブを作成します。
[ステータス(Status)]セクションのメッセージで、ジョブが正常に送信されたことが示されます。
ステップ 11 [一括管理]メイン メニューの[ジョブスケジューラ]オプションを使用して、このジョブのスケジュールやアクティブ化を行います。
ジョブの詳細については、「ジョブのスケジュール」を参照してください。
ログ ファイル
1 つのエクスポート トランザクションで複数のログ ファイルが作成されます。トランザクション全体に関して 1 つ、エクスポートするために選択した各項目に 1 つずつ、ログ ファイルが作成されます。これらのログ ファイルでは、項目ごとに別個の結果が示されます。ログ ファイル名の先頭に項目名が追加されるため、ログの識別は容易です。
これらのファイルには、[ジョブスケジューラ(Job Scheduler)]ページからアクセスできます。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
.tar ファイルの編集
tar ファイルは、CSV ファイルのリストとヘッダー ファイルで構成されます。ヘッダー ファイルは、エクスポート元のサーバの詳細とエクスポートが実行された時刻を参照するために使用できます。ヘッダー ファイルには、パッケージ内のファイルの詳細も記述されています。
必要なデータをエクスポートした後に設定に変更を加える場合は、エクスポートした .tar ファイルを次の手順で編集することで変更できます。
手順
ステップ 1 [一括管理]>[ファイルのアップロード/ダウンロード]の順に選択します。
[ファイルの検索と一覧表示(Find and List Files)]ページが表示されます。
ステップ 2 「ファイルのダウンロード」の手順に従って、更新する .tar ファイルをダウンロードします。
ステップ 3 tar-xvf コマンドを使用して、マシン上の任意の場所に .tar ファイルを展開します。
指定した場所に .csv ファイルが展開されます。
(注) 「tar-xvf」コマンドは、Windows サーバに対しては機能しない場合があります。TAR および UNTAR 操作は、7-Zip を使用している Windows で実行可能です。7-Zip は、WWW で入手可能なフリーウェアです。
(注) .csv ファイルの名前は、常に項目名と同じです。
ステップ 4 MS Excel を使用して .csv ファイルを編集し、変更内容を保存します。
(注) Notepad または Wordpad を使用しても .csv ファイルを編集できますが、.csv ファイルの編集には MS Excel を使用することをお勧めします。
.csv ファイルは、同じファイル名およびファイル形式を常に維持する必要があります。tar パッケージに新しいファイルを追加する場合は、そのファイルの名前とファイル形式が、Cisco Unified Communications Manager からエクスポートした場合と同じになるようにします。新しいファイル名がヘッダー ファイルに追加されたことも確認してください。
ヒント 新規項目を追加する場合は、その項目のレコードがなくても、その項目を必ず Cisco Unified Communications Manager からエクスポートするようにしてください。それによって、正しい名前とファイル形式を持つ .csv ファイルが作成されます。
ステップ 5 tar-cvf コマンドを使用してファイルを再圧縮し、新しい .tar ファイルがデフォルトの共通の場所に保存されたことを確認します。
(注) 「tar-xvf」コマンドは、Windows サーバに対しては機能しない場合があります。TAR および UNTAR 操作は、7-Zip を使用している Windows で実行可能です。7-Zip は、WWW で入手可能なフリーウェアです。
注意 BPS が .tar ファイルを検索するのはデフォルトの場所だけなので、ファイルを再圧縮するとき、.tar ファイルは元のディレクトリ構造を保持している必要があります。
ステップ 6 「ファイルのアップロード」の手順に従って、インポートする .tar ファイルをアップロードします。
(注) 必ず、ターゲットに[インポート/エクスポート]を選択し、トランザクション タイプに[インポート]を選択してください。
(注) Notepad または Wordpad を使用して編集する場合は、ファイル形式内のすべての新規エントリに必ずカンマを追加してください。