コール ピックアップ グループの概要
Cisco IP Phone では、コール ピックアップ、グループ コール ピックアップ、および他グループ コール ピックアップという 3 つのタイプのコール ピックアップを使用できます。
• コール ピックアップ:ユーザは、本人が所属するグループ内の着信コールを受けることができます。Cisco CallManager は、ユーザが Cisco IP Phone からこの機能をアクティブにしたときに、適切なコール ピックアップ グループ番号を自動的にダイヤルします。このタイプのコール ピックアップには、PickUp ソフトキーを使用します。
• グループ コール ピックアップ:ユーザは、別のグループ内の着信コールを受けることができます。ユーザは、Cisco IP Phone からこの機能をアクティブにするときに、適切なコール ピックアップ グループ番号をダイヤルする必要があります。このタイプのコール ピックアップには、GPickUp ソフトキーを使用します。
(注) コール ピックアップ機能とグループ コール ピックアップ機能の設定手順は同じです。グループ コール ピックアップ番号は、回線または電話番号に適用されます。
• 他グループ コール ピックアップ:ユーザは、本人が所属するグループに関連付けられたグループ内の、着信コールを受けることができます。Cisco CallManager は、ユーザが Cisco IP Phone からこの機能をアクティブにしたときに、関連付けられたグループ内の着信コールを自動的に検索して、コール接続を確立します。このタイプのコール ピックアップには、oPickup ソフトキーを使用します。
関連付けられたグループが複数存在する場合、関連付けられたグループへのコールに応答する際の優先順位は、関連付けられた最初のグループから最後のグループまでの順になります。たとえば、グループ A、B、および C がグループ X に関連付けられており、コールに応答する際の優先順位がグループ A、B、および C の順になっているとします。グループ A の着信コールよりも前にグループ C にコールが着信している可能性がありますが、グループ X は最初にグループ A の着信コールを受けます。
(注) 通常、同じグループ内で複数の着信コールが発生した場合は、呼び出し音が最も長く鳴っている(呼び出し時間が最も長い)コールが最初に応答されます。他グループ コール ピックアップの場合、関連付けられたピックアップ グループが複数設定されているときは、呼び出し時間よりも優先順位が優先されます。
アイドルおよびオフフックのコール状態では、Pickup、GPickup、および oPickup の 3 つのソフトキーが使用可能になります。管理者は、ユーザがコール ピックアップ機能を呼び出せるよう、これらのソフトキーを標準ソフトキー テンプレートに追加する必要があります。「コール ピックアップ グループの設定チェックリスト」および 「他グループ コール ピックアップの設定チェックリスト」を参照してください。
自動コール ピックアップ
Auto Call Pickup Enabled サービス パラメータを有効にすると、コール ピックアップ、グループ ピックアップ、および他グループ ピックアップを自動化できます。
このパラメータが有効になっている場合、ユーザが電話機の該当するソフトキーを押すと、Cisco CallManager は、ユーザが所属するピックアップ グループ、別のピックアップ グループ、またはユーザが所属するグループに関連付けられたピックアップ グループ内の着信コールにユーザを自動的に接続します。このアクションに必要なキーストロークは 1 回のみです。
自動コール ピックアップは、ユーザを本人が所属するグループの着信コールに接続します。ユーザが電話機の Pickup ソフトキーを押すと、Cisco CallManager はグループ内の着信コールを特定し、コール接続を行います。自動化が有効でない場合、ユーザはコール接続の際に Pickup ソフトキーと Answer ソフトキーを押す必要があります。
自動グループ コール ピックアップは、ユーザを別のピックアップ グループの着信コールに接続します。ユーザは電話機の GPickUp ソフトキーを押し、別のピックアップ グループの DN をダイヤルします。DN を受信すると、Cisco CallManager はコール接続を行います。自動グループ コール ピックアップが有効でない場合、ユーザは GPickUp ソフトキーを押して別のピックアップ グループの DN にダイヤルし、コールに応答して接続を確立する必要があります。
自動他グループ コール ピックアップでは、ユーザを本人が所属するグループに関連付けられたグループの着信コールに接続します。ユーザは電話機の oPickup ソフトキーを押します。Cisco CallManager は、Pickup Group Configuration ウィンドウに管理者が入力した順序で、関連付けられたグループ内の着信コールを自動的に検索し、コールが見つかったらコール接続を行います。自動化が有効でない場合、ユーザはコール接続の際に oPickup ソフトキーと Answer ソフトキーを押す必要があります。
(注) CTI アプリケーションでは、コールに応答している通話者を監視できます。しかし、ピックアップの要求者または応答されたコールの着信先を監視することはできません。したがって、Cisco IPMA では自動コール ピックアップ(ワンタッチ コール ピックアップ)は使用できません。
応答なし時のコール ピックアップ
サービス パラメータ Auto Call Pickup Enabled が false に設定されているときにコール ピックアップが発生した場合、その電話機で設定されたコール転送は、いずれかのピックアップ ソフトキーが押されると無視されます。コール ピックアップの要求者がコールに応答しない場合、ピックアップ応答なしタイマーが時間切れになった後に元のコールが復元されます。
ビジー時のコール ピックアップ
サービス パラメータ Auto Call Pickup Enabled が false に設定されているときにコール ピックアップが発生した場合、コール ピックアップの要求者の電話機がビジーのときに、元のコールが復元されます。
帯域幅不足時のコール ピックアップ
サービス パラメータ Auto Call Pickup Enabled が false に設定されているときにコール ピックアップが発生した場合、コール発信者と要求者の電話機の間の帯域幅が不足していると、元のコールが復元されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
パーティションによりアクセスを制限するコール ピックアップ機能の使用
コール ピックアップ グループ番号にパーティションを割り当てると、コール ピックアップ グループへのアクセスを制限できます。この設定を使用すると、コール ピックアップ グループ番号のあるパーティションをコーリング サーチ スペースに含んでいる電話機だけが、そのコール ピックアップ グループに加入できます。パーティションとグループ番号の組み合せは、システム全体で一意になるようにしてください。
• コール ピックアップ グループ番号がパーティションに割り当てられていると、そのパーティション内の番号をダイヤルできる電話機だけが、そのコール ピックアップ グループを使用できる。
• パーティションがマルチテナント構成のテナントに相当する場合は、各テナントに該当するパーティションに対してピックアップ グループを割り当てる必要がある。
マルチテナント構成は、コール ピックアップ グループでパーティションを使用する例になります。ピックアップ グループをテナントごとに適切なパーティションに割り当てると、グループ番号が他のテナントに表示されなくなります。
コール ピックアップ グループのシステム要件
コール ピックアップ グループが動作するには、次のソフトウェア コンポーネントが必要です。
• Cisco CallManager 5.0
次の SCCP 電話機と SIP 電話機は、Standard User と Standard Feature のソフトキー テンプレートの Pick Up(PickUp)ソフトキーと Group Pickup(GPickUp)ソフトキーで、コール ピックアップ グループをサポートしています。
• CiscoIP Phone(モデル 7941、7961、7970、7971)
次の SCCP 電話機は、Standard User と Standard Feature のソフトキー テンプレートの Pick Up(PickUp)ソフトキーと Group Pickup(GPickUp)ソフトキーでコール ピックアップ グループをサポートしています。
• Cisco IP Phone(モデル 7905、7912、7920、7940、7960)
(注) 管理者は、ソフトキー テンプレートに Other Pickup(oPickup)ソフトキーを追加する必要があります。
インタラクションおよび制限事項
次の項では、コール ピックアップにおけるインタラクションおよび制限事項について説明します。
• 「インタラクション」
• 「制限事項」
ルート プラン レポート
ルート プラン レポートには、Cisco CallManager で設定されているパターンと電話番号が示されます。コール ピックアップ グループに電話番号を割り当てる前に、ルート プラン レポートを使用して、パターンと電話番号の重複を検索します。『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ルート プラン レポート」の章を参照してください。
コーリング サーチ スペースとパーティション
デバイスのコーリング サーチ スペースに基づいてユーザによるコール ピックアップへのアクセスを制限するには、コール ピックアップ グループ番号をパーティションに割り当てます。『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「コーリング サーチ スペースの設定」および「パーティションの設定」を参照してください。
Time of Day
ユーザは、本人が所属するグループに関連付けられたグループのコールに応答するには、関連付けられたグループのメンバーに関するコーリング サーチ スペース、パーティション、および Time of Day(TOD)パラメータを設定することにより、本人が所属するグループと同じ時間帯にアクティブになってコールを受け入れることができるようにする必要があります。TOD は、タイム スタンプをコーリング サーチ スペースとパーティションに関連付けます。
たとえば、ABC というパーティションが午前 9 時~午後 5 時までアクティブになっているとします。コーリング サーチ スペース cssABC は、パーティション ABC を含んでいます。pickABC というピックアップ グループには、電話機 1 と電話機 2 が含まれています。電話機 1 と電話機 2 は、同じコーリング サーチ スペース cssABC に存在します。電話機 1 の呼び出し音が午後 5 時 30 分に鳴り、電話機 2 がコールへの応答を試行する場合、午後 5 時以降はパーティションがアクティブになっていないため、この試行は失敗します。電話機 1 の呼び出し音が午前 9 時 30 分に鳴ると、電話機 2 はそのコールに応答できます。
コール アカウンティング
コール ピックアップ グループは、コール アカウンティングと通信します。
• 自動コール ピックアップによってコール ピックアップが発生すると、システムは 2 つの Call Detail Record(CDR; 呼詳細レコード)を生成します。一方の CDR はクリアされた元のコールに適用され、もう一方の CDR は接続された要求コールに適用されます。
• 自動でないコール ピックアップによってコール ピックアップが発生すると、システムは 1 つの呼詳細レコードを生成し、接続された要求コールにそれが適用されます。
• CDR 検索では、指定された特定の期間およびその他の検索条件に一致する CDR がすべて返されます。特定の CDR に関連付けられたコールのタイプがわかるよう、検索結果のコール タイプ フィールドには、コールがピックアップ コールかどうかが表示されます。
Dependency Records
特定のコール ピックアップ番号が割り当てられているデバイスを検索する必要がある場合は、Cisco CallManager Administration Pickup Group Configuration ウィンドウにある Dependency Records リンクをクリックします。Dependency Records Summary ウィンドウには、そのコール ピックアップ番号を使用しているデバイスに関する情報が表示されます。
ピックアップ グループが他のピックアップ グループに関連付けられている場合、そのピックアップ グループの Dependency Records には、関連付け情報が表示されます。たとえば、ピックアップ グループ A がピックアップ グループ B およびピックアップ グループ C に関連付けられている場合、ピックアップ グループ A の Dependency Record には、ピックアップ グループ B およびピックアップ グループ C に対するピックアップ グループ A の関連付けに関する情報が表示されます。
デバイスに関する詳細な情報を調べるには、デバイスをクリックします。Dependency Records Details ウィンドウが表示されます。Dependency Records がシステムで使用できない場合は、Dependency Records - Summary ウィンドウにメッセージが表示されます。
Dependency Record の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Dependency Records へのアクセス」の章を参照してください。
制限事項
コール ピックアップ グループには、次の制限事項があります。
• ある特定の電話機に割り当ててある異なる回線を異なるコール ピックアップ グループに割り当てることは可能ですが、ユーザの混乱を招く原因になるため、この設定はお勧めしません。
• 回線または電話番号に割り当てられているコール ピックアップ グループ番号を削除することはできません。コール ピックアップ番号を使用している回線を調べるには、Dependency Record を使用します。コール ピックアップ番号を削除するには、各回線または各電話番号に新しいコール ピックアップ グループ番号を割り当て直す必要があります。
• コール ピックアップ グループ番号を更新すると、そのコール ピックアップ グループに割り当てられているすべての電話番号が自動的に更新されます。
• Cisco CallManager Attendant Console は、コール ピックアップ グループ機能に対応していません。Attendant Console ユーザ インターフェイスでは、JTAPI と CTI の制限により、コール ピックアップ グループに属する電話機から発信されるコールまたはその電話機に着信するコールを正しく処理できません。
コール ピックアップ グループの設定
この項の内容は次のとおりです。
• 「コール ピックアップ グループの設定チェックリスト」
• 「他グループ コール ピックアップの設定チェックリスト」
• 「コール ピックアップ グループのサービス パラメータの設定」
• 「コール ピックアップ グループの検索」
• 「コール ピックアップ グループの設定」
• 「コール ピックアップ グループの設定項目」
• 「コール ピックアップ グループの削除」
• 「他グループ コール ピックアップのピックアップ グループの定義」
• 「電話番号へのコール ピックアップ グループの割り当て」
コール ピックアップ グループの設定チェックリスト
表10-1 に、コール ピックアップ グループを設定する際のチェックリストを示します。
表10-1 コール ピックアップ グループの設定チェックリスト
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ステップ 1 |
コール ピックアップ グループでパーティションを使用する場合は、パーティションを設定します。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「パーティションの設定」 「パーティションによりアクセスを制限するコール ピックアップ機能の使用」 |
ステップ 2 |
コール ピックアップ グループを設定します。名前と番号は一意にしてください。 |
「コール ピックアップ グループの設定」 |
ステップ 3 |
ステップ 2 で作成したコール ピックアップ グループを、コール ピックアップを有効にする電話機に関連付けられた電話番号に割り当てます。 • コール ピックアップ グループに割り当てられた電話番号だけが、コール ピックアップ機能を使用できます。 • コール ピックアップ番号でパーティションを使用する場合は、コール ピックアップ グループに割り当てられた電話番号が、適切なパーティションを含むコーリング サーチ スペースを持つようにしてください。 |
「電話番号へのコール ピックアップ グループの割り当て」 |
ステップ 4 |
必要に応じて、電話機ボタン テンプレートにコール ピックアップ ボタンまたはグループ コール ピックアップ ボタンを追加します。 この操作が必要になるのは、Cisco IP Phone モデル 12 SP、12 SP+、および 30 VIP だけです。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話ボタン テンプレートの設定」 |
ステップ 5 |
Pickup(PickUp)と Group Call Pickup(GPickUp)のソフトキーを使用する電話機に、Standard User または Standard Feature ソフトキー テンプレートを割り当てます。
(注) コールを受ける電話機をユーザが所属するグループ内の電話機に限定するには、ソフトキー テンプレートの GPickUp ソフトキーまたは oPickup ソフトキーを Softkey Configuration ウィンドウの Unselected ボックスに移動して無効にします。
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『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「IP Phone へのソフトキー テンプレートの割り当て」 |
ステップ 6 |
コール ピックアップ グループに対して自動コール応答が必要な場合は、Auto Call Pickup Enabled サービス パラメータの値に True を選択して有効にします。デフォルトは False です。 |
「自動コール ピックアップ」 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「サービス パラメータの設定」 |
ステップ 7 |
Auto Call Pickup Enabled サービス パラメータが False の場合は、Call Pickup No Answer Timer サービス パラメータの値を入力します。コール ピックアップ、グループ コール ピックアップ、または他グループ コール ピックアップを使用してコールを受けた場合、このパラメータはコールの復元に要する時間を制御します。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「サービス パラメータの設定」 |
ステップ 8 |
Pickup Locating Timer サービス パラメータの値を入力します。このパラメータは、コール ピックアップ、グループ コール ピックアップ、および他グループ コール ピックアップでのコール選択の時間を制御します。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「サービス パラメータの設定」 |
ステップ 9 |
コール ピックアップ機能が使用可能であることをユーザに通知します。 |
ユーザが Cisco IP Phone でコール ピックアップ機能にアクセスする方法については、電話機のマニュアルを参照してください。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
他グループ コール ピックアップの設定チェックリスト
表10-2 に、他グループ コール ピックアップを設定する際のチェックリストを示します。
表10-2 他グループ コール ピックアップの設定チェックリスト
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ステップ 1 |
すべてのピックアップ グループから選択可能な、関連付けられたグループのリストを設定します。リストには最大 10 のグループを含めることができます。 |
「他グループ コール ピックアップのピックアップ グループの定義」 |
ステップ 2 |
ユーザのグループに関連付けられたグループのメンバーに関する Calling Search Space パラメータと TOD パラメータを設定します。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「コーリング サーチ スペースの設定」 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「Time-of-Day ルーティング」 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「タイム スケジュールの設定」 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「時間帯(Time Period)の設定」 |
ステップ 3 |
他グループ コール ピックアップに対して自動コール応答が必要な場合は、Auto Call Pickup Enabled サービス パラメータの値に True を入力して有効にします。デフォルトは False です。 |
「自動コール ピックアップ」 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「サービス パラメータの設定」 |
ステップ 4 |
Auto Call Pickup Enabled サービス パラメータが False の場合は、Call Pickup No Answer Timer サービス パラメータの値を入力します。コールが他グループ コール ピックアップによってピックアップされた場合、このパラメータはコールの復元に要する時間を制御します。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「サービス パラメータの設定」 |
ステップ 5 |
Pickup Locating Timer サービス パラメータの値を入力します。このパラメータは、コール ピックアップ、グループ コール ピックアップ、および他グループ コール ピックアップでのコール選択の時間を制御します。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「サービス パラメータの設定」 |
ステップ 6 |
電話機に Other Group Pickup(oPickup)ソフトキーを設定するには、Standard User または Standard Feature ソフトキー テンプレートを変更して、その電話機に追加します。 oPickup ソフトキーを含めるには、次の手順でテンプレートを変更します。 • Cisco CallManager Administration で Device > Device Settings > Softkey Template を選択します。 • 対象となるソフトキー テンプレートを選択します。 • Softkey Layout Configuration リンクを選択します。 • On Hook または Off Hook コール状態を選択します。 • Unselected Softkeys ボックスで oPickup を選択します。右矢印をクリックし、oPickup ソフトキーを Selected Softkeys ボックスに移動します。
(注) コールを受ける電話機をユーザが所属するグループ内の電話機に限定するには、ソフトキー テンプレートで oPickup ソフトキーを無効にします。
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『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「IP Phone へのソフトキー テンプレートの割り当て」 |
ステップ 7 |
コール ピックアップ グループ機能が使用可能であることをユーザに通知します。 |
ユーザが Cisco IP Phone でコール ピックアップ機能にアクセスする方法については、電話機のマニュアルを参照してください。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
コール ピックアップ グループのサービス パラメータの設定
Cisco CallManager には、コール ピックアップ グループ用に、Auto Call Pickup Enabled、Call Pickup Locating Timer、および Call Pickup No Answer Timer の 3 つのクラスタ全体のサービス パラメータがあります。各サービス パラメータではデフォルトが設定されているので、特別な設定は必要ありません。
• Auto Call Pickup Enabled:デフォルトは False です。このパラメータは、自動コール ピックアップ機能が有効かどうかを決定します。有効にするには、このフィールドを True に設定します。
• Call Pickup Locating Timer:デフォルトは 1 秒です。このサービス パラメータは、クラスタ内のすべてのノードからピックアップ グループのすべてのアラート コールを取得するために、ピックアップが待機する最大時間を秒単位で指定します。
• Call Pickup No Answer Timer:デフォルトは 12 秒です。このパラメータは、ピックアップ要求を開始したユーザがコールを受けないことにした場合に、元のコールを復元するまでに待機する最大時間を秒単位で指定します。これは必須フィールドです。
(注) タイマーを設定するには、System > Service Parameters を選択し、Advanced アイコンを選択するか、Advanced ボタンをクリックして、Clusterwide Parameters (Feature-Call Pickup) ペインのフィールドを更新します。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
コール ピックアップ グループの検索
ネットワーク上には、複数のピックアップ グループが存在する可能性があるため、Cisco CallManager は特定の条件に基づいて、コール ピックアップ グループを検索します。コール ピックアップ グループを検索するには、次の手順を実行します。
(注) ブラウザ セッションでの作業中、Cisco CallManager Administration は、コール ピックアップ グループの検索プリファレンスを保持します。他のメニュー項目に移動してこのメニュー項目に戻った場合、検索を変更するかブラウザを閉じない限り、Cisco CallManager Administration によってコール ピックアップ グループの検索プリファレンスが保持されます。
手順
ステップ 1 Call Routing > Call Pickup Group を選択します。
Find and List Call Pickup Groups ウィンドウが表示されます。2 つのドロップダウン リスト ボックスを使用して、コール ピックアップ グループを検索します。
ステップ 2 1 つめの Find call pickup group where ドロップダウン リスト ボックスから、次の条件のうち 1 つを選択します。
• Call Pickup Group Number
• Call Pickup Group Name
• Partition
2 つめの Find call pickup group where ドロップダウン リスト ボックスから、次の条件のうち 1 つを選択します。
• begins with
• contains
• ends with
• is exactly
• is empty
• is not empty
ステップ 3 必要に応じて適切な検索文字を入力して、 Find をクリックします。また、ページごとに表示する項目の件数を指定できます。
ヒント データベースに登録されているすべてのコール ピックアップ グループを検索するには、検索文字を入力せずに Find をクリックします。
検索されたコール ピックアップ グループのリストが、次の情報とともに表示されます。
• Call Pickup Group Name
• Call Pickup Group Number
• Partition
コール ピックアップ グループに関する情報を複製するための Copy アイコンも表示されます。
(注) コール ピックアップ グループの横にあるチェックボックスをオンにして Delete Selected をクリックすることによって、Find and List Call Pickup Group ウィンドウから複数のコール ピックアップ グループを削除できます。電話番号および回線に割り当てられているコール ピックアップ グループを削除することはできません。
ステップ 4 レコードのリストから、検索条件と一致するコール ピックアップ グループ名をクリックします。
選択したコール ピックアップ グループがウィンドウに表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
コール ピックアップ グループの設定
ここでは、1 つのコール ピックアップ グループを追加、コピー、および更新する方法について説明します。
手順
ステップ 1 Call Routing > Call Pickup Group を選択します。
ステップ 2 次のいずれかの手順を実行します。
• 新しいコール ピックアップ グループを追加するには、 Add New をクリックします。
• コール ピックアップ グループをコピーするには、「コール ピックアップ グループの検索」の手順を使用して、コール ピックアップ グループを検索します。Copy アイコンをクリックします。
• コール ピックアップ グループを更新するには、「コール ピックアップ グループの検索」の手順を使用して、コール ピックアップ グループを検索します。
Call Pickup Group Configuration ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 適切な設定値を入力するか更新します( 表10-1 を参照)。
ステップ 4 新規コール ピックアップ グループまたは変更されたコール ピックアップ グループをデータベースに保存するには、 Save をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
コール ピックアップ グループの設定項目
表 10-3 に、コール ピックアップ グループの設定項目を示します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表 10-3 ピックアップ グループの設定項目
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Pickup Group Name |
最大で 30 文字の英数字を入力できます。たとえば、Operations のように指定します。ピックアップ グループ名は、ピックアップ グループ番号と関連付けられます。ピックアップ グループはピックアップ グループ名で選択できます。 |
Pickup Group Number |
追加するコール ピックアップ グループ用の一意の電話番号(整数)を入力します。 |
Partition |
パーティションを使用してコール ピックアップ グループへのアクセスを制限する場合は、ドロップダウン リスト ボックスから希望のパーティションを選択します。コール ピックアップ グループへのアクセスを制限しない場合は、パーティションに <None> を選択します。 Max List Box Items エンタープライズ パラメータを使用すると、このドロップダウン リスト ボックスに表示されるパーティションの数を設定できます。Max List Box Items エンタープライズ パラメータで指定されたパーティションより多くのパーティションが存在する場合は、ドロップダウン リスト ボックスの横に省略記号ボタン( ... )が表示されます。 ... ボタンをクリックすると、Select Partition ウィンドウが表示されます。 List items where Name contains フィールドにパーティション名の一部を入力します。 Select item to use ボックスに表示されるパーティションのリストで希望のパーティション名をクリックし、 OK をクリックします。
(注) リスト ボックス項目の最大数を設定するには、System > Enterprise Parameters を選択し、CCMAdmin Parameters を選択します。
(注) コール ピックアップ グループ番号とパーティションの組み合せが、Cisco CallManager クラスタ内で固有であることを確認してください。
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関連付けられたコール ピックアップ グループ情報:番号/パーティションによるピックアップ番号の検索
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Partition |
この表の「ピックアップ グループ情報」にある「Partition」の説明を参照してください。 |
Call Pickup Group Numbers Contain |
検索するピックアップ グループの DN またはその一部を入力し、 Find をクリックします。 |
Available Call Pickup Groups |
Current Associated Call Pickup Groups Information 領域にある Associated Call Pickup Group リストにメンバーを追加するには、このリストから Call Pickup Group を選択し、 Add to Associated Call Pickup Groups をクリックします。 |
現在関連付けられているコール ピックアップ グループ
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Selected Call Pickup Groups |
Call Pickup Groups リスト項目の順序を変更するには、このボックスの右側の上矢印と下矢印を使用して、リスト項目を移動します。リスト項目の順序を逆にするには、 Reverse Order of Selected Numbers をクリックします。このボックスから Removed Call Pickup Groups ボックスにコール ピックアップ グループを移動するには、このボックスの下にある上矢印と下矢印を使用します。 |
Removed Call Pickup Groups |
このボックスから Selected Call Pickup Groups ボックスにコール ピックアップ グループを移動するには、このボックスの上にある上矢印と下矢印を使用します。 |
コール ピックアップ グループの削除
この項では、Cisco CallManager データベースからコール ピックアップ グループを削除する方法について説明します。
始める前に
回線または電話番号に割り当てられているコール ピックアップ グループ番号を削除することはできません。このコール ピックアップ グループを使用している電話番号のリストを表示するには、 Dependency Records リンクをクリックします。Dependency Records がシステムで使用できない場合は、Dependency Records - Summary ウィンドウにメッセージが表示されます。Dependency Records の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Dependency Records へのアクセス」を参照してください。これらの電話番号のコール ピックアップを再び有効にするには、各電話番号を新しいコール ピックアップ グループに割り当て直す必要があります。詳細については、「電話番号へのコール ピックアップ グループの割り当て」を参照してください。
手順
ステップ 1 「コール ピックアップ グループの検索」の手順を使用して、コール ピックアップ グループを検索します。
ステップ 2 削除するコール ピックアップ グループをクリックします。
ステップ 3 Delete をクリックします。
そのコール ピックアップ グループが Call Pickup Group Find/List ウィンドウに表示されなくなります。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
他グループ コール ピックアップのピックアップ グループの定義
この項では、関連付けられたグループに対する着信コールに応答するために、ユーザのグループにコール ピックアップ グループを関連付ける方法について説明します。グループには、最大 10 のコール ピックアップ グループを関連付けることができます。関連付けられたグループのコールに応答する優先順位は、関連付けられたグループ リストで最初に関連付けられたグループから最後に関連付けられたグループの順になります。 表10-1 の説明のように、Call Pickup Group Configuration ウィンドウのリストを編成できます。
手順
ステップ 1 「コール ピックアップ グループの検索」の手順を使用して、グループを検索します。
ステップ 2 Call Pickup Group Configuration ウィンドウで、Associated Call Pickup Group Information 領域までスクロールします。
ステップ 3 表10-1 の説明に従って、フィールドに情報を入力します。
ステップ 4 Save をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
電話番号へのコール ピックアップ グループの割り当て
この項では、電話番号にコール ピックアップ グループを割り当てる方法について説明します。コール ピックアップ グループに割り当てられた電話番号だけが、コール ピックアップ、グループ コール ピックアップ、および他グループ コール ピックアップを使用できます。
始める前に
電話番号にコール ピックアップ グループを割り当てる前に、「コール ピックアップ グループの設定」の説明に従ってコール ピックアップ グループを作成する必要があります。
手順
ステップ 1 Device > Phone または Call Routing > Directory Number を選択します。
ステップ 2 コール ピックアップ グループに割り当てる電話機または電話番号を検索するための検索条件を入力し、 Find をクリックします。
検索条件に一致した電話機または電話番号のリストが表示されます。
ステップ 3 コール ピックアップ グループに割り当てる電話機または電話番号を選択します。
ステップ 4 Directory Number Configuration ウィンドウを使用している場合は、ステップ 6 に進んでください。
ステップ 5 Phone Configuration ウィンドウの Association Information リストから、コール ピックアップ グループを割り当てる電話番号を選択します。
ステップ 6 Call Forward and Call Pickup Settings 領域に表示される Call Pickup Group ドロップダウン リスト ボックスから、割り当て先のコール ピックアップ グループを選択します。
ステップ 7 変更をデータベースに保存するには、 Save をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。