プレゼンスの概要
Cisco CallManager Administration でプレゼンスを設定する場合、ウォッチャーと呼ばれる関連ユーザは、ウォッチャーのデバイスから電話番号または SIP URI のプレゼンス エンティティのリアルタイム ステータスを監視できます。
(注) SIP URI は、xten3@CompB.cisco.com または 2085017328@10.21.91.156:5060 のように、user@host 形式で構成されるコールの宛先を構成します。
ウォッチャーは、次のオプションを使用して、プレゼンス エンティティ(プレゼンティティとも呼ばれる)のステータスを監視できます。
• BLF/SpeedDial ボタン
• ディレクトリ ウィンドウ内の不在履歴、発信履歴、または着信履歴のリスト
• 社内ディレクトリなどの共有ディレクトリ
既存のエントリの BLF ステータスを表示するコール リストおよびディレクトリ
(注) プレゼンス エンティティが、ウォッチャーのデバイスで短縮ダイヤルとして表示されるように、BLF/SpeedDial ボタンを設定する必要があります。プレゼンスをサポートする SIP 電話機では、BLF/SpeedDial ボタンとして電話番号または SIP URI を設定できます。プレゼンスをサポートする SCCP 電話機では、BLF/SpeedDial ボタンとして電話番号だけを設定できます。BLF 値は、クラスタ上にある必要はありません。
ウォッチャーは、クラスタ内またはクラスタ外のプレゼンス エンティティのステータスを取得するために、プレゼンス要求(SUBSCRIBE メッセージ)を開始します。登録されたエンティティは、プレゼンス ステータスを含む応答メッセージ(NOTIFY メッセージ)で応答します。
ヒント 管理者は、BLF/SpeedDials、コール リスト、またはその両方のプレゼンスに関連する電話機機能を設定します。管理者がプレゼンス機能を設定した後に、ウォッチャーのデバイスにリアルタイム ステータス アイコンが表示され、プレゼンス エンティティについて通話中、非通話中、ステータス不明などを示します。
電話機に表示される BLF(Busy Lamp Field)ステータス アイコンについては、ご使用の電話機モデルをサポートする Cisco IP Phone のマニュアルを参照してください。
ご使用の電話機モデルがプレゼンスをサポートしているかどうかを確認するには、その電話機モデルとこのバージョンの Cisco CallManager をサポートする Cisco IP Phone のマニュアルを参照してください。
プレゼンスと電話機およびトランクの連動について
ヒント この項の説明を参照する際には、「プレゼンス グループについて」、「プレゼンス認証について」、「プレゼンスとルート リストの連動について」、および 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について」も参照してください。この項の説明は、電話機とトランクがプレゼンス エンティティ(プレゼンス グループで設定されている)のステータスを表示する権限を持っていることを前提としています。
Cisco CallManager は、クラスタ内かクラスタ外かに関係なく、Cisco CallManager ユーザに対するすべてのプレゼンス要求を処理します。
電話機とプレゼンス エンティティが同じ場所に設置されている場合、電話機を介してプレゼンス要求を送信する Cisco CallManager ウォッチャーに対して、Cisco CallManager はプレゼンス ステータスで直接応答します。
デバイスがクラスタ外に存在する場合、Cisco CallManager は SIP トランクを介して外部デバイスにクエリーします。ウォッチャーが外部デバイスを監視する権限を持っている場合、SIP トランクは外部デバイスにプレゼンス要求を送信し、ウォッチャーにプレゼンス ステータスを返します。
Cisco CallManager トランクを介してプレゼンス要求を送信する Cisco CallManager 以外のウォッチャーに対して、Cisco CallManager は、そのプレゼンス エンティティをサポートしている場合に、プレゼンス ステータスで応答します。Cisco CallManager がそのプレゼンス エンティティをサポートしていない場合、要求は拒否されます。
次の例は、プレゼンス要求を送受信する権限を持っている電話機およびトランクに対して、プレゼンスがどのように動作するかを示しています。
Cisco CallManager ユーザによる別の Cisco CallManager ユーザの BLF ステータスのクエリー
Cisco CallManager ユーザが別の Cisco CallManager ユーザにコールしましたが、着信側のユーザは電話に出ることができませんでした。電話に出られるようになると、着信側のユーザは不在履歴のリストをチェックし、電話機が Cisco CallManager に接続されます。Cisco CallManager は、着信側のユーザが正当なウォッチャーであることを検証し、発信者が Cisco CallManager プレゼンス エンティティであることを確認します。発信者の BLF ステータスが、着信側のユーザの電話機で更新されます。
Cisco CallManager ユーザによる別の Cisco CallManager 以外のユーザの BLF ステータスのクエリー
Cisco CallManager 以外のユーザが Cisco CallManager ユーザにコールしましたが、その Cisco CallManager ユーザは電話に出ることができませんでした。電話に出られるようになると、Cisco CallManager ユーザは不在履歴のリストをチェックし、電話機が Cisco CallManager に接続されます。Cisco CallManager は、Cisco CallManager ユーザが正当なウォッチャーであることを検証し、Cisco CallManager 以外のユーザがプレゼンス エンティティであることを確認します。SIP トランクは、Cisco CallManager 以外のネットワークおよび Cisco CallManager と対話し、Cisco CallManager 以外のユーザのステータスは、Cisco CallManager ユーザ電話機で更新されます。
Cisco CallManager 以外のユーザによる別の Cisco CallManager ユーザのプレゼンス ステータスのクエリー
CiscoCallManager 以外のユーザが、Cisco CallManager ユーザの状態をクエリーします。この要求は、Cisco CallManager SIP トランクを介して送信されます。Cisco CallManager は、その Cisco CallManager 以外のユーザが正当なウォッチャーであることを検証し、Cisco CallManager ユーザが Cisco CallManager プレゼンス エンティティであることを確認します。Cisco CallManager は、Cisco CallManager 以外のユーザの電話機にステータスを送信します。
BLF ステータスを取得するための Cisco CallManager による社内ディレクトリへのアクセス
Cisco CallManager ユーザは、電話機の社内ディレクトリにアクセスします。ディレクトリ エントリごとに、BLF ステータスが表示されます。
電話機による BLF/SpeedDial の監視
管理者がプレゼンス機能と BLF/SpeedDial ボタンを設定した後に、ユーザはプレゼンス エンティティのリアルタイム ステータスの監視をすぐに開始できます。
プレゼンスとルート リストの連動について
ヒント この項の説明を参照する際には、「プレゼンスと電話機およびトランクの連動について」、「プレゼンス グループについて」、「プレゼンス認証について」、および 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について」も参照してください。
Cisco CallManager は、ウォッチャーからプレゼンス要求を受信し、プレゼンス エンティティからステータス応答を受信します。ウォッチャーとプレゼンス エンティティは、クラスタ内またはクラスタ外に存在できます。
Cisco CallManager は、SIP トランクを介した外部着信および発信プレゼンス要求をサポートしています。SIP トランクは、ルート リストのメンバーであるルート グループのメンバーにすることができます。Cisco CallManager が発信 SIP トランクまたはルート グループに関連付けられたプレゼンス要求または通知ステータスを受信した場合、Cisco はその要求またはステータスを SIP トランクに転送します。
(注) プレゼンス要求および応答は、SIP トランク、または SIP トランクに関連付けられたルートにルーティングする必要があります。MGCP/H323 トランク デバイスにルーティングされるプレゼンス要求は拒否されます。
要求がルート グループまたはリストに転送された場合、そのグループまたはリスト内の SIP トランクはその要求を伝送できます。Cisco CallManager は、そのグループまたはリストで次に使用可能な、またはアイドル状態の発信 SIP トランクに要求を転送します。このプロセスは、Cisco CallManager が正常な応答を受信するか、処理が失敗するまで繰り返されます。
外部プレゼンティティへのプレゼンス要求が成功した後に、SIP トランクはそのプレゼンティティに対するステータスの変更に基づく通知メッセージを受信し、ウォッチャーに通知するためにルート リスト/グループにそのステータスを送信します。異なるウォッチャーが、ルート リスト/グループおよび SIP トランクを介して到達される同じプレゼンティティにプレゼンス要求を送信した場合、Cisco CallManager は別の登録を作成せずに、プレゼンティティのキャッシュされたステータスを登録者に送信します。
プレゼンティティは、タイムアウトまたはその他の理由のためにいつでも登録を解除できます。SIP トランクが解除ステータスを受信した場合、その解除ステータスはウォッチャーに通知するためにルート リストまたはグループに渡されます。
ルート リストの設定の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ルート リストの設定」の章を参照してください。
プレゼンス グループについて
ヒント Cisco CallManager サービスの Default Inter-Presence Group Subscription サービス パラメータは、プレゼンス グループのクラスタ全体の権限パラメータを Allow Subscription または Disallow Subscription に設定します。この設定により、管理者はシステム デフォルトを設定し、クラスタのデフォルト設定を使用してプレゼンス グループの関係を設定できます。このサービス パラメータの設定については、「プレゼンス サービス パラメータとエンタープライズ パラメータの設定」を参照してください。
Cisco CallManager では、ウォッチャーが監視できる宛先を制御するために、プレゼンス グループを設定できます。プレゼンス グループを設定するには、Cisco CallManager Administration でグループを作成し、同じグループに 1 つ以上の宛先とウォッチャーを割り当てます。
(注) 同じプレゼンス グループ内のプレゼンス要求は常に許可されます。
Presence Group Configuration ウィンドウのドロップダウン リストから、次のいずれかの権限を使用して、その他のプレゼンス グループに対する関係を指定する必要もあります。
• Use System Default:権限の設定用として Default Inter-Presence Group Subscription サービス パラメータ( Allow Subscription または Disallow Subscription )設定を使用するには、グループを選択し、Subscription Permission を Use System Default に設定します。
• Allow Subscription:このグループのウォッチャーに対して、別のグループのメンバーを監視することを許可するには、グループを選択し、Subscription Permission を Allow Subscription に設定します。
• Disallow Subscription:このグループのウォッチャーに対して、別のグループのメンバーを監視することを禁止するには、グループを選択し、Subscription Permission を Disallow Subscription に設定します。
ヒント 新しいプレゼンス グループを追加するたびに、Cisco CallManager は初期権限設定としてデフォルトのクラスタ設定を使用して、新しいグループに対するすべてのグループ関係を定義します。別の権限を適用するには、変更する各権限について、新しいグループと既存のグループ間で新しい権限を設定します。
プレゼンス グループに対して設定した権限は、Presence Group Relationship ペインに表示されます。グループ間の関係に対してシステムのデフォルト権限設定を使用する権限は表示されません。
例:プレゼンス グループ権限の設定
Default Inter-Presence Group Subscriptions のクラスタ全体の設定が Disallow に設定されているとします。2 つのプレゼンス グループ、グループ A(従業員)とグループ B(マネージャ)を作成します。グループ B のメンバーによるグループ A のメンバーの監視を許可し、グループ B のメンバーによるグループ A のメンバーの監視を禁止する場合は、グループ B からグループ A に対して Allow を設定します(システムのデフォルトは Disallow であるため、Default Inter-Presence Group Subscriptions サービス設定を変更しない限り、グループ A はグループ B に対する登録をすでに禁止されています)。
Cisco CallManager は、インストール時に Standard Presence Group を自動的に作成します。このグループは、プレゼンス ユーザのデフォルト グループとして機能します。すべてのプレゼンス ユーザ(アプリケーション ユーザを除く)は、初めに Standard Presence グループに割り当てられます。このグループは削除できません。
(注) すべてのアプリケーション ユーザが SIP トランクを使用したり、プレゼンス要求を開始したりするわけではないため、アプリケーション ユーザのデフォルト設定は None に指定されています。アプリケーション ユーザを Standard Presence Group に割り当てるには、管理者がこのオプションを設定する必要があります。
作成する各プレゼンス グループに対して、Cisco CallManager Administration で次の 1 つ以上の項目に対してプレゼンス グループを適用します( 表20-1 を参照)。
表20-1 プレゼンス グループの適用
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電話番号 |
プレゼンス エンティティ |
SIP 電話機または SCCP 電話機 |
トランク |
ウォッチャーおよびプレゼンス エンティティ |
SIP トランク上で接続される SIP トランク、またはプロキシ サーバを介してプレゼンス要求を送信する外部プレゼンス サーバ(ウォッチャーとして機能) SIP トランクに対する発信プレゼンス要求(プレゼンス エンティティとして機能) |
電話機 |
ウォッチャー |
SIP 電話機または SCCP 電話機 |
アプリケーション ユーザ |
ウォッチャー |
SIP トランク上で接続される SIP トランクまたはプロキシ サーバを介してプレゼンス要求を送信する外部アプリケーション(たとえば、Web Dial、IPPM、Meeting Place、会議サーバ、プレゼンス サーバ) |
エンド ユーザ |
ウォッチャー |
ユーザ ディレクトリとコール リスト、およびエクステンション モビリティの設定のため |
自動生成されたデバイス プロファイル |
ウォッチャー |
エクステンション モビリティだけをサポートする電話機 |
注 1:電話機がウォッチャーとして機能します。電話機の回線は、ウォッチャーとして機能できません。 注 2:BLF/SpeedDials のためにプレゼンス グループをプロビジョニングする必要はありません。 |
ヒント SIP トランクを介したプレゼンス要求の追加要件については、「プレゼンス認証について」を参照してください。
次の例では、電話機またはトランクが異なるプレゼンス グループおよび権限を使用して宛先ステータスを取得する方法を説明します。
BLF/SpeedDial に割り当てられた電話番号に関するステータスを電話機が要求する場合
電話機 A には、電話機 B のプレゼンス ステータスを監視するために、BLF/SpeedDial ボタンとして電話番号 1111(電話機 B)が設定されています。電話機 A と電話機 B は、同じ場所に設置されています。電話機 A は、電話番号 1111 のリアルタイム ステータスを受信し、BLF/SpeedDial ボタンの横にステータス アイコンを表示します。プレゼンス グループ認証は実行されません。
コール リストの電話番号に関するステータスを電話機が要求する場合
プレゼンス グループの User Group に設定されている電話機 A の Missed Calls コール リストには 1111 があります。電話機 B の電話番号 1111 には、プレゼンス グループ Executive Group が設定されています。Presence Group Configuration ウィンドウには、Presence Group Relationship ペインでの指定に従って、User Group と Executive Group 間の関係は Disallowed であることが示されます。電話機 A は、電話番号 1111 のリアルタイム ステータスを受信できず、Missed Call リスト エントリの横にリアルステータス アイコンを表示しません。
Cisco CallManager の電話番号に関するステータスを、SIP トランクに接続された SIP プロキシ サーバが要求する場合
次の例では、異なるプレゼンス グループが SIP トランクおよび電話番号に対して設定された場合に、SIP トランクが電話番号のステータスを取得する方法を説明します。SIP プロキシ サーバ D は、SIP トランク C を使用して、電話番号 5555 のステータスを取得するために Cisco CallManager に接続します。これは、電話番号 5555 が、プロキシ サーバに接続する SIP 電話機 E の BLF/SpeedDial ボタンとして存在しているためです。SIP トランクは、プレゼンス グループの Administrator Group に設定され、電話番号 5555 は Engineering Group に割り当てられていることを示します。Presence Group Configuration ウィンドウには、Presence Group Relationship ペインでの指定に従って、Administrator Group と Engineering Group 間の関係は許可されていることが示されます。Cisco CallManager は、電話番号のステータスをこのトランクに送信し、このトランクはそのステータスを SIP プロキシ サーバ D に渡します。SIP 電話機 E は、電話番号 5555 のリアルタイム ステータスを受信し、BLF/SpeedDial ボタンの横にリアルタイム ステータス アイコンを表示します。
プレゼンス認証について
ヒント この項の説明を参照する際には、「プレゼンスと電話機およびトランクの連動について」、「プレゼンス グループについて」、および 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について」も参照してください。
プレゼンス エンティティのステータスを表示するために、ウォッチャーはプレゼンス要求を Cisco CallManager に送信します。システムでは、これらのメカニズムを使用してプレゼンス エンティティに対するステータス要求を開始することをウォッチャーに許可する必要があります。
• ウォッチャーのプレゼンス グループには、クラスタ内かクラスタ外かに関係なく、プレゼンス エンティティのプレゼンス グループに関するステータスを取得するための認証が必要です。
• Cisco CallManager には、外部プレゼンス サーバまたはアプリケーションからプレゼンス要求を受け入れるための認証が必要です。
(注) 認証処理は、プレゼンス要求に対するコーリング サーチ スペース ルーティングから独立しています。
プレゼンス グループ認証を開始するには、1 つ以上のプレゼンス グループを設定し、適切な権限を割り当てる必要があります。管理者はプレゼンス グループの権限を設定し、ウォッチャーのプレゼンス グループが他のグループのメンバーのステータスを監視できる場合を指定します。プレゼンス要求を検証するために、Cisco CallManager は、設定されたプレゼンス グループに割り当てられた権限を使用して、データベース ルックアップを実行します。
プレゼンス グループ認証を使用しないことを選択する場合は、すべてのプレゼンス ユーザをデフォルトのプレゼンス グループに割り当てたままにし、追加のグループまたは権限を設定しないでください。ただし、外部プレゼンス サーバまたはアプリケーションから着信プレゼンス要求を受け入れることを Cisco CallManager に許可する場合は、SIP トランクまたはアプリケーションに対して権限を設定する必要があります。
ヒント 管理者は、BLF/SpeedDial ボタンを追加または変更する場合、その宛先を監視する権限をウォッチャーに与える必要があります。
管理者は、SIP トランクおよびアプリケーション ユーザに対するパラメータを設定し、SIP トランクを介して着信するプレゼンス要求を受け入れるように Cisco CallManager システムを設定します。
SIP トランクからの着信プレゼンス要求を受け入れることを Cisco CallManager システムに許可するには、SIP Trunk Security Profile ウィンドウの Accept Presence Subscription チェックボックスをオンにします(SIP トランク上の着信プレゼンス要求を禁止するには、チェックボックスをオフにします)。SIP トランク プレゼンス要求が許可されている場合、Cisco CallManager は、そのトランクに接続する SIP ユーザ エージェント(SIP プロキシ サーバまたは外部プレゼンス サーバ)からの要求を受け入れます。SIP トランクからのプレゼンス要求を受け入れるように Cisco CallManager を設定する場合には、オプションとしてダイジェスト認証を検討してください。
ヒント SIP トランク上の着信プレゼンス要求でプレゼンス グループ認証を使用するには、トランクに対してプレゼンス グループ(たとえば、External_Presence_Serv_Group1)を設定し、クラスタ内のその他のグループに対して適切な権限を設定します。
SIP トランクに接続する外部アプリケーションからのプレゼンス要求を受け入れることを Cisco CallManager システムに許可するには、SIP Trunk Security Profile GUI の Enable Application Level Authorization チェックボックスと、アプリケーションの Applications User Configuration ウィンドウの Accept Presence Subscription チェックボックスをオンにします。アプリケーション ユーザからのプレゼンス要求を受け入れるように Cisco CallManager を設定した場合、Cisco CallManager は、SIP トランク上で受信した各プレゼンス要求を受け入れる前に検証します。
ヒント SIP トランク アプリケーションからの着信プレゼンス要求でプレゼンス グループ認証を使用するには、アプリケーションに対してプレゼンス グループ(たとえば、Presence_User)を設定し、クラスタ内のその他のグループに対して適切な権限を設定します。
SIP トランク プレゼンス要求に対して両方のレベルの認証を設定した場合、SIP トランクのプレゼンス グループは、アプリケーションの着信要求でプレゼンス グループが識別されなかった場合だけに使用されます。
アプリケーション認証が発生する前に、Cisco CallManager は、初めにダイジェスト認証を使用して外部アプリケーションを認証する必要があります。Enable Digest Authentication をオンにしないと、Application Level Authorization をオンにできません。
(注) 認証はトランクで成功し、アプリケーションで失敗することがあります。プレゼンス認証を設定する場合の追加の検討事項については、「プレゼンス グループとプレゼンス認証のヒント」を参照してください。
認証と許可の詳細については、『 Cisco CallManager セキュリティ ガイド 』を参照してください。
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、Cisco CallManager がトランクまたは電話機からのプレゼンス要求をルーティングする方法を決定します。ウォッチャーに関連付けられた SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、プレゼンス要求のプレゼンス エンティティへのルーティング情報を検索するパーティションのリストを指定します。
特にこの目的のためにコーリング サーチ スペースを設定するには、すべてのコーリング サーチ スペースと同様にコーリング サーチ スペースを設定します(Call Routing > Class Control > Calling Search Space)。コーリング サーチ スペースの設定方法の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「コーリング サーチ スペースの設定」の章を参照してください。
SUBSCRIBE Calling Search space オプションを使用すると、プレゼンス要求に対してコールを処理するコーリング サーチ スペースとは別個のコーリング サーチ スペースを適用できます。プレゼンス要求に対して異なるコーリング サーチ スペースを選択しない場合、SUBSCRIBE Calling Search Space はデフォルトで None になります。
SIP トランク、電話機、エンド ユーザ、または(エクステンション モビリティだけをサポートする電話機の)自動生成されたデバイス プロファイルに対して SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースを適用します。エンド ユーザに関連付けられた SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、エクステンション モビリティ コールのために使用されます。
プレゼンスとエクステンション モビリティの連動について
ヒント この項の説明を参照する際には、「プレゼンス グループについて」、「プレゼンス認証について」、および 「SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの動作について」も参照してください。
Cisco CallManager Administration のユーザ デバイス プロファイルで BLF/SpeedDial ボタンを設定する場合、Cisco CallManager エクステンション モビリティをサポートしている電話機は、デバイスにログインした後に、BLF/SpeedDial ボタン上にプレゼンス ステータスを表示できます。ユーザに対して設定された SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースとプレゼンス グループが適用されます。
エクステンション モビリティ ユーザがログアウトしたときに、Cisco CallManager エクステンション モビリティをサポートする電話機は、設定されたログアウト プロファイルに対して BLF/SpeedDial ボタン上にプレゼンス ステータスを表示します。
• ログアウト プロファイルに対してユーザ デバイス プロファイルが設定されている場合は、そのユーザに対して設定された SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースとプレゼンス グループが適用されます。
• 自動生成されるデバイス プロファイルがログアウト プロファイルに対して生成された場合は、その自動生成されたプロファイルで定義された SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースとプレゼンス グループが適用されます。
ヒント デバイス プロファイルの設定と自動生成されたプロファイルの更新の詳細については、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「デバイス プロファイルの設定」を参照してください。
プレゼンス機能のインタラクションおよび制限事項
プレゼンス機能には、次のインタラクションと制限事項があります。
• Cisco IP Manager Assistant は、SIP プレゼンスをサポートしていません。
• Cisco CallManager は、ハント リストに関連付けられた電話番号へのインバウンド プレゼンス要求をサポートしています。
• Cisco CallManager は、ハント パイロットに関連付けられた電話番号へのプレゼンス要求を拒否します。
• 管理者は、BLF/SpeedDial を設定するときに宛先を監視する権限をウォッチャーに与えるので、プレゼンス グループ認証は BLF/SpeedDials には適用されません。
• 回線が複数ある Cisco IP Phone では、電話機はプレゼンス認証を判断するために、不在履歴と発信履歴の回線電話番号に関連付けられたキャッシュ情報を使用します。このコール情報が存在しない場合、電話機はプレゼンス認証の登録者としてプライマリ回線を使用します。複数の回線がある Cisco IP Phone の BLF/SpeedDial ボタンでは、電話機は登録者として最初に利用可能な回線を使用します。
• Cisco IP SIP Phone モデル 7960、7940、7905、および 7912 に対して設定された電話番号を監視する場合は、プレゼンティティがオフフック(ただしコール接続状態ではない)ときに、ウォッチャーのデバイスに「not on the phone」のステータス アイコンが表示されます。これらの電話機は、オフフック ステータスを検出しません。その他のすべての電話機タイプでは、プレゼンティティのオフフック状態に対して、ウォッチャーのデバイスに「on the phone」のステータス アイコンが表示されます。
次の制限事項は、H.323 電話機がプレゼンティティとして機能している場合に、H.323 電話機の DN と Presence BLF のインタラクションに適用されます。
• H.323 電話機が RING IN 状態にある場合、BLF ステータスは Busy としてレポートされます(RING IN 状態にある SCCP および SIP の電話機プレゼンティティでは、BLF ステータスは Idle としてレポートされます)。
• イーサネット ケーブルが電話機から外れている場合など、何らかの理由のために H.323 電話機が Cisco CallManager に接続されていない場合、BLF ステータスは常に Idle としてレポートされます(Cisco CallManager に接続されていない SCCP および SIP の電話機プレゼンティティでは、BLF ステータスは Unknown としてレポートされます)。
プレゼンス設定チェックリスト
ヒント 次の説明では、電話機と SIP トランクが Cisco CallManager データベースにあることを前提としています。電話機または SIP トランクを追加する方法については、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
表20-2 には、プレゼンス機能を設定するために実行する必要があるタスクを示します。
• プレゼンスのためにコール リスト電話機機能を設定するには、ステップ 1 からステップ 6 を実行します。
• プレゼンスのために BLF/SpeedDial 電話機機能を設定するには、ステップ 2 およびステップ 5 からステップ 9 を実行します。
(注) BLF/SpeedDials のためにプレゼンス グループまたは Default Inter-Presence Group Subscription パラメータを設定する必要はありません。
• 両方の機能を設定するには、チェックリストのすべての手順を実行します。
プレゼンス サービス パラメータとエンタープライズ パラメータの設定
Cisco CallManager Administration でプレゼンス エンタープライズ パラメータ(たとえば、BLF for Call List パラメータ)を設定するには、 System > Enterprise Parameters を選択します。各パラメータの詳細については、Enterprise Parameter Configuration ウィンドウに表示される疑問符をクリックするか、パラメータ名のリンクをクリックしてください。
プレゼンス サービス パラメータ(たとえば、Default Inter-Presence Group Subscription パラメータ)を設定するには、次の手順を実行します。
ヒント Default Inter-Presence Group Subscription パラメータは、BLF/SpeedDials には適用されません。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration で、 System > Service Parameters を選択します。
ステップ 2 ドロップダウン リスト ボックスから、パラメータを設定するサーバを選択します。
ステップ 3 Service ドロップダウン リスト ボックスから、Cisco CallManager(Active)サービスを選択します。
サービスがアクティブと表示されていない場合は、そのサービスを Cisco CallManager Serviceability でアクティブにします。
ステップ 4 プレゼンス機能に対するクラスタ全体のサービス パラメータを探します。
ヒント 各パラメータの詳細については、パラメータ名をクリックするか、Service Parameter Configuration ウィンドウに表示される疑問符をクリックしてください。
ステップ 5 パラメータ値を更新します。
ステップ 6 Save をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースの設定と適用
Cisco CallManager Administration で設定するすべてのコーリング サーチ スペースは、Trunk Configuration ウィンドウまたは Phone Configuration ウィンドウの SUBSCRIBE Calling Search Space ドロップダウン リスト ボックスに表示されます。
SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、Cisco CallManager がトランクまたは電話機からのプレゼンス要求をルーティングする方法を決定します。プレゼンス要求に対して異なるコーリング サーチ スペースを選択しない場合、SUBSCRIBE Calling Search Space はデフォルトで None になります。
特にこの目的のためにコーリング サーチ スペースを設定するには、すべてのコーリング サーチ スペースと同様にコーリング サーチ スペースを設定します( Call Routing > Class of Control > Calling Search Space )。コーリング サーチ スペースの設定方法の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「コーリング サーチ スペースの設定」の章を参照してください。
SIP トランク、電話機、エンド ユーザ、または(エクステンション モビリティをサポートする電話機の)自動生成されたデバイス プロファイルに対して SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースを適用するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 次のいずれかの手順を実行します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」の章の説明に従って、電話機を検索します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「トランクの設定」の章の説明に従って、SIP トランクを検索します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「エンド ユーザの設定」の章の説明に従って、エンド ユーザを検索します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「デバイス プロファイルの設定」の章の説明に従って、自動生成されたデバイス プロファイルを検索します。
ステップ 2 設定ウィンドウが表示されたら、SUBSCRIBE Calling Search Space ドロップダウン リスト ボックスからコーリング サーチ スペースを選択します。
ステップ 3 Save をクリックします。
ステップ 4 Reset をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループの検索
プレゼンス グループを検索するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration で、 System > Presence Group を選択します。
Find and List ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 ドロップダウン リスト ボックスから、リスト表示するプレゼンス グループの検索条件を選択し、 Find をクリックします。
(注) データベースに存在するすべてのプレゼンス グループを検索するには、検索条件を指定しないで Find をクリックします。
ウィンドウの表示が更新され、検索条件と一致するプレゼンス グループが表示されます。
ステップ 3 表示させるプレゼンス グループの Name リンクをクリックします。
ヒント 検索結果の中から名前または説明を検索するには、Search Within Results チェックボックスをオンにし、この手順の説明に従って検索条件を入力して Find をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループの設定
プレゼンス グループを追加、更新、またはコピーするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration で、 System > Presence Group を選択します。
ステップ 2 次のいずれかの手順を実行します。
• 新しいプレゼンス グループを追加するには、 Add New ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存のプレゼンス グループをコピーするには、「プレゼンス グループの検索」の説明に従って対象のグループを検索し、コピーするプレゼンス グループの横にある Copy ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存のプレゼンス グループを更新するには、「プレゼンス グループの検索」の説明に従って対象のグループを検索し、ステップ 3 に進みます。
• プレゼンス グループの名前を変更するには、「プレゼンス グループの検索」の説明に従ってグループを検索し、リストのグループに対する Name リンクをクリックし、表示されたウィンドウに新しい名前を入力して、ステップ 4 に進みます。
ステップ 3 適切な設定値を入力します( 表20-3 を参照)。
ステップ 4 Save をクリックします。
その他の手順
プレゼンス グループを設定した後に、Cisco CallManager Administration で、SIP 電話機または SCCP 電話機、SIP トランク、電話番号、アプリケーション ユーザ(SIP トランクを介してプレゼンス要求を送信するアプリケーション ユーザ)、エンド ユーザ、または(エクステンション モビリティをサポートする電話機の)自動生成されたデバイス プロファイルにそのプレゼンス グループ設定を適用します。「プレゼンス グループの適用」を参照してください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループの設定項目
表20-3 に、プレゼンス グループの設定項目を示します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表20-3 プレゼンス グループの設定項目
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Name |
設定するプレゼンス グループの名前を入力します(たとえば、Executive_Group)。 |
Description |
設定するプレゼンス グループの説明を入力します。 |
Modify Relationship to Other Presence Groups |
選択されたグループに対する指定グループの権限を設定するため、1 つ以上のプレゼンス グループを選択します。 |
Subscription Permission |
選択したプレゼンス グループに対して、ドロップダウン リスト ボックスから次のいずれかのオプションを選択します。 • Use System Default :Default Inter-Presence Group Subscription のクラスタ全体のサービス パラメータ(Allow Subscription または Disallow Subscription)で権限を設定します。 • Allow Subscription :指定グループのメンバーに対して、選択されたグループのメンバーのリアルタイム ステータスの表示を許可します。 • DIsallow Subscription :指定グループのメンバーに対して、選択されたグループのメンバーのリアルタイム ステータスの表示を禁止します。 設定した権限は、Save をクリックしたときに Presence Group relationship ペインに表示されます。システムのデフォルト権限設定を使用するグループは、すべて表示されません。 |
プレゼンス グループの削除
この項では、Cisco CallManager データベースからプレゼンス グループを削除する方法を説明します。
始める前に
Cisco CallManager Administration からプレゼンス グループを削除する前に、そのプレゼンス グループを使用するすべてのデバイスとユーザに別のグループを適用するか、そのデバイスとグループをすべて削除する必要があります。
そのプレゼンス グループを使用しているデバイスまたはユーザを調べるには、Find and List ウィンドウでそのプレゼンス グループの Name リンクをクリックし、表示された Presence Group Configuration ウィンドウで、Related Links ドロップダウン リスト ボックスから Dependency Records を選択し、 Go をクリックします。
システムで Dependency Records 機能が有効になっていない場合は、System > Enterprise Parameters ウィンドウで Dependency Records を有効にします。Dependency Records の詳細については、『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。
手順
ステップ 1 「プレゼンス グループの検索」の手順を使用して、プレゼンス グループを検索します。
ステップ 2 複数のプレゼンス グループを削除するには、Find and List ウィンドウの該当するプレゼンス グループの横にあるチェックボックスをオンにし、 Delete Selected アイコンまたは Delete Selected ボタンをクリックします。
ステップ 3 1 つのプレゼンス グループを削除するには、次のいずれかの手順を実行します。
• Find and List ウィンドウで、該当するプレゼンス グループの横にあるチェックボックスをオンにし、 Delete Selected アイコンまたは Delete Selected ボタンをクリックします。
• Find and List ウィンドウで、そのプレゼンス グループの Name リンクをクリックします。表示された Security Profile Configuration ウィンドウで、 Delete Selected アイコンまたは Delete Selected ボタンをクリックします。
ステップ 4 削除操作の確認に対して、 OK をクリックして削除するか、 Cancel をクリックして削除操作を取り消します。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループの適用
Cisco CallManager Administration でのプレゼンス グループの設定方法については、「プレゼンス グループについて」を参照してください。プレゼンス認証に対する権限の設定方法については、「プレゼンス認証について」を参照してください。同じプレゼンス グループのメンバー間のプレゼンス要求は常に許可されます。
CiscoCallManager Administration で電話番号、SIP トランク、SIP 電話機、SCCP 電話機、アプリケーション ユーザ(SIP トランクを介してプレゼンス要求を送信しているアプリケーション ユーザ)、エンド ユーザ、または(エクステンション モビリティだけをサポートする電話機の)自動生成されたデバイス プロファイルにプレゼンス グループを適用するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 次のいずれかの手順を実行します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「トランクの設定」の章の説明に従って、SIP トランクを検索します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「アプリケーション ユーザの設定」の章の説明に従って、アプリケーション ユーザを検索します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「エンド ユーザの設定」の章の説明に従って、エンド ユーザを検索します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「デバイス プロファイルの設定」の章の説明に従って、(エクステンション モビリティだけをサポートする電話機の)自動生成されたデバイス プロファイルを検索します。
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」の章の説明に従って、SIP 電話機または SSCP 電話機を検索します。
ヒント 表示された Phone Configuration ウィンドウで Association Information ペインの Line リンクをクリックすると、Directory Number Configuration ウィンドウを表示できます。Directory Number Configuration ウィンドウで、電話番号のプレゼンス グループを指定します。
管理者は、BLF/SpeedDial ボタンを追加または変更する場合、その宛先を監視する権限をウォッチャーに与える必要があります。
ステップ 2 設定ページが表示されたら、Presence Group ドロップダウン リスト ボックスからグループを選択します。プロビジョニングのヒントについては、「プレゼンス グループとプレゼンス認証のヒント」を参照してください。
ステップ 3 Save をクリックします。
ステップ 4 デバイスに対して、 Reset をクリックする必要があります。
ステップ 5 ステップ 1 に示す項目すべてに対してこの手順を繰り返します。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
プレゼンス グループとプレゼンス認証のヒント
プレゼンス認証は、プレゼンス グループと連携して動作します。この項では、プレゼンス グループでプレゼンス認証を設定する場合に使用できるヒントを示します。
• 宛先の監視をウォッチャーに許可するには、アプリケーション ユーザを含め、要求を発信しているウォッチャーに適用されるプレゼンス グループに対して、そのプレゼンス エンティティに適用されるグループを監視する権限を与える必要があります。サポートされるアプリケーションのエンド ユーザ(たとえば、IPMA エンド ユーザ)も、そのアプリケーションで設定されるプレゼンス エンティティに関するステータスを要求するので、ウォッチャーとして機能します。
• SIP トランク アプリケーションからプレゼンス要求を受信してルーティングすることを Cisco CallManager に許可するには、Application User ウィンドウの Accept Presence Subscription チェックボックスをオンにし、着信 SUBSCRIBE 要求を許可します。アプリケーション ユーザに対してプレゼンス グループが適用されていない場合、Cisco CallManager はトランクに適用されるプレゼンス グループを使用します。
• アプリケーション ユーザに対して Accept Presence Subscription チェックボックスをオンにしたが、トランクに適用される SIP Trunk Security Profile の Accept Presence Subscription チェックボックスをオンにしない場合、そのトランクに接続されている SIP ユーザ エージェントに 403 エラー メッセージが送信されます。
• アプリケーション ユーザに対して Accept Presence Subscription チェックボックスをオンにしたが、トランクに適用される SIP Trunk Security Profile の Enable Application Level Authorization チェックボックスをオンにしない場合、そのトランクに接続されている SIP ユーザ エージェントに 403 エラー メッセージが送信されます。
• SIP トラックに対してダイジェスト認証を設定しない場合、着信登録を受け入れるようにトランクを設定できますが、アプリケーションレベルの認証は開始できず、Cisco CallManager はグループ認証を実行する前にすべての着信要求を受け入れます。
• SIP トランクが、SIP Trunk Security Profile の設定に従ってダイジェスト認証を使用する場合、着信プレゼンス要求では、送信デバイスからの資格情報の認証が必要です。アプリケーションレベルの認証と共にダイジェスト認証が使用される場合、Cisco CallManager は、プレゼンス要求を送信しているアプリケーションの資格情報も認証します。
• SIP トランク アプリケーションで許可および認証が成功した後に、Cisco CallManager は要求を受け入れる前に、グループ認証を実行して SUBSCRIBE 要求に関連付けられたグループ権限を検証します。
• 管理者は、SIP URI の BLF/SpeedDial ボタンを追加または変更する場合、その宛先を監視する権限をウォッチャーに与える必要があります。システムが SIP URI BLF に到達するために SIP トランクを使用している場合、その SIP トランクに関連付けられたプレゼンス グループが適用されます。
• SIP URI を BLF/SpeedDial ボタンとして設定する場合は、ルーティング パターンを適切に設定してください。詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「SIP ルート パターンの設定」を参照してください。
カスタマイズされた電話機ボタン テンプレートでの BLF/SpeedDial ボタンの設定
管理者は、電話機、ユーザ デバイス プロファイル、または自動生成されたデバイス プロファイルに対して BLF/SpeedDial ボタンを設定できます。カスタマイズされた電話機ボタン テンプレートで BLF/SpeedDial ボタンを設定し、電話機またはユーザ デバイス プロファイルにそのテンプレートを適用しない限り、Add a new BLF SD リンクをクリックしても Association Information ペインは表示されません。電話機またはデバイス プロファイルにテンプレートを適用した(電話機またはデバイス プロファイル設定を保存した)後に、Add a new BLF SD リンクをクリックすると Association Information ペインが表示されます。
ヒント テンプレートが BLF/SpeedDials をサポートしていない場合、Add a new BLF SD リンクをクリックすると Unassigned Associated Items ペインが表示されます。
カスタマイズされた電話機ボタン テンプレートで BLF/SpeedDial ボタンを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話ボタン テンプレートの設定」の章の説明に従って、デバイスの電話機ボタン テンプレートを検索します。
ステップ 2 Find/List ウィンドウが表示されたら、その電話機ボタン テンプレートの Copy ボタンをクリックします。
ステップ 3 Button Template Name フィールドに、BLF SIP 7970 など、テンプレートの新しい名前を入力します。
ステップ 4 Save をクリックします。
ステップ 5 表示された Phone Button Template Configuration ウィンドウで、BLF/SpeedDial ボタンとして回線を設定する場合は、Feature ドロップダウン リスト ボックスから Speed Dial BLF を選択します。
ステップ 6 Save をクリックします。
ステップ 7 電話機に適用済みの既存のカスタマイズされた電話機ボタン テンプレートを更新する場合は、 Reset をクリックします。
BLF/SpeedDial ボタンの設定
BLF/SpeedDial ボタンを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 Phone Configuration ウィンドウで BLF/SpeedDial ボタンを設定するには、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」の章の説明に従って、電話機を検索します。
ステップ 2 ユーザ デバイス プロファイルまたは自動生成されたデバイス プロファイルに対して
BLF/SpeedDial ボタンを設定するには、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「デバイス プロファイルの設定」の章の説明に従って、ユーザ デバイス プロファイルまたは自動生成されたデバイス プロファイルを検索します。
ステップ 3 設定ウィンドウが表示されたら、Associated Information ペインの Add a New BLF SD リンクをクリックします。
ヒント 電話機またはデバイス プロファイルに適用した電話機ボタン テンプレートが BLF/SpeedDials をサポートしていない場合、このリンクは Associated Information ペインに表示されません。電話機ボタン テンプレートが BLF/SpeedDials をサポートしていない場合、このリンクは Unassigned Associated Items ペインに表示されます。
ステップ 4 表20-4 の説明に従って設定を行います。管理者は、BLF/SpeedDial ボタンとして設定された宛先を監視する権限をウォッチャーに与える必要があります。
ステップ 5 設定を完了したら、 Save をクリックしてウィンドウを閉じます。
ペインに宛先または電話番号(あるいはその両方)が表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
BLF/SpeedDial の設定項目
表20-4 では、BLF/SpeedDial ボタンの設定項目を説明します。
表20-4 BLF/SpeedDial ボタンの設定項目
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Destination |
SIP URI または電話番号を BLF/SpeedDial ボタンとして設定するには、次のいずれかの作業を実行します。 • SIP 電話機だけの場合は、SIP URI を入力します。 SCCP 電話機では、SIP URI を BLF/SpeedDial ボタンとして設定することはできません。 • SIP 電話機または SCCP 電話機では、このフィールドに電話番号を入力するか、Directory Number ドロップダウン リスト ボックスに移動します。 CallManager 以外の電話番号を BLF/SpeedDial ボタンとして設定する場合は、このフィールドにその電話番号を入力します。 このフィールドには、数値、アスタリスク(*)、およびシャープ記号(#)だけを入力します。 Destination フィールドを設定する場合は、Directory Number ドロップダウン リスト ボックスからオプションを選択しないでください。Destination を設定した後で Directory Number ドロップダウン リスト ボックスからオプションを選択した場合、Destination 設定は削除されます。 |
Directory Number |
Directory Number ドロップダウン リスト ボックスには、 Cisco CallManager データベースに存在する電話番号のリストが表示されます。これを設定するのは、Destination フィールドを設定しない場合だけです。 SCCP 電話機または SIP 電話機では、6002-Partition 3 のように、ユーザが短縮ダイヤル ボタンを押した場合にシステムがダイヤルする番号(および対応するパーティション(表示されている場合))を選択します。特定のパーティションなしで表示される電話番号は、デフォルト パーティションに属します。 |
Label |
BLF/SpeedDial ボタンに表示するテキストを入力します。 このフィールドは国際化をサポートしています。電話機が国際化をサポートしていない場合、システムは Label ASCII フィールドに表示されるテキストを使用します。 |
Label ASCII |
短縮ダイヤル ボタンに表示するテキストを入力します。 ASCII ラベルは、Label フィールドに入力したテキストの非国際化バージョンを表します。電話機が国際化をサポートしていない場合、システムはこのフィールドに表示されるテキストを使用します。
ヒント Label フィールドとは異なるテキストを Label ASCII フィールドに入力した場合、Cisco CallManager Administration は、テキストが異なっていても両方のフィールドの設定を受け付けます。
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