電話の移行
Cisco Unified Communications Manager 一括管理ツールの電話の移行機能を使用すると、電話のタイプを別のタイプに一括で移行できます。Cisco Unified Communications Manager の [一括管理(Bulk Administration)] メニューから [電話の移行(Phone Migration)] サブメニューにアクセスできます。
電話の移行中には、以下の制限に注意する必要があります。
• 短縮ダイヤルや回線数の少ない電話に移行すると、回線または短縮ダイヤルは削除されない。ただし、回線/短縮ダイヤルの一部は電話に表示されなくなります。電話の設定ページで元の回線/短縮ダイヤルもすべて検索できます。
• 新しい電話に移行しても、SIP から SCCP への移行または SCCP から SIP への移行の場合と同様に、機能が失われる場合がある。
• 既存の電話のみ移行できる。CSV ファイルに既存のデバイス以外のデバイスを入力すると、システムにはエラー メッセージが表示されます。
• 電話が正常に移行すると、古い電話は新しい電話設定で更新される。
• リセットまたは再起動オプションを選択すると、新しい電話がリセットされる。
電話の移行用の CSV データ ファイルの作成
BAT スプレッドシートを使用して、電話を移行するための CSV データ ファイルを作成できます。
• 「電話の移行用 CSV データ ファイルを作成するための BAT スプレッドシートの使用方法」
テキスト エディタを使用して電話を移行するための CSV 形式のテキスト ファイルを作成できます。
• 「電話の移行用のテキストベース CSV ファイルの作成」
電話の移行用 CSV データ ファイルを作成するための BAT スプレッドシートの使用方法
BAT スプレッドシートを使用して、電話の移行の詳細を含む CSV データ ファイルを作成します。
BAT スプレッドシートのインストール方法と使用方法については、「BAT スプレッドシートをデータ収集に使用する方法」を参照してください。
電話の移行用にテキストベースの CSV データ ファイルを作成する場合は、「電話の移行用のテキストベース CSV ファイルの作成」の情報と例を参照してください。
手順
ステップ 1 BAT.xlt ファイルを検索し、ダブルクリックして、BAT スプレッドシートを開きます。
ステップ 2 プロンプトが表示されたら、[マクロを有効にする] ボタンをクリックして、スプレッドシート機能を使用します。
ステップ 3 [電話の移行(Phone Migration)] タブをクリックします。
ステップ 4 各行に、次のフィールド用の情報を指定します。
• [Old Device Name]:移行している電話の名前を、古いデバイスを識別する 1 ~ 50 文字で入力します。これは必須フィールドです。
• [New Device MAC Address]:新しいデバイスの MAC アドレス(12 文字)を入力します。これは必須フィールドです。
• [Description]:説明を 50 文字以内で入力します。これはオプションのフィールドです。説明には、任意の言語で最大 50 文字を指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、アンパサンド(&)、バックスラッシュ(¥)、または山カッコ(<>)は使用できません。
ステップ 5 [Export to BAT Format] をクリックして、BAT Excel スプレッドシートから CSV ファイルにデータを転送します。
このファイルは、次の名前が付けられて、C:¥XLSDataFiles(または、指定した別の既存フォルダ)に保存されます。
PhoneMigration#timestamp.txt
ここで、「timestamp」は、このファイルが作成された正確な日時を表します。
ヒント いずれかのフィールドにカンマを入力した場合、BAT.xlt を使用して BAT 形式にエクスポートするときに、そのフィールド エントリは二重引用符で囲まれます。
スプレッドシートにブランク行を入力すると、その空の行はファイルの終わりとして扱われます。ブランク行の後に入力されたデータは、BAT 形式には変換されません。
CSV データ ファイルを Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードして、BAT からこのデータ入力ファイルにアクセスできるようにする必要があります。詳細については、「ファイルのアップロードとダウンロード」を参照してください。
(注) エクスポートされた CSV データ ファイルを読み取る方法については、BAT の [電話の移行設定(Phone Migration Configuration)] ウィンドウで、[サンプルファイルの表示] へのリンクをクリックしてください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
電話機の移行
BAT で電話の移行機能を使用して電話を一括で移行する手順は、次のとおりです。
始める前に
• 移行する電話のデバイス名、新しい電話の MAC アドレス、および新しい電話の説明を含むカンマ区切り値(CSV)形式のデータ ファイルを用意しておく必要があります。
• 特定のタイプの電話機テンプレート、および移行の設定と準備に使用するプロトコルを用意しておく必要があります。
• 「ファイルのアップロード」の手順に従って、該当ターゲットとトランザクションのための機能を選択してデータ ファイルをアップロードします。
手順
ステップ 1 [一括管理(Bulk Administration)] > [電話の移行(Phone Migration)] の順に選択します。[電話の移行設定(Phone Migration Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [情報のリセット/リスタート(Reset/Restart Information)] セクションのオプション ボタンをクリックして、電話をリセットまたは再起動できます。[電話をリセット/リスタートしない(Don't Reset/Restart phones)] がデフォルトの設定です。
ステップ 3 [電話の移行情報(Phone Migration Information)] セクションで、[ファイル名(File Name)] ドロップダウン リスト ボックスから、アップロードしたファイルを選択します。
ステップ 4 [電話テンプレート名(Phone Template Name)] ドロップダウン リスト ボックスから、移行に使用する電話機テンプレートを選択します。
ステップ 5 [ジョブ情報(Job Information)] セクションに、ジョブの説明を入力します。デフォルトの説明では、「電話の移行」と指定されます。
ステップ 6 対応するオプション ボタンを選択して、ジョブをすぐに実行するか、後で実行するかを選択できます。
ステップ 7 電話を移行するジョブを作成するには、[送信(Submit)] をクリックします。
ステップ 8 機能やデータが失われる可能性があることを示す警告メッセージが表示されます。
[キャンセル] をクリックして、ジョブを送信せずに [電話の移行設定(Phone Migration Configuration)] ウィンドウに戻ります。
または
[OK] をクリックして、ジョブの送信を続行します。
[ステータス(Status)] セクションのメッセージで、ジョブが正常に送信されたことが示されます。
ステップ 9 このジョブのスケジュールやアクティブ化を行うには、[一括管理(Bulk Administration)] メイン メニューの [ジョブスケジューラ(Job Scheduler)] オプションを使用します。