エクスペリエンスは、すべての人とモノをつなぐ接続に左右されます。基盤となるネットワークは、このような進化と成長を続ける接続に対応できなければなりません。技術やビジネスの移行は、未来の働き方に必要な俊敏性をネットワークに求める大きな圧力となって作用しています。
「インターネットは今やエンタープライズ ネットワークの新たなバックボーンになっています。IT チームはクラウドベースのアプリケーションに最高のエクスペリエンスを提供するべく、これまで以上に監視技術に力を入れています」
エンタープライズ ネットワーキング & クラウド EVP 兼 GM Todd Nightingale
2019 年初頭の状況を基準にしたルータ 1 台あたりの月間トラフィック1
大きな帯域幅を使ったコラボレーションツール(ビデオ会議など)による、ポジティブで信頼できるユーザーエクスペリエンスは、今やビジネスフローになくてはならない存在です。トラフィックの傾向には、小規模の企業では従業員が会社のオフィススペースに戻りつつあること、大企業では在宅勤務の方針拡大に合わせてテレワークの選択肢を広げていること、また、あらゆる規模の企業で従業員が希望する住環境と勤務環境に近い小規模な分散拠点(ホームオフィスも含む)への移行が進んでいることが表れています。
規模の大小にかかわらず従業員を会社のオフィススペースに復帰させることに力を入れている企業では、デジタルと実世界の両方で仕事に取り組むことで増加するネットワーク需要に合わせて、ネットワークを拡大する必要があります。在宅勤務や小規模な分散拠点から引き続き受信するトラフィックに対応した、適切な帯域幅とセキュリティ対策が必要です。生産性とポジティブなエクスペリエンスを維持するには、オフサイトや小規模ブランチでも、オンサイトや大規模なキャンパスに劣らない仕事ができる環境を確保する必要があります。
ハイブリッドワークモデルでは、従業員が利用するデジタルサービスや SaaS アプリのエクスペリエンスを高品質のまま維持することが、今後も IT チームにとって課題となります。それには、従業員がさまざまなデバイスを使って会社のシステムやクラウド、インターネットの各種ネットワークにアクセスすることを考慮する必要があります。
コラボレーションアプリと生産性アプリの重要性は、リアルタイムの監視とプロアクティブな問題解決を通じて引き続きトップクラスの安全な利用体験を維持していかなければならないことを意味します。
ISP と CSP の障害件数2
クラウドプロバイダーのネットワークは、多くのユビキタスデジタルサービスを提供するバックボーンとして機能し、インターネットを効果的に拡張します。企業はクラウド インフラストラクチャを活用してサービスのキャパシティを迅速に拡張し、事業継続とユーザーエクスペリエンスの質を維持できます。
現地(および特定)の事業者のプラクティスを理解することは、企業が計画を策定し、関係者やベンダーと効果的なコミュニケーションを図るうえで役立ちます。そうすることで、不測のトラフィックの変化によって ISP がネットワークの状態をより頻繁に変更する必要が生じた場合でも、事業の中断を最小限に抑えることができます。クラウド中心のネットワークは、作業の時と場所を選ばないハイブリッド作業環境に適していて、身軽にリフトを実現できる場合があります。
出典:シスコ ハイブリッド ワーク インデックス
1Cisco Meraki
2Cisco ThousandEyes