組織がハイブリッドワークに移行する中で、優秀な人材を維持し人材プールを拡大するには、従業員のニーズと希望を理解したうえで、それに応えることが不可欠です。
働く場所、時間、方法について声を上げられる従業員の方が幸せを感じていて、意欲もあります。親身なリーダーがハイブリッドワークを主導すれば、個人とチームにさらなる柔軟性と選択肢がもたらされ、ウェルビーイング、関係性、帰属意識が向上します。
「ハイブリッドワークによって、雇用主と従業員の両方の観点から最適な働き方を柔軟に選択しながら、一体感を得られるようになるため、可能性が大きく広がります」
シスコ EVP 兼最高人材活用/ポリシー/目的達成責任者 Fran Katsoudas
従業員は働く場所、勤務時間、働き方について意見する権利を求めています。これに対し、ハイブリッドワークは組織に柔軟性や選択の自由、インクルージョンを育む機会を与えます。世界的に人材が不足するなか、人材を定着させられるかどうかは従業員の能力開発と権限の付与に取り組むことに加え、帰属意識を感じてもらえるかにかかっています。
組織は従業員の声に絶えず耳を傾けて、ハイブリッドワーク環境が個人の強みを発揮し、嗜好を考慮した、レジリエンスと俊敏性を備えたワークスペースになるように取り組む必要があります。
ハイブリッドワーカーが生産性に誇りを持っていることに疑いの余地はありません。
ハイブリッドワークとは単に働く場所をいうのではなく、働き方そのものを表しています。そして今は仕事ができる環境を整える手段から、生産性を向上させるツールに変わりつつあります。
組織がハイブリッドワーク戦略を統合する際には、適切なワークスペースとツールでチームをサポートし、適切なテクノロジーを導入してさらなる生産性の向上を支える必要があります。
従業員の 83% は組織の全体的な帰属意識を高めるリーダーシップの能力に自信を持っています2
チームリーダーが自分のことをよく知っていると感じているシスコの社員は、経営陣と良好な関係性を築く可能性が 2.7 倍高く、チームと良好な関係性を築く可能性が 2.8 倍高くなっています
シスコ社員の 81% が、リーダーが自分たちをよく知っていることを認めています
ハイブリッドワークモデルの成功は、柔軟で共感的なリーダーシップにかかっています。優れたリーダーはチームメンバーとの連絡を欠かさず、メンバーが力を発揮できる働き方を理解し、それぞれのニーズをサポートします。信頼と透明性に基づいて築かれた関係性は、定着率とエンゲージメントを高めるうえで重要な基盤です。
リーダーをサポートして新しいスキルを身に付けてもらうには、組織としてやるべきことが多くあります。共感の原則をリーダーシップトレーニングに取り入れ、コンシャスカルチャーの構築に注力して、人材やチームの力を引き出す真に優れた組織を目指す必要があります。
出典:シスコ ハイブリッド ワーク インデックス
1Webex-MIT ハイブリッドワーク調査
2ハイブリッドワークに関するシスコのグローバル調査 2022
3Leesman がシスコのワークプレイス リソース チームと共同で行った 2022 年度の在宅勤務調査