予測が困難な変化の中にあってもすべての接続の完全性を保護し、需要に応じた動的なスケーリングや、拡大し続ける脅威の状況に対応できるレジリエンスを備えていることが組織に求められています。
「私たちが暮らす新しい世界では、あらゆるものの中心にセキュリティがなくてはなりません。それはシンプルかつ包括的な、インテリジェンスに基づくプラットフォームを用いたアプローチで実現されなければならないと考えています」
会長兼最高経営責任者 Chuck Robbins
ハイブリッドワークの保護への対応は着実に拡大し、リモートワーカーを保護するリモート セキュリティ ツールの導入も進んでいます。保護を受けるアプリケーションとデバイスの数が増加するなか、セキュリティチームはインフラストラクチャの拡張によって強固なセキュリティ態勢を実現しました。
組織は従業員のアクセスと使用パターンをリアルタイムで把握することで、ユーザー認証が行われるオフサイトでの就業パターンを監視し、それを踏まえて安全にアクセスできるセキュリティ インフラストラクチャを整備する必要があります。またセキュア アクセス サービスエッジ(SASE)ソリューションを導入してさまざまなセキュリティ機能やネットワーキング機能を統合することも検討する必要があります。
特定の種類のアプリで需要が伸びているというデータには、従業員の生産性を支えている仕組みを保護する重要性が表れています。
過去 1 年間で増加した、セキュリティが適用されたコラボレーション アプリケーションの数
2020 ~ 21 学年度が始まって以降の遠隔学習アプリケーションの使用数
2019 ~ 20 学年度と 2020 ~ 21 学年度の間の遠隔学習アプリケーションの使用数。2019 ~ 20 学年度の始めから現在までの使用数は 3.5 倍の増加
ハイブリッドワークの環境ではコラボレーション アプリケーションや教育用アプリケーションの使用が増えています。コラボレーション アプリケーションの使用状況はこの 1 年間は安定していますが、教育用アプリケーションは学年度の時点によって異なり、需要に応じてスケーリングが必要です。
現在の環境で最も使用されているアプリケーションを監視し、特定のセキュリティや IT インフラストラクチャを確実にアップグレードする必要があります。
Cisco Duo の保護対象となるリモートアクセスとオンサイトのワークステーション/サーバーアクセスとのタイプ間比較
(Cisco Duo との 1 日あたりの認証数)2
業務環境への接続をリモート接続とオンサイト接続とで比較すると、その比率には過去 2 年間で変動が見られます。それまでの比率は過半数がオンサイトだったのが、2020 年 2 月に逆転して過半数がリモートになり、2022 年 1 月になって再び元(ほぼ半々の割合)に戻りました。このデータからも、仕事での接続のニーズは予測が難しく、外的な要因で左右されることが多いのがわかります。
変動性のあるハイブリッドワークのこの動向からは、その予測の難しさと、オンサイトワーカーとリモートワーカーの両方を保護する重要性が浮き彫りになっています。
リモートとオンサイトのどちらで仕事をする従業員についても、セキュリティ管理は徹底する必要があります。また、リモートやオンサイトのセキュリティ管理を速やかに拡大し、社内外のセキュリティインシデントを監視する計画を維持しなくてはなりません。
Cisco Duo によって保護されている RDP ベースのアクセス接続2
RDP アクセス接続での多要素認証の増加は、企業ネットワークへの接続が保護されることであるため、素直に喜ばしい傾向です。ただしフィッシングなどの広く知られている攻撃ベクトルは、常套手段として日常的に利用されているため、ユーザーは注意が必要です。
外部から会社のリソースへの接続を許可する場合は、ゼロトラストのアプローチが推奨されます。フィッシング攻撃を検出して効果的に阻止するには、電子メール対応のセキュリティツールを利用する必要があります。予測の難しい脅威に耐え、速やかな回復力と強靭さを得るには、テクノロジーを総合的に機能させることが求められます。ハイブリッドワークがシームレスに仕事を行う手段となるにつれて、統合セキュリティは接続されるあらゆる要素の完全性を保護します。
出典:シスコ ハイブリッド ワーク インデックス
1Cisco Umbrella
2Cisco Duo