電話機の Web ページへのアクセス
Cisco Unified IP Phone の Web ページにアクセスするには、次の手順を実行します。Web ページにアクセスできない場合は、アクセスが無効になっている可能性があります。詳細については、「Web ページへのアクセスの無効化」を参照してください。
手順
ステップ 1 次のいずれかの方法で、Cisco Unified IP Video Phone の IP アドレスを入手します。
• Cisco Unified CallManager で、 Device > Phone を選択して電話機を検索します。Cisco Unified CallManager に登録されている電話機は、Phone Configuration Web ページの一番上に IP アドレスが表示されます。
• 電話機の サービス ボタンを押し、 Network Configuration を選択して、IP Address オプションまでスクロールします。
ステップ 2 Web ブラウザを開いて、次の URL を入力します。 IP_address は、Cisco Unified IP Video Phone の IP アドレスです。
http:// IP_address
Cisco Unified IP Video Phone 7985G の Web ページには、次のハイパーリンクがあります。
• Device Information :電話機のデバイス設定値、および関連する情報を表示します。詳細については、「デバイス情報」を参照してください。
• Network Configuration :ネットワーク設定情報、および電話機のその他の設定値に関する情報を表示します。詳細については、「ネットワーク設定」を参照してください。
• Ethernet Information :イーサネット トラフィックに関する情報を表示します。詳細については、「ネットワーク統計情報」を参照してください。
• Access :電話機の PC ポートで送受信されるネットワーク トラフィックの情報を表示します。詳細については、「ネットワーク統計情報」を参照してください。
• Network :電話機のネットワーク ポートで送受信されるネットワーク トラフィックの情報を表示します。詳細については、「ネットワーク統計情報」を参照してください。
• Status Messages :電話機が電源の投入後に生成した、直近のステータス メッセージを 10 個まで表示します。詳細については、「デバイス ログ」を参照してください。
• Debug Display :エラーやその他の状態を示す、アラームのログを表示します。詳細については、「デバイス ログ」を参照してください。
Web ページへのアクセスの無効化
セキュリティを維持するために、電話機の Web ページにアクセスすることを禁止できます。禁止すると、この章で説明している Web ページ、および電話機のユーザ オプション Web ページへのアクセスが禁止されます。
電話機の Web ページへのアクセスを無効にするには、Cisco Unified CallManager Administration で次の手順を実行します。
ステップ 1 Device > Phone を選択します。
ステップ 2 電話機の検索条件を指定し、 Find をクリックします。または、 Find をクリックしてすべての電話機の一覧を表示します。
ステップ 3 デバイス名をクリックして、デバイスの Phone Configuration ウィンドウを開きます。
ステップ 4 Web Access ドロップダウン リスト ボックスで、 Disabled を選択します。
ステップ 5 Update をクリックします。
(注) Cisco Quality Report Tool などの一部の機能は、電話機の Web ページにアクセスしないと正常に動作しません。Web アクセスを無効にすると、Web アクセスに依存する Cisco Works などのサービスアビリティ アプリケーションにも影響を与えます。
無効になっている Web ページ アクセスを有効にするには、上の手順に従って、ステップ 4 で Enabled を選択します。
デバイス情報
電話機の Web ページの Device Information 領域には、電話機のデバイス設定値および関連する情報が表示されます。 表8-1 に、これらの項目の説明を示します。
Device Information 領域を表示するには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って電話機の Web ページにアクセスし、 Device Information ハイパーリンクをクリックします。
表8-1 Device Information 領域の項目
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MAC Address |
電話機のメディア アクセス制御(MAC)アドレス |
Host Name |
DHCP サーバが電話機に割り当てたホスト名 |
Phone DN |
電話機に割り当てられた電話番号 |
App Load ID |
電話機で実行されているファームウェアの識別子 |
Boot Load ID |
電話機で実行されているプレインストール ロードの識別子 |
Version |
電話機で実行されているブート ロードのバージョン |
Hardware Revision |
電話機のハードウェアのバージョン |
Serial Number |
電話機のシリアル番号 |
Model Number |
電話機のモデル番号 |
Message Waiting |
この電話機のいずれかの回線に、開封待ちのボイス メッセージがあるかどうか |
ネットワーク設定
電話機の Web ページの Network configuration 領域には、ネットワーク設定情報、および電話機のその他の設定値に関する情報が表示されます。 表8-2 に、これらの項目の説明を示します。
これらの項目の多くは、Cisco Unified IP Phone の Network Configuration メニューと Device Configuration メニューで表示および設定できます。詳細については、「機能、テンプレート、サービス、およびユーザの設定」を参照してください。
Network Configuration 領域を表示するには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って電話機の Web ページにアクセスし、 Network Configuration ハイパーリンクをクリックします。
表8-2 Network Configuration 領域の項目
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DHCP Server |
電話機にとって IP アドレスの取得元になる Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバの IP アドレス。 |
MAC Address |
電話機のメディア アクセス制御(MAC)アドレス。 |
Host Name |
DHCP サーバが電話機に割り当てたホスト名。 |
Domain Name |
電話機が配置されているドメイン ネーム システム(DNS)ドメインの名前。 |
IP Address |
電話機のインターネット プロトコル(IP)アドレス。 |
Subnet Mask |
電話機で使用されるサブネット マスク。 |
TFTP Server 1 |
電話機で使用されるプライマリの Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ。 |
Default Router 1 |
電話機で使用されるデフォルト ルータ(Default Router 1)。 |
DNS Server 1 ~ DNS Server 5 |
電話機で使用されるプライマリのドメイン ネーム システム(DNS)サーバ(DNS Server 1)、およびオプションのバックアップ DNS サーバ(DNS Server 2 ~ DNS Server 5)。 |
Operational VLAN ID |
Cisco Catalyst スイッチ上に設定され、電話機がメンバーになっている補助バーチャル ローカルエリア ネットワーク(VLAN)。 |
Admin.VLAN ID |
電話機がメンバーになっている補助 VLAN。 |
CallManager 1 ~ CallManager 5 |
この電話機からのコールの処理に使用できる Cisco Unified CallManager サーバ(優先順位順)。使用可能なサーバについては、Cisco Unified CallManager サーバの IP アドレス、および次のいずれかの状態がオプションに示されます。 • Active:電話機が現在コール処理サービスを受けている Cisco Unified CallManager サーバ。 • Standby:現在のサーバが使用不能になった場合に、切り替えて使用される Cisco Unified CallManager サーバ。 • (ブランク):現在、この Cisco Unified CallManager サーバへの接続がありません。 オプションには、Survivable Remote Site Telephony (SRST)ルータであることを示す SRST 指定も表示されることがあります。SRST ルータは、Cisco Unified CallManager の限定機能セットを提供できます。このルータは、他の Cisco Unified CallManager サーバがすべて到達不能になった場合に、コール処理の制御を引き受けます。SRST Cisco Unified CallManager は、アクティブな場合でも常にサーバ リストの末尾に表示されます。SRST ルータのアドレスは、Cisco Unified CallManager の Device Pool セクションで設定します。 |
Information URL |
電話機に表示されるヘルプ テキストの URL。 |
Directories URL |
電話機にとってディレクトリ情報の取得元になるサーバの URL。 |
Messages URL |
電話機がメッセージ サービスを受けるサーバの URL。 |
Services URL |
電話機が Cisco Unified IP Phone サービスを受けるサーバの URL。 |
DHCP Enabled |
電話機で DHCP が使用されているかどうかを示します。 |
DHCP Address Released |
電話機の Network Configuration メニューにある DHCP Address Released オプションの設定値を示します。 |
Alternate TFTP |
電話機で代替 TFTP サーバを使用しているかどうかを示します。 |
Proxy Server URL |
電話機 HTTP クライアントに代わって、非ローカル ホスト アドレスに HTTP 要求を発行し、非ローカル ホストからの応答を電話機 HTTP クライアントに提供するプロキシ サーバの URL。 |
Authentication URL |
電話機の Web サーバに発行された要求を検証するために、電話機が使用する URL。 |
SW Port Configuration |
スイッチ ポートの速度と二重化方式。次のいずれかです。 • A:Auto Negotiate • 10H:10 BaseT/半二重 • 10F:10 BaseT/全二重 • 100H:100 BaseT/半二重 • 100F:100 BaseT/全二重 • No Link:スイッチ ポートへの接続なし |
PC Port Configuration |
スイッチ ポートの速度と二重化方式。次のいずれかです。 • A:Auto Negotiate • 10H:10 BaseT/半二重 • 10F:10 BaseT/全二重 • 100H:100 BaseT/半二重 • 100F:100 BaseT/全二重 • No Link:PC ポートへの接続なし |
TFTP Server 2 |
プライマリの TFTP サーバが使用不能の場合に、電話機が使用するバックアップ TFTP サーバ。 |
User Locale |
電話機のユーザに関連付けられているユーザ ロケール。ユーザをサポートするための一連の詳細情報を指定したもので、言語、フォント、日付と時刻の書式、および英数字キーボードのテキスト情報を含んでいます。 |
Network Locale |
電話機のユーザに関連付けられているネットワーク ロケール。特定の場所にある電話機をサポートするための一連の詳細情報を指定したもので、電話機で使用されるトーンとリズムの定義を含んでいます。 |
Headset enabled |
電話機のヘッドセット ボタンが有効になっているかどうかを示します。 |
PC Port Disabled |
電話機の PC ポートが有効になっているかどうかを示します。 |
Speaker Enabled |
電話機のスピーカフォンが有効になっているかどうかを示します。 |
Voice VLAN Enabled |
PC ポートに接続されているデバイスがボイス VLAN にアクセスすることを、電話機で許可するかどうかを示します。 |
Auto Line Select Enabled |
電話機が、すべての回線でコール フォーカスを着信コールに移動するかどうかを示します。 |
ネットワーク統計情報
電話機の Web ページにあるネットワーク統計情報の領域は、電話機のネットワーク トラフィックについて次の情報を提供します。
• Ethernet Information 領域:イーサネット トラフィックに関する情報を表示します。 表8-3 に、この領域にある項目の説明を示します。
• Access 領域:電話機の PC ポートで送受信されるネットワーク トラフィックの情報を表示します。 表8-4 に、この領域にある項目の説明を示します。
• Network 領域:電話機のネットワーク ポートで送受信されるネットワーク トラフィックの情報を表示します。 表8-4 に、この領域にある項目の説明を示します。
ネットワーク統計情報の領域を表示するには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って電話機の Web ページにアクセスし、 Ethernet Information 、 Access 、または Network ハイパーリンクをクリックします。
表8-3 Ethernet Information 領域の項目
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Tx Frames |
電話機が送信したパケットの総数 |
Tx broadcast |
電話機が送信したブロードキャスト パケットの総数 |
Tx multicast |
電話機が送信したマルチキャスト パケットの総数 |
Tx unicast |
電話機が送信したユニキャスト パケットの総数 |
Rx Frames |
電話機が受信したパケットの総数 |
Rx broadcast |
電話機が受信したブロードキャスト パケットの総数 |
Rx multicast |
電話機が受信したマルチキャスト パケットの総数 |
Rx unicast |
電話機が受信したユニキャスト パケットの総数 |
RxPacketNoDes |
DMA 記述子が欠落していたために廃棄されたパケットの総数 |
表8-4 Access 領域と Network 領域の項目
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Rx totalPkt |
電話機が受信したパケットの総数 |
Rx crcErr |
電話機が受信し、CRC に失敗したパケットの総数 |
Rx alignErr |
長さが 64 ~ 1,522 バイトで、FCS が不正であった受信パケットの総数 |
Rx multicast |
電話機が受信したマルチキャスト パケットの総数 |
Rx broadcast |
電話機が受信したブロードキャスト パケットの総数 |
Rx unicast |
電話機が受信したユニキャスト パケットの総数 |
Rx shortErr |
サイズが 64 バイト未満で、FCS エラー または Align エラーのある受信パケットの総数 |
Rx shortGood |
サイズが 64 バイト未満の正常な受信パケットの総数 |
Rx longGood |
サイズが 1,522 バイトを超える正常な受信パケットの総数 |
Rx longErr |
サイズが 1,522 バイトを超えていて、FCS エラー または Align エラーのある受信パケットの総数 |
Rx size64 |
サイズが 0 ~ 64 バイトの受信パケットの総数(不正なパケットを含む) |
Rx size65to127 |
サイズが 65 ~ 127 バイトの受信パケットの総数(不正なパケットを含む) |
Rx size128to255 |
サイズが 128 ~ 255 バイトの受信パケットの総数(不正なパケットを含む) |
Rx size256to511 |
サイズが 256 ~ 511 バイトの受信パケットの総数(不正なパケットを含む) |
Rx size512to1023 |
サイズが 512 ~ 1,023 バイトの受信パケットの総数(不正なパケットを含む) |
Rx size1024to1518 |
サイズが 1,024 ~ 1,518 バイトの受信パケットの総数(不正なパケットを含む) |
Rx tokenDrop |
リソース不足(FIFO オーバーフローなど)のためにドロップされたパケットの総数 |
Tx excessDefer |
メディアが使用中であったために転送が遅延したパケットの総数 |
Tx lateCollision |
パケットの転送を開始してから 512 ビット時間以降に発生した衝突の回数 |
Tx totalGoodPkt |
電話機が受信した正常なパケット(マルチキャスト、ブロードキャスト、ユニキャスト)の総数 |
Tx Collisions |
パケットの転送中に発生した衝突の総数 |
Tx excessLength |
パケットの転送試行が 16 回に達したため、転送されなかったパケットの総数 |
Tx broadcast |
電話機が送信したブロードキャスト パケットの総数 |
Tx multicast |
電話機が送信したマルチキャスト パケットの総数 |
デバイス ログ
電話機の Web ページにある Device Logs 領域は、電話機のモニタおよびトラブルシューティングに役立つ情報を提供します。
• Status Messages 領域:電話機が電源の投入後に生成した、直近のステータス メッセージを 10 個まで表示します。この情報は、電話機の Status Messages 画面からも確認できます。
• Debug Display 領域:電話機の最近のアラームのログを最大で 50 個表示します。アラームは、さまざまなエラーまたは状態を示しています。 表8-5 に、アラーム メッセージの番号とその意味を示します。
Status Messages 領域または Debug Display 領域を表示するには、「電話機の Web ページへのアクセス」の説明に従って電話機の Web ページにアクセスし、 Status Messages ハイパーリンクまたは Debug Display ハイパーリンクをクリックします。
表8-5 アラーム メッセージの番号および説明
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1 |
電話機が TFTP サーバから取得しようとした設定ファイルが大きすぎた(2 MB を超えている) |
3 |
電話機が取得しようとしたファームウェア イメージは、名前が不適切である |
4 |
電話機のフラッシュ メモリがいっぱいになっている |
6 |
電話機が要求した設定ファイルは、TFTP サーバに存在しない |
7 |
TFTP サーバへの要求がタイムアウトになった |
8 |
電話機が TFTP サーバにログインできなかった |
9 |
一般 TFTP エラー |
14 |
Cisco Unified CallManager がソケットを閉じた |
15 |
電話機がリモート ホストへの接続を失った |
16 |
Cisco Unified CallManager が、何らかの理由で電話機を登録解除できなかったことを通知している |
17 |
Cisco Unified CallManager が、キープアライブ要求への応答を停止した |
18 |
電話機が、優先順位の高い Cisco Unified CallManager にフェールバックした |
20 |
ユーザが電話機で **#** を押した |
21 |
電話機が新しい IP アドレスを取得した |
22 |
Cisco Unified CallManager が電話機にリセット命令を送信した |
23 |
Cisco Unified CallManager が電話機に再起動命令を送信した |
24 |
Cisco Unified CallManager が電話機からの登録試行を拒否した |
25 |
これまでにリセット発生なし(デフォルト状態) |
31 |
ファイル認可失敗 |
32 |
一般アラーム |
33 |
フラッシュ メモリに書き込めなかった |
34 |
TFTP が未認可 |