Cisco CME システムのトラブルシューティング
(注) 音声およびファックスのトラブルシューティングの詳細については、『Cisco IOS Voice Troubleshooting and Monitoring』を参照してください。
Cisco CallManager Express(Cisco CME)システムのルータをトラブルシューティングするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 show ephone コマンドを入力して登録済みの電話機をすべて表示します。登録済みの電話機がない場合は、次の手順を実行します。
a. Cisco CME ルータを設定します。
b. デフォルトのルータや TFTP サーバ アドレス(オプション 150)などについて、DHCP 設定を確認します。
c. dir コマンドを入力して、必要なファイルがルータのフラッシュ メモリにあることを確認します。
d. 必要なファイルに対して tftp-server コマンドが設定されていることを確認します。次に show telephony-service tftp-bindings コマンドを使用して、IP Phone が TFTP でアクセスできる設定ファイルを確認します。 debug tftp events コマンドを使用して、登録試行中の IP Phone による TFTP ファイル アクセスを監視します。
e. debug ephone register mac-address コマンドを入力して Cisco IP Phone の登録アクティビティを表示します。
f. debug ip dhcp コマンドを入力して DHCP 動作を確認します。
ステップ 2 show ephone コマンドを入力して登録済みの電話機をすべて表示します。登録済みの電話機が表示されたら、次の手順を実行します。
a. 電話番号にバインドしている電話機のボタンが正しいことを確認します。
b. Cisco IP Phone が登録どおりに表示されていることを確認します。
c. 電話機の[設定]表示を使用して、Cisco IP Phone の IP パラメータの設定を確認します。
d. show ephone コマンドを入力したときに、キープアライブのカウントが更新されることを確認します。
e. 電話機をリセットします。次に debug ephone register mac-address コマンドを入力して Cisco IP Phone を表示し、登録を監視します。
f. show ephone-dn summary コマンドを入力して Cisco IP 電話回線の状態を確認します。
g. 電話機の IP アドレスを確認し、そのアドレスで PING を試行します。
ステップ 3 debug ephone keepalive コマンドを入力して Cisco IP Phone のキープアライブ デバッグを設定します。
ステップ 4 debug ephone state コマンドを入力して Cisco IP Phone のステート デバッグを設定します。
Cisco CME ルータのその他の領域をトラブルシューティングするには、次のコマンドを使用します。
• Cisco IP Phone に関する詳細デバッグを設定するには、 debug ephone detail コマンドを使用します。
• Cisco IP Phone に関するエラー デバッグを設定するには、 debug ephone error コマンドを使用します。
• Cisco IP Phone に関するメッセージ受信のインジケータ(MWI)のデバッグを設定するには、 debug ephone MWI コマンドを使用します。
• Cisco IP Phone に関するコール統計情報デバッグを設定するには、debug ephone statistics コマンドを使用します。
• 音声パケット レベルのデバッグを設定し、1024 個の音声パケットごとに 1 個の音声パケットの内容を表示するには、debug ephone pak コマンドを使用します。
• 未加工で低レベルのプロトコルのデバッグを設定し、すべての SCCP メッセージを表示するには、 debug ephone raw コマンドを使用します。
• ローカル ディレクトリ検索のデバッグを設定するには、 debug ip http token コマンドを使用します。
• HTTP 認証の問題をトラブルシューティングするには、 debug ip http authentication コマンドを使用します。
• ルータからアクセスされた URL を表示するには、 debug ip http url コマンドを使用します。
• HTTP サーバのトランザクション処理を表示するには、 debug ip http transaction コマンド を使用します。
さらに詳細なデバッグを実行するには、『 Cisco IOS Debug Command Reference, Release 12.3T』に記載されている debug コマンドを使用できます。