リンク バンドルを設定するための前提条件
リンク バンドルの前提条件は、この機能を設定しようとしているプラットフォームに依存します。ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「Cisco CRS-1 ルータでリンク バンドルを設定するための前提条件」
• 「Cisco XR 12000 シリーズ ルータでリンク バンドルを設定するための前提条件」
Cisco CRS-1 ルータでリンク バンドルを設定するための前提条件
Cisco IOS XR ルータでリンク バンドルを設定する前に、次の作業が終了し条件が満たされていることを確認してください。
• この設定作業を行うには、Cisco IOS XR ソフトウェアのシステム管理者が、対応するコマンド タスク ID を含むタスク グループに関連付けられたユーザ グループにユーザを割り当てる必要があります。 すべてのコマンド タスク ID は、各コマンド リファレンスおよび『 Cisco IOS XR Task ID Reference Guide 』に記載されています。
タスク グループの割り当てについてサポートが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。ユーザ グループおよびタスク ID の詳細については、『 Cisco IOS XR Software System Security Configuration Guide 』の「 Configuring AAA Services on Cisco IOS XR Software 」モジュールを参照してください。インターフェイスの IP アドレスを把握しておいてください。
• 設定するバンドルに含めるリンクがわかっていること。
• イーサネット リンク バンドルを設定する場合、ルータに少なくとも次のイーサネット カードのいずれかが搭載されていること。
– 1 ポート 10 ギガビット イーサネット SPA(LAN および WANPHY)
– 4 ポート 10 ギガビット イーサネット チューニング可能 WDMPHY 物理レイヤ インターフェイス モジュール(PLIM)
– 5 ポート ギガビット イーサネット SPA
– 8 ポート ギガビット イーサネット SPA(バージョン 1 および 2)
– 8 ポート 10 ギガビット イーサネット物理レイヤ インターフェイス モジュール(PLIM)
– 10 ポート ギガビット イーサネット SPA
• POS リンク バンドルを設定する場合、POS ラインカードまたは SPA が、Cisco IOS XR ソフトウェアが動作するルータに搭載されていること。
(注) 物理インターフェイス、PLIM、モジュラ サービス カードの詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System 8-Slot Line Card Chassis System Description』を参照してください。
Cisco XR 12000 シリーズ ルータでリンク バンドルを設定するための前提条件
Cisco XR 12000 シリーズ ルータでリンク バンドルを設定する前に、次の作業が終了し条件が満たされていることを確認してください。
• この設定作業を行うには、Cisco IOS XR ソフトウェアのシステム管理者が、対応するコマンド タスク ID を含むタスク グループに関連付けられたユーザ グループにユーザを割り当てる必要があります。 すべてのコマンド タスク ID は、各コマンド リファレンスおよび『 Cisco IOS XR Task ID Reference Guide 』に記載されています。
タスク グループの割り当てについてサポートが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。 ユーザ グループおよびタスク ID の詳細については、『 Cisco IOS XR Software System Security Configuration Guide 』の「 Configuring AAA Services on Cisco IOS XR Software 」モジュールを参照してください。
• インターフェイスの IP アドレスがわかっていること。
• 設定するバンドルに含めるリンクがわかっていること。
• 少なくとも次のいずれかの SIP がルータに搭載されていること。
– Cisco XR 12000 SIP-401
– Cisco XR 12000 SIP-501
– Cisco XR 12000 SIP-601
• イーサネット リンク バンドルを設定する場合、ルータに少なくとも次のイーサネット カードのいずれかが搭載されていること。
– 1 ポート 10 ギガビット イーサネット SPA
– 10 ポート ギガビット イーサネット SPA
– 8 ポート ギガビット イーサネット SPA
– 5 ポート ギガビット イーサネット SPA
リンク バンドルの設定に関する情報
リンク バンドルを実装するには、次の概念について理解する必要があります。
• 「リンク バンドルの概要」
• 「リンク バンドルの特性」
• 「LACP を通じたリンク集約」
• 「Cisco CRS-1 ルータでの QoS とリンク バンドル」
• 「リンク バンドルの設定の概要」
• 「RP スイッチオーバー時のノンストップ フォワーディング」
• 「リンク スイッチオーバー」
リンク バンドルの概要
リンク バンドルは、1 つに束ねられたポートのグループであり、1 つのリンクとして振る舞います。リンク バンドルには次の利点があります。
• 複数のリンクが複数のラインカードと SPA にまたがり、1 つのインターフェイスを形成します。そのため、1 つのリンクが障害になっても接続が失われません。
• バンドル インターフェイスでは、トラフィックがバンドルのすべてのメンバーを通じて転送されるため、使用可能な帯域幅が増えます。そのため、バンドル内のいずれかのリンクが障害になっても、別のリンク上でトラフィックが転送されます。パケット フローを中断することなく帯域幅を追加または削除できます。たとえば、トラフィックを中断せずに、OC-48c PLIM モジュラ サービス カードを OC-192 PLIM モジュラ サービス カードにアップグレードできます。
1 つのバンドル内のすべてのリンクの種類は同じであることが必要です。たとえば、1 つのバンドルに含まれるインターフェイスは、すべてイーサネット インターフェイスであるか、すべて POS インターフェイスになります。イーサネット インターフェイスと POS インターフェイスを同時に含めることはできません。
Cisco IOS XR ソフトウェアでは、次の方法でイーサネット インターフェイスおよび POS インターフェイスのバンドルを形成できます。
• IEEE 802.3ad:バンドル内のすべてのメンバー リンクの互換性を確保するため、Link Aggregation Control Protocol(LACP)を採用した標準テクノロジー。互換性がないリンクや障害になったリンクは、バンドルから自動的に削除されます。
• EtherChannel または POS チャネル:ユーザがリンクを設定してバンドルに参加させることができるシスコの専用テクノロジー。バンドル内のリンクに互換性があるかどうかを確認するための仕組みはありません。EtherChannel はイーサネット インターフェイスに適用され、POS チャネルは POS インターフェイスに適用されます。
(注) リンク バンドルはすべてのマルチシェルフ Cisco CRS-1 ルータでサポートされています。
リンク バンドルの特性
ここでは、Cisco CRS-1 ルータとCisco XR 12000 シリーズ ルータに共通するリンク バンドルの特性について説明します。各プラットフォーム固有の特性については、「CRS-1 シリーズ ルータのリンク バンドルの特性」および「Cisco XR 12000 シリーズ ルータのリンク バンドルの特性」を参照してください。
リンク バンドルの特性と制限を次に示します。
• 1 つのバンドルには、LACP がイネーブルまたはディセーブルにされた、複数のリンクが含まれます。1 つのバンドルに、LACP がイネーブルになっているリンクと LACP がディセーブルになっているリンクが含まれる場合、LACP がディセーブルになっているリンクはバンドルに集約されません。
• バンドルの各メンバーは、1 台のルータに搭載されている複数のモジュラ サービス カードや、同じサービス カードの複数の SPA にまたがることができます。
• イーサネット リンク バンドルでは、バンドルに追加されるすべてのポートとインターフェイスの速度と帯域幅が同じであることが必要です。
• 物理層とリンク層の設定は、バンドルの個々のメンバー リンクに対して実行します。
• ネットワーク層プロトコルおよび上位レイヤのアプリケーションの設定は、バンドル自体に対して実行します。
• バンドルは、管理上イネーブルまたはディセーブルにできます。
• バンドル内のそれぞれのリンクは、管理上イネーブルまたはディセーブルにできます。
• バンドルに対して設定された MAC アドレスは、そのバンドル内の各リンクの MAC アドレスになります。
• バンドルに MAC アドレスが設定されていない場合、バンドルおよびバンドル メンバーは、最初のメンバーのアドレスを継承します。
• バンドル内の各リンクでは、異なるメンバーに対して異なるキープアライブ周期を設定できます。
• ロード バランシング(メンバー リンク間のデータの分散)は、パケットではなくフロー単位で実行されます。
• ルーティング アップデートや hello などの上位レイヤ プロトコルは、インターフェイス バンドルのどのメンバー リンク上でも送信されます。
• 1 つのバンドル内のすべてのリンクは、同じ 2 台のシステム上で終端する必要があります。どちらのシステムも直接接続されている必要があります。
• バンドルされたインターフェイスはポイント ツー ポイントです。
• バンドルには物理リンクだけを含むことができます。トンネルおよび VLAN サブインターフェイスはバンドルのメンバーにできません。ただし、VLAN をバンドルのサブインターフェイスとして作成することはできます。
• リンク バンドル上の IPv4 アドレスの設定は、通常のインターフェイス上の IPv4 アドレスの設定と同じです。
• マルチキャスト トラフィックは、バンドルのメンバー上でロード バランスされます。特定のフローに対し、内部処理によってメンバー リンクが選択され、そのフローのすべてのトラフィックがそのメンバー上で送信されます。
CRS-1 シリーズ ルータのリンク バンドルの特性
CRS-1 シリーズに固有のリンク バンドルの特性と制限事項を次に示します。
• リンク バンドルはすべてのマルチシェルフ Cisco CRS-1 ルータでサポートされています。
• 1 つのバンドルに含まれるインターフェイスは、すべてイーサネット インターフェイスであるか、すべて POS インターフェイスです。イーサネット インターフェイスと POS インターフェイスは混在できません。
• 1 つのバンドルは最大 32 個の物理リンクをサポートします。32 個を超えるリンクをバンドルに追加すると、32 個のリンクだけが機能し、残りのリンクは自動的にディセーブルになります。
• CRS-1 シリーズ ルータは、最大 32 個のバンドルをサポートします。
• イーサネットおよび POS リンク バンドルは、イーサネット チャネルおよび POS チャネルと同様の方法で作成され、両方のエンド システムで同じコンフィギュレーションを入力します。
• POS リンク バンドルの場合、1 つのバンドル内でリンク速度が異なっていてもよく、バンドルのメンバー間で許容される速度の差は、最大 4 倍です。
• HDLC は、Cisco IOS XR ソフトウェアで POS リンク バンドルに対してサポートされている唯一のカプセル化タイプです。他のカプセル化タイプが設定された POS リンクはバンドルに参加できません。バンドルで HDLC を動作させるためには、すべての POS リンク バンドル メンバーで HDLC が動作している必要があることに注意してください。
• QoS がサポートされており、各バンドル メンバーに均等に適用されます。
• CDP キープアライブや HDLC キープアライブなどのリンク層プロトコルは、バンドル内の各リンク上で独立して動作します。
• 1 つのバンドル内のすべてのリンクは、POS チャネルまたは 802.3ad のいずれかを実行するように設定されている必要があります。これらが混在するバンドルはサポートされていません。
Cisco XR 12000 シリーズ ルータのリンク バンドルの特性
Cisco XR 12000 シリーズ ルータに固有のリンク バンドルの特性と制限事項を次に示します。
• 1 つのバンドルは最大 8 個の物理リンクをサポートします。8 個を超えるリンクをバンドルに追加すると、8 個のリンクだけが機能し、残りのリンクは自動的にディセーブルになります。
• Cisco XR 12000 シリーズ ルータ は、最大 16 個のバンドルをサポートします。
• イーサネット リンク バンドルは、イーサネット チャネルと同様の方法で作成され、両方のエンド システムで同じコンフィギュレーションを入力します。
LACP を通じたリンク集約
異なるモジュラ サービス カードおよび同じサービス カード内の SPA 上のインターフェイスを集約することで、冗長性が提供され、インターフェイスまたはモジュラ サービス カードで障害が発生したときに、トラフィックをすばやく他のメンバー リンクにリダイレクトできます。
オプションの Link Aggregation Control Protocol(LACP)は IEEE 802 規格で定義されています。LACP では、2 台の直接接続されたシステム(ピア)間で通信し、バンドル メンバーの互換性が確認されます。ピアは、別のルータまたはスイッチのいずれかです。LACP は、リンク バンドルの動作状態を監視し、次のことを確認します。
• すべてのリンクが同じ 2 台のシステム上で終端していること。
• 両方のシステムがリンクを同じバンドルの一部と見なしていること。
• すべてのリンクがピア上で適切に設定されていること
LACP は、ローカル ポート状態と、パートナー システムの状態のローカルなビューが格納されたフレームを送信します。これらのフレームが解析され、両方のシステムが同調していることが確認されます。
IEEE 802.3ad 規格
IEEE 802.3ad 規格では、一般にイーサネット リンク バンドルを構成する方法が定義されています。
Cisco IOS XR ソフトウェアでは、イーサネット リンク バンドルと POS リンク バンドルの両方で IEEE 802.3ad 規格が使用されています。
バンドル メンバーとして設定された各リンクに対し、リンク バンドルの各エンドをホストするシステム間で、次の情報が交換されます。
• グローバルに一意のローカル システム ID
• リンクがメンバーになっているバンドルの ID(動作キー)
• リンクの ID(ポート ID)
• リンクの現在の集約ステータス
この情報は、Link Aggregation Group Identifier(LAG ID; リンク集約グループ ID)を構成するために使用されます。共通の LAG ID を共有するリンクは集約できます。個々のリンクには固有の LAG ID があります。
システム ID はルータを区別し、その一意性はシステムの MAC アドレスを使用することで保証されます。バンドル ID とリンク ID は、それを割り当てるルータでだけ意味を持ち、2 つのリンクが同じ ID を持たないことと、2 つのバンドルが同じ ID を持たないことが保証される必要があります。
ピア システムからの情報はローカル システムの情報と組み合わされ、バンドルのメンバーとして設定されたリンクの互換性が判断されます。
バンドルに追加されている最初のリンクの MAC アドレスがバンドル自体の MAC アドレスになります。そのリンク(バンドルに追加されている最初のリンク)がバンドルから削除されるか、ユーザが別の MAC アドレスを設定するまで、この MAC アドレスが使用されます。バンドルの MAC アドレスは、バンドル トラフィックを通過させる際にすべてのメンバー リンクによって使用されます。バンドルに対して設定されたすべてのユニキャスト アドレスまたはマルチキャスト アドレスも、すべてのメンバー リンクで設定されます。
(注) MAC アドレスを変更するとパケットのフォワーディングに影響を与えるおそれがあるため、MAC アドレスは変更しないことをお勧めします。
Cisco CRS-1 ルータでの QoS とリンク バンドル
入力方向では、バンドルのローカル インスタンスに QoS が適用されます。各バンドルはキューのセットに関連付けられます。QoS は、バンドル上で設定されているさまざまなネットワーク層プロトコルに適用されます。
出方向では、メンバー リンクへの参照を持つバンドルに QoS が適用されます。QoS は、メンバーの帯域幅の合計に基づいて適用されます。
リンク バンドルは次の QoS 機能をサポートしています。
• 高優先順位/低優先順位:最大帯域幅は、バンドル インターフェイスの帯域幅のパーセンテージとして計算されます。このパーセンテージは出力上のすべてのメンバー リンクに適用されるか、入力上のローカル バンドル インスタンスに適用されます。
• 保証される帯域幅:パーセンテージで提供され、すべてのメンバー リンクに適用されます。
• トラフィック シェーピング:パーセンテージで提供され、すべてのメンバー リンクに適用されます。
• WRED:最小および最大パラメータは、メンバー リンクまたはバンドル インスタンスごとの正しい比率に変換され、バンドルに適用されます。
• マーキング:ポリシーに従ったパケットの QoS レベルの変更プロセス。
• テール ドロップ:キューが一杯のときにパケットはドロップされます。
イーサネット リンク バンドル上の VLAN
802.1Q VLAN サブインターフェイスを 802.3ad イーサネット リンク バンドル上で設定できます。イーサネット リンク バンドル上に VLAN を追加するときには、次の点に注意してください。
• バンドルあたりの VLAN の最大数は、CRS-1 シリーズ ルータでは 128、Cisco XR 12000 シリーズ ルータでは 100 です。
• ルータあたりにバンドルできる VLAN の最大数は、CRS-1 シリーズ ルータでは 4000、Cisco XR 12000 シリーズ ルータでは 1600 です。
(注) バンドル VLAN のメモリ要件は、標準の物理インターフェイスよりも若干多くなります。
バンドル上で VLAN サブインターフェイスを作成するには、次のように、 interface Bundle-Ether コマンドを使用して VLAN サブインターフェイス インスタンスを追加します。
interface Bundle-Ether interface-bundle-id.subinterface
イーサネット リンク バンドル上で VLAN を作成した後、すべての物理 VLAN サブインターフェイス コンフィギュレーションがそのリンク バンドル上でサポートされます。
リンク バンドルの設定の概要
リンク バンドルの設定の一般的な概要を次の手順に示します。リンクをバンドルに追加する前に、リンクから以前のネットワーク層コンフィギュレーションをすべてクリアする必要があることに注意してください。
1. グローバル コンフィギュレーション モードで、リンク バンドルを作成します。イーサネット リンク バンドルを作成するには、interface Bundle-Ether コマンドを入力します。POS リンク バンドルを作成するには、interface Bundle-POS コマンドを入力します。
2. ipv4 address コマンドを使用して、IP アドレスとサブネット マスクを仮想インターフェイスに割り当てます。
3. インターフェイス コンフィギュレーション サブモードで bundle id コマンドを使用し、ステップ 1 で作成したバンドルにインターフェイスを追加します。1 つのバンドルに追加できるリンクの最大数は、CRS-1 シリーズ ルータでは 32 個、Cisco XR 12000 シリーズ ルータでは 8 個です。
4. CRS-1 シリーズ ルータでは、バンドルに対してオプションで 1:1 保護回線を実装できます。そのためには、 bundle maximum-active links コマンドに 1 を設定します。この設定を行うと、バンドルで優先順位が最も高いリンクがアクティブになり、優先順位が 2 番目に高いリンクがスタンバイになります (リンクの優先順位は、 bundle port-priority コマンドの値で決まります)。アクティブなリンクが障害になると、スタンバイ リンクがすぐにアクティブ リンクになります。
(注) リンクは、そのリンクのインターフェイス コンフィギュレーション サブモードからバンドルのメンバーに設定できます。
RP スイッチオーバー時のノンストップ フォワーディング
Cisco IOS XR ソフトウェアは、アクティブおよびスタンバイ RP カード間でのスイッチオーバー時のノンストップ フォワーディングをサポートしています。ノンストップ フォワーディングを使用すると、スイッチオーバーが発生したときにリンク バンドルの状態が変化しません。
たとえば、アクティブな RP が障害になった場合、スタンバイ RP が動作可能になります。障害になった RP のコンフィギュレーション、ノードの状態、チェックポイント データは、スタンバイ RP に複製されます。スタンバイ RP がアクティブ RP になったとき、バンドルされたインターフェイスはすべて存在します。
(注) スタンバイ インターフェイス コンフィギュレーションが維持されることを保証するために何かを設定する必要はありません。
リンク スイッチオーバー
デフォルトでは、1 つのバンドル内でアクティブにトラフィックを伝送できる最大リンク数は、Cisco CRS-1 ルータでは 32 個、Cisco XR 12000 シリーズ ルータでは 8 個です。バンドル内の 1 つのメンバー リンクが障害になると、トラフィックは動作可能な残りのメンバー リンクにリダイレクトされます。
Cisco CRS-1 ルータでは、バンドルに対してオプションで 1:1 保護回線を実装できます。そのためには、 bundle maximum-active links コマンドに 1 を設定します。そうすることで、1 つのアクティブ リンクと 1 つ以上の専用のスタンバイ リンクが指定されます。アクティブ リンクが障害になるとスイッチオーバーが発生し、スタンバイ リンクがすぐにアクティブになり、中断のないトラフィックが保証されます。
アクティブ リンクとスタンバイ リンクで LACP が動作している場合、IEEE 規格に基づくスイッチオーバー(デフォルト)か、専用の高速な最適化されたスイッチオーバーを選択できます。アクティブ リンクとスタンバイ リンクで LACP が動作していない場合、専用の最適化されたスイッチオーバー オプションが使用されます。
使用するスイッチオーバーの種類にかかわらず、wait-while タイマーをディセーブルにできます。これにより、スタンバイ リンクの状態ネゴシエーションが高速になり、障害になったアクティブ リンクからスタンバイ リンクへのスイッチオーバーが高速になります。そのためには、 lacp fast-switchover コマンドを使用します。
リンク バンドルの設定方法
ここでは、次の手順について説明します。
• 「イーサネット リンク バンドルの設定」
• 「VLAN バンドルの設定」
• 「POS リンク バンドルの設定」
イーサネット リンク バンドルの設定
ここでは、イーサネット リンク バンドルの設定方法について説明します。
(注) イーサネット リンク バンドルでは MAC アカウンティングはサポートされていません。
(注) イーサネット バンドルをアクティブにするためには、バンドルの両方の接続ポイントで同じ設定を行う必要があります。
制約事項
Cisco XR 12000 シリーズ ルータでは、現在 1:1 保護回線がサポートされていません。そのため、 bundle maximum-active links コマンドと lacp fast-switchover コマンドは、Cisco XR 12000 シリーズ ルータではサポートされていません。
手順の概要
イーサネット リンク バンドルを作成するには、次の手順のように、バンドルを作成し、そのバンドルにメンバー インターフェイスを追加します。
1. configure
2. interface Bundle-Ether bundle-id
3. ipv4 address ipv4-address mask
4. bundle minimum-active bandwidth kbps
5. bundle minimum-active links links
6. bundle maximum-active links links [ hot-standby ]
7. lacp fast-switchover
8. exit
9. interface { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id
10. bundle id bundle-id [ mode { active | on | passive }
11. bundle port-priority priority
12. no shutdown
13. exit
14. ステップ 2 で作成したバンドルにさらにリンクを追加するには、ステップ 8 から 11 を繰り返します。
15. end
または
commit
16. exit
17. exit
18. 接続のリモート エンドでステップ 1 から 15 を実行します。
19. show bundle Bundle-Ether bundle-id
20. show lacp bundle Bundle-Ether bundle -id
詳細手順
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface Bundle-Ether bundle-id
RP/0/RP0/CPU0:router#(config)# interface Bundle-Ether 3 |
新しいイーサネット リンク バンドルを作成し名前を付与します。 この interface Bundle-Ether コマンドを実行すると、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードが開始されます。このモードでは、インターフェイス固有のコンフィギュレーション コマンドを入力できます。インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了して通常のグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。 |
ステップ 3 |
ipv4 address ipv4-address mask
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.1.2.3 255.0.0.0 |
ipv4 address コンフィギュレーション コマンドを使用して、IP アドレスとサブネット マスクを仮想インターフェイスに割り当てます。 |
ステップ 4 |
bundle minimum-active bandwidth kbps
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle minimum-active bandwidth 580000 |
(任意)ユーザがバンドルをアップ状態にする前に必要な最小帯域幅を設定します。 |
ステップ 5 |
bundle minimum-active links links
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle minimum-active links 2 |
(任意)特定のバンドルをアップ状態にする前に必要なアクティブ リンク数を設定します。 |
ステップ 6 |
bundle maximum-active links links [ hot-standby ]
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle maximum-active links 1 hot-standby |
(任意)バンドルで 1:1 保護回線を実装します。これにより、バンドル内で最も優先順位が高いリンクがアクティブになり、2 番目に優先順位が高いリンクがスタンバイになります。また、アクティブおよびスタンバイの LACP 対応のリンクの間でのスイッチオーバーが、専用の最適化に従って実装されることを指定します。 コマンドは、Cisco XR 12000 シリーズ ルータではサポートされていません。 コマンドの値で決まります。 |
ステップ 7 |
lacp fast-switchover
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# lacp fast-switchover
|
(任意)LACP が動作するメンバー リンクを持つバンドル上で 1:1 保護回線をイネーブルにすると( bundle maximum-active links コマンドの値に 1 を設定します)、LACP 状態マシンの wait-while タイマーをディセーブルにできます。このタイマーをディセーブルにすると、スタンバイ モードのバンドル メンバー リンクで、正常状態のネゴシエーションが高速になるため、障害になったアクティブ リンクからスタンバイ リンクへのスイッチオーバーが高速になります。 コマンドは Cisco XR 12000 シリーズ ルータでサポートされていません。 |
ステップ 8 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit |
イーサネット リンク バンドルのインターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了します。 |
ステップ 9 |
interface { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 1/0/0/0 |
特定のインターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 GigabitEthernet キーワードまたは TenGigE キーワードを入力して、インターフェイスの種類を指定します。 interface-path-id 引数には、rack/slot/module 形式のノード ID を指定します。 |
ステップ 10 |
bundle id bundle-id [ mode { active | on | passive }]
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle-id 3
|
指定したバンドルにリンクを追加します。 バンドル上でアクティブ LACP またはパッシブ LACP をイネーブルにするには、オプションの mode active キーワードまたは mode passive キーワードをコマンド文字列に追加します。 LACP をサポートせずにバンドルにリンクを追加するには、オプションの mode on キーワードをコマンド文字列に追加します。 になります(LACP はポート上で動作しません)。 |
ステップ 11 |
bundle port-priority
priority
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle port-priority 1 |
(任意) bundle maximum-active links コマンドに 1 を設定する場合、アクティブ リンクの優先順位を最も高くし(最も小さい値)、スタンバイ リンクの優先順位を 2 番目に高く(次に小さい値)する必要があります。たとえば、アクティブ リンクの優先順位を 1 に設定し、スタンバイ リンクの優先順位を 2 に設定します。 |
ステップ 12 |
no shutdown
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
(任意)リンクがダウン状態の場合はアップ状態にします。no shutdown コマンドは、コンフィギュレーションとリンクの状態に応じて、リンクをアップ状態またはダウン状態に戻します。 |
ステップ 13 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit |
イーサネット インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了します。 |
ステップ 14 |
interface
{
GigabitEthernet |
TenGigE } number
bundle id bundle-id [ mode { active | passive | on }] no shutdown exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 1/0/2/1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle id 3
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle port-priority 2
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 1/0/2/3
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle id 3
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit
|
(任意)バンドルにさらにリンクを追加するには、ステップ 8 から 11 を繰り返します。 |
ステップ 15 |
end または commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# end または RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 16 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 17 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 18 |
接続のリモート エンドでステップ 1 から 15 を実行します。 |
リンク バンドルの他端をアップ状態にします。 |
ステップ 19 |
show bundle Bundle-Ether
bundle-id
RP/0/RP0/CPU0:router# show bundle Bundle-Ether 3
|
(任意)指定したイーサネット リンク バンドルに関する情報を表示します。 |
ステップ 20 |
show lacp bundle Bundle-Ether
bundle-id
RP/0/RP0/CPU0:router# show lacp bundle Bundle-Ether 3 |
(任意)LACP ポートとそのピアに関する詳細情報を表示します。 |
VLAN バンドルの設定
ここでは、VLAN バンドルの設定方法について説明します。VLAN バンドルの作成では、主に次の 3 つの作業を行います。
1. イーサネット バンドルを作成します。
2. VLAN サブインターフェイスを作成し、イーサネット バンドルに割り当てます。
3. イーサネット リンクをイーサネット バンドルに割り当てます。
これらの作業について、以降の手順で詳しく説明します。
(注) VLAN バンドルをアクティブにするには、バンドル接続の両端で同じ設定を行う必要があります。
制約事項
Cisco XR 12000 シリーズ ルータでは、現在 1:1 保護回線がサポートされていません。そのため、 bundle maximum-active links コマンドと lacp fast-switchover コマンドは、Cisco XR 12000 シリーズ ルータではサポートされていません。
手順の概要
VLAN リンク バンドルの作成について、次の手順で説明します。
1. configure
2. interface Bundle-Ether bundle-id
3. ipv4 address ipv4-address mask
4. bundle minimum-active bandwidth kbps
5. bundle minimum-active links links
6. bundle maximum-active links links [ hot-standby ]
7. lacp fast-switchover
8. exit
9. interface Bundle-Ether bundle-id.vlan-id
10. dot1q vlan vlan-id
11. ipv4 address ipv4-address mask
12. no shutdown
13. exit
14. ステップ 2 で作成したバンドルにさらに VLAN を追加するには、ステップ 9 から 12 を繰り返します
15. end
または
commit
16. exit
17. exit
18. configure
19. interface { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id
20. bundle id bundle-id [ mode { active | on | passive }
21. bundle port-priority priority
22. no shutdown
23. ステップ 2 で作成したバンドルにさらにイーサネット インターフェイスを追加するには、ステップ 19 から 21 を繰り返します
24. end
または
commit
25. 接続のリモート エンドでステップ 1 から 23 を実行します。
26. show bundle Bundle-Ether bundle-id
27. show vlan interface
28. show vlan trunks [{ GigabitEthernet | TenGigE | Bundle-Ether } interface-path-id ] [ brief | summary ] [ location node-id]
詳細手順
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface Bundle-Ether bundle-id
RP/0/RP0/CPU0:router#(config)# interface Bundle-Ether 3 |
新しいイーサネット リンク バンドルを作成し名前を付与します。 この interface Bundle-Ether コマンドを実行すると、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードが開始されます。このモードでは、インターフェイス固有のコンフィギュレーション コマンドを入力できます。インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了して通常のグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。 |
ステップ 3 |
ipv4 address ipv4-address mask
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.1.2.3 255.0.0.0 |
ipv4 address コンフィギュレーション コマンドを使用して、IP アドレスとサブネット マスクを仮想インターフェイスに割り当てます。 |
ステップ 4 |
bundle minimum-active bandwidth kbps
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle minimum-active bandwidth 580000 |
(任意)ユーザがバンドルをアップ状態にする前に必要な最小帯域幅を設定します。 |
ステップ 5 |
bundle minimum-active links links
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle minimum-active links 2 |
(任意)特定のバンドルをアップ状態にする前に必要なアクティブ リンク数を設定します。 |
ステップ 6 |
bundle maximum-active links links [ hot-standby ]
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle maximum-active links 1 hot-standby |
(任意)バンドルで 1:1 保護回線を実装します。これにより、バンドル内で最も優先順位が高いリンクがアクティブになり、2 番目に優先順位が高いリンクがスタンバイになります。また、アクティブおよびスタンバイの LACP 対応のリンクの間でのスイッチオーバーが、専用の最適化に従って実装されることを指定します。 コマンドは、Cisco XR 12000 シリーズ ルータではサポートされていません。 コマンドの値で決まります。 |
ステップ 7 |
lacp fast-switchover
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# lacp fast-switchover
|
(任意)LACP が動作するメンバー リンクを持つバンドル上で 1:1 保護回線をイネーブルにすると( bundle maximum-active links コマンドの値に 1 を設定します)、LACP 状態マシンの wait-while タイマーをディセーブルにできます。このタイマーをディセーブルにすると、スタンバイ モードのバンドル メンバー リンクで、正常状態のネゴシエーションが高速になるため、障害になったアクティブ リンクからスタンバイ リンクへのスイッチオーバーが高速になります。 コマンドは Cisco XR 12000 シリーズ ルータでサポートされていません。 |
ステップ 8 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了します。 |
ステップ 9 |
interface Bundle-Ether bundle-id.vlan-id
RP/0/RP0/CPU0:router#(config)# interface Bundle-Ether 3.1 |
新しい VLAN を作成し、その VLAN をステップ 2 で作成したイーサネット バンドルに割り当てます。 bundle-id 引数には、ステップ 2 で作成した bundle-id を指定します。 vlan-id にはサブインターフェイス ID を指定します。範囲は 1 ~ 4094 です(0 と 4095 は予約されています)。 コマンドに追加すると、サブインターフェイス コンフィギュレーション モードが開始されます。 |
ステップ 10 |
dot1q vlan vlan-id
RP/0/RP0/CPU0:router#(config-subif)# dot1q vlan 10 |
VLAN をサブインターフェイスに割り当てます。 vlan-id 引数にはサブインターフェイス ID を指定します。範囲は 1 ~ 4094 です(0 と 4095 は予約されています)。 |
ステップ 11 |
ipv4 address ipv4-address mask
RP/0/RP0/CPU0:router#(config-subif)# ipv4 address 10.1.2.3/24 |
サブインターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。 |
ステップ 12 |
no shutdown
RP/0/RP0/CPU0:router#(config-subif)# no shutdown |
(任意)リンクがダウン状態の場合はアップ状態にします。no shutdown コマンドは、コンフィギュレーションとリンクの状態に応じて、リンクをアップ状態またはダウン状態に戻します。 |
ステップ 13 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# exit |
VLAN サブインターフェイスのサブインターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 14 |
ステップ 2 で作成したバンドルにさらに VLAN を追加するには、ステップ 9 から 12 を繰り返します。
interface Bundle-Ether
bundle-id.vlan-id
ipv4 address
ipv4-address mask
no shutdown exit
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# interface Bundle-Ether 3.1
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# dot1q vlan 20
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# ipv4 address 20.2.3.4/24
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# no shutdown
|
(任意)バンドルにさらにサブインターフェイスを追加します。 |
ステップ 15 |
end または commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# end または RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、commit コマンドを使用します。 |
ステップ 16 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# end |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 17 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 18 |
RP/0/RP0/CPU0:router # configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 19 |
interface { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 1/0/0/0 |
バンドルに追加するイーサネット インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 GigabitEthernet キーワードまたは TenGigE キーワードを入力して、インターフェイスの種類を指定します。 interface-path-id 引数には、rack/slot/module 形式のノード ID を指定します。 (注) リンク バンドルの両端にイーサネット インターフェイスを追加するまでは、VLAN バンドルはアクティブになりません。 |
ステップ 20 |
bundle id bundle-id [ mode { active | on | passive }]
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle-id 3
|
ステップ 2 から 13 で設定したバンドルにイーサネット インターフェイスを追加します。 バンドル上でアクティブ LACP またはパッシブ LACP をイネーブルにするには、オプションの mode active キーワードまたは mode passive キーワードをコマンド文字列に追加します。 LACP をサポートせずにバンドルにインターフェイスを追加するには、オプションの mode on キーワードをコマンド文字列に追加します。 になります(LACP はポート上で動作しません)。 |
ステップ 21 |
bundle port-priority
priority
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle port-priority 1 |
(任意) bundle maximum-active links コマンドに 1 を設定する場合、アクティブ リンクの優先順位を最も高くし(最も小さい値)、スタンバイ リンクの優先順位を 2 番目に高く(次に小さい値)する必要があります。たとえば、アクティブ リンクの優先順位を 1 に設定し、スタンバイ リンクの優先順位を 2 に設定します。 |
ステップ 22 |
no shutdown
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
(任意)リンクがダウン状態の場合はアップ状態にします。no shutdown コマンドは、コンフィギュレーションとリンクの状態に応じて、リンクをアップ状態またはダウン状態に戻します。 |
ステップ 23 |
- |
VLAN バンドルにさらにイーサネットインターフェイスを追加するには、ステップ 19 から 21 を繰り返します。 |
ステップ 24 |
end または commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# end または RP/0/RP0/CPU0:router(config-subif)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 25 |
VLAN バンドル接続のリモート エンドでステップ 1 から 23 を実行します。 |
リンク バンドルの他端をアップ状態にします。 |
ステップ 26 |
show bundle Bundle-Ether bundle-id
RP/0/RP0/CPU0:router# show bundle Bundle-Ether 3
|
(任意)指定したイーサネット リンク バンドルに関する情報を表示します。 show bundle Bundle-Ether コマンドを実行すると、指定したバンドルに関する情報が表示されます。バンドルが正しく設定されており、トラフィックを伝送している場合は、 show bundle Bundle-Ether コマンドの出力の State フィールドに数値 4 が表示されます。これは、指定された VLAN バンドル ポートが 「分散している」 ことを意味します。 |
ステップ 27 |
RP/0/RP0/CPU0:router # show vlan interface |
現在の VLAN インターフェイスとステータス コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 28 |
show vlan trunks [{ GigabitEthernet | TenGigE | Bundle-Ether } interface-path-id ] [ brief | summary ] [ location node-id ]
RP/0/RP0/CPU0:router# show vlan trunk summary |
(任意)各 VLAN トランク インターフェイスに関するサマリー情報を表示します。 • キーワードの意味は次のとおりです。 – brief :簡潔なサマリーを表示します。 – summary :完全なサマリーを表示します。 – location :指定したスロット上の VLAN トランク インターフェイスに関する情報を表示します。 – interface :指定したインターフェイスまたはサブインターフェイスに関する情報を表示します。 show vlan trunks コマンドを使用し、イーサネット バンドル上で設定されているすべての VLAN サブインターフェイスが「up」 になっていることを確認します。 |
ステップ 29 |
lacp fast-switchover
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# lacp fast-switchover
|
(任意)LACP が動作するメンバー リンクを持つバンドル上で 1:1 保護回線をイネーブルにすると( bundle maximum-active links コマンドの値に 1 を設定します)、LACP 状態マシンの wait-while タイマーをディセーブルにできます。このタイマーをディセーブルにすると、スタンバイ モードのバンドル メンバー リンクで、正常状態のネゴシエーションが高速になるため、障害になったアクティブ リンクからスタンバイ リンクへのスイッチオーバーが高速になります。 |
POS リンク バンドルの設定
ここでは、POS リンク バンドルの設定方法について説明します。
(注) POS バンドルをアクティブにするためには、POS バンドルの両方の接続ポイントで同じ設定を行う必要があります。
制約事項
Cisco XR 12000 シリーズ ルータでは、現在 POS インターフェイスと POS トランク バンドルがサポートされていません。
手順の概要
バンドルされた POS インターフェイスの作成では、次のステップに示すように、バンドルとメンバー インターフェイスの両方を設定します。
1. configure
2. interface Bundle-POS bundle-id
3. ipv4 address ipv4-address mask
4. bundle minimum-active bandwidth kbps
5. bundle minimum-active links links
6. bundle maximum-active links links [ hot-standby ]
7. lacp fast-switchover
8. exit
9. interface POS number
10. bundle id bundle-id [ mode { active | on | passive }
11. bundle port-priority priority
12. no shutdown
13. exit
14. ステップ 2 で作成したバンドルにさらにリンクを追加するには、ステップ 8 から 11 を繰り返します。
15. end
または
commit
16. exit
17. exit
18. 接続のリモート エンドでステップ 1 から 15 を実行します。
19. show bundle Bundle-POS bundle-id
20. show lacp bundle Bundle-POS bundle-id
詳細手順
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface Bundle-POS bundle-id
RP/0/RP0/CPU0:router#(config)#interface Bundle-POS 2 |
名前と新たにバンドルされた POS インターフェイスを設定します。 このインターフェイス コマンドを実行すると、インターフェイス コンフィギュレーション サブモードが開始されます。このモードでは、インターフェイス固有のコンフィギュレーション コマンドを入力します。インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了して通常のグローバル コンフィギュレーション モードに戻るには、 exit コマンドを使用します。 |
ステップ 3 |
ipv4 address
ipv4-address
mask
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.1.2.3 255.0.0.0 |
ip address コンフィギュレーション サブコマンドを使用して、IP アドレスとサブネット マスクを仮想インターフェイスに割り当てます。 |
ステップ 4 |
bundle minimum-active bandwidth kbps
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle minimum-active bandwidth 620000 |
(任意)ユーザがバンドルをアップ状態にする前に必要な最小帯域幅を設定します。 |
ステップ 5 |
bundle minimum-active links links
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle minimum-active links 2 |
(任意)特定のバンドルをアップ状態にする前に必要なアクティブ リンク数を設定します。 |
ステップ 6 |
bundle maximum-active links links [ hot-standby ]
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle maximum-active links 1 hot-standby |
(任意)バンドルで 1:1 保護回線を実装します。これにより、バンドル内で最も優先順位が高いリンクがアクティブになり、2 番目に優先順位が高いリンクがスタンバイになります。また、アクティブおよびスタンバイの LACP 対応のリンクの間でのスイッチオーバーが、専用の最適化に従って実装されることを指定します。 コマンドの値で決まります。 |
ステップ 7 |
lacp fast-switchover
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# lacp fast-switchover
|
(任意)LACP が動作するメンバー リンクを持つバンドル上で 1:1 保護回線をイネーブルにすると( bundle maximum-active links コマンドの値に 1 を設定します)、LACP 状態マシンの wait-while タイマーをディセーブルにできます。このタイマーをディセーブルにすると、スタンバイ モードのバンドル メンバー リンクで、正常状態のネゴシエーションが高速になるため、障害になったアクティブ リンクからスタンバイ リンクへのスイッチオーバーが高速になります。 |
ステップ 8 |
exit |
インターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了します。 |
ステップ 9 |
interface POS interface-path-id
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/1/0/0 |
POS インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、POS インターフェイス名を指定します。interface-path-id は、rack/slot/module/port の形式で指定します。 |
ステップ 10 |
bundle id bundle-id [ mode { active | passive | on }]
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle-id 3
|
指定したバンドルにリンクを追加します。 バンドル上でアクティブ LACP またはパッシブ LACP をイネーブルにするには、オプションの mode active キーワードまたは mode passive キーワードをコマンド文字列に追加します。 LACP をサポートせずにバンドルにリンクを追加するには、オプションの mode on キーワードをコマンド文字列に追加します。 になります(LACP はポート上で動作しません)。 |
ステップ 11 |
bundle port-priority
priority
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# bundle port-priority 1 |
(任意) bundle maximum-active links コマンドに 1 を設定する場合、アクティブ リンクの優先順位を最も高くし(最も小さい値)、スタンバイ リンクの優先順位を 2 番目に高く(次に小さい値)する必要があります。たとえば、アクティブ リンクの優先順位を 1 に設定し、スタンバイ リンクの優先順位を 2 に設定します。 |
ステップ 12 |
no shutdown
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
シャットダウン コンフィギュレーションを削除します。これにより、インターフェイスが管理上ダウンになります。no shutdown コマンドは、コンフィギュレーションとリンクの状態に応じて、リンクをアップ状態またはダウン状態に戻します。 |
ステップ 13 |
RP/0/RP0/CPU0:router# exit |
POS インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション サブモードを終了します。 |
ステップ 14 |
バンドルにさらにリンクを追加するには、ステップ 8 から 11 を繰り返します。 |
(任意) ステップ 2 で作成したバンドルにさらにリンクを追加します。 |
ステップ 15 |
end または commit
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# end または RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、commit コマンドを使用します。 |
ステップ 16 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 17 |
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 18 |
接続のリモート エンドでステップ 1 から 15 を実行します。 |
リンク バンドルの他端をアップ状態にします。 |
ステップ 19 |
show bundle Bundle-POS
number
RP/0/RP0/CPU0:router# show bundle Bundle-POS 1 |
(任意)指定した POS リンク バンドルに関する情報を表示します。 |
ステップ 20 |
show lacp bundle Bundle-POS
bundle-id
RP/0/RP0/CPU0:router# show lacp bundle Bundle-POS 3 |
(任意)LACP ポートとそのピアに関する詳細情報を表示します。 |