SIP および SPA の概要
Cisco アグリゲーション サービス ルータ 1000 シリーズ SIP/SPA は、シスコ ルータでのネットワーク接続におけるモジュール性、柔軟性、密度を向上させるキャリア カード/ポート アダプタ アーキテクチャです。ここでは、SIP および SPA について説明し、使用する際の注意事項を示します。
SPA インターフェイス プロセッサ(SIP)
次に、SIP の一般的な特性をいくつか説明します。
- SIP はキャリア カードで、ラインカードのようにルータのスロットに搭載します。このカード自体にネットワーク接続機能はありません。
- SIP には 1 つまたは複数のサブスロットがあり、このサブスロットは SPA を 1 つまたは複数装着するために使用します。SPA にはネットワーク接続用のインターフェイス ポートがあります。
- 通常動作時は、ルータ内の SIP の各サブスロットに SPA をすべて装着するか、または空いているサブスロットにブランク フィラー プレート(SPA-BLANK=)を取り付ける必要があります。
- SIP は、サブスロットに SPA を装着した状態で、活性挿抜(OIR)を実行できます。SPA も活性挿抜をサポートするので、SIP とは無関係に着脱可能です。
(注) |
冷却システムを最大限に活用するため、ブランク フィラー プレートまたは機能する SPA ですべてのスロットとサブ スロットを埋めるようにします。 |
SPA(共有ポート アダプタ)
次に、SPA の一般的な特性をいくつか説明します。
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SPA は、互換性のある SIP キャリア カードのサブスロットに装着するモジュール形式のポート アダプタです。ネットワーク接続を提供するとともにインターフェイスのポート密度が向上します。SIP のタイプに応じて、1 つまたは複数の SPA を SIP に搭載できます。
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一部の SPA では、ネットワーク接続以外のサービスも提供しており、互換性のある SIP のサブスロットに取り付けることができます。たとえば、WebEx ミーティング サービスを提供する ASR 1000 シリーズ用の Cisco WebEx ノードや、音声トランスコーディングやトランスレーティング機能を提供する DSP SPA があります。
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SPA には、下の図に示すように、次のサイズのものがあります。
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シングルハイト SPA: 1 つの SIP サブスロットに取り付けます。
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ダブルハイト SPA:縦に並んだ 2 つの SIP サブスロットに取り付けます。
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注意 |
Cisco ASR 1002 ルータの SIP サブスロット 0 は、ネイティブ ギガビット イーサネット ポートを備えた統合ルート プロセッサに占有されているため、利用できません。 |
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SPA にはそれぞれ、1 つまたは複数のネットワークとのインターフェイスとなるコネクタまたはポートが一定数装備されています。これらのインターフェイスは、Cisco IOS コマンドライン インターフェイス(CLI)を使用して個別に設定できます。
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通常動作時は、SIP の各サブスロットにブランク フィラー プレートまたは SPA を装着して、冷気の流れを維持する必要があります。使用できるブランク フィラー プレートはシングルハイト形状のものだけです。
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SPA は活性挿抜(OIR)をサポートします。SIP とは独立に装着または取り外しできます。SIP もサブスロットに SPA を挿入した状態での OIR をサポートしています。