ボイス トランスコーディングの概要
ここでは、ボイス トランスコーディング機能の設定方法について概要を示します。SIP に SPA-DSP を取り付けた後、SPA-DSP をアクティブ化して、show platform コマンドを実行することで、SPA-DSP のステータスが確認できます。SPA-DSP が運用中で正常に動作している場合、show platform コマンドの出力結果で、SPA-DSP のステータスが [OK] と表示されます。ボイス トランスコーディング機能を設定する前に、SPA-DSP を有効にする必要があります。ボイス カードを有効にし、dsp services dspfarm コマンドを使用して、DSP ファーム モードで SPA-DSP を設定すると、DSP ファーム サービス プロファイルが作成できるようになります。
DSP ファーム プロファイル
DSP ファーム リソースを割り当てるために、DSP ファーム プロファイルが作成されます。DSP ファーム プロファイルは、DSP ファーム モードで DSP SPA を設定した後にのみ作成できます。このプロファイルで、サービス タイプ(コード変換)を選択し、アプリケーション(SBC)を関連付けて、コーデックおよびセッションの最大数などのサービス固有のパラメータを指定します。DSP ファーム プロファイルにより、DSP リソースをサービス タイプに基づいてグループ化できます。SBC などのプロファイルに関連付けられたアプリケーションは、プロファイルで割り当てられたリソースを使用できます。また、同じサービスに複数のプロファイルを構成できます。プロファイル ID とサービス タイプで重複のないようにプロファイルを指定することで、プロファイルを重複させずに SBC アプリケーションにマップできます。プロファイルを作成した後は、プロファイルをアプリケーションに加え、DSP ファーム プロファイルを有効にする必要があります。
SPA-DSP と SBC アプリケーションが連携して動作し、音声トランスコードと変換機能を提供します。DSP ファーム プロファイルを作成した後、各プロファイルが SBC 識別子に一意に紐付けられます。Call-admission-control(CAC)と DTMF との連携動作に関する SBC の設定については、『Cisco Unified Border Element (SP Edition) Configuration Guide: Unified Model』で説明されています。