設定作業
ここでは、POS SPA の設定方法、および設定を確認する方法について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
SPA のインターフェイス アドレスの指定
SPA インターフェイス ポートの番号は、左から右に向かって「0」から順に付けられます。単一ポートの SPA では、ポート番号 0 のみを使用します。SPA インターフェイスを設定またはモニタするには、CLI(コマンドライン インターフェイス)で SIP、SPA、およびインターフェイスの物理位置を指定する必要があります。インターフェイス アドレスのフォーマットは、slot/ subslot/ port です。
-
slot:Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの、SIP が搭載されているシャーシ スロット番号を指定します。
-
subslot:SPA が搭載された SIP のセカンダリ スロットを指定します。
-
port:SPA の各インターフェイス ポートの番号を指定します。
次に、シャーシ スロット 2 に SIP(0)が搭載されていて、その最初のサブスロットに SPA が搭載されている場合、この SPA の最初のインターフェイス(0)を指定する例を示します。
Router(config)# interface serial 2/0/0
このコマンドは代表的な例としてシリアル SPA を表示していますが、その他の SPA(ATM や POS など)およびその他の非チャネライズド SPA でも、これと同じ slot/subslot/port を同様に使用します。
スロットおよびサブスロットの識別方法については、カプセル化タイプの設定を参照してください。
インターフェイスの MTU サイズの変更
Cisco IOS ソフトウェアは、プロトコル スタックのレベルに応じて、3 つの異なるタイプの設定可能な最大伝送単位(MTU)オプションをサポートします。
- インターフェイス MTU:ネットワークから着信したトラフィックが、SPA によって調べられます。インターフェイス タイプごとに、サポートされるインターフェイス MTU サイズおよびデフォルト値は異なります。インターフェイス MTU は、ドロップされる前にインターフェイスで受信可能な最大パケット サイズ(バイト数)を定義します。フレームがインターフェイス MTU サイズよりも小さく、3 バイトのペイロード サイズ以上である場合、フレームの処理は継続されます。
- Internet Protocol(IP)MTU:サブインターフェイスに設定できます。パケットを分割するかどうかを判別するために、Cisco IOS ソフトウェアで使用されます。IP パケットが IP MTU サイズを超過すると、パケットは分割されます。
- タグまたはマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)MTU:サブインターフェイスに設定できます。最大 6 つの異なるラベル(タグ ヘッダー)をパケットに付加できます。ラベルの最大数は、Cisco IOS ソフトウェア リリースによって異なります。
カプセル化方式および MPLS MTU ラベル数に応じて、パケットに余分なオーバーヘッドが追加されます。たとえば、サブネットワーク アクセス プロトコル(SNAP)カプセル化の場合はイーサネット パケットに 8 バイト ヘッダーが追加されますが、dot1q カプセル化の場合は 2 バイト ヘッダーが追加されます。また、MPLS ラベルごとに、4 バイト ヘッダーが追加されます(ラベル数 n X 4 バイト)。
![]() (注) |
Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサ 1(RP1)、2RU、および 2RU 固定シャーシでは、管理イーサネット インターフェイス(インターフェイス gigabitethernet 0)の MTU サイズは 2370 バイトに制限されています。 |
インターフェイス MTU の設定時の注意事項
POS SPA のインターフェイス MTU サイズを設定する場合は、次の注意事項に従ってください。
- MPLS を使用している場合は、mpls mtu コマンドをインターフェイス MTU 以下の値に設定してください。
- インターフェイス MTU サイズを変更した場合に、設定された MTU サイズにオーバーヘッド用の 24 バイト、および設定された巡回冗長検査(CRC)用の 2 または 4 バイトを加えた値を超過するパケットがインターフェイスで受信されると、ジャイアント カウンタが増加します。
たとえば、最大 MTU サイズが 9,216 バイトの場合、次のようなときにジャイアント カウンタは増加します。
-
- 16 ビット CRC(またはフレーム チェック シーケンス(FCS))に対して、9242 バイトを超えるパケットを受信した場合(9216 + 24 + 2)
- 32 ビット CRC に対して、9244 バイトを超えるパケットを受信した場合(9216 + 24 + 4)
- フレーム リレー ローカル管理インターフェイス(LMI)プロトコルでは、すべての相手先固定接続(PVC)ステータス レポートが単一パケットに格納されていなければなりません。デフォルト MTU サイズの 4,470 バイトを使用した場合は、Data-Link
Connection Identifier(DLCI)の値が 890 に制限されます。次の式は、設定されたインターフェイス MTU の最大 DLCI の判別方法を示します。
- 最大 DLCI =(MTU バイト - 20)/(DLCI ごとに 5 バイト)
- デフォルト MTU の最大 DLCI =(4470 - 20)/5 =インターフェイスごとに 890 の DLCI
インターフェイス MTU の設定作業
インターフェイスの MTU サイズを変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
Router(config-if)# mtu bytes |
インターフェイスの最大パケット サイズを設定します。
|
デフォルトの MTU サイズに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
MTU サイズの確認
インターフェイスの MTU サイズを確認するには、show interfaces pos 特権 EXEC コマンドを使用して、[MTU] フィールドの値を調べます。
次に、Cisco ASR 1000 ルータのスロット 2 に SIP が搭載され、SIP のサブスロット 1 に SPA が搭載されている場合、この SPA のインターフェイス ポート 0(1 番めのポート)の MTU サイズが 4470 バイトである例を示します。
Router# show interfaces pos 2/1/0
POS2/1/0 is up, line protocol is up
Hardware is Packet over Sonet
Internet address is 10.1.1.1/24
MTU 4470 bytes
, BW 155000 Kbit, DLY 100 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255.
POS フレーミングの変更
POS フレーミングは SONET(Synchronous Optical Network)または同期デジタル階層(SDH)に指定できます。SONET および SDH は、光ファイバ ネットワークを介した同期データ送信に関連する一連の標準です。SONET は米国規格協会(ANSI)が公開している標準の米国バージョンです。SDH は国際電気通信連合(ITU)が公開している標準の国際バージョンです。
POS フレーミングを変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
Router(config-if)# pos framing {sonet | sdh } |
POS フレーミング タイプを指定します。
POS フレーミング タイプは POS リンクの両端で同じ設定にする必要があります。 |
デフォルトに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
POS フレーミングの確認
POS フレーミングを確認するには、show controllers pos 特権 EXEC コマンドを使用して、[フレーミング(Framing)] フィールドの値を調べます。次に、シャーシ スロット 3 に SIP が搭載され、そのサブスロット 2 に POS SPA が搭載されている場合、この SPA の最初のインターフェイス(0)の POS フレーミング モードが SONET に設定されている例を示します。
Router# show controllers pos 3/2/0
POS3/2/0
SECTION
LOF = 0 LOS = 0 BIP(B1) = 0
LINE
AIS = 0 RDI = 0 FEBE = 0 BIP(B2) = 0
PATH
AIS = 0 RDI = 0 FEBE = 0 BIP(B3) = 0
PLM = 0 UNEQ = 0 TIM = 0 TIU = 0
LOP = 0 NEWPTR = 0 PSE = 0 NSE = 0
Active Defects: None
Active Alarms: None
Alarm reporting enabled for: SF SLOS SLOF B1-TCA B2-TCA PLOP B3-TCA
Framing: SONET
APS
COAPS = 0 PSBF = 0
State: PSBF_state = False
Rx(K1/K2): 00/00 Tx(K1/K2): 00/00
Rx Synchronization Status S1 = 00
S1S0 = 00, C2 = CF
Remote aps status (none); Reflected local aps status (none)
CLOCK RECOVERY
RDOOL = 0
State: RDOOL_state = False
PATH TRACE BUFFER: STABLE
Remote hostname: sip-sw-7600-2
Remote interface: POS3/2/1
Remote IP addr: 0.0.0.0
Remote Rx(K1/K2): 00/00 Tx(K1/K2): 00/00
BER thresholds: SF = 10e-3 SD = 10e-6
TCA thresholds: B1 = 10e-6 B2 = 10e-6 B3 = 10e-6
Clock source: internal
キープアライブ インターバルの変更
キープアライブ機能がイネーブルである場合は、キープアライブ パケットが指定間隔で送信されて、インターフェイスをアクティブに保ちます。キープアライブ インターバルは、POS リンクの両端で同じ設定にする必要があります。
キープアライブ インターバルを変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
Router(config-if)# keepalive [period [retries ]] |
Cisco IOS ソフトウェアがネットワーク インターフェイスをアクティブに保つために、リンクの反対側にメッセージを送信する頻度を指定します。
|
キープアライブ パケットをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
![]() (注) |
キープアライブをイネーブルにしており、POS インターフェイスでライン ループバックを設定しようとすると、キープアライブ プロトコルはエラーになり、キープアライブ タイムアウトに基づいてインターフェイスを定期的にリセットし、ループバックを試しているリンクの反対側でレイヤ 1 エラーが発生します。ライン ループバック用に設定されている POS インターフェイスで no keepalive コマンドを使用すると、これを避けることができます。ライン ループバックになっていない方は、キープアライブがループバックしていて適切に機能していることを検出します。内部ループバック用に設定されているインターフェイスも、キープアライブがイネーブルの状態で適切に機能します。 |
キープアライブ インターバルの確認
キープアライブ インターバルを確認するには、show interfaces pos 特権 EXEC コマンドを使用して、[Keepalive] フィールドの値を調べます。
次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのシャーシ スロット 2 にある SIP のサブスロット 0 に搭載されている POS SPA のインターフェイス ポート 0 で、キープアライブを有効にしています。
Router# show interfaces pos 2/0/0
POS2/0/0 is up, line protocol is up
Hardware is Packet over SonetInternet address is 10.1.1.1.2MTU 9216 bytes, BW 622000 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Keepalive set (10 sec.)
CRC サイズの変更
CRC は、数値計算を使用して送信データ内のエラーを検出するエラーチェック方式です。CRC サイズは FCS のビット長を示します。
CRC サイズは POS リンクの両端で同じ設定にする必要があります。
CRC サイズを変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
Router(config-if)# crc [16 | 32 ] |
(必要に応じて)CRC の長さを指定します。
CRC サイズは POS リンクの両端で同じ設定にする必要があります。 |
デフォルトの CRC サイズに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
CRC サイズの確認
CRC サイズを確認するには、show interfaces pos 特権 EXEC コマンドを使用して、[CRC] フィールドの値を調べます。
次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのスロット 2 にある SIP のサブスロット 0 に搭載されている POS SPA のインターフェイス ポート 0 の CRC サイズが 16 になっていることがわかります。
Router# show interfaces pos 2/0/0
Hardware is Packet over SonetInternet address is 10.1.1.2.1MTU 9216 bytes, BW 622000 Kbit, DLY 100 usec reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation HDLC, crc 16
, loopback not set
クロック ソースの変更
クロック ソースが internal の場合、インターフェイスは内部クロックに基づいて、送信されたデータをクロッキングします。クロック ソースが line の場合、インターフェイスは回線の受信データ ストリームから回復したクロックに基づいて、送信されたデータをクロッキングします。
POS ルータ インターフェイスの推奨クロック ソース設定については、次の URL にある『Configuring Clock Settings on POS Router Interfaces』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk482/tk607/technologies_tech_note09186a0080094bb9.shtml
クロック ソースを変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
Router(config-if)# clock source {line | internal } |
POS リンクのクロック ソースを指定します。
|
デフォルトのクロック ソースに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
クロック ソースの確認
クロック ソースを確認するには、show controllers pos 特権 EXEC コマンドを使用して、[Clock source] フィールドの値を調べます。
次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのスロット 2 にある SIP のサブスロット 0 に搭載されている POS SPA のインターフェイス ポート 0 のクロック ソースが [内部(internal)] になっていることがわかります。
Router# show controllers pos 2/0/0
POS2/0/0SECTIONLOF = 0 LOS = 1 BIP(B1) = 7LINEAIS = 0 RDI = 1 FEBE = 20 BIP(B2) = 9PATHAIS = 0 RDI = 0 FEBE = 0 BIP(B3) = 5PLM = 0 UNEQ = 0 TIM = 0 TIU = 0LOP = 0 NEWPTR = 0 PSE = 0 NSE = 0Active Defects: NoneActive Alarms: None
Alarm reporting enabled for: SF SLOS SLOF B1-TCA LAIS LRDI B2-TCA PAIS PLOP PRDI PUNEQ B3-TCA RDOOL APSCOAPS = 2 PSBF = 0 State: PSBF_state = FalseRx(K1/K2): 00/00 Tx(K1/K2): 00/00Rx Synchronization Status S1 = 00S1S0 = 02, C2 = CFCLOCK RECOVERYRDOOL = 0 State: RDOOL_state = FalsePATH TRACE BUFFER: STABLERemote hostname: RouterTester. Port 102/1 Remote interface: Remote IP addr: Remote Rx(K1/K2): / Tx(K1/K2): / BER thresholds: SF = 10e-5 SD = 10e-6TCA thresholds: B1 = 10e-6 B2 = 10e-6 B3 = 10e-6Clock source: internal
SONET ペイロード スクランブリングの変更
SONET ペイロード スクランブリングは、十分なビット転送密度を保証するために、自己同期スクランブラ(x43+1)をインターフェイスの同期ペイロード エンベロープ(SPE)に適用します。
SONET ペイロードのスクランブリングは、デフォルトでディセーブルに設定されます。
SONET ペイロード スクランブリングは POS リンクの両端で同じ設定にする必要があります。
SONET ペイロード スクランブリングを変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
Router(config-if)# pos scramble-atm |
SONET ペイロード スクランブリングをイネーブルにします。 |
SONET ペイロード スクランブリングを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。
SONET ペイロード スクランブリングの確認
SONET ペイロード スクランブリングを確認するには、show interfaces pos 特権 EXEC コマンドを使用して、[Scramble] フィールドの値を調べます。
次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのスロット 2 にある SIP のサブスロット 0 に搭載されている POS SPA のインターフェイス ポート 0 の SONET ペイロード スクランブリングを無効にしています。
Router# show interfaces pos 2/0/0
Hardware is Packet over Sonet Internet address is 10.0.0.1/24 MTU 9216 bytes, BW 622000 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation HDLC, crc 16, loopback not set Keepalive not set Scramble disabled
カプセル化タイプの設定
デフォルトでは、POS インターフェイスはハイレベル データリンク コントロール(HDLC)カプセル化をサポートします。カプセル化方式には HDLC、ポイントツーポイント プロトコル(PPP)、またはフレーム リレーを指定できます。カプセル化タイプは POS リンクの両端で同じ設定にする必要があります。
カプセル化方式を変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
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Router(config-if)# encapsulation encapsulation-type |
インターフェイスで使用するカプセル化方式を指定します。
|
カプセル化タイプの確認
カプセル化タイプを確認するには、show interfaces pos 特権 EXEC コマンドを使用して、[カプセル化(Encapsulation)] フィールドの値を調べます。
次の例では、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのスロット 2 にある SIP のサブスロット 0 に搭載されている POS SPA のポート 0 のカプセル化タイプが [HDLC] になっていることがわかります。
Router# show interfaces pos 2/0/0
Hardware is Packet over Sonet Internet address is 10.0.0.1/24 MTU 9216 bytes, BW 622000 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255 Encapsulation HDLC
, crc 16, loopback not set Keepalive not set Scramble disabled
POS アラーム トリガー遅延の設定
トリガーは、アクティブな場合に、回線プロトコルをダウンさせるアラームです。POS アラーム トリガー遅延は、断続的な問題によって回線プロトコルがディセーブルにならないようにして、POS インターフェイスのアップストリームを確保する場合に役立ちます。トリガー アラームが受信されると、POS アラーム トリガー遅延機能は回線プロトコルのダウン設定を遅らせます。断続的問題が原因でトリガー アラームが送信された場合は、機能している回線プロトコルのダウンを POS アラーム トリガー遅延によって防止することができます。
パスレベル トリガー
pos delay triggers path コマンドを使用すると、さまざまなパス アラームをトリガーとして設定したり、0 ~ 10,000 ミリ秒のアクティベーション遅延を指定することができます。デフォルト遅延値は 100 ミリ秒です。次のパス アラームは、デフォルトではトリガーでありません。これらのパス アラームをトリガーとして設定し、遅延を指定することもできます。
- パス アラーム検出信号(PAIS)
- パス リモート障害検出(PRDI)
- Path Loss of Pointer(PLOP)
pos delay triggers path コマンドは、B2 および B3 エラー レートのうち大きい方を信号障害(SF)しきい値と比較して、回線プロトコルをダウンさせることもできます。SF しきい値の方が大きい場合、インターフェイスの回線プロトコルはダウンします。
POS パスレベル トリガーを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
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Router(config-if)# pos delay triggers path ms |
パスレベル アラームがトリガーとして機能するように指定し、パスレベル トリガーが受信された場合に、回線プロトコルのダウン設定を遅らせるように指定します。
|
パスレベル トリガーをディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
POS アラーム トリガー遅延の確認
POS アラーム トリガー遅延を確認するには、show controllers pos 特権 EXEC コマンドを使用して、[Line alarm trigger delay] フィールドおよび [Path alarm trigger delay] フィールドの値を確認します。
次の例は、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのスロット 2 にある SIP に搭載されている POS SPA のインターフェイス ポート 0 での POS アラーム トリガー遅延を示しています。
Router# show controllers pos 2/0/0 details
POS2/0/0SECTIONLOF = 0 LOS = 1 BIP(B1) = 5LINEAIS = 0 RDI = 1 FEBE = 5790 BIP(B2) = 945PATHAIS = 0 RDI = 0 FEBE = 0 BIP(B3) = 5PLM = 0 UNEQ = 0 TIM = 0 TIU = 0LOP = 1 NEWPTR = 0 PSE = 0 NSE = 0Active Defects: NoneActive Alarms: NoneAlarm reporting enabled for: SF SLOS SLOF B1-TCA B2-TCA PLOP B3-TCA Line alarm trigger delay = 100 msPath alarm trigger delay = 100 ms
設定の保存
実行コンフィギュレーションを NVRAM(不揮発性 RAM)に保存するには、特権 EXEC コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
Router# copy running-config startup-config |
新しい設定を NVRAM に書き込みます。 |
システム イメージおよびコンフィギュレーション ファイルの管理については、ご使用の Cisco IOS XE ソフトウェア リリースに対応する『Cisco IOS XE Configuration Fundamentals Configuration Guide』および『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』を参照してください。
SPA のインターフェイスのシャットダウンおよび再起動
SPA の任意のインターフェイス ポートは、個別にシャットダウンしたり再起動したりすることができます。インターフェイスをシャットダウンすると、トラフィックが停止し、インターフェイスは「管理上のダウン状態」になります。
SPA の OIR の準備を行っている場合は、SPA を非アクティブにする前に、各インターフェイスを個別にシャットダウンする必要はありません。SPA または SIP の活性挿抜後に、SPA のインターフェイスを個別に再起動する必要はありません。SPA に対する OIR の実行の詳細については、カプセル化タイプの設定 を参照してください。
SPA のインターフェイスをシャットダウンするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
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Router(config-if)# shutdown |
インターフェイスをディセーブルにします。 |
SPA のインターフェイスを再起動するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
コマンド |
目的 |
---|---|
Router(config-if)# no shutdown |
ディセーブルにされたインターフェイスを再起動します。 |