アラーム
オーバーレイネットワークの個々のデバイスでイベントが発生すると、デバイスは通知を Cisco vManage に送信して報告します。次に、Cisco vManage はイベント通知をフィルタリングしてから関連するイベントを相互に関連付けし、やや重大なイベントと重大なイベントをアラームに統合します。
Cisco vManage で生成されるアラームのリストについては、「永続的なアラームとアラームフィールド」を参照してください。
[Alarms] 画面では、オーバーレイネットワーク内のコントローラとルータによって生成されたアラームに関する詳細情報を表示できます。
アラームの状態
Cisco vManage アラームには、シビラリティ(重大度)に基づいてステータスが割り当てられます。
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Critical(赤):オーバーレイネットワーク機能の動作を損なう、またはシャットダウンを引き起こす重大なイベント。
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Major(黄):ネットワーク機能の動作に影響を与えるが、シャットダウンを引き起こすことのない重大なイベント。
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Medium(青):ネットワーク機能のパフォーマンスを損なう可能性のあるイベント。
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Minor(緑):ネットワーク機能のパフォーマンスを低下させる可能性のあるイベント。
通常、シビラリティ(重大度)が Critical または Major のアラームがアクティブとして一覧表示されます。
Cisco vManage が受信した通知イベントがアラーム条件が経過したことを示すと、ほとんどのアラームは自動的にクリアされます。その後、Cisco vManage はアラームをクリア済みとしてリストし、アラームの状態は通常、Medium または Minor に変わります。
Cisco vManage リリース 20.5.1 でのアラームの変更
機能 |
リリース情報 |
説明 |
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アラームの最適化 |
Cisco IOS XE リリース 17.5.1a Cisco SD-WAN リリース 20.5.1 Cisco vManage リリース 20.5.1 |
この機能は、重複したアラームを自動的に抑制することで、Cisco vManage のアラームを最適化します。これにより、問題の原因となっているコンポーネントを簡単に特定できます。 これらのアラームを表示するには、Cisco vManage のメニューから の順に選択します。 |
サイトがダウンすると、Cisco vManage は次のアラームを報告します。
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サイトの停止
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ノードの停止
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TLOC の停止
Cisco vManage は、停止しているコンポーネントごとにアラームを表示します。サイトのサイズによっては、ノードアラームだけでなく、ノード内の各 TLOC のアラームなど、重複したアラームが何度も表示される場合があります。Cisco vManage リリース 20.5.1 では、Cisco vManage が重複したアラームをインテリジェントに抑制します。たとえば、ノード内のすべての TLOC が停止している場合、Cisco vManage は各 TLOC からのアラームを抑制し、ノードからのアラームだけを表示します。マルチテナント構成の場合、各テナントでは、そのテナント内のサイトに関するアラームが表示されます。
シナリオ |
表示されるアラーム |
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Cisco vManage リリース 20.5.1 |
以前のリリース |
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リンク 1 が停止 リンク 2 が稼働 |
bfd-tloc-1_down |
bfd-tloc-1_down |
リンク 1 が停止 リンク 2 が停止 |
bfd-site-1_down bfd-node-1_down、bfd-tloc-1_down、および bfd-tloc-2_down は、サイトアラームによって抑制されます。 |
bfd-site-1_down bfd-tloc-1_down |
リンク 1 が稼働 リンク 2 が停止 |
bfd-site-1_up bfd-node-1_up bfd-tloc-1_up bfd-tloc-2_up |
bfd-site-1_up bfd-tloc-1_up |
アラーム表示
上部のバーにあるアラームベルアイコンをクリックすると、Cisco vManage ダッシュボードからアラームを表示できます。アラームベルでは、アクティブアラームまたはクリア済みアラームにグループ化されています。
または、次の手順に従って、Cisco vManage の [Alarms] 画面からアラームを表示します。
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Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
アラームはグラフィック形式と表形式で表示されます。
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特定のアラームの詳細を表示するには、目的のアラームで […] をクリックしてから、[Alarm Details] をクリックします。
[Alarm Details] ウィンドウが開き、アラームの考えられる原因、影響を受けるエンティティなどの詳細が表示されます。
アラームフィルタの設定
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Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
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[Filter] をクリックします。
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[Severity] フィールドで、ドロップダウンリストからアラームのシビラリティ(重大度)レベルを選択します。複数のシビラリティ(重大度)レベルを指定できます。
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[Active] フィールドで、ドロップダウンリストからアクティブアラーム、クリア済みのアラーム、または両方のタイプのアラームを選択します。アクティブアラームは、現在デバイス上にあるが、まだ認識されていないアラームです。
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[Alarm Name] フィールドで、ドロップダウンリストからアラーム名を選択します。アラーム名は複数指定できます。
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[Search] をクリックして、フィルタ条件に一致するアラームを検索します。
Cisco vManage では、アラームが表形式とグラフィック形式の両方で表示されます。
アラームデータを CSV 形式でエクスポートする
すべてのアラームのデータを CSV 形式のファイルにエクスポートするには、[Download] アイコンをクリックします。
Cisco vManage では、すべてのデータが CSV 形式でアラームテーブルから Excel ファイルにダウンロードされます。ファイルはブラウザのデフォルトのダウンロード場所にダウンロードされ、Alarms.csv という名前が付けられます。
グラフに表示されるアラームデータは、Excel ファイルでも参照できます。
たとえば、2022 年 2 月 15 日午前 3:30 の日時でグラフにアラームデータ(Critical 2、Major 274、Medium 4、Minor 405)が表示される場合、2022 年 2 月 15 日午前 3:00 から 2022 年 2 月 15 日午前 3:29 までの日時の範囲で、同じアラームデータが Excel ファイルでも使用できます。
電子メール通知の有効化
オーバーレイネットワーク内のデバイスでアラームが発生したときに電子メール通知を送信するように Cisco vManage を設定できます。これには、最初に SMTP および電子メール受信者のパラメータを設定する必要があります。まず、次の画面で SMTP および電子メール受信者のパラメータを設定します。
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Cisco vManage のメニューから
の順に選択します。 -
[Alarm Notifications] オプションの横にある [Edit] をクリックします。
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[Enable Email Notifications] で [Enabled] を選択します。
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[Email Settings] チェックボックスをオンにします。
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電子メール通知を送信する際のセキュリティレベルを選択します。セキュリティレベルには、[None]、[SSL]、または [TLS] を指定できます。
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[SMTP Server] フィールドには、電子メール通知を受信する SMTP サーバーの名前または IP アドレスを入力します。
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[SMTP Port] フィールドに、SMTP ポート番号を入力します。セキュリティなしの場合、デフォルトのポートは 25 です。 SSL の場合は 465、TLS の場合は 587 です。
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[From Address] フィールドには、電子メール通知の送信者として表示する電子メールアドレスを入力します。
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[Reply to address] フィールドには、電子メールの [Reply-To] フィールドに表示する電子メールアドレスを入力します。このアドレスには、noreply@cisco.com などの返信不可アドレスを指定できます。
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[Use SMTP Authentication] チェックボックスをオンにして、SMTP サーバーへの SMTP 認証を有効にします。
SMTP 認証で使用するユーザー名とパスワードを入力します。デフォルトユーザーの電子メールサフィックスが、ユーザー名に付加されます。入力したパスワードは非表示になります。
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[Save] をクリックします。
(注) |
電子メールは、送信元インターフェイスとして VPN0(トランスポート インターフェイス)の vManage パブリック IP から送信されます。 |
アラーム通知の送信
開始する前に、電子メール通知が
で有効になっていることを確認します。[Alarm Notifications] の横にある [Edit] をクリックして、[Alarm Notifications] が有効になっているかどうか、また [Email Settings] チェックボックスがオンになっているかどうかを確認します。アラームの発生時に電子メール通知を送信するには、次の手順を実行します。
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Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
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[Alarm Notifications] をクリックします。設定されている通知リストが、表に表示されます。
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[Add Alarm Notification] をクリックします。
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[Name] フィールドに、電子メール通知の名前を入力します。名前の最大長は 128 文字で、英数字のみを使用できます。
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[Severity] フィールドで、ドロップダウンリストからアラームのシビラリティ(重大度)レベルを 1 つ以上選択します。
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[Alarm Name] フィールドで、1 つ以上のアラームを選択します。
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[Account Details] では、次の情報を入力します。
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[Email] フィールドに、電子メールアドレスを 1 つ以上入力します。
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(任意)[Add New Email List] をクリックし、必要に応じて電子メールリストを入力します。
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[Email Threshold] フィールドでは、1 分あたりに送信する電子メールの最大数を設定します。1 から 30 までの値を指定できます。デフォルトは 5 です。
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[WebHook] チェックボックスをオンにすると。アラーム通知イベントが発生したときに HTTP コールバックをトリガーされます。
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[WebHook URL] フィールドには、ウェブフックサーバーの URL を入力します。
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ウェブフックサーバーを認証するためのユーザー名とパスワードを [Username] と [Password] にそれぞれ入力します。
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[WebHook Threshold] フィールドに、しきい値を入力します。
(注)
入力した値は、そのウェブフック URL で 1 分あたりに発行される通知の数を示します。たとえば、[WebHook Threshold] が 2 の場合、そのウェブフック URL の通知を 1 分あたり 2 つ受け取ります。しきい値を超えて生成された通知はドロップされます。
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[Selected Devices] では、[All Devices] または [Custom] を選択します。
[Custom] を選択すると、デバイスリストが表示されます。
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左側の [Available Devices] リストで、1 つ以上のデバイスを選択します。
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右矢印をクリックして、デバイスを右側の [Selected Devices] リストに移動します。
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[Add] をクリックします。
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[Add] をクリックします。
電子メール通知の表示および編集
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Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
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[Alarm Notifications] をクリックします。設定されている通知リストが、表に表示されます。
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目的の通知で、行の右側にある [View] アイコンをクリックします。
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通知の表示が完了したら、[OK] をクリックします。
電子メール通知の編集
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Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
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[Alarm Notifications] をクリックします。設定されている通知リストが、表に表示されます。
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目的の電子メール通知で、[Edit] アイコンをクリックします。
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通知の編集が完了したら、[Update] をクリックします。
電子メール通知の削除
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Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
Cisco vManage のメニューから の順に選択します。
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[Alarm Notifications] をクリックします。設定されている通知リストが、表に表示されます。
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目的の電子メール通知で、[Trash Bin] アイコンをクリックします。
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確認ダイアログボックスで、[OK] をクリックします。