マルチクラウドサービスのモニタリングのための Cisco Catalyst SD-WAN Manager のサポート


(注)  


簡素化と一貫性を実現するために、Cisco SD-WAN ソリューションは Cisco Catalyst SD-WAN としてブランド名が変更されました。さらに、Cisco IOS XE SD-WAN リリース 17.12.1a および Cisco Catalyst SD-WAN リリース 20.12.1 以降、次のコンポーネントの変更が適用されます。Cisco vManage から Cisco Catalyst SD-WAN Manager への変更、Cisco vAnalytics から Cisco Catalyst SD-WAN Analytics への変更、Cisco vBond から Cisco Catalyst SD-WAN Validator への変更、Cisco vSmart から Cisco Catalyst SD-WAN コントローラへの変更、および Cisco コントローラから Cisco Catalyst SD-WAN 制御コンポーネントへの変更。すべてのコンポーネントブランド名変更の包括的なリストについては、最新のリリースノートを参照してください。新しい名前への移行時は、ソフトウェア製品のユーザーインターフェイス更新への段階的なアプローチにより、一連のドキュメントにある程度の不一致が含まれる可能性があります。
表 1. 機能の履歴(表)
機能名 リリース情報 リリース情報

マルチクラウドサービスのモニタリングのための Cisco SD-WAN Manager のサポート

Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN リリース 17.6.1a

Cisco vManage リリース 20.6.1

この機能により、Cisco SD-WAN Manager UI を使用してマルチクラウドネットワークをモニターできます。

Cisco SD-WAN Manager でのリアルタイムデータのマルチクラウドサービスのモニタリング

Cisco IOS XE Catalyst SD-WAN リリース 17.10.1a

Cisco vManage リリース 20.10.1

この機能により、すべてのクラウドおよびインターコネクト接続のモニタリングダッシュボードが拡張されます。また、この機能により、好みに合わせて表示するダッシュレットを自由に指定したり、並べ替えたりできます。

Cisco SD-WAN Manager を使用したマルチクラウドサービスのモニタリングの制約事項

  • この機能は、Cisco vManage リリース 20.7.1 以降でマルチテナント モードの動作をサポートしています。Cisco vManage リリース 20.6.x では、この機能はマルチテナントモードの動作をサポートしていません。

  • この機能は、Cisco vManage リリース 20.7.1 以降でインターコネクトタイプ Equinix をサポートしています。Cisco vManage リリース 20.6.x では、この機能はインターコネクトタイプ Equinix をサポートしていません。

  • ソリューションがブランチ接続 AWS の場合、地理的位置とトラフィック統計は利用できません。

Cisco SD-WAN Manager を使用したマルチクラウドサービスのモニタリングに関する情報

この機能により、Cisco SD-WAN Manager を使用して、さまざまなクラウドリソースへの Cisco SD-WAN の接続をモニターすることができます。この機能により、UI に次のビューが導入されます。これらのビューを使用して、エッジデバイスのおおよその地理的位置、クラウドタイプ、およびさまざまなクラウドプロバイダーのクラウドサイトとアカウントに関する情報を視覚的にモニターすることができます。

デフォルトでは、[Monitor Overview] ダッシュボードには、Cisco SD-WAN オーバーレイネットワークのさまざまなコンポーネントとサービスをモニタリングする際に役立つすべてのダッシュレットが表示されます。カスタマイズ可能なダッシュボード機能を使用すると、次のことができます。

  • ダッシュレットの追加

  • ダッシュレットの削除

  • ダッシュレットの再配置

  • デフォルト設定の復元


(注)  


Cisco vManage リリース 20.10.1 以降では、クラウドまたはインターコネクトのプロバイダーアカウントが Cisco SD-WAN Manager に関連付けられるとすぐに、[Monitor Overview] ダッシュボードのマルチクラウド ダッシュレットが表示されます。


地理的ビュー

地理的ビューには、マルチクラウド展開における Cisco Catalyst 8000V インスタンスのおおよその地理的位置が表示されます。おおよその位置は、クラウドおよびインターコネクトタイプから公開されている情報に基づきます。位置は、Google Cloud、AWS、Azure クラウドプラットフォームに加え、ソフトウェア定義型のクラウドインターコネクトに提供されます。

マルチクラウド Cisco Catalyst 8000V インスタンスの地理的位置を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Cisco SD-WAN Manager のメニューから[Monitor] > [Geography]の順に選択します。

  2. マップで、Cisco Catalyst 8000V インスタンスをクリックして、そのインスタンスのクラウドまたはインターコネクトのタイプ、サイト ID、およびシステム IP を表示します。

クラウドとインターコネクト ダッシュボード

クラウドとインターコネクト ダッシュボードには、クラウドインスタンスおよびソフトウェア定義型のクラウドインターコネクトごとに個別のパネルが表示されます。円グラフは、クラウドまたはソフトウェア定義型のクラウドインターコネクトに接続されているサイトとその到達可能性を示します。サイトは、クラウドへの BFD セッションまたはインターコネクト Cisco Catalyst 8000V を持つ特定のサイト ID の Cisco Catalyst SD-WAN デバイスです。各クラウドまたはインターコネクトのパネルには、次の情報も表示されます。

  • Cisco Catalyst SD-WAN エッジデバイスの数

  • 登録済みのマルチクラウドアカウント

  • ゲートウェイ

  • タグ

  • ホスト VPC

  • トンネル

  • VPN 接続

クラウドとインターコネクト ダッシュボードで情報を表示するには、次の手順を実行します。

  1. Cisco SD-WAN Manager のメニューから、[Monitor] > [Multicloud] を選択します。

    Cisco vManage リリース 20.6.x 以前:Cisco SD-WAN Manager のメニューから、[Dashboard] > [Multicloud] を選択します。

  2. Cisco Catalyst SD-WAN エッジデバイスに関する情報を表示するには、WAN エッジの数をクリックして、Cisco Catalyst SD-WAN エッジデバイスに関する情報を表示します。表示されるウィンドウには、正常性(CPU、メモリ、ハードウェアの状態の集計)、BFD ステータス、設定ステータス、到達可能性、ホスト名、システム IP、シャーシ番号、クラウドまたはインターコネクト ゲートウェイ名、デバイスモデルおよびデバイスのバージョンが表示されます。

    • [Monitor] > [Multicloud] で、クラウドまたはインターコネクト エッジ デバイスのゼロ以外の数をクリックすると、[Monitor] > [Devices] ページが開きます。[Devices] ウィンドウの左側のペインにある [Filter] 条件では、使用可能なオプションから表示するフィールドを選択できます。

    • クラウドまたはソフトウェア定義型のクラウド インターコネクト ゲートウェイ名、リージョン、アカウント名、正常性、およびクラウドタイプに固有のすべてのゲートウェイの説明を表示するには、クラウドまたはインターコネクト ゲートウェイのゼロ以外の数をクリックします。

    • クラウドまたはインターコネクト エッジ デバイスの詳細を表示するには、クラウドまたはインターコネクトエッジのゼロ以外の数をクリックします。

    • 接続されたサイトの正常性、BFD ステータス、およびサイト ID を表示するには、接続されたサイトのゼロ以外の数をクリックします。

クラウドゲートウェイのサマリービュー


(注)  


ソリューションがブランチ接続 AWS の場合、地理的位置とトラフィック統計は利用できません。


クラウドゲートウェイのサマリービューには、次の情報が表示されます。

  • クラウドタイプ

  • アカウント名

  • リージョン

  • クラウド ゲートウェイ デバイス

  • 関連するブランチデバイス:クラウド ゲートウェイ デバイスとの BFD セッションが設定されているブランチデバイス。

  • 関連付けられた VPC および vNET:クラウドゲートウェイと同じリージョンに属する VPN にマッピングされている VPC および vNET。

  • トラフィック統計:クラウド ゲートウェイ デバイスからワークロード VPC へのトンネル統計。デバイスを選択すると、次のトラフィック統計と、リストする期間の表示を選択できます。

    • Kbps

    • パケット

    • Octets

    • Errors

    • Drops

    • Pps

    デバイスが選択されていない場合は、クラウドゲートウェイ内のすべてのデバイスの統計の集計が表示されます。

クラウドゲートウェイのサマリービューに移動するには、次の手順を実行します。

  1. Cisco SD-WAN Manager のメニューから、[Configuration] > [Cloud OnRamp for Multicloud] を選択します。

  2. [Cloud] を選択します。

  3. クラウドゲートウェイのサマリーテーブルで、詳細を表示するクラウドゲートウェイの名前をクリックします。このページでは、接続されたサイトに関する詳細を表示することもできます。

インターコネクト ゲートウェイのサマリービュー

インターコネクト ゲートウェイのサマリービューには、次の情報が表示されます。

  • Cisco Catalyst SD-WAN エッジデバイスのタイプ

  • アカウント名

  • リージョン

  • インターコネクト ゲートウェイ デバイス

  • 関連するブランチデバイス

  • インターコネクト接続

インターコネクト ゲートウェイのサマリービューに移動するには、次の手順を実行します。

  1. Cisco SD-WAN Manager のメニューから、[Configuration] > [Cloud OnRamp for Multicloud] を選択します。

  2. [Interconnect] を選択します。

  3. 詳細を表示するインターコネクト ゲートウェイ名をクリックします。