この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco 1900 シリーズ Integrated Services Router(ISR; サービス統合型ルータ)は LAN および WAN 接続を提供するモジュール型ルータであり、交換可能なインターフェイス カードおよび Internal Service Module(ISM)を使用して設定できます。現在このシリーズには、1941 モデルおよび 1941W(ワイヤレス)モデルがあります。1941W は、Wi-Fi CERTIFIED(TM) 認定を受けており、802.11a/b/g/n に準拠しています。モジュール設計のルータであることによって得られる柔軟性により、ニーズに応じたルータの構成が可能です。
この ISR シリーズは、次世代の Enhanced High-Speed WAN Interface Card(EHWIC; 拡張高速 WAN インターフェイス カード)、Internal Service Module(ISM)、および 2 枚の CompactFlash カードをサポートする新しいスロットを備えています。Universal Serial Bus(USB; ユニバーサル シリアル バス)デバイスには 2 つの USB ポートを使用できます。また、RJ-45 コンソール コネクタに加えて、USB ミニ タイプ B シリアル コンソール ポートも使用できます。
この章では、Cisco 1900 シリーズ ルータの概要について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「シャーシの図」
• 「仕様」
• 「適合規格」
ここでは、Cisco 1900 シリーズ ルータの前面パネルおよび背面パネルの図を使用して、電源インターフェイス、信号インターフェイス、インターフェイス カード スロット、およびステータス インジケータの場所を示します。
図 1-1 は、Cisco 1941 ワイヤレス ルータの前面パネルを示します。図 1-2 は、LED を示します。図 1-3 は、背面パネル コネクタを示します。
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アンテナ マウント1 |
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LED2 |
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POE3 |
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High-Speed WAN Interface Card(HWIC; 高速 WAN インターフェイス カード)スロット 0(EHWIC、HWIC、WAN Interface Card(WIC; WAN インターフェイス カード)、または VWIC4):シングル幅 |
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ISM5 または WLAN |
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HWIC スロット 1(EHWIC、HWIC、または WIC):ダブル幅6 |
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4.Voice/WAN Interface Card(VWIC; 音声/WAN インターフェイス カード)は、データだけをサポートします。 5.Internal Service Module(ISM)。 6.ダブル幅のスロットは、シングル幅の EHWIC、HWIC、WIC、または VWIC(データ専用)をスロットの左側に収容できます。 |
ここでは、Cisco 1900 シリーズ ルータの基本的な機能について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
• 「メモリ」
Cisco 1941 ルータのシリアル番号ラベルは、シャーシ背面の引き出しタブにあります (図 1-4を参照)。
(注) Cisco 1941 ルータのシリアル番号は、11 文字です。
Cisco Product Identification(CPI)ツールは、シスコ製品のシリアル番号ラベルの位置を示す詳細な図と説明を提供します。このツールには、次の機能があります。
• ツリー構造の製品階層を用いてモデルを閲覧できる検索オプション
• 複数の製品をより簡単に検索することのできる最終結果ページの検索フィールド
このツールをご利用になれば、シリアル番号ラベルを探し、製品を識別するプロセスを効率よく行うことができます。シリアル番号情報があれば資格認証プロセスが早くなるため、サポート サービスへアクセスする際に重要です。
次の表に、Cisco 1900 シリーズ ルータで使用可能なインターフェイスを示します。
(注) RJ-45 コンソール ポートまたは USB コンソール ポートのいずれかを使用できます。両方のポートを同時に使用することはできません。
これらのモジュールは、シャーシのスロットに挿入することによって、またはシャーシを開いて内部のコネクタに差し込むことによって取り付けることができます。
• CompactFlash メモリおよび拡張高速 WAN インターフェイス カード(EHWIC)は、シャーシのスロットに収まります。シャーシを開かずに、取り付けまたは取り外しを実行できます。
• Cisco 1940 シャーシ内部のコネクタは、現場で取り付け可能なオプションの Internal Service Module(ISM)を収容します。「ISM の取り付け」を参照してください。
• Cisco 1940W シャーシ内部のコネクタは、工場で取り付けられたオプションのワイヤレス LAN カードを収容します。
• 内部電源装置のアップグレード(オプション)を行うと、オプションの統合型スイッチ モジュールに対してインライン電源(802.3af 対応 Power-over-Ethernet(POE)およびシスコ標準のインライン電源)が供給されます。
表 1-2 に、オプション モジュールの概要を示します。
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7.シスコから購入した高性能 CompactFlash(CF)だけが、Cisco 1900 シリーズ ISR で動作します。これらのルータでは、レガシー CF は動作しません。レガシー CF を挿入すると、次のエラー メッセージが表示されます。 nullnull |
Cisco 1900 シリーズ ルータには、次のタイプのメモリが搭載されています。
• DRAM:実行コンフィギュレーションおよびルーティング テーブルを保存します。ネットワーク インターフェイスによるパケット バッファリングに使用されます。Cisco IOS ソフトウェアは、DRAM メモリから実行されます。
• Boot/Nonvolatile Random-Access Memory(NVRAM; 不揮発性 RAM):内蔵フラッシュ メモリ。ブートストラップ プログラム(ROM モニタ)、コンフィギュレーション レジスタ、およびスタートアップ コンフィギュレーションを保存します。
• フラッシュ メモリ:外部フラッシュ メモリ OS(オペレーティング システム)ソフトウェア イメージを保存します。
表 1-3 に、Cisco 1900 シリーズ ルータのメモリ オプションの概要を示します。RAM のデフォルトのメモリ数は、最小使用可能メモリを表します。RAM は、デフォルト数の倍数で最大数まで追加することができます。
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表 1-4 に、ルータのベゼルまたはシャーシにある LED インジケータの概要を示します。ただし、インターフェイス カードにある LED は含まれません。
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オン:無線は接続済み、SSID10 は設定済み、信号は送信され、クライアントは関連付けられていますが、データを受信していないか、送信していません。 |
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オン:無線は接続済み、SSID は設定済み、信号は送信され、クライアントは関連付けられていますが、データを受信していないか、送信していません。 |
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点滅:イーサネット リンクはアップ状態です。データを受信または送信しています。 オン:イーサネット リンクはアップ状態です。ワイヤレス アクセス ポイントは、Lightweight AP Protocol(LWAPP; Lightweight AP プロトコル)コントローラと通信しています。点滅:イーサネット リンクはアップ状態です。ワイヤレス アクセス ポイントは、LWAPP コントローラと通信していません。 |
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(注) この LED が点灯している間は、CompactFlash メモリ カードを取り外さないでください。 | |||
(注) ライトがオフになったら、CompactFlash を取り外します。 | |||
(注) この LED が点灯している間は、CompactFlash メモリ カードを取り外さないでください。 | |||
(注) ライトがオフになったら、CompactFlash を取り外します。 | |||
Fast Ethernet(FE; ファスト イーサネット)ポートまたは GE ポートは、10 Mb/s で動作しています。 |
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null |
内蔵ファンは、シャーシの冷却を行います。オンボードの温度センサーは、ファンの速度を制御します。ルータに電力が供給されている間、ファンは常にオンになっています。ほとんどの条件下では、ファンは最低速度で作動し、電力を節約してファンの雑音を軽減します。周囲温度が高い場合は、必要に応じて、高速で作動します。ファンに障害が発生した場合に内部温度が制限を超えると、システムはシャット ダウンします。「シャーシの内の空気の流れを示す図」を参照してください。
バッテリ バックアップ付き内部リアルタイム クロックは、システム ソフトウェアにシステム電源投入時の時刻を提供します。これにより、システムは Certification Authority(CA; 認証局)証明書の有効性を検証できます。Cisco 1900 シリーズ ルータには、リチウム電池が搭載されています。この電池は、当該ルータに指定された動作環境条件のもとではルータの寿命が終わるまで持ちます。この電池は現場交換できません。
(注) Cisco 1900 ISR のリチウム電池が故障した場合には、ルータをシスコに返却して修理する必要があります。
電池は現場交換可能ではありませんが、次の警告に留意してください。
警告 製造業者の指示に従って使用済み電池を処分してください。ステートメント 1015
Cisco 1941 ルータのシャーシには、背面パネルに Kensington(TM) セキュリティ スロットが付いています。シャーシは、Kensington(TM) ロックダウン装置を使用してデスクトップまたは他の表面に固定できます。
組み込みの Wi-Fi CERTIFIED(TM)(802.11a/b/g/n 準拠ワイヤレス アクセス ポイント)は、ルータにオプション機能としてプリインストールされています。Cisco 1900 シリーズ ルータは、Autonomous 機能と Unified 機能の両方、およびネットワーク構成をサポートします。
ワイヤレス アクセス ポイントには、接続用の外部コンソール ポートはありません。ワイヤレス装置を設定するには、コンソール ケーブルを使用して、 第 5 章「コンソール端末またはモデムへの接続」 に記載されるように PC をホスト ルータのコンソールに接続してから、Cisco IOS Command-line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を使用してインターフェイスにアクセスする必要があります。
表 1-5 に、Cisco 1900 シリーズ ルータの無線およびアンテナを示します。
5 GHz 無線は、Unlicensed National Information Infrastructure(UNII)1、2、3、5 GHz 周波帯で動作する UNII 無線トランシーバを内蔵しています。
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取り外し可能なデュアルバンド 2.4-GHz/5-GHz 全方向性ダイポール RP-TNC アンテナ× 3 12 |
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Cisco 1941 ルータの各インターフェイス(ポート)は、番号によって識別されます。Cisco 1941 ルータには、次のワイドエリア ネットワーク(WAN)およびローカルエリア ネットワーク(LAN)インターフェイス タイプが含まれています。
• オンボードのギガビット イーサネット(GE)LAN インターフェイス× 2
• WIC、VWIC(データ専用)、および HWIC を取り付け可能なスロット× 2
スロット番号の形式は、 インターフェイスタイプ 0/スロット番号 / インターフェイス番号 です。 表 1-6 にインターフェイス番号の概要を示します。スロット番号を識別する場合は、図 1-3 を参照してください。
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(注) Cisco 1941 ルータでは、async インターフェイス設定用の番号形式は、0/スロット/ポートです。async インターフェイスに関連付けられている回線は、インターフェイス番号を使って async 回線を指定するだけで設定できます。たとえば、回線 0/0/0 は、スロット 0 の WIC-2A/S のインターフェイス シリアル 0/0/0 に関連付けられている回線を指定します。同様に、回線 0/1/1 は、スロット 1 の WIC-2AM のインターフェイス async 0/1/1 に関連付けられている回線を指定します。
表 1-7 に Cisco 1900 シリーズ ルータの仕様を示します。
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1.4 × 5.3 × 4.5 cm(3.5 × 13.5 × 11.5 インチ)、2 RU13 の高さ |
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RJ-45 × 1 および USB ミニ タイプ B × 1(USB 2.0 対応)。ボー レート:1200、2400、4800、9600、19200、38400、57600、および 115200 |
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RJ-45 コネクタ ボー レート:1200、2400、4800、9600、19200、38400、57600、および 115200 |
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USB タイプ A × 2(USB 2.0 対応、最大 2.5 W(500 mA))14 |
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RJ-45 コネクタ(GE0)(Auto-MDIX)× 115 |
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47 CFR、Part 15 |
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UL 60950-1 |
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規制については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 1900 Series Routers 』を参照してください。