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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco 860 および Cisco 880 シリーズ Integrated Services Router(ISR; サービス統合型ルータ)上に組み込まれているワイヤレス アクセス ポイントに対してサービスを提供する、4 ポート Fast Ethernet(FE; ファスト イーサネット)スイッチと、Gigabit Ethernet(GE; ギガビット イーサネット)スイッチの設定作業の概要について説明します。
FE スイッチは、10/100Base T レイヤ 2 ファスト イーサネット スイッチです。スイッチ上の異なる VLAN の間のトラフィックは、Switched Virtual Interface(SVI; スイッチ仮想インターフェイス)を使用し、ルータ プラットフォームを通じてルーティングされます。
GE スイッチは 1000Base T レイヤ 2 ギガビット イーサネット スイッチであり、ルータとそれに組み込まれているワイヤレス アクセス ポイントの間の内部インターフェイスです。
どのスイッチ ポートも、他のシスコ イーサネット スイッチに接続するためのトランキング ポートとして設定できます。
オプションの電源モジュールを Cisco 880 シリーズ ISR に追加することで、IP 電話や外外部アクセス ポイント用に、FE ポートのうちの 2 つにインライン パワーを供給できます。
FE スイッチ上のポートには、番号 FE0 ~ FE3 が付与されています。GE スイッチ上のポートには、Wlan-GigabitEthernet0 という名前と番号が付けられています。
• FE スイッチのポートを、ルータのファスト イーサネット オンボード ポートに接続してはなりません。
• Cisco 880 シリーズ ISR では、インライン パワーは FE スイッチ ポート FE0 および FE1 でだけサポートされています。Cisco 860 シリーズ ISR では、インライン パワーはサポートされていません。
イーサネット スイッチを設定するには、次の概念について理解する必要があります。
• 「VLAN および VLAN Trunk Protocol」
VLAN および VLAN Trunk Protocol(VTP)については、次の URL の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t4/feature/guide/gt1636nm.html#wp1047027
Cisco 860 シリーズ ISR では、インライン パワーはサポートされていません。Cisco 880 シリーズ ISR では、FE スイッチ ポート FE0 および FE1 上で、シスコ IP 電話または外部アクセス ポイントにインライン パワーを供給できます。
FE スイッチ上の検出メカニズムにより、シスコの装置に接続されているかどうかが判別されます。スイッチは、回線に電力が供給されていないことを検知すると、電力を供給します。回線に電力が供給されている場合、スイッチは電力を供給しません。
レイヤ 2 イーサネット スイッチングの概念については、次の URL の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t4/feature/guide/gt1636nm.html#wp1048478
802.1x 認証の概念については、次の URL の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t4/feature/guide/gt1636nm.html#wp1051006
スパニング ツリー プロトコルの概念については、次の URL の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t4/feature/guide/gt1636nm.html#wp1048458
Cisco Discovery Protocol(CDP)は、シスコ製のすべてのルータ、ブリッジ、アクセス サーバ、スイッチで、レイヤ 2(データ リンク レイヤ)上で動作します。CDP を使用すると、ネットワーク管理アプリケーションが、既知の装置のネイバ(特に、下位レイヤの透過的なプロトコルが動作するネイバ)であるシスコ製の装置を検出することができます。CDP を使用すると、ネットワーク管理アプリケーションは、隣接する装置の種類と SNMP エージェント アドレスを学習することができます。この機能により、アプリケーションは、隣接する装置に SNMP クエリーを送信できます。
CDP は、Subnetwork Access Protocol(SNAP; サブネットワーク アクセス プロトコル)をサポートするすべての LAN および WAN メディアで動作します。CDP が設定されている各装置は、マルチキャスト アドレスに対して定期的にメッセージを送信します。各装置は、SNMP メッセージを受信できるアドレスを 1 つ以上アドバタイズします。アドバタイズには、存続可能時間(ホールドタイム情報)も含まれています。これは、受信側の装置が CDP 情報を破棄せずに保持する時間の長さを示します。
スイッチド ポート アナライザの概念については、次の URL の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t4/feature/guide/gt1636nm.html#wp1053663
IGMP スヌーピングの概念については、次の URL の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t4/feature/guide/gt1636nm.html#wp1053727
Cisco 880 シリーズ ISR は、IGMP スヌーピングのバージョン 3 をサポートしています。
IGMPv3 は、発信元フィルタリングをサポートしています。これを使用すると、マルチキャスト レシーバー ホストは、マルチキャスト トラフィックの受信元のグループと、どの発信元からのトラフィックを待っているかをルータに知らせることができます。Cisco ISR 上で IGMP スヌーピングとともに IGMPv3 機能を有効にすることで、Basic IGMPv3 Snooping Support(BISS)が提供されます。BISS では、IGMPv3 ホストの存在の下で、マルチキャスト トラフィックの制約されたフラッディングが可能になります。このサポートは、トラフィックを、IGMPv2 スヌーピングが IGMPv2 ホストで行うのとほぼ同じポート セットに制約します。制約されたフラッディングでは、宛先マルチキャスト アドレスだけが考慮されます。
ストーム コントロールの概念については、次の URL の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t4/feature/guide/gt1636nm.html#wp1051018
フォールバック ブリッジングの概念については、次の URL の情報を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t4/feature/guide/gt1636nm.html#wp1054833
イーサネット スイッチの設定作業については、以降のセクションを参照してください。
• 「Cisco Discovery Protocol の設定」
• 「IP マルチキャスト レイヤ 3 スイッチングの設定」
ここでは、VLAN の設定方法について説明します。Cisco 860 シリーズ ISR は 2 つ の VLAN をサポートしており、Cisco 880 シリーズ ISR は 8 つの VLAN をサポートしています。
VLAN を設定するには、コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/lan/catalyst6500/ios/12.2SX/configuration/guide/layer2.html
GE ポートはルータの組み込みアクセス ポイントだけにサービスを提供する内部インターフェイスであるため、X に 1 以外を指定した switchport access vlan X コマンドだけでは設定できません。ただし、トランク モードで設定することはできます。そのためには、コンフィギュレーション モードで次の手順を実行します。
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レイヤ 2 インターフェイスの設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1047041
802.1x ポートベース認証の設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_4t/12_4t11/ht_8021x.html
• Understanding the default 802.1x configuration
• Enabling 802.1x Authentication
• Configuring the switch-to-RADIUS-server comunication
• Enabling periodic reauthentication
• Changing the switch-to-client retransmission time
• Setting the switch-to-client frame-retransmission number
スパニング ツリー プロトコルの設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1047906
• Configuring spanning tree port priority
• Configuring spanning tree port cost
• Configuring the bridge priority of a VLAN
• Configuring the forward-delay time for a VLAN
MAC テーブルの操作の設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1048223
• Enabling known MAC address traffic
• Creating a static entry in the MAC address table
既知の MAC アドレス トラフィックのイネーブル化に関するトピックでは、ポート セキュリティを扱います。ポート セキュリティには、スタティックなポート セキュリティとダイナミックなポート セキュリティがあります。
スタティックなポート セキュリティでは、指定したスイッチ ポートを通じてアクセスすることを許可する装置を、ユーザが指定できます。指定は、許可する装置の MAC アドレスを MAC アドレス テーブルに格納することで、手動で行います。スタティックなポート セキュリティは、MAC アドレス フィルタリングとも呼ばれます。
ダイナミックなポート セキュリティもこれに似ています。ただし、装置の MAC アドレスを指定する代わりに、ポート上で許可する装置の最大数を指定します。指定した最大数が手動で指定した MAC アドレスの数よりも大きい場合、スイッチは、指定された最大値になるまで、MAC アドレスを自動的に学習します。指定した最大数がスタティックに指定されている MAC アドレスの数よりも小さい場合は、エラー メッセージが生成されます。
スタティックまたはダイナミックなポート セキュリティを指定するには、次のコマンドを使用します。
Cisco Discovery Protocol(CDP)の設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1048365
Switched Port Analyzer(SPAN;スイッチド ポート アナライザ)セッションの設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1048473
• Configuring the SPAN sources
アクセス ポイントまたはシスコ IP 電話向けにインライン パワーを設定する方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1048551
IP マルチキャスト レイヤ 3 スイッチングの設定方法については、下記の URL を参照してください。この URL には、次の情報が含まれています。
• Enabling IP multicast routing globally
• Enabling IP protocol-independent multicast (PIM) on Layer 3 interfaces
• Verifying IP multicast Layer 3 hardware switching summary
• Verifying the IP multicast routing table
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1048610
IGMP スヌーピングの設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1048777
• Enabling or disabling IGMP snooping
• Enabling IGMP immediate-leave processing
• Statically configuring an interface to join a group
• Configuring a multicast router port
Cisco IOS リリース 12.4(15)T で IGMPv3 機能をサポートするため、キーワード groups および count が show ip igmp snooping コマンドに追加されました。また、 show ip igmp snooping コマンドの出力に、IGMP スヌーピング グループに関するグローバル情報が含まれるように変更されました。 show ip igmp snooping コマンドを groups キーワードとともに使用すると、すべての VLAN に対して IGMP スヌーピングによって学習されたマルチキャスト テーブルが表示されます。また、 show ip igmp snooping コマンドを、 groups キーワード、 vlan-id キーワード、 vlan-id 引数とともに使用すると、特定の VLAN に対して IGMP スヌーピングによって学習されたマルチキャスト テーブルが表示されます。 show ip igmp snooping コマンドを groups キーワードおよび count キーワードとともに使用すると、IGMP スヌーピングによって学習されたマルチキャスト グループの数が表示されます。
ポート単位のストーム制御の設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1049009
フォールバック ブリッジングの設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1049176
• Understanding the default fallback bridging configuration
• Preventing the forwarding of dynamically learned stations
• Configuring the bridge table aging time
• Filtering frames by a specific MAC address
独立した音声サブネットとデータ サブネットの設定方法については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1049866
スイッチの管理については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/ios/12_3t/12_3t8/feature/guide/esw_cfg.html#wp1049978
• Enabling Switch Port Analyzer
• Managing the MAC Address Tables