この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco CSR 1000V では、ギガビットイーサネット ネットワーク インターフェイスを、VM によって割り当てられた論理的な仮想ネットワーク インターフェイス カード
(vNIC)名にマッピングします。次に、VM は物理 MAC アドレスに対して論理 vNIC 名をマッピングします。
Cisco CSR 1000V を初めてブートすると、VM の作成時に追加された論理 vNIC インターフェイスに、ルータ インターフェイスがマッピングされます。図 5-1 に、vNIC と Cisco CSR 1000V ルータ インターフェイスの関係を示します。追加された最初の vNIC が GigabitEthernet0 管理インターフェイスに自動的にマッピングされます。追加されたすべての後続の vNIC は、ルータ インターフェイスにマッピングされます。
図 5-1 Cisco CSR 1000V のルータ インターフェイスにマッピングされた vNIC
Cisco CSR 1000V のブート後に、次の例に示すように show platform software vnic-if interface-mapping コマンドを使用して、vNIC を持つルータの論理インターフェイスと、vNIC の MAC アドレス間のマッピングを表示する必要があります。
(注) 表示される vNIC 名は、ハイパーバイザ上のインターフェイスにマッピングするために Cisco CSR 1000V で使用する論理インターフェイスです。VM のインストール中に追加された対応する NIC 名に常にマッピングされるとは限りません。たとえば、表示されている論理 vNIC 名「eth1」は、VM のインストール プロセスで追加された「NIC1」に必ずしもマップされない場合があります。
ルータをリブートしたとき、vNIC の追加と削除がなければ、インターフェイス マッピングは変わりません。vNIC を削除するときは、残りのインターフェイスの設定がそのまま維持されることを保証するために特別な注意を払う必要があります。詳細については、「「Cisco CSR 1000V でのネットワーク インターフェイスの追加および削除」」を参照してください。
Cisco CSR 1000V は VM によって割り当てられた論理 vNIC 名にルータのギガビットイーサネット インターフェイスをマッピングします。これは、次に、VM ホストの MAC アドレスにマッピングされます。VM で vNIC を追加または削除することにより、Cisco CSR 1000V で GigabitEthernet インターフェイスを追加または削除できます。ルータがアクティブなときに vNIC を追加できます。
VM からの vNIC を削除するには、まず、VM の電源をオンにする必要があります。vNIC を削除した場合、ルータをリブートする必要があります。vNIC を追加および削除する方法の詳細については、 VMware のマニュアル を参照してください。
(注) Cisco IOS XE Release 3.8S を使用している場合は、インストールされた vNIC を追加または削除するには、VM の電源を切断する必要があります。
ネットワーク インターフェイスを追加または削除する前に、まず、 show platform software vnic-if interface-mapping コマンドを使用して、インターフェイスから vNIC へのマッピングを確認してください。
VM 上のネットワーク インターフェイスを追加または削除した後は、ネットワーク インターフェイスの設定に変更を加える前に、インターフェイスから vNIC への新しいマッピングを必ず確認してください。次の例は、新しい vNIC を追加した後の、インターフェイスのマッピングを示します。
更新された表示は Cisco CSR 1000V 上の GigabitEthernet4 ネットワーク インターフェイスにマッピングされている「eth」vNIC が追加されたことを示します。
最初にインストールされたとき、Cisco CSR1000V は MAC アドレスに vNIC 名をマッピングするデータベースを作成します。このデータベースは、vNIC が追加または削除された場合に、ルータ インターフェイスと vNIC から MAC アドレスへのマッピングの間の永続的なマッピングを維持するために使用されます。インターフェイスは VMware によって保守される保存された Universal Unique Identification(UUID)にマッピングされます。
ルータ ネットワーク インターフェイスと vNIC の間のマッピングは、Cisco CSR 1000V がインストールされている現在の VM にのみ適用されます。VM がクローンされると、保存された UUID は現在の UUID に一致しなくなり、インターフェイス マッピングは、ルータの設定と一致しなくなります。
インターフェイス マッピングの不一致を避けるには、クローンを作成する前の元の VM で次の手順を実行する必要があります。
ステップ 1 クローン作成プロセスを開始する前に、クローンされた VM で必要となる数の設定済み vNIC が、元の VM に含まれていることを確認します。
ステップ 2 元の VM で clear platform software vnic-if-nvtable コマンドを入力します。
このコマンドは、元の VM 上の永続インターフェイス データベースをクリアし、ハイパーバイザへのインターフェイス マッピングを更新します。
ステップ 3 Cisco CSR 1000V をリブートします。
ステップ 4 クローンされた VM で、 show platform software vnic-if interface-mapping コマンドを使用して、インターフェイスのマッピングを確認します。
ステップ 5 クローンされた VM で、ルータ インターフェイスを適宜設定します。
この手順に従うと、クローンされた VM のルータ設定は元の VM の設定と一致します。
Cisco CSR 1000V インターフェイスに対応するように、さまざまな方法で ESXi ネットワーク インターフェイスを設定できます。図 5-2 に、各 Cisco CSR 1000V ルータ インターフェイスを 1 台のホスト イーサネット インターフェイスにマッピングする方法の例を示します。
図 5-2 個々の ESXi ホスト イーサネット インターフェイスにマッピングされた Cisco CSR 1000V インターフェイス
図 5-3 に、1 個のホスト ESXi イーサネット インターフェイスを共有する複数の Cisco CSR 1000V インターフェイスの例を示します。
図 5-3 1 個の ESXi ホスト イーサネット インターフェイスを共有する Cisco CSR 1000V インターフェイス
図 5-4 に、vSwitch 上のトランク インターフェイスに直接マッピングされた 1 個の Cisco CSR 1000V のインターフェイスを示します。
図 5-4 vSwitch トランクに直接マッピングされた Cisco CSR 1000V インターフェイス