この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco NX-OS スイッチに Enhanced Interior Gateway Routing Protocol( )を設定する方法について説明します。
• 「関連資料」
EIGRP は、リンクステート プロトコルの機能にディスタンス ベクトル プロトコルの利点を組み合わせたプロトコルです。EIGRP は、定期的に Hello メッセージを送信してネイバーを探索します。EIGRP は、新規ネイバーを検出すると、すべてのローカル EIGRP ルートおよびルート メトリックに対する 1 回限りの更新を送信します。受信側の EIGRP ルータは、受信したメトリックと、その新規ネイバーにローカルで割り当てられたリンクのコストに基づいて、ルート ディスタンスを計算します。この最初の全面的なルート テーブルの更新後は、ルート変更の影響を受けるネイバーにのみ、差分更新が EIGRP により送信されます。この処理により、コンバージェンスにかかる時間が短縮され、EIGRP が使用する帯域幅が最小限になります。
により、すべてのネイバーへの EIGRP パケットの配信が保証されます。(「ネイバー探索およびネイバー回復」を参照)。Reliable Transport Protocol は、マルチキャスト パケットとユニキャスト パケットの混合伝送をサポートしています。この転送は信頼性が高く、未確認パケットが保留されているときにも、マルチキャスト パケットの迅速な送信が可能です。この方式により、さまざまな速度のリンクでも短いコンバージェンス時間が維持されるようになります。マルチキャスト パケットとユニキャスト パケットの送信を制御するデフォルト タイマーの変更の詳細については、「高度な EIGRP の設定」を参照してください。
Reliable Transport Protocol には、次のメッセージ タイプが含まれます。
• Hello:ネイバー探索およびネイバー回復に使用されます。EIGRP はデフォルトでは、定期的なマルチキャスト Hello メッセージをローカル ネットワーク上に、設定された で送信します。デフォルトの hello 間隔は 5 秒です。
• 確認:更新、照会、返信を確実に受信したことを確認します。
• 更新:ルーティング情報が変更されると、その影響を受けるネイバーに送信されます。更新には、ルートの宛先、アドレス マスク、および遅延や帯域幅などのルート メトリックが含まれます。更新情報は EIGRP トポロジ テーブルに格納されます。
EIGRP は、Reliable Transport Protocol からの Hello メッセージを使用して、直接接続されたネットワーク上のネイバー EIGRP ルータを探索します。EIGRP により、ネイバー テーブルにネイバーが追加されます。ネイバー テーブルの情報には、ネイバー アドレス、検出されたインターフェイス、および が含まれています。ホールド タイムは、ネイバー到達不能を宣言する前に EIGRP が待機する時間を示します。デフォルトのホールド タイムは、hello 間隔の 3 倍または 15 秒です。
EIGRP は、ローカル EIGRP ルーティング情報を共有するために、一連の更新メッセージを新規ネイバーに送信します。このルート情報は EIGRP トポロジ テーブルに格納されます。このように EIGRP ルート情報全体を最初に送信したあとは、ルーティングが変更されたときにのみ、EIGRP により更新メッセージが送信されます。これらの更新メッセージは新情報または更新情報のみを含んでおり、変更の影響を受けるネイバーにのみ送信されます。「EIGRP ルート更新」を参照してください。
EIGRP はネイバーへのキープアライブとして、Hello メッセージも使用します。Hello メッセージを受信している限り、Cisco NX-OS は、ネイバーがダウンせずに機能していると判定します。
(DUAL)により、トポロジ テーブルの宛先ネットワークに基づいてルーティング情報が計算されます。トポロジ テーブルには、次の情報が含まれます。
• IPv4 アドレス/マスク:この宛先のネットワーク アドレスおよびネットワーク マスク。
• サクセサ:すべての または、現在の よりも短いディスタンスをアドバタイズするネイバーの IP アドレスおよびローカル インターフェイス接続。
• Feasibility Distance(FD; フィジブル ディスタンス):計算された、宛先までの最短ディスタンス。フィジブル ディスタンスは、ネイバーがアドバタイズした距離に、そのネイバーへのリンク コストを加えた合計です。
DUAL は、ディスタンス メトリックを使用して、ループが発生しない効率的なパスを選択します。DUAL はルートを選択し、フィジブル サクセサに基づいてユニキャスト Routing Information Base(RIB; ルーティング情報ベース)に挿入します。トポロジが変更されると、DUAL は、トポロジ テーブルでフィジブル サクセサを探します。フィジブル サクセサが見つかった場合、DUAL は、最短のフィジブル ディスタンスを持つフィジブル サクセサを選択して、それをユニキャスト RIB に挿入します。これにより、再計算が不要となります。
フィジブル サクセサが存在しないが、宛先をアドバタイズするネイバーが存在する場合は、DUAL がパッシブ状態からアクティブ状態へと移行し、新しいサクセサまたは宛先へのネクストホップ ルータを決定する再計算をトリガーします。ルートの再計算に必要な時間はコンバージェンス時間に影響します。EIGRP は照会メッセージをすべてのネイバーに送信し、フィジブル サクセサを探します。フィジブル サクセサを持つネイバーは、その情報を含む返信メッセージを送信します。フィジブル サクセサを持たないネイバーは、DUAL の再計算をトリガーします。
トポロジが変更されると、EIGRP は、変更されたルーティング情報のみを含む更新メッセージを、影響を受けるネイバーに送信します。更新メッセージには、新規の、または更新されたネットワーク宛先へのディスタンス情報が含まれます。
EIGRP でのディスタンス情報は、帯域幅、遅延、負荷使用状況、リンクの信頼性などの使用可能なルート メトリックの組み合わせとして表現されます。各メトリックには重みが関連付けられており、これにより、メトリックがディスタンスの計算に含まれるかどうかが決定します。このメトリックの重みは設定することができます。特性を微調整して最適なパスを完成することもできますが、設定可能なメトリックの大部分でデフォルト設定を使用することを推奨します。
内部ルートとは、同じ EIGRP 自律システム内のネイバー間のルートです。これらのルートには、次のメトリックがあります。
• ネクストホップ:ネクストホップ ルータの IP アドレス。
• 遅延:宛先ネットワークへのルートを形成するインターフェイス上で設定された遅延の合計。10 マイクロ秒単位で設定されます。
• 帯域幅:宛先へのルートの一部であるインターフェイスで設定された最小帯域幅から計算されます。
(注) デフォルト帯域幅の値の使用を推奨します。この帯域幅パラメータは EIGRP でも使用されます。
• ホップ カウント:宛先までにルートが通過するホップまたはルータの数。このメトリックは、DUAL 計算で直接には使用されません。
デフォルトで EIGRP は、帯域幅と遅延のメトリックを使用して、宛先までのディスタンスを計算します。計算に他のメトリックが含まれるように、メトリックの重みを変更できます。
外部ルートとは、異なる EIGRP AS にあるネイバー間のルートです。これらのルートには、次のメトリックがあります。
• ネクストホップ:ネクストホップ ルータの IP アドレス。
• ルータ ID:このルートを EIGRP に再配布したルータのルータ ID。
EIGRP は、学習したルートをすべて、EIGRP トポロジ テーブルとユニキャスト RIB に追加します。トポロジが変更されると、EIGRP は、これらのルートを使用してフィジブル サクセサを探します。EIGRP は、他のルーティング プロトコルから EIGRP に再配布されたあらゆるルートの変更についてのユニキャスト RIB からの通知も待ち受けます。
EIGRP の高度な機能を使用して、EIGRP の設定を最適化できます。
• 「認証」
• 「ルート集約」
EIGRP は、IPv4 アドレス ファミリをサポートします。
アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードには、次の EIGRP 機能が含まれます。
複数のコンフィギュレーション モードで同じ機能を設定できません。たとえばルータ コンフィギュレーション モードでデフォルト メトリックを設定すると、アドレス ファミリ モードでデフォルト メトリックを設定できません。
EIGRP メッセージに認証を設定して、ネットワークでの不正な、または無効なルーティング更新を防止できます。EIGRP 認証は MD5 認証ダイジェストをサポートしています。
認証キーのキーチェーン管理を使用して、Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティングおよび転送)インスタンスごと、またはインターフェイスごとに EIGRP 認証を設定できます。キーチェーン管理を使用すると、MD5 認証ダイジェストが使用する認証キーへの変更を管理できます。キーチェーンの作成については、 『Cisco Nexus 5000 Series NX-OS Security Configuration Guide, Release 5.0(2)N2(1) 』 を参照してください。
MD5 認証を行うには、ローカル ルータとすべてのリモート EIGRP ネイバーで同一のパスワードを設定します。EIGRP メッセージが作成されると、Cisco NX-OS は、そのメッセージ自体と暗号化されたパスワードに基づいて MD5 一方向メッセージ ダイジェストを作成し、このダイジェストを EIGRP メッセージとともに送信します。受信する EIGRP ネイバーは、同じ暗号化パスワードを使用して、このダイジェストを確認します。メッセージが変更されていない場合は計算が同一であるため、EIGRP メッセージは有効と見なされます。
MD5 認証には各 EIGRP メッセージのシーケンス番号も含まれており、これにより、ネットワークでのメッセージの再送が防止されます。
EIGRP スタブ ルーティング機能を使用して、ネットワークの安定性を向上させ、リソースの使用を削減し、スタブ ルータ設定を簡素化することができます。スタブ ルータは、リモート ルータ経由で EIGRP ネットワークに接続します。を参照してください。
EIGRP スタブ ルーティングを使用すると、EIGRP を使用するように配布とリモート ルータを設定し、リモート ルータのみをスタブとして設定する必要があります。EIGRP スタブ ルーティングで、分散ルータでの集約が自動的にイネーブルになるわけではありません。ほとんどの場合、分散ルータでの集約の設定が必要です。
EIGRP スタブ ルーティングを使用しない場合は、分散ルータからリモート ルータに送信されたルートがフィルタリングまたは集約されたあとでも、問題が発生することがあります。たとえば、ルートが企業ネットワーク内のどこかで失われた場合に、EIGRP が分散ルータに照会を送信することがあります。分散ルータは、ルートが集約されている場合でも、リモート ルータに照会を送信することがあります。分散ルータとリモート ルータの間の WAN リンク上の通信に問題が発生した場合は、EIGRP がアクティブ状態のままとなり、ネットワークの他の場所が不安定となる場合があります。EIGRP スタブ ルーティングを使用すると、リモート ルータに照会が送信されなくなります。
指定したインターフェイスにサマリー集約アドレスを設定できます。ルート集約を使用すると、固有性の強い一連のアドレスをすべての固有アドレスを代表する 1 つのアドレスに置き換えることによって、ルート テーブルを簡素化できます。たとえば、10.1.1.0/24、10.1.2.0/24、および 10.1.3.0/24 というアドレスを 1 つの集約アドレス 10.1.0.0/16 に置き換えることができます。
より具体的なアドレスがルーティング テーブルにある場合、EIGRP は、より具体的なルートの最小メトリックに等しいメトリックを持つインターフェイスからの集約アドレスをアドバタイズします。
(注) EIGRP は、自動ルート集約をサポートしていません。
EIGRP を使用して、ダイレクト ルート、スタティック ルート、他の EIGRP AS から学習したルート、または他のプロトコルからのルートを再配布できます。再配布を含むルート マップを設定して、どのルートが EIGRP に渡されるかを制御します。ルート マップを使用すると、宛先、送信元プロトコル、ルート タイプ、ルート タグなどの属性に基づいて、ルートをフィルタリングできます。を参照してください。
ロード バランシングを使用すると、ルータによって、宛先アドレスから同じ距離にあるすべてのルータ ネットワーク ポートにトラフィックが分散されます。ロード バランシングにより、ネットワーク セグメントの使用率が向上し、それによってネットワーク帯域幅の効率も向上します。
Cisco NX-OS は、EIGRP ルート テーブルおよびユニキャスト RIB 中の 16 までの等コスト パスを使用する Equal Cost Multiple Path(ECMP; 等コスト マルチパス)機能をサポートしています。これらのパスの一部または全部に対してトラフィックのロード バランスを行うよう、EIGRP を設定できます。
(注) Cisco NX-OS の EIGRP は、等コストでないロード バランシングをサポートしていません。
スプリット ホライズンを使用して、EIGRP が、ルートを伝えたインターフェイスからそのルートをアドバタイズしないようにすることができます。
スプリット ホライズンは、EIGRP 更新パケットおよび EIGRP 照会パケットの送信を制御する方式です。インターフェイスでスプリット ホライズンをイネーブルにすると、Cisco NX-OS は、このインターフェイスから学習された宛先への更新パケットも照会パケットも送信しません。この方法でアップデート パケットとクエリー パケットを制御すると、ルーティング ループの可能性が低くなります。
ポイズン リバースによるスプリット ホライズンにより、EIGRP は、EIGRP がルートを学習したインターフェイス経由で、そのルートを到達不能としてアドバタイズするよう設定されます。
EIGRP は、次のシナリオでスプリット ホライズン、またはポイズン リバースによるスプリット ホライズンを使用します。
Cisco NX-OS は、同じシステム上で動作する、EIGRP プロトコルの複数インスタンスをサポートしています。EIGRP は、Virtual Routing and Forwarding(VRF; 仮想ルーティングおよび転送)インスタンスをサポートしています。デフォルトでは、特に別の VRF を設定しない限り、Cisco NX-OS によりデフォルト VRF が使用されます。 を参照してください。
デフォルトでは、すべてのインスタンスが同じシステム ルータ ID を使用します。インスタンスごとに一意のルータ ID を設定することもできます。
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EIGRP には、LAN Base Services ライセンスが必要です。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細と、ライセンスの取得および適用の方法については、 『Cisco NX-OS Licensing Guide 』 を参照してください。 |
EIGRP を使用するには、次の前提条件を満たしている必要があります。
• EIGRP 機能がイネーブルにされている(「EIGRP 機能のイネーブル化」を参照)。
EIGRP 設定時の注意事項および制約事項は次のとおりです。
• 他のプロトコル、接続されたルータ、またはスタティック ルートからの再配布には、メトリック設定(デフォルト メトリック設定オプションまたはルート マップによる)が必要です(を参照)。
• グレースフル スタートについては、NSF 認識ルータが動作中であり、ネットワークで完全に収束している場合にのみ、このルータが NSF 対応ルータのグレースフル リスタート動作を支援できます。
• グレースフル リスタートについては、グレースフル リスタートに関係する隣接スイッチが NSF-aware、または NSF-capable である必要があります。
• Cisco NX-OS EIGRP は Cisco IOS ソフトウェアの EIGRP と互換性があります。
• 妥当な理由がない限り、メトリックの重みを変更しないでください。メトリックの重みを変更した場合は、同じ AS 内のすべての EIGRP ルータに、それを適用する必要があります。
• 大規模ネットワークの場合は、スタブの使用を検討してください。
• EIGRP ベクトル メトリックは維持されないため、異なる EIGRP AS 間での再配布は避けてください。
• no ip next-hop-self コマンドは、ネクスト ホップの到達可能性を保証しません。
• ip passive-interface eigrp コマンドを使用すると、ネイバーが形成されなくなります。
• Cisco NX-OS は IGRP も、IGRP および EIGRP クラウドの接続もサポートしていません。
• Cisco NX-OS は IP のみをサポートしています。
(注) Cisco IOS の CLI に慣れている場合、この機能の Cisco NX-OS コマンドは従来の Cisco IOS コマンドと異なる点があるため注意が必要です。
表 4-1 は、各 EIGRP パラメータに対するデフォルト設定を示します。
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EIGRP 機能をディセーブルにし、関連付けられた設定をすべて削除するには、 no feature eigrp コマンドを使用します。
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EIGRP インスタンスを作成して、そのインスタンスにインターフェイスを関連付けることができます。この EIGRP プロセスに一意の AS 番号を割り当てます(を参照)。ルート再配布をイネーブルにしていない限り、他の AS からルートがアドバタイズされることも、受信されることもありません。
EIGRP 機能がイネーブルにされていることを確認します(「EIGRP 機能のイネーブル化」を参照)。
EIGRP がルータ ID(設定済みのループバック アドレスなど)を入手可能であるか、またはルータ ID オプションを設定する必要があります。
AS 番号であると認められていないインスタンス タグを設定する場合は、AS 番号を明示的に設定する必要があります。そうしないと、この EIGRP インスタンスはシャットダウン状態のままになります。
3. (任意) autonomous-system as-number
5. (任意) log-neighbor-warnings [seconds]
6. interface interface-type slot/port
EIGRP プロセスと、関連付けられた設定を削除するには、 no router eigrp コマンドを使用します。
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(注) EIGRP プロセスを削除する場合は、インターフェイス モードで設定された EIGRP コマンドも削除する必要があります。
次に、EIGRP プロセスを作成し、EIGRP のインターフェイスを設定する例を示します。
switch(config)# router eigrp Test1
switch(config)# i nterface ethernet 1/2
switch(config-if)# no switchport
switch(config-if)# ip router eigrp Test1
switch(config-if)# no shutdown
switch(config-if)# copy running-config startup-config
その他の EIGRP パラメータの詳細については、「高度な EIGRP の設定」を参照してください。
EIGRP インスタンスは再起動できます。再起動すると、インスタンスのすべてのネイバーが消去されます。
EIGRP インスタンスを再起動して、関連付けられたすべてのネイバーを削除するには、次のコマンドを使用します。
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(任意)この EIGRP インスタンスを再起動するときに、ユニキャスト RIB のすべての EIGRP ルートをフラッシュします。 |
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EIGRP インスタンスを再起動して、すべてのネイバーを削除します。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。 |
EIGRP インスタンスを正常にシャットダウンできます。これにより、すべてのルートと隣接関係が削除されますが、EIGRP 設定は保持されます。
EIGRP インスタンスをディセーブルにするには、ルータ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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EIGRP の受動インターフェイスを設定できます。受動インターフェイスは、EIGRP 隣接関係に参加しませんが、このインターフェイスのネットワーク アドレスは EIGRP トポロジ テーブルに残ります。
EIGRP の受動インターフェイスを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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EIGRP hello を抑制します。これにより、EIGRP インターフェイス上でネイバーがルーティング アップデートを形成および送信することを防ぎます。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。 |
インターフェイスで EIGRP を正常にシャットダウンできます。これにより、すべての隣接関係が削除され、このインターフェイスで EIGRP トラフィックが停止しますが、EIGRP 設定は保持されます。
インターフェイスで EIGRP をディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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このインターフェイスで EIGRP をディセーブルにします。EIGRP インターフェイス設定は残ります。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。 |
• 「hello パケット間のインターバルとホールド タイムの調整」
EIGRP のネイバー間での認証を設定できます。「認証」を参照してください。
EIGRP プロセスまたは個々のインターフェイスに対応する EIGRP 認証を設定できます。インターフェイスの EIGRP 認証設定は、EIGRP プロセスレベルの認証設定よりも優先します。
EIGRP 機能がイネーブルにされていることを確認します(「EIGRP 機能のイネーブル化」を参照)。
EIGRP プロセスのすべてのネイバーが、共有認証キーを含め、同じ認証設定を共有することを確認します。
この認証設定のキーチェーンを作成します。 『Cisco Nexus 5000 Series NX-OS Security Configuration Guide, Release 5.0(2)N2(1) 』 を参照してください。
3. address-family ipv4 unicast
4. authentication key-chain key-chain
6. interface interface-type slot/port
8. ip router eigrp instance-tag
9. ip authentication key-chain eigrp instance-tag key-chain
次に、EIGRP の MD5 メッセージ ダイジェスト認証をイーサネット インターフェイス 1/2 上で設定する例を示します。
switch(config)# router eigrp Test1
switch(config)# interface ethernet 1/2
switch(config-if)# no switchport
switch(config-if)# ip router eigrp Test1
switch(config-if)# ip authentication key-chain eigrp Test1 routeKeys
switch(config-if)# ip authentication mode eigrp Test1 md5
switch(config-if)# copy running-config startup-config
ルータで EIGRP スタブ ルーティングを設定するには、アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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switch(config-router-af)# stub [ direct | receive-only | redistributed [ direct ] leak-map map-name ] |
リモート ルータを EIGRP スタブ ルータとして設定します。マップ名には最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字は区別されます。 |
次に、直接接続され、再配布されるルートをアドバタイズするスタブ ルータを設定する例を示します。
switch(config)# router eigrp Test1
switch(config-router)# address-family ipv4 unicast
switch(config-router-af)# stub direct redistributed
switch(config-router-af)# copy running-config startup-config
ルータがスタブ ルータとして設定されていることを確認するには、show ip eigrp neighbor detail コマンドを使用します。出力の最後の行は、リモート ルータまたはスポーク ルータのスタブ ステータスを示します。次に、 show ip eigrp neighbor detail コマンドの出力例を示します。
指定したインターフェイスにサマリー集約アドレスを設定できます。ルーティング テーブルに他にも個別のルートがある場合、EIGRP は、それらすべての個別ルートのメトリックのうち最小のメトリックを使用して、集約アドレスをインターフェイスからアドバタイズします。「ルート集約」を参照してください。
サマリー集約アドレスを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
次に、EIGRP によりネットワーク 192.0.2.0 がイーサネット 1/2 のみに集約されるようにする例を示します。
switch(config-if)# no switchport
EIGRP 機能がイネーブルにされていることを確認します(「EIGRP 機能のイネーブル化」を参照)。
他のプロトコルから再配布されるルートには、メトリック(デフォルト メトリック設定オプションまたはルート マップによる)を設定する必要があります。
3. address-family ipv4 unicast
4. redistribute { bgp as | { eigrp | ospf | ospfv3 | rip } instance-tag | direct | static } route-map name
5. default-metric bandwidth delay reliability loading mtu
次に、BGP を IPv4 向けの EIGRP に再配布する例を示します。
switch(config)# router eigrp Test1
switch(config-router)# redistribute bgp 100 route-map BGPFilter
switch(config-router)# default-metric 500000 30 200 1 1500
switch(config-router)# copy running-config startup-config
ルートの再配布では、多くのルートを EIGRP ルート テーブルに追加できます。外部プロトコルから受け取るルートの数に最大制限を設定できます。EIGRP では、再配布されるルートの上限を設定するために次のオプションが用意されています。
• 上限固定:EIGRP が設定された最大値に達すると、メッセージをログに記録します。EIGRP は、それ以上の再配布されたルートを受け入れません。しきい値を超えたときに EIGRP が警告をログに記録する、最大値のしきい値に対する割合を設定することもできます。
• 警告のみ:EIGRP が最大値に達したときのみ、警告のログを記録します。EIGRP は、再配布されたルートを受け入れ続けます。
• 取り消し:EIGRP が最大値に達すると、タイムアウト期間が開始します。タイムアウト期間の経過後、再配布されたルートの現在数が最大数よりも少ない場合、EIGRP はすべての再配布されたルートを要求します。再配布されたルートの現在数が最大数に達した場合、EIGRP はすべての再配布されたルートを取り消します。EIGRP が再配布されたルートをさらに受け入れられるように、この条件をクリアする必要があります。
任意で、タイムアウト期間を設定できます。
EIGRP 機能がイネーブルにされていることを確認します(「EIGRP 機能のイネーブル化」を参照)。
3. redistribute { bgp id | direct | eigrp id | ospf id | rip id | static } route-map map-name
4. redistribute maximum-prefix max [ threshold ] [ warning-only | withdraw [ num-retries timeout ]]
次に、EIGRP に再配布されるルートの数を制限する例を示します。
switch(config)# router eigrp Test1
switch(config-router)# redistribute bgp route-map FilterExternalBGP
switch(config-router)# redistribute maximum-prefix 1000 75
EIGRP でのロード バランシングを設定できます。最大パス オプションを使用して、ECMP ルートの数を設定できます。「EIGRP でのロード バランシングの設定」を参照してください。
EIGRP 機能がイネーブルにされていることを確認します(「EIGRP 機能のイネーブル化」を参照)。
次に、6 つまでの等コストパスによる、EIGRP の等コスト ロード バランシングを IPv4 上で設定する例を示します。
switch(config)# router eigrp Test1
switch(config-router)# maximum-paths 6
switch(config-router)# copy running-config startup-config
各 Hello メッセージの間隔とホールド タイムを調整できます。
デフォルトでは、5 秒ごとに Hello メッセージが送信されます。ホールド タイムは Hello メッセージでアドバタイズされ、送信者が有効であると見なすまでの時間をネイバーに示します。デフォルトのホールド タイムは、hello 間隔の 3 倍または 15 秒です。
hello パケットの間隔を変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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switch(config-if)# ip hello-interval eigrp instance-tag seconds |
EIGRP ルーティング処理の hello 間隔を設定します。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。指定できる範囲は 1 ~ 65535 秒です。デフォルトは 5 です。 |
非常に輻輳した大規模ネットワークでは、一部のルータが、デフォルト ホールド タイム内にネイバーから hello パケットを受信できない可能性があります。この場合は、ホールド タイムを増やすことを推奨します。
ホールド タイムを変更するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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EIGRP ルーティング処理のホールド タイムを設定します。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。有効な範囲は 1 ~ 65535 です。 |
スプリット ホライズンを使用して、ルート情報がルータにより、その情報の送信元インターフェイスの外部にアドバタイズされないようにすることができます。通常はスプリット ホライズンにより、特にリンクに障害がある場合に、複数のルーティング スイッチ間での通信が最適化されます。
デフォルトでは、スプリット ホライズンはすべてのインターフェイスでイネーブルになっています。
スプリット ホライズンをディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
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省略可能なパラメータを設定して、EIGRP をネットワークに合わせて調整できます。
アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードでは、次のオプション パラメータを設定できます。
インターフェイス コンフィギュレーション モードで、省略可能な次のパラメータを設定できます。
複数の VRF を作成して、各 VRF で同じまたは複数の EIGRP プロセスを使用することもできます。VRF にはインターフェイスを割り当てます。
(注) インターフェイスの VRF を設定したあとに、インターフェイスの他のすべてのパラメータを設定します。インターフェイスの VRF を設定すると、そのインターフェイスの他の設定がすべて削除されます。
EIGRP 機能がイネーブルにされていることを確認します(「EIGRP 機能のイネーブル化」を参照)。
4. interface ethernet slot/port
次に、VRF を作成して、その VRF にインターフェイスを追加する例を示します。
switch(config)# vrf context NewVRF
switch(config-vrf)# router eigrp Test1
switch(config-router)# i nterface ethernet 1/2
switch(config-if)# no switchport
switch(config-if)# ip router eigrp Test1
switch(config-if)# vrf member NewVRF
switch(config-if)# copy running-config startup-config
EIGRP の設定情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。
EIGRP 統計情報を表示するには、次のコマンドを使用します。
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show ip eigrp [instance-tag] route-map statistics redistribute |
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EIGRP の実装に関する詳細情報については、次のページを参照してください。
• 「関連資料」
• 「MIB」
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『Cisco Nexus 5000 Series Command Reference, Cisco NX-OS Releases 4.x, 5.x 』 |
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http://www.cisco.com/en/US/tech/tk365/technologies_q_and_a_item09186a008012dac4.shtml |
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Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)を検索およびダウンロードするには、次の URL にアクセスしてください。 http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml |
表 4-2 は、この機能のリリースの履歴です。
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