この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、P で始まる Cisco NX-OS イーサネット コマンドおよび仮想イーサネット コマンドについて説明します。
インターフェイスのピン接続オプションを設定するには、 pinning コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
pinning { control-vlan | packet-vlan } sub_group_ID
no pinning { control-vlan | packet-vlan }
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次に、インターフェイスに合わせてパケット VLAN のピン接続を設定する例を示します。
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特定のサブグループに仮想イーサネット インターフェイスのトラフィックをピン接続するには、 pinning id コマンドを使用します。設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
仮想イーサネット インターフェイス コンフィギュレーション モード
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次に、サブグループ 3 に仮想イーサネット インターフェイスをピン接続する例を示します。
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ピン接続コンフィギュレーションなど、特定の仮想イーサネット インターフェイスの実行コンフィギュレーション情報を表示します。 |
Cisco Nexus 5548UP スイッチまたは Cisco Nexus 5596UP スイッチに統合ポートを設定するには、 port コマンドを使用します。統合ポートを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
port port-number type { ethernet | fc }
no port port-number type { ethernet | fc }
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ユニファイド ポートでは、ポートをイーサネット、ネイティブ ファイバ チャネル、または Fibre Channel over Ethernet(FCoE)ポートとして設定できます。デフォルトでは、ポートはイーサネット ポートですが、次の統合ポートではポート モードをファイバ チャネルに変更できます。
• Cisco Nexus 5548UP スイッチまたは Cisco Nexus 5596UP スイッチのあらゆるポート。
• Cisco Nexus 5548P スイッチに取り付けられている Cisco N55-M16UP 拡張モジュールのポート。
イーサネット ポートと FC ポートは指定の順序で設定する必要があります。
• FC ポートはモジュールの最後のポートから設定する必要があります。
• イーサネット ポートはモジュールの最初のポートから設定する必要があります。
Cisco Nexus 5548UP スイッチでは、メインスロット(slot1)の 32 個のポートがユニファイド ポートです。イーサネット ポートは、ポート 1/1 から開始し、ポート 1/32 に進みます。FC ポートは、逆にポート 1/32 から開始し、ポート 1/1 に進みます。
次に、Cisco Nexus 5548UP スイッチまたは Cisco Nexus 5596UP スイッチでユニファイド ポートを設定する例を示します。
次に、Cisco N55-M16UP 拡張モジュールでユニファイド ポートを設定する例を示します。
次に、20 個のポートをイーサネット ポートとして、12 個のポートを FC ポートとして設定する例を示します。
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スイッチおよび接続されたすべてのファブリック エクステンダ シャーシまたは特定のファブリック エクステンダをリロードします。 |
チャネルグループ バンドルのインターフェイス間でロードバランシング方式を設定するには、 port-channel load-balance ethernet コマンドを使用します。システム プライオリティをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
port-channel load-balance ethernet method [ hash-polynomial ]
no port-channel load-balance ethernet [ method ]
(任意)ポート チャネルに選択された出力ポートを判断するために使用するハッシュ多項式。 有効値のリストについては、「使用上のガイドライン」の項を参照してください。 (注) これは、Cisco Nexus 5548 スイッチと Cisco Nexus 5596 スイッチにのみ適用されます。 |
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有効なロードバランシング method 値は、次のとおりです。
• destination-ip :宛先 IP アドレスの負荷分散。
• destination-mac :宛先 MAC アドレスの負荷分散。
• destination-port :宛先ポートの負荷分散。
• source-destination-ip :送信元および宛先 IP アドレスの負荷分散。
• source-destination-mac :送信元および宛先 MAC アドレスの負荷分散。
• source-destination-port :送信元および宛先ポートの負荷分散。
• source-ip :送信元 IP アドレスの負荷分散。
• source-mac :送信元 MAC アドレスの負荷分散。
使用する設定で最多の種類のロードバランス条件が得られるオプションを使用してください。たとえば、ある EtherChannel のトラフィックが単一の MAC アドレスだけに送信されている場合に、宛先 MAC アドレスを EtherChannel のロード バランシングの基準として使用すると、EtherChannel 内で常に同じリンクが選択されます。送信元アドレスまたは IP アドレスを使用すると、ロード バランシングが向上する場合があります。
Cisco NX-OS Release 5.0(3)N2(1) から、Cisco Nexus 5548 スイッチと Cisco Nexus 5596 スイッチでは、ハッシュ パラメータ(送信元と宛先 MAC アドレス、送信元と宛先 IP アドレス、および送信元と宛先 TCP ポートと UDP ポートのソフトウェア設定可能な選択)で圧縮に使用できる 8 個のハッシュ多項式がサポートされるようになりました。ポート チャネルからの出力トラフィック フローのロードバランシング方式の種類によっては、多項式ごとに異なる負荷分散の結果となることがあります。
有効なロードバランシング hash-polynomial 値は次のとおりです。
(注) 選択するハッシュ多項式は、すべてのローカル ポート チャネルから出力されるマルチキャストとユニキャスト両方のトラフィックに影響します。ハッシュ多項式は、メンバー ポートが Cisco Nexus 2148T ファブリック エクステンダ、Cisco Nexus 2232P ファブリック エクステンダ、または Cisco Nexus 2248T ファブリック エクステンダにあるポート チャネルには影響しません。
次に、送信元 IP を使用するロードバランシング方式を設定する例を示します。
switch(config)#
port-channel load-balance ethernet source-ip
次に、送信元 IP と CRC8c 多項式を使用するロードバランシング方式を設定して、Cisco Nexus 5548 スイッチの出力物理インターフェイスを選択するために使用できる数値を取得するフローをハッシュ化する例を示します。
switch(config)#
port-channel load-balance ethernet source-ip CRC8c
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プライベート VLAN を設定するには、 private-vlan コマンドを使用します。指定の VLAN を標準 VLAN モードに戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
private-vlan { isolated | community | primary }
no private-vlan { isolated | community | primary }
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プライベート VLAN を設定する前に、 feature private-vlan コマンドを使用してプライベート VLAN をイネーブルにする必要があります。プライベート VLAN をイネーブルにするまで、プライベート VLAN を設定するためのコマンドは表示されません。
プライマリ VLAN またはセカンダリ VLAN を削除すると、その VLAN に関連付けされたポートは非アクティブになります。 no private-vlan コマンドを入力すると、VLAN は通常の VLAN モードに戻ります。その VLAN におけるすべてのプライマリとセカンダリの関連付けは一時停止しますが、インターフェイスはプライベート VLAN モードのままです。指定の VLAN をプライベート VLAN モードに再変換すると、元の関連付けが回復します。
プライマリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN に関連付けされたすべてのプライベート VLAN は失われます。セカンダリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力した場合、その VLAN とプライベート VLAN の関連付けは一時停止します。指定の VLAN を再作成して以前のセカンダリ VLAN として設定すると再度イネーブルになります。
VLAN1 または内部的に割り当てられている VLAN は、プライベート VLAN として設定できません。
プライベート VLAN は、VLAN 番号ペアの共通セットを使用することを特徴とするプライベート ポートのセットです。各ペアは、少なくとも 2 つの特別な単方向 VLAN から構成され、ルータと通信するために独立ポートまたはコミュニティ ポート(またはその両方)により使用されます。
独立 VLAN は、無差別ポートと通信するために独立ポートにより使用される VLAN です。独立 VLAN のトラフィックは、同じ VLAN にあるその他すべてのプライベート ポートでブロックされます。独立 VLAN のトラフィックは、対応するプライマリ VLAN に割り当てられた標準トランキング ポートおよび無差別ポートだけが受信できます。
無差別ポートは、プライマリ VLAN に割り当てられたプライベート ポートとして定義されています。
コミュニティ VLAN は、対応するプライマリ VLAN 上にある、コミュニティポート間のトラフィックおよびコミュニティ ポートから無差別ポートへのトラフィックを運ぶ VLAN として定義されています。
プライマリ VLAN は、トラフィックをルータからプライベート ポート上のカスタマー エンド ステーションへ伝送するために使用される VLAN として定義されています。
複数のコミュニティ VLAN および独立 VLAN が許可されています。プライマリ VLAN の範囲を入力すると、システムによって範囲の最初の番号が関連付けに使用されます。
(注) 現行リリースの Cisco NX-OS を実行している Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチのプライベート VLAN 独立ポートは、IEEE 802.1Q のカプセル化をサポートしておらず、トランク ポートとして使用できません。
VLAN トランキング プロトコル(VTP)がスイッチでイネーブルになっている場合、トランスペアレント モードで設定されたデバイス上にのみプライベート VLAN を設定できます。
次の例は、VLAN 5 をプライマリ VLAN としてプライベート VLAN に割り当てる方法を示しています。
次の例は、VLAN 100 をコミュニティ VLAN としてプライベート VLAN に割り当てる方法を示しています。
次の例は、VLAN 109 を独立 VLAN としてプライベート VLAN に割り当てる方法を示しています。
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プライベート VLAN 上のプライマリ VLAN とセカンダリ VLAN 間の関連付けを設定するには、 private-vlan association コマンドを使用します。関連付けを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
private-vlan association {[ add ] secondary-vlan-list | remove secondary-vlan-list }
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プライベート VLAN を設定する前に、 feature private-vlan コマンドを使用してプライベート VLAN をイネーブルにする必要があります。プライベート VLAN をイネーブルにするまで、プライベート VLAN を設定するためのコマンドは表示されません。
プライマリ VLAN またはセカンダリ VLAN を削除すると、その VLAN に関連付けされたポートは非アクティブになります。 no private-vlan コマンドを入力すると、VLAN は通常の VLAN モードに戻ります。その VLAN におけるすべてのプライマリとセカンダリの関連付けは一時停止しますが、インターフェイスはプライベート VLAN モードのままです。ただし、指定の VLAN をプライベート VLAN モードに再変換すると、元の関連付けが回復します。
プライマリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力すると、その VLAN に関連付けされたすべてのプライベート VLAN は失われます。ただし、セカンダリ VLAN に対して no vlan コマンドを入力した場合、その VLAN とプライベート VLAN の関連付けは一時停止します。この VLAN を再作成して以前のセカンダリ VLAN として設定すると元に戻ります。
secondary-vlan-list 引数にスペースを含めることはできません。カンマで区切った複数の項目を含めることができます。各項目は、単一のセカンダリ VLAN ID、またはセカンダリ VLAN ID をハイフンでつないだ範囲にできます。 secondary-vlan-list パラメータには、複数のセカンダリ VLAN ID を含めることができます。
プライベート VLAN は、VLAN 番号ペアの共通セットを使用することを特徴とするプライベート ポートのセットです。各ペアは、少なくとも 2 つの特別な単方向 VLAN から構成され、ルータと通信するために独立ポートまたはコミュニティ ポート(またはその両方)により使用されます。
複数のコミュニティ VLAN および独立 VLAN が許可されています。プライマリ VLAN の範囲を入力すると、システムによって範囲の最初の番号が関連付けに使用されます。
独立 VLAN およびコミュニティ VLAN は、1 つのプライマリ VLAN とだけ関連付けられます。すでにプライマリ VLAN としてプライマリ VLAN に関連付けられている VLAN は設定できません。
(注) 現行リリースの Cisco NX-OS を実行している Cisco Nexus 5000 シリーズ スイッチのプライベート VLAN 独立ポートは、IEEE 802.1Q のカプセル化をサポートしておらず、トランク ポートとして使用できません。
次に、プライマリ VLAN 14、独立 VLAN 19、およびコミュニティ VLAN 20 と 21 間のプライベート VLAN 関係を作成する例を示します。
次に、プライベート VLAN の関連付けから独立 VLAN 18 およびコミュニティ VLAN 20 を削除する例を示します。
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セカンダリ VLAN をプライマリ VLAN として同じ Multiple Spanning Tree(MST; 多重スパニング ツリー)インスタンスにマッピングするには、 private-vlan synchronize コマンドを使用します。
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MST コンフィギュレーション モードの終了時に、関連付けられたプライマリ VLAN としてセカンダリ VLAN を同じ MST インスタンスにマッピングしていない場合、関連付けられた VLAN として同じインスタンスにマッピングされていないセカンダリ VLAN を一覧表示した警告メッセージがデバイスに表示されます。 private-vlan synchronize コマンドにより、すべてのセカンダリ VLAN が、関連付けられたプライマリ VLAN として自動的に同じインスタンスにマッピングされます。
次に、プライベート VLAN 同期を初期化する例を示します。
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VMware インフラストラクチャ ソフトウェア開発キット(VI SDK)をイネーブルにするには、 protocol vmware-vim コマンドを使用します。VI SDK をディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
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VMware VI SDK は VMware で発行され、これを使用してクライアントは vCenter Server と対話処理ができます。
次に、VMware VI SDK をイネーブルにする例を示します。
次に、VMware VI SDK をディセーブルにする例を示します。
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シャーシ スロットでモジュールを事前プロビジョニングするには、 provision コマンドを使用します。事前プロビジョニングしたモジュールをスロットから削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。
no provision model [ model-name ]
スロット コンフィギュレーション モード
スイッチ プロファイル コンフィギュレーション モード
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このコマンドは、事前プロビジョニングするモジュール(ラインカードまたは Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ)を定義するために使用します。カード タイプがスロットのカードと一致しない場合またはモジュールがシャーシと互換性がない場合、次のメッセージが表示されます。
モジュールをスイッチのシャーシに挿入する前にモジュールの機能またはインターフェイス(イーサネット、ファイバ チャネル)を設定できます。また、このコマンドを使用して、障害またはスケジュール済みのダウン タイムが原因でモジュールがオフラインの場合にこれらの機能またはインターフェイスの設定を管理できます。これらの設定は、モジュールがオンラインになったときに適用されます。
モジュールのタイプを指定してモジュールを事前プロビジョニングすると、プラットフォーム マネージャは、一致するタイプのモジュールだけをオンラインにすることを許可します。モジュール タイプを指定せずにモジュールのインターフェイスを設定すると、設定はモジュールがオンラインになったときにモジュール タイプにかかわらず適用されます。
スイッチ プロファイルのモジュールおよびインターフェイスを事前プロビジョニングできます。モジュールとインターフェイスは、スイッチ プロファイルを適用(コミット)したときに事前プロビジョニングされます。モジュールを挿入してインターフェイスを作成したら、事前プロビジョニング モジュールは、インターフェイスが起動する前に各アプリケーションに設定を渡します。
相互排他とは、スイッチ プロファイルに含まれない設定はスイッチ プロファイルで許可されないメカニズム(およびその逆の場合も同様)です。この要件は、スイッチ プロファイルの設定を両方のスイッチでまったく同じにするためのものです。事前プロビジョニングされた設定は、モジュールがオンラインのときの設定と同じなので、相互排他チェックは正常に適用され続けます。
事前プロビジョニングをサポートする Cisco NX-OS Release 5.0(2)N1(1) から、モジュールの事前プロビジョニングをサポートしていない Cisco NX-OS の以前のリリースにダウングレードすると、スイッチに設定した事前プロビジョニング設定を削除するように求められます。
次に、シャーシのスロット 2 でモジュールを事前プロビジョニングする例を示します。
次に、シャーシのスロットでモジュールの事前プロビジョニングがイネーブルになるようにスイッチ プロファイルを設定する例を示します。
次に、シャーシ スロットから事前プロビジョニングしたモジュールを削除する例を示します。
次に、シャーシ スロットから事前プロビジョニングしたすべてのモジュールまたはラインカードを削除する例を示します。
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