BFD について
BFD は、メディア タイプ、カプセル化、トポロジ、およびルーティング プロトコルの転送パス障害を高速で検出するように設計された検出プロトコルです。BFD を使用することで、さまざまなプロトコルの Hello メカニズムにより、変動速度ではなく一定速度で転送パス障害を検出できます。BFD はプロファイリングおよびプランニングを簡単にし、再コンバージェンス時間の一貫性を保ち、予測可能にします。
BFD は 2 台の隣接デバイス間のサブセカンド障害を検出し、BFD の負荷の一部を、サポートされるモジュール上のデータ プレーンに分散できるため、プロトコル hello メッセージよりも CPU を使いません。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「非同期モード」
• 「BFD の障害検出」
• 「分散型動作」
• 「BFD エコー機能」
• 「セキュリティ」
• 「ハイ アベイラビリティ」
• 「仮想化のサポート」
非同期モード
Cisco NX-OS は、BFD 非同期モードをサポートします。BFD 非同期モードでは、2 個の隣接するデバイス間で BFD 制御パケットが送信され、デバイス間の BFD ネイバー セッションがアクティベートされ、維持されます。両方のデバイス(または BFD ネイバー)で BFD を設定できます。インターフェイスおよび適切なプロトコルで一度 BFD がイネーブルになると、Cisco NX-OS は BFD セッションを作成し、BFD セッション パラメータをネゴシエートし、BFD 制御パケットをネゴシエートされた間隔で各 BFD ネイバーに送信し始めます。BFD セッション パラメータは、次のとおりです。
• 目的の最小送信間隔:このデバイスが BFD Hello メッセージを送信する間隔。
• 必要最小受信間隔:このデバイスが別の BFD デバイスからの BFD Hello メッセージを受け付ける最小間隔。
• 検出乗数:転送パスの障害を検出するまでに喪失した、別の BFD デバイスからの BFD Hello メッセージの数。
図 5-1 に BFD セッション確立方法を示します。この図は、Open Shortest Path First(OSPF)と BFD を実行する 2 台のルータがある単純なネットワークを示します。OSPF がネイバーを検出すると(1)、OSPF 隣接ルータで BFD ネイバー セッションを開始する要求が、ローカル BFD プロセスに送信されます(2)。OSPF ネイバー ルータとの BFD ネイバー セッションが確立されました(3)。
図 5-1 BFD ネイバー関係の確立
BFD の障害検出
一度 BFD セッションが確立され、タイマー ネゴシエーションが終了すると、BFD ネイバーは、より速い速度の場合を除き IGP Hello プロトコルと同じ動作をする BFD 制御パケットを送信し、活性度を検出します。BFD は障害を検出しますが、プロトコルが障害の発生したピアをバイパスするための処置を行う必要があります。
BFD は転送パスに障害を検出したとき、障害検出通知を BFD 対応プロトコルに送信します。ローカル デバイスは、プロトコル再計算プロセスを開始してネットワーク全体の収束時間を削減できます。
図 5-2 に、ネットワーク(1)で障害が発生した場合を示します。OSPF ネイバー ルータでの BFD ネイバー セッションが停止されます(2)。BFD はローカル OSPF プロセスに BFD ネイバーに接続できなくなったことを通知します(3)。ローカル OSPF プロセスは OSPF ネイバー関係を解除します(4)。代替パスが使用可能な場合、ルータはただちにそのパスでコンバージェンスを開始します。
(注) BFD 障害検出は 1 秒未満で行われます。これは OSPF Hello メッセージが同じ障害を検出するより高速です。
図 5-2 OSPF ネイバー関係の解除
分散型動作
Cisco NX-OS は、BFD をサポートする互換性のあるモジュールへ BDF 動作を配布できます。このプロセスで、BFD パケット処理の CPU の負荷を、BFD ネイバーに接続された各モジュールへオフロードします。すべての BFD セッションはモジュール CPU 上で行われます。BFD 障害が検出されたときに、モジュールはスーパーバイザに通知します。
BFD エコー機能
BFD エコー機能は、転送エンジンからリモート BFD ネイバーにエコー パケットを送信します。BFD ネイバーは検出を実行するために同じパスに沿ってエコー パケットを返送します。BFD ネイバーは、エコー パケットの実際の転送に参加しません。エコー機能および転送エンジンが検出の処理を行います。BFD はエコー機能がイネーブルになっている場合に非同期セッションの速度を低下させ、2 台の BFD ネイバー間で送信される BFD 制御パケット数を減らすために、slow timer を使用できます。また、転送エンジンは、リモート システムを含めないでリモート(ネイバー)システムの転送パスをテストするので、パケット間遅延の変動が少なくなり、障害検出時間が短縮されます。
BFD ネイバーの両方がエコー機能を実行している場合、エコー機能には非対称性がありません。
セキュリティ
Cisco NX-OS は BFD パケットを隣接する BFD ピアから受信したことを確認するためにパケットの存続可能時間(TTL)値を使用します。すべての非同期およびエコー要求パケットの場合、BFD ネイバーは TTL 値を 255 に設定し、ローカル BFD プロセスは着信パケットを処理する前に TTL 値を 255 として確認します。エコー応答パケットの場合、BFD は TTL 値を 254 に設定します。
BFD パケットの SHA-1 認証を設定できます。
ハイ アベイラビリティ
BFD は、ステートレス リスタートをサポートします。リブートまたはスーパーバイザ スイッチオーバー後に、Cisco NX-OS が実行コンフィギュレーションを適用し、BFD がただちに制御パケットを BFD ピアに送信します。
仮想化のサポート
BFD は、仮想ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスをサポートしています。VRF は仮想化デバイス コンテキスト(VDC)内にあります。デフォルトでは、Cisco NX-OS によりデフォルト VDC およびデフォルト VRF が使用されます。
注意事項と制約事項
BFD 設定時の注意事項と制約事項は次のとおりです。
• BFD は BFD バージョン 1 をサポートします。
• BFD は IPv4 をサポートします。
• BFD はアドレス ファミリごとに 1 つのセッションのみをサポートします(インターフェイスごと)。
• BFD は、シングルホップ BFD をサポートします。
• ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)の BFD は、シングルホップ External BGP(EBGP)および Internal BGP(iBGP)ピアをサポートしています。
• BFD は、Cisco NX-OS リリース 5.2 以降ではキー付き SHA-1 認証をサポートします。
• BFD は、次のレイヤ 3 インターフェイスをサポートします。物理インターフェイス、ポート チャネル、サブインターフェイス、および VLAN インターフェイス。
• BFD はレイヤ 3 隣接情報に応じて、レイヤ 2 のトポロジ変更を含むトポロジ変更を検出します。レイヤ 3 隣接情報が使用できない場合、VLAN インターフェイス(SVI)の BFD セッションはレイヤ 2 トポロジのコンバージェンス後に稼働しない可能性があります。
• 2 台のデバイス間のスタティック ルート上の BFD については、両方のデバイスが BFD をサポートする必要があります。デバイスの一方または両方が BFD をサポートしていない場合、スタティック ルートはルーティング情報ベース(RIB)でプログラミングされません。
• ポート チャネル設定の制限事項
– BFD で使用されるレイヤ 3 ポート チャネルでは、ポート チャネルの LACP をイネーブルにする必要があります。
– SVI のセッションで使用されるレイヤ 2 ポート チャネルでは、ポート チャネルの LACP をイネーブルにする必要があります。
• SVI の制限事項
– ASIC リセットにより他のポートのトラフィックが中断されます。このイベントは、その他のポートの SVI セッションがフラップする原因になることがあります。ASIC がリセットするトリガーには、VDC をリロードしているがあります。また、キャリア インターフェイスが仮想ポート チャネル(vPC)の場合、BFD は SVI インターフェイスではサポートされません。
– トポロジを変更すると(たとえば、VLAN へのリンクの追加または削除、レイヤ 2 ポート チャネルからのメンバの削除など)、SVI セッションが影響を受ける場合があります。SVI セッションはダウンした後、トポロジ ディスカバリの終了後に起動する場合があります。
ヒント SVI のセッションがフラップしないようにし、トポロジを変更する必要がある場合は、変更を加える前に BFD 機能をディセーブルにして、変更後、BFD を再度イネーブルにできます。また、大きな値(たとえば、5 秒)になるように BFD タイマーを設定し、上記のイベントの完了後に高速なタイマーに戻すこともできます。
• 分散レイヤ 3 ポート チャネルで BFD エコー機能を設定した場合、メンバー モジュールをリロードすると、そのモジュールでホストされた BFD セッションがフラップされ、そのためパケット損失が発生します。
レイヤ 2 スイッチを間に入れずに BFD ピアを直接接続する場合、代替策として BFD per-link を使用できます。
(注) BFD per-link モードとサブインターフェイス最適化をレイヤ 3 ポート チャネルで同時に使用することはサポートされていません。
• IPv4 に対する HSRP は、BFD でサポートされます。
• Cisco NX-OS デバイス ラインカードによって生成される BFD パケットは COS 6/DSCP CS6 とともに送信されます。BFD パケットの DSCP/COS 値は、ユーザが設定可能な値ではありません。
BFD の設定
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「設定階層」
• 「BFD 設定のタスク フロー」
• 「BFD 機能のイネーブル化」
• 「グローバルな BFD パラメータの設定」
• 「インターフェイスでの BFD の設定」
• 「ポート チャネルの BFD の設定」
• 「BFD エコー機能の設定」
• 「ルーティング プロトコルに対する BFD サポートの設定」
設定階層
グローバル レベルおよびインターフェイス レベルで BFD を設定できます。インターフェイス コンフィギュレーションはグローバル コンフィギュレーションよりも優先されます。
ポート チャネルのメンバである物理ポートについては、メンバ ポートはマスター ポート チャネルの BFD 設定を継承します。
BFD 機能のイネーブル化
インターフェイスとプロトコルの BFD を設定する前に、BFD 機能をイネーブルにする必要があります。
手順の概要
1. configure terminal
2. feature bfd
3. (任意) show feature | include bfd
4. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
feature bfd 例: switch(config)# feature bfd |
BFD 機能をイネーブルにします。 |
ステップ 3 |
show feature | include bfd 例: switch(config)# show feature | include bfd |
(任意)イネーブルおよびディセーブルにされた機能を表示します。 |
ステップ 4 |
copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
no feature bfd コマンドを使用して、BFD 機能をディセーブルにし、関連するコンフィギュレーションをすべて削除します。
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no feature bfd 例: switch(config)# no feature bfd |
BFD 機能をディセーブルにして、関連するすべての設定を削除します。 |
グローバルな BFD パラメータの設定
デバイスのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定できます。BFD セッション パラメータは、スリーウェイ ハンドシェイクの BFD ピア間でネゴシエートされます。
インターフェイスのグローバルなセッション パラメータを無効にするには、「インターフェイスでの BFD の設定」を参照してください。
手順の概要
1. configure terminal
2. bfd interval mintx min_rx msec multiplier value
3. bfd slow-timer [ interval ]
4. bfd echo-interface loopback interface number
5. (任意)show running-config bfd
6. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
bfd interval mintx min_rx msec multiplier value 例: switch(config)# bfd interval 50 min_rx 50 multiplier 3 |
デバイスのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定します。インターフェイスで BFD セッション パラメータを設定することにより、このコマンドでこれらの値を無効にすることができます。 mintx および msec の範囲は 50 ~ 999 ミリ秒で、デフォルトは 50 です。乗数の範囲は 1 ~ 50 です。乗数のデフォルトは 3 です。 |
ステップ 3 |
bfd slow-timer [ interval ] 例: switch(config)# bfd slow-timer 2000 |
エコー機能で使用される slow timer を設定します。この値は、エコー機能がイネーブルの場合、BFD が新しいセッションを開始する速度および非同期セッションが BFD 制御パケットに使用する速度を決定します。slow-timer 値は新しい制御パケット間隔として使用されますが、エコー パケットは設定された BFD 間隔を使用します。エコー パケットはリンク障害検出に使用されますが、低速の制御パケットは BFD セッションを維持します。指定できる範囲は 1000 ~ 30000 ミリ秒です。デフォルトは 2000 です。 |
ステップ 4 |
bfd echo-interface loopback interface number 例: switch(config-if)# bfd echo-interface loopback 1 3 |
双方向フォワーディング検出(BFD)のエコー フレームに使用するインターフェイスを設定します。このコマンドは、指定されたループバック インターフェイスで設定されるアドレスに、エコー パケットの送信元アドレスを変更します。指定できるインターフェイス番号の範囲は 0 ~ 1023 です。 |
ステップ 5 |
show running-config bfd 例: switch(config)# show running-config bfd |
(任意)BFD 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
インターフェイスでの BFD の設定
インターフェイスのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定できます。BFD セッション パラメータは、スリーウェイ ハンドシェイクの BFD ピア間でネゴシエートされます。
この設定は、設定されたインターフェイスのグローバル セッション パラメータより優先されます。
はじめる前に
インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)のリダイレクト メッセージが BFD 対応インターフェイスでディセーブルであることを確認します。インターフェイスで no ip redirects コマンドを使用します。
BFD 機能をイネーブルにします。「BFD 機能のイネーブル化」を参照してください。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface int-if
3. bfd interval mintx min_rx msec multiplier value
4. (任意) bfd authentication keyed-sha1 keyid id key ascii_key
5. (任意)show running-config bfd
6. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface int-if 例: switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 3 |
bfd interval mintx min_rx msec multiplier value 例: switch(config-if)# bfd interval 50 min_rx 50 multiplier 3 |
インターフェイスのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定します。このコマンドはグローバルな BFD セッション パラメータより優先されます。 mintx および msec の範囲は 50 ~ 999 ミリ秒で、デフォルトは 50 です。乗数の範囲は 1 ~ 50 です。乗数のデフォルトは 3 です。 |
ステップ 4 |
bfd authentication keyed-sha1 keyid id key ascii_key 例: switch(config-if)# bfd authentication keyed-sha1 keyid 1 ascii_key cisco123 |
(任意)インターフェイス上のすべての BFD セッションの SHA-1 認証を設定します。 ascii_key 文字列は BFD ピア間で共有される秘密キーです。0 ~ 255 の数値の id 値が、この特定の ascii_key に割り当てられます。BFD パケットは id でキーを指定し、複数のアクティブ キーが使用できます。 インターフェイスの SHA-1 認証をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。 |
ステップ 5 |
show running-config bfd 例: switch(config-if)# show running-config bfd |
(任意)BFD 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
ポート チャネルの BFD の設定
ポート チャネルのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定できます。パーリンク モードがレイヤ 3 ポート チャネルに使用される場合、BFD により、ポート チャネルの各リンクのセッションが作成され、集約結果がクライアント プロトコルへ提供されます。たとえば、ポート チャネルの 1 つのリンクの BFD セッションが稼働している場合、OSPF などのクライアント プロトコルにポート チャネルが稼働していることが通知されます。BFD セッション パラメータは、スリーウェイ ハンドシェイクの BFD ピア間でネゴシエートされます。
この設定は、設定されたポート チャネルのグローバル セッション パラメータより優先されます。ポート チャネルのメンバ ポートは、ポート チャネルの BFD セッション パラメータを継承します。
(注) ポート チャネル メンバがフラップすると、ポート チャネルの BFD セッションがフラップする場合があります。
はじめる前に
BFD をイネーブルにする前に、ポート チャネルの Link Aggregation Control Protocol(LACP)がイネーブルにされていることを確認します。
インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)のリダイレクト メッセージが BFD 対応インターフェイスでディセーブルであることを確認します。インターフェイスで no ip redirects コマンドを使用します。
BFD 機能をイネーブルにします。「BFD 機能のイネーブル化」を参照してください。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface port-channel number
3. bfd per-link
4. (任意) bfd interval mintx min_rx msec multiplier value
5. (任意) bfd authentication keyed-sha1 keyid id key ascii_key
6. (任意)show running-config bfd
7. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface port-channel number 例: switch(config)# interface port-channel 2 switch(config-if)# |
ポート チャネル コンフィギュレーション モードを開始します。 ? キーワードを使用してサポートされている番号の範囲を表示します。 |
ステップ 3 |
bfd per-link 例: switch(config-if)# bfd per-link |
ポート チャネルのリンクごとに BFD セッションを設定します。 |
ステップ 4 |
bfd interval mintx min_rx msec multiplier value 例: switch(config-if)# bfd interval 50 min_rx 50 multiplier 3 |
(任意)ポート チャネルのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定します。このコマンドはグローバルな BFD セッション パラメータより優先されます。 mintx および msec の範囲は 50 ~ 999 ミリ秒で、デフォルトは 50 です。乗数の範囲は 1 ~ 50 です。乗数のデフォルトは 3 です。 |
ステップ 5 |
bfd authentication keyed-sha1 keyid id key ascii_key 例: switch(config-if)# bfd authentication keyed-sha1 keyid 1 ascii_key cisco123 |
(任意)インターフェイス上のすべての BFD セッションの SHA-1 認証を設定します。 ascii_key 文字列は BFD ピア間で共有される秘密キーです。0 ~ 255 の数値の id 値が、この特定の ascii_key に割り当てられます。BFD パケットは id でキーを指定し、複数のアクティブ キーが使用できます。 インターフェイスの SHA-1 認証をディセーブルにするには、コマンドの no 形式を使用します。 |
ステップ 6 |
show running-config bfd 例: switch(config-if)# show running-config bfd |
(任意)BFD 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
BFD エコー機能の設定
BFD モニタ対象リンクの一端または両端で BFD エコー機能を設定できます。エコー機能は設定された slow timer に基づいて必要最小受信間隔を遅くします。RequiredMinEchoRx BFD セッション パラメータは、エコー機能がディセーブルの場合、ゼロに設定されます。slow timer は、エコー機能がイネーブルの場合、必要最小受信間隔になります。
はじめる前に
BFD 機能をイネーブルにします。「BFD 機能のイネーブル化」を参照してください。
BFD セッション パラメータを設定します。「グローバルな BFD パラメータの設定」 または 「インターフェイスでの BFD の設定」 を参照してください。
インターネット制御メッセージ プロトコル(ICMP)のリダイレクト メッセージが BFD 対応インターフェイスでディセーブルであることを確認します。インターフェイスで no ip redirects コマンドを使用します。
同一の送信元アドレスおよび宛先アドレスを調べる IP パケット検証チェックがディセーブルになっていることを確認します。 no hardware ip verify address identica l コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、『 Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide 』を参照してください。
手順の概要
1. configure terminal
2. bfd slow-timer echo-interval
3. interface int-if
4. bfd echo
5. (任意)show running-config bfd
6. (任意) copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
bfd slow-timer echo-interval 例: switch(config)# bfd slow-timer 2000 |
エコー機能で使用される slow timer を設定します。この値は BFD が新しいセッションを開始する速度を決定し、BFD エコー機能がイネーブルの場合に非同期セッションの速度を低下させるために使用されます。この値は、エコー機能がイネーブルの場合、必要最小受信間隔より優先されます。指定できる範囲は 1000 ~ 30000 ミリ秒です。デフォルトは 2000 です。 |
ステップ 3 |
interface int-if 例: switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 4 |
bfd echo 例: switch(config-if)# bfd echo |
エコー機能をイネーブルにします。デフォルトではイネーブルになっています。 |
ステップ 5 |
show running-config bfd 例: switch(config-if)# show running-config bfd |
(任意)BFD 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
BGP での BFD の設定
ボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)の BFD を設定できます。
手順の概要
1. configure terminal
2. router bgp as-number
3. neighbor { ip-address | ipv6-address } remote-as as-number
4. bfd
5. (任意) show running-config bgp
6. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
router bgp as-number 例: switch(config)# router bgp 64496 switch(config-router)# |
BGP をイネーブルにして、ローカル BGP スピーカに AS 番号を割り当てます。AS 番号は 16 ビット整数または 32 ビット整数にできます。上位 16 ビット 10 進数と下位 16 ビット 10 進数による xx.xx という形式です。 |
ステップ 3 |
neighbor { ip-address | ipv6-address } remote-as as-number 例: switch(config-router)# neighbor 209.165.201.1 remote-as 64497 switch(config-router-neighbor)# |
リモート BGP ピアの IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスおよび AS 番号を設定します。 ip-address の形式は x.x.x.x です。 ipv6-address の形式は A:B::C:D です。 |
ステップ 4 |
bfd 例: switch(config-router-neighbor)# bfd |
この BGP ピアの BFD をイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
show running-config bgp 例: switch(config-router-neighbor)# show running-config bgp |
(任意)BGP 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-router-neighbor)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
EIGRP 上での BFD の設定
Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)で BFD を設定できます。
手順の概要
1. configure terminal
2. router eigrp instance-tag
3. bfd
4. interface int-if
5. (任意) ip eigrp instance-tag bfd
6. (任意) show ip eigrp [ vrf vrf-name ] [ interfaces if]
7. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
router eigrp instance-tag 例: switch(config)# router eigrp Test1 switch(config-router)# |
インスタンス タグを設定して、新しい EIGRP プロセスを作成します。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。 AS 番号であると認められていない instance-tag を設定する場合は、 autonomous-system コマンドを使用して AS 番号を明示的に設定する必要があります。そうしないと、この EIGRP インスタンスはシャットダウン状態のままになります。 |
ステップ 3 |
bfd 例: switch(config-router-neighbor)# bfd |
(任意)すべての EIGRP インターフェイスの BFD をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
interface int-if 例: switch(config-router-neighbor)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 5 |
ip eigrp instance-tag bfd 例: switch(config-if)# ip eigrp Test1 bfd |
(任意)EIGRP インターフェイスの BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。 デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 6 |
show ip eigrp [ vrf vrf-name ] [ interfaces if ] 例: switch(config-if)# show ip eigrp |
(任意)EIGRP に関する情報を表示します。vrf-name には最大 32 文字の英数字文字列を指定します。大文字と小文字は区別されます。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
OSPF での BFD の設定
Open Shortest Path First バージョン 2(OSPFv2)で BFD を設定できます。
手順の概要
1. configure terminal
2. router ospf instance-tag
3. bfd
4. interface int-if
5. (任意) if ospf bfd
6. (任意) show ip ospf [ vrf vrf-name ] [ interface if ]
7. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
router ospf instance-tag 例: switch(config)# router ospf 201 switch(config-router)# |
新規 OSPFv2 インスタンスを作成して、設定済みのインスタンス タグを割り当てます。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。 |
ステップ 3 |
bfd 例: switch(config-router)# bfd |
(任意)すべての OSPFv2 インターフェイスの BFD をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
interface int-if 例: switch(config-router)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 5 |
ip ospf bfd 例: switch(config-if)# ip ospf bfd |
(任意)OSPFv2 インターフェイスの BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 6 |
show ip ospf [ vrf vrf-name ] [ interface if ] 例: switch(config-if)# show ip ospf |
(任意)OSPF に関する情報を表示します。vrf-name には最大 32 文字の英数字文字列を指定します。大文字と小文字は区別されます。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
OSPFv3 での BFD の設定
BFD は、IPv6 ネットワークのリンクステート ルーティング プロトコルである Open Shortest Path First バージョン 3(OSPFv3)をサポートします。
OSPFv3 に対する BFD サポートをイネーブルにするには、2 つの方法があります。
• ルータ コンフィギュレーション モードで bfd コマンドを入力して、OSPFv3 がルーティングしているすべてのインターフェイスに対して BFD をイネーブルにできます。インターフェイス コンフィギュレーション モードで ospfv3 bfd disable コマンドを入力して、個々のインターフェイス上で BFD サポートをディセーブルにできます。
• インターフェイス コンフィギュレーション モードで ospfv3 bfd コマンドを入力して、OSPFv3 がルーティングしているインターフェイスのサブセットに対して BFD をイネーブルにできます。
(注) OSPF は、FULL ステートの OSPF ネイバーに対する BFD セッションを開始するだけです。
インターフェイスでの BFD セッション パラメータの設定
手順の概要
1. configure terminal
2. interface type number
3. bfd interval milliseconds min_rx milliseconds multiplier interval-multiplier
4. end
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface int-if 例: switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 3 |
bfd interval milliseconds min_rx milliseconds multiplier interval-multiplier 例: switch(config-if)# bfd interval 50 min_rx 50 multiplier 5 |
インターフェイスで BFD をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
end 例: switch(config-if)# end |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
すべてのインターフェイスでの OSPFv3 に対する BFD の設定
はじめる前に
OSPFv3 は、参加しているすべてのデバイスで実行されている必要があります。BFD セッションを BFD ネイバーに対して実行するインターフェイスで、BFD セッションの基本パラメータを設定する必要があります。
手順の概要
1. configure terminal
2. router ospf process-id
3. bfd
4. exit
5. show bfd neighbors [details]
6. show ospfv3 [process-id]
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
router ospf process-id 例: switch(config)# router ospf 2 |
OSFPv3 ルーティング プロセスを設定します。 |
ステップ 3 |
bfd 例: switch(config-router)# bfd |
ルーティング プロセスに参加するすべてのインターフェイスに対して BFD をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
exit 例: switch(config-router)# exit |
EXEC モードに戻すには、このコマンドを 2 回入力します。 |
ステップ 5 |
show bfd neighbors [details] 例: switch# show bfd neighbors details |
(任意)既存の BFD 隣接関係の行単位のリストを表示します。 |
ステップ 6 |
show ospfv3 [ process-id ] 例: switch# show ospfv3 |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスに関する一般情報を表示します。 |
1 つ以上のインターフェイスでの OSPFv3 に対する BFD の設定
はじめる前に
OSPFv3 は、参加しているすべてのデバイスで実行されている必要があります。BFD セッションを BFD ネイバーに対して実行するインターフェイスで、BFD セッションの基本パラメータを設定する必要があります。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface type number
3. ospfv3 bfd [disable]
4. exit
5. show bfd neighbors [details]
6. show ospfv3 [ process-id ]
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface int-if 例: switch(config)# interface Ethernet 2/1 |
インターフェイスのタイプと番号を指定し、デバイスをインターフェイス コンフィギュレーション モードにします。 |
ステップ 3 |
ospfv3 bfd [disable] 例: switch(config-router)# ospfv3 bfd |
OSPFv3 ルーティング プロセスに関連付けられた 1 つ以上のインターフェイスに対して、インターフェイスごとに BFD をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
exit 例: switch(config-if)# exit |
EXEC モードに戻すには、このコマンドを 2 回入力します。 |
ステップ 5 |
show bfd neighbors [details] 例: switch# show bfd neighbors details |
(任意)既存の BFD 隣接関係の行単位のリストを表示します。 |
ステップ 6 |
show ospfv3 [ process-id ] 例: switch# show ospfv3 |
(任意)OSPFv3 ルーティング プロセスに関する一般情報を表示します。 |
IS-IS での BFD の設定
Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)プロトコルで BFD を設定できます。
手順の概要
1. configure terminal
2. router isis instance-tag
3. bfd
4. interface int-if
5. (任意) isis bfd
6. (任意) show isis [vrf vrf-name ] [interface if ]
7. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
router isis instance-tag 例: switch(config)# router isis Enterprise switch(config-router)# |
instance tag を設定して、新しい IS-IS インスタンスを作成します。 |
ステップ 3 |
bfd 例: switch(config-router)# bfd |
(任意)すべての OSPFv2 インターフェイスの BFD をイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
interface int-if 例: switch(config-router)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 5 |
isis bfd 例: switch(config-if)# isis bfd |
(任意)IS-IS インターフェイスの BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 6 |
show isis [ vrf vrf-name ] [ interface if ] 例: switch(config-if)# show isis |
(任意)IS-IS に関する情報を表示します。vrf-name には最大 32 文字の英数字文字列を指定します。大文字と小文字は区別されます。 |
ステップ 7 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
HSRP での BFD の設定
ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)の BFD を設定できます。アクティブおよびスタンバイの HSRP ルータは BFD を介して相互に追跡しています。スタンバイ HSRP ルータ上の BFD がアクティブ HSRP ルータが動作していないことを検知すると、スタンバイ HSRP はこのイベントをアクティブ タイマー失効として取り扱いアクティブ HSRP ルータとして役割を引き継ぎます。
show hsrp detail では、このイベントが BFD@Act-down または BFD@Sby-down として表示されます。
手順の概要
1. configure terminal
2. hsrp bfd all-interfaces
3. interface int-if
4. (任意)hsrp bfd
5. (任意)show running-config hsrp
6. (任意) copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 1 |
hsrp bfd all-interfaces 例: switch# hsrp bfd all-interfaces |
(任意)すべての HSRP インターフェイスで BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 2 |
interface int-if 例: switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 3 |
hsrp bfd 例: switch(config-if)# hsrp bfd |
(任意)HSRP インターフェイスの BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 4 |
show running-config hsrp 例: switch(config-if)# show running-config hsrp |
(任意)HSRP 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 5 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
VRRP での BFD の設定
仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)の BFD を設定できます。アクティブおよびスタンバイの VRRP ルータは BFD を介して相互に追跡しています。スタンバイ VRRP ルータ上の BFD がアクティブ VRRP ルータが動作していないことを検知すると、スタンバイ VRRP はこのイベントをアクティブ タイマー失効として取り扱いアクティブ VRRP ルータとして役割を引き継ぎます。
show vrrp detail では、このイベントが BFD@Act-down または BFD@Sby-down として表示されます。
手順の概要
1. configure terminal
2. interface int-if
3. vrrp group-no
4. vrrp bfd address
5. (任意)show running-config vrrp
6. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface int-if 例: switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 3 |
vrrp group-no 例: switch(config-if)# vrrp group-no |
VRRP グループ番号を指定します。 |
ステップ 4 |
vrrp bfd address 例: switch(config-if)# vrrp bfd |
VRRP インターフェイスで BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 5 |
show running-config vrrp 例: switch(config-if)# show running-config vrrp |
(任意)VRRP 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-if)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
Protocol Independent Multicast(PIM)上での BFD の設置
Protocol Independent Multicast(PIM)で BFD を設定できます。
はじめる前に
BFD 機能をイネーブルにします。「BFD 機能のイネーブル化」を参照してください。
PIM 機能をイネーブルにします。詳細については、『 Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Multicast Routing Configuration Guide 』を参照してください。
手順の概要
1. configure terminal
2. ip pim bfd
3. interface if-type
4. (任意) ip pim bfd-instance [ disable ]
5. (任意) show running-config pim
6. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ip pim bfd 例 : switch(config)# ip pim bfd |
PIM の BFD をイネーブルにします。 |
ステップ 3 |
interface int-if 例: switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 4 |
ip pim bfd-instance [ disable ] 例: switch(config-if)# ip pim bfd-instance |
(任意)PIM インターフェイスの BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 5 |
show running-config pim 例: switch(config)# show running-config pim |
(任意)PIM 実行コンフィギュレーションを表示します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
スタティック ルートでの BFD の設定
インターフェイスのスタティック ルータの BFD を設定できます。仮想ルーティングおよび転送(VRF)インスタンス内のスタティック ルートでの BFD を任意で設定できます。
手順の概要
1. configure terminal
2. (任意) vrf context vrf-name
3. ip route route interface if { nh-address | nh-prefix }
4. ip route static bfd interface { nh-address | nh-prefix }
5. (任意) show ip route static [ vrf vrf-name ]
6. (任意)copy running-config startup-config
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
vrf context vrf-name 例: switch(config)# vrf context Red switch(config-vrf)# |
(任意)VRF コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip route route interface { nh-address | nh-prefix } 例 : switch(config-vrf)# ip route 192.0.2.1 ethernet 2/1 192.0.2.4 |
スタティック ルートを作成します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 4 |
ip route static bfd interface { nh-address | nh-prefix } 例 : switch(config-vrf)# ip route static bfd ethernet 2/1 192.0.2.4 |
インターフェイスのすべてのスタティック ルートの BFD をイネーブルにします。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 5 |
show ip route static [ vrf vrf-name ] 例: switch(config-vrf)# show ip route static vrf Red |
(任意)スタティック ルートを表示します。 |
ステップ 6 |
copy running-config startup-config 例: switch(config-vrf)# copy running-config startup-config |
(任意)この設定の変更を保存します。 |
インターフェイスにおける BFD のディセーブル化
グローバルまたは VRF レベルで BFD がイネーブルになっているルーティング プロトコルのインターフェイスで BFD を選択的にディセーブルにできます。
インターフェイスで BFD をディセーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドのいずれかを使用します。
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ip eigrp instance-tag bfd disable 例: switch(config-if)# ip eigrp Test1 bfd disable |
EIGRP インターフェイスで BFD をディセーブルにします。インスタンス タグには最大 20 文字の英数字を使用できます。大文字と小文字を区別します。 |
ip ospf bfd disable 例: switch(config-if)# ip ospf bfd disable |
OSPFv2 インターフェイスで BFD をディセーブルにします。 |
isis bfd disable 例: switch(config-if)# isis bfd disable |
IS-IS インターフェイスで BFD をディセーブルにします。 |
ポイントツーポイント リンク内の Cisco NX-OS デバイスの BFD 相互運用性の設定
手順の概要
1. configuration terminal
2. interface if-type
3. ip ospf bfd
4. no ip redirect
5. bfd interval mintx min_rx msec multiplier value
6. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface int-if 例: switch(config)# interface ethernet 2/1 switch(config-if)# |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。キーワードを使用して、サポートされているインターフェイスを表示します。 |
ステップ 3 |
ip ospf bfd 例 : switch(config-if)# ip ospf bfd |
OSPFv2 インターフェイスで BFD をイネーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 OSPF は例として使用されています。サポートされている任意のプロトコルの BFD をイネーブルにできます。 |
ステップ 4 |
no ip redirects 例: switch(config-if)# no ip redirects |
デバイスがリダイレクトを送信しないようにします。 |
ステップ 5 |
bfd interval mintx min_rx msec multiplier value 例: switch(config-if)# bfd interval 50 min_rx 50 multiplier 3 |
デバイスのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定します。mintx および msec の範囲は 50 ~ 999 ミリ秒で、デフォルトは 50 です。乗数の範囲は 1 ~ 50 です。乗数のデフォルトは 3 です。 |
ステップ 6 |
exit 例: switch(config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードに戻ります。 |
スイッチ仮想インターフェイス内の Cisco NX-OS デバイスの BFD 相互運用性の設定
手順の概要
1. configuration terminal
2. interface vlan vlan-id
3. bfd interval mintx min_rx msec multiplier value
4. no ip redirect
5. ip address ip-address/length
6. ip ospf bfd
7. exit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface vlan vlan-id 例: switch(config)# interface vlan 998 switch(config-if)# |
ダイナミック スイッチ仮想インターフェイス(SVI)を作成します。 |
ステップ 3 |
bfd interval mintx min_rx msec multiplier value 例: switch(config-if)# bfd interval 50 min_rx 50 multiplier 3 |
デバイスのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定します。mintx および msec の範囲は 50 ~ 999 ミリ秒で、デフォルトは 50 です。乗数の範囲は 1 ~ 50 です。乗数のデフォルトは 3 です。 |
ステップ 4 |
no ip redirects 例: switch(config-if)# no ip redirects |
デバイスがリダイレクトを送信しないようにします。 |
ステップ 5 |
ip address ip-address/length 例: switch(config-if)# ip address 10.1.0.253/24 |
このインターフェイスの IP アドレスを設定します。 |
ステップ 6 |
ip ospf bfd 例: switch(config-if)# ip ospf bfd |
OSPFv2 インターフェイスで BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 7 |
exit 例: switch(config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードに戻ります。 |
論理モードの Cisco NX-OS デバイスの BFD 相互運用性の設定
手順の概要
1. configuration terminal
2. interface type number.subinterface-id
3. bfd interval mintx min_rx msec multiplier value
4. no ip redirect
5. ip ospf bfd
6. exit
手順の詳細
|
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ステップ 1 |
configure terminal 例: switch# configure terminal switch(config)# |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface type number.subinterface-id 例: switch(config)# interface port-channel 50.2 |
ポート チャネル コンフィギュレーション モードを開始します。? キーワードを使用してサポートされている番号の範囲を表示します。 |
ステップ 3 |
bfd interval mintx min_rx msec multiplier value 例: switch(config-if)# bfd interval 50 min_rx 50 multiplier 3 |
デバイスのすべての BFD セッションの BFD セッション パラメータを設定します。mintx および msec の範囲は 50 ~ 999 ミリ秒で、デフォルトは 50 です。乗数の範囲は 1 ~ 50 です。乗数のデフォルトは 3 です。 |
ステップ 4 |
no ip redirects 例: switch(config-if)# no ip redirects |
デバイスがリダイレクトを送信しないようにします。 |
ステップ 5 |
ip ospf bfd 例: switch(config-if)# ip ospf bfd |
OSPFv2 インターフェイスで BFD をイネーブルまたはディセーブルにします。デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 6 |
exit 例: switch(config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードに戻ります。 |
Cisco Nexus 9000 シリーズ デバイスでの BFD 相互運用性の確認
次に、Cisco Nexus 9000 シリーズ デバイス上で BFD 相互運用性を確認する例を示します。
switch# show bfd neighbors details
OurAddr NeighAddr LD/RD RH/RS Holdown(mult) State Int
10.1.1.1 10.1.1.2 1140850707/2147418093 Up 6393(4) Up Vlan2121
Session state is Up and using echo function with 50 ms interval
Local Diag: 0, Demand mode: 0, Poll bit: 0, Authentication: None
MinTxInt: 50000 us, MinRxInt: 2000000 us, Multiplier: 3
Received MinRxInt: 2000000 us, Received Multiplier: 4
Holdown (hits): 8000 ms (0), Hello (hits): 2000 ms (108)
Rx Count: 92, Rx Interval (ms) min/max/avg: 347/1996/1776 last: 1606 ms ago
Tx Count: 108, Tx Interval (ms) min/max/avg: 1515/1515/1515 last: 1233 ms ago
Registered protocols: ospf
Uptime: 0 days 0 hrs 2 mins 44 secs
Last packet: Version: 1 - Diagnostic: 0
State bit: Up - Demand bit: 0
Poll bit: 0 - Final bit: 0
Multiplier: 4 - Length: 24
My Discr.: 2147418093 - Your Discr.: 1140850707
Min tx interval: 2000000 - Min rx interval: 2000000
Min Echo interval: 1000 - Authentication bit: 0
Hosting LC: 10, Down reason: None, Reason not-hosted: None
switch# show bfd neighbors details
OurAddr NeighAddr LD/RD RH/RS Holdown(mult) State Int
10.0.2.1 10.0.2.2 1140850695/131083 Up 270(3) Up Po14.121
Session state is UP and not using echo function
Local Diag: 0, Demand mode: 0, Poll bit: 0, Authentication: None
MinTxInt: 50000 us, MinRxInt: 50000 us, Multiplier: 3
Received MinRxInt: 100000 us, Received Multiplier: 3
Holdown (hits): 300 ms (0), Hello (hits): 100 ms (3136283)
Rx Count: 2669290, Rx Interval (ms) min/max/avg: 12/1999/93 last: 29 ms ago
Tx Count: 3136283, Tx Interval (ms) min/max/avg: 77/77/77 last: 76 ms ago
Registered protocols: ospf
Uptime: 2 days 21 hrs 41 mins 45 secs
Last packet: Version: 1 - Diagnostic: 0
State bit: Up - Demand bit: 0
Poll bit: 0 - Final bit: 0
Multiplier: 3 - Length: 24
My Discr.: 131083 - Your Discr.: 1140850695
Min tx interval: 100000 - Min rx interval: 100000
Min Echo interval: 0 - Authentication bit: 0
Hosting LC: 8, Down reason: None, Reason not-hosted: None