この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、RPS 2300 の設置方法と接続方法について説明します。以下の各項の説明を読み、この順番で手順を進めてください。
• 「設置の準備」
• 「安全上の警告」
• 「梱包内容」
ここでは、設置の基本的な注意事項と警告事項について説明します。これらの警告を各言語に翻訳したものが 付録 C「警告(翻訳版)」 に掲載されています。設置手順を開始する前に、このセクションをお読みください。
警告 RPS 2300 の過熱を防止するために、周辺温度が推奨されている最高温度を超える環境では使用しないでください。また、通気を妨げないように、通気口の周囲に 3 インチ(7.6 cm)以上のスペースを確保してください。ステートメント 17B
警告 電力系統に接続された装置で作業する場合は、事前に、指輪、ネックレス、腕時計などの装身具を外してください。これらの金属が電源やアースに接触すると、金属が過熱して重度のやけどを負ったり、金属類が端子に焼き付くことがあります。ステートメント 43
警告 ブランクの前面プレートおよびカバー パネルには、3 つの重要な機能があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への EMI の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。ステートメント 156
警告 モジュールやファンの取り付けや取り外しの際は、空いているスロットやシャーシの内部には手を入れないでください。露出している回路部に触れると感電するおそれがあります。ステートメント 206
警告 雷の発生中は、システム上での作業やケーブルの抜き差しを行わないでください。ステートメント 1001
警告 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 この装置は、立ち入りが制限された場所への設置が想定されています。出入りが制限された場所とは、特殊なツール、ロックおよびキー、または他のセキュリティ手段を使用しないと入室できない場所を意味します。ステートメント 1017
警告 いつでも装置の電源を切断できるように、プラグおよびソケットにすぐに手が届く状態にしておいてください。ステートメント 1019
警告 この装置は必ずアースを接続する必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼動させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 この装置には、複数の電源が接続されている場合があります。装置の電源を切るには、すべての接続を取り外す必要があります。ステートメント 1028
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。ステートメント 1040
警告 スイッチ内部にはユーザが保守できる部品はありません。筐体を開けないでください。ステートメント 1073
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
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Statement 256 |
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RPS 2300 の設置場所を決めるときは、次の注意事項に従ってください。
• 動作環境が 付録 A「技術仕様」 に記載されている範囲内に該当している。
• RPS 2300 の周囲および通気口を通過するエアーフローが妨げられない。
• 前面パネルと背面パネルの前後の間隙が次の条件を満たしている。
– AC 電源コンセントから RPS 2300 前面パネルの電源モジュールに AC 電源コードが届く。
• ケーブルが、ラジオ、電力系統、蛍光灯などの電気ノイズの発生源から離れている。ケーブルは、損傷を与える可能性のある装置から必ず十分に離してください。
ケーブル配線用に十分な長さを確保するため、RPS 2300 を使用するスイッチとルータを RPS の近くに配置します。RPS ケーブルの最大長は 1.5 m です。
• RPS 2300 に電源モジュールが 1 台だけ設置されている場合は、RPS 2300 に付属する予備の電源取り付け部を空の電源スロットに装着する必要があります。
• RPS 2300 をスイッチ スタック付きのラックに設置する場合は、RPS 2300 をラックの一番下に設置します。必要な場合は、ケーブル配線用のスペースを確保するため、RPS 2300 とその上の最初のスイッチとの間に 1 RU の間隔を空けます。StackWise ケーブルを接続する前に、RPS ケーブルをスイッチに接続します。
スイッチとともに RPS を設置する方法については、『Catalyst 3750-E and Catalyst 3560-E Hardware Installation Guide』を参照してください。
梱包用の箱から製品を慎重に取り出し、製品および付属品に損傷がないか確認してください。欠落または破損している製品がある場合には、シスコの担当者か購入された代理店に連絡してください。梱包材はすべて梱包用の箱に戻し、保管しておいてください。
• 次のいずれかの構成の RPS 2300(PWR-RPS2300)
– 1 台または 2 台の 750 W 電源モジュール(C3K-PWR-750WAC)
– 1 台または 2 台の 1,150 W 電源モジュール(C3K-PWR-1150WAC)
– 1 台の予備電源取り付け部(BLNK-RPS2300=)
電源モジュールを 1 台のみ注文した場合は、スペアの電源取り付け部が付属します。電源モジュールを 2 台注文した場合は、電源取り付け部をスペア部品として注文できます。
– CAB-RPS-2300-E=(Catalyst 3750-E および 3560-E スイッチとの接続に使用する 22 ピン - 22 ピン ケーブル)
– CAB-RPS-2300=(サポートされているその他のネットワーク デバイスとの接続に使用する 14 ピン - 22 ピン RPS ケーブル)
• 各国の仕様に適合した電源コード、電源モジュールごとに 1 本ずつ
– マウント ブラケット(19 インチ)X 2 と、ブラケットを RPS 2300 に取り付けるためのフラットヘッド ネジ X 8
• 『 Cisco Redundant Power System 2300 ハードウェア インストレーション ガイド 』
(注) 内容物が破損または不足している場合は、シスコの営業担当者にご連絡ください。
• プラス ドライバ(ラックへの RPS 2300 の取り付けに使用)。
• 最大圧力が 15 ポンドフォース インチ(lbf-in)、つまり、240 オンスフォース インチ(ozf-in)の No.2 プラス ヘッド付きラチェット式トルク ドライバ。
(注) RPS 2300 の設置について不明な点がある場合やサポートが必要な場合は、「マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート」を参照してください。
RPS 2300 を 19 インチ ラックに設置する場合は、このセクションに示す手順に従います。
RPS 2300 を 23 インチまたは 24 インチのラックに設置する場合は、オプションのブラケット キットが必要です。これは RPS 2300 に付属していません。
RPS 2300 をラックに設置するには、マウント ブラケットが取り付けられるように、最初に RPS のシャーシのネジを取り外す必要があります。フロントマウント位置に取り付ける場合は、RPS 2300 側面パネルから 3 本のトラスヘッド ネジを取り外します(図 2-1)。ミッドマウント位置に取り付ける場合は、1 本のトラスヘッド ネジを取り外します。リアマウント位置に取り付ける場合は、2 本のトラスヘッド ネジを取り外します。
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図 2-2 に、19 インチ ラックに RPS 2300 の前面パネルまたは背面パネルを手前に向けて取り付ける準備として、RPS 2300 の側面にブラケットを取り付ける方法を示します。
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RPS 2300 にブラケットを取り付けたら、付属の 4 本の No.12 小ネジを使用してブラケットをラックにしっかりと取り付けます(図 2-3)。ブラックの小ネジを使用して、左右いずれかのブラケットにケーブル ガイドを取り付けます。
(注) RPS 2300 をスイッチ スタック付きのラックに設置する場合は、RPS 2300 をラックの一番下に設置します。必要な場合は、ケーブル配線用のスペースを確保するため、RPS 2300 とその上の最初のスイッチとの間に 1 RU の間隔を空けます。
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RPS 2300 を卓上または棚に設置する場合は、マウントキットの中からゴム製の脚が付いた粘着ストリップを取り出します。シャーシ底面のくぼみにゴム製の脚を 4 つ取り付けます。
スイッチの側面パネルから 2 本のトラスヘッド ネジを取り外し、それらのネジを使用してブラケットを RPS 2300 に取り付けます(図 2-4)。適切な金具を使用して、ブラケットを卓上または棚に固定します。
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ここでは、RPS 2300 を電源および外部装置に接続する方法について説明します。具体的な内容は次のとおりです。
RPS 2300 へのスイッチの接続に使用するケーブル配線オプションは、スイッチによって異なります。RPS 2300 は次のコネクタ ケーブルを使用します。
• Catalyst 3750-E および 3560-E スイッチ用の RPS ケーブル(CAB-RPS-2300-E=):両端に 22 ピン コネクタが付いています。
• RPS ケーブル(CAB-RPS-2300=):一方の端に 22 ピン コネクタ、もう一方の端に 14 ピン コネクタが付いています。このケーブルは、サポートされているその他すべてのシスコ デバイスを RPS 2300 に接続する場合に使用します。
RPS 2300 がサポートしているすべての製品を含むリストについては、Cisco.com から入手できる『Cisco Redundant Power System 2300 Compatibility Matrix 』を参照してください。
RPS ケーブルの詳細については、 付録 B「コネクタおよびケーブルの仕様」 を参照してください。
RPS 2300 に接続されたスイッチは、RPS 電源から内部電源に切り替わったときに再起動する場合があります。データ損失を防ぐため、まずスイッチ トラフィックを代替スイッチに迂回させることを推奨します。これは Catalyst 3750-E スイッチまたは Catalyst 3560-E スイッチには該当しません。
ここでは、ケーブルおよび電源モジュールを RPS 2300 に接続する方法について説明します。
(任意)RPS には、RPS 2300 のアース接続に使用するシングル アース ラグが付属しています。アース ネジを使用してこのシングル アース ラグとワイヤ アセンブリを RPS 2300 背面パネルに取り付けます。アース ラグ ネジを 60 lbf-in(960 ozf-in)のトルクで締めます。
(注) Network Equipment Building Systems(NEBS)に準拠したアース接続が必要な場合は、10-AWG(6 mm2)の銅線を使用します。
(注) 別の装置を RPS 2300 に接続する場合は、接続する RPS ポートをスタンバイ モードにします。そうすると、RPS 2300 によってバックアップされている装置が電力を失いません。
ステップ 1 電源コードを電源モジュールに接続し(図 2-7)、電源コードのもう一方の端を AC 電源に接続します。
ステップ 2 RPS ケーブルの一方の端を RPS の DC 出力コネクタに接続します(図 2-6)。
ステップ 3 RPS ケーブルのもう一方の端をスイッチの RPS レセプタクルに接続します。
ステップ 4 RPS 2300 がサポートする各スイッチに対して ~ステップ 3 を繰り返します。
ステップ 5 ラチェット式トルク ドライバを使用して、各ネジを 5 lbf-in(80 ozf-in)のトルクで締めます。
適切に動作するように、コネクタを奥まで差し込み、ネジをしっかりと締めてください。
ステップ 6 (任意)RPS の Standby/Active ボタンを押して、RPS 2300 をアクティブ モードにします。
ステップ 7 RPS の LED と各接続装置に対応する DC 出力 LED がグリーンになります。グリーンにならない場合は、 第 4 章「トラブルシューティング」 を参照してください。
(注) RPS 2300 の電源を切るには、RPS 2300 から AC 入力電力を切断し、接続されているすべての DC ポート コネクタ ケーブルを外します。
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