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この章では、Cisco uBR10012 ルータでサポートされる SPA Interface Processor(SIP; SPA インターフェイス プロセッサ)について説明します。この章の内容は次のとおりです。
表2-1 に、Cisco uBR10012 ルータでサポートされている SIP の概要を示します。
(注) 「説明」欄の帯域幅は、Shared Port Adapter(SPA; 共有ポート アダプタ)サブスロットあたりの個々の帯域幅ではなく、SIP の全サブスロットでサポートされる合計帯域幅を意味します。
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ここでは、Cisco IOS の CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して、Cisco uBR10012 ルータに搭載されたワイドバンド SIP およびワイドバンド SPA の物理的な位置を指定し、それらのデバイスを設定またはモニタする方法を示します。
Cisco IOS コマンドでは、ワイドバンド SIP は Cisco uBR10012 シャーシ内での位置によって指定されます。位置は次の形式で表記します。
Cisco uBR10012 ルータでは、ワイドバンド SIP はフルハイトのラインカード スロット 2 つを占有します(スロット1/0 および 2/0、またはスロット 3/0 および 4/0 のいずれか)。Cisco IOS CLI では、ワイドバンド SIP の位置は次のように指定されます。
• ワイドバンド SIP がスロット 1/0 および 2/0 を占有している場合、Cisco IOS CLI での位置はスロット/サブスロット 1/0 として指定されます。
• ワイドバンド SIP がスロット 3/0 および 4/0 を占有している場合、Cisco IOS CLI での位置はスロット/サブスロット 3/0 として指定されます。
(注) uBR10012 ルータをワイドバンド CMTS として使用するときは、Half-Height Gigabit Ethernet(HHGE; ハーフハイト ギガビット イーサネット)ライン カードおよび対応するスロット スプリッタをスロット 3 またはスロット 4 に取り付ける必要があります。したがって、ワイドバンド SIP はスロット 1/0 および 2/0 に取り付けます。
図2-1 に、Cisco uBR10012 ルータのスロット番号を示します。
図2-1 Cisco uBR10012 ルータのスロット番号
Cisco IOS コマンドの中には、 show diag のように、ワイドバンド SIP に関する情報を表示できるものがあります。これらのコマンドでは、情報を必要としている SIP のシャーシ位置を指定する必要があります。たとえば、スロット/サブスロット 1/0 に装着されたワイドバンド SIP のステータスおよび情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
SIP に使用できる Cisco IOS コマンドについては、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router SIP and SPA Software Configuration Guide 』の「SIP and SPA Commands」の章を参照してください。
Cisco IOS コマンドでは、ワイドバンド SPA は、次のように Cisco uBR10012 シャーシおよびワイドバンド SIP 内での位置によって指定されます。
bay 番号は、ワイドバンド SIP 内での各ワイドバンド SPA の位置を特定します。図2-2に、ワイドバンド SIP 内でのベイ番号を示します。ワイドバンド SPA はベイ 0 またはベイ 1 に取り付けることができます。したがって、Cisco uBR10012 ルータにおいて、ワイドバンド SIP を slot/subslot 1/0 に取り付けると、2 つのワイドバンド SPA の slot/subslot/bay 位置は、それぞれ 1/0/0 と 1/0/1 になります。
図2-2 ワイドバンド SIP 内でのワイドバンド SPA の ベイ 番号
ワイドバンド SPA は、それぞれ 2 つのギガビット イーサネット ポート(1 つはアクティブ、もう 1 つは冗長用)を備えています。アクティブ ポートは、ダウンストリーム トラフィックを 1 つまたは複数のエッジ QAM デバイスへ送信するために使用されます。Cisco IOS CLI では、ワイドバンド SPA 上の個々のギガビット イーサネット ポートを 指定することはありません 。
Cisco IOS コマンドの中には、 show diag のように、ワイドバンド SPAに関する情報を表示できるものがあります。これらのコマンドでは、情報を必要としている SPA のシャーシ位置を指定する必要があります。たとえば、スロット/サブスロット/ベイ 1/0/1 に装着されたワイドバンド SPA のステータスおよび情報を表示するには、次のコマンドを入力します。
SPA に使用できる Cisco IOS コマンドについては、『 Cisco uBR10012 Universal Broadband Router SIP and SPA Software Configuration Guide 』の「SIP and SPA Commands」の章を参照してください。
ここでは Cisco Wideband SIP について、次の内容を説明します。
(注) Cisco Wideband SIP には、uBR10012 Performance Routing Engine 2(PRE2)が必要です。
表2-2 に、ワイドバンド SIP のプロセッサの説明を示します。
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Motorola MPC8255 PowerQUICC II(Quad Integrated Communications Controller II) |
図2-3 に示すように、ワイドバンド SIP は 1 つの LED を備えています。図2-3 のワイドバンド SIP には、2 つのワイドバンド SPA と 2 つのブランク フィラー プレートが取り付けられています。
表2-3 に、ワイドバンド SIP の障害 LED の説明を示します。障害 LED はデフォルトで点灯し、基本的なボード機能の確認が完了するとソフトウェアによって消灯されます。障害 LED が点灯したままになっている場合は、プロセッサが正しく初期化されていません。
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表2-4 に、ワイドバンド SIP の物理仕様を示します。
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SIP は、フルハイト スロット 2 つ(1/0 および 2/0 または 3/0 および 4/0 のいずれか)を占有し、Cisco uBR10012 ルータ内で動作できます。 |
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