この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco uBR10012 ルータでサポートされる Shared Port Adapter(SPA; 共有ポート アダプタ)について説明します。この章の内容は次のとおりです。
表3-1 に、Cisco uBR10012 ルータでサポートされている SPA の概要を示します。
SPA |
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ルータに推奨される帯域幅制限がオーバーサブスクライブされると、パフォーマンスの低下または劣化につながる可能性があります。このため、ルータの SPA で使用される帯域幅を決めておき、すべての SPA によって使用される合計帯域幅が、ルータに推奨される帯域幅制限を超えないように注意することが重要です。また、SIP の帯域幅を超えないようにすることも重要です。SIP の帯域幅については、「SIP の概要」を参照してください。
表3-2 に、SPA の各ポートの帯域幅(1 ポートあたりの帯域幅)、および SPA で使用可能な全ポートの累積帯域幅(合計帯域幅)を示します。
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Cisco Wideband SPA は、Cisco Wideband Protocol を提供することによりダウンストリーム データ パケットの DOCSIS ネットワーク フォーマットを実現する、シングル幅、ハーフハイトの共有ポート アダプタです。ワイドバンド SPA は、ダウンストリーム データ トラフィック専用です。
ワイドバンド SPA は、外部のエッジ QAM デバイスへのトラフィック送信に使用されるアクティブおよび冗長ギガビット イーサネット ポートを 1 つずつ備えています。両方のギガビット イーサネット ポートのリンク状態が稼働中の場合、ポート 0 がアクティブ ポートとして動作し、ポート 1 は冗長ポートになります。ポート 0 のリンク状態が稼働中ではない場合は、ポート 1 がアクティブ ポートとして動作します。
Cisco uBR10012 ルータは、最大 2 つの Cisco Wideband SPA を搭載できます。コンフィギュレーションに応じて、各 Cisco Wideband SPA は 24 本までの RF チャネルをサポートします。各 Cisco Wideband SPA は、最大 12 本の論理ワイドバンド チャネル(ボンディング グループ)をサポートできます。
ワイドバンド SPA には、フィールドプログラマブル デバイスであるワイドバンド SPA FPGA および Complex Programmable Logic Device(CPLD)が内蔵されています。FPGA と CPLD のアップグレード情報は、ユーザによってダウンロードされる別個のファイルではなく、Cisco IOS リリースの一部です。ワイドバンド SPA イメージのアップグレードの詳細については、「ワイドバンド SIP とワイドバンド SPA の PLD コンフィギュレーション イメージのアップグレード」を参照してください。
ここでは Cisco Wideband SPA について、次の内容を説明します。
• 「Cisco Wideband SPA 用の SFP モジュール」
Cisco Wideband SPA(図3-1)は、2 種類の LED を備えています。
• 各ギガビット イーサネット SFP ポートのポート ステータス LED(ラベルは A/L)
• SPA 全体のボード ステータス LED(ラベルは STATUS)
図3-1 Cisco Wideband SPA の前面プレート
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オレンジ 1 |
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1.ワイドバンド SPA の FPGA または CPLD イメージの再プログラミングが進行しているときは、ステータス LED がオレンジで点滅します。 |
着脱可能小型フォーム ファクタ(SFP)モジュールは、Cisco Wideband SPA のギガビット イーサネット ポートに挿入する入出力デバイスであり、ポートとエッジ QAM デバイスを光ファイバ ネットワークで接続します。
Cisco Wideband SPA がサポートしている任意の SFP モジュールを使用できます。サポートされている SFP モジュールについては、 表3-4 を参照してください。唯一の制約事項として、各 SFP モジュールの波長仕様がケーブルの他端と一致していること、およびケーブルの長さが通信の信頼性確保に必要な規定の範囲内に収まっていることが必要です。
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Cisco 1000BASE-SX SFP トランシーバ モジュール、MMF(マルチモード光ファイバ)用、波長:850 nm |
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Cisco 1000BASE-LX/LH SFP トランシーバ モジュール、SMF(シングルモード光ファイバ)用、波長:1300 nm |
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シスコ製デバイスでは、シスコ製の SFP トランシーバ モジュールのみをご使用ください。各 SFP トランシーバ モジュールには、セキュリティ情報で符号化されたシリアル EEPROM が内蔵されています。この符号化によって、シスコは SFP トランシーバ モジュールがデバイスの要件を満たしていることを確認し、検証することができます。
SFP トランシーバ モジュールは、Cisco Wideband SPA のポートに接続されるホットプラグ可能な入出力デバイスです。このトランシーバは、モジュールの電気回路を光ネットワークと接続します。図3-2に、SFP トランシーバ モジュールを示します。
図3-2 SFP トランシーバ モジュール(光ファイバ LC コネクタ)
SFP モジュールは、サポートされているデバイスでシングルモードおよびマルチモードのデュプレックス接続を提供します。 表3-5 に、SFP モジュールの光ファイバ ポートのケーブル仕様を示します。
モデルの速度 |
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722 フィート(220 m) |
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MMF 2 |
1804 フィート(550 m) |
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(注) GLC-ZX-SM では、送信ボア(TX)と受信ボア(RX)間の最小減衰量は 8 dB です。SMF ケーブルを短距離で使用するときは、インライン光減衰器をリンクに挿入してレシーバーの過負荷を回避することが必要な場合があります。