この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
WebView レポートのデータを正しく解釈するためには、レポート ユーザは日付形式と時刻値、およびこれらの値が基準とするタイム ゾーンについて理解しておく必要があります。
WebView でレポートが生成された場合、[日時]値は次の 3 箇所に表示されます。
レポートを正しく表示して理解するためには、レポート ユーザは、次の 3 つのタイム ゾーンについて理解しておく必要があります。
• WebView サーバのデータ受信元である AW のタイム ゾーン
ICM/IPCC Enterprise では、データはセントラル コントローラと通信する PG および NIC によって生成されます。
データが Logger によってセントラル コントローラ データベースに、またはディストリビュータ AW によってリアルタイム データベースや履歴データベースに書き込まれた場合、日時の値はすべてセントラル コントローラのタイム ゾーンに変換されます。
したがって、データベース内のデータはすべて、セントラル コントローラのタイム ゾーンが基準になります。
(注) データベース内のデータはすべてセントラル コントローラのローカル時刻で書き込まれるため、WebView で行われたレポーティングはすべて、セントラル コントローラの時刻を基準にする必要があります。 たとえば、ユーザが履歴レポートの日時範囲を選択する場合、セントラル コントローラのタイム ゾーンを基準にしたデータを入力する必要があります。
ディストリビュータ AW サーバの時刻が ICM セントラル コントローラの時刻と同期していることを確認します。
• AW がセントラル コントローラと同じドメイン内にある場合は、時刻は自動的に同期されます。 ただし、AW で Windows Time サービスが有効になっていることを確認してください。
• AW が ICM セントラル コントローラとは別のドメイン内にある場合は、 NET TIME コマンドを使用して時刻を同期させることもできます。
AW の時刻がセントラル コントローラの時刻と同期していない場合、レポート実行時間は、レポート内のデータと同期しません。
たとえば、AW の時刻がセントラル コントローラの時刻より 2 分遅れており、レポートが WebView サーバで 10:00 AM に実行された場合、WebView レポートでのレポート実行時刻は 10:00 AM になりますが、レポート データの時刻は 10:02 AM になります。
注 ICM 同期(AW では使用不可能、CallRouter と PG では使用可能)は使用しないでください。
デフォルトでは、ICM のセットアップでは(ペリフェラル ゲートウェイ コンポーネントの詳細設定を選択すると表示される[MDS & DMP Properties]ダイアログボックス内で)[Disable ICM Time Synchronization]ボックスが選択されています。 詳細については、『ICM Installation Guide for Cisco ICM Enterprise Edition』を参照してください。
[DateTime]フィールドを持つデータベース テーブルの多くには、[TimeZone]フィールドも存在します。
[TimeZone]フィールドは、レコード作成時のセントラル コントローラのタイム ゾーンです。 このフィールドには、GMT からのセントラル コントローラの時刻のオフセットを指定します。
このフィールドは、夏時間の調整のために使用されます。これにより、「フォール バック」する(秋になると米国の夏時間を 1 時間戻す)際に、Logger がデータベースに重複するキーを書き込まないようにされます。 データを生成した PG または NIC のタイム ゾーンは、データベースには記録されません。
次の表に、レポーティング システムにおける各コンポーネント間の時刻同期およびタイム ゾーンの依存関係を、ICM/IPCC システムが正しい時刻を保っているとみなす Router を基準にして示します。
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タイム ゾーン同期 |
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表6-1 で、 場合による とは、ICM /IPCC コンポーネントが Router と時刻同期またはタイム ゾーン同期する場合があるという意味です。 ただし、この原則は強制的に適用されるものではないので、 システムが自動的にこのように設定されると想定することは妥当ではありません。
ICM ソフトウェアによる時刻同期の処理方法の詳細については、シスコの Web サイト上の Cisco カスタマー コンタクト ソフトウェア Web ページの「Documentation」セクションから入手可能な 『ICM Administration Guide for Cisco ICM Enterprise Edition』 を参照してください。
PG や NIC がセントラル コントローラと同じ タイム ゾーン にある必要はありません。 また、PG や NIC と Router 間を流れる時刻はすべて、Greenwich Mean Time(GMT; グリニッジ標準時)であるため、タイム ゾーンは重要ではありません。
ルーティングを正しく行うには、Router、Logger、PG、および NIC が 時刻同期 する必要があります。 ただし、WebView サーバと WebView クライアントの時刻が数分間ずれていても、レポート ユーザは直感的にレポートを理解できます。
WebView では、Internet Explorer ブラウザの言語設定に従ってレポートの日付形式を設定します。 WebView では、サーバ上で 9 つの言語をサポートしています。また、表6-2 に示すロケールの日付形式をサポートすることが可能です。
WebView がこれらの言語のいずれも検出しない場合は、デフォルトによりアメリカ英語( mm/dd/yyyy )の形式が使用されます。
Internet Explorer の言語リストに表示される言語は、実際にはロケールであり、ISO-639 言語コードと ISO-3166 国コードの組み合せです。
ロケールと日付形式の間のマッピングは、 wvLocale.properties ファイル内で、次の形式で定義されています。 <ロケール>=<日付形式>
WebView は複数のロケールをサポートしています。 表6-2 に、ロケールと、関連する日付形式の間のマッピングを示します。
Internet Explorer で言語とロケールを設定するには、次の手順に従います。
ステップ 1 ブラウザのメニューで[ツール]>[インターネット オプション]を選択します。
ステップ 2 [全般]タブの[言語]ボタンをクリックします。
ステップ 4 [上へ]ボタンをクリックして、言語の優先順位を並べ替えます。
(注) WebView では、最高の優先順位を持つ言語が日付形式に使用されます。
WebView では、クライアントの Web ブラウザから適切な日付形式に言語設定がマップされます。ただし、レポート タイトルの下の日時範囲は常に、WebView サーバで使用される形式で表示されます。
図 6-1 に、イギリス英語で設定された WebView クライアントがドイツ語の WebView サーバにクエリーを送信した場合の日付範囲および日付結果を示します。
図 6-1 WebView サーバで使用される形式での日付範囲
混合ロケール環境のユーザは、1 つのロケールに標準化することで、レポート内での日付表示方法の矛盾を回避できます。 たとえば、ケベックにコール センターを持つフランスの企業は、すべてのクライアント ブラウザを、 dd/mm/yyyy を使用する fr に設定できます ( fr-ca に設定すると yyyy/mm/dd が使用されます)。
Internet Explorer の言語リストに表示される言語は、実際にはロケールであり、ISO-639 言語コードと ISO-3166 国コードの組み合せです。
ロケールと日付形式の間のマッピングは、
\icm\web\webview\reporting\servlet\wvLocale.properties で、次の形式で定義されています。 <ロケール=<日付形式>
表6-2 に、WebView でサポートされているロケールと、ロケールと日付形式の間のマッピングを示します。