この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
WebView は、コンタクト センターのレポート作成のためのアプリケーションです。WebView アプリケーションは、Web サーバとして動作するマシンにインストールし、クライアントのブラウザからアクセスして使用できます。WebView には、標準のレポート生成に使用できるテンプレートが用意されています。WebView では、リレーショナル データベースに対するクエリーが行われ、レポート結果がフォーマットされます。また、WebView には、レポートの変更、保存、およびエクスポートを行う場合に使用するツールが含まれています。
• Cisco ICM ソフトウェア WebView 。ICM システム データのレポートが作成されます。このタイプの WebView の場合、WebView サーバはICM アドミンワークステーションにインストールされます。レポートを使用すると、タスクの処理、エージェント スキル グループのパフォーマンス、および個々のエージェントなど、ACD または IPCC システムを監視できます。また、コラボレーション サーバや E-Mail Manager など、マルチメディア オプションが ICM ソフトウェアに統合されている場合、レポートには、これらのアプリケーションのアクティビティに関するデータ、およびこれらのアプリケーションからのタスクを処理するエージェントとスキル グループに関するデータも含まれます。ただし、ICM ソフトウェア WebView レポートには、マルチメディア オプションのセッションの詳細情報は含まれません。代わりに、コラボレーション サーバのレポーティング機能では、エージェントとカスタマのやり取りに関する詳細情報が示され、WebView for E-Mail Manager では、電子メール アクティビティに関する詳細情報が示されます。
• Cisco WebView for E-Mail Manager 。E-Mail Manager データのみのレポートが作成されます。レポートを使用すると、エージェント パフォーマンス、スキル グループ パフォーマンス、チーム パフォーマンス、およびシステム パフォーマンスを監視できます。ICM ソフトウェア WebView では、すべてのメディア タイプのエージェントとスキル グループのステータスに関する一般的な情報が示されるのに対して、WebView for E-Mail Manager では、特定の電子メール アクティビティに関する詳細情報が示されます。
次のいずれのタイプの WebView を使用しているかによって、WebView の使用権限が付与される方法および WebView へのアクセス方法が異なります。
次のいずれかの条件を満たしている場合は、WebView にログインして WebView 機能を使用できます。
• ICM ユーザとして指定され、ユーザ名とパスワードが割り当てられている。
• スーパーバイザとして指定されている。スーパーバイザは、スーパーバイザ名とパスワードを使用して WebView にログインできます。スーパーバイザによる WebView の使用の詳細は、この章の「WebView スーパーバイザ機能について」の項を参照してください。
すべての ICM ソフトウェア WebView ユーザは、ブラウザから WebView にアクセスできます。WebView の URL を開きます。デフォルトでは、WebView の URL は、http://AdminWorkstation/instance です。[WebView レポーティング]または[イベントビューア]のいずれかのリンクを選択します。プロンプトが表示されたら、ユーザ名とパスワードを入力します。WebView へのログインが正常に行われると、[WebView レポーティングへようこそ]ページまたは[イベントビューア]ページが表示されます。
E-Mail Manager におけるロールに応じて、レポートを実行できるかどうかが決定されます。ロールの[レポートの実行]オプションが有効になっている場合は、WebView を使用する権限があります。この場合、E-Mail Manager エージェント デスクトップに[レポート]メニュー オプションが表示されます。
E-Mail Manager エージェント デスクトップから、[レポート]を選択して WebView にアクセスします。表示された画面で、[Webview レポーティング]のリンクを選択します。E-Mail Manager のログイン名およびパスワードを使用して WebView にログインします。WebView へのログインが正常に行われると、[WebView レポーティングへようこそ]ページが表示されます。
エージェント スーパーバイザは、ICM ソフトウェア WebView にログインし、ICM ユーザとして定義されていなくてもレポートを実行できます。ただし、スーパーバイザは、このスーパーバイザが監視するエージェントおよびスキル グループのデータだけを表示できます。たとえば、スーパーバイザが「エージェント > エージェント別」レポートを実行すると、レポートに含まれるエージェントのリストには、このスーパーバイザが監視するエージェントだけが示されます。スーパーバイザは、他のユーザが監視するエージェントまたはスキル グループに基づいたデータを表示することはできません。
スーパーバイザは、WebView にログインする場合、Supervisor Desktop にログインするときと同じユーザ名とパスワードを使用します。
WebView には、レポート生成に使用できるテンプレートが用意されています。テンプレートとは、データベースのデータを収集するために使用するクエリー、レポートのフォーマット、および選択可能なパラメータを指定するファイルのことです。
テンプレートとレポートには、次の 2 つのタイプがあります。
• 30 分インターバルで保存された過去のアクティビティのデータが表示される履歴テンプレートと履歴レポート。
• 現在のアクティビティに関する情報が表示されるリアルタイム テンプレートとリアルタイム レポート。これらのレポートの情報には、前回の 5 分インターバル以降に保存されたデータが含まれます。リアルタイム情報は、15 秒、20 秒、30 秒、または 60 秒間隔で更新できます。リアルタイム テンプレートは、WebView for E-Mail Manager では使用できません。
レポートを作成する場合、テンプレートを選択してから、特定のエージェントなどのレポートに含める項目を選択してレポートが扱う範囲を制限します。履歴レポートを作成する場合、レポートの日時範囲も選択します。
レポートとは、WebView 画面で表示されるデータ、タイトル、日付、時間、およびグラフィック要素の最終的な表現形態のことです。
レポート定義を保存して、同じレポートを再度実行できます。レポート定義を保存すると、そのレポート生成に使用したテンプレート、レポート項目、および日時範囲が WebView データベースに保存されます。
WebView で使用可能な機能は、ICM ソフトウェア WebView または WebView for E-Mail Manager のいずれを使用しているかによって異なります。
ICM ソフトウェア WebView および WebView for E-Mail Manager を使用する場合に使用可能な機能は、次のとおりです。
• WebView テンプレートに基づいてレポートを作成する。
• レポートに含めるエージェントまたはスキル グループなど、レポートが扱う範囲を選択する。
• WebView データベースにレポート定義を保存し、同じレポートを再度実行できるようにする。また、レポート定義を削除することもできます。
• 新しいウィンドウに表示したレポートの URL にアクセスし、電子メールで URL を同僚に送信する。
ICM ソフトウェア WebView を使用する場合に使用可能な機能は、次のとおりです。
• レポートでしきい値を作成して、定義した限界点にコンタクト センターの条件が近づいたか、または達した場合に、レポートで警告されるようにする。
• 別のアプリケーションで使用するためにさまざまなフォーマットでレポート データをエクスポートする。データをエクスポートすることができるフォーマットの完全なリストと説明については、 第 5 章「レポーティング ジョブのスケジュール」 の 表 5-1 を参照してください。
• ドリルダウン レポートを実行する。ドリルダウン レポートには、レポート データをさらにフィルタに掛けたサブレポートが表示されます。
• レポートを[お気に入り]リストに追加し、頻繁に使用するレポートにすばやくアクセスできるようにする。[お気に入り]から複数のレポートを同時に実行することができます。
• ジョブ スケジューラを使用して、実行するレポートをスケジュールし、ユーザやエンタープライズの必要に応じてレポートの印刷またはファイル保存を行う。
• イベント ビューアを使用してシステム イベントを監視する。
これらの機能の使用方法の詳細は、Cisco ICM WebView オンライン ヘルプまたは Cisco WebView for E-Mail Manager オンライン ヘルプを参照してください。
WebView 4.6.2 の既存の保存済みレポート ファイルに影響を与える変更が行われました。これらの変更内容の詳細は、『Cisco ICM ソフトウェア WebView インストール ガイド』および Cisco ICM ソフトウェア WebView オンライン ヘルプを参照してください。