ユーザの更新
Cisco Unified Communications Manager データベースにある既存のユーザ情報を更新する手順は、次のとおりです。
1. カンマ区切り値(CSV)データ ファイルを作成して、更新するユーザごとに個々の値を定義します。
–詳細については、「BAT スプレッドシートを使用したユーザ更新用 CSV データ ファイルの作成」を参照してください。
–テキストベースの CSV ファイルについては、「ユーザのファイル形式の更新」を参照してください。
(注) Cisco Unified Communications Manager ディレクトリにすでに格納されている値や設定を保持する方法については、「格納済みの値の保持」を参照してください。
2. Cisco Unified Communications Manager 一括管理(BAT)を使用して、Cisco Unified Communications Manager データベースにある更新されたユーザ レコードを挿入します。詳細については、「Cisco Unified Communications Manager 内のユーザの更新」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
格納済みの値の保持
ユーザ レコードを更新する場合、Cisco Unified Communications Manager ディレクトリにすでに格納されている値や設定を保持する必要が生じることがあります。この場合、値を保持する必要があるフィールドに対して、「#」などの記号を使用することができます。次の CSV データ ファイルの例では、# を入力することによって、すでに DC ディレクトリに入力されている[Manager]フィールドの値が保持されます。
userid,#,department,,,123456789012,
格納されている値を保持するために使用する値を識別する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [一括管理]>[ユーザ]>[ユーザの更新] の順に選択します。
[ユーザの更新(Update Users Configuration)]ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [無視するフィールドの値(Value for fields to be ignored)] ボックスを確認します。更新されたユーザの値を CSV データ ファイルに挿入する場合は、その値を保持するための記号をこのボックスに入力する必要があります。
ステップ 3 値を保持するために使用する記号を決定します。
ステップ 4 [無視するフィールドの値(Value for fields to be ignored)] ボックスと同じ値を BAT スプレッドシート ボックスに入力します。
ステップ 5 この記号を BAT スプレッドシート フィールドで保持する必要のある値に対して使用します。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
BAT スプレッドシートを使用したユーザ更新用 CSV データ ファイルの作成
既存のユーザのグループを更新するための CSV データ ファイルを作成する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 BAT.xlt ファイルをダウンロードして開きます。詳細については、「ファイルのアップロードとダウンロード」を参照してください。
ステップ 2 プロンプトが表示されたら、 [マクロを有効にする] ボタンをクリックして、スプレッドシート機能を使用します。
ステップ 3 ユーザ情報を追加するには、スプレッドシート下部の [Update Users] タブをクリックします。
ステップ 4 すべての必須フィールド、および該当するオプションフィールドに値を入力します。各カラムの見出しは、フィールドの長さ、およびそのフィールドが必須かオプションかを指定しています。BAT スプレッドシートのフィールドの説明については、 表18-1 を参照してください。
表18-1 ユーザ更新用の BAT スプレッドシートのフィールドの説明
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User ID |
電話機ユーザのユーザ ID を 1 ~ 30 文字で入力します。このフィールドには、半角英数文字しか指定できません。 |
Manager |
電話機ユーザのマネージャのユーザ ID を 30 文字以内で入力します。このフィールドには、半角英数文字しか指定できません。 |
Department |
電話機ユーザの所属部門番号を 50 文字以内で入力します。このフィールドには、半角英数文字しか指定できません。 |
Default Profile |
このユーザとデバイス用のユーザ デバイス プロファイルを、50 文字以内で入力します。ユーザ デバイス プロファイルは、BAT に表示される Cisco Unified Communications Manager の管理ページ内の既存の UDP のリストから選択できます。 |
User Locale |
このユーザに関連付ける言語と国/地域のセットを 50 文字以内で入力します。この選択内容によって、言語やフォントを含むロケール属性のどれをこのユーザに適用するか、および Cisco Unified Communications Manager のユーザ ウィンドウと電話機をどの言語で表示するかが決まります。 |
Password |
Cisco IP Phone 設定ウィンドウへのアクセス時にユーザが使用するパスワードを、20 文字以内で入力します。 パスワードは、CSV データ ファイルに指定する必要があります。または、ユーザ テンプレートを追加するときに BAT ユーザ インターフェイスを使用して指定する必要があります。ユーザまたはユーザのグループごとに個別のパスワードを適用する場合は、CSV データ ファイルでパスワード情報を指定してください。すべてのユーザにデフォルトのパスワードを使用する場合は、BAT 内でユーザを挿入するときにデフォルトのパスワードを設定します。このフィールドには、半角英数文字しか指定できません。 |
PIN |
エクステンション モビリティで使用される Personal Identification Number(PIN; 個人識別番号)を 20 桁以内の数値で入力します。 PIN は、CSV データ ファイルに指定する必要があります。または、ユーザ テンプレートを追加するときに BAT ユーザ インターフェイスを使用して入力する必要があります。ユーザまたはユーザのグループごとに個別の PIN を適用する場合は、CSV データ ファイルで PIN を指定します。すべてのユーザが使用できるデフォルト PIN を使用するには、BAT にユーザを挿入するときにデフォルト PIN を指定します。このフィールドには、数字しか指定できません。 |
Telephone Number |
電話番号を入力します。 |
Primary Extension |
このフィールドは、ユーザが追加され、ユーザのプライマリ電話番号が設定された後に表示されます。デバイスをユーザに割り当てる場合は、プライマリ回線を選択しません。ユーザは、電話機に複数の回線を接続できます。 システムが Unity と統合するように設定されている場合、[Cisco Unity Voice Mailboxの作成]リンクが表示されます。 |
Associated PC |
このフィールドは、Cisco SoftPhone および Cisco Unified Communications Manager Attendant Console のユーザに必須のフィールドであり、ユーザが追加されると表示されます。 |
IPCC Extension |
このエンドユーザの ICD 内線を入力します。 |
Mail ID |
電子メール ID を入力します。 |
Presence Group |
電話番号、プレゼンス エンティティのステータスを監視するプレゼンス グループを入力します。 プレゼンス機能については、『 Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
SUBSCRIBE Calling Search Space |
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定したすべてのコーリング サーチ スペースが、[SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)]ドロップダウン リスト ボックスに表示されます。 [SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)]は、エンドユーザからのプレゼンス登録要求を Cisco Unified Communications Manager がルーティングする方法を決定します。特にこの目的のためにコーリング サーチ スペースを設定するには、他のすべてのコーリングサーチ スペースと同様にコーリング サーチ スペースを設定します( [コールルーティング]>[コントロールのクラス]>[コーリングサーチスペース] )。 コーリング サーチ スペースの設定方法については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
Digest Credentials |
SIP 電話機にダイジェスト認証を設定すると、電話機が Cisco Unified Communications Manager に SIP 要求を送信するたびに、Cisco Unified Communications Manager が電話機の身元を確認します。このフィールドに入力されたダイジェスト信用証明書は、[電話の設定(Phone Configuration)]ウィンドウでダイジェスト ユーザを選択したときに、電話機に関連付けられます。 このフィールドには、英数字の文字列を入力します。 ダイジェスト認証の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド』を参照してください。 |
ステップ 5 DC ディレクトリに格納済みの値を保持する場合は、値を保持するよう BAT に指示するために使用する記号を[無視するフィールドの値(Value for fields to be ignored)]ボックスに入力します。保持するフィールドの値に同じ値を入力します。
ステップ 6 BAT Excel スプレッドシートから CSV ファイルにデータを転送するには、 [Export to BAT format] ボタンをクリックします。
このファイルは、デフォルトのファイル名が付けられて C:\XLSDataFiles(または、別の既存フォルダを指定)に保存されます。ファイル名は次のとおりです。
Update_Users-timestamp.txt(または、別のファイル名を指定)
(注) いずれかのフィールドにカンマを入力した場合、BAT.xlt を使用して BAT 形式にエクスポートするときに、そのフィールド エントリは二重引用符で囲まれます。
スプレッドシートにブランク行を入力すると、その空の行はファイルの終わりとして扱われます。ブランク行の後に入力されたデータは、BAT 形式には変換されません。
CSV データ ファイルは、Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードして、BAT からアクセスできるようにする必要があります。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
CSV ファイルを読み取る方法については、BAT の[ユーザの更新(Update Users Configuration)]ウィンドウで、 [View Sample File] へのリンクをクリックしてください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager 内のユーザの更新
Cisco Unified Communications Manager ディレクトリでユーザ レコードのグループを更新する手順は、次のとおりです。
始める前に
更新されたユーザ情報がある CSV データ ファイルが必要です。手順については、「BAT スプレッドシートを使用したユーザ更新用 CSV データ ファイルの作成」を参照してください。
手順
ステップ 1 [一括管理]>[ユーザ]>[ユーザの更新] の順に選択します。
[ユーザの更新(Update Users Configuration)]ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [ファイル名(File Name)]ドロップダウン リストボックスで、このバルク トランザクション用に作成した CSV データ ファイルを選択します。
ステップ 3 [ユーザテンプレート名(User Template Name)]ドロップダウン リストボックスで、このバルク トランザクション用に作成したユーザ テンプレートを選択します。
ステップ 4 DC ディレクトリに格納済みの値を保持する場合は、値を保持するよう BAT に指示するために使用する記号を [無視するフィールドの値(Value for fields to be ignored)] ボックスに入力します。詳細については、「格納済みの値の保持」を参照してください。
(注) ユーザを更新するために CSV ファイルに入力した値によって、ユーザ テンプレートに設定された値が上書きされます。
ステップ 5 [ジョブ情報(Job Information)]領域に、ジョブの説明を入力します。
ステップ 6 [今すぐ実行]オプション ボタンをクリックしてユーザ レコードを即座に更新するか、[後で実行]をクリックしてユーザ レコードを後で更新します。
ステップ 7 [送信] をクリックして、ユーザ レコードを更新するジョブを作成します。
ステップ 8 [一括管理]メイン メニューの[ジョブスケジューラ]オプションを使用して、このジョブのスケジュールやアクティブ化を行います。
ジョブの詳細については、 「ジョブのスケジュール」 を参照してください。
ログ ファイルの詳細については、「BAT ログ ファイル」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。