Call Display Restrictions 機能について
Call Display Restrictions 機能は、Cisco Unified CallManager 5.0 が実行されている Cisco Unified CallManager クラスタ内で使用できます。Call Display Restrictions 機能を有効にするには、次のパラメータを設定する必要があります。
変換パターンのパラメータ
• 発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)
• 接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)
電話機の設定およびユーザ デバイス プロファイルのパラメータ
• [プレゼンテーションインジケータを無視(Ignore Presentation Indicators、内線コールのみ)]
これらの設定を組み合せることによって、各コールの情報表示を許可するか制限するかを決定できます。
この項の内容は次のとおりです。
• 「Call Display Restrictions 機能の概要」
• 「Call Display Restrictions の有効化」
Call Display Restrictions 機能の概要
Call Display Restrictions を使用すると、コールまたは接続回線の情報を選択的に表示または制限できます。次のようなニーズがあると思われるホテル環境では、この機能が頻繁に必要になります。
• 客室とフロント デスクとの間のコールについては、客室とフロント デスクの両方で互いのコール情報を表示する必要がある。
• 客室間のコールについては、互いにコール情報を表示しない。
• 客室とホテルの他の内線(クラブ ハウスなど)との間のコールについては、客室だけにコール情報が表示されるようにする。
• 構内電話システム(PSTN)からフロント デスクまたは客室にかかってきた外部コールの場合は、表示設定が制限されている発信者のコール情報は表示しないようにする。
• フロント デスクにかかってくるすべてのコールについては、内部コールのコール情報を表示する。
Call Display Restrictions の有効化
Call Display Restrictions 機能は、さまざまな変換パターンを通じたコールのルーティングを行ってから実際のデバイスに送達することを基盤にしています。ユーザが適切な変換パターン番号をダイヤルすることによって表示が制限されます。
変換パターンの設定
Call Display Restrictions を有効にするには、[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]パラメータと[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]パラメータに適切なオプションを選択して、表示制限のレベルが異なる変換パターンを設定します。
これらのパラメータの詳細については、「変換パターンのパラメータ設定」を参照してください。
ヒント 変換パターンに加えて、パーティションとコーリング サーチ スペースも設定する必要があります。これらの設定の詳細については、『Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の「変換パターンの設定」の章を参照してください。
電話機の設定およびユーザ デバイス プロファイルの設定
次に[プレゼンテーションインジケータを無視(Ignore Presentation Indicators、内線コールのみ)]パラメータを有効にして、内部コールに関して受け取る表示制限を無視するように設定し、デバイスがリモート ユーザのコール情報を表示するようにします。
この設定の詳細については、「電話の設定」を参照してください。
エクステンション モビリティが有効になっている電話機にログインするユーザについては、Cisco Unified CallManager の管理ページの[デバイスプロファイルの設定(Device Profile Configuration)]ウィンドウからもこの項目を設定します。エクステンション モビリティとの対話の詳細については、「エクステンション モビリティ」を参照してください。
Call Display Restrictions の設定
Call Display Restrictions 機能を使用するには、Cisco Unified CallManager を次のように設定する必要があります。
• パーティションとコーリング サーチ スペースを設定してから変換パターンを追加する。
• 異なるレベルの表示制限による変換パターンを設定する。
• [プレゼンテーションインジケータを無視(Ignore Presentation Indicators、内線コールのみ)]チェックボックスをオンにして、内部コールのコール情報が常に表示されるようにする。
• 個々のコールパークの電話番号に、個別の変換パターンを関連付けて設定することで、コールパーク機能と連携する。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「Call Display Restrictions の設定チェックリスト」
• 「変換パターンのパラメータ設定」
• 「電話の設定」
• 「設定例」
Call Display Restrictions の設定チェックリスト
表18-1 に、Call Display Restrictions を設定する際のチェックリストを示します。
表18-1 Call Display Restrictions の設定チェックリスト
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ステップ 1 |
客室、フロント デスク、クラブ、および PSTN にパーティションを設定します。「パーティション」を参照してください。 |
『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「パーティションの設定」 |
ステップ 2 |
コールパークの電話番号を設定するか、またはコールパークの電話番号の範囲を定義します。客室からのコールパーク取得用に、各コールパークの電話番号に変換パターンを設定します。「コールパーク」を参照してください。 |
このマニュアルの「コールパーク番号の設定」 |
ステップ 3 |
コーリング サーチ スペース内にパーティションを持つユーザだけがパーティションを使用できるようにコールパーク電話番号のパーティションを設定します。「パーティション」および 「コールパーク」を参照してください。 |
『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「パーティションの設定」 |
ステップ 4 |
客室、フロント デスク、クラブ、PSTN のコーリング サーチ スペースと、客室のパーク範囲(コールパーク用)を設定します。「コーリング サーチ スペース」を参照してください。 |
『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「コーリング サーチ スペースの設定」 |
ステップ 5 |
客室、フロント デスク、クラブの電話、および PSTN のゲートウェイを設定します。「デバイスとゲートウェイ」を参照してください。 |
『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco Unified IP Phone の設定」 『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「デバイス プロファイルの設定」 |
ステップ 6 |
変換パターンとルート パターンを設定します。「変換パターン」を参照してください。 |
『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「変換パターンの設定」 『 Cisco Unified CallManager システム ガイド 』の「ルート プランの概要」 |
変換パターンのパラメータ設定
Cisco Unified CallManager の管理ページの[変換パターンの設定(Translation Pattern Configuration)]ウィンドウで、次のパラメータを設定します。
ヒント 発信コールについては、着信側デバイスの変換パターン設定が、発信側の Cisco Unified CallManager クラスタ設定より優先されます。
発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)
Cisco Unified CallManager では、コールごとに発信側の電話番号を表示または制限するための補足サービスとして、[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]を使用します。次のいずれかのオプションを選択することによって、この変換パターンで発信側の電話番号を着信側の電話機に表示するか制限するかを決定できます。
• [Default]:このオプションは、[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]を変更しません。
• [Allowed]:Cisco Unified CallManager によって発信側の番号の表示が許可されます。
• [Restricted]:Cisco Unified CallManager によって発信側の番号の表示がブロックされます。
(注) 着信コールが変換パターンまたはルート パターンを経由し、[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]の設定が[Allowed]または[Restricted]になっている場合、発呼側回線の表示は変換パターンまたはルート パターンの設定によって変更されます。
接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)
Cisco Unified CallManager では、コールごとに着信側の電話番号を表示または制限するための補足サービスとして、[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]を使用します。次のいずれかのオプションを選択することによって、この変換パターンで着信側の電話番号を発信側の電話機に表示するか制限するかを決定できます。
• [Default]:このオプションは、[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]を変更しません。
• [Allowed]:このオプションは、着信側の電話番号を表示します。
• [Restricted]:Cisco Unified CallManager によって着信側の電話番号の表示がブロックされます。
(注) 着信コールが変換パターンまたはルート パターンを経由し、[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]の設定が[Allowed]または[Restricted]になっている場合、着信回線の表示インジケータは変換パターンまたはルート パターンの設定によって変更されます。
例
• ある客室から別の客室にかけられたコールについては、コール情報が表示されないように[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]と[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]を[Restricted]に設定します。
• フロント デスクから客室にかけられたコールについては、両方にコール情報が表示されるように[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]を[Allowed]に設定し、[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]を[Restricted]に設定します。
ヒント 発信側の変換と着信側の変換の詳細については、『Cisco Unified CallManager システム ガイド』の「ルート プランの概要」の章を参照してください。
電話の設定
Call Display Restrictions 機能の設定を完了するには、Cisco Unified CallManager の管理ページの[電話の設定(Phone Configuration)]ウィンドウで[プレゼンテーションインジケータを無視(Ignore Presentation Indicators、内線コールのみ)]チェックボックスをオンにします。
エクステンション モビリティと併用する場合は、Cisco Unified CallManager の管理ページの[デバイスプロファイルの設定(Device Profile Configuration)]ウィンドウでも、この項目を設定する必要があります。
[プレゼンテーションインジケータを無視(Ignore Presentation Indicators、内線コールのみ)]フィールドの設定では、次のことに注意してください。
• 通話相手が内部である場合、Cisco Unified CallManager は常にリモート側のコール情報を表示します。
• 通話相手が外部で表示が制限されている場合、Cisco Unified CallManager はリモート側のコール情報を表示しません。
(注) [発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]では、Cisco Unified CallManager が内部発信者の表示設定を無視するように[プレゼンテーションインジケータを無視(Ignore Presentation Indicators、内線コールのみ)]パラメータを設定してください。外部からの着信コールについては、[プレゼンテーションインジケータを無視(Ignore Presentation Indicators、内線コールのみ)]パラメータが設定されていても、受信した表示インジケータが維持されます。
例
• ホテルのフロント デスクで使用されている電話機では[プレゼンテーションインジケータを無視(Ignore Presentation Indicators、内線コールのみ)]チェックボックスがオンになっているため、フロント デスクでは内部コールのコール情報を常に表示できます。
ヒント 電話の設定の詳細については、『Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の「Cisco Unified IP Phone の設定」の章を参照してください。デバイス プロファイルの設定の詳細については、『Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の「デバイス プロファイルの設定」の章を参照してください。
パーティション
Cisco Unified CallManager の管理ページの[パーティションの設定(Partition Configuration)]ウィンドウで、次のパーティションを設定します。
• 実パーティション P_Room の挿入
• 実パーティション P_FrontDesk の挿入
• 実パーティション P_Club の挿入
• 実パーティション P_PSTN の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromRoomToRoom の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromRoomToFrontDesk の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromRoomToClub の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromRoomToPSTN の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromFrontDeskToRoom の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromFrontDeskToFrontDesk の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromFrontDeskToClub の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromFrontDeskToPSTN の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromPSTN の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromClubToRoom の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromClubToFrontDesk の挿入
• 変換パーティション P_FrontDeskToParkNumber の挿入
• 変換パーティション P_RoomToParkNumber の挿入
• 変換パーティション P_ParkNumberRange の挿入
コーリング サーチ スペース
Cisco Unified CallManager の管理ページの[コーリングサーチスペースの設定(Calling Search Space Configuration)]ウィンドウで、次のコーリング サーチ スペースを設定します。
• コーリング サーチ スペース CSS_Room の挿入 {P_Room}
• コーリング サーチ スペース CSS_FrontDesk の挿入 {P_FrontDesk}
• コーリング サーチ スペース CSS_Club の挿入 {P_Club}
• コーリング サーチ スペース CSS_PSTN の挿入 {P_PSTN}
• コーリング サーチ スペース CSS_FromRoom の挿入
{ P_CallsFromRoomToFrontDesk, P_CallsFromRoomToRoom, P_CallsFromRoomToClub, P_CallsFromRoomToPSTN, P_RoomToParkNumber, P_ParkNumberRange}
• コーリング サーチ スペース CSS_FromFrontDesk の挿入
{ P_CallsFromFrontDeskToRoom, P_CallsFromFrontDeskToClub, P_CallsFromFrontDeskToPSTN, P_CallsFromFrontDeskToFrontDesk }
• コーリング サーチ スペース CSS_FromPSTN の挿入
{ P_CallsFromPSTN}
• コーリング サーチ スペース CSS_FromClub の挿入
{ P_CallsFromClubToRoom, P_CallsFromClubToFrontDesk}
• コーリング サーチ スペース CSS_ RoomParkRange の挿入
{P_ParkNumberRange }
デバイスとゲートウェイ
Cisco Unified CallManager の管理ページの[電話の設定(Phone Configuration)]ウィンドウおよび[ゲートウェイの設定(Gateway Configuration)]ウィンドウで、次の電話機とゲートウェイを設定します。
• 電話機 A(Room-1)にパーティション P_Room とデバイス/回線コーリング サーチ スペース CSS_FromRoom を設定
{ P_Phones, CSS_FromRoom} : 221/Room-1
• 電話機 B(Room-2)にパーティション P_Room とデバイス/回線コーリング サーチ スペース CSS_FromRoom を設定
{ P_Phones, CSS_FromRoom} : 222/Room-2
• 電話機 C(Front Desk-1)にパーティション P_FrontDesk とデバイス/回線コーリング サーチ スペース CSS_FromFrontDesk を設定し、Ignore Presentation Indicators チェックボックスをオンにする
{ P_FrontDesk, CSS_FromFrontDesk, IgnorePresentationIndicators set} : 100/Reception
• 電話機 D(Front Desk-2)にパーティション P_FrontDesk とデバイス/回線コーリング サーチ スペース CSS_FromFrontDesk を設定し、Ignore Presentation Indicators チェックボックスをオンにする
{ P_FrontDesk, CSS_FromFrontDesk, IgnorePresentationIndicators set} : 200/Reception
• 電話機 E(Club)にパーティション P_Club とコーリング サーチ スペース CSS_FromClub を設定
{ P_Club, CSS_FromClub) : 300/Club
• PSTN ゲートウェイ E にルート パターン P_PSTN とコーリング サーチ スペース CSS_FromPSTN を設定
{CSS_FromPSTN}, RoutePattern {P_PSTN}
変換パターン
Cisco Unified CallManager の管理ページの[変換パターンの設定(Translation Pattern Configuration)]ウィンドウで、次の変換パターンを設定します。
• 変換パターン TP1 を 1XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromRoomToFrontDesk
CSS:CSS_FrontDesk
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Restricted
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Allowed
{P_CallsFromRoomToFrontDesk, CSS_FrontDesk, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP2 を 2XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromRoomToRoom
CSS:CSS_Room
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Restricted
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Restricted
{P_CallsFromRoomToRoom, CSS_Room, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Restricted}
• 変換パターン TP3 を 3XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromRoomToClub
CSS:CSS_Club
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Restricted
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Allowed
{P_CallsFromRoomToClub, CSS_Club, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP4 を 9XXXX とし、着信側変換マスクを XXX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromRoomToPSTN
CSS:CSS_PSTN
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Restricted
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Default
{P_CallsFromRoomToPSTN, CSS_PSTN, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Default}
• ルート パターン RP5 を 9.XXXXXX として挿入し、数字は PreDot として破棄
(DDI:PreDot)
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromRoomToPSTN
CSS:CSS_PSTN
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Restricted
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Default
{P_CallsFromRoomToPSTN, CSS_PSTN, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Default}
• 変換パターン TP6 を 2XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromFrontDeskToRoom
CSS:CSS_Room
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Allowed
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Restricted
{P_CallsFromFrontDeskToRoom, CSS_Room, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Restricted}
• 変換パターン TP7 を 1XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromFrontDeskToFrontDesk
CSS:CSS_FrontDesk
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Allowed
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Allowed
{P_CallsFromFrontDeskToFrontDesk, CSS_FrontDesk, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP8 を 3XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromFrontDeskToClub
CSS:CSS_Club
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Allowed
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Allowed
{P_CallsFromFrontDeskToClub, CSS_Club, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP9 を 9XXXX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromFrontDeskToPSTN
CSS:CSS_PSTN
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Allowed
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Default
{P_CallsFromFrontDeskToPSTN, CSS_PSTN, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Default}
• ルート パターン RP10 を 9.XXXX として挿入し、数字は PreDot として破棄
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromFrontDeskToPSTN
CSS:CSS_PSTN
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Restricted
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Default
{P_CallsFromFrontDeskToPSTN, CSS_PSTN, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Default}
• 変換パターン TP11 を 1XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromClubToFrontDesk
CSS:CSS_FrontDesk
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Allowed
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Allowed
{P_CallsFromClubToFrontDesk, CSS_FrontDesk, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP12 を 2XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromClubToRoom
CSS:CSS_Room
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Allowed
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Restricted
{ P_CallsFromClubToRoom, CSS_Room, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Restricted}
• 変換パターン TP13 を 1XX として挿入
[パーティション(Partition)]:P_CallsFromPSTN
CSS:CSS_FrontDesk
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Restricted
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Allowed
{ P_CallsFromPSTN, CSS_FrontDesk, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Allowed}
コールパーク
Cisco Unified CallManager の管理ページの[コールパークの設定。(Call Park Configuration.)]ウィンドウで、コールパーク機能の次の項目を設定します。
• コールパーク電話番号 888X を挿入
[コールパーク番号/範囲(Call Park Number/Range)]:P_ParkNumberRange/888X
• 次からのコールパーク取得に対して変換パターンを設定
客室:TP(11 ~ 20):8880 ~ 8889
[パーティション(Partition)]:P_RoomToParkNumber
CSS:CSS_RoomParkRange
[発呼側回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)]および[発呼名プレゼンテーション(Calling Name Presentation)]:Restricted
[接続回線IDプレゼンテーション(Connected Line ID Presentation)]および[接続名プレゼンテーション(Connected Name Presentation)]:Restricted
コール フローの例
図18-1 に、単純なコール フローの例を示します。また、このシナリオでどのように Call Display Restrictions 機能が動作するかを説明します。
図18-1 コール フローの例
1. 客室 1 が客室 2(電話番号 222)にコールします。
2. 客室 1 には CSS_FromRoom が設定されているため、客室 1 は P_CallsFromRoomToRoom パーティション内の電話機だけにアクセスできます。
3. P_CallsFromRoomToRoom パーティションには 2XX が含まれていますが、電話番号 222(客室 2)は含まれていません。
4. コールは情報表示が制限された変換パターン TP:2XX にルーティングされます。
5. 変換パターン TP:2XX には、コーリング サーチ スペース CSS_Room が設定されているため、パーティション P_Room にアクセスできます。
6. コーリング サーチ スペース CSS_Room には、電話番号 222(客室 2)が含まれています。
7. コールは客室 2 に接続されますが、変換パターン TP:2XX によって情報表示は制限されます。