機能サービスのアクティブ化と非アクティブ化
Cisco Unified CallManager Serviceability では、[Service Activation] ウィンドウでサービスをアクティブまたは非アクティブにします。[Service Activation] ウィンドウに表示されているサービスは、アクティブにするまで起動できません。
Cisco Unified CallManager では、機能サービスのみをアクティブおよび非アクティブにできます。必要な数のサービスを同時にアクティブまたは非アクティブにすることができます。一部の機能サービスは他のサービスに依存していますが、その場合は、対象の機能サービスがアクティブになる前に従属サービスがアクティブになります。
ヒント [Service Activation] ウィンドウでサービスをアクティブにする前に、表2-1 を確認してください。
Cisco Unified CallManager Serviceability で Cisco Unified CallManager サービスをアクティブまたは非アクティブにするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Tools] >[Service Activation] の順に選択します。
[Service Activation] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [Server] ドロップダウン リストボックスで、サーバを選択します。
選択したサーバのサービス名およびサービスのアクティベーション ステータスがウィンドウに表示されます。
ステップ 3 次のいずれかの操作を実行します。
• 単一サーバの設定でサービスをアクティブにする場合は、 [Set Default] ボタンをクリックするか、使用するサービスをアクティブにします。
[Set Default] ボタンをクリックすると、単一サーバ上での実行に必要なサービスをすべて選択できます。この操作を行うと、必要なサービスがすべて選択されるだけでなく、サービスの依存関係もチェックされます。
• 複数サーバの設定の場合は、 表2-1 でサービス アクティベーションに関する推奨事項を確認した後、アクティブにするサービスの横のチェックボックスをオンにします。
表2-1 サービス アクティベーションに関する推奨事項
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CM Services |
Cisco CallManager |
このサービスは Cisco Unified CallManager をサポートします。 [Control Center - Network Services] で、Cisco RIS Data Collector サービスと Database Layer Monitor サービスがサーバ上で動作していることを確認します。
ヒント このサービスをアクティブにする前に、[Cisco Unified CallManagerの管理] ページの[Cisco Unified CallManagerの検索と一覧表示(Find and List Cisco Unified
CallManagers)] ウィンドウに Cisco Unified CallManager が表示されていることを確認します。サーバが表示されていない場合は、このサービスをアクティブにする前に、Cisco Unified CallManager を追加します。Cisco
Unified CallManager の追加方法の詳細については、
『
Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。
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Cisco TFTP |
クラスタ内に複数のサーバが存在する場合、Cisco TFTP サービス専用の 1 つのサーバ上でこのサービスをアクティブにします。クラスタ内の複数のサーバ上でこのサービスをアクティブにする場合は、Option 150 を設定します。 |
Cisco Messaging Interface |
クラスタ内の 1 つのサーバ上でのみアクティブにします。Cisco Unity ボイス メッセージ システムを使用する予定がある場合は、このサービスをアクティブにしないでください。 |
Cisco IP Voice Media Streaming Application |
クラスタに複数のサーバが存在する場合は、クラスタごとに 1 つまたは 2 つのサーバをアクティブにします。Music On Hold 専用のサーバ上でアクティブにすることもできます。このサービスを使用するには、クラスタ内の 1 つのサーバ上で Cisco TFTP をアクティブにする必要があります。Cisco CallManager サービスを実行するファースト ノード サーバやその他のサーバ上では、このサービスをアクティブにしないでください。 |
Cisco CTIManager |
JTAPI/TAPI アプリケーションが接続する各サーバでアクティブにします。CTIManager をアクティブにするには、Cisco CallManager サービスもサーバ上でアクティブにする必要があります。CTIManager と Cisco CallManager サービスのインタラクションの詳細については、『 Cisco Unified CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco CallManager」サービスを参照してください。 |
Cisco CallManager Attendant Console Server |
Cisco Unified CallManager Attendant Console を使用する場合は、Cisco CallManager サービスを実行するクラスタ内のすべてのサーバ上でアクティブにします。 |
Cisco Extension Mobility |
Cisco Extension Mobility アプリケーションがアクセスする各サーバ上でアクティブにします。 |
Cisco Extended Functions |
Cisco RIS Data Collector を実行する 1 台以上のサーバ上で、Quality Report Tool(QRT)をサポートするサービスをアクティブにします。クラスタ内のサーバ上で Cisco CTIManager サービスがアクティブになっていることを確認します。 |
Cisco Dialed Number Analyzer |
Cisco Unified CallManager Dialed Number Analyzer を使用する場合は、このサービスをアクティブにします。このサービスは大量のリソースを消費する可能性があるので、コール処理アクティビティが最も少ないノードでアクティブにするか、オフピーク時にアクティブにします。 |
Cisco Extension Mobility Application |
このアプリケーションは、Cisco Extension Mobility がアクティブにされると自動的にアクティブになります。 |
Cisco DHCP Monitor Service |
DHCP Monitor サービスを有効にすると、IP Phone の IP アドレスに影響を与えるデータベース内の変更が検出され、/etc/dhcpd.conf ファイルが変更され、更新された設定ファイルを使用して DHCPD デーモンが停止および再起動されます。このサービスは、DHCP が有効なサーバ上でアクティブにします。 |
CTI Services |
Cisco IP Manager Assistant |
Cisco Unified CallManager Assistant を使用する場合は、クラスタの 2 つのサーバ(プライマリとバックアップ)上でこのサービスをアクティブにします。クラスタ内で Cisco CTI Manager サービスがアクティブにされていることを確認します。その他の推奨事項については、『 Cisco Unified CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
Cisco WebDialer Web Service |
クラスタごとに 1 つのサーバ上でアクティブにします。 |
CDR Services |
Cisco SOAP-CDRonDemand Service |
Cisco SOAP-CDRonDemand サービスは、ファースト ノードでのみアクティブにできます。そのためには、Cisco CDR Repository Manager サービスと Cisco CDR Agent サービスが同じサーバ上で動作している必要があります。 |
Cisco CAR Web Service |
Cisco CAR Web サービスは、ファースト ノードでのみアクティブにできます。そのためには、Cisco CAR Scheduler サービスがサーバ上で動作し、Cisco CallManager CDR Repository Manager が同じサーバ上で動作している必要があります。 |
Database and Admin Services |
Cisco AXL Web Service |
ファースト ノードでのみアクティブにします。このサービスのアクティブ化に問題があると、AXL を使用するクライアントベースのアプリケーションから Cisco Unified CallManager を更新できません。 |
Cisco Bulk Provisioning Service |
Cisco Bulk Provisioning サービスは、ファースト ノードでのみアクティブにできます。Bulk Administration Tool(BAT)を使用して電話機とユーザを管理する場合は、このサービスをアクティブにする必要があります。 |
Cisco TAPS Service |
Cisco Unified CallManager Auto-Register Phone Tool を使用する前に、ファースト ノードでこのサービスをアクティブにする必要があります。Cisco Unified CallManager Auto-Register Phone Tool 用にダミーの MAC アドレスを作成する場合は、同じノードで Cisco Bulk Provisioning Service がアクティブになっていることを確認します。 |
Performance and Monitoring Services |
Cisco Serviceability Reporter |
ファースト ノードでのみアクティブにします。
(注) 他のノード上でサービスをアクティブにしても、ファースト ノード上でレポートが生成されるだけです。
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Cisco CCM SNMP Service |
SNMP を使用する場合は、このサービスをクラスタ内のすべてのサーバ上でアクティブにします。 |
Security Services |
Cisco CTL Provider |
クラスタ内のすべてのサーバ上でアクティブにします。 |
Cisco Certificate Authority Proxy Function (CAPF) |
ファースト ノードでのみアクティブにします。 |
Directory Services |
Cisco DirSync |
ファースト ノードでのみアクティブにします。 |
Backup and Restore Services |
Cisco DRF Master |
クラスタ内の任意の 1 つのサーバでのみアクティブにします。 |
ステップ 4 必要な変更を加えた後、 [Save] をクリックします。
ヒント アクティブにしたサービスを非アクティブにするには、非アクティブにするサービスの横にあるチェックボックスをオフにし、[Save] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Control Center におけるサービスの開始、停止、再起動、および更新状況
Cisco Unified CallManager Serviceability の Control Center では、クラスタ内の特定のサーバについて、状況の表示、状況の更新、および Cisco Unified CallManager サービスの開始、停止、再起動を行うことができます。Cisco CallManager サービスを開始、停止、または再起動すると、その Cisco CallManager サービスに登録されている Cisco Unified IP Phone とゲートウェイはすべて、セカンダリ Cisco CallManager サービスにフェールオーバーされます。別の Cisco CallManager サービスに登録できない場合にだけ、デバイスと電話機を再起動する必要があります。Cisco CallManager サービスを開始、停止、または再起動すると、その Cisco Unified CallManager をホームとする他のインストール済みアプリケーション(Conference Bridge や Cisco Messaging Interface など)も同様に開始および停止します。
(注) Cisco Unified CallManager をアップグレードする場合、システム上ですでに開始されていたサービスは、アップグレード後に開始されます。
注意 Cisco CallManager サービスを停止すると、そのサービスが制御しているすべてのデバイスに対するコール処理も停止します。Cisco CallManager サービスを停止した場合、IP Phone から別の IP Phone へのコールは維持され、IP Phone から Media Gateway Control Protocol(MGCP)ゲートウェイに対して進行中のコールも維持されます。その他のタイプのコールはドロップされます。
クラスタ内の特定のサーバ上のサービスの状況を開始、停止、再起動または表示するには、次の手順を実行します。一度に開始、停止、またはリフレッシュできるサービスは、1 つだけです。
手順
ステップ 1 開始、停止、再起動、リフレッシュするサービス タイプによって、次のいずれかのタスクを実行します。
• [Tools] >[Control Center - Feature Services] の順に選択します。
ヒント 開始、停止、再起動できるのは、アクティブにされている機能サービスのみです。サービスをアクティブにするには、「機能サービスのアクティブ化と非アクティブ化」を参照してください。
• [Tools] >[Control Center - Network Services] の順に選択します。
ステップ 2 [Server] ドロップダウン リストボックスで、サーバを選択します。
選択したサーバのサービス名、サービス タイプ、およびサービスの状況がウィンドウに表示されます。ウィンドウには、サービスの状況([Started]、[Running]、または[Stopped])も表示されます。
ステップ 3 次のいずれかの操作を実行します。
• 開始するサービスの横にあるオプション ボタンをクリックし、 [Start] ボタンをクリックします。
更新された状況を反映して、[Status] が変更されます。
• 再起動するサービスの横にあるオプション ボタンをクリックし、 [Restart] ボタンをクリックします。
再起動に少し時間がかかることを示すメッセージが表示されます。 [OK] をクリックします。
• 停止するサービスの横にあるオプション ボタンをクリックし、 [Stop] ボタンをクリックします。
更新された状況を反映して、[Status] が変更されます。
• サービスの最新状況を表示するには、 [Refresh] ボタンをクリックします。
• [Service Activation] ウィンドウやその他の[Control Center] ウィンドウに移動するには、[Related Links] ドロップダウン リスト ボックスでオプションを選択し、 [Go] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
コマンドライン インターフェイスを使用したサービスの開始と停止
次のサービスは、コマンド ライン インターフェイス(CLI)でコマンドを実行することで、開始および停止できます。
• System NTP
• System SSH
• Service Manager
• Cisco DB
• Cisco Tomcat
• Cisco Database Layer Monitor
• Cisco Unified CallManager Serviceability
サービスを開始するには、 utils service start <サービス名> と入力します。ここで、「サービス名」はサービスの完全な名前を表します。
サービスを停止するには、 utils service stop <サービス名> と入力します。ここで、「サービス名」はサービスの完全な名前を表します。
ヒント 他のすべてのサービスは、Cisco Unified CallManager Serviceability の Control Center から起動および停止する必要があります。
追加情報
「関連項目」を参照してください。