CMC および FAC の設定チェックリスト
表51-1 は、Cisco Unified Communications Manager 一括管理(BAT)を使用して CMC と FAC を実装する手順を示しています。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
BAT の重要な考慮事項
BAT を使用して CMC または FAC を設定する前に、次の情報を確認します。
• CMC と FAC で別々の CSV ファイルを作成します。1 つの CSV ファイルにこの 2 つの機能を混在させないでください。
• CMC または FAC の設定を初めて追加する場合は、BAT.xlt を使用して CSV ファイルを作成するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
• CMC または FAC の設定を更新、削除、または追加する(初めての追加ではない)場合は、既存の CSV ファイルを編集するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
• ファイルおよびスプレッドシートでは、1 行に 2 つ以上のコード(およびそれに対応する設定値)を入力しないでください。各コード(およびそれに対応する設定値)に 1 行を指定します。たとえば、FAC 用のコードを入力する場合は、次の形式になります。
(FAC, 認証コード名, 認証レベル)
1234,John Smith,20
1235,Lisa Mendez,10
5551,Debbie Dunn,30
• ファイルから情報を削除してブランクにしても、その情報は Cisco Unified Communications Manager データベースから削除されません。つまり、ブランクの値ではデータベース内の既存の値は上書きされません。データベース内の既存の値は、値を更新すると上書きされます。
• 該当する CSV ファイルを、Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードしたことを確認します。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
• CSV ファイルを作成または変更する際には、「BAT を使用した Cisco Unified Communications Manager データベースの更新」で説明されているように、必ずその CSV ファイルを BAT に挿入する必要があります。
BAT.xlt を使用した CSV ファイルの作成
BAT.xlt を使用して CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 BAT.xlt ファイルは Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノード上にありますが、通常、このサーバには Microsoft Excel がインストールされていません。その場合は、最初のノードからこのファイルをコピーして、Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンに移動する必要があります。
ステップ 2 サーバから BAT.xlt ファイルをダウンロードします。Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンについては、「ファイルのダウンロード」を参照してください。
ステップ 3 Microsoft Excel で BAT.xlt を開きます。プロンプトが表示されたら、 [マクロを有効にする] をクリックします。
ヒント 個別に 2 つの CSV ファイル(CMC 用と FAC 用の CSV ファイル)を作成する必要があることに注意してください。
ステップ 4 次のタブのいずれかをクリックします。
• [Insert CMC] :CMC 用の CSV ファイルを作成する場合
• [Insert FAC] :FAC 用の CSV ファイルを作成する場合
ステップ 5 表51-2 に従って、各カラムに CMC または FAC の設定値を入力します。
ステップ 6 ステップ 5 を繰り返し、すべてのコードを入力します。
ステップ 7 Excel スプレッドシート形式を CSV ファイルに変換するために、 [Export to BAT Format] をクリックします。
CSV ファイルが自動的にローカル マシンの C:\XlsDatafiles に保存されます。別のロケーションを選択するには、[Browse]をクリックします。
ステップ 8 CSV ファイルを Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードします。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 9 CSV ファイルを BAT に追加します。CSV ファイルを BAT に挿入する方法については、「BAT を使用した Cisco Unified Communications Manager データベースの更新」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
既存の CMC 用または FAC 用の CSV ファイルの編集
既存のコードを更新する場合は、Notepad で既存の CSV ファイルを手動で更新するか、または Notepad で新規のファイルを作成します。
次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 以前にコードを挿入した既存の CSV ファイルを編集するには、Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードから CSV ファイルをダウンロードします。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 2 Notepad で既存の CSV ファイルを開いて編集します。 表51-2 のテキストベースの表現を使用して、既存の設定の削除、新規コードの追加、または既存の設定の更新を行います。
CMC 用 CSV ファイルを更新する場合は、たとえば、5555,Acme Toys のように入力することができます。ここで、5555 は必須の Client Matter Code、Acme Toys は説明にそれぞれ相当します。
FAC 用 CSV ファイルを更新する場合は、たとえば、1234,John Smith,20 のように入力することができます。ここで、1234 は FAC、John Smith は 認証コード名、20 は認証レベルにそれぞれ相当します。
注意 新規コードの追加やコードの更新を行う場合は、必要な情報をすべて入力してください。既存のレコードでは、任意の部分を変更できますが、認証に必要な FAC や CMC などは必ず含めなければなりません。情報を削除したりブランクにしたりしても、その情報はデータベースから削除されません。データベース内の既存の値は、ブランクの値では上書きされませんが、前述の例にある値を Acme Toys, Inc. や John L. Smith などに更新すると上書きされます。
ステップ 3 CSV ファイルを Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードします。詳細については、「ファイルのアップロード」を参照してください。
ステップ 4 CSV ファイルを BAT に追加します。CSV ファイルを BAT に挿入する方法については、「BAT を使用した Cisco Unified Communications Manager データベースの更新」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
CMC 用および FAC 用の CSV ファイルの設定値
次の各項と 表51-2 を併せて参照してください。
• 「BAT.xlt を使用した CSV ファイルの作成」
• 「テキスト エディタを使用した Client Matter Code および Forced Authorization Code の CSV データ ファイルの作成」
• 「既存の CMC 用または FAC 用の CSV ファイルの編集」
• 「コードの設定の削除」
関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表51-2 CMC および FAC の設定値
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For CMC CSV file(CMC 用 CSV ファイル)
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Client Matter Code |
ユーザがコールを発信するときに入力する 16 桁以内の固有のコードを入力します。CMC は、このコードを使用するコールの CDR に表示されます。 |
Description |
50 文字以内の名前を入力します。このオプションのフィールドは、クライアント コードとクライアントの関連付けに役立ちます。 |
For FAC CSV File(FAC 用 CSV ファイル)
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Forced Authorization Code |
16 桁以内の固有の認証コードを入力します。ユーザは FAC 対応のルート パターンでコールを発信するときにこのコードを入力します。 |
Authorization Code Name |
50 文字以内の固有の名前を入力します。この認証コード名は、認証コードを特定のユーザまたはユーザのグループに結び付けます。この名前は、このコードを使用するコールの CDR に表示されます。
ヒント システム内のすべてのユーザに認証コードを割り当てる場合は、コード名にユーザの識別情報を含めるようにしてください。この識別情報には、ユーザ名やその他の機密性のない固有の識別情報(たとえば、電子メールのエイリアス、社員番号、学生番号)などを使用してください。認証コード名は CDR に書き込まれ、安全でないため、社会保障番号などの識別情報は使用しないでください。
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Authorization Level |
0 ~ 255 の範囲内の 3 桁の認証レベルを入力します(デフォルトは 0)。認証コードに割り当てるレベルによって、ユーザが FAC 対応のルート パターンでコールをルーティングできるかどうかが決まります。コールを正常にルーティングするには、ユーザの認証レベルがそのコールのルート パターンに指定された認証レベル以上である必要があります。 |
BAT を使用した Cisco Unified Communications Manager データベースの更新
Cisco Unified Communications Manager データベースを更新するには、BAT に CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを挿入する必要があります。データベースを更新するには、次の手順を実行します。
始める前に
Cisco Unified Communications Manager を更新する前に、CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを作成または編集する必要があります。
手順
ステップ 1 CMC 用と FAC 用のどちらの CSV ファイルを使用したかに応じて、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで次のいずれかのオプションを選択します。
• CMC の場合: [一括管理(Bulk Administration)]>[CMC]>[CMCの挿入(Insert Client Matter Codes)]
• FAC の場合: [一括管理(Bulk Administration)]>[FAC]>[FACの挿入(Insert Forced Authorization Codes)]
ステップ 2 [ファイル名(File Name)] ドロップダウン リスト ボックスで、更新されたコードが含まれる CSV ファイルを選択します。
ヒント 挿入するファイルの内容を表示するには、[ファイルの表示(View File)]をクリックします。
ステップ 3 既存のコードのリストを更新する場合は、 表51-3 で説明されているように、 [既存の設定の上書き(Override the existing configuration)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [ジョブ情報(Job Information)]領域に、ジョブの説明を入力します。
ステップ 5 [今すぐ実行(Run Immediately)]オプション ボタンをクリックしてレポートを即座に生成するか、[後で実行(Run Later)]をクリックして後でレポートを生成します。
ステップ 6 [送信(Submit)] をクリックして、FAC と CMC を挿入するジョブを作成します。
ジョブの詳細については、 第66章「ジョブのスケジュール」 を参照してください。
ログ ファイルの詳細については、「BAT ログ ファイル」を参照してください。
その他の項目
詳細については、「関連項目」を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager データベースを更新する場合の BAT の設定
「BAT を使用した Cisco Unified Communications Manager データベースの更新」と 表51-3 を併せて参照してください。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表51-3 CSV ファイルを挿入する場合の BAT の設定
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[ファイル名(File Name)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、挿入する CMC ファイルまたは FAC ファイルを選択します。 |
[既存の設定の上書き(Override the existing configuration)] |
このチェックボックスは、既存の設定のコードを更新する場合に適用されます。 このチェックボックスをオンにすると、既存の認証コード名(FAC)、認証レベル(FAC)、または説明(CMC)が、挿入するファイルに含まれている情報で上書きされます(既存の認証コードと CMC は変更されません)。このチェックボックスをオンにしないと、該当の認証コードまたは CMC がすでに存在することを示すエラーがログ ファイルに書き込まれ、更新は行われません。 |