この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、シスコの呼管理レコード(CMR)に存在する K-Factor データについて説明します。この章の構成は、次のとおりです。
• 「関連項目」
• 「関連資料」
K-Factor は、ITU 規格 P.VTQ で定義されている、エンドポイントの平均オピニオン評点(MOS)推定アルゴリズムを示します。これは、特定の障害パターンに対する Perceptual Evaluation of Speech Quality(PESQ)数の平均値を推定するのに使用される、一般的な推定量を示します。
MOS は、適切に設計されたリスニング試験の結果に関連しています。すべての MOS 試験では、ITU 規格 P.862.1 で定義されたとおりに 5 段階の PESQ スケールを使用します。ITU 規格 P.862.1 では、狭帯域電話網および音声コーデックのエンドツーエンドの音声品質アセスメントのための客観的方法として PESQ が説明されています。
MOS 推定値は、フレーム損失密度に反比例する数値を示します。受信側で損失または廃棄されるフレームが多くなるにつれて、明瞭さが低下します。これらのフレームの損失または廃棄を秘匿と考えます。秘匿統計情報は、障害の発生したネットワークでのパケット(フレーム)損失およびその音声品質への影響を測定します。
K-Factor は、ドロップアウトや震音などの実際のパケット損失が原因となって引き起こされる歪みによる、平均ユーザ不快感の重み付け推定値となります。エコーなどの遅延に関係する障害の影響は、推定しません。これにより、会話品質(MOS-CQO)ではなくリスニング品質(MOS-LQO)の推定値、および 1(音声品質が悪い)から 5(音声品質が非常に良い)までの範囲の平均ユーザ不快感の測定値が提供されます
K-Factor は、多数の音声データベースからの音声サンプルによって、適応または調整されます。これらの音声データベースで、P.862.1 値に関連する適応用文章またはネットワーク状態のそれぞれの持続期間は、8 秒間です。より正確なスコアのために、アクティブな音声の 8 秒ごとにシステムが K-Factor 推定値を生成します。
K-Factor および他の MOS 推定値は、問題が重大になった場合のみ、ネットワーク オペレータにフレーム損失を警告するため、二次統計または派生統計と考えます。パケット カウント、秘匿率、および秘匿秒数カウンタは、ネットワーク障害が音声の影響を伴うか、MOS で表示される前にネットワーク オペレータに警告するため、一次統計となります。
表 9-1 に Cisco Unified Communications Manager CMR に保存される K-Factor デートを示します。
表 9-2 に CMR 内の K-Factor(varQMetrics)をサポートするデバイスを示します。
• X:SCCP と SIP の両方を実行している電話機によるサポート
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次のマニュアルには、CDR に関する詳細情報が記載されています。