Cisco IP テレフォニー ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン ガイド Cisco CallManager Release 3.3
偏向のない言語
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
翻訳について
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
- Updated:
- 2017年5月31日
章のタイトル： Cisco IP Interactive Voice Response （IVR）
Cisco IP Interactive Voice Response（IVR）
この章では、Cisco IP Interactive Voice Response（IP IVR）と Cisco CallManager を統合する場合のシステム設計上の考慮事項について説明しています。IP IVR は、Cisco Customer Response Solutions（CRS）プラットフォームをベースにします。CRS プラットフォームには、プロトコル インターフェイスをサポートする複数のサブシステムが含まれています。これらのインターフェイスを使用すると、アプリケーション開発者は、拡張可能で柔軟性のある音声サービスとデータ サービスを構築することができます。インターフェイスには、JDBC、LDAP、HTTP、XML、ASR/TTS、および Cisco CallManager CTI（CRS JTAPI サブシステム経由）があります。
（注） 特記されない場合、この章の情報は、CRS リリース 2.2 に同梱の IP IVR に適用されます。
スケーラビリティ
Cisco IP IVR には、次のスケーラビリティの考慮事項があります。
•
「Cisco CallManager のスケーラビリティ」
コールのサイズ指定
IP IVR 用のコールのサイズ指定には、所定数のコールの処理に必要な IP IVR ポート数を計算する必要があります。IP IVR リソースの適切なサイズ指定については、Cisco アカウント チームにご相談ください。
CRS サーバのスケーラビリティ
CRS スクリプト アプリケーションによる、CRS サブシステムに対するパフォーマンスの影響を処理するには、CRS サーバのサイズを指定する必要があります。CRS サーバ リソースの適切なサイズ指定については、Cisco アカウント チームにご相談ください。
Cisco CallManager のスケーラビリティ
コール用に処理する IP IVR セッション数を決定した後、CRS アプリケーションに必要な Cisco CallManager リソース数を決定します。CRS アプリケーションは、1 つ以上の Cisco CallManager アプリケーション インターフェイスにアクセスできます。これらのインターフェイスには、LDAP を使用した Cisco CallManager のドメイン コントローラ（DC）ディレクトリの認証、または AVVID XML Layer（AXL）API を使用したデバイス情報の検索、または変更用の Cisco CallManager データベースの認証が含まれます。これらの考慮事項は、このマニュアルでは説明されていませんが、CRS アプリケーションのスクリプト記述に応じて、影響が異なります。
IP IVR アプリケーションが使用する CTI リソースからのコール処理に必要な Cisco CallManager キャパシティを見積もる手順は、次のとおりです。
ステップ 1 IP IVR アプリケーションに必要な CTI リソースのタイプを、次の中から決定します。
• IP IVR アプリケーションのメイン番号（JTAPI トリガ）に割り当てられる CTI ルート ポイント
• IP IVR アプリケーションの各セッションに割り当てられる CTI ポート
ステップ 2 IP IVR アプリケーションに必要な平均 BHCA（Busy Hour Call Attempts）を見積もります。
ステップ 3 次の公式に従って、IP IVR アプリケーションごとの平均のデバイスの重みを計算します。
IP IVR アプリケーションのデバイスの重み =（基本のデバイスの重み）∗（BHCA 係数）∗（デバイス数）
基本のデバイスの重み = CTI ルート ポイントまたは CTI ポートごとに 2
ステップ 4 次のガイドラインに従って、クラスタ内のサーバ上にデバイスをプロビジョニングします。
• Cisco CallManager サーバごとに、最大 2,500 の CTI デバイス
• Cisco CallManager クラスタごとに、最大 10,000 の CTI デバイス
• クラスタは、複数の Cisco MCS 7845 サーバから構成されること。
• 各 CTI デバイスは、6 以下の BHCA を処理すること。
• CTI デバイスを必要とする他の CTI アプリケーションが、クラスタ全体でプロビジョニングされていないこと。これには、自動代替ルーティング（AAR）や、Cisco IP Manager Assistant（IPMA）などの CTI 依存の Cisco CallManager サービスが含まれます。
冗長性
表 13-1 では、さまざまな障害シナリオにおける IP-IVR の動作を示しています。
帯域幅のプロビジョニング
CRS リリース 2.2 は、G.711 コーデックのみをサポートします。CRS リリース 3.0 およびそれ以降では、G.711 と G.729a の両方のコーデックをサポートします。
帯域幅が限定されている IP WAN 接続上で、リモート事業所から多数のコールが発信される配置の場合は、G.729a 低帯域幅コーデック設定をお勧めします。
QoS
IP IVR アプリケーションの場合、CRS ソフトウェアは、次のトラフィックにタグを付けます。
• CTI QBE（Quick Buffer Encoding）を使用するコール制御トラフィック：タイプ オブ サービス（ToS）3
• RTP（Real-Time Transport Protocol）トラフィック：ToS 5
CRS は、JTAPI サブシステムのみのトラフィックにマーキングします。IP IVR 操作（たとえば、データベース照会、LDAP 認証、CRS セッション ID トラフィック）をサポートするためにスクリプトが作成されるその他の CRS サブシステムは、分類されないので、「ベスト エフォート型」と見なされます。その他の CRS サブシステムの詳細は、次の Web サイトで入手可能な『Cisco Customer Response Applications Developer's Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/sw_ap_to/apps_22/dvlpr/index.htm
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