ビデオ サポートの前提条件
• ボイスコール用の H.323 または SIP ネットワークが正常動作していること。
• Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン。
• Cisco Unified IP Phone が Cisco Unified CME に登録されていること。
• Cisco Unified Video Advantage(CUVA)1.02 以降のバージョンと Cisco Unified IP Phone が接続されていること。CUVA 1.02 以降のバージョンがインストールされた PC で、CUVA と Cisco Unified IP Phone との間の回線が正常なことを確認してください。詳細については、『 Cisco Unified Video Advantage User Guide 』を参照してください。
• Cisco Unified IP Phone に正しいビデオ ファームウェアがインストールされていること。
– Cisco Unified IP Phone 7940G および 7960G の場合は、6.0(4) 以降のバージョン。
– Cisco Unified IP Phone 7970G の場合は、7.0(3) 以降のバージョン。
– Cisco Unified IP Phone 7941G および 7961G の場合は、7.0(3) 以降のバージョン。
(注) Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified CM)に登録されている他のビデオ対応エンドポイントは、電話機が Cisco Unified CME に登録され、Cisco Unified IP Phone に適切なビデオ ファームウェアがインストールされている場合のみ、Cisco Unified IP Phone へのビデオ コールを発信することができます。
ビデオ サポートの制約事項
• この機能では、次のビデオ コーデックだけがサポートされます。
– H.261:Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン
– H.263:Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン
– H.264:Cisco Unified CME 7.1 以降のバージョン
• この機能では、次のビデオ形式だけがサポートされます。
– 4CIF:解像度 704x576
– 16CIF:解像度 1408x1152
– Common Intermediate Format(CIF):解像度 352x288
– One-Quarter Common Intermediate Format(QCIF):解像度 176x144
– Sub QIF(SQCIF):解像度 128x96
• コールの First Start 機能は、H.323 ビデオ接続ではサポートされません。H.323 ビデオについては、コールの Slow Start を設定する必要があります。設定については、「SCCP:H.323 ネットワーク間でのビデオ ストリーム サポートのイネーブル化」を参照してください。
• ビデオ機能は、回線ごとではなく、電話機ごとに設定されます。
• すべてのコール機能制御(ミュートや保留など)は、該当する場合、音声とビデオの両方のコールに適用されます。
• この機能は次の処理をサポートしません。
– ビデオ機能の動的な追加:ビデオ接続するには、コール セットアップを開始する前に、ビデオ機能が提示されている必要があります。
– 2 つの SCCP エンドポイント間の T-120 データ接続。
– ビデオ セキュリティ。
– SCCP エンドポイントに対する遠端カメラ制御(FECC)。
– ビデオ コーデックの再ネゴシエーション:ネゴシエーションされたビデオ コーデックと一致している必要があります。一致していない場合は、音声だけのコールになります。既存のコールに対してネゴシエートされたコーデックは、新しいコールに対して使用できます。
– SIP エンドポイント:ビデオ対応の SCCP エンドポイントが SIP エンドポイントに接続すると、音声だけのコールになります(Cisco Unified CME 8.6 よりも前の場合)。
– Cisco Unified CME と Cisco Unified CM 間のビデオ補足サービス。
• Cisco Unified CM がメディア ターミネーション ポイント(MTP)トランスコーディングに対して設定されている場合、Cisco Unified CME と Cisco Unified CM 間のビデオ コールはサポートされません。
• ビデオ テレフォニーは Cisco Unified CME MTP、および ephone のコーデック g729/dspfarm-assist コンフィギュレーションではサポートされません。
• SCCP のエンドポイントが、ローカル Cisco Unified CME の SCCP エンドポイント、および H.323 ネットワークで転送されたエンドポイントの 1 つをコールする場合、Cisco Unified CME システム間のビデオ打診転送はサポートされません。
• ビデオ対応のエンドポイントが音声専用のエンドポイントに接続すると、音声だけのコールになります。音声専用コールでは、ビデオ メッセージがスキップされます。
• Cisco Unified CME では、ベンダー設定ファームウェアのビデオ機能はグローバルな設定になります。そのため、ビデオは ephone ごとにイネーブルにできますが、ビデオ アイコンは、Cisco Unified CME でサポートされているすべての Cisco Unified IP Phone 上に示されます。
• RTP ストリームが混在していると CPU が余分に消費されるため、H.323 ネットワーク上の Cisco Unified CME でサポートされるビデオ コールの数は、サポートされる ephone の最大数よりも少なくなります。
• Cisco Unified CME は、音声専用ストリームと音声/ビデオ混合ストリームを区別できません。音声およびビデオ ストリームの DSCP 値を H.323 ダイヤルピアで設定する必要があります。
• Cisco Unified CME で RSVP がイネーブルになっている場合、ビデオ コールはサポートされません。
• リモート H.323 ネットワークから Cisco Unity Express システムへのビデオ コールを完了するには、Fast Connect プロシージャ用に設定された別の VoIP ダイヤルピアが必要です。
ビデオ サポートについて
SCCP エンドポイントのビデオ サポートを設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「ビデオ サポートの概要」
• 「SIP トランクのビデオ サポート」
• 「エンドポイント機能の照合」
• 「ビデオ コーデック情報の取得」
• 「音声専用コールへのフォールバック」
• 「ビデオ エンドポイント用のコール セットアップ」
• 「RTP ビデオ ストリームのフロー」
• 「Cisco Unified IP Phones 8961、9951、および 9971 用の SIP エンドポイント ビデオおよびカメラのサポート」
ビデオ サポートの概要
ビデオ サポートでは、ビデオ対応の 2 つの SCCP エンドポイント間、および SCCP と H.323 のエンドポイント間で、ボイスコールを使用してビデオ ストリームを渡すことができます。ビデオ対応エンドポイントは、Cisco Unified CME ルータを経由してローカルに相互通信でき、ゲートウェイまたは H.323 ネットワークを経由してリモート H.323 エンドポイントと通信できます。
ビデオ機能はデフォルトではディセーブルになっています。Cisco Unified CME でビデオ機能をイネーブルにしても、すべての ephone 上でビデオが自動的にイネーブルになるわけではありません。最初に、Cisco Unified CME ルータに関連付けられているビデオ対応のすべての SCCP 電話機に対してビデオをグローバルにイネーブルにしてから、個々の電話機に対してビデオをイネーブルにする必要があります。最大ビット レートなどのビデオ パラメータは、システム レベルで設定されます。
ビデオ機能のグローバル設定の詳細については、「SCCP:システムレベルのビデオ機能のイネーブル化」を参照してください。
ビデオ機能に対する個別の電話機の設定については、「SCCP:電話機でのビデオ機能のイネーブル化」を参照してください。
(注) ビデオがグローバルにイネーブルになると、ビデオ対応のすべての ephone にビデオ アイコンが表示されます。
SIP トランクのビデオ サポート
Cisco Unified CME 7.1 では、ビデオ コールに対して以下のサポートが追加されています。
• SIP トランクを介して接続されている複数の Cisco Unified CME ルータの SCCP エンドポイント間でのビデオ コールのサポート。以前にサポートされていたすべての SCCP ビデオ エンドポイントおよびビデオ コーデックがサポートされます。
• H.264 ビデオ サポート:H.264 は低ビット レートで高品質のイメージを提供し、商用のビデオ会議システムで広く使用されています。H.264 コーデックは以下のビデオ コールをサポートしています。
– SCCP から SCCP
– SCCP から SIP
– SCCP から H.323
– H.264 に対するダイナミック ペイロード ネゴシエーション(SCCP から SIP と SCCP から H323 の両方)
• サポートされているすべてのビデオ コーデック(H.264 コーデックなど)に対する SCCP から SIP のビデオ補足サービス。サポートされているサービスには、コール自動転送、ブラインド転送、およびコンサルタティブ転送などがあります。エンドポイント間でエンドツーエンド ネゴシエーションがサポートされています。
制約事項
• Cisco Unified CME 8.6 では、非 CME エンドポイントで終端される SIP トランク(Cisco Unified CME またはビデオ会議 MTU で制御されるものなど)を通じて、SIP エンドポイントから発信されるコールでビデオに対応するには、次の CLI を設定する必要があります。
voice service voip
sip
asymmetric payload full
• no supplementary-service sip moved-temporarily および no supplementary-service sip refer コマンドは、SIP トランク経由のビデオ コールに対してサポートされません。
これらの拡張機能をサポートするために、新しい設定は必要ありません。設定については、「ビデオの設定方法」を参照してください。
エンドポイント機能の照合
エンドポイントの機能に関する情報は、電話機を登録するときに Cisco Unified CME に格納されます。これらの機能は、コール セットアップのときに他のエンドポイントと照合するために使用されます。エンドポイントはいつでも更新できますが、ルータがエンドポイント機能の変更を認識できるのは、コール セットアップのときのみです。電話機にビデオ機能が追加されると、その情報はルータの内部データ構造では更新されますが、この情報は次のコールまで有効になりません。ビデオ機能が削除されると、コールが終了するまでルータはビデオ機能を認識しますが、2 つのエンドポイント間でビデオ ストリームは交換されません。
(注) エンドポイント機能の照合は、新しいコールがセットアップされたとき、または既存のコールが再開されたときに、毎回実行されます。
ビデオ コーデック情報の取得
音声ゲートウェイはダイヤルピア設定を使用して、音声コーデックのコーデック情報を取得します。ビデオ コーデックの選択はエンドポイントで行われ、ダイヤルピアまたは他の設定を介して H.323 サービスプロバイダー インターフェイス(SPI)によって制御されることはありません。ビデオ コーデックの情報は、コール セットアップのときに機能要求を使用して SCCP エンドポイントから取得されます。
音声専用コールへのフォールバック
ビデオ対応のエンドポイントが音声専用のエンドポイントに接続した場合、コールは音声だけの接続になります。また、会議などの特定の機能についても、ビデオ サポートを使用できない場合、コールは音声だけになります。
Cisco Unified CME ルータはコールタイプ フラグを使用して、コールがビデオ対応か、または音声専用かを示します。コールタイプ フラグは、ビデオ機能が一致した場合は video に設定され、音声専用の TDM または音声専用の SIP エンドポイントへ接続している場合は audio-only に設定されます。
(注) 音声専用の接続中は、ビデオ関連のすべてのメディア メッセージはスキップされます。
ビデオ エンドポイント用のコール セットアップ
SCCP のビデオ エンドポイントを処理するプロセスは、SCCP の音声エンドポイントを処理するプロセスと同じです。ビデオ コールは音声コールの一部となります。音声コール セットアップが失敗すると、ビデオ コールは失敗します。
ビデオのコール セットアップ中に、ビデオメディアパスが必要かどうかが判断されます。必要な場合は、対応するビデオメディアパスのセットアップ アクションが実行されます。
• SCCP エンドポイントの場合、ビデオメディアパスのセットアップには、エンドポイントへメッセージを送信してマルチメディア パスをオープンし、マルチメディア伝送を開始することが含まれます。
• H.323 エンドポイントの場合、ビデオメディアパスのセットアップには、ビデオ ストリーム用の論理チャネルをオープンするためにエンドポイント間で情報を交換することが含まれます。
コールタイプ フラグは、エンドポイント機能の照合に基づいたコール セットアップのときに設定されます。コール セットアップの後で、コールタイプ フラグを使用して、追加のビデオ メディア パスが必要かどうかを判断します。コール シグナリングは Cisco Unified CME ルータで管理されます。また、メディア ストリームは、同じルータ上の 2 つのビデオ対応 SCCP エンドポイント間で直接接続されます。ビデオ関連のコマンドおよびフローコントロール メッセージは、他のエンドポイントに転送されます。ルータはこれらのメッセージを解釈しません。
2 つのローカル SCCP エンドポイント間のコール セットアップ
同じルータ上の 2 つのローカル SCCP エンドポイント間での相互動作では、ビデオ コールのセットアップに、既存のすべての音声コールセットアップが使用されます(メディア セットアップの場合を除きます)。メディア セットアップの場合は、ビデオメディアパスを確立するためのメッセージが送信されます。エンドポイントが応答すると、ビデオメディアパスが確立され、start-multimedia-transmission 関数が呼び出されます。
SCCP および H.323 エンドポイント間でのコール セットアップ
SCCP エンドポイントと H.323 エンドポイント間のコール セットアップは、SCCP エンドポイント間のコール セットアップとほとんど同じです。ただし、ビデオ機能が選択されている場合、ビデオ オープン論理チャネル(OLC)を送信するために H.323 コール レッグへイベントをポストし、ゲートウェイがビデオ チャネル用の OLC を生成する点のみが異なります。ルータはメディア ストリームの終点と始点の両方になる必要があるため、コール セットアップを開始する前に、ルータ上でビデオをイネーブルにしておく必要があります。
H.323 ネットワークを介した 2 つの SCCP エンドポイント間でのコール セットアップ
SCCP エンドポイント間で H.323 ネットワークを介してコールをセットアップする場合は、前の 2 つの項で示したプロセスを組み合わせてセットアップします。ルータは、2 つのエンドポイント間のビデオ メディア セットアップを制御し、ゲートウェイが OLC を生成できるようにイベントが H.323 コール レッグにポストされます。
エンドポイント機能のネゴシエーションおよび照合は H.323 接続メッセージの後で発生するため、H.323 ネットワークを介したビデオ ストリームでは、Cisco Unified CME 用のコール セットアップ手順で Slow Start が必要です。H.323 ネットワークは、リモート Cisco Unified CME ルータ、Cisco Unified CM、リモート IP から IP gateway、またはビデオ対応の H.323 エンドポイントに接続することができます。設定については、「SCCP:システムレベルのビデオ機能のイネーブル化」を参照してください。
Cisco Unified IP Phones 8961、9951、および 9971 用の SIP エンドポイント ビデオおよびカメラのサポート
Cisco Unified CME 8.6 以降のバージョンでは、Cisco Unified IP Phones 8961、9951、および 9971 に対して電話機ベースのビデオ サポート、および Universal Serial Bus(USB)のカメラ サポートが追加されています。Cisco Unified IP Phones 8961、9951、および 9971 は USB カメラを使用してローカル ビデオを表示します。電話機ファームウェアが 9.1.1 の Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971 は、リモートの受信ビデオ RTP ストリームをデコードし、電話機の表示画面にビデオを表示します。ただし、これらの 2 つの電話機のビデオおよび USB カメラの機能は、Cisco Unified CME ではデフォルトでディセーブルになっています。イネーブルにするには、電話機のプロビジョニング ファイルでビデオおよびカメラのパラメータを設定します。
Cisco Unified CME 8.6 は、回線側の Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 上でローカル SIP-video-to-SIP-video コール、および SIP-video-to-SCCP-CUVA-video コールをサポートします。トランク側では、SIP トランクで SIP ビデオ コールのみがサポートされます。H323 トランクは、Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971 のビデオ コールに対してはサポートされません。
SIP ビデオ コールへのメディア パスはフロー スルーとなり、Cisco Unified CME の SIP 回線ではメディア フローアラウンドがサポートされません。
Cisco Unified IP Phone のビデオおよびカメラの設定
Cisco Unified CME は video および camera コマンドを使用して、電話機およびテンプレートごと、またはグローバル設定に対してビデオまたはカメラをイネーブルにすることができます。 video および camera コマンドは、音声レジスタ プール、音声レジスタ テンプレート、および音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで設定されます。コマンドが設定されると、電話機のプロビジョン ファイルを新しい設定で更新するために、 create profile コマンドが必要になります。電話機のカメラおよびビデオのパラメータのイネーブル化の詳細については、「SIP:Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971 でのビデオとカメラのサポートのイネーブル化」を参照してください。
Cisco Unified CME が SIP NOTIFY メッセージでサービス コントロール イベントを使用して電話機に要求を送信すると、ビデオおよびカメラの設定変更が電話機に適用されます。Cisco Unified CME の以前のバージョンでは、新しい設定パラメータを更新するために SIP 電話機のリセットと再起動が必要でした。
Cisco Unified CME 8.6 以降のバージョンでは、音声レジスタ プールおよび音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで apply-config コマンドを使用して、ビデオおよびカメラの設定変更を Cisco Unified IP Phones 8961、9951、および 9971 の電話機の設定へ動的に適用します。このときに、電話機を再起動またはリセットしたり、何らかのサービスを中断したりする必要はありません。
Cisco Unified IP Phone 8961、9971、および 9951 は設定の適用要求を受け取ると、TFTP サーバから新しい設定ファイルを取得し、それを既存の設定と比較します。再起動が必要な変更がある場合、電話機は自分で再起動します。このような変更がない場合、電話機は再起動せずに変更を動的に適用します。
詳細については、「SIP:Cisco IP Phone 8961、9951、および 9971 へのビデオとカメラの設定の適用」を参照してください。
SIP ビデオ コールの帯域幅制御
リソースに制限がある場合、ビデオ コールの帯域幅制御は重要です。通常、ビデオ コールでは音声専用コールよりもはるかに多くの帯域幅が使用されます。Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971 のビデオ コールでは、G711 音声コールの場合の 64 kbps とオーバーヘッドに対して、VGA 品質のビデオでは最大 1 Mbps が使用されることがあります。
Cisco Unified CME 8.6 では、VGA 解像度の Cisco Unified SIP IP Phone 9951 および 9971 は最大ビット レート 1 Mbps をオファーし、受信したオファーと 1 Mbps の小さい方の値で応答します。電話機の送信ビデオ解像度とフレーム レートは、SIP のオファーまたは応答でネゴシエートされた帯域幅の最大ビットレートに従って設定されます。Cisco Unified CME は、音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで bandwidth video tias-modifier bandwidth value [ negotiate end-to-end] コマンドを設定することによって、SIP のグローバル帯域幅を制御します。帯域幅の制御設定は、SIP 電話機のダイヤルピアに適用されます。
SCCP CUVA 側には新しい帯域幅の変更はありません。帯域幅の設定は、Cisco Unified CME の以前のバージョンと同様に機能します。
帯域幅制御の設定の詳細については、「SIP:SIP 間ビデオ コールに対するビデオ帯域幅制御の設定」を参照してください。
RTP ビデオ ストリームのフロー
2 つのローカル SCCP エンドポイント間のビデオ ストリームでは、リアルタイム転送プロトコル(RTP)ストリームがフローアラウンド モードになります。SCCP と H.323 のエンドポイント間、または異なる Cisco Unified CME ルータ上の 2 つの SCCP エンドポイント間のビデオ ストリームでは、RTP ストリームはフロースルー モードになります。
• メディア フローアラウンド モードでは、VoIP コールのエンドポイント間で RTP パケットを直接ストリーミングすることができ、ゲートウェイによる処理は不要です。デフォルトでは、ゲートウェイは着信メディアを受信し、コールを終了して、発信コール レッグ上でコールを再送信します。フローアラウンド モードでは、シグナリング データのみがゲートウェイに渡され、拡張性とパフォーマンスが改善されます。
• フロースルー モードでは、ビデオ メディア パスは音声コールの場合と同じです。メディア パケットはゲートウェイを経由するため、互いのネットワークは意識されません。
show voip rtp connection コマンドを使用して、RTP named-event パケットに関する情報(発信者 ID 番号、IP アドレス、ローカルおよびリモートの両方のエンドポイントのポートなど)を表示します。以下に出力例を示します。
Router# show voip rtp connections
VoIP RTP active connections :
No. CallId dstCallId LocalRTP RmtRTP LocalIP RemoteIP
1 102 103 18714 18158 10.1.1.1 192.168.1.1
2 105 104 17252 19088 10.1.1.1 192.168.1.1
Found 2 active RTP connections
============================
ビデオの設定方法
ここでは、次の作業について説明します。
• 「SIP:Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971 でのビデオとカメラのサポートのイネーブル化」(必須)
• 「SIP:Cisco IP Phone 8961、9951、および 9971 へのビデオとカメラの設定の適用」(必須)
• 「SIP:SIP 間ビデオ コールに対するビデオ帯域幅制御の設定」(必須)
• 「SCCP:H.323 ネットワーク間でのビデオ ストリーム サポートのイネーブル化」(必須)
• 「SCCP:システムレベルのビデオ機能のイネーブル化」(必須)
• 「SCCP:電話機でのビデオ機能のイネーブル化」(必須)
• 「ビデオ サポートの確認」(任意)
• 「ビデオ サポートのトラブルシューティング」(任意)
SIP:Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971 でのビデオとカメラのサポートのイネーブル化
Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971 でビデオとカメラのサポートをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
前提条件
• Cisco Unified CME 8.6 以降のバージョン。
• 音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで mode cme コマンドが設定されていること。
制約事項
• 共有回線はサポートされません。
• no supplementary-service sip refer/move-temporary が設定されている場合、ビデオの転送および自動転送補足サービスはサポートされません。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. camera
5. Video
6. create profile
7. exit
8. voice register pool pool tag
9. id mac address
10. camera
11. Video
12. exit
13. voice register template templat e-tag
14. camera
15. Video
16. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)#voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
camera
Router(config-register-global)#camera |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで camera コマンドをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
video
Router(config-register-global)#video |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで video コマンドをイネーブルにします。 コマンドの両方を設定した場合は、Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971 から USB カメラの手動削除が必要になることがあります。 |
ステップ 6 |
create profile
Router(config-register-global)# create profile |
SIP 電話機に必要なプロビジョニング ファイルを生成し、ファイルを tftp-path コマンドで指定した場所に書き込みます。 |
ステップ 7 |
exit
Router(config-register-global)#exit |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 8 |
voice register pool pool tag
Router(config)#voice register pool 5 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定します。 |
ステップ 9 |
id mac address
Router(config-register-pool)#id mac 0009.A3D4.1234 |
ある程度の認証をサポートするため、ローカルに使用可能な個々の SIP 電話機を明示的に識別します。 |
ステップ 10 |
camera
Router(config-register-pool)#camera |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードで camera コマンドをイネーブルにします。 |
ステップ 11 |
video
Router(config-register-pool)#video |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードで video コマンドをイネーブルにします。 |
ステップ 12 |
exit
Router(config-register-pool)#exit |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 13 |
voice register template templat e-tag
Router(config)voice register template 10 |
音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME の SIP 電話機の共通パラメータのテンプレートを定義します。 • 範囲:1 ~ 5。 |
ステップ 14 |
camera
Router(config-register-template)#camera |
音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードで camera コマンドを設定します。 |
ステップ 15 |
video
Router(config-register-template)#video |
音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードで video コマンドを設定します。 |
ステップ 16 |
end
Router(config-register-template)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
以下の例で、音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで設定された camera コマンドおよび video コマンドを示します。
Router#show run
!
!
!
voice service voip
allow-connections sip to sip
fax protocol t38 version 0 ls-redundancy 0 hs-redundancy 0 fallback none
!
!
voice register global
mode cme
bandwidth video tias-modifier 244 negotiate end-to-end
max-pool 10
camera
video
!
voice register template 10
!
!
以下の例で、voice register pool 5 で設定された video コマンドおよび camera コマンドを示します。 camera コマンドと video コマンドの両方を、音声レジスタ テンプレート コンフィギュレーション モードで設定することもできます。
Router#show run
!
!
voice service voip
allow-connections sip to sip
fax protocol t38 version 0 ls-redundancy 0 hs-redundancy 0 fallback none
!
!
voice register global
mode cme
bandwidth video tias-modifier 244 negotiate end-to-end
max-pool 10
!
voice register pool 1
id mac 1111.1111.1111
!
voice register pool 4
!
voice register pool 5
logout-profile 58
id mac 0009.A3D4.1234
camera
video
!
SIP:Cisco IP Phone 8961、9951、および 9971 へのビデオとカメラの設定の適用
apply-config は電話機のリセットまたは再起動と同様で、電話機で電話機コンフィギュレーション ファイルを更新できます。電話機をリブートするは必要な場合だけです。Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 にビデオの設定を適用するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 8.6 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. apply-config
5. exit
6. voice register pool pool tag
7. apply-config
8. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)#voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
apply-config
Router(config-register-global)#apply-config |
設定を Cisco Unified SIP IP Phone 8961、9951、および 9971 に適用して、他のすべての SIP 電話機を再起動します。他のいずれかの電話機タイプで設定されている場合、 apply-config コマンドはリセットとして機能します。 |
ステップ 5 |
exit
Router(cfg-translation-rule)# exit |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
voice register pool pool tag
Router(config)#voice register pool 5 |
音声レジスタ プール コンフィギュレーション モードを開始して、SIP 電話機の電話機固有パラメータを設定します。 |
ステップ 7 |
apply-config
Router(config-register-pool)#apply-config |
設定を Cisco Unified SIP IP Phone 8961、9951、および 9971 に適用して、他のすべての SIP 電話機を再起動します。 |
ステップ 8 |
end
Router(config-register-pool)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
次の例では、voice register pool 5 で設定された apply-config コマンドを示します。
Router# configure terminal
Router(config)#voice register pool 5
Router(config-register-pool)#apply-config
SIP:SIP 間ビデオ コールに対するビデオ帯域幅制御の設定
SIP から SIP へのビデオ コールに対してビデオ帯域幅制御を設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
Cisco Unified CME 8.6 以降のバージョン。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice register global
4. bandwidth video tias-modifier bandwidth value [ negotiate end-to-end ]
5. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice register global
Router(config)#voice register global |
音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードを開始して、Cisco Unified CME でサポートされるすべての SIP 電話機に対してパラメータを設定します。 |
ステップ 4 |
bandwidth video tias-modifier bandwidth value [ negotiate end-to-end]
Router(config-register-global)#bandwidth video tias-modifier 512000 negotiate end-to-end |
SIP 電話機に対して、最大ビデオ帯域幅(ビット/秒)を設定できます。 • bandwidth value :帯域幅の値(ビット/秒)。範囲:1 ~ 99999999。 • negotiate end-to-end :帯域幅ネゴシエーション ポリシー。SDP エンドツーエンドで最小の SIP 回線ビデオ帯域幅をネゴシエートします。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-register-global)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
例
以下の例では、音声レジスタ グローバル コンフィギュレーション モードで設定された bandwith video tias-modifier コマンドを示します。
Router#show run
!
!
!
voice service voip
allow-connections sip to sip
!
!
voice register global
mode cme
source-address 10.100.109.10 port 5060
bandwidth video tias-modifier 512000 negotiate end-to-end
max-dn 200
max-pool 42
create profile sync 0004625832149157
!
voice register pool 1
id mac 1111.1111.1111
camera
video
SCCP:H.323 ネットワーク間でのビデオ ストリーム サポートのイネーブル化
H.323 ネットワークおよび H.323 ビデオ エンドポイントに対して Cisco Unified CME で Slow Connect プロシージャをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
前提条件
H.323 ネットワーク間でのビデオ補足サービスには、H.450(H.450.2、H.450.3、または H.450.1)標準プロトコルが必要。
制約事項
Cisco Unified CME でサポートされている H.323 ビデオ エンドポイントは、Tandberg バージョン E3.0 および E4.1、Polycom Release バージョン 7.5.2 のみです。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. voice service voip
4. h323
5. call start slow
6. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
voice service voip
Router(config)# voice service voip |
音声サービス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
h323
Router(config-voi-serv)# h323 |
H.323 音声サービス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
call start slow
Router(config-serv-h323)# call start slow |
H.323 ゲートウェイで、すべての VoIP コールに対して Slow Connect プロシージャを強制的に使用します。 |
ステップ 6 |
end
Router(config-serv-h323)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SCCP:システムレベルのビデオ機能のイネーブル化
ビデオ機能をイネーブルにし、Cisco Unified CME ルータに関連付けられているビデオ対応のすべての電話機にビデオ パラメータを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. telephony-service
4. service phone videoCapability { 0 | 1 }
5. video
6. maximum bit-rate value
7. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
telephony-service
Router(config)# telephony-service |
telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
service phone videoCapability { 0 | 1 }
Router(config-telephony)# service phone videoCapability 1 |
Cisco Unified CME ルータに関連付けられている該当するすべての IP Phone に対して、ビデオ機能のパラメータをイネーブルまたはディセーブルにします。 • パラメータ名は単語で、大文字と小文字が区別されます。 • 0 :ディセーブル(デフォルト)。 • 1 :イネーブル。 |
ステップ 5 |
video
Router(config-telephony)# video |
(任意)ビデオ コンフィギュレーション モードを開始します。 • 必要となるのは、ビデオ対応のすべての電話機でビデオ帯域幅の最大値を変更する場合だけです。 |
ステップ 6 |
maximum bit-rate value
Router(conf-tele-video)# maximum bit-rate 256 |
(任意)IP Phone のビデオ最大帯域幅(Kb/秒)を設定します。 • value :範囲:0 ~ 10000000。デフォルト:10000000。 |
ステップ 7 |
end
Router(conf-tele-video)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
SCCP:電話機でのビデオ機能のイネーブル化
Cisco Unified CME ルータに関連付けられているビデオ対応の電話機に対してビデオをイネーブルにするには、各電話機に対して次の手順を実行します。
前提条件
• システム レベルでビデオ機能がイネーブル化されていること。「SCCP:システムレベルのビデオ機能のイネーブル化」を参照してください。
• show ephone registered コマンドを使用して、Cisco Unified CME に登録されているビデオ対応の個々の SCCP 電話機が、ephone-tag によって識別されること。次の例は、ephone 1 はビデオ機能を持ち、ephone 2 は音声専用の電話機であることを示しています。
Router# show ephone registered
ephone-1 Mac:0011.5C40.75E8 TCP socket:[1] activeLine:0 REGISTERED in SCCP ver 6 + Video and Server in ver 5
mediaActive:0 offhook:0 ringing:0 reset:0 reset_sent:0 paging 0 debug:0 caps:7
IP:10.1.1.6 51833 7970 keepalive 35 max_line 8
button 1: dn 1 number 8003 CH1 IDLE CH2 IDLE
ephone-2 Mac:0006.D74B.113D TCP socket:[2] activeLine:0 REGISTERED in SCCP ver 6 and Server in ver 5
mediaActive:0 offhook:0 ringing:0 reset:0 reset_sent:0 paging 0 debug:0 caps:7
IP:10.1.1.4 51123 Telecaster 7960 keepalive 36 max_line 6
button 1: dn 2 number 8004 CH1 IDLE CH2 IDLE
button 2: dn 4 number 8008 CH1 IDLE CH2 IDLE
===========================================
手順の概要
1. enable
2. configure terminal
3. ephone phone-tag
4. video
5. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
enable
Router> enable |
特権 EXEC モードをイネーブルにします。 • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。 |
ステップ 2 |
configure terminal
Router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ephone phone-tag
Router(config)# ephone 6 |
ephone コンフィギュレーション モードを開始します。 • phone-tag :設定タスク中に ephone を識別する一意のシーケンス番号。 |
ステップ 4 |
video
Router(config-ephone)# video |
特定の ephone でビデオ機能をイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
end
Router(config-ephone)# end |
ephone コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。 |
ビデオ サポートの確認
show running-config コマンドを使用して、コンフィギュレーション内のビデオ設定を確認します。
Cisco Unified CME 上でビデオ サポートを設定しているコマンドについて、出力の telephony-service 部分を確認してください。
特定の ephone のビデオ サポートを設定しているコマンドについて、出力の ephone 部分を確認してください。
次の例は、出力の telephony-service 部分を示しています。
telephony-service
video
maximum bit-rate 256
load 7960-7940 P00306000404
max-ephones 24
max-dn 24
ip source-address 10.0.180.130 port 2000
service phone videoCapability 1
timeouts interdigit 4
timeouts ringing 100
create cnf-files version-stamp Jan 01 2002 00:00:00
keepalive 60
max-conferences 4 gain -6
call-park system redirect
call-forward pattern .T
web admin system name cisco password cisco
web customize load xml.jeff
dn-webedit
time-webedit
transfer-system full-consult
transfer-pattern .T
次の例は、出力の ephone 部分を示しています。
mac-address 000F.F7DE.CAA5
ビデオ サポートのトラブルシューティング
SCCP エンドポイントのトラブルシューティングには、次の debug コマンドを使用してください。
• debug cch323 video :H.323 サービスプロバイダー インターフェイス(SPI)上でビデオ デバッギング トレースをイネーブルにします。
• debug ephone detail :ルータに登録されているすべての Cisco Unified IP Phone をデバッグし、エラーと状態レベルを表示します。
• debug h225 asn1 :送信または受信された H.225 メッセージの抽象構文記法 1(ASN.1)コンテンツを表示します。
• debug h245 asn1 :送信または受信された H.245 メッセージの ASN.1 コンテンツを表示します。
• debug voip ccapi inout :コール制御アプリケーション プログラミング インターフェイス(CCAPI)を介した実行パスを表示します。
ステップ 3 ephone のトラブルシューティングには、次の debug コマンドを使用してください。
• debug ephone message : Cisco Unified IP Phone 間のメッセージ トレースをイネーブルにします。
• debug ephone register :Cisco Unified IP Phone に対する登録のデバッグを設定します。
• debug ephone video : ephone ビデオ トレースを設定します。これにより、コールに対するビデオのさまざまな状態(ビデオ機能の選択、開始、停止など)の情報を提供します。
ステップ 4 基本的なビデオ間コールのチェックには、次の show コマンドを使用してください。
• show call active video : 進行中の SCCP ビデオ コールについて、コールの情報を表示します。
• show ephone offhook :オフフックの ephone について、情報およびパケット カウントを表示します。
• show ephone registered :登録されている ephone のステータスを表示します。
• show voip rtp connections :RTP named-event パケットの情報(発信者 ID 番号、IP アドレス、ローカルとリモートの両方のエンドポイントのポートなど)を表示します。