この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
インストールを開始する前に、次の情報を確認してください。
インストール先のサブスクライバ ノードがインストール中にパブリッシャ ノードに接続できることを確認してください。
クラスタ内のすべての Cisco Unified Communications Manager サーバのソフトウェア バージョンが同じであることを確認してください。クラスタ内のすべての IM and Presence サーバの、リリースされているソフトウェアのバージョンが同じであることを確認してください。ただし、クラスタ ソフトウェアのアップグレード中に限り、一時的に不一致が許可されます。IM and Presence ノードをインストールする場合は、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence Service のソフトウェア バージョンのメジャーリリース番号およびマイナーリリース番号が同じである必要があります。
インストール中は、設定タスクを行わないでください。
インストール プログラム実行中に入力するディレクトリ名およびファイル名は、大文字と小文字が区別されるので注意してください。
Cisco Unified Communications Manager をインストールした後の短い期間または別の製品バージョンにアップグレードした後のスイッチオーバー中に電話機ユーザが行った設定変更は、リセットされることがあります。電話機ユーザが行う設定としては、コール転送やメッセージ待機インジケータ ライトの設定などがあります。この現象は、Cisco Unified Communications Manager によるデータベースの同期がインストール後またはアップグレード後に行われるため発生します。つまり、電話機ユーザによる設定変更が上書きされる可能性があります。
インストール ウィザードの操作方法の説明については、次の表を参照してください。
操作内容 |
使用するキー |
---|---|
次のフィールドへ移動する |
Tab |
前のフィールドへ移動する |
Alt+Tab |
オプションを選択する |
Space バーまたは Enter |
一覧を上下へスクロールする |
↑または← |
前のウィンドウへ移動する |
Space バーまたは Enter キーを押し、[戻る(Back)] を選択(使用可能な場合) |
ウィンドウに関するヘルプ情報を参照する |
Space バーまたは Enter キーを押し、[ヘルプ(Help)] を選択(使用可能な場合) |
以前のリリースの Cisco Unified Communications Manager クラスタ環境では、サブスクライバ ノードのインストールに進む前に、まず、パブリッシャ ノードをインストールする必要がありました。また、サブスクライバ ノードをパブリッシャ ノードのサーバ ページに追加した後にそれらのサブスクライバ ノードをインストールし、サブスクライバ ノードごとに同じ手順を繰り返す必要がありました。タッチレス インストール機能により、サブスクライバ ノードは、インストール時にパブリッシャ ノードとともに動的に設定されます。
自動シーケンシングは、クラスタで手動による介入なしにパブリッシャ ノードとサブスクライバ ノードの両方を同時に容易にインストールするためのアプローチです。サブスクライバ ノードは、パブリッシャ ノードのインストールが完了するまで待機し、それ自体のインストールを続行するためにパブリッシャ ノードのデータベースに追加されます。パブリッシャ ノードは、インストールが完了すると、各パブリッシャを認証します。認証後に、各サブスクライバ ノードは、パブリッシャ ノードから信号を受信し、そのサブスクライバ ノードのインストールを自動的に続行します。
応答ファイル ジェネレータ(AFG)ツール(http://www.cisco.com/web/cuc_afg/index.html)を使用して、設定の応答ファイルまたはフロッピー イメージ ファイルを生成します。これらのファイルには clusterConfig.xml ファイルと platformConfig.xml ファイルが含まれます。clusterConfig.xml ファイルは、Cisco Unified Communications Manager Release 10.5(2) の新しいファイルです。
ISO およびフロッピー イメージをマウントした仮想マシンを起動して、Cisco Unified Communications Manager のインストールを開始します。スタンドアロン ノードまたはクラスタのインストール時は、手動による介入は不要です。
クラスタ環境では、パブリッシャ ノードとサブスクライバ ノードの両方を同時にインストールできます。時には、パブリッシャ ノードのインストール時にサブスクライバ ノードのインストールが停止することもあります。この場合、パブリッシャ ノードのインストールが完了すると、パブリッシャ ノードにより、サブスクライバ ノードのインストールを続行するための信号が生成されます。
応答ファイル ジェネレータ(AFG)ツールは、既存の platformConfig.xml ファイルとともに clusterConfig.xml ファイルを生成します。サブスクライバ ノードの詳細情報を AFG ツールに提供すると、clusterConfig.xml ファイルにそれらの詳細情報が含まれます。Cisco Unified Communications Manager パブリッシャは、インストールされた後に clusterConfig.xml ファイルを読み取り、サブスクライバ ノードを検出すると、それらを processnode テーブルに追加します。サブスクライバを processnode テーブルに追加することにより、Cisco Unified Communications Manager パブリッシャのインストールの完了を待ってサブスクライバをサーバ ページに手動で追加する必要がなくなります。インストール プロセス全体が自動的に実行されます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | フロッピー イメージの生成およびダウンロード. | 応答ファイル ジェネレータ ツールを使用してフロッピー イメージを生成します。フロッピー イメージは、フロッピー イメージのダウンロード時に自動的にダウンロードされる platformConfig.xml ファイルと ClusterConfig.xmlファイルという 2 つの事前作成応答ファイルで構成されます。 |
ステップ 2 | クラスタのインストール |
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Web アプリケーションの Cisco Unified Communications 応答ファイル ジェネレータは、Cisco Unified Communications をインストールするための応答ファイルを生成します。これらの事前作成応答ファイルは platformConfig.xml ファイルと ClusterConfig.xml ファイルであり、これらはフロッピー イメージに含まれます。
フロッピー イメージを生成およびダウンロードするには、次の手順を実行します。
[ダイナミック クラスタ設定の有効化(Dynamic Cluster Config Enable)] タイマーを有効にすることにより、手動による介入なしにパブリッシャ ノードとサブスクライバ ノードをインストールします。ダイナミック クラスタ設定タイマーが有効になっているときのクラスタのインストールを参照してください。
応答ファイルの生成時に [ダイナミック クラスタ設定の有効化(Dynamic Cluster Config Enable)] タイマーを有効にしない場合にサブスクライバ ノードをインストールします。ダイナミック クラスタ設定タイマーが有効になっていないときのクラスタのインストールを参照してください。
応答ファイル ジェネレータ ツールで、[ダイナミック クラスタ設定の有効化(Dynamic Cluster Config Enable)] タイマー チェックボックスにマークを付け、[ダイナミック クラスタ設定タイマー(Dynamic Cluster Config Timer)] フィールドに値を入力します。詳細については、フロッピー イメージの生成およびダウンロードの手順 4 を参照してください。 次の CLI コマンドを入力します:set network cluster subscriber dynamic-cluster-configuration {default | no. of hours}
ステップ 1 | フロッピー イメージを仮想マシンにマウントします。
新しい仮想フロッピー イメージの作成方法の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/How_to_Use_the_AFG_with_the_Virtual_Floppy_Driveを参照してください。 | ||
ステップ 2 | パブリッシャ ノードとすべてのサブスクライバ ノードを起動します。 パブリッシャ ノードとサブスクライバ ノードが手動による介入なしで自動的にインストールされます。自動シーケンシング アプローチにより、各サブスクライバ ノードがパブリッシャに自動的に追加されます。 |
応答ファイル ジェネレータ ツールの [ダイナミック クラスタ設定タイマー(Dynamic Cluster Config Timer)] フィールドを有効にしなくても、パブリッシャ ノードは自動的にインストールされます。ただし、サブスクライバ ノードはインストールを待機します。
Cisco Unified Communications Manager から、[Web インターフェイス(Web Interface)] を選択し、[サーバ(Server)] タブをクリックして、サブスクライバ ノードの手動で追加します。
パブリッシャ ノードの CLI から、Cisco Unified Communications Manager Release 10.5(2) で導入された新しい CLI コマンドの set network cluster subscriber dynamic-cluster-configuration {default | no. of hours} を使用して、[ダイナミック クラスタ設定タイマー(Dynamic Cluster Config Timer)] フィールドを有効にします。このタイマーを有効にすると、サブスクライバ ノードがパブリッシャに自動的に追加され、サブスクライバ ノードのインストールが続行されます。
(注) |
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WinImage ツールを使用してディスク イメージを作成します。VMware ESXi を使用して ISO イメージをマウントします。
フロッピー イメージを、マウントのための仮想マシンにアクセスできるデータストアに配置します。
ステップ 1 | 仮想マシンを起動してクラスタ インストールを開始します。 |
ステップ 2 | [VM] メニューから、[設定の編集(Edit settings)] を選択して、応答ファイル ジェネレータ ツールで作成したフロッピー イメージをマウントします。 [仮想マシンのプロパティ(Virtual Machine Properties)] ダイアログボックスが表示されます。 |
ステップ 3 | 使用可能なハードウェアのリストから、[フロッピー ドライブ 1(Floppy drive 1)] を選択します。 |
ステップ 4 | [デバイスタイプ(Device Type)] セクションで、[データベースの既存のフロッピー イメージを使用する(Use the existing floppy image in the database)] を選択し、[参照(Browse)] をクリックしてフロッピー イメージを選択します。 |
ステップ 5 | [OK] をクリックします。 フロッピー イメージが接続されます。 |
ステップ 6 | ツールバーから [OK] をクリックします。 ISO イメージが接続され、インストールが開始されます。 オプションを選択し、 を選択してデータストアに移動し、インストーラ ISO イメージを選択して |
ステップ 7 | (オプション)インストールの前にメディアをテストする場合は、 [検出されたディスク(Disc Found)] メッセージ ボックスで [OK] をクリックします。[スキップ(Skip)] をクリックすると、インストール前のメディア テストがスキップされます。 インストールは手動による介入なしで続行されます。パブリッシャがインストールされ、サブスクライバがパブリッシャに追加されます。 |
この機能は、Cisco Unified Communications Manager ノードと IM and Presence Service ノードを含む異機種クラスタ全体のインストールをサポートします。IM and Presence Service の概念およびインストール プロセスは、クラスタの Cisco Unified Communications Manager のインストール プロセスと同じです。
AFG ツールで、[ダイナミック クラスタ設定タイマー(Dynamic Cluster Config Timer)] チェックボックスにマークを付け、IM and Presence Service を選択し、Cisco Unified Communications Manager パブリッシャ ノード、IM and Presence Service パブリッシャ ノード、および IM and Presence Service サブスクライバの詳細(存在する場合)を入力します。その後、AFG ツールは、ノードごとに、platformConfig.xml ファイルとともに clusterConfig.xml ファイルを生成します。この clusterConfig.xml ファイルは、Cisco Unified Communications Manager パブリッシャ ノードによってのみ、このノード用に生成された platformConfig.xml ファイルとともに使用することができます。その他のすべてのノードについては、platformConfig.xml ファイルのみが使用されます。
応答ファイル ジェネレータ(AFG)は IM and Presence Service パブリッシャのドメイン名を既存の詳細情報とともに clusterConfig.xml ファイルに保存します。
ソフトウェアのインストールを開始するには、ここに示す手順を使用します。
(注) | サブスクライバ ノードをインストールする場合、または既存のクラスタにノードを追加する場合は、クラスタのパブリッシャ ノードで新しいノードのホスト名または IP アドレスを設定する必要があります。パブリッシャ ノードの Cisco Unified CM Administration から、 を選択し、サブスクライバ ノードの IP アドレスまたはホスト名を入力します。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。 |
ステップ 1 | 応答ファイル ジェネレータによって作成された設定ファイルを使用する場合は、ファイルがシステムからアクセス可能であることを確認してください。
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ステップ 2 | 次のいずれかの操作を実行します。
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ステップ 3 | メディア チェックを実行する場合は、[はい(Yes)] を選択します。メディア チェックをスキップする場合は、[いいえ(No)] を選択します。
メディア チェックでは、DVD の完全性がチェックされます。以前にメディア チェックをパスした DVD の場合は、メディア チェックのスキップを選択できます。 | ||||
ステップ 4 | [はい(Yes)] を選択してメディア チェックを実行すると、[メディア チェックの結果(Media Check Result)] ウィンドウが表示されます。次のタスクを実行します。 | ||||
ステップ 5 | [製品展開の選択(Product Deployment Selection)] ウィンドウでは、インストールする製品を選択します。
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ステップ 6 | ソフトウェアが現在サーバにインストールされている場合は [ハード ドライブの上書き(Overwrite Hard Drive)] ウィンドウが表示され、ハード ドライブ上の現在のソフトウェアのバージョンと DVD または ISO ファイル上のバージョンが表示されます。インストールを続ける場合は [はい(Yes)]、中止する場合は [いいえ(No)] を選択します。
[プラットフォーム インストレーション ウィザード(Platform Installation Wizard)] ウィンドウが表示されます。 | ||||
ステップ 7 | 次のいずれかのオプションを選択します。
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ステップ 8 | [追加リリースの適用(Apply Additional Release)] ウィンドウで、次のいずれかのインストール タイプを選択します。 | ||||
ステップ 9 | [基本インストール(Basic Install)] ウィンドウで [続行(Continue)] を選択し、ソフトウェア バージョンをインストールするかプレインストール ソフトウェアを設定します。
基本インストールを設定する手順を実行して基本インストールを設定します。 |
サーバに製品がプレインストールされている場合、または以前に製品をインストールしたときに後でサーバを設定するために [プラットフォーム インストレーション ウィザード(Platform Installation Wizard)] ウィンドウで [スキップ(Skip)] を選択した場合は、この手順を実行します。
ステップ 1 | システムの再起動後、[既存インストール設定(Preexisting Installation Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 2 | 応答ファイル ジェネレータ によって作成された既存の設定情報が USB キーに格納されている場合は、ここで USB キーを挿入して、[続行(Continue)] を選択します。インストレーション ウィザードによって、この設定情報がインストール処理中に読み込まれます。
[プラットフォーム インストレーション ウィザード(Platform Installation Wizard)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 3 | [プラットフォーム インストレーション ウィザード(Platform Installation Wizard)] を続行するには、[続行(Proceed)] を選択します。 | ||
ステップ 4 | [追加リリースの適用(Apply Additional Release)] ウィンドウで、次のいずれかのインストール タイプを選択します。 | ||
ステップ 5 | [基本インストール(Basic Install)] ウィンドウで [続行(Continue)] を選択します。基本インストールを設定する手順を実行して基本インストールを設定します。 |
このオプションは、Unified Communications Manager ノードのインストール時に使用できます。IM and Presence ノードには使用できません。
[パッチの適用(Apply a Patch)] ウィンドウで [はい(Yes)] を選択した場合、インストレーション ウィザードではまず DVD または ISO イメージにあるソフトウェア バージョンがインストールされ、次にシステムが再起動されます。インストール中にアップグレードを行うには、適切なアップグレード ファイルを Cisco.com から事前に入手しておく必要があります。
(注) | サポートされる新しいリリースへのアップグレードは、ES や SR ではないフルパッチがある場合にのみ実行できます。ES または SR の場合は、同じメンテナンス リリース内の新しいサービス リリースへのアップグレードのみが可能です。 |
サポートされるアップグレードの詳細については、ご使用の製品リリースのリリース ノートおよび次の URL で入手できる Cisco Unified Communications Manager 互換性マトリクスを参照してください。http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_device_support_tables_list.html
インストール処理中、データストアの ISO イメージ、ローカル ディスク(DVD)、またはリモートの FTP/SFTP サーバのアップグレード ファイルにアクセスできます。
ローカル ソースからのアップグレードを行うには、Cisco.com から適切なパッチ ファイルをダウンロードしておく必要があります。アップグレード ファイルから ISO イメージを作成し、それを DVD 上または仮想マシンの DVD ドライブ上に配置する必要があります。
ステップ 1 | [ローカル パッチの設定(Local Patch Configuration)] ウィンドウが表示されたら、必要に応じてパッチのディレクトリと名前を入力し、[OK] を選択します。
[インストール アップグレード パッチ選択の確認(Install Upgrade Patch Selection Validation)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 | ウィンドウにパッチ ファイルが表示されます。このパッチを使用してシステムをアップデートするには、[続行(Continue)] を選択します。 |
ステップ 3 | インストールするアップグレード パッチを選択します。システムによってパッチのインストールが行われ、アップグレードされたソフトウェア バージョンを実行中の状態でシステムが再起動されます。
システムの再起動後、[事前準備した設定情報(Preexisting Configuration Information)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 4 | インストールを続ける場合は、[続行(Proceed)] を選択します。
[プラットフォーム インストレーション ウィザード(Platform Installation Wizard)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 5 | インストールを続ける場合は [続行(Proceed)]、中止する場合は [キャンセル(Cancel)] を選択します。
[続行(Proceed)] を選択した場合は [パッチの適用(Apply Patch)] ウィンドウが表示されます。次の手順に進みます。 [キャンセル(Cancel)] を選択するとシステムは停止し、安全にサーバの電源を切ることができます。 |
ステップ 6 | [パッチの適用(Apply Patch)] ウィンドウが表示されたら、[いいえ(No)] を選択します。 |
ステップ 7 | [Windows のアップグレード(Windows Upgrade)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 8 | [いいえ(No)] を選択し、基本インストールを設定する手順を実行します。 |
リモート サーバから Unified Communications Manager ノードをアップグレードするには、次の手順を使用します。このオプションは、IM and Presence ノードには使用できません。
リモート サーバから Unified Communications Manager をアップグレードするには、Cisco.com から適切なパッチ ファイルを、サーバがアクセスできる FTP または SFTP サーバへダウンロードしておく必要があります。
任意の SFTP サーバ製品を使用できますが、Cisco Technology Developer Partner Program(CTDP)を介してシスコが認定する SFTP 製品を使用することをシスコでは推奨します。CTDP パートナー(GlobalSCAPE など)は、特定のバージョンの Cisco Unified Communications Manager で自社製品を認定しています。ご使用のバージョンの Cisco Unified Communications Manager で自社製品を認定しているベンダーについては、http://www.cisco.com/pcgi-bin/ctdp/Search.pl を参照してください。GlobalSCAPE の使用方法とサポートされる Cisco Unified Communications のバージョンについては、http://www.globalscape.com/gsftps/cisco.aspx を参照してください。シスコでは、社内テスト用に次のサーバを使用しています。いずれかのサーバを使用できますが、サポートについては各ベンダーにお問い合わせください。
(注) | CTDP プロセスでまだ認定されていないサードパーティ製品で問題が発生した場合、サポートについてはそのサードパーティ ベンダーに問い合わせてください。 |
リモート サーバへの FTP または SFTP 接続によるアップグレードを選択した場合は、サーバがネットワークに接続できるよう、最初にネットワーク設定を設定する必要があります。
ステップ 1 | 自動ネゴシエーションを設定します。
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ステップ 2 | 自動ネゴシエーションを無効にした場合は、ここで適切な NIC 速度および二重設定を手動で選択し、[OK] を選択して続行します。
[MTU 設定(MTU Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 3 | [MTU 設定(MTU Configuration)] ウィンドウでは、MTU サイズをオペレーティング システムのデフォルトから変更できます。
MTU(Maximum Transmission Unit)は、このホストがネットワークで転送する最大パケットをバイト単位で表します。ネットワークの MTU 設定が不明な場合は、デフォルト値を使用します。
[DHCP 設定(DHCP Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 4 | ネットワーク設定では、ノードとゲートウェイの静的 IP アドレスを設定するか、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用するかを選択できます。スタティック IP アドレスの使用が推奨されます。DHCP を使用する場合は、スタティック DHCP を使用してください。 | ||
ステップ 5 | DHCP を使用しないことを選択している場合は、静的ネットワーク設定の値を入力して [OK] を選択します。
[DNS クライアント設定(DNS Client Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 6 | DNS を有効にするには [はい(Yes)] を選択し、DNS クライアントの情報を入力して [OK] を選択します。
システムによりネットワークの設定と接続の確認が行われた後、[リモートパッチ設定(Remote Patch Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 7 | リモート ファイル サーバの場所とログイン情報を入力します。システムによりリモート サーバへ接続され、使用可能なアップグレード パッチの一覧が取得されます。
アップグレード ファイルが Linux サーバまたは UNIX サーバ上にある場合は、ディレクトリ パスの先頭にスラッシュを入力する必要があります。たとえば、アップグレード ファイルが patches ディレクトリに存在する場合は、/patches と入力する必要があります。 アップグレード ファイルが Windows サーバ上に配置されている場合は、FTP サーバまたは SFTP サーバに接続することになるため、次のような適切な構文を使用するよう注意してください。
[インストール アップグレード パッチ選択(Install Upgrade Patch Selection)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 8 | インストールするアップグレード パッチを選択します。システムによってパッチのダウンロード、展開、インストールが行われ、アップグレードされたソフトウェア バージョンを実行中の状態でシステムが再起動されます。
システムの再起動後、[事前準備した設定情報(Preexisting Configuration Information)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 9 | インストールを続ける場合は、[続行(Proceed)] を選択します。
[プラットフォーム インストレーション ウィザード(Platform Installation Wizard)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 10 | インストールを続ける場合は [続行(Proceed)]、中止する場合は [キャンセル(Cancel)] を選択します。
[続行(Proceed)] を選択した場合は [パッチの適用(Apply Patch)] ウィンドウが表示されます。次の手順に進みます。 [キャンセル(Cancel)] を選択するとシステムは停止し、安全にサーバの電源を切ることができます。 | ||
ステップ 11 | [パッチの適用(Apply Patch)] ウィンドウで、[いいえ(No)] を選択します。
[Windows のアップグレード(Windows Upgrade)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 12 | [いいえ(No)] を選択し、基本インストールを設定する手順を実行して基本インストールを設定します。 |
サーバを設定し、インストールを完了するには、ここに示す手順を使用します。
ステップ 1 | [タイム ゾーン設定(Timezone Configuration)] ウィンドウで、サーバの適切なタイム ゾーンを選択して、[OK] を選択します。
[自動ネゴシエーション設定(Auto Negotiation Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 2 | インストール処理では、自動ネゴシエーションを使って、イーサネットのネットワーク インターフェイス カード(NIC)の速度と二重化設定を自動的に設定できます。この設定はインストール後に変更できます。 | ||
ステップ 3 | 自動ネゴシエーションを無効にした場合は、ここで適切な NIC 速度および二重設定を手動で選択し、[OK] を選択して続行します。
[MTU 設定(MTU Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 4 | [MTU 設定(MTU Configuration)] ウィンドウでは、MTU サイズをオペレーティング システムのデフォルトから変更できます。
MTU(Maximum Transmission Unit)は、このホストがネットワークで転送する最大パケットをバイト単位で表します。ネットワークの MTU 設定が不明の場合は、デフォルト値(1500 バイト)を使用してください。
[DHCP 設定(DHCP Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 5 | ネットワーク設定では、ノードにスタティック ネットワーク IP アドレスを設定するか、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用するかを選択できます。スタティック IP アドレスの使用が推奨されます。DHCP を使用する場合は、スタティック DHCP を使用してください。 | ||
ステップ 6 | DHCP を使用しないことを選択している場合は、静的ネットワーク設定の値を入力して [OK] を選択します。
[DNS クライアント設定(DNS Client Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 7 | DNS を有効にするには [はい(Yes)] を選択し、DNS クライアントの情報を入力して [OK] を選択します。
新しい設定情報を使用してネットワークが再起動し、[管理者ログイン設定(Administrator Login Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 8 | 管理者ログイン情報とパスワード情報を入力します。
[証明書情報(Certificate Information)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 9 | 証明書署名要求情報を入力して、[OK] を選択します。
[最初のノードの設定(First Node Configuration] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 10 | このサーバを、Cisco Unified Communications Manager クラスタのパブリッシャ ノードとして設定することも、サブスクライバ ノードとして設定することもできます。 |
Cisco Unified Communications Manager ソフトウェアをインストールする最初のサーバをクラスタのパブリッシャ ノードとして設定するには、この手順を実行します。この手順は、基本インストールを完了し、基本インストールを設定した後に実行します。
(注) | Smart Call Home はパブリッシャ ノードにのみ設定できます。Smart Call Home の詳細については、『Cisco Unified Serviceability Administration Guide』の「Smart Call Home」のセクションを参照してください。 |
ステップ 1 | [ネットワーク タイム プロトコル クライアント設定(Network Time Protocol Client Configuration)] ウィンドウが表示されます。
パブリッシャ ノードで正確なシステム時刻を確保できるように、シスコは外部 NTP サーバの使用を推奨します。クラスタのサブスクライバ ノードは、最初のノードから時刻を取得します。 | ||
ステップ 2 | 外部 NTP サーバを設定するか、システム時刻を手動で設定するかを選択します。
[データベース アクセス セキュリティ設定(Database Access Security Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 3 | [必要なインストール情報(Required Installation Information)] からセキュリティ パスワードを入力します。
[SMTP ホスト設定(SMTP Host Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 4 | SMTP サーバを設定する場合、[はい(Yes)] を選択して SMTP サーバ名を入力します。SMTP サーバを設定しない場合、[いいえ(No)] を選択します。これにより、[Smart Call Home] ページにリダイレクトされます。前のページに移動するには、[戻る(Back)] します。SMTP 設定に関する情報を表示するには、[ヘルプ(Help)] を選択します。
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ステップ 5 |
[OK] を選択します。[Smart Call Home が有効(Smart Call Home Enable)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 6 | [Smart Call Home が有効(Smart Call Home Enable)] ページで、次のいずれかを実行します。
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ステップ 7 | [OK] を選択します。[アプリケーション ユーザの設定(Application User Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 8 | アプリケーション ユーザ名とパスワードを入力し、パスワードをもう一度入力して確認します。 | ||
ステップ 9 | [OK] を選択します。[プラットフォーム設定の確認(Platform Configuration Confirmation)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 10 | インストールを続行するには、[OK] を選択します。または、プラットフォーム設定を変更するには、[戻る(Back)] を選択します。
システムによって、ソフトウェアのインストールと設定が行われます。サーバが再起動します。 インストール プロセスが完了すると、管理者アカウントとパスワードでログインするように求めるプロンプトが表示されます。 |
サブスクライバ ノードを設定する前に、クラスタ内の各サブスクライバ ノードをそのパブリッシャ ノードと関連付ける必要があります。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。
ステップ 1 | パブリッシャ ノードでネットワーク タイム プロトコルを設定した場合は、サブスクライバ ノードをインストールする前に、パブリッシャ ノードが NTP サーバと同期されていることを確認します。パブリッシャ ノードのコマンドライン インターフェイスで、utils ntp status と入力します。最初のノードが NTP サーバと同期されていることを出力で確認します。
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ステップ 2 | [最初のノードの設定(First Node Configuration)] ウィンドウで警告を確認し、最初のノードをパブリッシャ ノードを正しく設定したことを確認します。サブスクライバ ノードのインストールを続行するには、[OK] をクリックします。
[ネットワーク接続テスト設定(Network Connectivity Test Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 3 | サブスクライバ ノードのインストール中に、サブスクライバ ノードがパブリッシャ ノードに接続できるかどうかが確認されます。
[最初のノードのアクセス設定(First Node Access Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 4 | パブリッシャ ノードの接続情報を入力し、[OK] を選択します。
システムにより、ネットワーク接続の確認が行われます。 システムによるネットワーク接続の検証が正常に行われた後、システムの一時停止を選択すると、[最初のノードへの接続に成功しました(Successful Connection to First Node)] ウィンドウが表示されます。[続行(Continue)] を選択します。
[SMTP ホスト設定(SMTP Host Configuration)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 5 | SMTP サーバを設定する場合、[はい(Yes)] を選択して SMTP サーバ名を入力します。
[プラットフォーム設定確認(Platform Configuration Confirmation)] ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 6 | ソフトウェアのインストールを開始する場合は、[OK] を選択します。設定を変更する場合は、[戻る(Back)] を選択します。 | ||
ステップ 7 | インストール処理が完了すると、管理者アカウントとパスワードを使用してログインするよう求められます。 |