Cisco Finesse でサポートされるコマンド
Finesse では次の CLI コマンドがサポートされており、使用できます。
Cisco Finesse HTTPS リダイレクト
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを有効にすると、Finesse デスクトップおよび管理コンソールへのアクセスに HTTPS を使用することが強制されます。Cisco Finesse HTTPS リダイレクトが有効な場合、HTTP を介してデスクトップにアクセスしようとするエージェントやスーパーバイザが HTTPS にリダイレクトされます。HTTP を介して管理コンソールにアクセスしようとする管理者も、HTTPS にリダイレクトされます。
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトが無効の場合、デスクトップおよび管理コンソールには HTTP または HTTPS を介してアクセスできます。
(注) |
このコマンドは、Finesse REST API には影響しません。 |
2 ノードのセットアップでは、HTTPS リダイレクトをプライマリ Finesse サーバ上でのみ有効または無効にしても、その設定はセカンダリ Finesse サーバに複製されません。プライマリとセカンダリの両方の Finesse サーバで、必要なコマンドを入力する必要があります。
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトのステータスが有効か無効かを表示するには、以下のコマンドを実行します。
-
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトのステータスを取得するには:utils finesse application_https_redirect status
このコマンドは、Cisco Finesse HTTPS リダイレクトが現在、システム上で有効か無効かを表示します。
(注)
セカンダリ サーバでは、HTTPS リダイレクトのステータスは Finesse エージェント デスクトップに対してのみ有効として表示されます。セカンダリ サーバでは Finesse 管理を使用できないため、セカンダリ サーバでは Finesse 管理に対する HTTPS リダイレクトのステータスは、常に無効として表示されます。
-
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを有効にするには:utils finesse application_https_redirect enable
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを有効にする前に、Cisco Finesse Tomcat サービスを停止する必要があります。このサービスを停止するには、utils service stop Cisco Finesse Tomcat コマンドを使用します。
Cisco Finesse Tomcat サービスが停止していない場合、Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを有効にするコマンドは失敗します。また、このコマンドは、Cisco Finesse HTTPS リダイレクトがすでに有効の場合にも失敗します。
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを有効にした後、コマンド utils service start Cisco Finesse Tomcat を使用して Cisco Finesse Tomcat サービスを開始します。
-
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを無効にするには:utils finesse application_https_redirect disable
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを無効にする前に、Cisco Finesse Tomcat サービスを停止する必要があります。このサービスを停止するには、utils service stop Cisco Finesse Tomcat コマンドを使用します。
Cisco Finesse Tomcat サービスが停止していない場合、Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを無効にするコマンドは失敗します。また、このコマンドは、Cisco Finesse HTTPS リダイレクトがすでに無効の場合にも失敗します。
Cisco Finesse HTTPS リダイレクトを無効にした後、コマンド utils service start Cisco Finesse Tomcat を使用して Cisco Finesse Tomcat サービスを開始します。
Finesse サービス
サービスを表示、開始、停止するには:
-
Cisco Finesse で使用されるプラットフォームの TCP/IP サービス、UDP サービスおよび UNIX ドメイン ソケットを表示するには、show network all detail を使用します。
-
サービスのステータスを取得するには、utils service list を使用します。
すべてのサービスとそのステータスの一覧を取得します。
サービスの状態として、「STOPPED」、「STARTING」、「STARTED」のいずれかが表示されます。
「STOPPED」はサービスが動作していないことを意味します。「STARTING」はサービスが動作を開始し、必要な初期化を実行していることを意味します。「STARTED」はサービスが正常に初期化され、動作していることを意味します。
-
サービスを開始するには、utils service start サービス名を使用します。
このコマンドは、指定されたサービスを開始します。
-
サービスを停止するには、utils service stop サービス名を使用します。
このコマンドは、指定されたサービスを停止します。
-
Cisco Finesse Tomcat を起動するには、utils service start Cisco Finesse Tomcat を使用します。
-
Cisco Finesse Tomcat を停止するには、utils service stop Cisco Finesse Tomcat を使用します。
-
Cisco Finesse Tomcat を再起動するには、utils service restart Cisco Finesse Tomcat を使用します。
(注)
Cisco Finesse サービス関連の問題が発生している場合は、Finesse サービスを再起動します。ほとんどのサービス関連の問題は、サービスを再起動しても修正できないことに注意してください。Cisco DB を再起動することは推奨されません。
Cisco Finesse Notification Service のロギング
Cisco Finesse Notification Service のロギングのステータスが有効か無効かを表示するには、以下のコマンドを実行します。
-
Cisco Finesse Notification Service のロギングのステータスを取得するには:utils finesse notification logging status
このコマンドは、Cisco Finesse Notification Service のロギングが現在、システム上で有効か無効かを表示します。
(注)
Cisco Finesse Notification Service ロギングのステータスを取得するコマンドを実行する前に Cisco Finesse Notification Service を実行していることを確認します。このサービスが実行されていない場合、このコマンドは失敗します。
-
Cisco Finesse Notification Service のロギングを有効にするには、次のコマンドを実行します。utils finesse notification logging enable
(注)
Cisco Finesse Notification Service ロギングを有効にするコマンドを実行する前に Cisco Finesse Notification Service を実行していることを確認してください。このサービスが実行されていない場合、このコマンドは失敗します。また、このコマンドは、Cisco Finesse Notification Service のロギングがすでに有効の場合にも失敗します。
ロギングを有効にし、Cisco Finesse Notification Service を再起動すると、ロギングは自動的に無効になります。
-
Cisco Finesse Notification Service のロギングを無効にするには、次のコマンドを実行します。utils finesse notification logging disable
(注)
Cisco Finesse Notification Service ロギングを無効にするコマンドを実行する前に Cisco Finesse Notification Service を実行していることを確認してください。このサービスが実行されていない場合、このコマンドは失敗します。また、このコマンドは、Cisco Finesse Notification Service のロギングがすでに無効の場合にも失敗します。
Cisco Finesse トレース ロギング
Cisco Finesse のトレース ログを切り替える場合、Finesse IPPA のトレース ログを有効にする場合、およびレルムのデバッグ ログを有効にする場合には、次のコマンドを使用します。
(注) |
トレースのロギングを有効にすると、システムでオーバーロードが発生する可能性があるため、これはデバッグ目的でのみ使用する必要があります。 |
-
utils finesse trace enable
このコマンドでは、次のことを実行できます。 -
Cisco Finesse のトレース ログを有効にします。
-
コマンド ディスパッチャー ログをオンにします。
-
Finesse IPPA のトレース ログを有効にします。
-
レルムのデバッグ ログを有効にします。
-
-
utils finesse trace disable
このコマンドでは、次のことを実行できます。 -
Cisco Finesse のトレース ログを無効にします。
-
コマンド ディスパッチャー ログをオフにします。
-
Finesse IPPA のトレース ログを無効にします。
-
レルムのデバッグ ログを無効にします。
(注)
各コマンドの実行後に、変更が反映されるまで 60 秒待ちます。
-
-
utils finesse trace status
このコマンドでは、次のステータスを表示できます。 -
有効(Enabled):4 つのアクションすべてが有効な場合。
-
無効(Disabled):4 つのアクションすべてが無効な場合。
-
すべてのアクションが有効または無効ではない場合には、警告メッセージが表示されます。
Cisco Finesse トースター通知
-
utils finesse toaster enable [closeTimeout]: Cisco Finesse トースター通知を有効にします。
(注)
トースター通知を有効にするときには、closeTimeout パラメータ(タイムアウト秒数)を使用して、トースター通知を自動的に閉じるまでの時間間隔を設定します。パラメータが指定されていない場合、デフォルトでタイムアウトは 8 秒に設定されます。タイムアウト アクティビティの有効な範囲は 5 ~ 15 秒間です。タイムアウトの変更を有効にするには、ブラウザを更新する必要があります。
closeTimeout パラメータは Windows OS 上の Chrome ブラウザでのみ使用できます。Mac OS では、Chrome ブラウザはトースター通知を自動的に閉じます。
-
utils finesse toaster disable:Cisco Finesse トースター通知を無効にします。
-
utils finesse toaster status:Cisco Finesse トースター通知のステータス(有効または無効)を表示します。
(注) |
Cisco Finesse トースター通知は、Internet Explorer ブラウザでは動作しません。 |
Cisco Finesse IPPA の非アクティブ タイムアウト
Cisco Finesse IPPA で非アクティブ タイムアウト機能を有効または無効にするには、次の CLI コマンドを使用します。Finesse IPPA エージェントが別の画面を表示している場合に Cisco Finesse IPPA からログアウトされないようにするため、Cisco Finesse の非アクティブ タイムアウト機能を無効にするか、120 秒から 1 日(秒数単位)の範囲内でタイムアウトを増加する必要があります。
-
utils finesse ippa_inactivity_timeout enable: Cisco Finesse IPPA の非アクティブ タイムアウト機能を有効にします。
(注)
Cisco Finesse IPPA の非アクティブ タイムアウトに設定されているデフォルトの時間は 120 秒です。
-
utils finesse ippa_inactivitytimeout disable:Cisco Finesse IPPA の非アクティブ タイムアウト機能を無効にします。
(注)
Cisco Finesse IPPA の非アクティブ タイムアウトを無効にすると、エージェントが別の画面を表示している場合に、Cisco Finesse IPPA からログアウトされません。
-
utils finesse ippa_inactivitytimeout enable inactivity_timeout:Cisco Finesse IPPA の非アクティブ タイムアウト機能を有効にし、タイムアウトを n 秒に設定します。
(注)
n の最小値は 120 秒、最大値は 1 日(86,400 秒)です。
-
utils finesse ippa_inactivity_timeout status: Cisco Finesse IPPA の非アクティブ タイムアウトのステータスを確認します。
(注) |
Finesse IPPA の非アクティブ タイムアウト CLI は、プライマリとセカンダリの両方の Finesse サーバで実行する必要があります。Cisco Finesse の非アクティブ タイムアウト機能を有効または無効にした場合は、Cisco Finesse Tomcat を再起動する必要があります。また、この再起動はメンテナンス期間内に実行する必要があります。アップグレード中に非アクティブ タイムアウト設定は維持されないため、アップグレード後に再設定する必要があります。 この機能が特定の IP フォン モデルでどのように動作するかについては、次を参照してください。 https://www.cisco.com/c/en/us/support/customer-collaboration/unified-contact-center-enterprise/products-device-support-tables-list.html |
アップグレード
アップグレード関連のコマンドは、utils system upgrade の下にグループ化されています。
アップグレードを開始するには、utils system upgrade initate を使用します。
このコマンドを使用すると、アップグレードおよび Cisco Option Package(COP)ファイルを、ローカルとリモートの両方のディレクトリからインストールできます。
アップグレードをキャンセルするには、utils system upgrade cancel を使用します。
シャットダウン
Finesse をシャットダウンするには、utils system shutdown を使用します。
Finesse サーバを実行する仮想ホストもメンテナンス イベント中にシャットダウンされる場合は、メンテナンス イベントの完了後に Finesse の電源をオンにするために、vSphere クライアントで ESXi ホストまたはその vCenter にサインインして、プライマリとセカンダリの両方の Finesse サーバのそれぞれの仮想マシンの電源をオンにします。
リモート アカウント管理
リモート アクセス アカウントの有効化、無効化、作成、および状態の確認を行うには、次のコマンドを実行します。utils remote_account
リモート アカウントは、パス フレーズを生成します。シスコのサポート担当者はこのパス フレーズを使用することにより、アカウントの指定有効期間の間、システムにアクセスできます。
-
utils remote_account create account life
account はアカウント名です。life は、アカウントの有効期限を日単位で示します。
-
utils remote_account disable
-
utils remote_account enable
-
utils remote_account status
Replication Status
複製ステータスを調べるには、プライマリ Finesse サーバで次のコマンドを実行してください。
-
utils dbreplication runtimestate
このコマンドは、プライマリおよびセカンダリ Finesse サーバの両方で複製ステータスを返します。
-
複製の RTMT カウンタ値を確認します。クラスタのすべてのノードが複製ステータスとして 2 を示す場合、複製は正しく動作しています。
-
クラスタ内のすべてのノードで複製ステータスの RTMT カウンタ値が 3 または 4 の場合、複製は設定されていますが、エラーが生じ、複製が正しく動作していません。
-
ノードの大半で値 0 または 1 が表示される場合は、プライマリ Finesse サーバから utils dbreplication reset all コマンドを実行します。
-
いずれかのノードに対して 1 または 2 以外の複製値が表示される場合、複製が正しく設定されていません。
-
複製を修正するには、シスコ テクニカル サポートに問い合わせてください。
3rdpartygadget アカウント
3rdpartygadget アカウントはサードパーティ ガジェットを Finesse サーバにアップロードするために使用されます。このアカウントを使用する前に、パスワードを設定する必要があります。
(注) |
Finesse サーバにサードパーティ ガジェットをアップロードするには、開発者のサポート サービス契約が必要です。または、開発者サポート サービス契約を結んでいるシスコ パートナーと連携してください。サードパーティ ガジェットのアップロードの詳細については、『Cisco Finesse Web Services Developer Guide』を参照してください。 |
3rdpartygadget アカウントのパスワードを設定(またはリセット)するには、CLI にアクセスし、次のコマンドを実行します。
utils reset_3rdpartygadget_passwordパスワードを入力するプロンプトが表示されます。パスワードを入力すると、パスワードを確認するように促されます。
3rdpartygadget アカウントのパスワードは 5 ~ 32 文字にする必要があり、スペースまたは引用符(")を含めることはできません。
(注) |
サードパーティ ガジェットはアップグレード時に移行され、DRS バックアップおよびリストアに含まれます。 |
キュー統計の設定
[キュー統計(Queue Statistics)] ガジェットは、Cisco Finesse の新規インストール時にデフォルトで有効になっています(Unified CCE のみ)。Cisco Finesse 11.5(1) からシステム アップグレードを実行する場合、[キュー統計(Queue Statistics)] ガジェットがエージェントまたはスーパーバイザのデスクトップに表示されるようにするため、管理者がデスクトップ カスタム レイアウトを変更する必要があります。
キュー統計のポーリングを有効または無効にするか、キュー統計のポーリングのステータスを確認するには、次に示す CLI コマンドを使用します。
-
utils finesse queue_statistics enable
-
utils finesse queue_statistics disable
-
utils finesse queue_statistics status
(注) |
キュー統計が有効な場合、キュー統計では最大 1,500 のユーザがサポートされます(エージェントおよびスーパーバイザ)。 |