Finesse IP Phone Agent
Finesse IP Phone エージェント(IPPA)を使用すれば、エージェントとスーパバイザは、ブラウザから Finesse にアクセスする代わりに、自分の Cisco IP Phone の Finesse 機能にアクセスできます。Finesse IPPA ではサポートされる機能がブラウザ動作の Finesse デスクトップよりも少なくなりますが、Finesse IPPA を使用すれば、エージェントおよびスーパバイザがコンピュータへのアクセスを失うか、またアクセスできなくなった場合に、Finesse のコールを受信および管理できます。
スーパーバイザ タスク
Finesse IPPA はモニタ、割り込み、インターセプトなどのスーパーバイザ タスクをサポートしていませんが、スーパーバイザはサインインして IP フォンですべてのエージェント タスクを実行することができます。
管理タスク
Finesse IPPA を設定したら、Finesse デスクトップで実行する管理タスクが、サポートされた Finesse IPPA 機能にも適用されます。たとえば、デスクトップで設定するコール変数レイアウトは、IP Phone の画面に合わせてカラム レイアウトが変更されるものの、Finesse IPPA にも適用されます。
理由コードの制約事項
-
IP Phone では、Finesse は最大で 100 件の待受停止、ラップアップ、またはサインアウトの理由コードを表示できます。100 件以上のコードが設定されている場合、電話は最初の 100 件の該当するコード(グローバル コードまたは該当するチーム コード)を示します。
-
Finesse IPPA で理由コードを表示する際、一部の IP Phone モデルでは電話機の文字長制限によりコードが切り捨てられます。ご使用の環境のすべての電話機モデルで理由コードの表示を確認し、要件を満たしているか確認してください。
HTTP のみ
Finesse IPPA の電話クライアントは、Finesse で HTTPS アクセスが有効になっているかどうかに関わらず、HTTP を使用する Finesse サーバとだけ通信します。
障害時の動作
Finesse デスクトップとは異なり、Finesse IP Phone Agent では代替 Finesse サーバに自動的にフェールオーバーしません。障害シナリオで通常の動作を再開するには、Finesse IPPA エージェントは現在の Finesse の IP Phone サービスを終了して、代替 Finesse サーバに接続する別の設定済みの Finesse サービスに手動でサインインする必要があります。
障害時に処理を継続するためには、Unified CM で少なくとも 2 つの Finesse IP Phone サービスを設定し、それぞれ別の Finesse サーバを指すようにする必要があります。