レート制限機能(RLF)

この章は、次の内容で構成されています。

マニュアルの変更履歴


(注)  


リリース 21.24 よりも前に導入された機能については、詳細な改訂履歴は示していません。


改訂の詳細

リリース

初版

21.24 より前

機能説明

RLF 機能はさまざまなインターフェイスや製品で使用できる汎用フレームワークを実装し、Gx の Diameter メッセージや PCRF への Gy インターフェイスをはじめとする発信メッセージのレート制限やスロットリングを実現します。


重要


CUPS アーキテクチャにおける CLI コマンドなどの RLF 機能の動作は、CUPS 以外の環境での動作と似ています。


アプリケーションが高いレートでピアにメッセージを送信する場合(多数のセッションが同時にダウンする場合など)、すべてのセッションのアカウンティング停止メッセージが同時に生成されるため、ピアはこのような高レートでメッセージを処理できない可能性があります。この状況を克服するために、レート制限機能(RLF)フレームワークが開発されました。アプリケーションは最適なレートでメッセージを送信するため、ピアはすべてのメッセージを受信でき、過負荷状態になることがありません。

この機能を有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで rlf-template コマンドを使用します。ユーザーは、このテンプレート内でレート制限の設定を定義できます。コマンドの詳細については、『Command Line Interface Reference』[英語] を参照してください。


重要


RLF テンプレートが任意のアプリケーション(ピア/エンドポイント)にバインドされている場合は削除できません。

RLF 機能が有効になっている場合、アプリケーションから送られたすべてのメッセージは、スロットリングとレートコントロールを行うために RLF モジュールにプッシュされます。設定されたメッセージ レートに応じて、RLF モジュールはピアにメッセージを送信します。レートまたはしきい値に達すると、RLF モジュールはアプリケーションに対して、メッセージの送信速度を下げるか停止するように通知します。ピアに送られるメッセージをさらに受け入れることが可能になった場合にも、RLF モジュールはアプリケーションに通知します。RLF モジュールは通常、トークン バケット アルゴリズムを使用してレート制限を実現します。

現在、Diameter アプリケーション(Gx、Gy など)環境において、多くのオペレータが発信制御トラフィックのレート制限を実現する手段として max-outstanding number CLI コマンドを使用しています。RLF はすべてのケースでレート制限の処理を行っているため、RLF が設定されている場合は、このコマンドを使用する必要はありません。RLF と max-outstanding の両方を使用すると、望ましくない結果が生じる可能性があります。


重要


RLF が diameter endpoint とともに使用されると、ピアの max-outstanding 値が 255 に設定されます。

テンプレートを使用するには、Diameter またはその他のアプリケーションをテンプレートに関連付ける必要があります。RLF は、設定された 1 秒あたりのトランザクション数(TPS)でレート制限を実行するためのフレームワークのみを提供します。アプリケーション(Diameter など)は、各アプリケーションに固有の設定を実行する必要があります。