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この章では、Radio Resource Management(RRM)とコントローラにおけるその設定方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
• 「Radio Resource Management の概要」
Radio Resource Management(RRM)ソフトウェアはコントローラに組み込まれており、無線ネットワークのリアルタイムでの RF 管理を常時提供する組み込みの RF エンジニアとして機能します。RRM を使用すると、コントローラは次の情報について、アソシエートされている Lightweight アクセス ポイントを継続的に監視できます。
• トラフィックの負荷:トラフィックの送受信に使用される帯域幅の合計量。これにより、無線 LAN 管理者は、ネットワークの拡大状況を追跡し、クライアントの需要を見越して計画を立てることができます。
• 干渉:他の 802.11 発信元から送られてくるトラフィック量。
• ノイズ:現在割り当てられているチャネルに干渉している 802.11 以外のトラフィック量。
• カバレッジ:接続されているすべてのクライアントの Received Signal Strength Indicator(RSSI; 受信信号強度インジケータ)と Signal-to-Noise Ratio(SNR; 信号対雑音比)。
RRM は、この情報を使用して、最も効率がよくなるように 802.11 RF ネットワークを定期的に再設定できます。そのために、RRM では次の機能を実行します。
RRM は、ネットワークに追加された新しいコントローラや Lightweight アクセス ポイントを自動的に検出して設定します。その後、アソシエートされている近くの Lightweight アクセス ポイントを自動的に調整して、カバレッジとキャパシティを最適化します。
Lightweight アクセス ポイントは、使用国で有効なすべての 802.11a/b/g チャネルに加えて、他の地域で使用可能なチャネルも同時にスキャンできます。アクセス ポイントは、これらのチャネルのノイズや干渉を監視する際、最大で 60 ミリ秒の間「オフチャネル」になります。不正アクセス ポイント、不正クライアント、アドホック クライアント、干渉しているアクセス ポイントを検出するために、この間に収集されたパケットが解析されます。
(注) 過去 100 ミリ秒の間に音声トラフィックがある場合、アクセス ポイントによるオフチャネル測定が延期されます。
各アクセス ポイントがオフチャネルになるのはすべての時間のわずか 0.2% です。この動作はすべてのアクセス ポイントに分散されるので、隣接するアクセス ポイントが同時にスキャンを実行して、無線 LAN のパフォーマンスに悪影響を及ぼすことはありません。そのため管理者は、すべてのアクセス ポイントを監視でき、ネットワークの可視性が向上します。
コントローラは、リアルタイムの無線 LAN 状況に基づいて、アクセス ポイントの伝送パワーを動的に制御します。通常は、パワーを低く維持することでキャパシティを増やし、干渉を減らします。コントローラは、3 番目に伝送パワーの強いネイバーによるアクセス ポイントの認識に応じて、アクセス ポイントの伝送パワーを調整します。
伝送パワーの制御(TPC)アルゴリズムによって、RF 環境での変化に応じて、アクセス ポイントのパワーが増減します。多くの場合、TPC は干渉を低減させるため、アクセス ポイントのパワーを下げようとします。しかし、アクセス ポイントで障害が発生したり、アクセス ポイントが無効になったりして、RF カバレッジに急激な変化があると、TPC は周囲のアクセス ポイントでパワーを上げることもあります。この機能は、下記で説明するカバレッジ ホールの検出とは異なります。カバレッジ ホールの検出は主にクライアントと関係がありますが、TPC はアクセス ポイント間におけるチャネルの干渉を最小限に抑えながら、必要なカバレッジ レベルを達成するため、十分な RF パワーを提供する必要があります。
(注) 伝送パワー レベルについては、伝送パワー レベルをアクセス ポイント無線に割り当てるには、[Tx Power Level Assignment] の [Assignment Method] で [Custom] を選択し、ドロップダウン ボックスから伝送パワー レベルを選択します。を参照してください。
同じチャネル上の 2 つの隣接するアクセス ポイントによって、信号のコンテンションや信号の衝突が発生することがあります。衝突が発生すると、アクセス ポイントではデータがまったく受信されません。この動作は問題になることがあります。たとえば、誰かがカフェで E メールを読むことで、近隣の会社のアクセス ポイントのパフォーマンスに影響が及ぶような場合です。これらがまったく別のネットワークであっても、チャネル 1 を使用してカフェにトラフィックが送信されることによって、同じチャネルを使用している会社の通信が妨害される可能性があります。コントローラは、アクセス ポイント チャネルを動的に割り当てて衝突を回避し、キャパシティとパフォーマンスを改善することで、この問題に対処します。チャネルは「再利用」され、希少な RF リソースが浪費されるのを防ぐことができます。つまり、チャネル 1 はカフェから離れた別のアクセス ポイントに割り当てられます。これは、チャネル 1 をまったく使用しないよりも効果的です。
コントローラによるチャネルの動的割り当て(DCA)機能は、アクセス ポイント間における隣接するチャネルの干渉を最小限に抑える上でも役立ちます。たとえば、1 や 2 など、802.11b/g 帯域の 2 つのオーバーラップするチャネルでは、両方が同時に 11/54Mbps を使用することはできません。コントローラは、チャネルを効果的に再割り当てすることによって、隣接するチャネルを分離し、この問題を防ぎます。
コントローラは、さまざまなリアルタイムの RF 特性を検証して、チャネルの割り当てを効率的に処理します。次のような RF 特性があります。
• アクセス ポイントの受信エネルギー:各アクセス ポイントとその近隣のアクセス ポイント間で測定された受信信号強度。チャネルを最適化して、ネットワーク キャパシティを最大にします。
• ノイズ:ノイズによって、クライアントおよびアクセス ポイントの信号の品質が制限されます。ノイズが増加すると、有効なセル サイズが小さくなり、ユーザ エクスペリエンスが低下します。コントローラでは、ノイズ源を避けるようにチャネルを最適化することで、システム キャパシティを維持しながらカバレッジを最適化できます。過剰なノイズのためにチャネルが使用できない場合は、そのチャネルを回避できます。
• 802.11 干渉:干渉とは、不正アクセス ポイントや近隣の無線ネットワークなど、無線 LAN に含まれない 802.11 トラフィックのことです。Lightweight アクセス ポイントは、常にすべてのチャネルをスキャンして干渉の原因を調べます。802.11 干渉の量が定義済みの設定可能なしきい値(デフォルトは 10% です)を超えると、アクセス ポイントからコントローラにアラートが送信されます。その場合、コントローラでは、RRM アルゴリズムを使用してチャネルの割り当てを動的に調整することで、干渉がある状況でシステム パフォーマンスを向上させることができます。このような調整によって、隣接する Lightweight アクセス ポイントが同じチャネルに割り当てられることがありますが、この設定は、干渉している外部アクセス ポイントが原因で使用できないチャネルにアクセス ポイントを割り当てたままにしておくよりも効果的です。
また、他の無線ネットワークがある場合、コントローラは、他のネットワークを補足するようにチャネルの使用を変更します。たとえば、チャネル 6 に 1 つのネットワークがある場合、隣接する無線 LAN はチャネル 1 または 11 に割り当てられます。この調整によって、周波数の共有が制限され、ネットワークのキャパシティが増加します。チャネルにキャパシティがほとんど残っていない場合、コントローラはそのチャネルを回避できます。オーバーラップしないすべてのチャネルが使用される非常に高密度の展開では、コントローラでも最適な処理が行われますが、期待値を設定する際に RF 密度を考慮する必要があります。
• 利用率:利用率の監視が有効な場合、(たとえば、ロビーとエンジニアリング エリアを比較して)一部のアクセス ポイントが他のアクセス ポイントよりも多量のトラフィックを伝送するように展開されていることを、キャパシティの計算で考慮できます。これによってコントローラは、最も低いパフォーマンス(および利用率)が報告されているアクセス ポイントを改善するようにチャネルを割り当てることができます。
• 負荷:チャネル構造を変更する際には、負荷を考慮して、現在無線 LAN に存在するクライアントへの影響を最小限に抑えるようにします。このメトリックによって、すべてのアクセス ポイントの送信パケットおよび受信パケットの数が追跡されて、アクセス ポイントのビジー状態が測定されます。新しいクライアントは過負荷のアクセス ポイントを回避し、別のアクセス ポイントにアソシエートします。このパラメータはデフォルトでは無効です。
コントローラは、この RF 特性情報を RRM アルゴリズムとともに使用して、システム全体にわたる判断を行います。相反する要求の解決にあたっては、軟判定メトリックを使用して、ネットワーク干渉を最小限に抑えるための最善の方法が選択されます。最終的には、3 次元空間における最適なチャネル設定が実現します。この場合、上下のフロアにあるアクセス ポイントが全体的な無線 LAN 設定において主要な役割を果たします。
5.1 より前のコントローラ ソフトウェア リリース場合、DCA では 20 MHz チャネルを使用する無線だけがサポートされています。コントローラ ソフトウェア リリース 5.1 以降の場合、DCA のサポートは、5GHz 帯域の 802.11n 40 MHz チャネルに拡張されています。40 MHz のチャネライゼーションでは、無線は瞬間的に高いデータ レート(場合によっては、20 MHz チャネルの 2.25 倍)を達成できます。コントローラ ソフトウェア リリース 5.1 以降の場合、20 MHz または 40 MHz で動作する DCA を選択できます。
(注) 2.4GHz 帯域の 40 MHz チャネルを使用している無線は、DCA ではサポートされていません。
RRM カバレッジ ホール検出アルゴリズムは、堅牢な無線パフォーマンスに必要なレベルに達しない無線 LAN の無線カバレッジの領域を検出するように設計されています。この機能によって、Lightweight アクセス ポイントを追加(または再配置)する必要があるというアラートが生成されます。
RRM 設定で指定されたレベルを下回るしきい値レベル(RSSI、失敗したクライアントの数、失敗したパケットの割合、および失敗したパケットの数)で Lightweight アクセス ポイント上のクライアントが検出されると、アクセス ポイントからコントローラに「カバレッジ ホール」アラートが送信されます。このアラートは、ローミング先の有効なアクセス ポイントがないまま、クライアントで劣悪な信号カバレッジが発生し続けるエリアが存在することを示します。コントローラでは、修正可能なカバレッジ ホールと不可能なカバレッジ ホールが識別されます。修正可能なカバレッジ ホールの場合、コントローラでは、その特定のアクセス ポイントの伝送パワー レベルを上げることによってカバレッジ ホールが解消されます。伝送パワーを増加させることが不可能なクライアントや、パワー レベルが静的に設定されているクライアントによって生じたカバレッジ ホールがコントローラによって解消されることはありません。ダウンストリームの伝送パワーを増加させても、アップストリームのパフォーマンスの低さを改善することは不可能であり、ネットワーク内の干渉を増加させる可能性があるからです。
(注) 伝送パワーの制御および DCA がマルチコントローラ環境(RF ドメインに基づく)で動作できますが、カバレッジ ホールの検出はコントローラごとに実行されます。コントローラ ソフトウェア リリース 5.2 以降の場合、カバレッジ ホールの検出は WLAN ごとに無効にできます。詳細は、「WLAN ごとのカバレッジ ホールの検出の無効化」を参照してください。
RRM によって、最適なキャパシティ、パフォーマンス、および信頼性を備えたネットワークが構築されると同時に、面倒な履歴データの解釈と個々の Lightweight アクセス ポイントの再設定にかかる負担を避けることができます。また、一過性でトラブルシューティングが困難なノイズや干渉の問題を確認するために常時ネットワークを監視する必要がなくなります。最終的には、RRM によって、クライアントは Cisco Unified Wireless Network 経由による、シームレスで円滑な接続を利用できるようになります。
RRM では、配備されているネットワーク(802.11a および 802.11b/g)ごとに監視と制御が実施されます。つまり、無線タイプ(802.11a および 802.11b/g)ごとに RRM アルゴリズムが実行されます。RRM では、測定とアルゴリズムの両方が使用されます。RRM による測定については、監視間隔を使用して調整できます。ただし、RRM を無効にすることはできません。一方 RRM アルゴリズムは自動的に有効になりますが、チャネルやパワーの割り当てを静的に設定することで無効にすることができます。RRM アルゴリズムは、指定された更新間隔(デフォルトでは 600 秒)で実行されます。
RF グループは、RF ドメインとも呼ばれ、802.11 ネットワークごとに RRM による計算の調整を行うコントローラのクラスタです。802.11 ネットワーク タイプごとに RF グループが存在します。コントローラを RF グループにクラスタ化することで、複数のコントローラに RRM アルゴリズムを拡張できます。
Lightweight アクセス ポイントは、定期的にネイバー メッセージを無線で送信します。同じ RF グループ名を使用しているアクセス ポイントは、相互に送信されたメッセージを検証できます。検証されたネイバー メッセージを、異なるコントローラ上のアクセス ポイントが -80dBm 以上の信号強度で受信すると、コントローラによって RF グループが動的に生成されます。
(注) RF グループとモビリティ グループは、どちらもコントローラのクラスタを定義するという点では同じですが、用途に関しては異なります。この 2 つの概念がよく混同されるのは、スタートアップ ウィザードでモビリティ グループ名と RF グループ名が同じ名前に設定されるためです。さらにほとんどの場合、RF グループ内のすべてのコントローラが同じモビリティ グループに属し、モビリティ グループ内のすべてのコントローラが同じ RF グループに属します。ただし、RF グループはスケーラブルでシステム全体にわたる動的な RF 管理を実現するのに対して、モビリティ グループはスケーラブルでシステム全体にわたるモビリティとコントローラの冗長性を実現します。モビリティ グループの詳細については、 を参照してください。
コントローラ ソフトウェア リリース 4.2.99.0 以降では、1 つの RF グループで最大 20 個のコントローラと 1000 個のアクセス ポイントをサポートします。たとえば、Cisco WiSM コントローラでは最大 150 個のアクセス ポイントをサポートするので、1 つの RF グループに最大 6 台の WiSM コントローラを配置できます(150 個のアクセス ポイント× 6 個のコントローラ = 900 個のアクセス ポイントなので、1000 未満です)。同様に、4404 コントローラでは、最大 100 個のアクセス ポイントをサポートするので、1 つの RF グループに最大 10 台の 4404 コントローラを配置できます(100 x 10 = 1000)。2100 シリーズ ベースのコントローラは、最大 25 個のアクセス ポイントをサポートするので、1 つの RF グループに最大 20 台のコントローラを配置できます。
(注) 4.2.61.0 より前のコントローラ ソフトウェア リリースの場合、RRM では、1 つの RF グループで最大 5 台の 4400 シリーズ ベースのコントローラをサポートします。
RF グループのメンバによって、グループの「マスター」パワーおよびチャネル スキームを管理する RF グループ リーダーが選ばれます。RF グループ アルゴリズムは、RF グループ リーダーを動的に選択し、RF グループ リーダーが常に存在していることを確認します。グループ リーダーの割り当ては変更されることがあります(たとえば、現在の RF グループ リーダーが動作しなくなった場合、または RF グループ メンバが大幅に変更された場合)。
RF グループ リーダーは、システムによって収集されたリアルタイムの無線データを分析して、パワーおよびチャネルの割り当てを算出し、RF グループの各コントローラに送信します。RRM アルゴリズムによって、システム全体の安定性が保証され、チャネルおよびパワー スキームの変更を適切なローカル RF 領域に制限します。
6.0 より前のコントローラのソフトウェア リリースでは、チャネルの動的割り当て(DCA)の検索アルゴリズムによって、RF グループのコントローラにアソシエートされた無線について適切なチャネル計画を判別しますが、現在の計画よりも大幅に優れていない限り、新しいチャネル計画は適用されません。両方の計画で最も不適切な無線のチャネル メトリックにより、適用する計画が決定されます。新しいチャネル計画を適用するための唯一の基準として最もパフォーマンスの低い無線を使用すると、ピンニングまたはカスケードの問題が発生する可能性があります。
ピンニングは、アルゴリズムによって RF グループの一部の無線に適したチャネル計画が検出されても、ネットワーク内の最も条件の悪い無線には適したチャネル オプションがないため、チャネル計画の変更は実施されないことを指します。つまり、RF グループ内の最も条件の悪い無線によって、グループ内の他の無線がより適切なチャネル計画を探すことができなくなる場合があります。ネットワークの規模が大きければ大きいほど、よりピンニングになりやすいです。
1 つの無線のチャネルが変更された場合に、RF 領域の残りの無線を最適化するため、連続してチャネル変更が行われると、カスケードが発生します。このような無線を最適化すると、ネイバーやネイバーのネイバーのチャネル計画が次善のものになり、チャネル最適化が起動されます。この影響は、すべてのアクセス ポイント無線が同じ RF グループに属している場合、複数のフロアまたは複数の建物に広がることがあります。チャネル変更におけるこの種のドミノ効果は、大きなクライアントの混乱を引き起こし、ネットワークを不安定にします。
ピンニングとカスケードの主な原因は、新しいチャネル計画を検索する方法と、起こる可能性のあるチャネル計画の変更が単一の無線の RF 状態によって制御されているという事実にあります。コントローラ ソフトウェア リリース 6.0 の DCA アルゴリズムは、ピンニングとカスケードを回避するよう再設計されました。次の変更が実装されました。
• 複数のローカル検索 :DCA 検索アルゴリズムでは、単一の無線による単一のグローバル検索ではなく、同じ DCA の処理内で異なる無線によって開始される複数のローカル検索が実行されます。この変更によって、ピンニングとカスケードの両方に対応できるだけでなく、安定性を損なうことなく、DCA に必要な柔軟性と適合性が維持されます。
• 複数のチャネル計画変更イニシエータ(CPCI) :以前は、最も条件の悪い単一の無線が、チャネル計画変更の唯一のイニシエータでした。しかし、RF グループ内の各無線が評価されて、イニシエータ候補として優先順位付けされるようになりました。生成されたリストはインテリジェントにランダム化されるので、最終的にすべての無線が評価され、ピンニングが発生する可能性はなくなります。
• チャネル計画変更の適用制限(ローカリゼーション) :各 CPCI 無線の場合、DCA アルゴリズムは適切なチャネル計画を求めてローカル検索を実行しますが、実際には CPCI 無線自身および 1 ホップ近隣のアクセス ポイントのみが現在の送信チャネルを変更できます。そのため、アクセス ポイントによるチャネル計画変更のトリガの影響は、そのアクセス ポイントの 2 RF ホップ内だけで認識され、実際のチャネル計画変更は 1 ホップ RF 領域内に制限されます。この制限はすべての CPCI 無線にわたって適用されるため、カスケードが発生する可能性はありません。
• 非 RSSI ベースの累積コスト メトリック :累積コスト メトリックによって、全範囲、領域、またはネットワークが指定のチャネル計画でどの程度のパフォーマンスを示すのかを測定します。つまり、チャネル計画の品質全体を把握する目的で、その領域内にあるすべてのアクセス ポイントに関する個々のコスト メトリックが考慮されます。これらのメトリックを使用することで、すべてのチャネル計画変更に単一の各無線の品質の向上または低下が含まれるようになります。その目的は、単一の無線の品質は向上するが、他の複数の無線のパフォーマンスが大幅に低下するような、チャネル計画変更を避けることです。
RRM アルゴリズムは、指定された更新間隔(デフォルトでは 600 秒)で実行されます。更新間隔の合間に、RF グループ リーダーは各 RF グループ メンバーにキープアライブ メッセージを送信し、リアルタイムの RF データを収集します。
(注) 複数の監視間隔を使用することもできます。詳細は、「RRM の設定」を参照してください。
コントローラには RF グループ名が設定されます。この RF グループ名は、そのコントローラに接続されているすべてのアクセス ポイントに送信され、アクセス ポイントでは、この名前がハッシュ MIC をネイバー メッセージで生成するための共有秘密として使用されます。RF グループを作成するには、グループに含めるすべてのコントローラに同じ RF グループ名を設定すればよいだけです。
コントローラに接続されているアクセス ポイントが別のコントローラ上のアクセス ポイントから RF 伝送を受け取る可能性がある場合は、それらのコントローラに同じ RF グループ名を設定する必要があります。アクセス ポイント間の RF 伝送を受信する可能性がある場合、802.11 干渉およびコンテンションをできるだけ回避するには、システム全体にわたる RRM が推奨されます。
この項では、GUI または CLI を使用して RF グループを設定する手順について説明します。
(注) 通常、RF グループ名は展開時にスタートアップ ウィザードを使用して設定されます。ただし、必要に応じて変更できます。
(注) 複数の国コード機能を使用している場合、同じ RF グループに接続する予定のすべてのコントローラは、同じ国で構成された一連の国々を同じ順序で設定する必要があります。
(注) Cisco Wireless Control System(WCS)を使用して RF グループを設定することもできます。手順については、『Cisco Wireless Control System Configuration Guide』を参照してください。
GUI を使用して RF グループを作成する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Controller] > [General] の順に選択して、[General] ページを開きます(図 11-1 を参照)。
ステップ 2 [RF-Network Name] フィールドに RF グループの名前を入力します。名前には、19 文字以内の ASCII 文字を使用できます。
ステップ 3 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 4 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
ステップ 5 RF グループに含める各コントローラについて、この手順を繰り返します。
CLI を使用して RF グループを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 config network rf-network-name name と入力して、RF グループを作成します。
(注) グループ名として 19 文字以内の ASCII 文字を入力します。
ステップ 2 show network と入力して、RF グループを表示します。
ステップ 3 save config と入力して、設定を保存します。
ステップ 4 RF グループに含める各コントローラについて、この手順を繰り返します。
この項では、GUI または CLI を使用して RF グループのステータスを表示する手順について説明します。
(注) Cisco Wireless Control System(WCS)を使用して RF グループのステータスを表示することもできます。手順については、『Cisco Wireless Control System Configuration Guide』を参照してください。
GUI を使用して RF グループのステータスを表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [RRM] > [RF Grouping] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g) > RRM > RF Grouping] ページを開きます(図 11-2 を参照)。
図 11-2 [802.11a > RRM > RF Grouping] ページ
このページには、RF グループの詳細が示されます。具体的には、グループ情報の更新間隔(デフォルトでは 600 秒)、RF グループ リーダーの MAC アドレス、この特定のコントローラがグループ リーダーであるかどうか、グループ情報の最終更新時間、およびすべてのグループ メンバーの MAC アドレスです。
(注) [Group Mode] チェックボックスを使用して設定する自動 RF グループ化は、デフォルトで有効になっています。このパラメータの詳細については、「GUI を使用した RF グループ モードの設定」を参照してください。
ステップ 2 必要に応じて、選択しなかったネットワーク タイプ(802.11a または 802.11b/g)について、この手順を繰り返します。
CLI を使用して RF グループのステータスを表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 show advanced 802.11a group と入力して、802.11a RF ネットワークの RF グループ リーダーであるコントローラを表示します。次のような情報が表示されます。
このテキストは、RF グループの詳細を示しています。具体的には、このコントローラで自動 RF グループ化が有効かどうか、グループ情報の更新間隔(デフォルトでは 600 秒)、RF グループ リーダーの MAC アドレス、この特定のコントローラの MAC アドレス、およびグループ情報の最終更新時間です。
(注) グループ リーダーとグループ メンバーの MAC アドレスが同じ場合、そのコントローラは現在、グループ リーダーです。
ステップ 2 show advanced 802.11b group と入力して、802.11b/g RF ネットワークの RF グループ リーダーであるコントローラを表示します。
コントローラで事前設定された RRM 設定は、ほとんどの展開向けに最適化されています。ただし、GUI または CLI を使用して、コントローラの RRM 設定パラメータをいつでも変更できます。
(注) RF グループの一部であるコントローラ上、または RF グループの一部でないコントローラ上で、これらのパラメータを設定できます。
(注) RRM パラメータは、RF グループ内のすべてのコントローラで同じ値に設定する必要があります。RF グループ リーダーは、コントローラのリブートの結果として、または互いに受信する無線に応じて変更される可能性があります。RRM パラメータの異なる RF グループ メンバがある場合は、グループ リーダーが変更されると、異なる結果が生じることがあります。
コントローラの GUI を使用して設定できる RRM パラメータは、RF グループ モード、伝送パワーの制御、チャネルの動的割り当て、カバレッジ ホールの検出、プロファイルしきい値、監視チャネル、および監視間隔です。これらのパラメータを設定するには、次の項の指示に従ってください。
コントローラの GUI を使用して RF グループ モードを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [RRM] > [RF Grouping] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g) > RRM > RF Grouping] ページを開きます(図 11-2 を参照)。
ステップ 2 [Group Mode] チェックボックスをオンにして、このコントローラが RF グループに参加できるようにするか、またはオフにしてこの機能を無効化します。この機能を有効にすると、コントローラによって、他のコントローラを含む RF グループが自動的に生成されます。グループでは、グループの RMM パラメータの設定を最適化するためのリーダーが動的に選ばれます。無効にすると、コントローラは、自動 RF グループ化に参加せずに、コントローラに直接接続されているアクセス ポイントを最適化します。 デフォルト値はオンです。
(注) コントローラが自動 RF グループ化に加わるように設定することをお勧めします。RRM の設定を無効にする際には、自動 RF グループ化への参加を無効にする必要はありません。手順については、「RRM の無効化」を参照してください。
ステップ 3 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 4 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
コントローラの GUI を使用して伝送パワーの制御を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [RRM] > [TPC] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g) > RRM > Tx Power Control (TPC)] ページを開きます(図 11-3 を参照)。
図 11-3 [802.11a > RRM > Tx Power Control (TPC)] ページ
ステップ 2 [Power Level Assignment Method] ドロップダウン ボックスから次のオプションのいずれかを選択して、コントローラの動的パワー割り当てモードを指定します。
• [Automatic] : コントローラによって、接続されているすべてのアクセス ポイントの伝送パワーが定期的に評価され、必要に応じて更新されます。これはデフォルト値です。
• [On Demand] : コントローラによって、接続されているすべてのアクセス ポイントの伝送パワーが定期的に評価されます。ただし、[Invoke Power Update Now] をクリックした場合のみ、必要に応じて電力が更新されます。
(注) [Invoke Power Update Now] をクリックしても、すぐに伝送パワーの評価と更新が行われるわけではありません。次の間隔(600 秒)まで待機します。この値は設定可能です。
• [Fixed] : コントローラによって、接続されているアクセス ポイントの伝送パワーが評価されたり、必要に応じて更新されたりすることはありません。パワー レベルは、ドロップダウン ボックスから選択した固定値に設定されます。
(注) 伝送パワー レベルには、mW 単位または dBm 単位の値の代わりに整数値が割り当てられます。この整数は、アクセス ポイントが展開されている規制区域によって異なるパワー レベルに対応します。使用可能な伝送パワー レベルについては、伝送パワー レベルをアクセス ポイント無線に割り当てるには、[Tx Power Level Assignment] の [Assignment Method] で [Custom] を選択し、ドロップダウン ボックスから伝送パワー レベルを選択します。を参照してください。
(注) 最適なパフォーマンスを確保するには、[Automatic] 設定を使用することをお勧めします。コントローラのチャネルおよびパワーの動的設定を無効にする必要がある場合、手順については「コントローラにおけるチャネルおよびパワーの動的割り当てのグローバルな無効化」を参照してください。
ステップ 3 [Power Threshold] フィールドに、アクセス ポイントのパワーを減らすかどうか判断する際に RRM で使用する切断信号レベルを入力します。このパラメータのデフォルト値は -70 dBm ですが、アクセス ポイントの伝送パワー レベルが必要以上に高い(または低い)場合は変更できます。
このパラメータの範囲は -80 ~ -50 dBm です。この値を -65 ~ -50 dBm の範囲で増やすと、アクセス ポイントは高い伝送パワーで動作するようになります。値を減らすと、逆の効果が得られます。
多数のアクセス ポイントを使用しているアプリケーションでは、しきい値を -80 dBm または - 75 dBm に減らして、無線クライアントが認識可能な BSSID(アクセス ポイント)やビーコンの数を少なくするとよいでしょう。一部の無線クライアントは多数の BSSID や高速ビーコンを処理できない場合があり、デフォルトのしきい値では、問題のある動作を起こす可能性があります。
このページには、次のような伝送パワー レベルのパラメータの設定も表示されますが、これらは設定できません。
• [Power Neighbor Count]:伝送パワー制御アルゴリズムを実行するためにアクセス ポイントに必要なネイバーの最小数です。
• [Power Assignment Leader]:パワー レベルの割り当てを担当する RF グループ リーダーの MAC アドレスです。
• [Last Power Level Assignment]:RRM が現在の伝送パワー レベルの割り当てを最後に評価した時間です。
ステップ 4 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 5 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
TPC アルゴリズムは、このリリースで大幅な改変が行われたため、数多くのさまざまな RF 環境で RF パワーを平衡化するのに適切な役割を果たします。ただし、自動パワー制御では、アーキテクチャの制約事項またはサイトの制約事項のため、適切な RF 設計を実装できなかった一部のケースは解消できない可能性があります。たとえば、すべてのアクセス ポイントを互いに近づけて中央の廊下に設置する必要があるが、建物の端までカバレッジが必要とされる場合などです。
このようなケースでは、最大および最小の伝送パワー制限を設定し、TPC の推奨を無効化することができます。最大および最小の TPC パワー設定は、設定元のコントローラに接続されているアクセス ポイントのみに適用されます。これはグローバル RRM コマンドではありません。デフォルトの設定は基本的にはこの機能を無効にするので、TPC の推奨を無効化する際には注意してください。
[Maximum Power Level Assignment] および [Minimum Power Level Assignment] フィールドを設定するには、[Tx Power Control] ページで RRM に使用する最大および最小の伝送パワーを入力します。これらのパラメータの範囲は -126 ~ 126 dBM です。最小値を最大値よりも大きくしたり、最大値を最小値よりも小さくしたりすることはできません。
最大伝送パワーを設定すると、RRM では、コントローラに接続されているすべてのアクセス ポイントはこの伝送パワー レベルを上回ることはできません(パワーは RRM TPC またはカバレッジ ホールの検出により設定されます)。たとえば、最大伝送パワーを 11 dBm に設定すると、アクセス ポイントを手動で設定しない限りは、11 dBm を上回って伝送を行うアクセス ポイントはありません。
RRM スキャンに使用されるチャネルを選択する際に動的チャネル割り当て(DCA)アルゴリズムで考慮されるチャネルを、コントローラの GUI を使用して指定する手順は、次のとおりです。この機能は、クライアントが古いデバイスであるため、またはクライアントに特定の制約事項があるために、クライアントで特定のチャネルがサポートされないことがわかっている場合に役立ちます。
ステップ 1 802.11a または 802.11b/g ネットワークを無効にする手順は、次のとおりです。
a. [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [Network] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g)Global Parameters] ページを開きます。
b. [802.11a(または 802.11b/g)Network Status] チェックボックスをオフにします。
ステップ 2 [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [RRM] > [DCA] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g) > RRM > Dynamic Channel Assignment (DCA)] ページを開きます(図 11-4 を参照)。
図 11-4 [802.11a > RRM > Dynamic Channel Assignment (DCA)] ページ
ステップ 3 [Channel Assignment Method] ドロップダウン ボックスから次のオプションのいずれかを選択して、コントローラの DCA モードを指定します。
• [Automatic] : コントローラによって、接続されているすべてのアクセス ポイントのチャネル割り当てが定期的に評価され、必要に応じて更新されます。これはデフォルト値です。
• [Freeze] : 必要に応じて、コントローラによって、接続されているすべてのアクセス ポイントのチャネル割り当ての評価と更新が行われます(ただし、[Invoke Channel Update Once] をクリックする場合のみ)。
(注) [Invoke Channel Update Once] をクリックしても、すぐにチャネル割り当ての評価と更新が行われるわけではありません。次の間隔が経過するまで待機します。
• [OFF] : DCA を無効にし、すべてのアクセス ポイントの無線を帯域の最初のチャネル(デフォルトの値)に設定します。このオプションを選択する場合は、すべての無線のチャネルを手動で割り当てる必要があります。
(注) 最適なパフォーマンスを確保するには、[Automatic] 設定を使用することをお勧めします。コントローラのチャネルおよびパワーの動的設定を無効にする必要がある場合、手順については「コントローラにおけるチャネルおよびパワーの動的割り当てのグローバルな無効化」を参照してください。
ステップ 4 [Interval] ドロップダウン ボックスで、[10 minutes]、[1 hour]、[2 hours]、[3 hours]、[4 hours]、[6 hours]、[8 hours]、[12 hours]、または [24 hours] のいずれかのオプションを選択し、DCA アルゴリズムを実行する間隔を指定します。デフォルト値は [10 minutes] です。
(注) コントローラで OfficeExtend アクセス ポイントだけをサポートする場合は、最適なパフォーマンスのため、DCA の間隔は 6 時間に設定することをお勧めします。OfficeExtend アクセス ポイントとローカル アクセス ポイントの組み合わせを使用した展開では、10 分~ 24 時間の範囲を使用できます。
ステップ 5 [AnchorTime] ドロップダウン ボックスで、DCA アルゴリズムの開始時刻を指定する数値を選択します。オプションは、 0 ~ 23(両端の値を含む)の数値で、 午前 12 時から 午後 11 時の時刻を表します。
ステップ 6 [Avoid Foreign AP Interference] チェックボックスをオンにすると、コントローラの RRM アルゴリズムで、Lightweight アクセス ポイントにチャネルを割り当てるときに、外部アクセス ポイント(無線ネットワークに含まれないもの)からの 802.11 トラフィックが考慮されます。この機能を無効にする場合は、オフにします。たとえば RRM では、外部アクセス ポイントに近いチャネルをアクセス ポイントが回避するようにチャネル割り当てを調整できます。デフォルト値はオンです。
ステップ 7 [Avoid Cisco AP Load] チェックボックスをオンにすると、コントローラの RRM アルゴリズムで、チャネルを割り当てるときに、無線ネットワーク内の Cisco Lightweight アクセス ポイントからの 802.11 トラフィックが考慮されます。この機能を無効にする場合は、オフにします。たとえば RRM では、トラフィックの負荷が高いアクセス ポイントに適切な再利用パターンを割り当てることができます。デフォルトではオフになっています。
ステップ 8 [Avoid Non-802.11a (802.11b) Noise] チェックボックスをオンにすると、コントローラの RRM アルゴリズムで、Lightweight アクセス ポイントにチャネルを割り当てるときに、ノイズ(802.11 以外のトラフィック)が考慮されます。この機能を無効にする場合は、オフにします。たとえば RRM では、電子レンジなど、アクセス ポイント以外を原因とする重大な干渉があるチャネルをアクセス ポイントに回避させることができます。デフォルト値はオンです。
ステップ 9 [DCA Channel Sensitivity] ドロップダウン ボックスから、次のオプションのいずれかを選択して、チャネルを変更するかどうかを判断する際の、信号、負荷、ノイズ、干渉などの環境の変化に対する DCA アルゴリズムの感度を指定します。
• [Low] : 環境の変化に対する DCA アルゴリズムの感度は特に高くありません。
• [Medium] : 環境の変化に対する DCA アルゴリズムの感度は中程度です。
• [High] : 環境の変化に対する DCA アルゴリズムの感度が高くなります。
デフォルトでは [Medium] です。DCA の感度のしきい値は、 表 11-1 で示すように、無線帯域によって異なります。
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ステップ 10 802.11a/n ネットワークの場合のみ、次のいずれかの[Channel Width] オプションを選択し、5 GHz 帯域のすべての 802.11n 無線でサポートするチャネル帯域幅を指定します。
• [20 MHz] : 20 MHz のチャネル帯域幅(デフォルト)
(注) [40 MHz] を選択する場合、[DCA Channel List] の [DCA Channels] フィールドには、現在選択されているチャネルが表示されます。チャネルを選択するには、[Select] カラムでそのチャネルのチェックボックスをオンにします。チャネルの選択を解除するには、チャネルのチェックボックスをオフにします。 の [DCA Channel List] から少なくとも 2 つの隣接チャネルを選択します(たとえば、プライマリ チャネルとして 36、拡張チャネルとして 40)。チャネルを 1 つだけしか選択しない場合、そのチャネルは 40 MHz のチャネル帯域幅では使用されません。
(注) [40 MHz] を選択する場合、個々のアクセス ポイントで使用するプライマリ チャネルおよび拡張チャネルも構成できます。設定手順については、「GUI を使用したチャネルおよび伝送パワー設定の静的割り当て」を参照してください。
(注) グローバルに設定した DCA チャネル幅の設定を無効にする場合は、[802.11a/n Cisco APs > Configure] ページで 20 または 40 MHz モードのアクセス ポイントの無線を静的に設定できます。アクセス ポイント無線で静的 RF チャネルの割り当て方法を [Global] に変更すると、グローバルな DCA 設定によりアクセス ポイントが使用していたチャネル幅設定は上書きされます。変更が有効になるには最長 30 分(DCA を実行する間隔に応じて)かかる場合があります。
このページには、次のようなチャネル パラメータの設定も表示されますが、これらは設定できません。
• [Channel Assignment Leader]:チャネルの割り当てを担当する RF グループ リーダーの MAC アドレスです。
• [Last Auto Channel Assignment]:RRM が現在のチャネル割り当てを最後に評価した時刻です。
ステップ 11 [DCA Channel List] の [DCA Channels] フィールドには、現在選択されているチャネルが表示されます。チャネルを選択するには、[Select] カラムでそのチャネルのチェックボックスをオンにします。チャネルの選択を解除するには、チャネルのチェックボックスをオフにします。
範囲:
802.11a:36、40、44、48、52、56、60、64、100、104、108、112、116、132、136、140、149、153、157、161、165、190、196
802.11b/g:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11
デフォルト:
802.11a:36、40、44、48、52、56、60、64、100、104、108、112、116、132、136、140、149、153、157、161
802.11b/g:1、6、11
(注) 802.11a 帯域の拡張 UNII-2 チャネル(100、104、108、112、116、132、136、および 140)は、チャネル リストには表示されません。-E 規制区域に Cisco Aironet 1520 シリーズ メッシュ アクセス ポイントがある場合、運用を開始する前に、DCA チャネル リストにこれらのチャネルを含める必要があります。以前のリリースからアップグレードしている場合は、これらのチャネルが DCA チャネル リストに含まれていることを確認します。チャネル リストにこれらのチャネルを含めるには、[Extended UNII-2 Channels] チェックボックスをオンにします。
ステップ 12 ネットワーク内で Cisco Aironet 1520 シリーズ メッシュ アクセス ポイントを使用している場合は、動作させる 802.11a 帯域で 4.9 GHz チャネルを設定する必要があります。4.9 GHz 帯域は、公共の安全に関わるクライアント アクセス トラフィック専用です。4.9 GHz チャネルを選択するには、[Select] カラムでチェックボックスをオンにします。チャネルの選択を解除するには、チャネルのチェックボックスをオフにします。
範囲:
802.11a:1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26
ステップ 13 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 14 802.11a または 802.11b/g ネットワークを再度有効にする手順は、次のとおりです。
a. [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [Network] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g)Global Parameters] ページを開きます。
b. [802.11a(または 802.11b/g)Network Status] チェックボックスをオンにします。
ステップ 15 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
(注) DCA アルゴリズムによってチャネルが変更された理由を参照するには、[Monitor] を選択して、次に [Most Recent Traps] で [View All] を選択します。トラップにより、チャネルが変更された無線の MAC アドレス、前のチャネルと新規のチャネル、変更された理由、変更前後のエネルギー、変更前後のノイズ、変更前後の干渉が示されます。
コントローラの GUI を使用してカバレッジ ホールの検出を有効にする手順は、次のとおりです。
(注) コントローラ ソフトウェア リリース 5.2 以降の場合、カバレッジ ホールの検出は WLAN ごとに無効にできます。詳細は、「WLAN ごとのカバレッジ ホールの検出の無効化」を参照してください。
ステップ 1 802.11a または 802.11b/g ネットワークを無効にする手順は、次のとおりです。
a. [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [Network] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g)Global Parameters] ページを開きます。
b. [802.11a(または 802.11b/g)Network Status] チェックボックスをオフにします。
ステップ 2 [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [RRM] > [Coverage] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g) > RRM > Coverage] ページを開きます(図 11-5 を参照)。
図 11-5 [802.11a > RRM > Coverage] ページ
ステップ 3 カバレッジ ホールの検出を有効にする場合は [Enable Coverage Hole Detection] チェックボックスをオンにします。この機能を無効にする場合は、オフにします。カバレッジ ホールの検出を有効にすると、カバレッジが不完全な領域に位置する可能性のあるクライアントを持つアクセス ポイントがあるかどうかを、アクセス ポイントから受信したデータに基づいてコントローラが自動的に判断します。デフォルト値はオンです。
ステップ 4 [Data RSSI] フィールドに、アクセス ポイントで受信されたデータ パケットの最小の受信信号強度インジケータ(RSSI)値を入力します。入力する値は、ネットワーク内のカバレッジ ホール(またはカバレッジが不完全な領域)を特定するのに使用されます。アクセス ポイントによって、ここで入力する値より RSSI 値が小さいパケットがデータ キューに受信される場合、潜在的なカバレッジ ホールが検出されています。有効な値の範囲は -90 ~ -60 dBm で、デフォルト値は -80 dBm です。アクセス ポイントでは、データ RSSI が 5 秒おきに測定され、それらが 90 秒間隔でコントローラにレポートされます。
ステップ 5 [Voice RSSI] フィールドに、アクセス ポイントで受信された音声パケットの最小の受信信号強度インジケータ(RSSI)値を入力します。入力する値は、ネットワーク内のカバレッジ ホールを特定するのに使用されます。アクセス ポイントによって、ここで入力する値より RSSI 値が小さいパケットが音声キューに受信される場合、潜在的なカバレッジ ホールが検出されています。有効な値の範囲は -90 ~ -60dBm で、デフォルト値は -75dBm です。アクセス ポイントでは、音声 RSSI が 5 秒おきに測定され、それらが 90 秒間隔でコントローラにレポートされます。
ステップ 6 [Min Failed Client Count per AP] フィールドに、RSSI 値がデータ RSSI または音声 RSSI のしきい値以下である、アクセス ポイント上のクライアントの最小数を入力します。有効な範囲は 1 ~ 75 で、デフォルト値は 3 です。
ステップ 7 [Coverage Exception Level per AP] フィールドに、信号レベルが低くなっているにもかかわらず別のアクセス ポイントにローミングできない、アクセス ポイント上のクライアントの割合を入力します。有効な値の範囲は 0 ~ 100% で、デフォルト値は 25% です。
(注) 5 秒間で失敗したパケットの数と割合の両方が、Failed Packet Count および Failed Packet Percentage(コントローラの CLI を使用して設定可能。5 秒間で失敗したパケットの数と割合の両方が、packet-count および fail-rate コマンドに入力された値を超える場合、クライアントは事前アラーム状態と判断されます。コントローラでは、この情報を使用して、真のカバレッジ ホールと偽のカバレッジ ホールが区別されます。false positive は通常、大部分のクライアントに実装されているローミング ロジックが不適切であることが原因です。90 秒間で失敗したクライアントの数と割合の両方が、coverage level global および coverage exception global コマンドで入力された値を満たすか、これを超えている場合、カバレッジ ホールが検出されます。コントローラでは、カバレッジ ホールが修正可能かどうかが判断され、適切な場合は、その特定のアクセス ポイントの伝送パワー レベルを上げることによってカバレッジ ホールが解消されます。 を参照)に設定された値を超える場合、クライアントは事前アラーム状態と判断されます。コントローラでは、この情報を使用して、真のカバレッジ ホールと偽のカバレッジ ホールが区別されます。false positive は通常、大部分のクライアントに実装されているローミング ロジックが不適切であることが原因です。90 秒間で失敗したクライアントの数と割合の両方が、[Min Failed Client Count per AP] および [Coverage Exception Level per AP] フィールドに入力された値を満たすか超えている場合、カバレッジ ホールが検出されます。コントローラでは、カバレッジ ホールが修正可能かどうかが判断され、適切な場合は、その特定のアクセス ポイントの伝送パワー レベルを上げることによってカバレッジ ホールが解消されます。
ステップ 8 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 9 802.11a または 802.11b/g ネットワークを再度有効にする手順は、次のとおりです。
a. [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [Network] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g)Global Parameters] ページを開きます。
b. [802.11a(または 802.11b/g)Network Status] チェックボックスをオンにします。
ステップ 10 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
コントローラの GUI を使用して RRM プロファイルしきい値、監視チャネル、および監視間隔を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [RRM] > [General] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g) > RRM > General] ページを開きます(図 11-6 を参照)。
図 11-6 [802.11a > RRM > General] ページ
ステップ 2 アラームに使用されるプロファイルしきい値を設定する手順は、次のとおりです。
(注) プロファイルしきい値は、RRM アルゴリズムの機能には関係ありません。これらのしきい値パラメータに設定された値を超えると、Lightweight アクセス ポイントからコントローラに SNMP トラップ(またはアラート)が送信されます。
a. [Interference] フィールドに、1 つのアクセス ポイントにおける干渉(無線ネットワーク外の発信元からの 802.11 トラフィック)の割合を入力します。有効な値の範囲は 0 ~ 100% で、デフォルト値は 10% です。
b. [Clients] フィールドに、1 つのアクセス ポイントにおけるクライアントの数を入力します。有効な範囲は 1 ~ 75 で、デフォルト値は 12 です。
c. [Noise] フィールドに、1 つのアクセス ポイントにおけるノイズ(802.11 以外のトラフィック)のレベルを入力します。有効な値の範囲は -127 ~ 0 dBm で、デフォルト値は -70 dBm です。
d. [Utilization] フィールドに、1 つのアクセス ポイントで使用されている RF 帯域幅の割合を入力します。有効な値の範囲は 0 ~ 100% で、デフォルト値は 80% です。
ステップ 3 [Channel List] ドロップダウン ボックスから次のオプションのいずれかを選択して、アクセス ポイントで RRM によるスキャンに使用されるチャネルのセットを指定します。
• [All Channels] : 選択した無線でサポートされているすべてのチャネルで、RRM によるチャネル スキャンが実行されます。使用国で有効でないチャネルも対象となります。
• [Country Channels] : 使用国内の D チャネルのみで、RRM によるチャネル スキャンが実行されます。これはデフォルト値です。
• [DCA Channels] : DCA アルゴリズムによって使用されるチャネル セットのみで、RRM によるチャネル スキャンが実行されます。デフォルトでは、使用国で有効な、オーバーラップしないすべてのチャネルが対象となります。ただし、必要に応じて、DCA で使用するチャネル セットを指定できます。指定するには、「GUI を使用したチャネルの動的割り当ての設定」の手順に従ってください。
a. [Channel Scan Duration] フィールドに、無線帯域内の各チャネルでスキャンを実行する時間間隔の合計(秒)を入力します。スキャン プロセス全体の所要時間はチャネル、無線ごとに 50 ミリ秒であり、[Channel Scan Duration] に指定された間隔で実行されます。各チャネルをリッスンするための所要時間は、50 ミリ秒のスキャン時間(設定不可)とスキャン対象チャネル数によって決まります。たとえば、米国では、11 個の 802.11b/g チャネルがすべて、デフォルトの 180 秒の間隔で、50 ミリ秒間ずつスキャンされます。したがって、各スキャン チャネルで 16 秒ごとに 50 ミリ秒がリッスンに費やされます(180/11 = 約 16 秒)。スキャンが実行される間隔は、[Channel Scan Duration] パラメータによって決まります。有効な値の範囲は 60 ~ 3600 秒で、802.11a 無線および 802.11b/g 無線のデフォルト値は 180 秒です。
(注) コントローラで OfficeExtend アクセス ポイントだけをサポートする場合は、最適なパフォーマンスのため、チャネル スキャンの間隔は 1800 秒に設定することをお勧めします。OfficeExtend アクセス ポイントとローカル アクセス ポイントの組み合わせを使用した展開では、60 から 3600 秒の範囲を使用できます。
b. [Neighbor Packet Frequency] フィールドに、ネイバー パケット(メッセージ)が送信される間隔を秒単位で入力します。ネイバー パケットによって最終的にネイバー リストが構築されます。有効な値の範囲は 60 ~ 3600 秒で、デフォルト値は 60 秒です。
(注) コントローラで OfficeExtend アクセス ポイントだけをサポートする場合は、最適なパフォーマンスのため、ネイバー パケットの送信間隔は 600 秒に設定することをお勧めします。OfficeExtend アクセス ポイントとローカル アクセス ポイントの組み合わせを使用した展開では、60 から 3600 秒の範囲を使用できます。
(注) コントローラ ソフトウェア リリース 4.1.185.0 以降では、アクセス ポイント無線が既存のネイバーからネイバー パケットを 60 分以内に受信しない場合、コントローラによってネイバー リストからそのネイバーが削除されます。4.1.185.0 より前のコントローラ ソフトウェア リリースでは、コントローラが応答しないネイバー無線をネイバー リストから削除するまでの待機時間は 20 分だけです。
ステップ 5 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 6 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
(注) コントローラの RRM 関連パラメータをすべて工場出荷時のデフォルト値に戻す場合は、[Set to Factory Default] をクリックします。
コントローラの CLI を使用して RRM を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次のコマンドを入力して、802.11a または 802.11b/g ネットワークを無効にします。
config {802.11a | 802.11b} disable network
ステップ 2 伝送パワーの制御を設定するには、次のいずれかの操作を行います。
• すべての 802.11a または 802.11b/g 無線の伝送パワーが定期的に RRM によって自動的に設定されるようにするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} txPower global auto
• すべての 802.11a または 802.11b/g 無線の伝送パワーが一度だけ RRM によって自動的に再設定されるようにするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} txPower global once
• TPC アルゴリズムを無効にする伝送パワーの範囲を設定するには、次のコマンドを使用して、RRM で使用する最大および最小の伝送パワーを入力します。
config { 802.11a | 802.11b } txPower global { max | min } txpower
ここで、 txpower は、-126 ~ 126 dBM の値です。最小値を最大値よりも大きくしたり、最大値を最小値よりも小さくしたりすることはできません。
最大伝送パワーを設定すると、RRM ではアクセス ポイントがこの伝送パワーを上回ることはできません(最大値は RRM スタートアップまたはカバレッジ ホールの検出で設定されます)。たとえば、最大伝送パワーを 11 dBm に設定すると、アクセス ポイントを手動で設定しない限りは、11 dBm を上回って伝送を行うアクセス ポイントはありません。
• デフォルトの伝送パワー設定(-70 dBm)を手動で変更するには、次のコマンドを入力します。
config advanced { 802.11a | 802.11b } tx-power-control-thresh threshold
ここで、 threshold は、-80 ~ -50 dBm の値です。この値を -65 ~ -50 dBm の範囲で増やすと、アクセス ポイントは高い伝送パワーで動作するようになります。値を減らすと、逆の効果が得られます。
多数のアクセス ポイントを使用しているアプリケーションでは、しきい値を -80 dBm または - 75 dBm に減らして、無線クライアントが認識可能な BSSID(アクセス ポイント)やビーコンの数を少なくするとよいでしょう。一部の無線クライアントは多数の BSSID や高速ビーコンを処理できない場合があり、デフォルトのしきい値では、問題のある動作を起こす可能性があります。
ステップ 3 チャネルの動的割り当て(DCA)を設定するには、次のいずれかの操作を行います。
• アベイラビリティおよび干渉に基づいて、すべての 802.11a または 802.11b/g チャネルが RRM によって自動的に設定されるようにするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} channel global auto
• アベイラビリティおよび干渉に基づいて、すべての 802.11a または 802.11b/g チャネルが一度だけ RRM によって自動的に再設定されるようにするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} channel global once
• RRM を無効にし、すべてのチャネルをデフォルト値に設定するには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} channel global off
• DCA に使用するチャネル セットを指定するには、次のコマンドを入力します。
config advanced {802.11a | 802.11b} channel {add | delete} channel_number
コマンドごとに 1 つのチャネル番号のみを入力できます。このコマンドは、クライアントが古いデバイスであるため、またはクライアントに特定の制約事項があるために、クライアントで特定のチャネルがサポートされないことがわかっている場合に役立ちます。
ステップ 4 追加の DCA パラメータを設定するには、次のコマンドを使用します。
• config advanced { 802.11a | 802.11b } channel dca anchor-time value: DCA アルゴリズムの開始時刻を指定します。 value は、 午前 12 時 ~午後 11 時の時刻を表す、0 ~ 23(両端の値を含む)の数値です 。
• config advanced { 802.11a | 802.11b } channel dca interval value: DCA アルゴリズムの実行が許可される頻度を指定します。 value には、時間単位で 1、2、3、4、6、8、12、または 24 のいずれかの値を指定するか、 デフォルト値の 10 分(すなわち 600 秒)を示す 0 を指定します。
(注) コントローラで OfficeExtend アクセス ポイントだけをサポートする場合は、最適なパフォーマンスのため、DCA の間隔は 6 時間に設定することをお勧めします。OfficeExtend アクセス ポイントとローカル アクセス ポイントの組み合わせを使用した展開では、10 分~ 24 時間の範囲を使用できます。
• config advanced { 802.11a | 802.11b } channel dca sensitivity { low | medium | high } : DCA アルゴリズムでチャネルを変更するかどうかを判断する際の、信号、負荷、ノイズ、干渉などの環境の変化に対する感度を指定します。
– low の場合、環境の変化に対する DCA アルゴリズムの感度は特に高くありません。
– medium の場合、環境の変化に対する DCA アルゴリズムの感度は中程度です。
– high の場合、環境の変化に対する DCA アルゴリズムの感度が高くなります。
DCA の感度のしきい値は、 表 11-2 で示すように、無線帯域によって異なります。
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• config advanced 802.11a channel dca chan-width-11n { 20 | 40 }:5 GHz 帯域におけるすべての 802.11n 無線の DCA チャネル幅を設定します。ここで、
– 20 は 802.11n 無線のチャネル幅を 20 MHz に設定します。これはデフォルト値です。
– 40 は 802.11n 無線のチャネル幅を 40 MHz に設定します。
(注) 40 を選択する場合は、config advanced 802.11a channel {add | delete} channel_number コマンド(チャネルの動的割り当て(DCA)を設定するには、次のいずれかの操作を行います。)で少なくとも 2 つの隣接チャネルを設定する必要があります(たとえば、プライマリ チャネルとして 36、拡張チャネルとして 40)。チャネルを 1 つだけしか設定しない場合、そのチャネルは 40 MHz のチャネル帯域幅では使用されません。
(注) 40 を選択する場合、個々のアクセス ポイントで使用するプライマリ チャネルおよび拡張チャネルも構成できます。設定手順については、「CLI を使用したチャネルおよび伝送パワー設定の静的割り当て」を参照してください。
(注) グローバルに設定した DCA チャネル幅の設定を無効にする場合は、config 802.11a chan_width Cisco_AP {20 | 40} コマンドを使用して 20 または 40 MHz モードのアクセス ポイントの無線を静的に設定できます。アクセス ポイント無線で静的な設定をグローバルに変更すると、グローバルな DCA 設定によりアクセス ポイントが使用していたチャネル幅設定は上書きされます。変更が有効になるには最長 30 分(DCA を実行する間隔に応じて)かかる場合があります。
• config advanced { 802.11a | 802.11b } channel foreign { enable | disable }:チャネル割り当てにおける外部アクセス ポイントの干渉の回避を有効または無効にします。
• config advanced { 802.11a | 802.11b } channel load { enable | disable }:チャネル割り当てにおける負荷の回避を有効または無効にします。
• config advanced { 802.11a | 802.11b } channel noise { enable | disable }:チャネル割り当てにおけるノイズの回避を有効または無効にします。
• config advanced { 802.11a | 802.11b } channel update :すべての Cisco アクセス ポイントのチャネル選択の更新を開始します。
ステップ 5 カバレッジ ホールの検出を設定するには、次のコマンドを使用します。
(注) コントローラ ソフトウェア リリース 5.2 以降の場合、カバレッジ ホールの検出は WLAN ごとに無効にできます。詳細は、「WLAN ごとのカバレッジ ホールの検出の無効化」を参照してください。
• config advanced {802.11a | 802.11b} coverage {enable | disable}:カバレッジ ホールの検出を有効または無効にします。カバレッジ ホールの検出を有効にすると、カバレッジが不完全な領域に位置する可能性のあるクライアントを持つアクセス ポイントがあるかどうかを、アクセス ポイントから受信したデータに基づいてコントローラが自動的に判断します。デフォルト値は有効(enable)です。
• config advanced {802.11a | 802.11b} coverage {data | voice} rssi-threshold rssi :アクセス ポイントによって受信されるパケットの受信信号強度インジケータ(RSSI)の最小値を指定します。入力する値は、ネットワーク内のカバレッジ ホール(またはカバレッジが不完全な領域)を特定するのに使用されます。アクセス ポイントによって、ここで入力する値より RSSI 値が小さいパケットがデータ キューまたは音声キューに受信される場合、潜在的なカバレッジ ホールが検出されています。有効な値の範囲は -90 ~ -60 dBm で、データ パケットのデフォルト値は -80 dBm、音声パケットのデフォルト値は -75 dBm です。アクセス ポイントでは、RSSI が 5 秒おきに測定され、それらが 90 秒間隔でコントローラにレポートされます。
• config advanced {802.11a | 802.11b} coverage level global clients :RSSI 値がデータ RSSI または音声 RSSI のしきい値以下である、アクセス ポイント上のクライアントの最小数を指定します。有効な範囲は 1 ~ 75 で、デフォルト値は 3 です。
• config advanced {802.11a | 802.11b} coverage exception global percent :信号レベルが低くなっているにもかかわらず、別のアクセス ポイントにローミングできない、アクセス ポイント上のクライアントの割合を指定します。有効な値の範囲は 0 ~ 100% で、デフォルト値は 25% です。
• config advanced {802.11a | 802.11b} coverage {data | voice} packet-count packets :アップリンク データまたは音声パケットの最小失敗回数のしきい値を指定します。有効な値の範囲は 1 ~ 255 パケットで、デフォルト値は 10 パケットです。
• config advanced {802.11a | 802.11b} coverage {data | voice} fail-rate percent :アップリンク データまたは音声パケットの失敗率のしきい値を指定します。有効な値の範囲は 1 ~ 100% で、デフォルト値は 20% です。
(注) 5 秒間で失敗したパケットの数と割合の両方が、packet-count および fail-rate コマンドに入力された値を超える場合、クライアントは事前アラーム状態と判断されます。コントローラでは、この情報を使用して、真のカバレッジ ホールと偽のカバレッジ ホールが区別されます。false positive は通常、大部分のクライアントに実装されているローミング ロジックが不適切であることが原因です。90 秒間で失敗したクライアントの数と割合の両方が、coverage level global および coverage exception global コマンドで入力された値を満たすか、これを超えている場合、カバレッジ ホールが検出されます。コントローラでは、カバレッジ ホールが修正可能かどうかが判断され、適切な場合は、その特定のアクセス ポイントの伝送パワー レベルを上げることによってカバレッジ ホールが解消されます。
ステップ 6 次のコマンドを入力して、802.11a または 802.11b/g ネットワークを有効にします。
config {802.11a | 802.11b} enable network
(注) 802.11g ネットワークを有効にするには、config 802.11b enable network コマンドの後に、config 802.11b 11gSupport enable と入力します。
802.11a および 802.11b/g の RRM 設定を表示するには、次のコマンドを使用します。
show advanced {802.11a | 802.11b} ?
• ccx {global | Cisco_AP } :CCX RRM 設定を表示します。
• channel :チャネル割り当ての設定および統計情報を表示します。
• coverage :カバレッジ ホールの検出の設定および統計情報を表示します。
• logging :RF イベント ログおよびパフォーマンス ログを表示します。
• monitor :シスコの無線監視に関する情報を表示します。
• profile {global | Cisco_AP } :アクセス ポイントのパフォーマンス プロファイルを表示します。
• receiver :802.11a または 802.11b/g 受信装置の設定および統計情報を表示します。
• summary :802.11a または 802.11b/g アクセス ポイントの設定および統計情報を表示します。
• txpower :伝送パワー割り当ての設定および統計情報を表示します。
RRM の動作のトラブルシューティングおよび検証には、次のコマンドを使用します。
• all :すべての RRM ログのデバッグを有効にします。
• channel :RRM チャネル割り当てプロトコルのデバッグを有効にします。
• detail :RRM 詳細ログのデバッグを有効にします。
• error :RRM エラー ログのデバッグを有効にします。
• group :RRM グループ プロトコルのデバッグを有効にします。
• manager :RRM マネージャのデバッグを有効にします。
• message :RRM メッセージのデバッグを有効にします。
• packet :RRM パケットのデバッグを有効にします。
• power :RRM パワー割り当てプロトコルとカバレッジ ホールの検出のデバッグを有効にします。
• profile :RRM プロファイル イベントのデバッグを有効にします。
展開方法によっては、シスコから提供されている RRM アルゴリズムを使用するよりも、チャネルや伝送パワーの設定を静的にアクセス ポイントに割り当てる方が適している場合があります。通常、これは厳しい RF 環境や一般的でない展開に該当し、カーペットを敷いた一般的なオフィスには該当しません。
(注) チャネルおよびパワー レベルを静的にアクセス ポイントに割り当てる場合や、チャネルおよびパワーの動的割り当てを無効にする場合でも、自動 RF グループ化を使用して不要な不正デバイス イベントを回避することが必要です。
チャネルおよびパワーの動的割り当てをコントローラでグローバルに無効にすることも、チャネルおよびパワーの動的割り当てを有効にしたまま、アクセス ポイント無線ごとにチャネルおよびパワーを静的に設定することもできます。次のいずれかの項に記載された手順に従ってください。
• 「アクセス ポイント無線へのチャネルおよび伝送パワー設定の静的割り当て」
• 「コントローラにおけるチャネルおよびパワーの動的割り当てのグローバルな無効化」
(注) コントローラ上のすべてのアクセス ポイント無線に適用されるグローバルなデフォルトの伝送パワー パラメータをネットワーク タイプごとに指定できますが、チャネルの動的割り当てを無効にした場合は、アクセス ポイント無線ごとにチャネルを設定する必要があります。また、グローバルな伝送パワーを有効にしておく代わりに、アクセス ポイントごとに伝送パワーを設定することもできます。
この項では、GUI または CLI を使用してチャネルおよびパワー設定を静的に割り当てる手順について説明します。
(注) 相互に隣接するアクセス ポイントには、オーバーラップしない別のチャネルを割り当てることをお勧めします。米国でのオーバーラップしないチャネルは、802.11a ネットワークでは 36、40、44、48、52、56、60、64、149、153、157、および 161、802.11b/g ネットワークでは 1、6、および 11 です。
(注) 相互に隣接するすべてのアクセス ポイントを最大パワー レベルに割り当てないようお勧めします。
GUI を使用して、アクセス ポイント無線ごとにチャネルやパワーの設定を静的に割り当てる手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Wireless] > [Access Points] > [Radios] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] の順に選択して、[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Radios] ページを開きます(図 11-7 を参照)。
このページには、コントローラに接続されているすべての 802.11a/n または 802.11b/g/n アクセス ポイント無線とその現在の設定が表示されます。[Channel] フィールドには、プライマリ チャネルと拡張チャネルの両方が表示され、アスタリスクはグローバルに割り当てられているかどうかを示します。
ステップ 2 無線設定を変更するアクセス ポイントの青いドロップダウンの矢印の上にカーソルを置いて、[Configure] を選択します。[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Cisco APs > Configure] ページが表示されます(図 11-8 を参照)。
図 11-8 [802.11a/n Cisco APs > Configure] ページ
ステップ 3 プライマリ チャネルおよび拡張チャネルをアクセス ポイント無線に割り当てることができるようにするには、[RF Channel Assignment] の [Assignment Method] で [Custom] を選択します。
ステップ 4 [Channel Width] ドロップダウン ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。
• [20 MHz] : 20 MHz チャネルだけを使用して無線は通信できます。レガシー 802.11a 無線、20 MHz 802.11n 無線、または 20 MHz チャネルだけを使用して運用する 40 MHz 802.11n 無線の場合は、このオプションを選択します。これはデフォルト値です。
• [40 MHz] : 結合された隣接する 2 つの 20 MHz チャネルを使用して 40 MHz 802.11n 無線は通信できます。スループット向上のため、無線では RF チャネルをアクセス ポイント無線に割り当てるには、[RF Channel Assignment] の [Assignment Method] で [Custom] を選択し、ドロップダウン ボックスからチャネルを選択します。 で選択するプライマリ チャネルおよび拡張チャネルを使用します。各チャネルには、1 つの拡張チャネルがあります(36 と 40 のペア、44 と 48 のペアなど)。たとえば、プライマリ チャネルとして 44 を選択すると、コントローラでは拡張チャネルとしてチャネル 48 が使用されます。逆に、プライマリ チャネルとして 48 を選択すると、コントローラでは拡張チャネルとしてチャネル 44 が使用されます。
(注) 深刻な同一チャネル干渉が発生する可能性があるため、2.4 GHz 無線では 40 MHz チャネルは設定しないようお勧めします。
(注) 802.11a/n 無線の場合は RF チャネルの割り当て方法がカスタム モードの場合のみ、802.11b/g/n 無線の場合は RF チャネルの割り当て方法と伝送パワー レベルの割り当て方が両方ともカスタム モードの場合のみ、Channel Width パラメータを設定できます。
(注) 20 または 40 MHz モードのアクセス ポイント無線を静的に設定すると、[802.11a > RRM > Dynamic Channel Assignment (DCA)] ページでグローバルに設定された DCA チャネル幅設定が無効になります。アクセス ポイント無線で静的 RF チャネルの割り当て方法を [Global] に戻すと、グローバル DCA 設定によりアクセス ポイントが使用していたチャネル幅設定は上書きされます。変更が有効になるには最長 30 分(DCA を実行する間隔に応じて)かかる場合があります。
図 11-9 に、5 GHz 帯域のチャネル ボンディングを図示します。小さいチャネルが優先的に使用されます。
(注) 米国およびカナダでは、チャネル 116、120、124、および 128 は、40 MHz チャネル ボンディングに使用できません。
ステップ 5 この無線のアンテナ パラメータを設定する手順は、次のとおりです。
a. アクセス ポイント無線で使用するアンテナのタイプを指定するには、[Antenna Type] ドロップダウン ボックスから、[Internal] または [External] を選択します。
b. [Antenna] フィールドのチェックボックスをオンおよびオフにして、このアクセス ポイントに関して特定のアンテナの使用を有効にしたり、無効にしたりします。ここで、[A]、[B]、および [C] は特定のアンテナ ポートです。[A] は右側のアンテナ ポート、[B] は左のアンテナ ポート、[C] は中央のアンテナ ポートです。たとえば、アンテナ ポート A と B からの送信およびアンテナ ポート C からの受信を有効にするには、[Tx] では [A] と [B]、[Rx] では [C] チェックボックスをオンにします。
c. [Antenna Gain] フィールドに、外部アンテナの性能を指定する数値を入力し、特定の空間領域に無線エネルギーを向けたり収束させたりします。高ゲイン アンテナの放射パターンは、特定の方向により収束したものになります。アンテナ ゲインは 0.5 dBi 単位で測定され、デフォルト値は 0.5 dBi の 7 倍、つまり 3.5 dBi です。
高ゲイン アンテナがある場合、実際の dBi 値を 2 倍にした値を入力します(アンテナの dBi 値については、『 Cisco Aironet Antenna Reference Guide 』を参照してください)。それ以外の場合は、0 と入力します。たとえば、アンテナのゲインが 4.4 dBi の場合は、4.4 dBi に 2 をかけた 8.8 で切り捨てを行い、整数部分(8)のみを入力します。アンテナが各国の規制に違反しないように、コントローラによって、実際の環境の等価等方放射電力(EIRP)が低減されます。
d. [Diversity] ドロップダウン ボックスから、次のオプションのいずれかを選択します。
• [Enabled] : アクセス ポイントの両側でアンテナ コネクタを有効にします。これはデフォルト値です。
• [Side A] または [Right]:アクセス ポイントの右側にあるアンテナ コネクタを有効にします。
• [Side B] または [Left]:アクセス ポイントの左側にあるアンテナ コネクタを有効にします。
ステップ 6 RF チャネルをアクセス ポイント無線に割り当てるには、[RF Channel Assignment] の [Assignment Method] で [Custom] を選択し、ドロップダウン ボックスからチャネルを選択します。
ユーザが選択するチャネルはプライマリ チャネル(たとえば、チャネル 36)です。このチャネルは、レガシー 802.11a 無線および 802.11n 20 MHz 無線による通信で使用されます。802.11n 40 MHz 無線は、[Channel Width] ドロップダウン ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。 でチャネル幅として 40 MHz を選択した場合、このチャネルをプライマリ チャネルとして使用しますが、高速スループット用に追加で結合する拡張チャネルも使用します。
(注) [Current Channel] フィールドには、現在のプライマリ チャネルが表示されます。[Channel Width] ドロップダウン ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。 でチャネル幅として 40 MHz を選択すると、拡張チャネルがプライマリ チャネルの後のカッコ内に表示されます。
(注) 動作チャネルを変更すると、アクセス ポイント無線はリセットされます。
ステップ 7 伝送パワー レベルをアクセス ポイント無線に割り当てるには、[Tx Power Level Assignment] の [Assignment Method] で [Custom] を選択し、ドロップダウン ボックスから伝送パワー レベルを選択します。
伝送パワー レベルには、mW 単位または dBm 単位の値の代わりに整数値が割り当てられます。この整数は、アクセス ポイントが展開されている規制区域によって異なるパワー レベルに対応します。使用可能なパワー レベルの数は、アクセス ポイント モデルによって異なります。ただし、パワー レベル 1 は常に各国番号の設定で有効な最大パワー レベルで、それ以降の各パワー レベルは前のパワー レベルの 50% を表します。たとえば、1 = 特定の規制区域の最大パワー レベル、2 = 50% のパワー、3 = 25% のパワー、4 = 12.5% のパワーとなります。
(注) 各規制区域でサポートされている最大伝送パワー レベルについては、お使いのアクセス ポイントのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。また、サポートされているパワー レベルの数については、お使いのアクセス ポイントのデータ シートを参照してください。
(注) アクセス ポイントが全出力で動作していない場合、「Due to low PoE, radio is transmitting at degraded power」というメッセージが [Tx Power Level Assignment] セクションに表示されます。PoE 電力レベルの詳細は、「Power over Ethernet の設定」を参照してください。
ステップ 8 アクセス ポイントのこの設定を有効化するには、[Admin Status] ドロップダウン ボックスで [Enable] を選択します。
ステップ 9 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 10 アクセス ポイント無線の管理状態をコントローラから WCS へ即座に送信する手順は、次のとおりです。
a. [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [Network] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g)Global Parameters] ページを開きます。
b. [802.11a(または 802.11b/g)Network Status] チェックボックスをオンにします。
ステップ 11 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
ステップ 12 静的なチャネルおよびパワー レベルを割り当てる各アクセス ポイント無線について、この手順を繰り返します。
CLI を使用して、アクセス ポイント無線ごとにチャネルやパワーの設定を静的に割り当てる手順は、次のとおりです。
ステップ 1 802.11a または 802.11b/g ネットワーク上の特定のアクセス ポイント無線を無効にするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} disable Cisco_AP
ステップ 2 特定のアクセス ポイントのチャネル幅を設定するには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} chan_width Cisco_AP {20 | 40}
• 20 :20 MHz チャネルだけを使用して無線は通信できます。レガシー 802.11a 無線、20 MHz 802.11n 無線、または 20 MHz チャネルだけを使用して運用する 40 MHz 802.11n 無線の場合は、このオプションを選択します。これはデフォルト値です。
• 40 :結合された隣接する 2 つの 20 MHz チャネルを使用して 40 MHz 802.11n 無線は通信できます。スループット向上のため、無線では 特定のアクセス ポイントで使用するチャネルを指定するには、次のコマンドを入力します。 で選択するプライマリ チャネルおよび拡張チャネルを使用します。各チャネルには、1 つの拡張チャネルがあります(36 と 40 のペア、44 と 48 のペアなど)。たとえば、プライマリ チャネルとして 44 を選択すると、コントローラでは拡張チャネルとしてチャネル 48 が使用されます。逆に、プライマリ チャネルとして 48 を選択すると、コントローラでは拡張チャネルとしてチャネル 44 が使用されます。
(注) このパラメータは、プライマリ チャネルが静的に割り当てられる場合のみ、設定できます。
(注) 深刻な同一チャネル干渉が発生する可能性があるため、2.4 GHz 無線では 40 MHz チャネルは設定しないようお勧めします。
(注) 20 または 40 MHz モードのアクセス ポイント無線を静的に設定すると、グローバルに設定された DCA チャネル設定(config advanced 802.11a channel dca chan-width-11n {20 | 40} コマンドを使用して設定)が無効になります。アクセス ポイント無線で静的な設定をグローバルに戻すと、グローバルな DCA 設定によりアクセス ポイントが使用していたチャネル幅設定は上書きされます。変更が有効になるには最長 30 分(DCA を実行する間隔に応じて)かかる場合があります。
図 11-9に、5 GHz 帯域のチャネル ボンディングを示します。小さいチャネルが優先的に使用されます。
(注) 米国およびカナダでは、チャネル 116、120、124、および 128 は、40 MHz チャネル ボンディングに使用できません。
ステップ 3 特定のアクセス ポイントで指定のアンテナを有効または無効にするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} 11nsupport antenna {tx | rx} Cisco_AP {A | B | C} {enable | disable}
ここで、[A]、[B]、および [C] はアンテナ ポートです。[A] は右側のアンテナ ポート、[B] は左のアンテナ ポート、[C] は中央のアンテナ ポートです。たとえば、802.11a ネットワーク上のアクセス ポイント AP1 のアンテナ ポート C にあるアンテナからの送信を有効にするには、次のコマンドを入力します。
config 802.11a 11nsupport antenna tx AP1 C enable
ステップ 4 特定の空間領域に無線エネルギーを向けたり収束させたりする外部アンテナの性能の目安になる、外部アンテナ ゲインを指定するには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} antenna extAntGain antenna_gain Cisco_AP
高ゲイン アンテナの放射パターンは、特定の方向により収束したものになります。アンテナ ゲインは 0.5 dBi 単位で測定され、デフォルト値は 0.5 dBi の 7 倍、つまり 3.5 dBi です。
高ゲイン アンテナがある場合、実際の dBi 値を 2 倍にした値を入力します(アンテナの dBi 値については、『 Cisco Aironet Antenna Reference Guide 』を参照してください)。それ以外の場合は、0 と入力します。たとえば、アンテナのゲインが 4.4 dBi の場合は、4.4 dBi に 2 をかけた 8.8 で切り捨てを行い、整数部分(8)のみを入力します。アンテナが各国の規制に違反しないように、コントローラによって、実際の環境の等価等方放射電力(EIRP)が低減されます。
ステップ 5 特定のアクセス ポイントで使用するチャネルを指定するには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} channel ap Cisco_AP channel
たとえば、802.11a チャネル 36 を AP1 のデフォルト チャネルとして設定するには、次のコマンドを入力します。config 802.11a channel AP1 36
ユーザが選択するチャネルはプライマリ チャネル(たとえば、チャネル 36)です。このチャネルは、レガシー 802.11a 無線および 802.11n 20 MHz 無線による通信で使用されます。802.11n 40 MHz 無線は、特定のアクセス ポイントのチャネル幅を設定するには、次のコマンドを入力します。 でチャネル幅として 40 を選択した場合、このチャネルをプライマリ チャネルとして使用しますが、高速スループット用に追加で結合する拡張チャネルも使用します。
(注) 動作チャネルを変更すると、アクセス ポイント無線はリセットされます。
ステップ 6 特定のアクセス ポイントで使用する伝送パワー レベルを指定するには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} txPower ap Cisco_AP power_level
たとえば、802.11a AP1 の伝送パワーをパワー レベル 2 に設定するには、次のコマンドを入力します。
config 802.11a txPower ap AP1 2
伝送パワー レベルには、mW 単位または dBm 単位の値の代わりに整数値が割り当てられます。この整数は、アクセス ポイントが展開されている規制区域によって異なるパワー レベルに対応します。使用可能なパワー レベルの数は、アクセス ポイント モデルによって異なります。ただし、パワー レベル 1 は常に各国番号の設定で有効な最大パワー レベルで、それ以降の各パワー レベルは前のパワー レベルの 50% を表します。たとえば、1 = 特定の規制区域の最大パワー レベル、2 = 50% のパワー、3 = 25% のパワー、4 = 12.5% のパワーとなります。
(注) 各規制区域でサポートされている最大伝送パワー レベルについては、お使いのアクセス ポイントのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。また、サポートされているパワー レベルの数については、お使いのアクセス ポイントのデータ シートを参照してください。
ステップ 7 設定を保存するには、次のコマンドを入力します。
ステップ 8 静的なチャネルおよびパワー レベルを割り当てる各アクセス ポイント無線について、ステップ 2 からステップ 7 を繰り返します。
ステップ 9 アクセス ポイント無線を再度有効にするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} enable Cisco_AP
ステップ 10 アクセス ポイント無線の管理状態をコントローラから WCS へ即座に送信するには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} enable network
ステップ 11 設定を保存するには、次のコマンドを入力します。
ステップ 12 特定のアクセス ポイントの設定を表示するには、次のコマンドを入力します。
show ap config { 802.11a | 802.11b } Cisco_AP
GUI を使用してチャネルおよびパワーの動的割り当てを無効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [RRM] > [Auto RF] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g)Global Parameters > Auto RF] ページを開きます(図 11-2 を参照)。
ステップ 2 チャネルの動的割り当てを無効にするには、[RF Channel Assignment] で [Off] を選択します。
ステップ 3 パワーの動的割り当てを無効にするには、[Tx Power Level Assignment] で [Fixed] を選択し、ドロップダウン ボックスからデフォルトの伝送パワー レベルを選択します。
(注) 伝送パワー レベルについては、伝送パワー レベルをアクセス ポイント無線に割り当てるには、[Tx Power Level Assignment] の [Assignment Method] で [Custom] を選択し、ドロップダウン ボックスから伝送パワー レベルを選択します。を参照してください。
ステップ 4 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 5 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
ステップ 6 無線ごとにチャネルおよびパワーのデフォルト設定を無効にする場合は、コントローラに接続されている各アクセス ポイント無線にチャネルおよびパワーの静的設定を割り当てます。
ステップ 7 必要に応じて、選択しなかったネットワーク タイプ(802.11a または 802.11b/g)について、この手順を繰り返します。
すべての 802.11a または 802.11b/g 無線について RRM を無効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 次のコマンドを入力して、802.11a または 802.11b/g ネットワークを無効にします。
config {802.11a | 802.11b} disable network
ステップ 2 次のコマンドを入力して、すべての 802.11a または 802.11b/g 無線について RRM を無効にし、すべてのチャネルをデフォルト値に設定します。
config {802.11a | 802.11b} channel global off
ステップ 3 次のコマンドを入力して、802.11a または 802.11b/g ネットワークを有効にします。
config {802.11a | 802.11b} enable network
(注) 802.11g ネットワークを有効にするには、config 802.11b enable network コマンドの後に、config 802.11b 11gSupport enable と入力します。
コントローラの RF グループを作成したら、コントローラに接続されているアクセス ポイントで不正なアクセス ポイントを検出するように設定する必要があります。設定すると、アクセス ポイントによって、近隣のアクセス ポイントのメッセージ内のビーコン/プローブ応答フレームがチェックされ、RF グループの
認証 IE(Information Element; 情報要素)と一致するものが含まれているかどうかが確認されます。チェックが正常に終了すると、フレームは認証されます。正常に終了しなかった場合は、認証されているアクセス ポイントによって、近隣のアクセス ポイントが不正アクセス ポイントとして報告され、その BSSID が不正テーブルに記録されます。さらに、このテーブルはコントローラに送信されます。
コントローラの GUI を使用して RF グループ内の不正アクセス ポイントの検出を有効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 RF グループ内の各コントローラに同じ RF グループ名が設定されていることを確認します。
(注) この名前は、すべてのビーコン フレーム内の認証 IE を検証するために使用されます。各コントローラに異なる名前が設定されている場合は、障害アラームが生成されます。
ステップ 2 [Wireless] を選択して、[All APs] ページを開きます(図 11-10 を参照)。
ステップ 3 アクセス ポイントの名前をクリックして、[All APs > Details] ページを開きます(図 11-11 を参照)。
図 11-11 [All APs > Details] ページ
ステップ 4 [AP Mode] ドロップダウン ボックスから [local] または [monitor] を選択し、[Apply] をクリックして変更を適用します。
ステップ 5 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
ステップ 6 コントローラに接続されているすべてのアクセス ポイントについて、ステップ 2 からステップ 5 を繰り返します。
ステップ 7 [Security] > [Wireless Protection Policies] > [AP Authentication/MFP] の順に選択して、[AP Authentication Policy] ページを開きます(図 11-12 を参照)。
図 11-12 [AP Authentication Policy] ページ
このコントローラが属する RF グループの名前は、ページの上部に表示されます。
ステップ 8 [Protection Type] ドロップダウン ボックスから [AP Authentication] を選択して、不正アクセス ポイントの検出を有効にします。
ステップ 9 [Alarm Trigger Threshold] 編集ボックスに数値を入力して、不正アクセス ポイントに関するアラームがいつ生成されるようにするかを指定します。検出期間内にしきい値(無効な認証 IE を含むアクセス ポイント フレームの数を示します)に達した場合またはしきい値を超えた場合に、アラームが生成されます。
(注) しきい値の有効範囲は 1 ~ 255 で、デフォルト値は 1 です。アラームの誤判定を防止するには、しきい値を高い値に設定してください。
ステップ 10 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 11 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
ステップ 12 RF グループ内のすべてのコントローラについて、この手順を繰り返します。
(注) 不正アクセス ポイントの検出が有効になっていないコントローラが RF グループ内にある場合、この機能が無効になっているコントローラ上のアクセス ポイントは不正アクセス ポイントとして報告されます。
コントローラの CLI を使用して RF グループ内の不正アクセス ポイントの検出を有効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 RF グループ内の各コントローラに同じ RF グループ名が設定されていることを確認します。
(注) この名前は、すべてのビーコン フレーム内の認証 IE を検証するために使用されます。各コントローラに異なる名前が設定されている場合は、障害アラームが生成されます。
ステップ 2 config ap mode local Cisco_AP または config ap mode monitor Cisco_AP と入力して、この特定のアクセス ポイントを local(通常)モードまたは monitor(リッスン専用)モードに設定します。
ステップ 3 save config と入力して、設定を保存します。
ステップ 4 コントローラに接続されているすべてのアクセス ポイントについて、ステップ 2 とステップ 3 を繰り返します。
ステップ 5 config wps ap-authentication と入力して、不正アクセス ポイントの検出を有効にします。
ステップ 6 config wps ap-authentication threshold と入力して、不正アクセス ポイントに関するアラームがいつ生成されるようにするかを指定します。検出期間内にしきい値(無効な認証 IE を含むアクセス ポイント フレームの数を示します)に達した場合またはしきい値を超えた場合に、アラームが生成されます。
(注) しきい値の有効範囲は 1 ~ 255 で、デフォルト値は 1 です。アラームの誤判定を防止するには、しきい値を高い値に設定してください。
ステップ 7 save config と入力して、設定を保存します。
ステップ 8 RF グループ内のすべてのコントローラについて、ステップ 5 からステップ 7 を繰り返します。
(注) 不正アクセス ポイントの検出が有効になっていないコントローラが RF グループ内にある場合、この機能が無効になっているコントローラ上のアクセス ポイントは不正アクセス ポイントとして報告されます。
ビーム形成( ClientLink とも呼ばれる)は、トランスミッタで使用する空間フィルタリングの仕組みで、対象受信装置(クライアント)で受信する信号強度または信号対雑音比(SNR)を改善します。
Cisco Aironet 1140 および 1250 シリーズ アクセス ポイントはビーム形成をサポートしています。ビーム形成では、802.11a または 802.11g クライアントの方向に送信を収束させるために、複数の伝送アンテナを使用します。これにより、クライアントに対するダウンリンク SNR およびデータ レートが向上し、カバレッジ ホールが減少し、システム全体のパフォーマンスが向上します。ビーム形成は既存のすべての 802.11a および 802.11g クライアントで動作します。
ビーム形成は、クライアントの信号が次のしきい値を下回る場合のみ、開始されます。
• 802.11a クライアント :-60 dBm 以下の RSSI
• 802.11g クライアント :-50 dBm 以下の RSSI
(注) 802.11b クライアントはビーム形成をサポートしていません。
アクセス ポイントは、1 つの無線につき最大 15 個のクライアントに関してビーム形成データをアクティブに維持します。これらは、アクセス ポイントが現在ビーム形成を行っているクライアントです。
受信データ パスのアクセス ポイントは、アクティブ エントリと一致するアドレスからパケットを受信すると、アクティブ エントリのビーム形成データ(伝送ステアリング マトリクス)を更新します。アクティブ エントリではないビーム形成クライアントからパケットが受信されると、アクセス ポイントによって最も古いアクティブ エントリが自動的に置き換えられます。
伝送データ パスのパケットがアクティブ エントリ宛ての場合、アクセス ポイントは記録されたビーム形成データに基づいてパケットをリンクさせます。
• ビーム形成は、レガシー直交周波数分割多重(OFDM)データ レート(6、9、12、18、24、36、48、および 54 Mbps)でだけサポートされています。
(注) ビーム形成は、相補型符号変調(CCK)データ レート(1、2、5.5、および 11 Mbps)ではサポートされていません。
• 802.11n(現在は 1140 および 1250 シリーズ アクセス ポイント)をサポートしているアクセス ポイントでは、ビーム形成を使用できます。
• 伝送では、2 つ以上のアンテナを有効にする必要があります。
• 受信では、3 つすべてのアンテナを有効にする必要があります。
(注) アンテナの構成で、動作する伝送アンテナが 1 つに制限される場合、または OFDM データ レートが無効になる場合は、ビーム形成は使用されません。
コントローラの GUI を使用してビーム形成を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 802.11a または 802.11b/g ネットワークを無効にする手順は、次のとおりです。
a. [Wireless] > [802.11a/n(または 802.11b/g/n)] > [Network] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g)Global Parameters] ページを開きます(図 11-13 を参照)。
図 11-13 [802.11a Global Parameters] ページ
b. [802.11a(または 802.11b/g)Network Status] チェックボックスをオフにします。
ステップ 2 [Beamforming] チェックボックスをオンにして、802.11a または 802.11g ネットワーク上でビーム形成をグローバルに有効にするか、オフのままにして、この機能を無効にします。デフォルト値は無効(disable)です。
ステップ 3 ネットワークを再度有効にするには、[802.11a(または 802.11b/g)Network Status] チェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 5 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
(注) ネットワーク上でビーム形成を有効にすると、そのネットワーク タイプに該当するすべての無線で自動的に有効になります。
ステップ 6 グローバル設定を無効にして、特定のアクセス ポイントのビーム形成を有効または無効にする手順は、次のとおりです。
a. [Wireless] > [Access Points] > [Radios] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] の順に選択して、[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Radios] ページを開きます。
b. 無線設定を変更するアクセス ポイントの青いドロップダウンの矢印の上にカーソルを置いて、[Configure] を選択します。[802.11a/n(または 802.11b/g/n)Cisco APs > Configure] ページが表示されます(図 11-14 を参照)。
図 11-14 [802.11a/n Cisco APs > Configure] ページ
ステップ 7 このアクセス ポイントのビーム形成を有効にするには、[11n Parameters] で、[Beamforming] チェックボックスをオンにします。オフのままにしておくと、この機能は無効になります。デフォルトは、ネットワーク上でビーム形成が無効である場合はオフ、ネットワーク上でビーム形成が有効である場合はオンになります。
(注) アクセス ポイントが 802.11n をサポートしていない場合は、[Beamforming] オプションは使用できません。
ステップ 8 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 9 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
コントローラの CLI を使用してビーム形成を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 802.11a または 802.11b/g ネットワークを無効にするには、次のコマンドを入力します。
config { 802.11a | 802.11b } disable network
ステップ 2 802.11a または 802.11g ネットワーク上でビーム形成をグローバルに有効または無効にするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} beamforming global {enable | disable}
(注) ネットワーク上でビーム形成を有効にすると、そのネットワーク タイプに該当するすべての無線で自動的に有効になります。
ステップ 3 グローバル設定を無効にして、特定のアクセス ポイントのビーム形成を有効または無効にするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} beamforming ap Cisco_AP {enable | disable}
デフォルトの値は、ネットワーク上でビーム形成が無効である場合は無効、ネットワーク上でビーム形成が有効である場合は有効になります。
ステップ 4 ネットワークを 再度有効にするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} enable network
ステップ 5 変更を保存するには、次のコマンドを入力します。
ステップ 6 ネットワークのビーム形成ステータスを表示するには、次のコマンドを入力します。
ステップ 7 特定のアクセス ポイントのビーム形成ステータスを表示するには、次のコマンドを入力します。
show ap config {802.11a | 802.11b} Cisco_AP
クライアント ロケーションの計算に影響を与える次の 2 つのパラメータを設定できます。
これらのパラメータは、Cisco Client Extensions(CCX)v2 以降でサポートされており、参加する CCX クライアントのロケーションの正確性と適時性を強化するよう設計されています。CCX の詳細は、「Cisco Client Extensions の設定」を参照してください。
ロケーション機能が適切に動作するように、アクセス ポイントを normal、monitor、または hybrid-REAP モードに設定する必要があります。ただし、hybrid-REAP モードの場合は、アクセス ポイントをコントローラに接続する必要があります。
この機能が有効な場合、Lightweight アクセス ポイントは、CCXv2 以降を実行しているクライアントに、ブロードキャスト無線測定要求メッセージを発行します。Lightweight アクセス ポイントは、すべての SSID に対し、それぞれ有効になった無線インターフェイスを使用して、一定の設定間隔でこれらのメッセージを送信します。802.11 無線測定の実行プロセスでは、測定要求に指定されているすべてのチャネル上の CCX クライアントが 802.11 ブロードキャスト プローブ要求を送信します。Cisco Location Appliance は、アクセス ポイントで受信されたこれらの要求に基づいてアップリンク測定を使用し、すばやく正確にクライアント ロケーションを計算します。測定するクライアントのチャネルを指定する必要はありません。コントローラ、アクセス ポイント、およびクライアントによって、使用するチャネルが自動的に特定されます。
コントローラ ソフトウェア リリース 4.1 以降では、無線測定機能が拡張されたため、アクセス ポイントの観点だけでなくクライアントの観点での無線環境に関する情報もコントローラで取得できるようになりました。この場合、アクセス ポイントは、ユニキャスト無線測定要求を特定の CCXv4 または v5 クライアントに対して発行します。クライアントは、さまざまな測定レポートをアクセス ポイントおよびコントローラに返します。これらのレポートには、無線環境に関する情報と、クライアントのロケーションを解釈するために使用されるデータが含まれています。アクセス ポイントおよびコントローラが無線測定要求およびレポートで過負荷状態になるのを防ぐため、各アクセス ポイントのクライアント数は 2 つのみとし、各コントローラでサポートされるクライアント数は最大で 20 までとします。特定のアクセス ポイントまたはクライアントの無線測定要求の状態および特定のクライアントに対する無線測定レポートは、コントローラ CLI で確認できます。
コントローラ ソフトウェア リリース 4.1 以降では、Location Appliance の機能も向上しており、ロケーションベースのサービスと呼ばれる新しい CCXv4 機能によりデバイスのロケーションを正確に解釈できます。コントローラは、特定の CCXv4 または v5 クライアントにパス損失要求を発行します。クライアントが応答する場合、クライアントはコントローラにパス損失測定レポートを送信します。これらのレポートには、クライアントのチャネルおよび伝送パワーが含まれます。
(注) CCX 以外のクライアントおよび CCXv1 クライアントでは、CCX 測定要求を無視するため、これらのクライアントは無線測定アクティビティには参加しません。
たとえば、クライアント調整が実行される場合など、より厳密な追跡が必要な CCX クライアントの場合、アクセス ポイントからこれらのクライアントに対して、一定の設定間隔で、また CCX クライアントが新しいアクセス ポイントにローミングした場合は常に、ユニキャスト測定要求を送信させるようにコントローラを設定できます。このような特定の CCX クライアントに対するユニキャスト要求は、すべてのクライアントに送信されるブロードキャスト測定要求より頻繁に送信できます。ロケーション調整を CCX 以外のクライアントおよび CCXv1 クライアントに設定すると、それらのクライアントは設定された間隔で強制的にアソシエート解除され、ロケーション測定が生成されます。
コントローラの GUI を使用して CCX 無線管理を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 [Wireless] > [802.11a/n] または [802.11b/g/n] > [Network] の順に選択します。[802.11a(または 802.11b/g)Global Parameters] ページが表示されます(図 11-15 を参照)。
図 11-15 [802.11a Global Parameters] ページ
ステップ 2 [CCX Location Measurement] の下にある [Mode] チェックボックスをオンにして、CCX 無線管理をグローバルに有効にします。このパラメータによって、このコントローラに接続されているアクセス ポイントから、CCXv2 以降を実行しているクライアントに対してブロードキャスト無線測定要求が発行されます。デフォルト値は、無効になっています(オフになっています)。
ステップ 3 前の手順で [Mode] チェックボックスをオンにした場合、[Interval] フィールドに値を入力して、アクセス ポイントによるブロードキャスト無線測定要求の発行間隔を指定します。
ステップ 4 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 5 [Save Configuration] をクリックして、設定を保存します。
ステップ 6 次の「CLI を使用した CCX 無線管理の設定」の項のステップ 2 に従って、アクセス ポイントのカスタマイズを有効にします。
(注) 特定のアクセス ポイントの CCX 無線管理を有効にするには、アクセス ポイントのカスタマイズを有効にする必要があります。これは、コントローラの CLI を使用してのみ実行できます。
ステップ 7 必要に応じて、もう一方の無線帯域(802.11a または 802.11b/g)について、この手順を繰り返します。
コントローラの CLI を使用して CCX 無線管理を有効にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 CCX 無線管理をグローバルに有効にするには、次のコマンドを入力します。
config advanced {802.11a | 802.11b} ccx location-meas global enable interval_seconds
interval_seconds パラメータの範囲は、60 ~ 32400 秒で、デフォルト値は 60 秒です。このコマンドによって、802.11a または 802.11b/g ネットワークでこのコントローラに接続されているすべてのアクセス ポイントから、CCXv2 以降を実行しているクライアントにブロードキャスト無線測定要求が発行されます。
ステップ 2 アクセス ポイントのカスタマイズを有効にするには、次のコマンドを入力します。
• config advanced {802.11a | 802.11b} ccx customize Cisco_AP {on | off}
このコマンドによって、802.11a または 802.11b/g ネットワーク上の特定のアクセス ポイントの CCX 無線管理機能が有効または無効になります。
• config advanced {802.11a | 802.11b} ccx location-meas ap Cisco_AP enable interval_seconds
interval_seconds パラメータの範囲は、60 ~ 32400 秒で、デフォルト値は 60 秒です。このコマンドによって、802.11a または 802.11b/g ネットワーク上の特定のアクセス ポイントから、CCXv2 以降を実行しているクライアントにブロードキャスト無線測定要求が発行されます。
ステップ 3 特定のクライアントのロケーション調整を有効または無効にするには、次のコマンドを入力します。
config client location-calibration {enable | disable} client _mac interval_seconds
(注) 1 つのコントローラにつき最大 5 つのクライアントに対して、ロケーション調整を設定できます。
ステップ 4 設定を保存するには、次のコマンドを入力します。
次のコマンドを使用して、コントローラの CCX 無線管理に関する情報を取得します。
1. 802.11a または 802.11b/g ネットワークでこのコントローラに接続されているすべてのアクセス ポイントの CCX ブロードキャスト ロケーション測定要求の設定を表示するには、次のコマンドを入力します。
show advanced {802.11a | 802.11b} ccx global
2. 802.11a または 802.11b/g ネットワーク上の特定のアクセス ポイントの CCX ブロードキャスト ロケーション測定要求の設定を表示するには、次のコマンドを入力します。
show advanced {802.11a | 802.11b} ccx ap Cisco_AP
3. 特定のアクセス ポイントの無線測定要求の状態を表示するには、次のコマンドを入力します。
show ap ccx rm Cisco_AP status
4. 特定のクライアントの無線測定要求の状態を表示するには、次のコマンドを入力します。
show client ccx rm client_mac status
5. 特定のクライアントの無線測定レポートを表示するには、次のコマンドを入力します。
• show client ccx rm client_mac report beacon :特定のクライアントのビーコン レポートを表示します。
• show client ccx rm client_mac report chan-load :特定のクライアントのチャネル負荷レポートを表示します。
• show client ccx rm client_mac report noise-hist :特定のクライアントのノイズヒストグラム レポートを表示します。
• show client ccx rm client_mac report frame :特定のクライアントのフレーム レポートを表示します。
6. ロケーション調整が設定されているクライアントを表示するには、次のコマンドを入力します。
show client location-calibration summary
7. クライアントを検出した各アクセス ポイントの両方のアンテナについてレポートされる RSSI を表示するには、次のコマンドを入力します。
CCX 無線管理に関する問題が発生した場合は、次のコマンドを使用します。
1. CCX ブロードキャスト測定要求アクティビティをデバッグするには、次のコマンドを入力します。
debug airewave-director message {enable | disable}
2. クライアント ロケーション調整アクティビティをデバッグするには、次のコマンドを入力します。
debug ccxrm [ all | error | warning | message | packet | detail {enable | disable}]
3. CCX 無線測定レポート パケットは、Inter-Access Point Protocol(IAPP)パケットでカプセル化されます。したがって、前の debug ccxrm コマンドでデバッグできない場合は、次のコマンドを入力すると IAPP レベルでデバッグできます。
debug iapp error {enable | disable}
4. 転送されたプローブとそれに含まれている両アンテナの RSSI の出力をデバッグするには、次のコマンドを入力します。
大規模なマルチセル高密度無線ネットワークでは、帯域幅の理想累積負荷を処理するための多数のアクセス ポイントを含むサイトを実装しながら、アクセス ポイント間のコンテンションを減らし、サービスの質を維持することは、難しい場合があります。RF チャネルのキャパシティを最適化し、ネットワーク全体のパフォーマンスを向上させるには、コントローラ GUI または CLI を使用して高密度(またはピコ セル)モード パラメータを設定します。
これらのパラメータを使用すると、特定のコントローラに登録されているすべてのアクセス ポイント全体に対して、受信装置の感度のしきい値、Clear Channel Assessment(CCA)の感度のしきい値、および伝送パワーの値を適用できます。高密度をサポートするクライアントから高密度対応アクセス ポイントにアソシエートするとき、これらの間では、アクセス ポイントでアドバタイズされた受信感度のしきい値、CCA 感度のしきい値、および伝送パワーの値に従うようクライアントに指示する、特定の 802.11 情報要素(IE)が交換されます。これらの 3 つのパラメータは、アクセス ポイントおよびクライアントがパケットの転送に利用できるチャネルとして見なす前に受信信号強度を調整することで、有効なセルのサイズを減らします。すべてのアクセス ポイントおよびクライアントが高密度領域でこのような方法を使用して信号水準を上げると、アクセス ポイントは互いに干渉したり、環境の信号や遠くの不正信号によって過負荷になることなく、近接して展開できます。
• クライアントの総スループットまたは平方メートルあたりのスループットの大幅な増加
• 干渉を発生させることなく WiFi を送信できるようにすることで、干渉への耐性が増加
図 11-16 は、高密度ネットワークの例を示しています。
• 高密度ネットワークは、Cisco Lightweight アクセス ポイントと、Intel PRO/Wireless 3945ABG および Intel Wireless WiFi Link 4965AG クライアントを使用しているノートパソコンでサポートされています。
• ピコ セル モード バージョン 2 を使用するには、Intel クライアントの WMM Policy が Allowed に設定されている必要があります。
• 高密度ネットワークをサポートするには、クライアントとアクセス ポイントの両方が高密度対応として設定されている必要があります。高密度に対応したデバイスと高密度に対応していないデバイスを同じネットワーク内で混在させないでください。
• 高密度アクセス ポイントは、専用コントローラに接続されている必要があります。
• ピコ セル モード パラメータを調整すると、次の RRM の値が自動的に変わります。
– [Power Level Assignment Method] パラメータの [Fixed] オプションのデフォルト値([802.11a または 802.11b > RRM > Tx Power Control (TPC)] ページ)には、ピコ セルの [Transmit Power] パラメータに指定したパワー設定が反映されます。
– [Power Threshold] パラメータのデフォルト値([802.11a または 802.11b > RRM > Tx Power Control (TPC)] ページ)には、ピコ セルの [CCA Sensitivity Threshold] パラメータに指定した値が反映されます。
コントローラ GUI を使用してピコ セル モードを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ピコ セル モード パラメータを変更する前に、802.11a または 802.11b/g ネットワークを無効にします。そのためには、[Wireless] > [802.11a/n] (または [802.11b/g/n] ) > [Network] の順に選択し、[802.11a Network Status(または 802.11b/g Network Status)] チェックボックスをオフにします。
ステップ 2 [Wireless] > [802.11a/n](または [802.11b/g/n]) > [Pico Cell] の順に選択して、[802.11a(または 802.11b/g) > [Pico Cell] ページを開きます(図 11-17 を参照)。
図 11-17 [802.11a > Pico Cell] ページ
ステップ 3 [Pico Cell Mode] ドロップダウン ボックスのオプションをいずれか 1 つ選択します。
• [Disable] : ピコ セル モードを無効にします。これはデフォルト値です。
• [V1] : ピコ セル モード バージョン 1 を有効にします。このオプションは、従来の Airespace 製品(シスコが Airespace を買収する前にリリースされた製品)で使用するためのものです。シスコでは、ピコ セル モードを有効化する場合は、[V2] を選択することをお勧めします。
• [V2] : ピコ セル モード バージョン 2 を有効にします。このオプションは、ピコ セル モード パラメータを調整して、すべてのクライアントが高密度をサポートしている高密度領域におけるネットワーク パフォーマンスを最適化する場合に選択します。
ステップ 4 [Pico Cell Mode] ドロップダウン ボックスのオプションをいずれか 1 つ選択します。 で [V2] を選択した場合、[802.11a(または 802.11b/g) > Pico Cell] ページには、3 つの設定可能なフィールド([Rx Sensitivity Threshold]、[CCA Sensitivity Threshold]、および [Transmit Power])が表示されます(図 11-18 を参照)。
図 11-18 ピコ セル モード V2 のパラメータが表示された [802.11a > Pico Cell] ページ
表 11-3 の情報を参考に、これらのパラメータの値を必要に応じて調整します。
(注) これらのパラメータのデフォルト値は、ほとんどのアプリケーションに適しています。このため、シスコではデフォルト値を使用することをお勧めします。
(注) 図 11-18 および表 11-3 の最小値と最大値は、クライアントに対する範囲を示すためにのみ使用されます。アクセス ポイントでは使用されません。
ステップ 5 [Apply] をクリックして、変更を適用します。
ステップ 6 802.11a または 802.11b/g ネットワークを再度有効にします。そのためには、[Wireless] > [802.11a/n] (または [802.11b/g/n] ) > [Network] の順に選択し、[802.11a Network Status(または 802.11b/g Network Status ) ] チェックボックスをオンにします。
ステップ 7 [Save Configuration] をクリックして、変更を保存します。
(注) ピコ セル モード パラメータの値を変更した場合、後からデフォルト値にリセットするには、[Reset to Defaults]、[Apply] の順にクリックします。
(注) CLI コマンドで使用されるパラメータの説明およびデフォルト値については、「GUI を使用したピコ セル モードの設定」を参照してください。
ステップ 1 ピコ セル モード パラメータを変更する前に、802.11a または 802.11b/g ネットワークを無効にするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} disable
ステップ 2 ピコ セル モードを有効にするには、次のコマンドのいずれかを入力します。
• config {802.11a | 802.11b} picocell enable: ピコ セル モード バージョン 1 を有効にします。このコマンドは、特定のアプリケーションで使用します。ピコ セル モードを有効にする場合は、 config {802.11a | 802.11b} picocell-V2 enable コマンドを使用することをお勧めします。
• config {802.11a | 802.11b} picocell-V2 enable :ピコ セル モード バージョン 2 を有効にします。このコマンドは、ピコ セル モード パラメータを調整して、高密度領域におけるネットワーク パフォーマンスを最適化する場合に使用します。
ステップ 3 ピコ セル モードを有効にするには、次のコマンドのいずれかを入力します。 でピコ セル モード バージョン 2 を有効にした場合は、次の手順に従って 受信感度のしきい値、CCA 感度のしきい値、および伝送パワーのパラメータを設定します。
a. 受信感度のしきい値を設定するには、次のコマンドを入力します。
config advanced {802.11a | 802.11b} receiver pico-cell-V2 rx_sense_threshold min max current
b. CCA の感度のしきい値を設定するには、次のコマンドを入力します。
config advanced {802.11a | 802.11b} receiver pico-cell-V2 cca_sense_threshold min max current
config advanced {802.11a | 802.11b} receiver pico-cell-V2 sta_tx_pwr min max current
ステップ 4 ピコ セル モードを有効にするには、次のコマンドのいずれかを入力します。 でピコ セル モード バージョン 2 を有効にした場合、 ユニキャスト IAPP 高密度フレーム要求を特定のクライアントに送信するには、次のコマンドを入力します。
config advanced {802.11a | 802.11b} receiver pico-cell-V2 send_iapp_req client_mac
ステップ 5 802.11a または 802.11b/g ネットワークを再び有効にするには、次のコマンドを入力します。
config {802.11a | 802.11b} enable
ステップ 6 設定を保存するには、次のコマンドを入力します。
ピコ セル モードに関する問題が発生した場合は、次のコマンドを使用します。
1. ピコ セル モードの現在のステータスを表示するには、次のコマンドを入力します。
2. ピコ セル モード コマンドで設定された受信装置のパラメータを表示するには、次のコマンドを入力します。
show advanced {802.11a | 802.11b} receiver
3. ノイズおよび干渉に関する情報、カバレッジ情報、クライアントの信号強度と信号対雑音比、および近くにあるアクセス ポイントを表示するには、次のコマンドを入力します。
show ap auto-rf {802.11a | 802.11b} Cisco_AP