チャネライズド SONET 設定の前提条件
チャネライズド SONET を設定する前に、次に示す作業が実施されており、条件を満たしていることを確認する必要があります。
• この設定作業を行うには、Cisco IOS XR ソフトウェアのシステム管理者が、対応するコマンド タスク ID を含むタスク グループに関連付けられたユーザ グループにユーザを割り当てる必要があります。 すべてのコマンド タスク ID は、各コマンド リファレンスおよび『 Cisco IOS XR Task ID Reference Guide 』に記載されています。
タスク グループの割り当てについてサポートが必要な場合は、システム管理者に連絡してください。 ユーザ グループおよびタスク ID の詳細については、『 Cisco IOS XR Software System Security Configuration Guide 』の「 Configuring AAA Services on Cisco IOS XR Software 」モジュールを参照してください。
• シャーシに、次の共有ポート アダプタ(SPA)のうち少なくとも 1 つが設置されている必要があります。
– Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタ
– Cisco 1 ポート チャネライズド DS0/OC-12 共有ポート アダプタ
– Cisco 1 ポート チャネライズド DS3/OC-48 共有ポート アダプタ
– Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 ATM および回線エミュレーション共有ポート アダプタ
• 汎用表記 rack/slot/module/port を使用して SONET コントローラ名と interface-path-id を適用/指定する方法を理解している必要があります。SONET コントローラ名と interface-path-id は、 controller sonet コマンドで必要となります。
チャネライズド SONET の設定に関する情報
チャネライズド SONET を設定するには、次の概念を理解している必要があります。
• 「チャネライズド SONET の概要」
• 「チャネライズド SDH の概要」
• 「チャネライズド SONET/SDH のデフォルト設定値」
チャネライズド SONET の概要
同期光ファイバ ネットワーク(SONET)は、光ファイバでのデジタル テレコミュニケーション サービス伝送において使用される American National Standards Institute(ANSI; 米国規格協会)の規格形式です。
Synchronous Digital Hierarchy(SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)は、SONET の国際版に相当します。
チャネライズド SONET では、多重化 T3/E3 および Virtual Tributary Group(VTG; 仮想トリビュタリ グループ)チャネルで SONET フレームを転送することができます。
チャネライズド SONET は、次の共有ポート アダプタ(SPA)でサポートされます。
• Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタ
• Cisco 1 ポート チャネライズド DS0/OC-12 共有ポート アダプタ
• Cisco 1 ポート チャネライズド DS3/OC-48 共有ポート アダプタ
チャネライズド SDH は、次の共有ポート アダプタ(SPA)でのみサポートされます。
• Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタ
チャネライズド T3/E3 ATM は、次の共有ポート アダプタ(SPA)でのみサポートされます。
• Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 ATM および回線エミュレーション共有ポート アダプタ
SONET は、Synchronous Transport Signal(STS; 同期転送信号)フレーム構成を使用します。STS は、Optical Carrier 1(OC1; オプティカル キャリア 1)の 電気版に相当します。
SDH は、Synchronous Transport Mode(STM; 同期転送モード)フレーム構成を使用します。1 つの STM1 は、3 つのオプティカル キャリア 1(OC1)に相当します。
チャネライズド SONET インターフェイスは、複数の STS ストリームを複合したものであり、固有のペイロード ポインタを持つ独立したフレームとして維持されます。フレームは、転送される前に多重化されます。
回線がチャネル化されると、 パス と呼ばれるより小さい帯域幅のチャネルに論理的に分割されます。これらのパスが SONET ペイロードを伝送します。全パスの帯域幅の合計は回線の帯域幅を超過できません。
回線がチャネル化されない場合、この回線は クリア チャネル と呼ばれ、回線の全帯域幅がブロードバンド サービスを伝送する単一のチャネル専用となります。
STS ストリームは、次のタイプのチャネルにチャネル化することができます。
• T3/E3
• VT1.5 がマッピングされた T1
• Packet over SONET/SDH(POS)(OC12 および OC48 のみ)
T3/E3 チャネルは、さらに T1 にチャネル化でき、T1 はタイム スロット(DS0)にチャネル化できます。ただし、DS0 をサポートしない ATM Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 ATM および回線エミュレーション共有ポートアダプタの場合は除きます。
SONET 回線のチャネル化は、次の 2 つの主要なプロセスで構成されます。
• コントローラの設定
• インターフェイスのチャネライズド パスへの設定
最初に、STS パスのモードを設定することによりコントローラを設定します。モードは、T3、VT1.5 がマッピングされた T1、または POS に設定できます。
(注) POS は、Cisco 1 ポート チャネライズド DS0/OC-12 SPA の STS-3c パスと STS-12c パス、および Cisco 1 ポート チャネライズド DS3/OC-48 SPA の STS-3c、STS-12c、STS-48c の各パスでのみサポートされます。
モードが指定されると、各コントローラが作成され、残りの設定がそのコントローラに適用されます。たとえば、T3 モードでは T3 コントローラが作成されます。T3 コントローラは、シリアル チャネルに対して設定するか、または T1 を伝送するためにさらにチャネル化できます。これらの T1 は、シリアル インターフェイスに対して設定できます。
Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 SPA では、デフォルト設定は SONET カードのインストール時に設定済みの次のパスで構成されます。
• STS 1
• STS 2
• STS 3
各 STS パスは、個別に T3、E3、VTG などに設定できます。
図 1 は、カードのインストール時に設定済みの SONET コントローラのデフォルト設定を示しています。
図 2 は、SONET コントローラの設定の組み合わせを示しています。
図 3 は、設定可能な T3 パスを示しています。
図 4 は、設定可能な VTG パスを示しています。
図 1 SONET コントローラのデフォルト設定
図 2 SONET コントローラの設定の組み合わせ
図 3 SONET T3 チャネライズド パス
図 4 SONET VTG チャネライズド パス
チャネライズド SDH の概要
同期デジタル ハイアラーキ(SDH)は、SONET の国際版に相当します。
チャネライズド SDH は、次の共有ポート アダプタ(SPA)でのみサポートされます。
• Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタ
同期転送モジュール(STM)信号は、SONET の STS の 同期デジタル ハイアラーキ(SDH)版に相当しますが、各帯域幅で番号は異なります。ここでは、STM という用語はパス幅と光回線レートの両方を表します。STM 信号内のパスは、Administrative Unit(AU; 管理ユニット)と呼ばれます。
SONET と SDH 間での基本的な用語の違いの概要を次に示します。
• SONET の STS は、SDH の管理ユニット(AU)に相当
• SONET の Virtual Tributary(VT; 仮想トリビュタリ)は、SDH の Tributary Unit(TU; トリビュタリ ユニット)に相当
• SDH の基本ビルディング ブロックは STM1(STS-3 に相当)および STM-0(STS-1 に相当)
管理ユニット(AU)は、より上位のパス レイヤと多重化セクション レイヤ間の適合を可能にする情報構造です。AU は、情報ペイロード(より上位の仮想コンテナ)と管理ユニット ポインタで構成されます。管理ユニット ポインタは、ペイロード フレーム開始のオフセットを多重化セクション フレーム開始と相対的に示します。
AU は、トリビュタリ ユニット(TU)およびトリビュタリ ユニット グループ(TUG)にチャネル化することができます。
Administrative Unit 4(AU-4; 管理ユニット 4)は、3 つの STM-1 または 1 つの STM-3 で構成されます。
Administrative Unit 3(AU-3; 管理ユニット 3)は、1 つの STM-1 で構成されます。
Administrative Unit Group(AUG; 管理ユニット グループ)は、STM ペイロードにおいて固定の定義された位置を占める 1 つまたは複数の管理ユニットで構成されます。
表 2 SONET/SDH 用語対照表
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SONET |
SDH |
STS-3c |
AU-4 |
STS-1 |
AU-3 |
VT |
TU |
SPE |
VC |
セクション |
リジェネレータ セクション |
回線 |
多重化セクション |
パス |
パス |
図 5 は、設定可能な SDH AU3 パスを示しています。
図 6 は、設定可能な SDH AU4 パスを示しています。
図 5 SDH AU3 パス
図 6 SDH AU4 パス
チャネライズド SONET/SDH のデフォルト設定値
表 3 に、チャネライズド SONET/SDH に存在するデフォルト設定パラメータを示します。
表 3 SONET/SDH コントローラのデフォルト設定値
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clock source |
line |
clock source {internal | line} |
SONET framing |
sonet |
framing {sdh | sonet} |
チャネライズド SONET の設定方法
ここでは、次の手順について説明します。
• 「SONET T3 チャネルおよび VT1.5 がマッピングされた T1 チャネルの設定」
• 「Packet over Sonet チャネルの設定」
• 「クリア チャネル T3 の設定」
• 「チャネライズド SONET 自動保護スイッチング(APS)の設定」
• 「SDH AU-3 の設定」
• 「SDH AU-4 の設定」
SONET T3 チャネルおよび VT1.5 がマッピングされた T1 チャネルの設定
ここでは、SONET 回線を T3 チャネルおよび VT がマッピングされた T1 チャネルに設定する手順について説明します。
制約事項
Cisco IOS XR リリース 3.5.0 には、次の制約事項が適用されます。
• STS パスの T3 へのチャネル化は、次の共有ポート アダプタで行えます。
– Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタ
– Cisco 1 ポート チャネライズド DS0/OC-12 共有ポート アダプタ
– Cisco 1 ポート チャネライズド DS3/OC-48 共有ポート アダプタ
• STS パスの VTG がマッピングされた T1 へのチャネル化は、次の共有ポート アダプタで行えます。
– Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタ
– Cisco 1 ポート チャネライズド DS0/OC-12 共有ポート アダプタ
• T3 パスの T1 または E1 へのチャネル化は、次の共有ポート アダプタで行えます。
– Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタ
– Cisco 1 ポート チャネライズド DS0/OC-12 共有ポート アダプタ(このリリースでは E1 のサポートなし)
• T1 は、次の共有ポート アダプタではサポート されません 。
– Cisco 1 ポート チャネライズド DS3/OC-48 共有ポート アダプタ
手順の概要
1. configure
2. controller sonet interface-path-id
3. clock source { internal | line }
4. framing { sdh | sonet }
5. sts number
6. mode mode
7. width number
8. root
9. controller controllerName instance
10. mode mode
11. root
12. controller t1 interface-path-id
13. channel-group number
14. timeslots num1:num2:num3:num4
または
timeslots range1-range2
15. show configuration
16. root
17. interface serial interface-path-id
18. encapsulation frame-relay | hdlc | ppp
19. ipv4 ip-address mask
20. no shutdown
21. end
または
commit
22. show
詳細手順
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ステップ 1 |
configure
RP/0/0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、SONET コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port 表記で指定します。 |
ステップ 3 |
clock source { internal | line }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# clock source internal |
SONET ポート転送クロック ソースを設定します。ここで、 internal キーワードは内部クロック、 line キーワードは回線から回収されたクロックを設定します。 • ネットワークからクロッキングを得られる場合は、必ず line キーワードを使用します。2 つのルータがバックツーバックまたは光ファイバで接続されており、クロッキングが得られない場合は、 internal キーワードを使用します。 • デフォルト キーワードは line です。 (注) Spatial Reuse Protocol(SRP; スペース再利用プロトコル)インターフェイスでは、内部クロッキングが必要です。 |
ステップ 4 |
framing { sdh | sonet }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# framing sonet |
(任意)同期デジタル ハイアラーキ(SDH)フレーム構成の場合は sdh キーワード、SONET フレーム構成の場合は sonet キーワードを使用して、コントローラのフレーム構成を設定します。 SONET フレーム構成( sonet )がデフォルトです。 |
ステップ 5 |
sts number
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# sts 1 |
number により指定された STS ストリームを設定します。有効値の範囲を次に示します。 • 1 ポート OC-3/STM-1 SPA では 1 ~ 3 • 1 ポート チャネライズド OC12->DS0 SPA では 1 ~ 12 • 1 ポート チャネライズド OC48->DS3 SPA では 1 ~ 48 |
ステップ 6 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-stsPath)# mode t3 |
STS レベルでのインターフェイスのモードを設定します。使用可能なモードを次に示します。 • t3:T3 を伝送する SONET パス • vt15-t1:Virtual Tributary 1.5 T1(VT15 T1; 仮想トリビュタリ 1.5 T1)を伝送する SONET パス • pos:Packet over SONET(OC12 および OC48 のみ) |
ステップ 7 |
width number
RP/0/0/CPU0:router(config-stsPath)# width 3 |
連結される STS ストリーム数を設定します。 number に設定可能な値を次に示します。 • 1:STS ストリーム数 1 を示します。 • 3:STS ストリーム数 3 を示します(STS-3c)。 • 12:12 個の STS ストリームが連結することを示します(STS-12c)。 • 48:48 個の STS ストリームが連結することを示します(STS-48c)。 自然境界の STS パスには、幅 3、12、48 が設定されます。これは、次のパス番号と適合します。 • STS-3c では 1、4、7、10 など • STS-12c では 1、13、25、37 • STS-48c では 1 |
ステップ 8 |
RP/0/0/CPU0:router(config-stsPath)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 9 |
controller controllerName instance
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0/0 |
コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、コントローラ名とインスタンス ID を rack/slot/module/port/controllerName 表記で指定します。コントローラ名を次に示します。 • t3:T3 を伝送する SONET パス • vt15-t1:Virtual Tributary 1.5 T1(VT15 T1; 仮想トリビュタリ 1.5 T1)を伝送する SONET パス |
ステップ 10 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-t3)# mode t1 |
このレベルでのインターフェイスのモードを設定します。使用可能なモードを次に示します。 • t1:28 個の T1 にチャネル化 • e1:21 個の E1 にチャネル化 • serial:HDLC に類似するペイロードを伝送するクリア チャネル |
ステップ 11 |
RP/0/0/CPU0:router(config-t3)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 12 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller t1 0/1/0/0/0/0 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/T3Num/T1num 表記で指定します。 |
ステップ 13 |
channel-group number
RP/0/0/CPU0:router(config-t1)# channel-group 1 |
タイム スロットの割り当て先となるチャネル グループ番号を設定します。有効値の範囲は 1 ~ 24 です。 |
ステップ 14 |
timeslots num1:num2:num3:num4 or timeslots range1-range2
RP/0/0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# timeslots 1:3:7:9 RP/0/0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# timeslots 1-12 |
インターフェイスのタイム スロットを num1:num2:num3:num4 表記で数字で指定するか、 range1-range2 表記で範囲として指定します。 |
ステップ 15 |
show configuration
RP/0/0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# show configuration |
コミットされていない設定の内容を表示します。 |
ステップ 16 |
RP/0/0/CPU0:router(config-t3)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 17 |
interface serial interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# interface serial 0/1/0/0/0/0:0 |
完全なインターフェイス番号を rack/slot/module/port/T3Num/T1num:instance 表記で指定します。 |
ステップ 18 |
encapsulation frame-relay | hdlc | ppp
Router(config-if)# encapsulation frame-relay | hdlc | ppp |
カプセル化のタイプを、次のいずれかのキーワードを使用して指定します。 • frame-relay :フレームリレー ネットワーク プロトコル • hdlc :High-level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク コントロール)同期プロトコル • ppp :ポイントツーポイント プロトコル |
ステップ 19 |
ipv4 ip-address mask
Router(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.255.255.255 |
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。 |
ステップ 20 |
no shutdown
RP/0/0/CPU0:router (config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 21 |
end または commit
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 22 |
show controllers sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router# show controllers sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラの設定を確認します。 |
Packet over Sonet チャネルの設定
ここでは、Packet over SONET(POS)チャネルを設定する手順について説明します。
制約事項
POS は、次の SPA でのみサポートされます。
• Cisco 1 ポート チャネライズド DS0/OC-12 共有ポート アダプタ
• Cisco 1 ポート チャネライズド DS3/OC-48 共有ポート アダプタ
手順の概要
1. configure
2. controller sonet interface-path-id
3. clock source { internal | line }
4. framing { sdh | sonet }
5. sts number
6. width number
7. mode mode
8. root
9. interface pos interface-path-id
10. encapsulation [ hdlc | ppp | frame-relay [ IETF ]]
11. pos crc { 16 | 32 }
12. mtu value
13. no shutdown
14. end
または
commit
15. show interfaces pos interface-path-id
詳細手順
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ステップ 1 |
configure
RP/0/0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、SONET コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port 表記で指定します。 |
ステップ 3 |
clock source { internal | line }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# clock source internal |
SONET ポート転送クロック ソースを設定します。ここで、 internal キーワードは内部クロック、 line キーワードは回線から回収されたクロックを設定します。 • ネットワークからクロッキングを得られる場合は、必ず line キーワードを使用します。2 つのルータがバックツーバックまたは光ファイバで接続されており、クロッキングが得られない場合は、 internal キーワードを使用します。 • デフォルト キーワードは line です。 (注) スペース再利用プロトコル(SRP)インターフェイスでは、内部クロッキングが必要です。 |
ステップ 4 |
framing { sdh | sonet }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# framing sonet |
(任意)同期デジタル ハイアラーキ(SDH)フレーム構成の場合は sdh キーワード、SONET フレーム構成の場合は sonet キーワードを使用して、コントローラのフレーム構成を設定します。 SONET フレーム構成( sonet )がデフォルトです。 |
ステップ 5 |
sts number
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# sts 1 |
number により指定された STS ストリームを設定します。有効値の範囲を次に示します。 • 1 ポート OC-3/STM-1 SPA では 1 ~ 3 • 1 ポート チャネライズド OC12->DS0 SPA では1 ~ 12、1 ポート チャネライズド OC48->DS3 SPA では 1 ~ 48 |
ステップ 6 |
width number
RP/0/0/CPU0:router(config-stsPath)# width 3 |
連結される STS ストリーム数を設定します。 number に設定可能な値を次に示します。 • 3:STS ストリーム数 3 を示します(STS-3c)。 • 12:12 個の STS ストリームが連結することを示します(STS-12c)。 • 48:48 個の STS ストリームが連結することを示します(STS-48c)。 自然境界の STS パスには、幅 3、12、48 が設定されます。これは、次のパス番号と適合します。 • STS-3c では 1、4、7、10 など • STS-12c では 1、13、25、37 • STS-48c では 1 (注) 幅が 1 の場合、POS インターフェイスはサポートされません。 |
ステップ 7 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-stsPath)# mode pos |
STS レベルでのインターフェイスのモードを設定します。POS インターフェイスを作成するために、モードを pos に設定します(OC12 および OC48 のみ)。 |
ステップ 8 |
RP/0/0/CPU0:router(config-stsPath)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 9 |
interface pos interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# interface POS 0/1/0/0 |
POS インターフェイス名と rack/slot/module/port 表記を指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 10 |
encapsulation [ hdlc | ppp | frame-relay [ IETF ]]
RP/0/0/CPU0:router(config-if)# encapsulation hdlc |
(任意)インターフェイス カプセル化パラメータおよび HDLC や Point-to-Point Protocol(PPP; ポイントツーポイント プロトコル)などの詳細を設定します。 です。 オプションは、Cisco XR 12000 シリーズ ルータでのみ使用可能です。 |
ステップ 11 |
pos crc { 16 | 32 }
RP/0/0/CPU0:router(config-if)# pos crc 32 |
(任意)インターフェイスの Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)値を設定します。16 ビットの CRC モードを指定するには 16 キーワード、32 ビットの CRC モードを指定するには 32 キーワードを入力します。 デフォルト CRC は 32 です。 |
ステップ 12 |
mtu value
RP/0/0/CPU0:router(config-if)# mtu 4474 |
(任意)POS Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)値を設定します。 有効値の範囲は 64 ~ 65,535 です。 |
ステップ 13 |
no shutdown
RP/0/0/CPU0:router (config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 14 |
end または commit
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 15 |
show interfaces pos interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router# show interfaces pos 0/1/0/0 |
(任意)インターフェイスの設定を表示します。 |
クリア チャネル T3 の設定
ここでは、SONET 回線をクリア チャネルと呼ばれる 1 つの T3 シリアル チャネルに設定する手順について説明します。
クリア チャネルは、T3 コントローラ モードを serial に設定することにより確立されます。
制約事項
Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタでは、クリア チャネルは STS 1 および STS 2 でのみサポートされます。
手順の概要
1. configure
2. controller sonet interface-path-id
3. clock source { internal | line }
4. framing { sdh | sonet }
5. sts number
6. mode mode
7. root
8. controller t3 interface-path-id
9. mode mode
10. root
11. interface serial interface-path-id
12. encapsulation frame-relay | hdlc | ppp
13. ipv4 ip-address mask
14. no shutdown
15. end
または
commit
16. show controllers sonet interface-path-id
詳細手順
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ステップ 1 |
configure
RP/0/0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、SONET コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port 表記で指定します。 |
ステップ 3 |
clock source { internal | line }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# clock source internal |
SONET ポート転送クロック ソースを設定します。ここで、 internal キーワードは内部クロック、 line キーワードは回線から回収されたクロックを設定します。 • ネットワークからクロッキングを得られる場合は、必ず line キーワードを使用します。2 つのルータがバックツーバックまたは光ファイバで接続されており、クロッキングが得られない場合は、 internal キーワードを使用します。 • デフォルト キーワードは line です。 (注) Spatial Reuse Protocol(SRP; スペース再利用プロトコル)インターフェイスでは、内部クロッキングが必要です。 |
ステップ 4 |
framing { sdh | sonet }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# framing sonet |
(任意)Synchronous Digital Hierarchy(SDH; 同期デジタル ハイアラーキ)フレーム構成の場合は sdh キーワード、SONET フレーム構成の場合は sonet キーワードを使用して、コントローラのフレーム構成を設定します。 SONET フレーム構成( sonet )がデフォルトです。 |
ステップ 5 |
sts number
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# sts 1 |
number により指定された STS ストリームを設定します。有効値の範囲を次に示します。 • 1 ポート OC-3/STM-1 SPA では 1 ~ 3 • 1 ポート チャネライズド OC12->DS0 SPA では 1 ~ 12 • 1 ポート チャネライズド OC48->DS3 SPA では 1 ~ 48 |
ステップ 6 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-stsPath)# mode t3 |
STS レベルでのインターフェイスのモードを設定します。使用可能なモードを次に示します。 • t3:T3 を伝送する SONET パス |
ステップ 7 |
RP/0/0/CPU0:router(config-stsPath)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 8 |
controller t3 interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0/0 |
T3 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T3 コントローラ名と interface-path-id の ID を rack/slot/module/port/T3Num 表記で指定します。 |
ステップ 9 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-t3)# mode serial |
インターフェイスのモードを設定します。クリア チャネルを確立するには、モードを serial に設定します。 |
ステップ 10 |
RP/0/0/CPU0:router(config-t3)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 11 |
interface serial interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# interface serial 0/1/0/0/0/0:0 |
完全なインターフェイス番号を rack/slot/module/port/T3Num/T1num:instance 表記で指定します。 |
ステップ 12 |
encapsulation frame-relay | hdlc | ppp
Router(config-if)# encapsulation frame-relay | hdlc | ppp |
カプセル化のタイプを、次のいずれかのキーワードを使用して指定します。 • frame-relay :フレームリレー ネットワーク プロトコル • hdlc :High-level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク コントロール)同期プロトコル • ppp :ポイントツーポイント プロトコル |
ステップ 13 |
ipv4 ip-address mask
Router(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.255.255.255 |
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。 |
ステップ 14 |
no shutdown
RP/0/0/CPU0:router (config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 15 |
end または commit
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 16 |
show controllers sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router# show controllers sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラの設定を確認します。 |
ステップ 17 |
end または commit
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 18 |
show controllers sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router# show controllers sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラの設定を確認します。 |
チャネライズド SONET 自動保護スイッチング(APS)の設定
ここでは、チャネライズド SONET 回線で Automatic Protection Switching(APS; 自動保護スイッチング)を設定する手順について説明します。ローカル(ルータ 1 つ)とリモート(ルータ 2 つ)の 2 つのオプションがあります。
前提条件
• 「 Cisco IOS XR ソフトウェアでのクリア チャネル SONET コントローラの設定 」モジュールの「クリア チャネル SONET コントローラの設定方法」に示す SONET コントローラの設定方法を理解している必要があります。
• 「 Cisco IOS XR ソフトウェアでのクリア チャネル SONET コントローラの設定 」モジュールの「SONET APS の設定」に示す SONET APS の設定方法を理解している必要があります。
手順の概要
1. aps group number
2. channel { 0 | 1 } local sonet interface
または
channel { 0 | 1 } remote ip-address
3. channel { 0 | 1 } local sonet interface
または
channel { 0 | 1 } remote ip-address
4. signalling { sonet | sdh }
5. end
または
commit
6. show aps
7. show aps group [ number ]
詳細手順
|
|
|
ステップ 1 |
aps group number
RP/0/0/CPU0:router(config)# aps group 1 |
指定した番号を持つ APS グループを追加して、APS グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 • aps group コマンドは、グローバル コンフィギュレーション モードで使用します。 • グループを削除するには、 no aps group number のように、このコマンドの no 形式を使用します。有効値の範囲は 1 ~ 255 です。 コマンドを使用するには、aps コマンドの適切なタスク ID に関連付けられたユーザ グループのメンバーでなければなりません。 コマンドは、設定する保護グループが 1 つだけの場合でも使用します。 |
ステップ 2 |
channel { 0 | 1 } local sonet interface or channel { 0 | 1 } remote ip-address
RP/0/0/CPU0:router(config-aps)# channel 0 local SONET 0/0/0/1 or RP/0/0/CPU0:router(config-aps)# channel 0 remote 172.18.69.123 |
APS グループのチャネルを作成します。 • 0 :保護チャネルを指定します。 • 1 :アクティブ チャネルを指定します。 (注) アクティブ チャネルを割り当てる前に、保護チャネルを割り当てる必要があります。 コマンドを使用します。 |
ステップ 3 |
channel { 0 | 1 } local sonet interface or channel { 0 | 1 } remote ip-address
RP/0/0/CPU0:router(config-aps)# channel 1 local SONET 0/0/0/2 or RP/0/0/CPU0:router(config-aps)# channel 1 remote 172.18.69.123 |
APS グループのチャネルを作成します。 • 0 :保護チャネルを指定します。 • 1 :アクティブ チャネルを指定します。 (注) アクティブ チャネルの割り当ては、保護チャネルが割り当てられてから行う必要があります。 コマンドを使用します。 |
ステップ 4 |
signalling { sonet | sdh }
RP/0/0/CPU0:router(config-aps)#
signalling sonet
|
自動保護スイッチング(APS)で使用される K1K2 オーバーヘッド バイト シグナリング プロトコルを設定します。使用可能なキーワードを次に示します。 • sonet :シグナリングを SONET に設定します。 • sdh :シグナリングを 同期デジタル ハイアラーキ(SDH)に設定します。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 6 |
show aps
RP/0/0/CPU0:router# show aps |
(任意)設定済みのすべての SONET APS グループの動作ステータスを表示します。 |
ステップ 7 |
show aps group [ number ]
RP/0/0/CPU0:router# show aps group 3 |
(任意)設定済みの SONET APS グループの動作ステータスを表示します。 コマンドよりも有用です。 |
SDH AU-3 の設定
ここでは、SDH AU-3 を T1 チャネルに設定する手順について説明します。
制約事項
チャネライズド SDH は、Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポート アダプタ(SPA)でのみサポートされます。
このリリースでは、AU-3 パスは C11-T1 にのみマッピングできます。
手順の概要
1. configure
2. controller sonet interface-path-id
3. clock source { internal | line }
4. framing { sdh | sonet }
5. au number
6. mode mode
7. root
8. controller t1 interface-path-id
9. channel-group number
10. timeslots num1:num2:num3:num4
または
timeslots range1-range2
11. show configuration
12. root
13. interface serial interface-path-id
14. encapsulation frame-relay | hdlc | ppp
15. ipv4 ip-address mask
16. no shutdown
17. end
または
commit
18. show controllers sonet interface-path-id
詳細手順
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、SONET コントローラ名と interface-path-id の ID を rack/slot/module/port 表記で指定します。 |
ステップ 3 |
clock source { internal | line }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# clock source internal |
SONET ポート転送クロック ソースを設定します。ここで、 internal キーワードは内部クロック、 line キーワードは回線から回収されたクロックを設定します。 • ネットワークからクロッキングを得られる場合は、必ず line キーワードを使用します。2 つのルータがバックツーバックまたは光ファイバで接続されており、クロッキングが得られない場合は、 internal キーワードを使用します。 • デフォルト キーワードは line です。 (注) スペース再利用プロトコル(SRP)インターフェイスでは、内部クロッキングが必要です。 |
ステップ 4 |
framing { sdh | sonet }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# framing sdh |
(任意)同期デジタル ハイアラーキ(SDH)フレーム構成の場合は sdh キーワード、SONET フレーム構成の場合は sonet キーワードを使用して、コントローラのフレーム構成を設定します。 SONET フレーム構成( sonet )がデフォルトです。 |
ステップ 5 |
au number
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# au 3 |
管理ユニット(AU)の number を指定して、config-auPath モードを開始します。AU-3 では、 number の有効値は 3 です。 |
ステップ 6 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-auPath)# mode c11-t1 |
AU レベルでのインターフェイスのモードを設定します。現在サポートされているのは C11-T1 のみです。 |
ステップ 7 |
RP/0/0/CPU0:router(config-auPath)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 8 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller T1 0/1/0/0/0/0/0 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/auNum/t1Num 表記で指定します。 |
ステップ 9 |
channel-group number
RP/0/0/CPU0:router(config-t1)# channel-group 0 |
タイム スロットの割り当て先となるチャネル グループ番号を設定します。有効値の範囲は 1 ~ 28 です。 |
ステップ 10 |
timeslots num1:num2:num3:num4 or timeslots range1-range2
RP/0/0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# timeslots 1:3:7:9 RP/0/0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# timeslots 1-12 |
インターフェイスのタイム スロットを num1:num2:num3:num4 表記で数字で指定するか、 range1-range2 表記で範囲として指定します。 |
ステップ 11 |
show configuration
RP/0/0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# show configuration |
コミットされていない設定の内容を表示します。 |
ステップ 12 |
RP/0/0/CPU0:router(config-t3)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 13 |
interface serial interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# interface serial 0/1/0/0/0/0:0 |
完全なインターフェイス番号を rack/slot/module/port/T3Num/T1num:instance 表記で指定します。 |
ステップ 14 |
encapsulation frame-relay | hdlc | ppp
Router(config-if)# encapsulation frame-relay | hdlc | ppp |
カプセル化のタイプを、次のいずれかのキーワードを使用して指定します。 • frame-relay :フレームリレー ネットワーク プロトコル • hdlc :ハイレベル データリンク コントロール(HDLC)同期プロトコル • ppp :ポイントツーポイント プロトコル |
ステップ 15 |
ipv4 ip-address mask
Router(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.255.255.255 |
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。 |
ステップ 16 |
no shutdown
RP/0/0/CPU0:router (config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 17 |
end または commit
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 18 |
show controllers sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router# show controllers sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラの設定を確認します。 |
SDH AU-4 の設定
ここでは、SDH AU-4 ストリームを E3 にマッピングされた TUG3 チャネルに設定する手順について説明します。
制約事項
チャネライズド SDH は、Cisco 1 ポート チャネライズド STM-1/OC-3 共有ポートアダプタ(SPA)のみサポートされます。
このリリースでは、AU-4 パスのチャネル化は TUG3 にのみ行えます。
手順の概要
1. configure
2. controller sonet interface-path-id
3. clock source { internal | line }
4. framing { sdh | sonet }
5. au number
6. mode mode
7. width number
8. tug3 number
9. mode mode
10. root
11. controller name interface-path-id
12. mode mode
13. root
14. controller name instance
15. channel-group number
16. timeslots num1:num2:num3:num4
または
timeslots range1-range2
17. show configuration
18. root
19. interface serial interface-path-id
20. encapsulation frame-relay | hdlc | ppp
21. ipv4 ip-address mask
22. no shutdown
23. end
または
commit
24. show controllers sonet interface-path-id
詳細手順
|
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ステップ 1 |
configure
RP/0/0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、SONET コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port 表記で指定します。 |
ステップ 3 |
clock source { internal | line }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# clock source internal |
SONET ポート転送クロック ソースを設定します。ここで、 internal キーワードは内部クロック、 line キーワードは回線から回収されたクロックを設定します。 • ネットワークからクロッキングを得られる場合は、必ず line キーワードを使用します。2 つのルータがバックツーバックまたは光ファイバで接続されており、クロッキングが得られない場合は、 internal キーワードを使用します。 • デフォルト キーワードは line です。 (注) スペース再利用プロトコル(SRP)インターフェイスでは、内部クロッキングが必要です。 |
ステップ 4 |
framing { sdh | sonet }
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# framing sdh |
(任意)同期デジタル ハイアラーキ(SDH)フレーム構成の場合は sdh キーワード、SONET フレーム構成の場合は sonet キーワードを使用して、コントローラのフレーム構成を設定します。 SONET フレーム構成( sonet )がデフォルトです。 |
ステップ 5 |
au number
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# au 4 |
管理ユニット(AU)の number を指定して、config-auPath モードを開始します。AU-4 では、 number の有効値は 4 です。 |
ステップ 6 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-auPath)# mode tug3 |
AU レベルでのインターフェイスのモードを設定します。現在サポートされているのは TUG3 のみです。 |
ステップ 7 |
width number
RP/0/0/CPU0:router(config-auPath)# width 3 |
AU ストリーム数を設定します。有効値の範囲は 1 ~ 3 です。 |
ステップ 8 |
tug3 number
RP/0/0/CPU0:router(config-auPath)#tug3 1 |
Tributary Unit Group(TUG; トリビュタリ ユニット グループ)の number を指定して、config-tug3Path モードを開始します。有効値の範囲は 1 ~ 3 です。 |
ステップ 9 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-tug3Path)# mode e3 |
tug3 レベルでのインターフェイスのモードを設定します。使用可能なモードを次に示します。 • e3:E3 を伝送する TUG3 パス • t3:T3 を伝送する TUG3 パス • c1:TU-12 を伝送する TUG3 パス • c12-e1:c12 ~ e1 を伝送する TUG3 パス |
ステップ 10 |
RP/0/0/CPU0:router(config-tug3Path)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 11 |
controller name instance
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller e3 0/1/0/0/0/0 |
コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、コントローラ名とインスタンス ID を rack/slot/module/port/name/instance 表記で指定します。コントローラ名を次に示します。 • e3:E3 を伝送する TUG3 パス • t3:T3 を伝送する TUG3 パス • e1:チャネライズド E1 ポート (注) このステップでは、E3 または T3 コントローラを作成してその下にステップ 14 に示すように E1 または T1 チャネルを追加するか、またはこの時点でチャネライズド E1 ポートを作成することができます。 |
ステップ 12 |
mode mode
RP/0/0/CPU0:router(config-e3)#mode e1 |
インターフェイスのモードを設定します。使用可能なモードを次に示します。 • e1:21 個の E1 にチャネル化 • serial:hdlc に類似するペイロードを伝送するクリア チャネル • t1:28 個の T1 にチャネル化 |
ステップ 13 |
RP/0/0/CPU0:router(config-e3)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 14 |
controller name instance
RP/0/0/CPU0:router(config)# controller E1 0/1/0/0/0/0/0/0 |
コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、コントローラ名とインスタンス ID を rack/slot/module/port/name/instance1/instance2 表記で指定します。コントローラ名を次に示します。 • e1:32 個の E1 にチャネル化 • serial:hdlc に類似するペイロードを伝送するクリア チャネル • t1:24 個の T1 にチャネル化 |
ステップ 15 |
channel-group number
RP/0/0/CPU0:router(config-e1)# channel-group 0 |
タイム スロットの割り当て先となるチャネル グループ番号を設定します。 • t1 の場合、有効値の範囲は 1 ~ 24 です。 • e1 の場合、有効値の範囲は 1 ~ 32 です。 |
ステップ 16 |
timeslots num1:num2:num3:num4 or timeslots range1-range2
RP/0/0/CPU0:router(config-e1-channel_group)# timeslots 1:3:7:9 RP/0/0/CPU0:router(config-e1-channel_group)# timeslots 1-12 |
インターフェイスのタイム スロットを num1:num2:num3:num4 表記で数字で指定するか、 range1-range2 表記で範囲として指定します。 |
ステップ 17 |
show configuration
RP/0/0/CPU0:router(config-e1-channel_group)# show configuration |
コミットされていない設定の内容を表示します。 |
ステップ 18 |
RP/0/0/CPU0:router(config-e1-channel_group)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 19 |
interface serial interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router(config)# interface serial 0/1/0/0/0/0:0 |
完全なインターフェイス番号を rack/slot/module/port/T3Num/T1num:instance 表記で指定します。 |
ステップ 20 |
encapsulation frame-relay | hdlc | ppp
Router(config-if)# encapsulation frame-relay | hdlc | ppp |
カプセル化のタイプを、次のいずれかのキーワードを使用して指定します。 • frame-relay :フレームリレー ネットワーク プロトコル • hldc :ハイレベル データリンク コントロール(HDLC)同期プロトコル • ppp :ポイントツーポイント プロトコル |
ステップ 21 |
ipv4 ip-address mask
Router(config-if)# ip address 10.10.10.10 255.255.255.255 |
インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。 |
ステップ 22 |
no shutdown
RP/0/0/CPU0:router (config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 23 |
end または commit
RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを発行すると、変更のコミットを求めるプロンプトが表示されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、設定変更をコミットせずにコンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – cancel と入力すると、コンフィギュレーション セッションの終了や設定変更のコミットは行われず、ルータでは現在のコンフィギュレーション セッションが継続されます。 • 設定変更を実行コンフィギュレーション ファイルに保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 24 |
show controllers sonet interface-path-id
RP/0/0/CPU0:router# show controllers sonet 0/1/0/0 |
SONET コントローラの設定を確認します。 |